宮城沢川秋景~阿部山登山~

宮城沢川秋景
2015年秋の紅葉と川の風景をまた撮りにいきました。

今回は西区平和のです。黄色と赤と緑がちょっとした庭園風のバランスで宮城沢川の河畔をいろどっていました。

札幌の市街地に張り出した三角山~大倉山の札幌連山と手稲山との間に切れ込んだ平地部、西野~福井~平和地区の丁度ドンツキにある平和霊園の奥にあるの支流の川なのですが、流量が結構豊富な川でを落としている川として、このブログでも数度取り上げています。

今回も実は精竜の滝を撮りにいこうと思ったのですが、結論からいうと今回も見事に敗退してきました。

はい。3連敗中です。

なかなか合いにいけない精竜の滝。夏・冬そして今回の秋と敗退しているので、今度は春にでもアプローチをしみようと思います。

で、今回は以前訪れたときに一緒に敗退してきた札幌50峰に数えられる、阿部山へとリベンジしてきました。

一般には夏道のない山としてしられ、冬に登られる藪山とのことです。私も以前敗退して着たときは、冬の終りに登りにきていたのですが、インターネットをみてみると、どうやら夏道があるとのことだったので、秋も深まり藪の勢いもうすまったであろう今回チャレンジしてみました。

まずは、平和霊園のドンツキの林道ゲートをくぐり宮城沢林道へと入り、おなじみの宮城沢川の渡渉の鉄骨橋を渡ります。

宮城沢林道鉄骨橋

宮城沢林道鉄骨橋

今日は相方さんも一緒の山行で、

そろーりそろそろ

そろーりそろそろ

びびりながら慎重に鉄骨橋を渡って行きます。

今日は、雨混じりの天気予報なので、雨具を着込んでのチャレンジです。雨まじりなので鉄骨がすべるかもしれないとおもいつつ私も慎重にわたっていきました。

宮城沢林道をとっとこあるいていき、ちょっと大き目の宮城沢の支沢にかかる頼りなげな土盛の橋をわたったところが阿部山への踏み分け道の入り口です。

別に森林管理局なんかが管理している道でもなく、標識があるわけでもないのですが、ピンクテープが2本ほどぶらさがっていたので、「ああ、ここだな」とわかるようにはなっています。

国土地理院の地図だと、歩道マークが丁度、この沢の対岸についている場所でもあるのですが、この歩道もあるのかないのかわからない程度でした。

登山道?踏み分け?

登山道?踏み分け?

いざ突入

いざ突入

最初の取り付きこそ、藪に覆われて「本当にここにはいるの?」ってな雰囲気ではあるのですが、だいたい山の中の踏み分けとかちょっとだけマイナーなルートがそうであるように、今回も最初だけで中にはいっていくときっちりと笹が刈りわけられていて、ふみ跡というよりはれっきとした登山ルートとして確立されていました。
きっとボランティアで刈りわけつけている人がいるんでしょうね。使わせてもらって感謝です。

綺麗にかりわけられている笹原の中からは、

笹の絨毯と紅葉

笹の絨毯と紅葉

笹越しに、紅葉がちらほらと見えてきます。

雨が降り出しそうな気配ではありますが、これから先が期待できます。

笹原の道はわりと緩やかな傾斜で、それが過ぎると笹はなくなり薄い藪の急なのぼりとなっていきます。要所要所にピンクテープがさげられていますので、それを頼りに登ってきます。ただ、ピンクテープの位置が割りと高めにさがっているところもあったので、冬道としてもこのルートはつかわれているのかもしれません。

このあたりから雨が降り出しカメラをしまいました。

そこそこな急な登りで、ロープもあるわけでもなく、地面は踏み跡プラスαな状態でずるずるとすべる箇所もあり手を使って周りの藪や木々や地面をつかみながらの登りとなったので、カメラをぶら下げての登行よりはしまっておいて正解だったかもしれません。

その急なのぼりを越えると、一個目の細尾根にたどりつきます。標高は550m前後。このあたりから当たりは金色の世界となって行きます。

丁度日太陽がてってきて、

DSC_0187

こんな景色を静かな山の中でわれわれの貸切とすることができました。

この細尾根を少し歩くとまた軽い登りがはじまりますが、そこから先は写真をとることも忘れてしまうほどの金色の世界でした。

DSC_0186

遠くには、阿部山の東尾根の山肌が紅葉越しに見え、

DSC_0180

近くはまったくの金色の木漏れ日。

最高の紅葉狩りを堪能しました。

雨がふったりやんだりで、登りの時にはカメラを出すタイミングがはかれなかったので、上三枚の写真はくだりのときに丁度の一個目の細尾根についたときにまた日がでたので、写真をとりました。

2個目の細尾根のほうがこれの万倍も素敵な景色につつまれていのですが、残念ながらカメラをだしそびれていました。

そんな最高の秋色に包まれ、

阿部山山頂

阿部山山頂

阿部山山頂へとたどりついたのです。

山頂は若干広くかりわけられていて、東尾根へと続く踏み跡も明瞭にありました。

ここで、いつもの通り山ご飯としようとしたのですが、いきなり風が強まり雨音がきこえだしてきたとおもったら、すぐさま大粒の雨がふってきました。

ご飯を急いで食べ、登りのときはズボンだけだった雨具を上も着込み、雨の中装備にチェンジでおりていくこととしました。

帰りは厄介な倒木を行きとは逆側にまいたおかげで、あわや道迷いとなりそうでしたが、早めに気づきルートをもどしていきました。

でも、考えてみれば藪の薄い急登り区間だと、道迷いっていうよりも好きな場所を歩いていくってだけの感覚でしたが(笑

そんなわけで、夏山ガイドにもまだのっていないまだまだ隠れ家的な存在の阿部山夏道ルートを堪能してきたのでした。

いや~~、藪山は秋が最高ですね~~。

ただし、今回その藪山のおかげで雨具ズボンのお尻とスパッツの紐を破損してしまいました。

もっと丈夫なの用意しておかなきゃですね。

札幌50峰 35/50座 阿部山(703m)

