ポロベツ川暗渠部を歩く。

ポロベツ川暗渠部を歩く

札幌の平地をながれていた小さな川は宅地化や街区としての開発などで、埋められたり暗渠として道路の下に流れているものも少なくない。

今回はそのような小さな河川の一つ、の暗渠部の道路の上を歩いてみようと思う。

ポロベツ川という名前は北海道の各所にあり、有名なのは斜里町にある川なのだろうが、札幌のここのポロベツ川は市民にもあまりしられていないマイナーな川なのではないだろうか。

源流は野幌森林公園に端を発し、野幌森林公園下の丘陵地をながれてきて、国道12号線~函館本線をくぐったあとすぐに暗渠に入り、森林公園パークタウンの道路の下をヒッソリと流れている。

TOPの写真は暗渠に入る直前。JR函館線の下をくぐったあたりからのアングル。

ここから下流方面をみると、

DSC_0442

住宅街の真ん中だということがわかる。

この道をまっすぐ歩くと

小野津幌川との合流

小野津幌川との合流

と合流を果たす。

距離にして約400mの暗渠部だった。

この合流点のすぐそばに、

厚別北若葉公園がある。

DSC_0460

雪だるまをつくっていたのであろうか、こわれたそりと雪の塊がうちすてられていた。

これもまた初春の風景。

撮影場所
札幌市厚別区厚別北3条5丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon D3000

 

カシオペア最後の日(野幌川橋梁)

カシオペア最後の日(野幌川橋梁)

 

3月20日札幌駅発16:12発

寝台特急カシオペアが運行廃止の日です。

JRの寝台特急や急行が去年から今年にかけて続々と廃止となっていました。

北海道新幹線開通の余波なのでしょう。

そんな列車を撮ろうと上野幌駅すぐそばのにかかる橋のそばまで撮りに行きました。

 Cassiopeia Forever

北海道の区間で寝台特急を牽引するのはDD51ディーゼル機関車なのだけど、各列車は客車がいろいろバラエティに富んでいました。

カシオペアといえば、この銀色の客車。

未来的な雰囲気で、牽引する機関車との対比がなんともいえませんでした。

この勇姿ももうみられないんですね。

撮影場所
北海道札幌市厚別区厚別町上野幌
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

奥手稲の沢川スノーブリッジ~つげ山登山~

奥手稲の沢川スノーブリッジ

スノーブリッジ。冬の間にしかかからない橋。

現象的には何のことはないただ単に沢が雪で埋まっているだけの話。

しかし、冬の山遊びをする人には「スノーブリッジ」と呼ばれる箇所には、それ以上の意味が生じる。

これができることによって、夏場はなかなか行くことができない山の頂を踏むことができるようになる。

件の人たちにとっては、雪が降るとこの儚い橋ができるのを心待ちにし、季節が進み彼岸を過ぎるころになると、いつ崩れるのかと心乱す。

このにかかったスノーブリッジも、そんな特別な橋の一つ。

札幌50峰に数えられる、つげ山へのメジャールートが拓かれるのである。

私も、その例にもれずつげ山を目指すこととした。

スタートは今シーズン4回目の訪問となった春香小屋前の駐車スペース。

IMG_4049

今回は先行のパーティが数台の車でのりつけていた。やはり人気の山域だ。

最近の定番野装備、ロシニョールBC110&スカルパT4&ボレー3ピンを装着して、林道を歩いていく。どうやら、春香山へ向けてブル?がはいったようで、途中の橋をコンクリートが出るくらい2mほどほっていっていた。

