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宝来沼~小白山登山 その2~

宝来沼

承前

九十九折でから徐々に距離をとりながら標高をあげていく宝来林道。

約1.5kmほどあるくと、今回の目的の一つ、宝来沼へとたどりつく。

無雪期には、笹に覆われており気づかないこともあるというのだが、積雪期には写真をご覧のとおり沼の端まで労せず近づくことができる。

思っていたよりもそれほど広くはなく、太い針葉樹に囲まれているちょっとした雪の広場のように見える。

右端に見えるのは、これから向かおうとする小白山の尾根なのだろうか。

転じて、林道を進むとほどなくして、

宝来沢川

宝来沢川

の流れをみることができた。

この沢の水が宝来沼の水源なのだろうか。流下方向をみてみると、林道をくぐり沼へとむかっているように見える。

無雪期にその真相をたしかめたいと思う。

この宝来沢川もかなりの暴れ者のようで、この治水・治山の対象になっているとのこと。膨大な交通量を誇る国道230号線から2kmも離れていないところで、そんな人と自然のドラマがあったのかと思うと感慨深い。

少しだけここで休憩をしてから本日2つ目の目的地、小白山の名無し沼へと歩みをすすめた。

ここからの区間、当初の予定ではシールも使わず林道をたどって、易しい渡渉をおこなえば到着するつもりだったのだが、案外アドベンティブなルートとなった。

IMG_4019

宝来沼から離れややしばらくはなんの変哲もない冬の林道ツーリングをおこなっていたのだが、

気がついたら、いつのまにか

IMG_4021

林道が途切れ、小川の河畔まででてしまっていた。途中、GPSで確認をしてみると、トラックログが明らかに地形図の林道線からははなれていた。しかし、地形図の林道線は実際の線との差が出ることもあり、しかもその確認した地点までの道の様は道幅も広くあきらかに林道然としていた。しかし、道幅がせまくなり、道の真ん中に若木がたっているようになってきていた。おかしいとおもい道をもどってみたが、GPSの示す林道らしい道が見当たらない。きっと林道整備が追いついていないものかと思ってすのまま進むことにしたのだが、その結果がドンツキとなったのである。

どうやら作業道に迷いこんだらしい。

ここから小川を渡渉して小白山の尾根へと取り付くルートも考えられるだろうが、そうなると今回のもう一つの目的の名無し沼へは未達のまま小白山山頂へ行ってしまうので、林道にルートをもどすこととした。 GPSで確認するとそれほど林道からははなれていないし、標高差もほとんどないといってよい。しかも歩みを進める方向に進路をとっても林道に出会える。

いままでの林道歩きも飽きてきたので、丁度ドンツキの地点には小さな沢形があったので、その傾斜を利用しつつ林の中へとはいっていった。

GPSを慎重に確認しつつほどなくして、

林道合流

林道合流

林道へと合流を果たした。天気はよく不安感はまったくといって芽生えなかったが、これが雪が降っている状況だときっと不安で気持ちがなえていたことだろう。

帰りにきづいたのだが、林道からはなれてしまった地点というのは、最近たおれたであろう、白樺の木がアーチ状に道の端から端にかかっており、その上から雪がかぶっていたので、まったくの雪の壁にみえていたのだった。多分よほど注意をしていないとそこの先に道があるとはきづきはしない状態だったのだ。