撮影場所 札幌市西区平和
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon D3000

琴似川と宮の森排水の合流点~奥三角山山頂より~

琴似川と宮の森排水の合流点
写真に写っている小高い山二つ、奥は円山、手前が神社山。その神社山のふもとに見える学校のグラウンド。丁度そのあたりに、の合流点があります。

琴似川は、盤渓の森の中から札幌の西区・中央区を流れていきます。とともに札幌中西部の基幹となる河川なのは、このブログで何回も紹介しています。

琴似川はそのほとんどを三面護岸か暗渠の中にその流れを預けています。上流部はこの写真のように、札幌都心部に面する山間部にそっていて、各山間部から流れる小河川を支流に持っています。

宮の森排水もその支流のうちのひとつでです。以前もこのブログで琴似川と宮の森排水の合流点でエントリーをしていますが、その姿を拝むことは未だかなわず。今回も奥三角山から遠望という形でのご紹介となりました。

琴似川上流部の支流をめぐることは是非機会を設けて行いたいと思っています。

この写真を撮った奥三角山は、札幌都心部に面する山としては、なかなかの景観を見せてくれる穴場スポットといえるでしょう。適度に高度感があり、ビルの林だけではない、緑の縁のある190万都市をみるとができます。

では、ここまで歩いてきたルートを以下に載せます。


今回は、山の手から三角山~大倉山を縦走し、奥三角山へとたどっていきました。

三角山登山口

三角山登山口

入山は、車を置くスペースのある山の手口を利用しました。

三角山の頂上は標高311m、標高差240mを約1.2kmかけて登ります。近くの人の散歩コースとなっているようでこの日も常連のような方々が元気に歩いていました。

昨年三角山に登ったときは大倉山からの縦走路を利用してきましたので、このコースは初の利用です。

山頂までは、

DSC_0052DSC_0053DSC_0054DSC_0055DSC_0057DSC_0059

二の坂、三の坂・・・・九の坂

と、合目表記をしています。

そして、山頂への最後の坂の前に


あずまやがあります。

ここからあと一息踏ん張ると。

三角山山頂

三角山山頂

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山の山頂となります。ここは札幌駅方面の絶好の展望台なのですが、今回はあえて、藻岩下方面の写真を撮ってみました。

時折雨がぱらついてきていましたが、午後から本降りとの予報を信じて、縦走路を大倉山へと向かうこととします。

三角山山頂を降りて縦走路にはいるとすぐに、

三倉の大下り

三倉の大下り

この縦走路一番の難所の三倉の大くだりとよばれている、急な長い坂を下っていきます。

ここを過ぎれば、あとはアップダウンが多少あるものの、綺麗に整備された山道をハイキング気分で歩いていくことができます。

萩の花

萩の花

道中、萩の花や、きのこなど、秋の装いとなりつつある山道を見物しながら、

大倉山山頂

大倉山山頂

標高307mの大倉山山頂へと到着します。

大倉山シャンツェとそのの展望ラウンジ からの絶景はあまりにも有名ですが、帰りによることとして、先に進みます。行き先は、奥三角山!

自然歩道の小別沢口へと向かっていきます。

大倉山をすぎると、いままでの一級国道なみの山道から、少し細くなって、それでも綺麗な1級道道な感じの道となります。そこを大倉山・奥三角山間の標高240mあたりのコル、小別沢トンネルの丁度上あたり、まで降りていきます。

ツユクサ

ツユクサ

道端にはツユクサの花が咲いていました。

ワレメ

ワレメ

小別沢のコルには割れ目といわれる独特な地形があって、この自然歩道から宮の森側へとぬけれるような道となっています。

ここからは奥三角山への直登路をえっちらおっちら登っていきます。

奥三角山直登

奥三角山直登

かなり急な斜面なので、結構な登り応えです。休み休み登っていくこととなりました。

この斜面を登りきると稜線へと飛び出すので後は奥三角山山頂へと到着です!。

奥三角山山頂

奥三角山山頂

切れたった崖の直前までテラス状となっているので札幌の市街地を臨む絶景ポイントとなっています。

札幌都心部の山々(大倉山、三角山、円山)あたりの景色に見慣れたら是非こちら側からも景色をみて欲しいポイントです。

と、ここまでは小雨もぱらついてはいましたが、丁度よいハイキング気分だったのですが、この山頂で休憩をとってさぁ、下山となったときに、いきなりの本降りがはじまりました。

急いでカメラをしまい、雨具を着ようかとおもいましたが、夏の名残の雨なので、そう冷たくはありません。そのまま濡れたままで、歩くこととします。

相方さんは、かさ、ウインドブレーカー、登山パンツ。

私は、普通のポロシャツ、作業ズボン、麦藁帽。

この差が凄かったですね。

上半身は私はもちろんずぶぬれ。相方さんは、傘とウインドウブレーカーに守られ、それほど濡れませんでした。ただ、ウインドウブレーカーを着込んでの歩行で若干蒸れたようでしたが。