そのブルはさすがに奥手稲~つげ山方面の林道には入らず春香山を目指していることがわかったのは、両林道の分岐に到着してからだ。

分岐

分岐

もう見慣れた奥手稲へ向かう林道をたどり、奥手稲沢川の様子を見ながらスキーを滑らせていく。

IMG_4052

4度目にしてはじめて、つげ山への標識があることを発見できた。

この標識の向こうにTOPに掲載したつげ山へのスノーブリッジがある。

彼岸も程近いので慎重にスノーブリッジをわたり、対岸へと渡る。

ここからがつげ山への山行となると思うと少しわくわくする。

林道上はシールをつけずにきた。渡渉後もいけるとこまでシールはつけずにいってみようとおもったものの、あえなくその意思はくじかれ、おとなしくシールをつけた。

IMG_4059

無理をすれば、この坂を上れば、いけるかもしれないとは思ったが、冬のスキー登山は無理をしても何も得にはならないと、散々学習した。

案の定、この坂を上った後はわりと緩く広い傾斜になっていたが後悔はまったくしていない。それよりもゆっくりとスキーで坂をのぼっていることが楽しい。

この広く緩い尾根歩きを楽しみながらのぼっていくとほどなくして、今回のルートのランドマークとなっている、co730mのこぶに届く。

このこぶを若干巻き気味に交わして、少し下るとルート核心ともいえる急登の細尾根となる。

IMG_4060

巻けそうなところはないものかと逡巡したが、おとなしくこの尾根を使うこととした。

木々が密に生え、スキーではなかなか難儀をする。いや、登りはなんとかなるが、くだりがとても心配になる尾根だ。

木々をかわし、急な斜面をジグを切りながらつめて行くと、やがて

IMG_4062

台地状の緩やかな地形となる。これは帰りのスキーが楽しそうだ。

天気は小雨交じりだが風はほとんどなく、存外行動しやすい。眺望がほとんど望めないのが残念だが、ガスがすこしかかったくらいの雪山もおつなものと気持ちを切り替えゆっくりとのぼっていく。

この台地についてからはそれほど難儀することもなく、

つげ山山頂

つげ山山頂

つげ山の山頂へとたどりついた。

山名の標識はなく、丁度標高点になるところにカンバの若木がたっていた。

ついでなので、山頂尾根を奥までいって大きな木のあるところでシールをはずそうと歩みを進めた。

雲が奥手稲山方面からこちらにせまってきていたので、眺望はまったくなく、この地点から山頂の写真をとり、

ガスに包まれる前
シールをはずし下山のため一眼をしまってザックを背負いスキーをはきなおすと、

少しだけ春香山方面がみえた。

少しだけ春香山方面がみえた。

少しだけ春香山方向の雲がきれた。

あわてて予備に胸ポケットにしまっていたコンデジで撮影。

まったく山の天気はきまぐれだ。

雪は適度に重いザラメ。

私のテクニックだとうまくターンができないくらいの雪質。

おとなしく直滑降と斜滑降で山頂台地を楽しむ。

その後細尾根区間をよちよちとくだり、730mポコ下はふらふらとターンをしつつ、林道は自動運転のごとくくだっていき無事到着とあいなった。

札幌50峰 40/50 つげ山(934.8m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

小白山名無し沼~小白山登山 その3~

小白山名無し沼

 

承前

の渡渉地点をスノーブリッヂで渡り、シールを装着。目の前には小白山へと通じる北面の支尾根の一部の沢形。GPSを確認しながら、この尾根を沢形からはなれつつ尾根へと取り付く感じで登っていく。

沢からもはられてきたので、沼があるなどとは思えない地形。それでもGPSを頼りに尾根にのったような場所にたどり着くと、突然目の前に広がる、

樹林帯の傾斜地をつめて突然広がるこの光景に「ほ~っ!」と声を上げる。

空沼岳の真簾沼を見たときの感覚に近い、いきなり訪れる開放感。

感嘆のまま、何度もシャッターを押す。

IMG_4031

小川の支流筋にあたるのだろうか。

先ほど訪れた、宝来沼の数倍はある広さ。夏場は人も訪れずヒッソリと森の静寂とともにあるのだろう。

しかし、美しい。

この光景を独り占めできただけでも、この山行は成功だ。

沼の東側へと移動をしながら数十分、この沼のほとりで写真をとったりみほれたりしていた。

あと、目指すのは小白山の頂上だ。主尾根への取り付きはこの沼の東側が丁度いいそうなので、登りやすそうなところを探して取り付くことにした。

IMG_4035

 

