カテゴリー : 小樽市

小樽港(勝納川河口)~余市岳山頂より~

小樽港~余市岳山頂より~

今回の写真は、いつもと趣きを変えまして超遠景から望む河口の写真としました。かなたに見えるのは小樽港です。小樽港に注ぐ川は、(に注ぐ於古発川)です。この写真からは丁度小樽港の外洋防波堤が綺麗に二つの口をあけているさまがみてとれます。この外洋防波堤の真ん中あたりに勝納川の流入口があるので、今回は勝納川としてエントリーをしました。

そして、この写真をとったのは、余市岳の山頂からとなります。

ルートは以下の通り

今回は赤井川村のキロロリゾートのゴンドラを使って、標高1180mまで運んでもらう楽々ゴンドラコースをえらびました。

キロロスノーワールド

キロロスノーワールド

往復券1200円を払って、3.3kmをたった15分くらいで運んでいってもらいました。

ゴンドラ山頂駅が余市岳を望む

ゴンドラ山頂駅から余市岳を望む

ゴンドラの山頂を降りると、目の前にドーンと余市岳が出迎えてくれます。なんともおっきな山容でしょう。さすが札幌最高峰の貫禄ですね。この駅で入山届けをだして、駅の裏手?にある登山口からスタートをします。

余市岳ゴンドラコース登山口

余市岳ゴンドラコース登山口

ゴンドラコースは、余市三山(余市岳・朝里岳・白井岳)の間に広がる通称飛行場といわれる1180m付近の台地からスタートとなります。背丈ほどの笹に覆われまったく展望のない平坦な道を見たすら歩くことになるのですが、冬はまたちがった表情をみせてくれているのは、朝里岳沢川と朝里峠沢川の合流点~朝里岳登山~このときのエントリーをご覧になってください。

飛行場終盤より余市岳が見えてきます。

飛行場終盤より余市岳が見えてきます。

平坦な笹の刈りわけは非常によく整備されていてとてもあるきやすく、それも終盤になってくると笹の背がひくくなってきて余市岳がまた目の前に展開されてきます。

そして、だらだらと1290m付近まで2.5kmかけて標高を稼いだ飛行場が終ると、標高1240m付近の北東コルまで降りていき、そこからいよいよ本丸余市岳へとの登行路となっていきます。

北東コル付近から余市岳を望む

北東コル付近から余市岳を望む

ここから山頂までの距離は約1.5kmくらい。この距離標高差は約200mくらいです。

この壁みたいな道をえっちらおっちらと歩いていくのです。

山頂への急登

山頂への急登

急登の序盤は背の低い笹原。日光がばしばしあたります。気温も18~19度。山を登るには結構な暑さです。湿度も夏の湿度と来れば、早速体がばて始めます。

涸れ沢

涸れ沢

中盤からは、涸れ沢となり、ここだけヒンヤリとした気持ちのいい空気となりました。この辺で割と当たらし目の熊の糞をみつけました。(3日前くらい?) 熊さんも歩きやすい道がいいのかな~なんてぼんやりおもいつつ、この涸れ沢をすぎると、ハイマツが多く現れる肩の部分に飛び出します。ここまでくるとかなり眺望もよくまります。

余市岳肩のあたりから定山渓方面の山々を眺める。

余市岳肩のあたりから定山渓方面の山々を眺める。

目の前に独特な山容を見せる定山渓天狗岳の奥に、烏帽子~神威が見えます。この間苦戦しただけあって、感慨深いものがあると同時にこちら側から見る烏帽子岳の山容の凶悪な感じに、この間の苦労もうなずけました。

肩まで登ると、道はゆるやかになりすぐに偽ピークにたどりつき、そこから約300Mほどで余市岳の山頂へとつきました。
Floating on cloud Mt.Yotei
山頂からは羊蹄山がまるで富士山のような面持ちでしっとりとたおやかな姿で目をたのしませてくれました。

ほかにもTOPの写真のように小樽の海や、手稲山~石狩の海、余市の海、ニセコ連山、恵庭岳、などなど360度の大展望でした。さすが札幌最高峰です。こんな山にお気軽に(札幌からキロロまでは結構な距離ですが、、、)いけるなんて、、ゴンドラバンザイですね(^^