無事に林道にもどった地点から約500mほど進むと今度は明確な分岐

小川渡渉への分岐

小川渡渉への分岐

分岐の右は明らかに林道。左はピンクテープがさがっている細いふみ跡の様子。

小白山へと向かう登山者はだいたいここらあたりから小川河畔へ入っている記録が多く、私もそれに習うこととして左のルートへ。

スノーブリッヂその1

スノーブリッヂその1

ちょっとした斜面を斜滑降で河畔まで降りるとスノーブリッヂが目に飛び込んでくる。

だがこのスノーブリッヂ、真ん中あたりが細くなっている。ちょっと危険を感じるのでもう少し良い場所がないものかと上流へ向かうことにした。

それほどあるかなくても、小川の川面が雪におおわれてきて、どこからでも渡れそうな気配をかもし出す。

よさそうなスノーブリッヂをみつけ、

スノーブリッヂその2

スノーブリッヂその2

ここからわたることとした。

予想はここからもそれほどきつくない傾斜とよんでいたのだが、なかなかどうして進行方向を眺めてみると結構な傾斜だった。

予定よりははやいが小川を渡渉してすぐに、

シール装着

シール装着

シールをつけた。

ここから先に沼があるようには思えない結構な傾斜になっている。沢に沿い、標高を疑心暗鬼にかせいでいった。

その3に続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

薄別川と小川の合流点~小白山登山 その1~

薄別川と小川の合流点

国道230号線、豊平峡へと向かうT字交差点を過ぎそのまま230号を喜茂別へと向かっていく。

その道に沿うように一本の河川が流れている。 いや、この河川沿いに国道230号線がつくられているといったほうが良いのだろう。

多分、大勢の人はこの川を豊平川と認識していることと思う。

ところがこの川は、豊平川にあらず、その支流のであるということは以前このブログでお伝えしたとおり。

そしてその薄別川に沿った国道230号を少し進むとバス停「薄別」があり、無意根山登山口の看板が見える。

無意根山に向かうには、ここから宝来林道を歩いていくことになるのだが、この林道に沿って流れているのが、今回TOP写真で手前から流れている、である。

小川なんてかわいらしい名前の割には、流量も多く、冬のこの時期でもそこそこの流れをみせてくれているし、この川には治山のためのダムが何個も敷設されているくらいの暴れん坊だとのこと。

無意根山へと途中までつなげてくれている、この宝来林道もこの小川とその支流の宝来沢川の治水管理のためにつくられていったに違いない。

そんな宝来林道をたどりながらこの2つの沼と林道を見下ろすように横たわる小白山へと歩みをすすめようと思う。

宝来林道入り口

宝来林道入り口

スタートはもちろん宝来林道として、ロシニョールBC110&ボレー3ピン&スカルパT4のいつもの装備で出かけた。

今回の山行には一つ試したいことがあった。

冬の山行のブログを見ていただけるとわかるように、行程写真のほとんどをSONYのコンデジでの撮影となっていることがわかるだろう。

夏のように一眼をもっていっていないわけではなく、バックパックには一眼を入れているのだが、スキーを履きながらだと、バックパックの荷解きをしてカメラを取り出すのが手間だし、また夏のように首にかけたままの行動だと転倒リスクや悪天候リスクが怖いので、ほとんどは胸ポケットにしまったコンデジを使うことになっていたのだ。

山行をし始めた理由ってのが写真を撮るためでもあるのにこのままでは本末転倒。なにか良い方法はないものかとかんがえていた。

そこでネットを調べてみると体の前面にカメラ用のバックを装備して行動をしている記事を見かけた。それようにバッグを購入する手もあるのだろうが、貧乏なのでそこまで手が回らない。

そこで考えたのが、元々もっていたショルダーバッグを流用することだ。

幸い手持ちのバッグパックにはいろいろと紐やDカンもあるしカラビナも一つあまっていた。

そこであれやこれやと試してみて、いたった結論が下記のスタイル。

IMG_3998

これで、気軽に一眼に手を伸ばせる。行動に支障がきたされるほどの邪魔にもならない。のぼりのときだけこのスタイルで、くだりはバッグごとバックパックにつめれば転倒時のカメラへの衝撃も軽減されるだろう。

われながら今回の試行はいいアイディアだった。

IMG_3999

気兼ねなくカメラに手を伸ばすことができたのは収穫だった。

いい気分で、宝来林道を歩いていくのだった。

その2へ続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

小樽内川と奥手稲の沢川の合流点~奥手稲山登山~

小樽内川と奥手稲沢川の合流点

定山渓の奥、札幌国際スキー場へと向かう途中に春香小屋という登山届け小屋がある林道があります。

その林道をすすんでいくと、と合流する写真手前のの合流ポイントをみることができます。

小樽内川は言わずとしれた定山渓ダムがつくりあげたの主幹河川です。その川幅はここまで上流にくるとそれほど広くはかんじませんが、水量は厳冬期でさえしっかりと水をながしているあたりがさすがの風貌です。

