千歳川と幌向運河の合流点

千歳川と幌向運河の合流点

北海道四大運河というものがあったのをごぞんじでしょうか。石狩川の中下流には泥炭湿地が広がり、馬車が通るような頑丈な道路はつくることができなかった頃、道路の代わりに物資を運び、土地を乾燥させる効果のある運河を、石狩川流域につくることになり、それが北海道四大運河とよばれていました。

一つは、現在のである札幌・茨戸間運河。一つは現在のの花畔・銭函間運河。そして千歳川流域と、今回のご紹介ポイントのです。北海道と冠しているので、有名なが入っているかと思いきや、入っておらず、さらに現在では舟運がおこなわれていたことさえ忘れ去られそうな運河ばかりですが、それぞれその役割を終えているわけでもなく、周囲の排水や利水にまだまだ現役でかかわっています。ただ、以前は前述のようにものすごく大きな役割を担っていました。

そんな往時をしのびたく、

幌向運河の河畔を歩いてみました。

周囲は遊水地となっていて、温泉施設や展望所、パークゴルフ場なんかがあって周辺の住民の方の憩いの場となっていました。

この幌向運河の遊水地をすぎても、幌向運河フットパスとして、自然の状態にあまり干渉しない程度の整備がおこなわれているようです。

機会があったらあるいてみたいと思います。

 

今回も昨年10月26日に撮影したポイントのご紹介でした。

 

撮影場所 空知郡南幌町南8線西15
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

早苗別川と筋違川の合流点・早苗別川と早苗別川放水路の分流点

早苗別川と筋違川の合流点・早苗別川と早苗別川放水路の分流点

今回から2エントリー分は昨年の10月26日に撮影をした合流点のご紹介です。

写真手前から流れるが写真左からながれてくると合流し、すぐさま早苗別川がへと流れを分けるポイントです。合流点好きとしては地図で見たときすこしテンションがあがりました。こんな近くで合流点と分流点が接しているなんて!!

わくわくして現地をおとずれてみると、ご覧のようにちょろちょろとした流れの小規模河川の集合のような場所で、ちょっと肩透かしでした。

ただ、早苗別川の下流にいくともう少し川幅もあり立派な水門もあります。千歳川からの逆流してくる水の分もありますでしょう。もっと元をただしてみると、水位が石狩川千歳川>早苗別川の順で低くなっているので石狩川が増水するとこの河川まで影響がでるのかもしれません。そのための放水路なんでしょうか。ただ早苗別川にはその昔船も浮かんでいたほどの水をたたえていたので、その治水の目的でもあったのでしょうか。そんなことを考えながらよくよくできた写真をみてみるとなかなか味わい深いポイントのように感じてきました。

おまけ。

この場所に行く前に、江別の錦山天満宮によって落ち葉の参道を撮ってきました。
江別市錦山天満宮
江別市錦山天満宮 posted by (C)ジプシー

撮影場所 江別市上江別303
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

千歳川とトマンベツ川の合流点

千歳川とトマンベツア川の合流点
前日まで大荒れの天気だった道央なのですが、一転本日はご覧の通りの青空を示してくれました。そんな気持ちのいい秋空の元、訪れたのは、の合流点です。千歳川は札幌近郊を流れる大規模な川としては珍しく、クネクネとした流路をのこしている川です。この写真でも流路の曲がり具合がみてとれるかとおもいます。

一方写真左手前にすこしだけ見えるトマンベツ川ですが、漢字では登満別川と書きます。由来はアイヌ語の「トー・オマ・ペツ」または「トマムペツ」(湿地・沼からの川)とのことで、その通り源流は、野幌原始林の登満別園地奥の小さな沼を源にしているようです。野幌原始林の登満別口あたりの遊歩道を歩けばその片鱗がみえてくるかもしれませんね。

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点でもかきましたが、開拓初期の北越殖民社の先遣隊のみなさんは千歳川を船で登り、多分・はたまたこのトマンベツ川沿いに入り込みその拠点をつくり現在の東野幌・西野幌の耕作をおこなっていたのではないでしょうか。

秋空

千歳川堤防から
東野幌の耕作地を望む

そんなことを思いながら収穫作業がどんどん進む、東野幌の耕作地帯を秋空のした眺めていました。

撮影場所 江別市東野幌721−115
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sigma dp2