そして決定的だったのは、ズボン。下山時の状態は私は下着まで濡れ濡れ。相方さんの登山パンツは撥水も効いていて、下山後彼女の用事を済ますにも支障がないくらいでした。

やはり登山用品ってのは、こういった雨の日に差がでるもんなんだなと改めておもいました。

今回はそれほど冷たい気温でもなく、しかも途中大倉山の展望ラウンジなんていう絶好の雨宿りのできる施設があることも頭にあったので、軽装で充分でしたが、もっと奥深い山でこういうことにであったら、、、。

道具の大切さを十二分に体験できた山行となったのでした。

撮影場所  札幌市中央区宮の森 奥三角山
アクセス難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

琴似発寒川と左水無川の合流点~荒井山ナイトハイク~

琴似発寒川と左水無川の合流点
海のない街札幌にもカモメは飛んできます。そんな写真がとれたのは、の合流点がある発寒川緑地です。

すすきのにもカモメが現れるので、別段珍しくはないことなのですが、カモメって人なれをしていて、彼らのほうからカメラを構えた私に撮ってくれといわんばかりに飛んできてくれました。

今回特別出演のカモメさん 魚道で魚待ち?

今回特別出演のカモメさん
魚道で魚待ち?

琴似発寒川はこのように魚道が整備されていて、魚がすみやすい環境を整えている川なので、カモメもそれを狙ってここまで登ってきているのでしょうか。

ちなみにもう一方の左水無川ですが、

左水無川と琴似発寒川

左水無川と琴似発寒川

ここ発寒川緑地に連絡するように延びている西野緑道に沿って流れている(途中暗渠になっているらしい)川です。

このポイントよりもう少し上流で琴似発寒川から取水し、西野緑道にそいながら西野の住宅街を流れここで再び琴似発寒川と合流しているようです。今度機会を作って西野緑道も歩いてみたいと思います。

で、今回はこの琴似発寒川から三角山を隔てた荒井山からの夜景撮影を目論んで実行してきました。ルートは以下の通りです。

発寒川緑地から車を走らせ宮の森へ。そこかから大倉山シャンツェの駐車場に車を止め、荒井山の入り口へと向かいました。

荒井山入り口

荒井山入り口

暗くなってきてからのスタートなので、山道は真っ暗、、、、この写真よりは若干あたりが見える程度。

ちょっとひるみました。

大倉山シャンツエの写真を意味もなく撮ってみたりして、

大倉山シェンツェ

大倉山シェンツェ

気分を落ち着かせます。

何回か帰ろうかとおもいましたが、携帯のライトを懐中電灯代わりにしてバウと一緒にスタートしました。

暗い道のりでしたが、荒井山山頂は一度いったことがあるし、木の段が整備されているのですぐに到着しました。

荒井山山頂

荒井山山頂

荒井山の山頂は木々にかこまれているし山頂標識もないので、昼に行っても夜にいっても変わらないですよね。

そそくさと写真をとり、そのまま今度は荒井山の展望台へと向かいます。

ここは傾斜のあるところは木段が設置されているので携帯のライトたよりでも何の苦もなくあるけるのですが、傾斜が緩くなったあたりから、木段はなくなり、土の歩道になります。そしてそこは実は片側が谷地形になっていたりするのです。まぁ落ちてもすぐにあがってこられるような場所なのですが、やっぱり暗い道では不安ですね。歩行中一回だけ道から片足が外れてこけそうになりました。。。。

やはりナイトハイクにはそれようのライトが必要ですね。

実は今回ナイトハイクをしようとおもったのは、前回の神威岳・烏帽子岳の11時間山行経験があったからです。結果的には日が落ちる前にかえってきましたが、もしもっと日の短いときの山行だったら、あの時の持ち物(携帯のライト)で無事に下山できていたかを確かめたかったのです。

結論はもちろん携帯のライトでは役に立たたないですね。

携帯のライトは、そこそこはてらしてくれるのですが、時間がたつと消えてしまいますし、ホールドが不安定です。非常用にもなりません。しっかりとしたライトを入手したほうがいいってことを思い知らされました。

草かぶりの道は特に怖かったです。

そんな実証をおこないながらすぐに、展望所につき、写真を数枚撮影。当然蚊もよってくるわけですが、今回なぜか虫除けスプレーをもっていかなったので、落ち着いてカメラの設定が出せず。測光設定も失敗し、

荒井山からの札幌夜景

荒井山からの札幌夜景

なんとか見れるのはこれくらいでしかもこれもピンボケだったりです。

あまり夜景撮影をしないので、やはり設定の判断が甘いですね。

ひとしきり写真をとった後は、元着た真っ暗な山道を登り返す気がおきなく、宮の森シャンツェと結ぶ一般道まで降りて、そこから大倉山シャンツェの駐車場までの坂道をのぼることとしました。

荒井山入り口からは約10分で山頂なのですが、そこから麓までおりて上り返すには、30分くらい必要でした。

今回の目的の一つライトの実証ができたし、思ってた以上に汗をかけたので、まぁよしとします。

撮影所 札幌市西区西野7条1丁目1−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000 /

発寒川と新琴似川の分流点

発寒川と新琴似川の分流点

前回のエントリーで排水路としてのの姿に触れましたが、この写真がと出会う直前の発寒川の姿です。ご覧のように流路は一面草に覆われており水面をみることができない、まるで湿地のような様相をしめしています。ただ、ここのポイントから発寒川をみると護岸物がその草で覆われ、河畔にはえている木々がその川幅をしめし、青々と茂る草が川筋にきれいにしたがってその背丈を変えているので、どこが川筋かが一目瞭然となっていて実に写欲をそそるポイントとなっていました。普段は、このような水面をみることができない川に出合うとまったく写真を撮る気がうせるのですが、朝もやの幻想的なスパイスも手伝ってか、何回もシャッターをおしていました。

ちょうど写真からは見きれていますが、この発寒川右岸に

樋門

樋門

このような樋門が設置されていて、ここからとの分流点にもなっているのです。

分流点?