一方奥手稲の沢川は、ここでは雪にうもれてみえていますが、なかなかどうして沢と名がついていますが結構な水量をほこっています。その名の通り、この沢は札幌50峰にかぞえられている奥手稲山の裾から流れている川なのです。

そして、この日私はこの沢にそってきられている林道を途中まで詰め奥手稲山へとアプローチしていったのでした。

実は、この場所は今回で3回目。過去2回は林道からこの奥手稲沢川をスノーブリッジを利用してわたってアクセスする「つげ山」という山にのぼろうとして、スノーブリッジが未完成だったので途中で撤退。

もう一回は奥手稲山へといこうと秀岳荘でレンタルしたスノーハイクにテレマークブーツで奥手稲山の尾根までのぼれたものの、途中の尾根取り付きの急のぼりで予想外に時間を使い途中撤退。

そして今回が三度目。奥手稲山へと目指すのでした。

今回の山道具はおろしたて

ロシニョールBC110

ロシニョールBC110&ボレーHDマウンテンニアリング3ピン

テレマークスキー道具でいどみました。

このスキーうろこ板でして、少しの斜面なら登坂用のシールを使わなくても登れるものです。

札幌で山のぼりをやっていると、特に私のように札幌50峰を狙っていると冬でしか登れない山があるわけで、そしてそのアプローチの長さもあって、どうしても山スキーという道具に気持ちがいくわけです。

そしてなぜか山スキー=テレマークスキー=歩けて登れるスキーという概念があった私は紆余曲折の上、このセットをそろえてしまいました。

実際つかってみると、、、

確かに林道程度の坂なら難なくのぼって進めたのですが、、、。

ラッセルが思ったより苦痛でした。スノーシューよりも水平移動時の負荷は感じないのですが、それに完全にスキーが埋まるラッセルがプラスされると、またたくまに負荷があがるものなんですね。

ただシールのひっかかりのない分軽快に進むことはできました。きっとラッセルの必要のない雪の状態でしたら快適なツアーができるんでしょうね。

そんなことを思いながらえっちらと林道歩きをしていき、尾根へとりつあたりで前回苦戦した急坂付近で今度は

シール装着

シール装着

シールを装着しました。

このシール、ポモカのクライムってシールなんですが、かなりのひっかかり具合で歩くときの負荷が半端ない代物です。

以前お試しでメーカーはわかりませんがシール歩行をした際は適度にすべりができたのですが、このポモカクライムはまったくすべる気配がありません。ズシッと脚に負担がかかってきます。

これも急坂クリアのためのものとおもったのですが、、、、

あまかった、、、

おもったより登れない、、

多分、フルサイズのスキー板にテレマーク金具の組み合わせに慣れていないのが原因かとはおもいますが、、、

多分、シールの貼り方が下手で、登坂の途中シールが外れかけていたのも原因かとは思いますが、、

多分、登坂最中K2のストックのバスケットがはずれストックの用を片方だけストックの役割をほぼなくしたからなのでしょうが、、、

まったくもってつらい、、、。

久々に山のぼり中につらくて帰りたくなりました。

それでもなんとかがんばって尾根へとのぼりきりました。

尾根は割りと緩い斜面でシール無しでも歩ける程度だったのですが、山頂を取るまでの地形図には若干急な斜面がありそうだったので、シールははずさずにがんばりました。

残り1km

残り1km

のこり1kmの標識にはげまされながら、なんとか歩みをすすめていくわけですが、ストックのバスケットの紛失とシールはがれがあだとなり、なかなか歩ききれていません。

山頂直下のちょっと急な斜面までたどりついた時点でタイムリミットの12:00まではまだ少し余裕があったので、ばたばたとスキーで登ろうかとがんばってみましたが、残り100Mきったあたりで、片方のシールが半分以上はがれ、とうとうイヤになって両方ともシールをはずし担いでのぼりました。もちろんシートラの準備なんてしてませんから、スキーを手にもっての登行です。