主尾根のコル状を目指し、高度あげていく。今回の山行で一番ののぼりごたえのある区間だ。

ゆっくりとあるき、主尾根へとたどりついた。

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IMG_4037

主尾根はわりとどっしりとした幅。

傾斜はほどよく、歩く身としては、なかなか助かる。

所謂顕著な尾根という姿だ。

ただ強いて言うならば、ほかの山影がないため、強めの風が間断なくふいてきていことくらいか。

今回の山行では眺望が期待できないとおもっていたのだが、

冬の陽
札幌岳方面に開けた場所があった。これは予想外の収穫。ちょっとしたお得感をえられた。

IMG_4043

山頂までの広い尾根とちょっとした細尾根を雪庇に気をつけながら、

小白山山頂

小白山山頂

無事山頂へ到着。

天気は悪くはなかったが、風がつよかったので休憩もそこそこにシールをつけたまま、程よい場所まで降りる。

下山ルートは登り方向をピストンせず、尾根を反対側にすすみ、奥までつけられている林道を利用することにした。

反対側の尾根は以外と細く、雪庇の区間もあり割りと緊張をするが、程なくして広い樹林帯となる。

DSC03913

風よけになりそうな場所をさがし、休憩とシールをはがす。

さて、林道を探そうかとすすんだのだが、それらしきところはなかなか見当たらず、何度もGPSを見直す。

DSC03915それっぽいところにあたりをつけて、GPSと照合しここだと確定。

気をつけなければ迷いそうな場所だ。

事前情報では、雪崩区間ありとのこと。ここからみてみてもあきらかにそれとわかるよう斜面。

デブリも少し見えている。

慎重に速やかに雪崩区間をやり過ごす。

途中、

夢のシュプール
夢のシュプール posted by (C)ジプシー

なかなかに幻想的な場所もあり、くだりでも冒険気分が味わえる。

DSC03917

何度も続く雪崩箇所をなんとかやり過ごし、

宝来小屋

宝来小屋

雪に埋もれた宝来小屋に到着。

ここからは明瞭になった林道をなかなか滑らないスキーで進む。

スタートからここまでの林道区間はもしかしたら、ノーエッジのクロカンスキーが最高に楽しめるかもしれない。

そして緩く安全に到着できた。

札幌50峰 39/50 小白山(893m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 CANON EOS KISS X2

宝来沼~小白山登山 その2~

宝来沼

承前

九十九折でから徐々に距離をとりながら標高をあげていく宝来林道。

約1.5kmほどあるくと、今回の目的の一つ、宝来沼へとたどりつく。

無雪期には、笹に覆われており気づかないこともあるというのだが、積雪期には写真をご覧のとおり沼の端まで労せず近づくことができる。

思っていたよりもそれほど広くはなく、太い針葉樹に囲まれているちょっとした雪の広場のように見える。

右端に見えるのは、これから向かおうとする小白山の尾根なのだろうか。

転じて、林道を進むとほどなくして、

宝来沢川

宝来沢川

の流れをみることができた。

この沢の水が宝来沼の水源なのだろうか。流下方向をみてみると、林道をくぐり沼へとむかっているように見える。

無雪期にその真相をたしかめたいと思う。

この宝来沢川もかなりの暴れ者のようで、この治水・治山の対象になっているとのこと。膨大な交通量を誇る国道230号線から2kmも離れていないところで、そんな人と自然のドラマがあったのかと思うと感慨深い。

少しだけここで休憩をしてから本日2つ目の目的地、小白山の名無し沼へと歩みをすすめた。

ここからの区間、当初の予定ではシールも使わず林道をたどって、易しい渡渉をおこなえば到着するつもりだったのだが、案外アドベンティブなルートとなった。

IMG_4019

宝来沼から離れややしばらくはなんの変哲もない冬の林道ツーリングをおこなっていたのだが、

気がついたら、いつのまにか

IMG_4021

林道が途切れ、小川の河畔まででてしまっていた。途中、GPSで確認をしてみると、トラックログが明らかに地形図の林道線からははなれていた。しかし、地形図の林道線は実際の線との差が出ることもあり、しかもその確認した地点までの道の様は道幅も広くあきらかに林道然としていた。しかし、道幅がせまくなり、道の真ん中に若木がたっているようになってきていた。おかしいとおもい道をもどってみたが、GPSの示す林道らしい道が見当たらない。きっと林道整備が追いついていないものかと思ってすのまま進むことにしたのだが、その結果がドンツキとなったのである。

どうやら作業道に迷いこんだらしい。

ここから小川を渡渉して小白山の尾根へと取り付くルートも考えられるだろうが、そうなると今回のもう一つの目的の名無し沼へは未達のまま小白山山頂へ行ってしまうので、林道にルートをもどすこととした。 GPSで確認するとそれほど林道からははなれていないし、標高差もほとんどないといってよい。しかも歩みを進める方向に進路をとっても林道に出会える。