と思った方もいらっしゃるでしょう。その戸惑いは当然で、樋門があるとだいたいは合流する場所だったりするのですが、新琴似川はれっきとした新川水系の河川として区分されています。

開拓初期では、この流路を原野大排水となづけられており、札幌北部~西部にかけての水はけの悪い石狩砂丘域で農地開発をするために重要な排水路として開削されていった人口河川なのです。現在はその役割も薄くなりほかの排水路とおなじように、夏のこの時期は水面をみることのできない河川としてひっそりと流れ、その存在はこの川を渡る時に橋の欄干や橋そばに立つ指標により人の目に川があることを示している程度になっています。

このような河川と河川を結ぶ連絡水路のような河川は札幌市内近郊問わず結構な数があり、そのたびにどちらの川から水をわけどちらの川に水をあわせているのかに迷うこと多いのですが、今回のこの二つの河川は、一方の新琴似川が新川水系、もう一方の発寒川が石狩川水系として区別されているので判別がしやすい分流点でした。

撮影場所 北海道石狩市花川404
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

布敷の滝(琴似発寒川支流金鉱の沢)~手稲山登山~

布敷の滝(琴似発寒川)

今回のエントリーは夏らしく滝撮りです。

場所は、手稲山へ登る平和の滝ルート上にある、布敷の滝です。(下のルート図の薄い緑のマーカーの場所です。)

手稲山へと登る登山道脇に末広がりの急傾斜のナメ滝をサラサラと見せてくれるその姿、いろんな書籍やWEBで紹介されている写真をみて、その写真から心地の良いやわらかな滝音が聞えそうな気がしました。

いつかは訪れようとおもっていまして、山登りをし始めたのもこの滝を見てみたいという気持ちもあったりなかったり、、、。

そんな憧れの布敷の滝にやっとおとずれることができました。

カテゴリーとしては、として登録していますが、この滝をおとしている沢は琴似発寒川の支流で、ここから、少し下流に移って、琴似発寒川へと合流します。

札幌市河川網図では、無名川として分類されている川です。

まぁ、河川網図に表記があるのだから、一応札幌市でも管理対象の河川なのでしょう。

でも、わりと親しまれている沢なのでもしかしたら名前があるかもしれません。もしわかったらその時修正することとして、今回は琴似発寒川のカテゴリに含めておきます。


追記

この布敷の滝が落ちる川ですが、どうやら、金鉱の沢というそうです。

20年くらいまえに刊行されていた、緑の風というハイキングクラブ著作の「さわやかハイキング」という本に表記がありました。
で、今回歩いた手稲山への登山道平和の滝ルートはその道中の前半を琴似発寒川沿いを進んでいきます。そして約3.5kmほど歩いてこの滝へとたどりつきます。

当然、川を撮りながら、そしてお目当ての布敷の滝に到着した後は、そのまま札幌市民で1、2を争う有名山の手稲山へ登ることとしました。(ちなみに手稲山は、札幌50峰・北海道百名山になっています。)

ルートは以下の通りです。

 

まずスタートは平和の滝の公園駐車場からです。

スタートです。

スタートです。

空を見ると青空が覗いていい天気なのですが、日中徐々に曇りになるとのこと。

山頂で、いい感じの展望を得られるかなと淡い期待と貧脚の私ではまず無理だなという諦めの気分がせめぎあいつつ

ルート序盤の道路状況

ルート序盤の道路状況

こんな広い林道を琴似発寒川のせせらぎを聞きながら進んでいきます。

このルート、山側は鬱蒼とした林。谷側が琴似発寒川。 熊の絶好の通り道らしく、よく目撃情報や、糞や痕跡が報告されているルートでもあります。 合いたくないな~~とおもいつつ、結構人が入っている道なので、日中は出てこないよな~と根拠のない安心感をもちつつゆっくりと進んでいきます。

15分ほど進むと、

お休みどころ

お休みどころ

こんなお休みどころがあって、

そのすぐ奥に、

砂防ダム

砂防ダム

涼しげな水を落とす砂防ダムがありました。

このルート、このように琴似発寒川の横にきられているので、こんな涼しげな場所がほかにもあります。

琴似発寒川

琴似発寒川

ルートは途中琴似発寒川を高まいたり近づいたりしつつ付かず離れずすすんでいきます。

そして、琴似発寒川を離れるとすぐに、布敷の滝が落ちる無名川(金鉱の沢)沿いの道となります。

琴似発寒川支流無名川

琴似発寒川支流金鉱の沢

このちょっとした瀬の奥に、

お休みどころその2

お休みどころその2

二つ目のお休みどころがあり、ここからいよいよ道は傾斜を増しはじめていきます。

お休みどころ直後

お休みどころ直後

いままで、ゆったりとした道をあるいていたので、やっと登山をしている気分になってきます。途中、

緑のトンネル

緑のトンネル

楓の葉が頭の上にかぶさる緑のトンネルがあったり深山の雰囲気をかもしだしてきます。きっとこの場所紅葉時期に来ると見事な紅葉トンネルになるのでは、なんて期待をもちながら、どんどんあるいていきます。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいって川を渡ると、

