左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

左大江沢川と右大江沢川の合流点

今回は定山渓の奥、世界最大のインジウム鉱山として誇っていた豊羽にいってきました。誇っていたと過去形で書いたのは、現在は閉山となっており、以前の栄華は過去のものとなり、現在は鉱山の排水の処理施設があったり、地熱発電の試験場がおかれている状態になっているからです。鉱山が稼動していた時の1990年代にはかなりにぎやかな街だったのを記憶しています。

そんな豊羽の主幹河川は白井川でさらにこの豊羽元山地区にはそこに合流する数々の沢川があって、今回の写真は、その中の写真奥からながれていると、右から流れ落ちるの合流点です。写真だけみると山のおく上質な沢のようにもみえますが、舗装された道路の上からお気楽にこの光景をみることができます。定山渓温泉を流れる豊平川とその支流のように大げさな感じでもなく、道道1号沿いに流れる小樽内川の悠々とした太いながれでもない、絶妙のバランスまさに庭園の川のような流れをみせてくれています。それほど期待せずに訪れたのですが、うれしい誤算でした。豊羽にはほかにもよさげな沢がまだまだありそうだったのですが、道路工事なんかがあったのと、この豊羽元山地区を登山口とする無意根山への登山をしたため、この日は元山地区の訪問ポイントはここだけとしました。まだまだここ豊羽を訪れる機会もありそうなので、ほかの沢訪問はそのときに譲ろうと思います。

以下は今回の無意根山登山のルートトラックです。

スタートは豊羽鉱山神社脇の元学校のグラウンドの空き地からスタートします。冬山も盛んで、この尾根を学校尾根といっていたとの記述もみたようなみなかったような、、、。

無意根山登山口

無意根山登山口

事前の情報で、蚊がものすごく多いときいていましたが、その通り山行の準備をしている最中からヤブカがまわり飛び回ってまとわりついてきます。虫除けをたっぷり振りかけてスタートします。

無意根山本山登山道SDIM9808SDIM9809登山道の状況は薄暗い林の中を少し急な斜面をのぼっていきます。

道は幅が広めのところもあれば、草かぶりの道になってみたり、倒木をまたいだりと楽しい道のりなのですが、

うわさどおり、蚊の激烈な襲来を受けることとなりました。スタート時に体にふりかけザックにしまった虫除けスプレーを取り出し片手に持ちながら蚊が襲ってきそうなになるたびに体にスプレーしながら歩いていくこととなりました。

今回のスタイルが、ホーマックのサポート系シャツ&タイツにハーフパンツとスポーツシャツの組合わせだったのですが、これがよくなかったのか、ひじから先、膝から下の、アンダーウェア部分に蚊が攻撃を集中するのです。スプレーの効き目はあるのかないのか、蚊の必死の特攻攻撃の賜物なのかはわかりませんが、30分ほどで少なくとも3箇所さされました。

そんな蚊との攻防を繰り返し、ある程度高度が上がると、

SDIM9810
登ってきたグラウンド跡地を余市岳の下にみることができるようになります。

蚊の攻撃に辟易していた気分もやっとはれだしました。ただ、気分が少しだけはれただけで、蚊の猛攻がなくなるわけではないのですが、、、。

道の状態は時折急な傾斜や、

数株水芭蕉が残る湿地

数株水芭蕉が残る湿地

水芭蕉の残る湿地や、

ロープ付きの崩壊した山道

ロープ付きの崩壊した山道

崩壊した登山道にロープが設置されている急傾斜があったりするもののそれほどきつくなく蚊さえいなければ快適な山道をすすんでいきます。

そして、元山コース名物の千尺高地の先端あたりにひょいとでると、

千尺高地先端

千尺高地先端

いままで鬱蒼としていた景色がぱっと開けだします。ただ登山道の周りは背丈より高い笹原ですがね、、、。

そして程なくして、

休憩広場

休憩広場

笹の中を広くかりわけられた休憩広場へと到着します。

背より高い笹のおかげか、風を少しだけさえぎってくれるようで、ざわわと流れる風音の割には体にその風が当たることがなく、ゆっくりと、水分補給なんかの中休憩をしていたのですが、どこからともなくまた、蚊のやつらが襲来してきます、、、。
SDIM9825休憩もほどほどに笹原の千尺高地に歩みを進めます。きっと冬の晴天だったら絶好のオープンバーンだよなと想いをはせながらこんな笹原に突撃を開始します。

一応笹の下の道はしっかりと踏まれていて道に迷うとかのレベルにはならないし、ただ単純に笹が育ってここまでかぶさっている程度なのでしょうが、登山初心者の私にとってはこれでも充分藪漕ぎレベルです、、、。

ダニがつかないのをいのりつつ、そういえば、ここら辺の道の左側には長尾山があるんだろうなと、そちらのほうを見ながら歩いていると、

長尾山への刈りわけ道??

長尾山への刈りわけ道??

おや?

おや?おや?

あきらかに地図上でも丁度長尾山へのアプローチに丁度よさ気なポイントに明瞭な刈りわけ道らしきものが、、、。

さすがに本格的な藪漕ぎをするには、私はスキルがたりません。最初の段階はこんな風に刈りわけられていますが、たかだか300m強の距離で長尾山へとたどりつけそうなんですが、無理はしません。おとなしく無意根山の登山道からそれることなく先にすすみます。

すると、またまた、

大沼への刈りわけ?

大沼への刈りわけ?

今度は大沼への刈りわけ道らしきものが、、、、

もっと私の登山レベルが上がれば必ず両方とも踏破してやるぞ!と心に誓うだけにして前に進みます。

そして今回の前半の目玉、

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトーを見下ろせるビュースポットへたどり着くのでした。

これ移行は次のエントリーにゆずることとします。

撮影所 札幌市南区豊羽鉱山
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 SIGMA DP2

小樽内川と沙流沢の合流点~小天狗山山行~

小樽内川と沙流沢の合流点
道道1号定山渓レイクラインにかかる湖水大橋上かからの撮影です。

によって集められた、定山渓の山域の水は定山渓ダムによってせき止められ、その水量は満水となっています。約一ヶ月前、小樽内川と滝の沢川(小樽内川支流)の合流点 ~四ツ峰へ~のエントリーの時に訪れた際は、まだ山の肌も見えダムの水量も半分くらいしか満たされなれていなかったのに、たったの一ヶ月でここまで水が満ちるものなのですね。