いままでの林道歩きも飽きてきたので、丁度ドンツキの地点には小さな沢形があったので、その傾斜を利用しつつ林の中へとはいっていった。

GPSを慎重に確認しつつほどなくして、

林道合流

林道合流

林道へと合流を果たした。天気はよく不安感はまったくといって芽生えなかったが、これが雪が降っている状況だときっと不安で気持ちがなえていたことだろう。

帰りにきづいたのだが、林道からはなれてしまった地点というのは、最近たおれたであろう、白樺の木がアーチ状に道の端から端にかかっており、その上から雪がかぶっていたので、まったくの雪の壁にみえていたのだった。多分よほど注意をしていないとそこの先に道があるとはきづきはしない状態だったのだ。

無事に林道にもどった地点から約500mほど進むと今度は明確な分岐

小川渡渉への分岐

小川渡渉への分岐

分岐の右は明らかに林道。左はピンクテープがさがっている細いふみ跡の様子。

小白山へと向かう登山者はだいたいここらあたりから小川河畔へ入っている記録が多く、私もそれに習うこととして左のルートへ。

スノーブリッヂその1

スノーブリッヂその1

ちょっとした斜面を斜滑降で河畔まで降りるとスノーブリッヂが目に飛び込んでくる。

だがこのスノーブリッヂ、真ん中あたりが細くなっている。ちょっと危険を感じるのでもう少し良い場所がないものかと上流へ向かうことにした。

それほどあるかなくても、小川の川面が雪におおわれてきて、どこからでも渡れそうな気配をかもし出す。

よさそうなスノーブリッヂをみつけ、

スノーブリッヂその2

スノーブリッヂその2

ここからわたることとした。

予想はここからもそれほどきつくない傾斜とよんでいたのだが、なかなかどうして進行方向を眺めてみると結構な傾斜だった。

予定よりははやいが小川を渡渉してすぐに、

シール装着

シール装着

シールをつけた。

ここから先に沼があるようには思えない結構な傾斜になっている。沢に沿い、標高を疑心暗鬼にかせいでいった。

その3に続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

薄別川と小川の合流点~小白山登山 その1~

薄別川と小川の合流点

国道230号線、豊平峡へと向かうT字交差点を過ぎそのまま230号を喜茂別へと向かっていく。

その道に沿うように一本の河川が流れている。 いや、この河川沿いに国道230号線がつくられているといったほうが良いのだろう。

多分、大勢の人はこの川を豊平川と認識していることと思う。

ところがこの川は、豊平川にあらず、その支流のであるということは以前このブログでお伝えしたとおり。

そしてその薄別川に沿った国道230号を少し進むとバス停「薄別」があり、無意根山登山口の看板が見える。

無意根山に向かうには、ここから宝来林道を歩いていくことになるのだが、この林道に沿って流れているのが、今回TOP写真で手前から流れている、である。

小川なんてかわいらしい名前の割には、流量も多く、冬のこの時期でもそこそこの流れをみせてくれているし、この川には治山のためのダムが何個も敷設されているくらいの暴れん坊だとのこと。

無意根山へと途中までつなげてくれている、この宝来林道もこの小川とその支流の宝来沢川の治水管理のためにつくられていったに違いない。

そんな宝来林道をたどりながらこの2つの沼と林道を見下ろすように横たわる小白山へと歩みをすすめようと思う。

宝来林道入り口

宝来林道入り口

スタートはもちろん宝来林道として、ロシニョールBC110&ボレー3ピン&スカルパT4のいつもの装備で出かけた。

今回の山行には一つ試したいことがあった。

冬の山行のブログを見ていただけるとわかるように、行程写真のほとんどをSONYのコンデジでの撮影となっていることがわかるだろう。

夏のように一眼をもっていっていないわけではなく、バックパックには一眼を入れているのだが、スキーを履きながらだと、バックパックの荷解きをしてカメラを取り出すのが手間だし、また夏のように首にかけたままの行動だと転倒リスクや悪天候リスクが怖いので、ほとんどは胸ポケットにしまったコンデジを使うことになっていたのだ。