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

、さなえべつ川と読みます。今回はこの早苗別川の起点であり、野幌原始林の大沢池から流れ出る(写真奥から流れてい川)と同じく野幌原始林から流れる(写真左の突堤にかこまれている川)との合流点の写真を撮りにいきました。

早苗別川はここを起点として一旦南東へ流路をとり東野幌の耕作地帯で90度北進し千歳川へと合流します。このポイントへたどり着く道の途中には、野幌神社が鎮座しています。江別の開拓は屯田兵と北越殖民社の2大勢力によって進められていきました。現在の野幌原生林の丘陵のふもとに広がる耕作地域は北越植民社の手によるもので、野幌神社も北越植民社の手によるものだそうです。

以前のエントリー千歳川と早苗別川放水路の合流点にて江別の舟運のことを記述しましたが、その舟運と北越植民社にかかわるこんなエピソードがあります。
明治19年7月25日、北越殖民社の大河原文蔵らは野幌原始林を踏査を行おうとした際

「原野歩行スベカラザルト聞キ、幸ヒ漁翁扁船ヲ行カントスルニ会フ。乃チ之ヲ傭テ斗萬別(とまんべつ)ニ遡ル」(『草叢日記』)

と江別川(千歳川)を舟で遡り原始林の踏査へと踏み出したとのこと。いかに当時の原野が深くそして千歳川の航路が近隣の住民の足となっていたかを伝えるようなエピソードではないでしょうか。斗萬別(とまんべつ)<現在の登満別口あたり==野幌原始林を指すのでしょう>に源を持つ川は当時は小さい沢も合わせればたくさんあったでしょうが、比較的川幅があったのは、この早苗別川とトマンベツ川なのではないでしょうか。そして、先述のエピソードとこの地域に建立されている野幌神社を考えると、この早苗別川にも舟が浮かんでいたのではないでしょうか。

今では舟を浮かべるにはかなり無理のある水量ですが、この川に舟が浮かんでいたことを考えるとなにかわくわくする気持ちになりますね。

撮影場所 江別市西野幌515
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sigma dp2

石狩川と千歳川の合流点

石狩川と千歳川の合流点
今回は石狩平野南部を代表する大河2河川の合流点です。

右からは、画面中央からながれているのがです。

石狩川は上川から旭川の盆地を通り石狩平野を形成し、千歳川は支笏湖から流れをつくり、石狩平野の南部の低地帯を形成しています。そして、この両河川とも北海道開拓期の舟運の要となり、また石狩平野に点在する街々はこの川に沿うように形成されていきました。各周辺地域の産業の集積場所として江別は発展していきました。北海道内陸部の要となったのです。

いまとなってはそれほどスポットライトの浴びるポイントではないのですが、周りを見渡すといろいろのな施設や交通があってけっこう楽しめる場所です。以前千歳川と早苗別川放水路の合流点を撮影したとき訪れた江別防災ステーションからは石狩川の調査船弁天丸が就航されていたりもしますし、写真にうつっているような王子製紙の工場もあったり、ほかにも大小様々なスポットがあります。そんな江別石狩川周辺地域なのですが、今回は防災ステーションの駐車場に車を止め撮り鉄なんぞをやってみました。

電車を待っている間セキレイが水浴びをしていました。

電車を待っている間セキレイが水浴びをしていました。

フラノラベンダーエクスプレス号

今回の撮り鉄の目的
フラノラベンダーエクスプレス号
この列車ノースレインボーエクスプレス車両といってキハ183の改造列車です。
この時期だけフラノラベンダーエクスプレス号となります。

 

 

785系電車L特急スーパーカムイ

785系電車L特急スーパーカムイ

なんかを撮ってきました。

弁天丸なんかものってみたいな~~。

CA3K0542
昨年もこのポイントを撮りにいっています。

8月の撮影だったのですが、あいにくの雨で思うような写真がとれていなかったので、今回改めてとりにいきました。

ちなみにこの写真は王子製紙の工場そばの堤防から新江別橋方面にカメラをむけています。

撮影場所 江別市5条1丁目15
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

千歳川起点(支笏湖)