そして、この湖水大橋の下を流れ、小樽内川(さっぽろ湖)に注いでいるのが、です。
川の名前を調べる地図には名称不明として、また、通常の道路地図なんかにも名前がのってはいないのですが、湖水大橋のプレートにはしっかりと沙流沢とかいていました。

この沙流沢の前後の沢は、としっかりと地図にも名前が載っています。多分定山渓ダムができる前までは、名前はあったけれどもそれほど治水・地理的にそれほど目立った沢ではなかったのでしょう。なので地域での呼称としてはあったけど、地図に載せるほどでもないといった具合だったのでしょうか。

今では、さっぽろ湖の水がこの沢筋を伝ってわりと奥のほうまで、水が入り込んでいるのは、地図を見てもわかるところです。

ところで、この写真の正面にどーんと写っている、定山渓レイクラインのガーディアンのようにそびえている小天狗岳。に数えられているこの山に今回のぼってきました。

ルートは以下の通り、

スタートはこのさっぽろ湖を作っている、定山渓ダムの下流園地内にあります。

定山渓ダム下流園地

定山渓ダム下流園地

定山渓ダム下流園地

定山渓ダム下流園地

天気は、この下流園地では、若干の曇り空で気温は約9度くらい、汗かきの山行にはちょうどいい気温で風もありません。ただ、山のほうに雲がかかっているのが不安な点でした。

服装はポリエステルのジャージと山ズボン。インナーはスポーツ用のTシャツ。雨は降っていないのでアウターはザックの中といった感じです。

今回の山行はバウ連れではなく相方さんとの行動です。

小天狗岳登山口

小天狗岳登山口

登山口で入山届けをだして、いざスタートします。

看板には八百段の階段がある登山道とかいていますが、、、。

スタートをして、道道1号の下をくぐる登山道をてくてく歩きはじめると。

ニリンソウロード

ニリンソウロード

ニリンソウが満開です。

春の山行はこんなかわいい花に彩られながら歩けるので気分がいいです。しかも虫もあまりいないし。

この登山道、道道1号の橋の下の小さな沢型に沿って途中まで切られています。

渡渉ポイント

渡渉ポイント

小さな沢なので、渡渉も困難ではなく靴をぬらすことはありません。

沢を渡ったあとは、登山道は小天狗岳の山腹へと切られていきます。

山中にはいっていくと、そこからは急な坂が現れだします。ロープ場ではなく、階段を施す程度の坂なのです。所々に大きな倒木も現れます。

倒木

倒木

またいだりくぐったりをくりかえし、坂が急になり始めたところで、現れました!!

小天狗岳名物

鉄杭坂

鉄杭坂

びよーんと起立する鉄の杭。

階段の板を止めていたものなのでしょうが、この急坂と柔らかな土壌。雨の降りやすい地形。階段の板は腐りおちていったのでしょうか。

昔のガイドブックを読む機会があったのですが、その写真にはしっかりと階段が写っていて、ガイド記事にも階段があって気軽に登れるとかいていたのですが、見る影もなくなっています。

ただ、この鉄杭、この日みたいな道が濡れているような日はしっかりと鉄杭を認識しさえすれば滑り止めの役にたつのかもね。と相方さんがいっていました。実際急坂では私も足場にしたり手がかりにしたり充分に活用をさせてもらいました。

この小天狗岳の登山道、ひたすら急坂を鉄杭に注意しながらのぼりつづけます。

急坂がんばる。

急坂がんばる。

円山川春景 ~円山登山~の時には登行序盤でへたっていた相方さんですが、この日は絶好調!。するすると登っていきます。

逆に私が息が上がる始末。ダイエットもかねての登山趣味だったりもしていますので、自分の体重に心肺機能が追いついていないのです。ひーひー言いながら登るハメになりました。

心がおれそうになること数度、なんとか我慢して、やっとの思いで

岩頭部

岩頭部

登山道の終盤戦となる岩頭までたどりつきました。

ここからは主尾根をたどる道となり、前調べではそろそろ眺望がということなのですが、、、

しっとり雲の中

しっとり雲の中

しっとりとした雲の中へと突入してしまい、眺望はまったくえられませんでした。

最近の山行はわりと眺望のえられる良い日にあたっていたので、つらい登りのご褒美がえられたのですが、、、、

この日はご褒美もなくひたすらのぼっていきます。自分の汗と雲の露のおかげで体はオーバーヒートすることはなかったので、歩みはそれほどおちなかったのですが、さすがにこの急坂、後続のグループに道を譲らなければなりませんでした。

丁度、それをきっかけに首から提げていたカメラをザックにしまいました。かなりぬれはじめましたので大事をとったわけです。

そして、あいも変わらずな急坂を上って、

小天狗岳山頂

小天狗岳山頂

山頂に到着しました。

もちろん、眺望はまったくありません。

山頂にはつつじの木がつぼみをつけていて目をなごませてくれました。もう少し時期をづらせばつつじの花がお出迎えしてくれる素敵な山頂になるのでしょうね。

小天狗岳山頂つつじ

小天狗岳山頂つつじ

ここで、タイムをみてみると、登山口から1時間30分。標準タイムでのぼってこれました。

予想としては、2時間かかるかなとおもったいたので、ちょっとうれしかったのです。

これから先、札幌50峰の中に距離の長いルートも沢山でてくるので、標準タイム内で納められるようにしておかないとと思っていたので、良い傾向かな。

ただ、この雲の中の山頂でちょっとゆっくりしていると、段々体がひえてきました。気温もさがっているし雨ではないけど雲の中の湿気だし、体は汗でぬれているし、、、。

この状況はあまりよくありませんね。薄いウインドウブレーカー的なアウターはもってきているけど、防寒の役に立ちそうな衣類はもってきていなかったし、、、。

こんな天候も加味した山用の装備を考えなきゃですね。

あとは、カメラの扱い。首から裸で提げているのだけど、こんな急坂や倒木を交わす登山道だと、歩行の邪魔になるし、かといって、ザックの中にしまっておくと写す時にいちいち出さなきゃいけないし、、、。

この点も課題ですね。

小天狗岳の花の写真のスライドショーを下にはっておきます。

くだりはカメラはザックの中のまま、変わりに相方さんが自前のカメラを取り出し、撮影しながらのゆっくり下山となりました。

今回の山行中であった人は2組。わりと人気の山なのかもですね。

と、いうわけで

 