てなわけで、

札幌50峰 30/50座 余市岳(1488m) GETしました。

 

撮影場所 札幌市南区 余市岳山頂から
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon d3000

チャラセナイの滝~小樽山中海岸~

チャラセナイの滝
今回は小樽の秘境、山中海岸にひっそりと落ちる、のご紹介です。

この滝の存在を知ったのは、サイトきたのたきさまの紹介からでした。いつかいってみようと画策していたのですが、ついに実現できました。

この滝の名称の由来としては、松浦武四郎の西蝦夷日誌に記載のあるチャラセナイ(ザァっと言う・川)からではないかと、きたのたき様はじめいろいろなサイトでも言及されています。

なので、当サイトの水系カテゴリーとしても河川の一つとして、をエントリーさせていただきます。

最初に秘境とかきましたが、ここへのアクセスは割りとというか、結構大変でした。

ルート以下の通り。

まずは、これまた小樽の秘境オタモイ海岸への道へはたどらず、

出羽三山神社

出羽三山神社

山中海岸への入り口、小樽出羽三山神社まで車を走らせます。ここには、赤岩山へと向かう自然探勝路と山中海岸への道と二手にわかれます。赤岩山への道へは標識がでていますが、山中海岸への道には標識はありません。ただ、坂道が下っているのでそれほど迷いはしないでしょう。

山中海岸と赤岩山への分岐路

山中海岸と赤岩山への分岐路

道中はというと、ほぼ登山路ですね。

山中海岸への道中

山中海岸への道中

 

午前中にいったので、朝露に濡れた草が道に多いかぶさり、ズボンがぬれます。

なんだか、海へ行くというよりも、いつもの登山をしている感覚です。帰るときにかなりの訪問客の方々とこの山道でスライドしましたが、海へ行くつもりでつれてこられた子供や女子たちがキャーキャーいいながらこの山道にこだまを響かせていました。初めて行く方は、ビーサンは手持ちにして、普通の運動靴で訪れたほうがいいかもです。この日は、蚊などの刺す虫の襲来はなかったですが、時によってそれらの襲来も考えられるので対策も講じたほうが懸命ですね。

山のくだり道がひと段落して、平坦になってくると、、、

山中海岸への藪漕ぎ

山中海岸への藪漕ぎ

背丈以上の、イタドリやらなんやらの藪漕ぎがまっています。ふみ跡は明瞭なれど、ここまで茂った藪に数100M進むのははじめての経験です。今日降りて着たのは、どうやら一番らしく蜘蛛の巣も沢山はっていました。道端に落ちていた枯れ枝をブンブン振り回して、蜘蛛さんには申し訳ないけど、蜘蛛の巣をチラシながらあるかなきゃいけません。

だけど、ここまで来るとかすかに海の色が見えてきます。なんとか気力をふりしぼって進みだすと

山中海岸到着!

山中海岸到着!

山中海岸へ到着です!!

この日は風も波もない凪の状態。そして海水は小樽一とも謳われる透明度!!

山道・藪漕ぎの苦行の末の大ご褒美です!!!