山行をし始めた理由ってのが写真を撮るためでもあるのにこのままでは本末転倒。なにか良い方法はないものかとかんがえていた。

そこでネットを調べてみると体の前面にカメラ用のバックを装備して行動をしている記事を見かけた。それようにバッグを購入する手もあるのだろうが、貧乏なのでそこまで手が回らない。

そこで考えたのが、元々もっていたショルダーバッグを流用することだ。

幸い手持ちのバッグパックにはいろいろと紐やDカンもあるしカラビナも一つあまっていた。

そこであれやこれやと試してみて、いたった結論が下記のスタイル。

IMG_3998

これで、気軽に一眼に手を伸ばせる。行動に支障がきたされるほどの邪魔にもならない。のぼりのときだけこのスタイルで、くだりはバッグごとバックパックにつめれば転倒時のカメラへの衝撃も軽減されるだろう。

われながら今回の試行はいいアイディアだった。

IMG_3999

気兼ねなくカメラに手を伸ばすことができたのは収穫だった。

いい気分で、宝来林道を歩いていくのだった。

その2へ続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

東野々沢川と西野々沢川の合流点~豊栄山(Fu’sスノーエリア)より~

SDIM0122

最近俯瞰の写真を撮っていないことに気づきまして、、、。

そうだ!

と思い立って、藤野の豊栄山に開かれたFu’sスノーエリアに行ってきました。

狙ったのは、の合流点。

写真見ただけではわかりませんよね、、、、。

説明をすると、ゲレンデベースの若干右斜め上に目線を移すと、木が密集している藤野公園があります。そのさきに白く開かれた土地が見えます。

今回のターゲットは、その右隅にあります。

東野々沢川は、この豊栄山の中腹あたりから流れ出していることは以前このブログでも紹介をしてます。翻って西野々沢川はというと、現在は藤野3条あたりの畑地が起点になっている直線的な河川です。札幌北東部の平野地だと、このような特徴をもつ河川はだいたいが灌漑または排水に使われた人口河川が元になっていることが多いのですが、ここは南区。元々山間の地です。開かれた街区は豊平川が作り出した大きな谷筋にそったもの。そうすると、、、もしかして元々あった河川なのではないだろうかという疑問が湧きます。

こまったときの今昔MAPをしらべてみたら、いつもの1916年の地図には藤野地区の地図はなく、1950年の地図が一番古いものになっていました。そしてそれを見てみると、

現在の西野々沢川の流路と思われるような川筋がぐいぐいと西に伸びていて、現在の簾舞中学校の裏山あたりで端を発しているように見えます。

ただ、途中にはがあります。ここから分流させていたのか、、それとも、、、、。

いずれにしても西野々沢川は以前より藤野の町の中をながれていた川なのでしょう。

もっと詳しく調べてみたい欲求が沸き起こってきます。

 

おまけ。

今回の豊栄山の山行のGPSログを下記にしめします。これはヤマレコに記録をアップロードしていますので、道中や豊栄山の山頂なんかの写真や、感想なんかもかいていますので、そちらでご確認ください。

撮影場所
札幌市南区藤野961 Fu’sスノーエリアダイミナミックコースゲレンデトップ
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

白井川と左大江沢川の合流点~美比内山登山~

白井川と左大江沢川の合流点

今はもう稼動していない札幌南区定山渓の奥の豊羽鉱山。そこに通じる道道95号沿いに流れる大きな川が

割と山奥に位置しているこの豊羽鉱山への入り口となる道道95号の終点でもご覧のように冬のくせに豊か流量をほこっています。

そして落差工のような川道から白井川に流れ落ちているのが、

こう見ると、こちらもかなりな流量のように見えますが、もう少し上流にいくと山間部の美しい沢筋を雪解け後にはみせてくれます。

今回は、この両河川に挟まれた尾根筋を伝って札幌50峰に数えられている美比内山へとのぼってきました。

選鉱場ゲート前

選鉱場ゲート前

スタートは豊羽鉱山の選鉱場のゲート前。もう稼動はしていないのですが、時折いろいろな作業車がゲートをくぐっていきます。

そういえば、自動車を買ってすぐのころ、豊羽がまだ鉱山町だったころ、朝里峠をぬけて小樽に行こうと思ったところ、間違って豊羽にきたことがあったな~なんて事をおもいだしました。どこにたどり着いたのかはもう覚えていませんが、坂をぐいぐい上っていった記憶だけはあるので、もしかしたらこの辺まできていたのかもしれません。そのとき丁度道を歩いていた銭湯帰り風の人に「小樽にいくにはどういけばいいのですか?」ときくとその人は「は?」という顔をして「ここからはいけませんよ」とおしえてくれました。地元の人にしてみればまったくもって変なやつにみえたんでしょうね。