IMG_2284

 

いよいよ、今回のメインディッシュ

布敷の滝へとたどりつきます。

ここで、いろんなアングルで写真をとりつつ、結構な時間をつぶしたあと、

布敷の滝 別アングル

布敷の滝 別アングル

先へ進むこととします。

ここをすぎると、

岩場がはじまります。

岩場がはじまります。

かなりおおきな岩がごろごろする岩場がはじまりだします。

さらに少しあるくと、

岩場

岩場

こんな尖った岩がまちうけています。

岩場は、八剣山でちょろっと経験したぐらいでこんな大きな岩は初めてみました。

先に進むのに四苦八苦しはじめます。

でも、ここの岩場、下から水の音がきこえてくるのです。

もしかしたら、ここってもともと沢だったのかな。

伏流水

伏流水

岩のフィルターを通しての伏流水ってはじめてみました。

川好きとしては、これはものすごく嬉しい経験です。こんな岩場を歩いた甲斐があるってものです。

ガレ場近し

ガレ場近し

平和の滝ルート名物のガレ場がはじまりだします。

夏山ガイドの本では、初級として紹介をされていました。

だけど、はじめてのさっぽろ山ガールって本では、紹介山岳の中では最高難度として紹介されていました。

どこをどう歩けと、、、。

どこをどう歩けと、、、。

これが問題のガレ場です。

いったいどこをどうあるけというのですか、、、、。

シングルポールで挑み、ザックには三脚(結局使わなかったです。。。)をくくりつけ、カメラは一旦ザックイン、、、。

ザックの重みと私の体重にポールはグリップを失い、、ずるずる滑るは、私の足元もどこを歩けばいいのかわからない岩場に戸惑い、ふらつくわ、、。かなり帰りたくなってきました。

布敷の滝過ぎてからの岩場で、若干やられ気味だった私の体はかなり疲弊していきます。

なんとかよろよろと広大なガレ場をとおりこして樹林帯にはいったと思ったら、まだまだ岩が続きます。。

ガレ場のあとにも岩が

ガレ場のあとにも岩が

もうね、やられまくりました。

冬山では、膝を折って休むこともしばしばありましたが、いままで夏山ではそんな体たらくに陥ることはなかったのですが、今回初の膝折です、、、。 さすが、「はじめてのさっぽろ山ガール」最高難度!! ちなみに私は男ですが、、、orz

バウや相方さんつれてこなくてよかった、、、、。

もう、なんども泣きそうになりつつも、

やっと

980ケルン

980ケルン

平和の滝ルートのゴールとして紹介されている、980Mケルンに到着すると、あたりは雲の中、、、orz

ある程度予想はしていましたが、やっぱりつまんないですね。

この先からは、激しい道はなくまったりとした山道と山頂までの林道に合流をしてから、手稲山おなじみのアンテナ群を潜り抜け、

手稲山山頂

手稲山山頂三角点

 

手稲っていいね。 BY ていぬ

手稲っていいね。
BY ていぬ

手稲神社奥宮

手稲神社奥宮

山頂へ到着です。

でも、、、まっしろけ、、、。

つまんないです、、、。

ここで、いつもの山頂儀式です。カロリー補給・水分補給・一服・生着替え をおこないます。

今回の登り工程時間、、、4時間、、、。orz

標準タイムより1時間押しです、、、。

山頂はとりましたが、久々の敗北感です。 岩場、、嫌いです、、、、。

そして降りるときも、、、

当然岩を歩かなければ、おりれません。

当然岩を歩かなければ、おりれません。

岩場をあるくわけですよね、、、。

なんだか、お腹いっぱいです。

慎重に慎重に、、よたよた歩きながら、

後続の下山者にもぬかされながら、

花の写真をとりつつ

下り、3時間、、、標準より40分押し、、

で降りてきました。

今回のこの敗北、、、

  • 岩場の歩き方。
  • 使わない三脚の携行(約2㎏)。

この2点があきらかな要因です、、、

三脚のおかげで、腕しびれたし、、、

岩場のおかげで、足裏いたいし、、。

ほとんど苦行の山行でした。

まぁ、岩場の歩き方はこれからも随所ででてくるでしょうから、なんとか研究しなければいけないですがね、、、。

と、いうわけで、

札幌50峰 24座/50座 手稲山(1023.1m) GETしました。

 

撮影場所 札幌市西区平和 布敷の滝
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

三樽別川河畔緑地

三樽別川河畔緑地

このブログ、合流点だとか、河口だとか、源流部だとかを紹介することが多いのですが、今回は珍しくだれもが訪れ親しんでいる地域公園を訪れてみました。

訪れた場所は手稲区富丘にある、三樽別川河畔緑地です。

その名の通りこの緑地、の河畔に沿って作られた、都市緑地です。

園内の端を流れる三樽別はこの写真のようにしっかりと護岸が施され、飛び石のようにコンクリートブロックが配置され、夏場に涼めるようなカナールのようなたたずまいで訪れる人を迎えてくれます。この反対側は