この写真にも写っている、水の中に広がる平たい青い岩。どうやらこれはこの山中海岸特有の岩らしく、もう少し進むとこの岩もなくなってくるそうです。

山中海岸の絶景を独占!!とまではいかず、漁場監視の人が船でここまできていて、休憩をとっていたりしていました、、。

ただ、この岩場を東へ進むと、冒頭のチャラセナイの滝に到着します。

チャラセナイの滝

チャラセナイの滝

この滝、崖をくだり釜をつくり、大きな一枚岩をナメ、磯の岩の間をたどり、海へと注いでいきます。
磯遊び
なんとも素敵な風景です。

海からの写真をとりたくて、海につかるのもいたしかたないですよね、、、。

ロビンソン・クルーソー的な?
ロビンソン・クルーソー的な? posted by (C)ジプシー

まぁ、その結果こういうハメになるんですけどね、、、。

ズボンを乾かしながら、まったりしていると、周りの岩場には、

羽やすめ

羽やすめ

かもめが羽を休め、
時間もお昼まじかのいい時間になってきたので、オタモイの青い洞窟へのツアー遊覧船が船上からこのチャラセナイの滝を案内していたりと、

観光ツアー

観光ツアー

黙っていても飽きない時間をすごすことができました。

ズボンも乾いてきたので、そろそろ帰ることにしますが、

IMG_3553
凪
この風景が名残惜しく、何枚も何枚も写真をとってきました。

山道に抵抗がなければ、是非訪れて欲しいスポットです。

影場所 小樽市山中海岸
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS Kiss X2

張碓川河口

張碓川河口この写真は、去年の12月29日に撮影をした河口付近の写真です。

ここの場所、河口付近まではたどることができないやや秘境チックな場所です。線路があり、踏切もあり、海側には建屋があるので、アプローチできそうな気がしますが、たしか関係者以外立ち入り禁止だったようなことを聞いたようなきがしたので、ちょっと離れた場所からの俯瞰撮影としました。

海に浮かぶのは恵比寿島といって、小樽八区八景の一つと数えられている場所です。ここの断崖を走る列車ってのも撮り鉄さんの間ではかなり有名な撮影スポットとしてもしられています。

その昔は、ここすぐそばに張碓駅ってのがあって、そこを降りるとすぐに海水浴場となっていました。ただ、あまりにも鉄道事故が多かったので、張碓海水浴場は廃止。張碓駅もそれにつられて廃駅となっていたようなのです。

実はここの海水浴場に子供のころ遊びに来た覚えがありまして、そういえば張碓駅ってあったな~~と思った頃には廃駅となっていたのでした。

時は容赦なく流れるのですね。

ちなみにこの写真、若干晴れっぽくみえていますよね。たしかにこの写真を撮った時は青空もみえていましたが、、、。すぐさま雪雲が覆ってきました。さすが12月の張碓、一時として同じ天気で落ち着いてくれません。

 哀しみ本線日本海
場所を移して撮り鉄しようとした頃には、がっつりと雪が降ってきていました(笑

撮影場所 小樽市張碓町344
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon d3000

柾里川河口

柾里川河口

今回は晩秋の小樽は朝里から日本海に注ぐ河口のご紹介です。

JR朝里駅の踏み切りのすぐそばを流れるこの川。地図にその名前を記すことはあまりない小河川ですが、この川沿いはここに流れ落ちるまでは結構急峻な地形で、そのわりには昔からあるであろう住宅が立ち並んでいて、排水を目的とした人口河川とはちょっとちがう雰囲気をかもしだしています。

どうやら、調べてみると、アイヌ語のモ・アサリが語源のようです。アイヌ語のモは小さいといった意味でして、約すると小さいアサリといった意味なのでしょう。そしてこの川の河口はこのようになんともいえないひなびた雰囲気をかもしだしていました。

ところで、今年は朝里近辺によくいきました。そして今回も目的は、

朝里の海岸を走るC11

朝里の海岸を走るC11

今年で最後になるであろう函館本線乗り入れのC11蒸気機関車を撮影することでした。さすが有名スポットだけあって、到着したときにはすでにたくさんのカメラマンたちが三脚を並べていました。
The Last Show
そんな人気スポットの人垣の合間をぬいつつ、

クラブツーリズム号2014

クラブツーリズム号2014

なんとか写真をとってきました。

クラブツーリズム号2014

クラブツーリズム号2014

遠景は逆光ポジションだったので、はっきりとした写真にならず、SLが近づけば今度は人垣、、、。

なかなか思うようにはとれないもんですが、、今年のSL撮影は、いろんなパターンをとれたので、まぁよしとしてこれにて〆となりました。

2014年 SL撮影リスト

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

勝納川河口

勝納川河口

今回は小樽市の中心河川の河口です。

このポイントの一部としても区分けされているようですが、メインの小樽運河とは分断されています。以前はここまで運河が一本でしたのでしょうね。その証かはわかりませんが、写真のように船が係留されています。 また小樽のフェリー埠頭もこのそばです。地域的には南小樽にあたり、近くには南小樽駅や少し札幌側に向かうと小樽築港駅・ウイングベイ小樽があります。小樽中心部の観光地区からは少しはなれていて全国区の大手家電量販チェーンなんかがありますが、南小樽の港町らしい街並なんかもみることができ、結構好きな地区だったりします。釣り人たちもたくさんきていて小樽市民の憩いの場なんでしょうかね。