札幌50峰 19/50 小天狗岳(765m) GETしました。

撮影場所  札幌市南区定山渓 湖水大橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

朝里岳沢川と朝里峠沢川の合流点~朝里岳登山~

朝里岳沢川と朝里峠沢川の合流点

道道1号定山渓レイクライン沿いを流れる川。所謂定山渓ダムに流れ込む川として小樽内川は親しまれていますが、春香山や奥手稲山への登山口駐車場辺りから道路沿いのその河川はとなるということを以前の小樽内川と朝里岳沢川の合流点のエントリーでお話しました。では朝里峠の頂上付近まで道に沿っている川が朝里岳川かというと、実はそうでもなく、札幌国際スキー場の駐車場あたりから今度は、が道に沿ってながれているのです。朝里岳沢川はというと、そのまま、札幌国際スキー場へと連なっています。その名の通り朝里岳から流れる沢として存在しているのです。

今回の写真はそんな朝里岳沢川と朝里峠沢川の合流点を撮影してきました。

この両河川の地図上での区分はというと、朝里岳沢川に朝里峠沢川が合流している扱いとなっています。ところが、TOPの写真を撮影した現地にいってみると、、、、。

奥から流れている流量の多い立派な川が朝里峠沢川、そして左から流れ込んでいるのが朝里岳沢川なのです、、、、。しかも本流にあたる朝里峠沢川をまたぐ道道1号の橋は、沢ガードに毛が生えた程度のものときています。

地図で川の名前を調べずにこの現地にいくと絶対に朝里峠沢川のほうが本流に見えます。

本流・支流の区分っていったいどうなっているのだろうと、インターネットで調べてみると、どうやら明確な基準が存在しておらず、長さ、流域面積、流量の三者の大きさできめていく、または昔からの慣習できめていくとのこと。

今回の両河川の例でいうと、

長さは、地図上は両者五分

流量は、朝里峠沢川

流域面積は、朝里岳川かな??(朝里峠沢川は石狩川水系の小樽側分水嶺まで遡るので、小樽側に流れる朝里川水系などほかの水系域に集積面積が分かたれているのかも)

となるでしょう。

今回の写真は雪解け期での撮影なので、渇水期になると、両河川の流量の差は目に見えてわかるような差ではなくなるのかもしれないという仮説もたつのですが、両河川の川底の形状を見てみる限り、流量にかかわる川幅は明らかに朝里峠沢川のほうがひろいのです。

比較項目としては両河川とも同ポイントになるので、あとは昔からの慣例という説もなりたちます。

ところが、ここからもう少し下流の朝里岳川を道道1号が渡る秩父橋の欄干には小樽内川の文字がかかれており、昔からの慣例説も積極的には取ることができません。

いったい、どういった経緯で朝里岳川の扱いをきめたのでしょうか。。。

謎です。。。。

そんな謎を残しながらも、朝里岳沢川の名称の元となった朝里岳にのぼってきました。

で今回初めて1000m超えの山頂に挑戦です!

とはいうものの朝里岳には札幌国際スキー場のゴンドラを使って1100m付近まで運んでもらえます。

ルートは以下の通り、

スタートは山頂カフェかっこうの左をすり抜けて朝里岳山頂をめざします。事前にインターネットをしらべていると、立ち入り禁止の鎖があるとか、ゴンドラ降り場に登山届け所があるとかの記事をみたのですが、その両方ともなくてすんなり朝里岳山頂へのルートに乗ることができました。

スタート

スタート

念のため、ザックにスノーシューをくくりつけてのアプローチでしたが、かなりしまった雪にはスノーシューの出番はまったくなく全工程つぼ足での登行となりました。

ザック投入

新ザック投入
Low Alpain VIVION25

今回の山行より懸案事項となっていたザックの容量不足を解消するべく、中古のお値ごろ価格で入手できた low alpine vision 25 を投入です。

25Lサイズですが、2気室仕様なのでカメラを収納するスペースも確保しつつ以前のMIZUNOのデイバッグから比べると3倍くらいの容量を収納することができました。

初の1000M超の山なので、念には念をいれて防寒用のオーバーも別途もっていくこともこれでかなえられました。

ウエストベルトやバックチェストなどもついているわりには本体重量もそれほど重くはなく快適なスノーハイクをすることができました。

やはり装備品のバッファが担保できるのは安心感がちがいますね。

あと、アウターも薄手のものに変更、ミドルレイヤーをフリースとして汗対策をちょっとはかんがえてみました。 ズボンだけは雪山にはいるのだからと、防寒&撥水パンツの雪山装備としました。

 

朝里岳頂上へと向かうコースは比較的なだらかな坂になっています。雪山なので、行く方向さえあっていればどこを通っていってもかまわないのですが、なるべく等高線の緩い場所をえらんであるきます。

そんななかでも

一番の斜面

一番の斜面

ここの坂だけはほんの少しだけ急な坂でした。

天気もよくちょっと汗をかいたあたりでコースの半分くらいとなります。後ろを振り返ってみると、

コース半分あたりから国際スキー場のゴンドラ方面

コース半分あたりから国際スキー場のゴンドラ方面

いい天気もあいまってこんな絶景をみることができます。北側に視線を移すとかすんではいましたが、小樽の市街地もうっすらと見え、南側をみると白井岳が勇壮な姿でわれわれをみまもってくれています。

標高が高くあまりさえぎる木々もない山歩きがこんなに爽快なものだとは、想像以上でした。

まばらな木々の間をゆっくりとあるいていくと頂上付近からはスキーヤーが広いバーンを颯爽と滑ってきます。

10年以上スキーにのってはいませんが、しかもゲレンデしかやったことない私なのですが、その姿をみるとスキーを復活、いや、山スキーに挑戦してみたくなってきました。

そして後ろからは、家族連れのハイカーの姿やスノーボードを担いだソロのボーダーの方がのぼってきていました。

ゴールデンウィーク初日のしかもこんな穏やか日、前回の円山のように沢山の人でにぎわっているかと思いきや、それほど多くの人とは出会うこともなくまったりと爽やかな風にみをゆだねゆっくりとあるいていくことができました。

気分的にはこんな素敵な場所を独り占めしている気分です。

そんなこんなで、地形図に標高がでているであろう地点までやってきました。

多分標高点?

多分標高点?