落差工

落差工

このように落差工が施されていて、水辺にいるという感覚を耳からも楽しめるようになっています。

また、園内には三樽別川から水を引いた水路も設けられていました。

ちょうどこの日は町内会の人たちが緑地の清掃と草刈をおこなっていたので、写真にはとっていませんでしたが、こういう緑地って、ボランティアのみなさんによって保守されているんですね。

手稲区にはこのように河川の周辺に親水空間を設けた緑地や公園、また展望デッキをもった河川が沢山あります。そここで、その保全・整備の差が大きいのは、もしかしたら、地域のボランティア活動の差がでているのかな?。

 

 

撮影場所 手稲区富丘6条7丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

琴似川と桑園新川の合流点

琴似川と桑園新川の合流点

最近山ばかり登っていたのですが、今回は久々に市街地での撮影です。

北区新川と西区八軒の境界で合流をする、の合流点で、バウと一緒にゆるく散歩です。

このあたりは北区新川地区に属しています。ここから琴似川の流れは多分札幌市民の大半はとおもっているはずです。琴似川がと合流をしてとなり、国道337号線までの直線的なながれに沿った道を新川通りとの呼称になっているのがその原因なのでしょう。

実際私も川に興味を持つまでは、この流れを新川だとおもっていました。

それにここの合流点から新川起点までの河畔堤防には新川桜並木として、桜の植樹がされていており、看板も設置されているので、ここを新川とおもっていてもしょうがありませんよね。

今回はその桜並木を撮りにいこうと勇んででかけたのですが、開花の早かった今年の札幌では沿道の桜はほとんど終っていて

新川の八重桜

新川の八重桜

遅咲きの八重桜の若木が花をつけていた程度でした。

昨年から暖めていたポイントだったので、ちょっと残念でしたが、まぁ来年もありますしね。

ってことで、今度は西に伸びる琴似川河畔をあるいてみることとしました。

そうすると、住宅地の中にかかっている橋のそばに、

新川こいのぼり

新川こいのぼり

こいのぼりを川に渡している所がありました。

川を渡すこいのぼりは江別の防災センターや定山渓でよくやっていますが、ここ新川~八軒でもやっていたのですね。いままでこいのぼりの川渡しの撮影をやろうとおもっていつつもいつも時期をのがしていた私にとっては、ちょっとしたサプライズでした。

気をよくして今度は対岸のダリア公園へと続く遊歩道をあるいていると、

梅と桜

梅と桜とチューリップ

梅と桜とチューリップがきれいに咲きそろっていました。

梅と桜を一緒にみることができる北海道ならでは並木にこれまたうれしくなりました。

やはり春は春っぽい写真を撮り歩くと心がやすらぐものですね。

撮影場所 札幌市北区北23条西14丁目5−5
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

円山川春景 ~円山登山~

円山川春景
なんだか最近のエントリーが登山ブログのようになってきていますが、今回もしっかりと登山エントリーです、、、。
でも、川の写真はわすれませんよ。

円山公園の中を走る木道沿いに流れるのスナップです。

護岸は景観に配慮してからなのか、よくみるコンクリート護岸ではなく石積みの護岸壁でその石につく苔がいい具合にアクセントとして目をたのしませてくれます。

ちょうど、札幌の桜開花宣言がされ、各所の桜も咲き出してきたころでしたので、お花見がてら円山公園~円山登山をバウと相方さんとやってきました。

写真には、あまりうつっていませんが、さすが円山の桜と円山動物園のシロクマの赤ちゃん効果。人がかなりごったがえしていました。

バウと一緒では動物園にははいれませんので、円山へのぼってみることにしました。前回の敗退があったのでリセット登山です。

標高225mの円山。雪はまったくなく登山道にはゴールデンウィークスタートの人々が老若男女沢山のぼってきていました。

ルートは坂下球場そばのコインパーキングをスタートして、八十八ヶ所コースから動物園裏コースの周遊路をつかいました。

スタート

八十八ヶ所入り口

 

お地蔵さんが沢山

お地蔵さんが沢山

割と急な坂道に九十九折の道がきられていて、そこにお地蔵さんが沢山ならんでいます。そこをのんびり歩くわけですが、前回の朝日岳の時はそれほど実感しませんでしたが、新調したコロンビアのトレッキングシューズはやっぱりいいですね。いつもはいているスニーカーとは段違いのグリップでした。

道中いろんな鳥や、エゾリス・シマリスなんかが道端から愛想をふりまいていましたが、今回カメラに装着してきたのは、50mmの単焦点なので、生き物撮りはあきらめて、登山道に咲く花を撮りながらあるいてました。

円山頂上より

円山頂上より

円山山頂からは、さすが札幌屈指のビューポイントです。街並が手に取るように見えます。
しかし、山頂にいる人の多いこと多いこと。
最近は人気のない山頂ばかりを踏んできていたので、ある意味新鮮でしたが、あまり落ち着かず、バウとおやつタイムをしたのち、人気があまりない動物園裏コースを写真をゆっくりと撮りながらあるくこととしました。

エンレイソウ

エンレイソウ

 

エゾカンゴサク

エゾカンゴサク

エゾカンゴサクが道端までいろどってくれていました。

エゾカンゴサクロード

エゾカンゴサクロード

以前に訪れたときは鬱蒼とした森の中の森林浴でしたが、今回は日の当たる気持ちのいい散歩道でした。やはりこの時期の低山はいいですね~。
下山後、円山公園で桜をとって今回の山行を終了して、秀岳荘のバーゲンをのぞいてかえってきました。