なんとか緩いところまでついたのでスキーを下ろしはきなおしてやっと

奥手稲山山頂

奥手稲山山頂

山頂到着とあいなりました。

雪で展望ゼロ。

心折れた状態で下山とします。

下山の滑走はというと、初めてのテレマークスキー、

まったくいうことをきいてくれません。楽しい予定だったすべりにも裏切られ、ただただ苦痛の下降となったのです。

これは山の前に要練習です、、、。

 

 

札幌50峰 37/50 奥手稲山(948.9m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点~盤渓山登山~

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点

雪が舞い降りるクリスマス。中央区の山間部、盤渓地区の奥、盤渓市民の森の入り口付近で合わせる、の合流点を訪れました。

札幌市の河川区分では、丁度ここから盤渓川の名称となるようですが、もっと奥まで川筋は伸びています。

ここのポイントは妙福寺というお寺への連絡道を挟んで、山側に向かって左から盤渓川が道路の下をくぐり右側に流れている無名川と合流する地点となっています。写真では残念ながら合流ポイントはみきれてしまっていますが、こちらの写真のほうが、冬の季節感があり好きな構図なのでtopへと掲載しました。

ところで、無名川、、、、、。

別に私が勝手につけたわけでもなく、空知総合振興局の土石流危険渓流一覧から調べだしたものです。

この一覧表には札幌市内に流れる小さな沢に「無名川」として命名している河川もわりと多いようです。

ほかにはあきらかに通称・愛称のような名前の河川名も多く、見ていて飽きない一覧ですので、見てみることをお勧めします。

リンク→空知総合振興局土石流危険渓流一覧

 

ところで、この盤渓川はその名の通り、盤渓山から流れ出る河川です。2015年版の北海道夏山ガイドに掲載されて夏道もあることが、広く知られたようですが、それまでは冬の気軽に雪中登山ができる山としてしられていました。

そこで、今シーズの雪山初めとしてこの山を登ってみることにしました。

・・・・とはいうものの、三菱山(ばんけいスキー場)で山スキー体験してきたので、厳密には今シーズン2座目ですが・・・・
詳しくは、ヤマレコに記録をアップしていますので、こちらをみてみてください。

今シーズンの冬装備として、ワークマンの防寒ストレッチウェアと同じくワークマンの格安手袋を新調しましたので、その使い心地もためせるでしょう。 さらに久々の雪歩きなので、スノーシューもザックにくくりつけてスタートです。

最初は、妙福寺へとつながる車道をテクテクあるいていきます。

道路がカーブをしだすあたりに、

入山場所

入山場所

山火事注意の大きな看板がくくりつけられている木のあたりから入山します。

天気予報は降雪だったのですが、案外晴れ間がのこっており、気持ちよく歩くことができそうです。

かなりな人たちがこの山に入っているのでしょう。しっかりと踏み固められたトレースが遊歩道のようについていました。冬道でこんなに明瞭な道に出会ったことはないので、気分は夏山登山道をあるいているようでした。

しばらくあるくと、

盤渓川渡渉点

盤渓川渡渉点

盤渓川を渡渉するポイントになります。左岸の歩幅程度の細い沢を渡るわけなのですが、雪道での渡渉は初なので、かなり緊張をしました。水に濡れたら帰る気満々でえいやっと、川を渡ります。

無事にわたりきった後は遊歩道並みのふみ跡にみちびかれ林の中へと分け入っていきます。もちろんそんな状態なので、スノーシューをつけることもなく、また軽く雪が積もり、ふみ跡も程よくグリップするので、軽アイゼンもつけることなく、緩い傾斜を快適に登っていきます。