多分、この木が目印かとはおもうのですが、後続の人たちは、ここから若干南よりの地点を目指してあるいていました。

よくよく目をこらしてみると、どうやらそちらの方向に山頂看板があるらしいのです。

まぁ今は人もいるし、地形図の標高点はGETできたので、もう少し奥に進んで余市岳の姿を見てみようと、すすんでいきました。

朝里岳山頂付近から余市岳を望む

朝里岳山頂付近から余市岳を望む

雪の上に顔をだしているまばらな針葉樹とタケカンバの風景に浮かぶ余市岳が見える風景。この世の果てかとおもうような光景でした。

そしてその奥に広がっている通称飛行場と呼ばれる台地

飛行場から余市岳を望む

飛行場から余市岳を望む

憧れの光景です。

木々が樹氷にくるまれていれば満点なのでしょうけど、この時期だとさすがに樹氷はみることができませんね。快適な登行とトレードオフです。

でも、この光景を見れただけでかなり満足でした。

そして、いつかは眼前の余市岳をめざしてみたいと心にちかったのでした。

ひとしきり憧れの光景をみたのち、山頂標識を探しにもどり

朝里岳山頂標識

朝里岳山頂標識

その後、休憩タイムに入ります。若干風があるので、木の陰を選び座って水分やカロリーの補給をしていると、少し離れた木の影で先ほどの後続の家族連れの子達が元気に雪合戦をはじめていました。標高1281mでの雪合戦。なかなか体験できるものではありませんよね。

ゆっくりした後は下山です。

下山時はさっきとルートを少し変え、尻すべりができそうな場所を探して、相方さんに滑ってもらおうとおもい若干南よりのルートをたどっていきました。

そして若干谷地形になっている場所にあたりをつけちかよってみると、、、。

亀裂発見

亀裂発見

斜面上部、雪庇の跡のあたりに亀裂がはいっていました。

この場所を尻すべりスポットにしようかとおもいましたが、こんな亀裂、、。

もしなにかあったら大事なので、あきらめて先ほどのぼってきたちょっとしや斜面ですべることにしました。

亀裂の地形反対側から白井岳を望む

亀裂の地形反対側から白井岳を望む

亀裂の反対側にまわると白井岳がとても綺麗にみえてきました。

ちょっとした坂での尻すべりに終って残念かとおもいましたが、相方さんは持参の米袋で楽しそうにすべりおりて、私はこんな写真が撮れて、二人とも満足な気分でゴンドラの山頂駅とかえっていきました。

 

札幌50峰 16座/50座 (朝里岳 1281m) GETしました。

撮影場所 北海道札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

小樽内川と滝の沢川(小樽内川支流)の合流点 ~四ツ峰へ~

小樽内川と滝の沢(小樽内川支流)の合流点

定山渓天狗岳と道道1号線の滝ノ沢橋、四ツ峰トンネルが程よいバランスで目を楽しませてくれるのが、(さっぽろ湖・定山渓ダムのダム湖)との合流する地点です。この写真はこの滝の沢川に沿って走る滝ノ沢林道上から撮ったものです。ちょうど札幌50峰の一つ四ツ峰へと登ってきた帰りに撮影しました。

滝の沢川の話は前回のエントリーにくわしく書いておりますので、ここでは四ツ峰への山行のことを書いていきたいと思います。

この日はとても天気がよく絶好の春山日和でした。防寒用のジャンパーとズボンをはいていったのですが、途中でジャンバーを脱いでちょうどよいくらいの気温にめぐまれました。ただ、これが問題で、私のザックに脱いだジャンバーを入れるのが一苦労でした。もう少し容量の大きなザックと軽いウェアが欲しくなりました。

今回登ったルートは以下のとおり

往きは林道の奥の方まで進み帰りは四ツ峰の稜線をたどりながら、滝ノ沢川と一ノ沢の合流点につく尾根を下る反時計周りのルートとしました。今回のルートどりは一部を除き事前に立てた計画通りのルートをたどることができました。少しは山登りになれてきた証拠なのでしょうか。
スタートは滝ノ沢林道のゲート前の駐車できるスペースに車を置き、ここからとします。

四ツ峰へスタート

四ツ峰へスタート

天気は晴天。私冬の山を始めてはじめてのピーカンの天気です。気になる林道内の雪はというと、近々にブルでもはいったのでしょうか。キャタピラの跡がしっかりとのこり、その上にスノーモービルのトレースがのっかていて、しかも雪は程よく固まっていてツボ足で余裕な雪面でしたが。一応念のためにザックにスーパーカンジキをくくりつけての出発です。
この林道往きはきづかなかったのですが、緩い傾斜を下っていくような道なのです。下っていることにほんとに全然気がつかなくて今日はものすごく快調だな~、やっぱり天気のせいかななんて林道を歩いていたのでした。

先ほどのエントリーの滝の沢川(小樽内川支流)と一ノ沢の合流点を経過してすぐにほとんどの方がここから取り付くよって場所に到着をしました。

メジャールート分岐

メジャールート分岐

左が側に見える尾根に皆さん結構取り付いているようです。でも今日の私は林道をもっと歩いてみることにしました。GEOGRAPHICAのトラックレコードがここからスタートしているのは、単にスタート時にレコードするのを失敗していたのでした。気づいたときはちょっとあせりましたがね(笑)

それにしてもいい天気です。

いい天気

いい天気

この先に見えるのが四ツ峰の山頂かなと想いながらゆっくりと林道散歩です。

途中、崖が派手に崩落している場所もあったりしましたが、

がけ崩れの跡

がけ崩れの跡

無事に、林道の分岐まで到着です。

林道分岐

林道分岐

ここを左にすすみます。この林道から傾斜がつき始めます。やっと山に来た感が少しだけでてきました。

はてさてどこから取り付こうかなと、左側に迫っている尾根筋の地形をみながら、地形図にチェックした場所をさがしてみます。

ここから取り付き

ここから取り付き

予定していたポイントに丁度ピンクテープ。では、ここからのぼりますか。と取り付きました。

が、

この尾根。。。

地形図で想像していたよりずっと急です。

いきなり急坂

いきなり急坂

樹林が密集しているので、思うようにはジグを切れずキックステップでのぼっていきましたが、何回足をとめたことか。。。

あの木まで、、

次は、こっちの木まで、、、

と近い場所に目標を設定して、そこまでは足を止めずにがんばろうかとおもいましたが、それもかなわずな場面が多々ありました。
それでも、以前のようにこのまま帰ろうかなという気持ちにはならずに登ろうと思えたのは天気が良いせいだったのでしょうか。
ただ、その天気のせいで着ている防寒ジャンバーが暑くて暑くて、、。
結局脱いでザックにしまうこととしたのですが、ザックの容量が不足気味でした、、。無理やり詰め込んだわけですが、しまうのにかなりな時間を要する始末。これはあまりよくありませんね。容量の大きなザックが必要だな~。あと、これからの季節、今着ている防寒ジャンバーだと、過分すぎるな、、、アウターも案配のいいものをみつけなきゃ、、。