閑話休題

今回の山道具はロシニョールBC110&ボレー3ピン&スカルパT4です。

そして前回の奥手稲山の反省をこめ、金具に72mのクライミングワイヤーを調達、装着をしました。

選鉱場に張り出した尾根から取り付くこととして、この雪の壁を乗り越えて、まずはシールをつけずにすすみました。

DSC03896DSC03897

わりとこの尾根急傾斜で階段登行や八の字で登っていくことがおおく、尾根の途中でシールの装着をしました。

シールを貼る前は結構スリップして苦労をしていましたが、やはりシールをつけると、のぼり加減が違います。

そして今回導入をしたクライミングワイヤーを立ててみると、前回の奥手稲山でなきそうになった登りがなんとまぁ!楽しいこと楽しいこと!。

シールでの歩行方法もなれてきたのかもしれません。前回はつま先をつかってスキーを引きずるように送りだす山スキーでのシール歩行方法でのぼっていて、シールの負荷に辟易していました。

でも今回は、歩き方を少し変えて、スキーを送りだす時、サッカーボールを蹴るような感覚で蹴りだしてみると、シールもシュシュシュ~と音を立てて滑ってくれました。

ラッセルのほとんどないモナカ雪だったのかもしれませんが、前回の苦行とは打って変わっての極楽歩行です。

歩くのにもテクニックがあるんですね。

シールへの信頼感もましてきて、山周りキックターンも滞りなくおこなうことができました。

なだらかな斜面

なだらかな斜面

最初の急傾斜をクリアするとあとはしばらくなだらかな斜面となります。

まったく極楽ツーリングです。要所要所でGPSをチェックして方向を確認しながら静かな冬の森をゆっくり散歩。

ただ、天気が標高を上げるごとに悪くなっていくのが残念でしたが。

美比内山頂がみえてきた。

美比内山頂がみえてきた。

あたりが雲に包まれるくらいになり雪もおちてきたころに、目の前にドーンと美比内山の山頂がみえだしてきました。

写真だとかすんで見えにくいですが、山頂稜線には立派に張り出した雪庇が! しかもそこそこの傾斜。

稜線を見渡し上りやすそうなルートを求めて若干北よりに移動をしていきました。

この選択は正解だったようで、トレースも何本か見ることができました。

シールを効かせ、きつい傾斜はキックターンを駆使して楽しく登って山頂まであと数10mくらいのところ。風をさえぎるものがなくなってくると、ビュービューと今までとは打って変わっての強風となりました。

こりゃあ雪庇も育つわ~~と一人ごち。

そして雪面は締まったモナカ雪からアイスバーンへ。

雪山ガイドにはスキーに自身がなければデポしてツボ足で。なんて書いていましたが、ツボ足の場合は要アイゼンですね。

私の場合は、新しいスキーで、エッジも効きやすいので階段登行で慎重にのぼっていきました。

稜線上の木々はダケカンバが主で枝には立派なえびの尻尾。

DSC03905

まったくもって真冬の世界です。

こんなに風がつよいとえびの尻尾に感激することもなく早く山頂にいきたい気持ちでいっぱいです。

そして、

DSC03902

念願の頂上へ!

あたりは厳しい真冬のお山

DSC03906

絶景のお山とのことですが、この天気だと無理ですね。

たまにご近所の定天がみえたくらいです。

そして、ここで私の足がつりだしました、、、。

凄い痛い、、。

これからスキーで下降なのに。、、、。

とどまるわけにもいかないので、山頂直下の雪のついている急斜面をシールをつけたままゆっくりおりだします。

山頂直下の雪庇

山頂直下の雪庇

雪庇にびびりながら風がよけれて若干傾斜が緩いところまでずりずりと横滑り。

足のつりをだましだまし、シールをはずして、さぁ滑ろう!

さぁ、滑ろう!

さぁ、滑ろう!