遊歩道のようなふみ跡

遊歩道のようなふみ跡

こんな快適な道を標高450m地点くらいまでいくと、

盤渓山が見えてきます。

盤渓山が見えてきます。

木々のあいだから盤渓山の稜線がみえてきます。

札幌の低山らしく、木々が密集した藪山なのですが、この時期は葉もないので、冬の木漏れ日が林の中までしっかりと届く気持ちのよい日差しを味わうことができました。

このまま天気が持ってくれればいいなと思いながら、トコトコと今回使っている尾根ともう一本南側の尾根が合流する場所あたりまで、来ると雲ゆきがあやしくなり、山頂下の急登区間になると見事に雪がおちてきました。

山頂下の急登区間

山頂下の急登区間

傾斜は奥三角山や、兜峰の急登のような傾斜具合なのですが、斜面が広く平均して同じ傾斜なので、直登ではなく斜めに斜めに登るようにふみ跡がついていましたので、それにしたがって登っていきます。

そして程なくして山頂へと到着。

盤渓山山頂

盤渓山山頂

展望自慢の山とのことでしたが、さすがに雪が降っているとその自慢の展望を楽しむことができません。

雪も風も強くなってきたので、そそくさと山頂をあとにしました。

一休みできそうなところを探して登って着た道をピストンでおりましたが、空模様も回復の兆しどころかどんどん雪と風が激しくなる始末。

のぼりには遊歩道並みの明瞭だったふみ跡も、20分前に着いたはずの私の足跡さえもきえていました。

雪山ならではの緊張感です。

降雪時のウェアの機能を確かめるのにも丁度よかったかも知れません。

果たして、その撥水性はというと、残念ながらイマイチといわざるおえませんでした。雪が降らないような状況でしたら、満足に足りるものですが、雪が降るとやはりつくりの弱さがでるのか、若干しみそうな気配がしてきます。

今回のような行動時間が短い山行だと許容範囲ですが、もっと長い時間を行動することとなったりとか、標高が高いところで行動となると、不安な感じがしました。

あと手袋も変に群れるので、突然風がついたりして体感温度が急激に下がるような状況だとこちらも不安な感じがします。

まぁ、今シーズンの冬山の計画としては、8時間以上の行動時間をかける山は登らないつもりなので、この装備で通そうかとはおもっています。

そんなこんなで、スノーシューは最後まではかずに雪面を快適に駆け下りて無事に下山となりました。

 

撮影場所 北海道札幌市中央区盤渓450
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 sony DSC-W170

 

円山不動の滝(円山川)~神社山・円山縦走~

円山不動の滝(円山川)

190万都市札幌の中核、中央区の住宅街の中に滝が落ちていることを知った。

住宅街に落ちる滝といえば、精進川の滝が色んなメディアでも記録されているし、このブログでも2度ほど訪れた。だが、場所は豊平区平岸。住宅街のど真ん中とはいえ、札幌の中心部からは若干離れている。

ところが、このは、札幌の中心部から少しだけ離れた円山動物園から歩いて約1キロのところにひっそりと落ちている。しかもこの滝を落とすはそのほとんどを3面護岸の水路のような様相なのだが、このあたりだけは原始河川のような姿を残し、その滝の名の通りお不動さんを祭った祠もある。信仰の滝なのだろうか。祠にはお供えがあり絶えず誰かがおとずれているのだろう。だた私のように物見遊山で訪れるひとは先述の精進川の滝よりも圧倒的にすくないだろう。アクセスの不明瞭さがそうさせているのだろうか。それとも紹介されることが少ないからなのだろうか。