なぜに、急に小樽にいったかというと、、、。

SLニセコ号

小樽砂留踏み切りから煙を上げるSLニセコ号

小樽駅を出発し、すぐに坂を駆け上がるために煙をもくもくと吹き上げるSLニセコ号を撮りたかったからです(^^

ここの砂留踏み切り近辺には河川はないので、帰りに勝納川によったのでした。

小樽水族館のトド

小樽水族館のトド

ついでついでに、砂留踏切から車だとそんなに遠くはない小樽水族館へも足をのばしたのでした。

撮影場所 小樽市有幌町
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

小樽運河河口

小樽運河河口
今回は天狗山スキー場から望むの河口です。写真中央の停泊している船舶が見える所が色内埠頭。その突堤の内側が小樽運河の河口部になります。この小樽運河、内陸に水路を掘り舟運の路としての活用を目論んだものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路で「埋立て式運河」と呼ばれ、海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた艀(はしけ)舟を係留し、貨物の荷揚げに使われた港湾の一部といっても差し支えのないもので、このブログのメインテーマである河川とは少しジャンルが違うかなとも思うのですが、水の流れをもつ水路として大きなくくりでみてください(苦笑; 。 何よりもこの天狗山スキー場の展望所からの眺めが絶景じゃないですか、、、、。

そんな無理やりなくくりではありますが、小樽運河の変遷というのもものすごく人の生活と密接にかかわっているのです。

内陸に水路を掘ったものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれる。海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた艀(はしけ)舟を係留し、貨物の荷揚げに使われた。人力で荷揚げする方式は戦後に入り衰退していった。また、戦後は樺太等との交易がなくなったため、物流の拠点としても急速に廃れていった。

無用の長物と化し、放置されていた小樽運河はヘドロがたまり悪臭が漂うようになった。1960年代に入り、運河を埋め立てて、道路として整備する方針が小樽市から打ち出された。それに対し運河の保存運動が全国規模で高まった。市側は当初の全面埋め立てに対し、運河の半分の幅を残す妥協案を提示するが、全面保存を求める保存派と意見が折り合わないまま、1983年(昭和58年)には埋め立て工事に着手。1986年(昭和61年)には北海道道17号小樽港線 (通称:小樽臨港線)が開通する。散策路やガス灯が整備され、大きく様変わりした運河周辺は、小樽の一大観光スポットに成長し、1996年(平成8年)には都市景観100選を受賞した。

現在では、立地の関係からか、当初の景色を残す北運河よりも、半分を埋め立てて散策路を整備した臨港線部分に観光客が多い。運河の両岸には煉瓦や札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が立ち並び、往時をしのぶことができる。(引用元 wikipedia 小樽運河

小樽市の港湾都市としての発展~衰退~観光都市としての復活、の様を全て一手に引き受けているような履歴をもっています。

人とのかかわりといった点では、河川に負けず劣らずの歴史をもっていますね。そんな小樽運河と小樽の街眺めながら、

バウをモデルに天狗山スキー場展望所からパシャリ(^^

撮影場所 小樽市天狗山スキー場
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON COOLPIX 2500

塩谷川と伍助沢川の合流点

塩谷川と伍助沢川の合流点

道央圏のJR北海道秋の風物詩SLニセコ号が渡る函館本線塩谷川橋梁の下に今回ご紹介するの合流点があります。

鉄橋の下では、

塩谷川と伍助沢川の合流点

塩谷川と伍助沢川の合流点

このようにちょっとした渓流然とした姿をみせてくれています。向かって右が塩谷川、左が伍助沢川です。

SLが走りその下にはこんな涼しげな渓流が流れ、なんとも素敵な景色ですね。塩谷川のもっと上流域では河川未改修区間がのこっており、原初の川の姿を望むことができるようです。流域には軽登山で人気の塩谷円山があったり、於古発山があったり、はては天狗山への縦走路が小樽市の自然遊歩道の一部として整備されていいたりで、いつかは塩谷川の源流近くまでたどってみたいものです。