いえ、、、

いえ、、、

すべれませんでした。

モナカ雪がこんなにも手ごわいなんて、、。

スキーがまったくずれません。

しかも逆エッジまつりです。

そんな状態なので、少しでも樹木がこんでたり、傾斜が少しだけ急でスピードが乗りそうだと、ビビリセンサーが振り切って、気持ちが斜面に迎えません。

楽しいはずと妄想していたスキーの山くだり。

またしても夢にきえてしまいました。

前回の奥手稲の惨劇の後、ゲレンデで練習をしてきていたのですが、モナカ雪ではまったく歯がたちませんでした。

これはまだまだ練習が必要です。

ただ、今回の山行で奥手稲山の時からは登り技術があきらかに上がりました。

ヤマケイの登山技術全書5 にあわせると、

  • 平地歩行
  • 直登高
  • 斜登高
  • 階段登高
  • ウォークラウンドターン
  • 山向きキックターン

なんかの登り技術は自分のものとしてできましたし、

  • 斜滑降
  • 内脚スッテプターン

もしっくりした感触を得ました。

ゲレンデでの練習も含めまだまだ練習ですね。

札幌50峰 38/50 美比内山(1071m) GET

撮影場所 北海道札幌市南区豊羽鉱山
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

厚別川旧流路を歩く。

厚別川旧流路を歩く。

バウとの散歩でたまに訪れる白石区の川下公園。

バウと川下公園

バウと川下公園

この公園のをぐるりと取り巻くクネクネした道。

DSC_0371

以前より気になっていました。

そこで、いつもの通り今昔MAPで川下公園をみてみると、

現在のは新川と表記されており、外周の道沿いが厚別川との表記があります。

そこで、川下公園から出たところを起点として、上流に向かって厚別通りにかかる橋のあたりまでの区間を歩いてみることにしました。


DSC_0366DSC_0367
川下公園を出てすぐに、川下西というバス亭がありました。

このグネグネとした道もバス路線となっているのです。

それほど民家はないのですが、鉄工の工場や畑や土建屋さんの事務所なんかがあります。

札幌市の元泥炭地はこのような光景が多々見受けられ、だいたいはバス路線になっています。

そしていい感じにグネグネしたカーブの道を歩いてくと、

厚別川旧流路?

厚別川旧流路?

厚別川の旧流路かなと思われる側溝がありました。

川下公園の外周通りと厚別川の旧流路は、その大部分が並行に進んでいるように地図ではみえるのですが、道路上からはあまりその流路をみることのできる場所は多くないようです。

それでも所々に、

厚別川旧流路?

厚別川旧流路?

このような川の姿をみることができました。

今回は川をみながらの散策を楽しむというよりも、グネグネとした道を歩いて楽しむといった趣きでした。

そして、札幌郊外のちょっとした風景と昔ながらのランドマーク?

民家にあった郵便業務の看板

民家にあった郵便業務の看板

に面白さを感じながらの散策となっていました。

DSC_0375

 

バス路線はここのT字路から西進をし、旧厚別川の流路を離れます。そして道路の形状もクネクネからまっすぐになり始めます。

道の向こうには、厚別通りに建っている高層住宅が望めるようになります。

そしてしばらくあるくと、

厚別川本流との分流点付近

厚別川本流との分流点付近

厚別川との分流点付近へと到着します。

冬枯れの厚別川の河畔林を越してみる高層住宅が自然と人の手の対比をみることができ、なかなかいい雰囲気を味わうことができました。

今回の厚別川旧流路はその一部だけをあるていみましたが、機会を作ってその先にもいってみたいですね。

 

撮影場所 北海道札幌市厚別区川下
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

小樽内川と奥手稲の沢川の合流点~奥手稲山登山~

小樽内川と奥手稲沢川の合流点

定山渓の奥、札幌国際スキー場へと向かう途中に春香小屋という登山届け小屋がある林道があります。

その林道をすすんでいくと、と合流する写真手前のの合流ポイントをみることができます。

小樽内川は言わずとしれた定山渓ダムがつくりあげたの主幹河川です。その川幅はここまで上流にくるとそれほど広くはかんじませんが、水量は厳冬期でさえしっかりと水をながしているあたりがさすがの風貌です。

一方奥手稲の沢川は、ここでは雪にうもれてみえていますが、なかなかどうして沢と名がついていますが結構な水量をほこっています。その名の通り、この沢は札幌50峰にかぞえられている奥手稲山の裾から流れている川なのです。