ここへのルートとこの日登った札幌50峰の神社山と円山へつないだGPSトラックを下記に示し歩行記を記す。

スタートは、円山公園や北海道神宮を訪れるときに利用するカービススカイナー南1西28 のコインパーキング。

ここから円山公園の中を走る南1条通の坂をのぼっていく。

DSC_0007

ややしばらく進むと円山動物園が見え、その後ろに神社山がその姿をあらわす。

円山動物園と神社山

円山動物園と神社山

藻岩山麓通と交差してから藻岩山麓通を南下して緩い坂道をのぼっていく。

途中隆光寺への案内板に従い住宅街の中にはいっていく。おもいもよらなかった傾斜の坂道に体が丁度よく温まる。目の前に明らかに登山ルックをした3人組が先行していた。こんな住宅街をそんな格好であるくってことはこの三人組も目的は神社山かとおもいつつ、履いているキャラバンスタンダードの靴紐を締めなおし傾斜を登る。この坂道のピークに当たるところが隆光寺。なかなか良い眺望がえらた。そこを少し過ぎたところに、

神社山へのとりつき

神社山へのとりつき

とりつきやすそうな場所をみつけたので、この場所から登ることにする。取り付いてはみたものの割りと急な傾斜と背丈ほどの笹藪に突入したのでカメラのレンズキャップをおとしてしまった。携行していたカメラはNIKON D3000 レンズは日本光学ロゴの古い35mm f/2 。レンズキャップが取れやすい懸念があったもののかまわず首からさげていったが、案の定おとしてしまった。2度ほどこの藪の傾斜を上り下りしたが差さと落ち葉の中でキャップを探すのは難しい。藪漕ぎの中、剥き身のレンズをさらして歩くのは抵抗がある。あきらめカメラをラップにくるみザックにしまうこととする。iPhoneもあるのでこの山行中はそちらで撮影することとする。

ファイル_001

胸あたりの笹薮を漕ぎ尾根らしきところにたどり着くと、神社山とピークが見える。事前に地形図から読み取り想像していた山容とはことなり神社山ピークとコルをはさみ西側にもちょっとしたポコがあった。トラバース気味にコルへと進むこととする。傾斜がついてくるとうるさかった藪も少し薄くなり気持ちのよい山歩きの気分が味わえた。

神社山コル

神社山コル

コルにたどり着くと、葉を落とした木々越しに札幌の街並がはっきり見える。落葉期以降の景観なのだろう。もう少し樹林が薄ければとおもいつつも、ピークへと向かうこととする。

ここからピークへはあっという間にピーク(標高237m)へとたどりついた。標高差はそれほどないので、景観は先ほどのコルとほぼ変わらず

神社山ピーク

神社山ピーク

写りはえに変化はなし。

ところで先ほど住宅街で先行していた三人組がやはりこのピークにいた。今日は札幌近郊の山をいくつか回るとのこと。誰も来るはずがないと思ったら私が来てびっくりしたともいっていた。札幌50峰に数えられているだけあって、こんなマイナー山でもだれかかれかに会うものだ。以前夏の迷沢山に登ったときも同じような台詞を聞いた。

降りるのはどこからときかれたので、道立特殊教育センターあたりにおりようかと思うと答えたところ、登ってきたところとは反対側の北側の尾根に道がついていると教えてもらった。果たしていってみるとしっかりとしたふみ跡になっている。

北側のふみ跡

北側のふみ跡

結構な人が登っているのだろう。開削された様子はないがここまで明瞭に踏み跡になっているとは驚きだ。せっかくなのでこのふみ跡をたどって下山することとした。

降り口は、当初予定をしていた道立特殊教育センターからはずいぶん離れ、山体の北側へとたどりついた。降りる直前になると住宅街が見え、人様の庭に入り込まないように注意をしながらまたまた藪をこぐこととなった。