そんな塩谷川ですが、1979年(昭和54年)頃、流域のガス会社が隠しパイプを使用し夜間にタイマーで汚水を放出していたことが問題になったそうです。今はもう大丈夫かとおもいますが、高度成長期の日本にとっての河川の扱いがうかがわれるエピソードですね。

これはこれでさびしいですが、川と人とのかかわりでもあるのでしょうね。

撮影場所 小樽市塩谷3丁目202
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON COOLPIX 2500

朝里川河口

朝里川河口
2014年最後の夏の日、河口へいってまいりました。

ご覧の通り撮り鉄かねてです(笑)

銭函から小樽築港間のJRの鉄路は殆どを海沿いを走ります。当然その間の河川は河口であり、そこを跨ぐために橋梁がかけられています。そんな中でもアクセスが容易でかつロケーションがばっちりなのが、ここ朝里川の河口を跨ぐ橋だと思います。今回は、8月9月に運行される臨時特急ヌプリ号を狙いにいきました。
手前が上り路線(小樽方面行き)なので、午前中は逆光となるのがカメラの設定的には難しく残念なポイントではあるのですが、後追いで撮影をすれば光源もばっちりなのではないでしょうか。ちなみに後追いだと、

朝里川河口からヌプリを後追いで。

朝里川河口からヌプリを後追いで。

こんな感じの光線具合になります。
今回は、ヌプリ号と朝里川の河口部の流れと海を一緒にとらえたかったので逆光上等でとりましたけど、構図をもっとつめれば後追いのほうがいい写真になったかもしれませんね。

鉄語りではじまりましたが、話を朝里川に戻します。

名前の通り朝里岳を源にここまで流れてきます。その流路は朝里~定山渓を結ぶ道道1号線(朝里峠線)とほぼ並走していますが、道中朝里川の川面を見る場面は峠を下りきった朝里ダムあたりからで、朝里峠を走るドライバーは道路のそばに川が流れているなんておもってもいないでしょう。川が作った谷間の少し上に道路を作ったのでしょうね。朝里峠は結構な峠道の割には路面が綺麗でその昔はバイクや車の走り屋さん達でにぎわっていたような記憶があります。

川の流路にそって道を作ることは定石なのですが、この川と朝里岳を分水嶺として札幌側に流れる小樽内川沿いによくもまぁ道をつくったものだなと朝里峠を通行するたびによくおもいました。 道道1号というくらいなので、それなりの需要があったのかなと調べてみると、なんと元は地崎工業の手による観光目的の有料道路として整備されていったとのことです。 道路が完成したのが戦前の1932年のこととのこと。このころからこのあたりの地域は観光資源として着目されていたのですね。戦後になって小樽市・豊平町(現・札幌市豊平区)・中央バスによって地崎から払い下げ小樽市道・豊平町道として一般開放され、そののち道道3号となり平成6年に道道1号となったとのことです。道道の順番って古い順ってわけじゃないんですね。 道路もなかなか興味深い歴史をもつものなんですね。

てなことをつらつら思いながら、この河口の写真を列車とともに撮ったりして

朝里川河口とキハ201系気動車

朝里川河口とキハ201系気動車
733系電車にもにていますが、れっきとした気道車です。
高性能ゆえに製造コストが高く運用されているのは3編成とのこと。

かえりには、バウとともに朝里海水浴場でまったりしてきました。

朝里海水浴場とバウ

朝里海水浴場とバウ

この海水浴場は石浜ゆえに水の透明度か非常に高くみているだけでも爽快な気分になります。

朝里海水浴場

透明度が高いですね。

ちなみにグーグルマップだと、朝里駅から小樽川が海水浴場として表記されていますが、朝里駅から札幌側に海水浴場がありますので、お間違えのないように。小樽側の海岸にいこうとすると踏み切りのない線路を渡るという暴挙が必要になりますよ。おとなしく朝里駅から札幌側にむかっていきましょう。道中細い道なので心細くなりますがそんなことは気にせず進めますからね。