そして、この日私はこの沢にそってきられている林道を途中まで詰め奥手稲山へとアプローチしていったのでした。

実は、この場所は今回で3回目。過去2回は林道からこの奥手稲沢川をスノーブリッジを利用してわたってアクセスする「つげ山」という山にのぼろうとして、スノーブリッジが未完成だったので途中で撤退。

もう一回は奥手稲山へといこうと秀岳荘でレンタルしたスノーハイクにテレマークブーツで奥手稲山の尾根までのぼれたものの、途中の尾根取り付きの急のぼりで予想外に時間を使い途中撤退。

そして今回が三度目。奥手稲山へと目指すのでした。

今回の山道具はおろしたて

ロシニョールBC110

ロシニョールBC110&ボレーHDマウンテンニアリング3ピン

テレマークスキー道具でいどみました。

このスキーうろこ板でして、少しの斜面なら登坂用のシールを使わなくても登れるものです。

札幌で山のぼりをやっていると、特に私のように札幌50峰を狙っていると冬でしか登れない山があるわけで、そしてそのアプローチの長さもあって、どうしても山スキーという道具に気持ちがいくわけです。

そしてなぜか山スキー=テレマークスキー=歩けて登れるスキーという概念があった私は紆余曲折の上、このセットをそろえてしまいました。

実際つかってみると、、、

確かに林道程度の坂なら難なくのぼって進めたのですが、、、。

ラッセルが思ったより苦痛でした。スノーシューよりも水平移動時の負荷は感じないのですが、それに完全にスキーが埋まるラッセルがプラスされると、またたくまに負荷があがるものなんですね。

ただシールのひっかかりのない分軽快に進むことはできました。きっとラッセルの必要のない雪の状態でしたら快適なツアーができるんでしょうね。

そんなことを思いながらえっちらと林道歩きをしていき、尾根へとりつあたりで前回苦戦した急坂付近で今度は

シール装着

シール装着

シールを装着しました。

このシール、ポモカのクライムってシールなんですが、かなりのひっかかり具合で歩くときの負荷が半端ない代物です。

以前お試しでメーカーはわかりませんがシール歩行をした際は適度にすべりができたのですが、このポモカクライムはまったくすべる気配がありません。ズシッと脚に負担がかかってきます。

これも急坂クリアのためのものとおもったのですが、、、、

あまかった、、、

おもったより登れない、、

多分、フルサイズのスキー板にテレマーク金具の組み合わせに慣れていないのが原因かとはおもいますが、、、

多分、シールの貼り方が下手で、登坂の途中シールが外れかけていたのも原因かとは思いますが、、

多分、登坂最中K2のストックのバスケットがはずれストックの用を片方だけストックの役割をほぼなくしたからなのでしょうが、、、

まったくもってつらい、、、。

久々に山のぼり中につらくて帰りたくなりました。

それでもなんとかがんばって尾根へとのぼりきりました。

尾根は割りと緩い斜面でシール無しでも歩ける程度だったのですが、山頂を取るまでの地形図には若干急な斜面がありそうだったので、シールははずさずにがんばりました。

残り1km

残り1km

のこり1kmの標識にはげまされながら、なんとか歩みをすすめていくわけですが、ストックのバスケットの紛失とシールはがれがあだとなり、なかなか歩ききれていません。

山頂直下のちょっと急な斜面までたどりついた時点でタイムリミットの12:00まではまだ少し余裕があったので、ばたばたとスキーで登ろうかとがんばってみましたが、残り100Mきったあたりで、片方のシールが半分以上はがれ、とうとうイヤになって両方ともシールをはずし担いでのぼりました。もちろんシートラの準備なんてしてませんから、スキーを手にもっての登行です。

なんとか緩いところまでついたのでスキーを下ろしはきなおしてやっと

奥手稲山山頂

奥手稲山山頂

山頂到着とあいなりました。

雪で展望ゼロ。

心折れた状態で下山とします。

下山の滑走はというと、初めてのテレマークスキー、

まったくいうことをきいてくれません。楽しい予定だったすべりにも裏切られ、ただただ苦痛の下降となったのです。

これは山の前に要練習です、、、。

 

 

札幌50峰 37/50 奥手稲山(948.9m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2