円山公園の桜

円山公園の桜

撮影場所 札幌市中央区円山公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

琴似川と琴似2号川の合流点 ~小なまこ山・大なまこ山縦走へ~

琴似川と琴似2号川の合流点

札幌市有数の高級住宅街の宮の森地区をさらさらと流れる。今回は、この琴似川とが合流してそうなポイントにおとずれました。

場所は以下の通り。

本郷新札幌彫刻美術館のちょい東に見えている水路が琴似2号川であることを札幌市埋蔵文化財包蔵地分布図にて確認したので、間違えないとはおもいます。ただ、この流れは私有地の中をながれているようなので、容易にはみることができません。でも本郷新札幌彫刻美術館の西側にも琴似2号川の流路が地図上に描かれているので、いつか撮りにいこうかとおもっています。

この地域を流れている琴似川は盤渓の山地からながれでるケネ・ウシ・ペツとのこと。三角山・大倉山・奥三角山などの西区と中央区の境界になっている札幌連山から中央区川に流れる小沢を集めて流れています。メムを発祥とする下流域は現在にいたるまで湧水が枯渇し埋め立てられていることが多いのですが、このケネ・ウシ・ペツ地域の支流は札幌連山が源流になるものが多いので、枯渇ではなく、治水面で暗渠としてひっそりと宅地の下を流れているものが多いのでしょう。

さて、札幌連山の話がでたわけですが、その一群となるであろう山?丘?がこのそばにあるのです。宮の森緑地と宮の森4条緑地の二つの緑地がそれで、それぞれ小なまこ山、大なまこ山の愛称でふるからしたしまれていたそうです。

この間バウの2015年登山初日をだしたわけですが、山と称されているこの二つの山を2015年2山目としました。

ルートは以下の通り

スタートを本郷新札幌彫刻美術館とし、小なまこ山、大なまこ山、琴似川と琴似2号川の合流点の順でまわっていきます。

スタート

スタート

朝の光の中、宮の森の住宅街の中をあるいていきます。

ここからすぐそばに、小なまこ山(宮の森緑地)の入り口があります。

小なまこ山(宮の森緑地)入り口

小なまこ山(宮の森緑地)入り口

この二つの山、なまこのような山容ゆえにこの名前がつけられたとのこと。現在でも、大倉山の山頂展望台からみると、住宅地の中にぽっこと浮かぶなまこの様な緑をみることが容易にできます。

小なまこ山の取り付きはこんな階段をてくてくあるきます。

小なまこ山取り付き

小なまこ山取り付き

そして、3分もたたずに小なまこ山の山頂です。カップめんも出来上がらないほどの時間です。

小なまこ山山頂

小なまこ山山頂

標高85mの山頂にはこん風にベンチが用意されていて、程よい散歩道です。そのまま気持ちの良い木立の中を右に円山、左に宮の森の住宅地を見ながらまっすぐ歩いて反対側の入り口へと向かいます。

小なまこ山下山

小なまこ山下山

彫刻なんかが配置されていて奥に宮の森フランセス教会の尖塔が見え、なかな瀟洒な雰囲気をかもしだしています。

小なまこ山をでるとそこは宮の森の住宅街。でて左側に大き目のなまこがみえるのでそちらに向かって歩きだしていきます。予習はあまりせず、現地で取り付きを探そうとおもっていたのですが、住宅地の中、なかなか公共の道から取り付く場所がありません。そのまま北一条宮の沢通りへ出て大なまこ山の土手を眺めながら取り付けそうな場所をさがします。宮の森4-10の交差点が丁度三角山への登山口への入り口であり、大なまこ山の尾根の終り風にみえたので、その交差点を曲がってみると、

大なまこ山(宮の森4条緑地)入り口

大なまこ山(宮の森4条緑地)入り口

ありました緑地の入り口が、ここをてくてく歩くと、大なまこ山への取り付き発見

大なまこ山取り付き

大なまこ山取り付き

土手についてる階段をのぼり尾根へとたどる遊歩道をあるいていくと、広場につきあたり、その奥にすすむと鉄製の階段が用意されていて、ちょっとした急坂を楽に登れるようにしてくれています。その階段をまったりのぼっていくと、頂上のすぐしたあたりに階段の踊り場があり、展望台との表示が。

大なまこ山展望台

大なまこ山展望台から札幌市街地を臨む。

こんな眺望をみることができます。まだ葉がそろっていないので結構いい眺めですが、草や葉が茂るときっとこの半分くらいの眺望になるのでしょうね。ここから階段を数段登れば、

大なまこ山山頂

大なまこ山山頂

大なまこ山山頂(標高92.4m)へとつきます。この写真の奥にみえるようにこのまま遊歩道が続いて反対側の入り口へとみちびいてくれます。朝の気持ちのいい空気感の中、春の木立の中をまったりあるいて、下山していきます。

大なまこ山下山

大なまこ山下山

下山すると三角山小学校の脇の道路へとでてきます。桜並木になっているので、きっともう少しししたら、この並木の中を小学生たちが歩くのでしょうね。こんな綺麗に並木になっている小学校の敷地そばの道は札幌でも珍しいのではないでしょうか。

そんなこんなで札幌の超低山2座をバウ君は制覇しました。この後は宮の森の住宅街を散歩しつつ、冒頭の琴似川と琴似2号川の合流点へと足をすすめたのでした。

撮影場所 札幌市中央区宮の森2条12丁目4−37
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材  NIKON D3000