そうなってくると、歩いている途中で考えることは、どんなザックがいいかな~~、とか、どんなウェアがいいかな~~、とか、頭の中は物欲妄想に支配されていました。

そんなお気楽気分とは裏腹に尾根は相変わらず急坂、、、。

その様相が崖っぽい尾根から、普通の尾根らしくなってきたところで、

やっと普通の尾根っぽいところ

やっと普通の尾根っぽいところ

水分をがぶがぶ補給しました。最近の山行ではそれほど大目の水分をとらずともよかったのですが、この天気のせいか、一回の給水量が増えていました。

よし、がんばるぞ!と歩きはじめるのですが、この尾根丁度いい感覚でピンクテープがまいてあって、初心者の私のルートファィンディングをコーチしてくれているようでした。気分はオリエンテーリングですね(笑)

予定していた山頂へのポイント

予定していた山頂へのポイント

前日、予習をしていて、このポイントに到着したら、一旦ルートをまげてから、送電線のある場所まで登ろうとおもっていた場所につきました。

いままでのルート上にもあったのですが、そこも割りと3~4mくらいの幅で広く刈り分けられたような場所でした。ここって林道なのかな?
送電線も走っているわけでだし、作業道なのかな?もし、そうなら、そこをつなげば、夏も登れるのかな??
なんて無駄な想像をしつつ、次の目標ポイント

送電線交差地点

送電線交差地点

送電線の交差地点へと到着です。

樹林帯の中から抜け出し広い刈りわけにでると空もはっきりと見え爽快感倍増です。

ここからは稜線も見て取れるようになり、そこそこ急な坂を広い疎林帯をこまかくジグをきりながら、

四ツ峰山頂

四ツ峰山頂

四ツ峰山頂へスタートから3時間20分かけてのんびりと到着しました。

天気もいいし、ここで大休憩です。カロリー補給をしつつ雪の上でごろごろしていると、ブーンとでかい羽音がきこえてきました。なにやら蜂っぽい虫が私のそばを2度3度いききしていたようです。

春ですね~~~。

のんびり休んだあとは下山です。

下山ルートは一番のビューポイントといわれている、主稜線上の隣のコブ経由しつつ、最初のメジャールート分岐の所まで尾根伝いに帰るとします。

隣のポコにつくとまたもや、DP2のレンズキャップを落としていたことに気づき山頂近くまで戻ることになったのですが、隣のコブまで稜線は割合なだらかなので、のんびり散歩気分で行き来していました。

で、隣のコブからみた風景はというと!

定山渓天狗岳

定山渓天狗岳

どーん!!と定山渓天狗岳

無意根山

無意根山

遠くのほうに無意根山。

がしっかりと見える絶景!!

いいですね~~。顔がほころびます。隣を見ると烏帽子岳もみえていたのですが、送電線が邪魔でしたので、ほんの少し高度を下げると、

烏帽子岳

烏帽子岳

電線にかぶらず烏帽子岳をみることができました。

ここから眺める定山渓天狗岳も格別でしたよ。

定山渓天狗岳

定山渓天狗岳

ご満悦です(^^)

いつまでも見ていたい気分になりますが、そうはいきません。

それに写真ばかりとっていて体が動いていないので、ちょっと風が冷たくかんじてきました。

ザックからうんとこどっこいと防寒ジャンバーをとりだし羽織ました。写真とりたくて山にはいってきているので、写真とっている間の防寒対策って必要なんだと思う瞬間でした。やはりザックは大容量が必須だと、ここでしみじみと思うハメに、、、。

青空に映える定山渓付近の山々を撮れて気分よく下山をはじめます。

次のコブ下のこんな谷形をトラバースしていくと、

トラバース

トラバース

きれいいに開けたオープンバーンが!!

オープンバーン

オープンバーン

スキーやスノボをやっている人には大好物っぽい斜面ですね。

そんな風景をたのしみつつ南東の大きめな尾根のはじまりまで快適に飛ばしていきます。
雪山のくだりは大好きです。登りはかめのごとく人の数倍かかる私なのですが、くだりは適度に埋まる足と坂の反動を利用して、人並みのスピードで降りられます。

下山するにしたがって樹林が濃くなり、勢い木の少ないほうに足を向けてしまって、途中沢に入り込みそうになりましたが、早めにきづいたので修正をして、(トラックログでは水色のポイント)尾根づたいにしっかりと降りて、林道へと到着です。

林道到着

林道到着

登りはここから頂上まで、3時間かけていったのですが、くだりは山頂からここまで、1時間30分(途中撮影大会や、キャップ探しなんかやっていたので実質1時間きっています。)で下山でした。

このあとはこの林道をのんびりあるいて、今回の目的の一つ、小樽内川と滝ノ沢川の合流ポイントの撮影をしっかりとして駐車場にかえってきました。

今回の山行では、やはりザックの容量問題になやまされました。現状のザックでは行動時間5時間までですね。これから先登るであろう山はもっと時間がかかりそうな山も多くなると思うので、なんとか対策をしなきゃいけませんね。

札幌50峰 15座/50座 (四ツ峰 789m) GETしました。

撮影場所 札幌市南区定山渓 滝ノ沢林道
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材  NIKON D3000

滝の沢川(小樽内川支流)と一ノ沢の合流点

滝ノ沢川(小樽内川支流)と一ノ沢の合流点

春の山っぽい写真がとれました。

ここは、定山渓の滝の沢林道に沿いの合流点です。写真を横切るのが滝ノ沢川なのですが、その正面の滝を落としている沢が一ノ沢ではなく、手前のスノーブリッチの下をながれているのが、一ノ沢です。あきらかに正面の滝にフォーカスがあたっているわけですが、実はこの二つの河川の合流点を狙いにここまできたわけではなく、滝ノ沢との合流点を狙いにとの四ツ峰を登りにきたのです。その写真と四ツ峰山行は次のエントリーに譲りますが、四ツ峰へと向かう林道の途中で、滝の沢にあわせる大き目の沢とその正面に流れる滝がなんとも春っぽい山の風景だったのでシャッターを切っていたのでした。