本日の目的の一つを終え、メインである不動の滝を目指すこととする。

藻岩山麓どおりを再度登り返し、界川へとの分岐をそのまま直進。幌平峠への看板がある辺りから

不動の滝への分岐

不動の滝への分岐

細いわき道を伝っていく、丘の上に立てられている瀟洒な住宅の街並から一点して、農村・山村の道のような様相となり円山川に沿ってあるくこととなる。

最終民家の脇を抜け、少しあるくと、

円山不動の滝

円山不動の滝

お目当ての不動の滝へとたどりつく。がけ下のあまり日が当たらない場所でこじんまりとしてはいるが、充分に信仰の対象となりえそうな雰囲気がかもし出されている。

このあたりを散策して思ったのだが、この後向かった円山も含め信仰の対象の自然物や寺社仏閣が多いことに気づく。

和人が入植して100数十年。開拓使がおかれた道庁あたりからこの山間部は充分に自然の驚異の尖兵だったのだろうし、その中に神々をみるこにはうってつけの神秘性があったのだろう。手稲山や、阿部山のように採掘のために使われ近代化の歩みの同調していった山々や定山渓のように景観の山とは違い、ここに定住していった人々の精神性がそのままパッケージされ、今に残っているような感じがした。

そんなことを思いつつ、ついでなのでこの滝の後に円山に上ることにした。

円山西町から円山を眺める。

円山西町から円山を眺める。

今回は、いつも使っている八十八ヶ所口の反対側を歩いているので動物園裏口から登ってみることとした。

円山動物園裏登山口

円山動物園裏登山口

普段はくだりで使うルートだが、のぼりでつかってみると、どんなもんだろうとのぼってみると。

DSC_0058

20分もかからずに山頂へ到着。

円山山頂から

円山山頂から

先ほどの神社山、不動の滝とはうってかわっての展望良し。そして人も絶えず上りおりをしている。登山ルックの人、普段着の人、小さい子をつれて登っている人など沢山。この展望を見れること、札幌一有名な都市公園円山公園の一部のような扱いであることを考えれば当然なのだろう。

ここの動物たちはリスは当然。小鳥さえもひとなれしている様子で、

山頂の小鳥

山頂の小鳥

人に臆することなく小鳥がよってくる。周りを見るとえさのようなものがあちこちに。これには野生動物とのかかわりを考えると、少し考えらされた。

山頂で一休み後、八十八ヶ所口へ下山することとした。

くだりのタイムものぼりのタイムと同じ位だったことを考えるとこちらのルートは若干長いのだろうか。

八十八ヶ所口

八十八ヶ所口

合計8km強。おもったより歩いた散策だった。

札幌50峰 36/50 神社山(237m) GET

撮影場所 札幌市中央区円山西町5丁目
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / iPhone 5c

オタルナイ湖(朝里ダム)朝里川~朝里天狗岳より~

オタルナイ湖(朝里ダム)朝里川~朝里天狗岳より~

前回のエントリーの魚留の滝から道道1号線を挟んだ反対側の山、朝里天狗岳から眺めるに敷設された朝里ダムと朝里の街並とその背後に広がる日本海。

なかなかの美景を望めるので人気の山なのだろうか、ここに登ったときスライドしたのはかなりの人数でした。ひっきりになしに登山客が入れ替わり立ち代りやってきます。

紅葉も落ち、標高の高めの山には雪も積もり始めるこの時期、ほどよい低山に皆さんがやってきているのでしょうか。

ところで、今回の写真テーマの朝里ダムのダム湖は朝里ダム完成時に公募にて「オタルナイ湖」と名づけられたとのこと。

この「オタルナイ」という名称、実はこの公募によった命名以前はややしばらく小樽市からは失われていた名前なのです。

朝里峠を越えて札幌方には道道1号線に沿って、そして定山渓ダムによって形成された「さっぽろ湖」を形作っているが流れていますが、そこは札幌市の市域ですし、この朝里ダムに流れる川は朝里川です。

オタルナイ

その語感から小樽の名所の由来となったアイヌ語であることは想像に易いでしょうし、実際その通りです。

しかし、現在の小樽市にはオタルナイの名前を冠しているのは、ここ以外はの河口付近にある廃橋の小樽内橋くらいではないでしょうか。

ただし、この小樽内橋付近が小樽の名前の由来である、「オタ・オル・ナイ」(砂浜の中の川)そのものなのです。

では、新川がそのオタ・オル・ナイかというとそうではなく、が星置扇状地の終りから砂丘域になる地点(現在の星観緑地付近)から現在の新川河口付近まで徐々に砂浜の中を北上していく流路をオタルナイ川として呼称されており、この地域に松前藩によるオタルナイ場所が開かれたのでした。その後小樽の中心地は西進し現在の小樽市中心部にうつしオタルナイの呼称もそれについて周り、オタルと変遷し現在の小樽市の市名の由来となったのでした。