星置緑地メム

星置緑地メム

水辺で見ることができる爽やかな春を探しに、手稲区の星置緑地にいってきました。このブログのメインテーマである河川とは少しはずれているようにみえますが、土地に現れる水はすべて川に吸収されると思いますし、このメム(湧水池)も河川へのつながりを探す探索もおこなっていますので、ご容赦を。

まずは、星置緑地の散策を。

今年は雪解けが早く写真のように水芭蕉が例年より1~2週間早く咲き始めました。ほかにも、

エゾノリュウキンカ

エゾノリュウキンカ

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ

なんかも咲いていて、目を楽しませてくれます。

ここはアスファルトで覆われた星置の市街区の中ぽつんと残った湿地帯で、街区化の波を逃れた不思議な場所なのです。1916年の地図をみてみると、函館線沿いのこの区域は稲作地の記号がかかれていました。きっと田んぼのあぜと線路の間のちょっとした沼だったのでしょう。

この湿地には木道が渡されていて湿地に咲くいろいろな花を眺めることをできるようになっています。

星置緑地のマスコットのかも

星置緑地のマスコットのかも

湿地の中には人なれをしたかものつがいが仲良くのんびり浮いています。

では、この湿地の水源はというと、

星置メム

星置メム

このような湧水が湿地に点在し染み出しているのです。

こういった場所をアイヌ語ではメムとよんでいて、札幌市内のいたる場所にあったようです。

ここ星置緑地の場合は、手稲山から流れ出るが作り上げた星置(複合)扇状地の末端の下に位置しています。扇状地を形成する砂礫は函館本線の上の崖で終りその下からは砂泥が堆積する地帯になります。それは線路横の乾いた土を見ると納得ができるほど目に見て明らかです。扇状地砂礫の地下にしみこんだ各河川や沢の水がいきなり標高の低くなる砂泥地区に当たると、地下水位は当然高くなり、おまけに目の細かい砂泥地になるので、堆積の状態によっては地下水が行き場を失って地表に出てきて湿地を形成したのです。

特にこの星置緑地に代表される星置地区はこのような湧水が沢山あったそうです。もしかしたら手稲の由来、湿った場所の意味の「テイネ・イ」というアイヌ語はここをさしていたのかもしれない。なんて説が、札幌市の博物館交流誌「ミューズレター」2013年12月 通巻55号 の十区十色のコラムにかかれていました。(こちらから参照できます

で、ここから探訪です。

水があるからには、その水は地表・地下問わずどこかにながれだしてくものです。そうでなければ水があふれかえるですからね。では、星置緑地のヘリを歩いてみると、北西のかどにこんな出口らしい場所をみつけました。

星置緑地メムの出口?

星置緑地メムの出口?

流下方向はあきらかに星置緑地の外にながれでていました。

では、この水はどこにいくのだろう??

耳を澄ましてみても、近くにマンホールやくぼ地がないかを探してみても、イマイチ判明できません。そこで

地図をみてみます。


大きな地図を表示

2ブロック北上した場所に水路の表示がありました。この水路、地図でたどってみると、とであって、直線的そのまま今度はとなっていました。

手稲土巧川は地図上は濁川の右岸からスタートしているのでもしかしたら、この水路、手稲土巧川の起点でもあるかも知れないっていう期待ももてました。

暗渠が開渠として地表に顔をだしてきているところがスタートかとおもっていました。ところが、いってみると地図でスタートとなる水路左端は見事にドンツキでした。そして、ちょっと川の中をみてみると、

星置排水川

星置排水川(仮名)

コンクリ三面護岸の川底の真ん中にちょっとした裂け目から水が湧きだしていました。

お??

もしかして、ここもメムなの???

真相は調べていなので、わかりませんが、ご覧のように透明感のある水が湧いているのは、まぎれもない事実です。周りを見渡しても暗渠っぽいマンホールやくぼ地も見当たらないし、ポンプの音もきこえません。凄く不思議です。今の私の知識だとこれ以上の真相はえられないので、この川の終点まであるいてみることにします。この時点では、この川はきっと手稲土巧川の一部であるという確信をもっていました。

川は、三面護岸の定規でひいたようにまっすぐと進んでいきます。

SDIM9562

進むにつれて付近の排水が流れ込みどんどん水の色が白濁色になっていきます。三面護岸の水路なので浄化作用は期待できませんのでしょうがないのかなとおもいます。

そんな川の色をみつつ、星置駅前通りを過ぎ、濁川との出合いまでいって愕然としました。

濁川と星置排水川(仮名)

濁川と星置排水川(仮名)

いままで歩いてきた水路はしっかりと濁川と合流をしているのですが、期待をしていた手稲土巧川の取水口がどこにもみあたらないのです。

どういうこと???

この事実だけで判断をすると、いままで歩いてきた水路は手稲土巧川とはまったく関係のない存在なのです。手稲土巧川はというと、暗渠の中で数百mうごめいて曙西緑地を過ぎたあたりで地表に顔をだすのです。曙西緑地下は明らかに暗渠跡なのですが、そこより西側からここまでは暗渠風の場所はまったくみあたりませんでした。

手稲土巧川とまったく関係のないこの水路、きっと正式名称はあるのでしゅうが、帰ってきてからインターネットを調べてみても、まったくヒットしません。

では、ではってことで、

ひらきなおって、ここでの紹介名として星置排水川(仮)と名づけておきました。

なにかの機会でこの水路の正式名称がわかったら改めて紹介をしようとおもいます。

 

撮影場所 北海道札幌市手稲区 星置緑地
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  NIKON D3000