そして、帰ってきてからインターネットでいろいろとみていると、どうやらこの大き目の沢、名前を一ノ沢といって、この沢が雪でうまっている時期にその沢型を利用して烏帽子岳へと登るルートとして、三~四番目くらいには利用されているルートであるということだったのです。

それならばということで、このブログへとアップしようときめました。そういえば、この沢のそばに新たらしめのピンクテープがくくりつけられていました。今年もだれかかれかのぼっていっていたのでしょうね。

ところで、この一ノ沢のタグがえらい長いことになっていますね。小樽内川の支流の滝ノ沢川の支流の一ノ沢なんてね。これだけ山の中にはいってくると、沢の命名も似たような名前が沢山出てきます。そこで苦肉のさくとして、こんな長い名称をタグとしてつけました。だいたいこの沢を合わせる川の名前、滝ノ沢だって札幌市内だけでも結構な数があります。このブログでも星置川支流の滝の沢という川も紹介していますしね。

そういえば、この滝の沢って名前、こういう名前がついている川はだいたいは滝があるに決まっています。その一つが、写真正面に写っている無名沢から流れ落ちる滝なのでしょうか。滝として流れているこの沢は、なにもこの雪解け期だけの沢だけでもないようで、ほんの少し上に目を上げるとしっかりと砂防ダムがあったので、きっとかれることのない沢なのでしょうね。ほかにもこの滝ノ沢川、

雪解けを集める小沢

雪解けを集める小沢(滝ノ沢林道にて)

いたる所から小沢に雪解け水がながれていました。見ている分には春の山の雰囲気倍増でとてもたのしいのですが、下山するときには沢型には入らないようにと心に決めて林道を歩いていったのでした。

 

撮影場所 札幌市南区定山渓 滝ノ沢林道
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材  NIKON D3000

小樽内川と奥手稲の沢川(夕日沢)の合流点: 股下山山名考

小樽内川と奥手稲の沢川の合流点

最近私がちょいちょい山に登り、その山行をこのブログにアップロードをしていますが、そのエントリーのほとんどに着けているタグというのは、さっぽろ文庫という札幌市教育委員会編の本のシリーズで、その中の48巻目「札幌の山々」の中の札幌の山・50峰で記載されている山を元にしています。そして今回登った股下山も、その中にふくまれています。

その紹介文から股下山の項を少し引用をすると、

いかにも怪しげで、いわくのありそうな山名であるが、何のことはない、この山の北方約1kmのあたりで、が大きい支流・春香沢との広い二股を作っているため「二股の下」にある山という意味名付けられたという。何故かがっかりした人はいませんか

とあります。

インターネットを見てみると、色んな方のブログで股下山に関してはこの文が紹介されています。

で、川好きの私はこの言説をみるなり当然のごとく地図をみてみるわけですね。

上に貼ったグーグルマップで解説しますと、股下山は表示があるのでお分かりかとおもいます。そして、札幌文庫に記載されていた、小樽内川と春香沢の合流点は、オレンジのマーカーのポイントになります。

ん??

二股の下ってことは地図上で南を指すのはわかりますが、記述どおり小樽内川と春香沢川の合流点(オレンジのマーカー)から股下山山頂までは離れすぎていないかい? 直線にしても約4kmはあります。多めに見て、山頂ではなく、山が始まりそうな場所、北東尾根と現在の道道1号線がぶつかる場所からも約2kmくらいはあります。

ん? ん?

昔の記述だからといって、そんな大きな誤差は、、、

と、地図をもう一回眺めると、今度はすぐそばに、それこそ股下山の山頂から約1.6km、この山の一番眺望が開ける偽ピークあたりから計ると、約1kmの地点に 前回のエントリーで紹介をした、小樽内川と朝里岳沢川の合流点がありました。

おっ!!これならば条件にあいそう!!

しかも、朝里岳沢川に道道1号をわたす秩父橋の欄干には小樽内川と書いてあります。ってことは現在朝里岳沢川は以前は小樽内川と認識されており、現在の小樽内川が、昔は春香沢と呼ばれていたとしたら、、、、

うんうん、

前回載せた写真でも見てわかるとおり、両河川ともそこそこの川幅を持っています。小樽内川は春香山方面からながれてきていますし、ここに道を開削した時点では、現在の朝里岳沢川を小樽内川として、これにそって道を開削していったとしたらその命名もうなずけます。

おおーー、これは条件にびったりと合うのではないでしょうか!!

と、思いはしましたが、さっぽろ文庫の記述には、「広い二股をつくり」との文面が、、、。

地図をみてみると、お世辞にも、広いと表現できるような二股にはなっていません。でも、いってみたら以外に広い光景があるかもと思って、実地にいってみはしましたが、、。

そんな期待は裏切られました。道道1号から朝里岳沢川へとたどる途中約100Mもないの河畔地帯のほうがよっぽど広く感じるくらいです。そしてそんな気持ちをもちながら股下山へと登っていったのです。(山行は前回のエントリーを参照してください)

それでも、山頂をふみ下山をするまでは80%その説でブログを書こうともおもっていましたが、下山途中偽ピークから北東方面を見てみると、

おやおやおや、、、

目の前に広がってきたのは、左側春香山をスタートとしたような切れ込んだ地形と、右側奥手稲山とつげ山の間を縫ってくるような切れ込みが、丁度春香小屋のちょっと奥辺りで、落ち合っているではありませんか。(TOPの写真がその写真です。地図のマーカーは青です。)

おーーーー??!!

しかも山体にはなっていますが、二つの切れ込みはかなり広い地形となっています、地形図をみてみると、その広さもしっかりとしたものと認識できる幅を誇っています。 切れ込みには川が流れているのは当然です!って、ことでちょっとみてみると、春香山方面の切れ込みには小樽内川、奥手稲山方面の切れ込みにながれている川はとあります。この写真を撮ったところからは約1.5kmの距離。そして、何よりもこの偽ピークにたってながめてみると、広い二股の下方向にいるということが実感できます。

もしや、もしや、

先人はこの場所からこの風景を見て、二股の下の山「股下山」と名付けたのでは??