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

星置川河口

星置川河口
お盆過ぎの河口にいってまいりました。ここはサンセットビーチ銭函とおたるドリームビーチの丁度境界になる位置付けではありますが、河口の右岸側もテリトリー的はサンセットビーチ銭函川に属しているのではないでしょうか。右岸側からちょっと東進すると、砂浜がほとんどない海岸線となっており、そこを10分ほど歩いて行かないとおたドリームビーチの賑わいにはたどり着かないからです。

また左岸側にはここサンセットビーチ銭函・銭函ヨットハーバー・銭函海水浴場とつづきます。左岸側の海水浴場は海の家的な施設の数はすくないですが、シーズン中の駐車場代は500円、おたるドリームビーチ側は海の家的な施設は多く、シーズン中の駐車場代は800円と、料金の差があります。知名度の違いとかなのでしょうか。

まぁこの時期の午前中の早めの時間(10時前)ですと、どちらの海水浴場も人出はすくなく浜にいるのはキャンプ明けのお客さんくらいです。ただまったりと海の時間をすごしたいのなら早めの時間に訪れるのが吉かと思います。9月にはいればどこの海水浴場も閉場するのでもう少しまてば泳ぎには向かないかもしれませんが、もっとまったり時間をすごせするかもしれませんね。

さて本題の川の話にうつりましょう。 この星置川、札幌を流れる水系を持つ3河川のうちの一つであることは以前も本ブログで書いています。では開削以前までさかのぼってみましょう。

現在の新川河口までこの星置川はながれていました。地図をみてみると星観緑地を少しだけすぎたところでの起点があることが見て取れます。この清川は以前は小樽内川と呼ばれていたことは、新川と清川の合流点のエントリーにて記載していますが、その小樽内川が星置川下流部であったということを今回調べて初めてしりました。また大正時代には銭函ヨットハーバーに河口を持つ現在のポンナイ川の流路を切り替えられ周辺の田園への水の供給源としてその役割をもっていたそうです。そして現在の河口へと切り替えが行われたのが、1983年のことだというので、短くも長い北海道の開拓史の中で比較的最近の出来事のようです。

札幌を流れる川は多かれ少なかれ切り替えをうけているのが常なのですが、こうやって川歩きをしながらその川の成り立ちをしらべてみたりすると、その変遷をしることができなかなか面白いですね。

サンセットビーチ銭函でまったりしたあとは、

大阪屋

大阪屋

銭函の市街地の石造りの倉庫を改造した大阪屋というコーヒーショップでお昼を食べてかえってきました。

 

 

撮影場所 小樽市銭函3丁目165
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3200

礼文塚川河口

礼文塚川河口
今回のエントリーは夏っぽい海にながれこむ河口のご紹介です。

ただ、この礼文塚川の河口へは一般の人がはいることのできない場所にあります。

銭函のし尿処理場のすぐわきをながれていてその敷地を通らなければ河口にはアクセスできません。谷間を遡行していけばいけないことはないでしょうが、そんな装備はあいにくもっていませんので、この写真はほんの少し上流にある台地のあたりから河口をながめる写真となります。

この撮影地のそばには張碓台地から日本海を眺める絶景ポイントがあります。隠れた景勝地ではないかと自分ではおもっています。

張碓台地から眺める日本海

張碓台地から眺める日本海

張碓ブルー

張碓ブルー

こんな日本海の眺めをゆったりと眺めることができます。観光客はたまに訪れる程度ですが、仕事途中の営業マン?的な人たちが車の中でのんびりお昼を食べていたりしている姿をちょくちょく見かけます。お仕事中の憩いの場になっているのかもしれませんね。

昨年12月に撮影

昨年12月に撮影

ちなみにこの場所も昨年12月に訪れています。ご覧の通り冬の日本海を眺めることができるのですが、いまいちぼやけた写真になってしまっていたので今回撮りなおしにいってきました。

撮影場所 小樽市銭函1丁目36−27
アプローチ難度 ★★★★★
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nicon d3000