千歳川起点
今回は合流点ではなく、起点です。道央の地域にお住まいのみなさんにはとてもなじみ深い保養地支笏湖から流れ出るです。地図によっては千歳川源流をここ支笏湖ではなく、フレ岳に源を持つとなっていたりしていますが、当ブログではwikipediaにならいここを千歳川の起点とします。

湖の周囲は約40km、最大水深363m、平均水深265m 貯水量は20.90km3は国内では琵琶湖に次いで日本で2番目に多い貯水量。透明度の高さで有名な摩周湖やバイカル湖に匹敵する透明度を有しており、日本最北の不凍湖でもあります。

なんだかいろいろとすごい所なんですね。千歳川への出口すぐには写真にもうつっているようにエメラルドグリーンに輝いています。透明度が高いので川底の水草の色がそのまま反映されているのでしょうか。幻想的ですよね。

ここ支笏湖周辺には数々のネイチャースポットがあります。実は去年も訪れていて、今回は写真の撮り直しでおとずれました。

支笏湖

昨年訪れた時の写真。写り構図共にとてもお気に入りなのですが、残念なことに小さいサイズしか残っていませんでした。

昨年は数ある魅力的なネイチャースポットのうち

美笛の滝

半分登山の様相でたどり着いた美笛の滝

美笛の滝にいきました。

撮影場所 千歳市支笏湖温泉
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

千歳川と早苗別川放水路の合流点

千歳川と早苗別川放水路の合流点
4月29日撮り歩きツアー第5弾は千歳川早苗別川放水路の合流点です。

このポイント、写真のとおり芝生が綺麗に緑となり河畔林の葉も新緑の葉を茂らせています。この4月29日ツアーはと続いてきていますが、全て同じ日の撮影です。ここだけ少しだけ季節が進んでいるようにみえますね。 ここはきっちりと整備された自然なのでしょう。それもそのはずここのそばには、江別の舟運の歴史を物語るいろいろな施設や遺構、史跡があるのです。観光を意識している場所なので、キチンと整備しているのでしょうね。

今ではそれほど意識されていませんが、この江別という街は開拓期から舟運で栄えた川の街なのです。千歳川もそのころは江別地域を流れる下流域は江別川ともいわれていたようです。今回はそんな川の街江別のころを今も伝えようとしている江別防災ステーションという施設の中をのぞいてきてみました。

上川丸

石狩川外輪船上川丸実物大レプリカ

外輪船

外輪船が浮かぶころの江別のジオラマ

こんな興味深い展示が行われているのですね。

現在は北海道の文化は札幌一極集中の感がありますが、由仁川のエントリーでもふれたように開拓期には各地方にていろいろな文化や産業が花開いていたんですね。そんな歴史ロマンを感じた千歳川・早苗別川合流点行でした。

撮影場所 江別市東光町17−16
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

旧夕張川と馬追運河の合流点

記念すべき初投稿になります。
このブログでは私の趣味である、川の写真を撮り集めていきたいとおもいます。

今回のエントリーは

旧夕張川馬追運河の合流点です。

3月も終わりとなり本州では桜の頼りも徐々に聞えるころ、ここ北海道は重い雪が降ってきています。それでも今回訪れた馬追運河には白鳥が羽をやすめていました。 私のイメージでは、白鳥は雪解けの使者のイメージがあります。この鳥たちが来るとあと春までもう少しという気分になるのでした。

 

DSCF6406

川の氷もミシミシと音を立てて溶けていきます。はるまであと少し!

馬追運河概説

西長沼の道道3号札幌夕張線沿いを流れる総延長14.45kmの大規模排水運河です。
1894(明治27)年に起工、1896(明治29)年に完成しました。石狩低地帯は夕張川の氾濫、無数の残沼などが隠れた泥炭の大湿原で、開拓促進のため大規模排水運河の一つとしてつくられました。おかげで土地改良に著しい効果をあげるとともに、空知地域~江別間の舟運にも利用されました。
しかし大正から昭和にかけて、水害が発生し、1975(昭和50)年から大改修に着手し1991(平成3)年に完成しました。それを記念し、長沼町馬追運河改修促進期成会が運河河畔に「馬追運河の碑」を建立しています。
引用元 そらち産業遺構と観光

撮影場所 夕張郡長沼町西8線南
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100