札幌文庫の記述は、小樽内川と春香沢の二股の下とありましたが、このあたりは沢が沢山あります、どれがどの沢名になっていたかも確定されていなかった頃に大きな二股の下にある山として認識されていたとしたら。あながち今回ぶち上げた私の持論も間違いではないのではないかなと、股下山からほくそ笑んで下りてきたのでした。

撮影場所 北海道札幌市南区定山渓 股下山
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  NIKON D3000

 

 

小樽内川と朝里岳沢川の合流点 (股下山へ)

小樽内川と朝里岳沢川の合流点

札幌の市街地はほぼ雪解けが終って春の街になってきましたが、まだまだ豊富な雪が残っているここは、札幌国際スキー場のそばの合流点です。定山渓ダムに沿うように道道1号線とともに流れる小樽内川。そのまま朝里峠のてっぺんまで道道1号線に沿ってながれていると思いきや、実はこのあたりから小樽内川は春香山方面へとむかっているのでした。この写真でいうと奥からながれてくるのが、小樽内川です。では、ここから道道1号線に沿ってながれているのは?というと、写真左からながれこんでいる朝里岳沢川なのでした。ちなみにこの撮影ポイントは道道1号線から東の雪原にはいっていき約150Mの地点にあります。積雪期はここに流れ込む大き目の支沢はなく、朝里岳沢川におちないように気をつけさえすれば樹林の密度も薄いのでずんずん歩いてはいっていくことができます。 この時期はたまに雪が降るぐらいで気温もプラスになる日が多くなるので、雪融け水が増えて川の表情がちょっと険しくなる時期なので、山の中の沢に近い川とも言えども水の流れる音は耳を澄ませば100Mはなれていも聞えてくるくらいです。

で、今回はなぜここに来たかというと、このそばにの一つ股下山があるので春山シーズンだし登ってしまおうとやってきたのでした。この股下山の山名の由来については次のエントリーに譲ることとして、このエントリーでは、股下山への山行録をお届けします。

まずは、いつものようにGPSログを、

スタートは春香小屋の駐車スペースからです。そこから道道1号を秩父橋を渡りつつ南下をし、今回の川の写真「小樽内川と朝里岳沢川の合流点」の写真を撮りに朝里岳沢川沿いに雪原にはいっていきました。結構お気に入りの写真がとれたので、ホクホクしながら道道1号に戻りいよいよ股下山への取り付き口に立ちます。

股下山取り付き口

股下山取り付き口

道道1号を歩いていると数箇所にピンクテープがぶらさっがていいましたが、雪面に楽に上がれそうな場所を選んでここから入山します。この日は前日までの天気予報だと朝6時までは降雨の予報だったので、いつもより遅めの8時スタートと計画をして川の写真をとったりなんだりで、取り付いたのは8時15分ころです。それでもたまに小雨がふる感じでした。ツボ足でいけるかなかと思いはしていましたし、川の写真を撮りに雪原にはいったときはツボ足で踏み込んでいきました。でも一応念のためスーパーカンジキをリュックにくくりつけていきました。で、いよいよ取り付き雪面にはいったとたん、ズボズボと足がぬかっていきます。即効でカンジキ装着です。ここから若干の急坂を上るとそこは木々の密集した平坦な林の中でした。

取り付き後すぐの林の中

取り付き後すぐの林の中

気分的には冬の森林浴です。密集した白樺や針葉樹の林の中を目安となりそうな583m標高点へといつものgeographicaをたよりに目指していきます。取り付いた地点ではトレースはみあたらなかったのですが、いろいろと歩いていくうちに数日前と思われるスキーやツボ足の跡に合流しました。取り付き口が広いから皆さんいろんなところから登り始めているのですね。そしてみなさんきっと583m標高点を目印にするので、標高点が近づくといろんなトレースが合流するのですね。

そうこうしているうちに、

583m標高点

583m標高点

とりつきから40分ほどで最初の目標583標高点へつきました。ここまで40分もかかっていたなんて、、、。私の貧脚はいつものことなのですが、気分的にはそんなに長く歩いていた気持ちはまったくありませんでした。初期段階のトレースのない雪面をあれやこれやとルートファインディングしながら頭をつかっていたせいでしょうか。私のような初心者はちょっとした山の中でも歩行方向を考えるのが楽しかったりするのです。地形図をながめながら実際の地形と照らし合わせて読図の勉強もしながらです。で、この股下山の本番はこれからです。

偽ピークへの取り付き

偽ピークへの取り付き

標高600mを超えたあたりから始まる770mあたりの偽ピークまでの急登が今回の山行のハイライトでしょう。結構な急斜面で、スキーの跡が気持ちよさそうにシュプールを描いています。そこをえっちらおっちらのぼっていきます。何度も止まり、何度もジグを切り、何度も歩行方法をかえながらのぼっていきます。そろろピークも近くなってくるあたりから眺望がひろがってきました。

偽ピークまでの途中

偽ピークまでの途中

なかなかいい眺めです。このあたりから写真を撮る回数が増え、必然ととまる回数もふえ、、、。

偽ピークの途中その2

偽ピークの途中その2

やはりこんな光景を見ると写真を撮らずにいられません。

ただ、ご覧のように厚い雲が覆っているのと、山を始めたばかりなので、どの山がどの山かを同定することができないのが残念ポイントですが、、、。

そんなこんなで、取り付きから1時間40分ほどかけて偽ピーク到着です。

偽ピーク

偽ピーク

ここから先は地形図をみてみるとそれほど急峻な区間がないようでほっとしつつ前にすすんでいくと、

雪庇と雪畝区間

雪庇と雪畝区間

細い尾根に雪庇と雪畝区間がまっています。まぁ、硬石山の痩せ尾根を経験した身としては安全でそれほどきり落ちていない林側に歩みを進めていけばまったり散歩のレベルです。800m前後のボーダーラインでちょっとしたコブを登り下りしていくと

山頂直下

山頂直下

股下山の山頂直下に到着します。ここからうんせうんせとちょっとがんばると、取り付きから2時間10分ほどで

股下山山頂

股下山山頂

股下山山頂到着です。偽ピークを過ぎたあたりから風が若干冷たくなってきたし、それほど眺望もよくないので、5分くらいで山頂からはなれました。

さぁ、下山です。

さぁ、下山です。

下山の楽しみは、軽く埋まる斜面を大またでふわふわっとあるく快感ですね。

今回は前々回の阿部山の麓散歩のようにズボーっときそうな沢そばではなく顕著な尾根くだりなので、安心してスピードを上げて帰ってこれます。途中偽ピークあたりで、股下山の山名由来を考察できそうな場所で撮影大会をしながら、偽ピークのくだりの急斜面を尻すべりで快適におりてきました、、、が、この時期、しかもさっきまで雨だったので、、、冬用のズボンからしっかり水がしみこんで、お尻がべちょべちょでした。後でスノボをやっている知人にきいてみると、この時期の尻すべりはウェアの防水機能をいためるよとのことでした。。。今はいているホーマック製のズボンのせいではなかったのですね、、、。これは来シーズンはズボンとともに尻ボー導入まったなしですね。。

なんてたのしみながら平坦な場所まで降りてきてから、はたと気づくと登りと同じ道をあるいているではありませんか、、、最近は登りくだりのルートを意識せずとも変えてきた山行ばかりだったので、違うルートを歩きたい欲がでてきました。そこで地形図で見て取れる沢形に沿って歩いてみようとおもいました。ここまでくれば、東方面に進路をとりさえすれば道道1号にぶつかるし、水を湛えた沢がないのも確認済みなので、悠々とあるいてみると、地形図からは読み取れない小さな沢形が入り組むところにでてきました。

沢が入り組んでいます。

沢が入り組んでいます。

元来がビビリの私は沢へ降りる気持ちになりません。慎重にズボっとこなさそうな場所をストックで選びながら沢形を渡り進路を決め山頂から約1時間ほどで、道道1号との出合いまでおりてきました。

無事下山

無事下山

写真奥に道道1号が見て取れますね。

取り付くまでは雨が強くなる気配を感じたら即撤退ときめていきましたが、幸運にも道中雨に濡れたのは最初だけであとは厚い雲の下ではありましたが比較的穏やかな山行となりました。

また、今回の山行ではのぼり時の歩行の仕方のコツをすこしだけつかんだような気がします。忘れないうちに積雪している山をもう一つくらシーズン中に登ったほうが良いかな。

 

札幌50峰 14座/50座 (股下山 820.4m) GETしました。

 

撮影場所 北海道札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  SIGMA DP2 / iPhone5c

豊平川と白井川の合流点

豊平川と白井川の合流点

これで、2013定山渓道中記は終ります。最後はこれまた定山渓の紅葉景勝地、錦橋から撮影をしたの合流点です。

ちょうどこのあたりは一の沢ダムによってさえぎられるあたりなので、水の流れもかなりゆったりとした感じになっていますね。写真手前から流れているのは豊平川で砂州の向こうに見えるのが白井川になります。まだ緑の葉を残した木々もありますが、この時雨橋の歩道の上には

こんな感じで落ち葉がしきつめられていました。

そして橋の反対側から定山渓温泉を眺めてみると、

定山渓 時雨橋より
これまた良い感じの紅葉を眺めることができました。さすが錦秋を楽しめるスポットとしていろんな情報サイトや情報誌に載るだけのことはありますね。

ひとしきり合流点をめぐったあとは、

定山渓二見公園の遊歩道をゆっくりバウと散歩してきました(^^

撮影場所 札幌市南区定山渓温泉東1丁目61 錦橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 SONY CyberShot W-170

小樽内川と木換沢川の合流点

小樽内川と木換沢川の合流点

2013定山渓道中2つ目のエントリーは大都市札幌の水がめともいえる定山渓ダムによってできあがったダム湖、さっぽろ湖の第一展望台から眺めるの合流点です。

この小樽内川、なぜ小樽の名がついているのかが不思議ですし、実は小樽内川という名所は、の以前の下流域、現在のから河口へかけての部分が小樽内川とよばれていました。 しかもこの川、現在の小樽市の区域内は一切流れておらず、あえて小樽にかかわりあるとしたら、この川沿いを走る道々1号線が小樽へと通じる道であることくらいでしょうか。源流部も地図からは奥手稲山あたりのようにもみえますしね。でも、きっとこの名がついたということは、何らかの理由があるのでしょうね。それよりもこの川と定山渓ダムによって札幌の水資源を享受できているということが大事ですよ(^^。四季を通じてすばらしい景観を眺めることもできますし(^^

定山渓湖天狗岳とさっぽろ湖

定山渓湖天狗岳とさっぽろ湖

この展望台からさっぽろ湖の対岸をみると定山渓小天狗岳を望むことができます。この写真の右端の雲の上に山頂をのぞかせている山です。こうみると、ほんとに天狗でもでてきそうですね(^^。いつか天狗にあいにのぼってみたいな~~。

 

 

撮影場所 札幌市南区定山渓 さっぽろ湖 第一展望台
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

白井川と小樽内川の合流点

白井川と小樽内川の合流点

前回のエントリーの小樽内川と木換沢川の合流点からダムを下るとと合流します。

白井川は余市岳に端を発し札幌川へと流れる代表的な川で、登山をやっている人や、渓流釣りをやっている人、沢歩きをする人たちにはとてもなじみの深い川です。地図を見ると一見豊平川の本流にも見えそう規模で豊平川支流の中では大きな川なのです。この川の中流域にあった豊羽鉱山が現役だったころにはまだ知名度がたかかったかもしれませんが、今では豊羽鉱山も閉山となってこの川沿いに走っている道道95号線を利用するのは、道路の管理の人か豊羽鉱山跡を管理している人かよほど趣味人しか居ないとう状態なのでしょう。

この写真は時雨橋という定山渓紅葉の景勝ポイントから撮影しています。なかなか素敵な景観でみていて飽きない風景でした。

ところで、実はこの時雨橋から小樽内川方向へ崖をくだるための踏み分け道があったりするのです。そこから撮った写真が、

小樽内から白井川へ合流点を望む

小樽内から白井川へ合流点を望む

ここまでおりるのにはちょっとした崖を下るのですが、急な場所にはロープがさがっていました。もしかしたら渓流釣りを楽しむ人たちが小樽内川や白井川に入渓するために自前で用意したのかもしれませんね。

ちょっとした穴場ポイントを見つけた気分にはなったのですが、写真の出来をみると撮影ポイントとしては時雨橋から撮ったほうが綺麗に撮れますね。

撮影場所 札幌市南区定山渓933 時雨橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 SONY CyberShot W-170