オタルナイ川と呼ばれた星置川下流域は、河川切り替えににより、銭函方面の現在のへと流路を変え、残された旧流路はと名前を変えられ、残された小樽内集落は昭和60年代ころには人が離れ、それ以降はオタルナイの名称は小樽から一時期失われることとなったのでした。(ただし、現在の新川右岸域はオタネ浜と名称されており、その名残をわずかながら残されているが。)

そんな変遷のある小樽市中のオタルナイという呼称が、海も砂浜もない山間部のダム湖に名づけられ復活を遂げたのでした。

このダム湖を含めた景観をみるためのルートは以下の通りとなります。(魚留の滝へのGPSトラックも併記されています。)


魚留の滝のバス停跡から数百メートル朝里峠側に進んだあたりにある駐車スペースに車を止め、

朝里天狗岳登山口

朝里天狗岳登山口

魚留の滝への入り口と反対側に朝里天狗岳の登山口があります。

ここから送電線下の管理道を急斜面に驚きながら登っていきます。

送電線下管理道の様子

送電線下管理道の様子

所によっては濃い根まがり竹の笹薮が道の横に生い茂る場所なんかもあり、あぁ、深い山の中なんだなという気分にさせてくれます。

DSC_0283管理道はいったん沢形におりてゆき、ご覧のような優美な沢を見ることになります。

根まがり竹の笹薮の中の刈りわけ道を進んだ割には、抜けのいい程よい水量と川幅の渓流をみることができ、うれしい誤算でした。

ここからまだまだ管理道をすすみ送電線の鉄塔を3本ほどくぐったあたりで、

天狗岳への登山路入り口

天狗岳への登山路入り口

木に赤ペンキでかかれた天狗岳の文字。

これに従い若干藪っぽい道を進んでいきます。この時期は草草の勢いもなく見通しの良い道となりますが、繁茂期だとかなり草がうるさい感じの道なのではないでしょうか。

ここからはそれほどきゅうな傾斜はありませんでしたが、2つ目の大きな沢を

二つ目の沢

二つ目の沢

わたったあたりから、道の脇の潅木の感覚も狭くなり、傾斜も付いてきます。

頂上への取り付き

頂上への取り付き

これまた繁茂期は先ほどより草がうるさそうです。

そうこうしているうちに、

頂上直下

頂上直下

頂上直下の岩稜基部にたどりつきます。あまり難しくない岩場をペンキでかかれた指示マークにそっていくと、

朝里天狗岳山頂

朝里天狗岳山頂

山頂へと飛び出します。

ここからは、朝里峠方面がよく見え、

朝里岳

朝里岳

雪をたたえた朝里岳が冬の到来を感じさせてくれます。

この朝里天狗岳、ここがクライマックスではありません。頂上から北方にピンクテープと踏み跡。その先から登山者たちの歓談の声。それに従い私も踏み分けに突入します。

展望台への道

展望台への道

先ほどよりももっと狭く低くなった道?を進むと冒頭の絶景ポイントへと到着するのでした。

そこで何枚も何枚も写真をとり、さらに昼食をとり、一服をつけ、山頂儀式をたのしみました。

この日は山頂付近でとどまっていると標高683mの山です。肌寒くなったので、セーターを着込んだのはいうまでもありませんでした。

そういえば、今回の山行、、妙に足がふらついていました。いつもとちがった点は靴をキャラバンスタンダード、ザックには魚留の滝を取るために底面にくくりつけた三脚くらいだったのですが、どうやらこの三脚が腰下重量を増大させ、あるくたびにぶらぶらと揺れたのが原因だったのでしょう。

帰りは三脚をザック下にくくるのではなく、ザック背面の紐に三脚をくくりつけてあるいてみると、若干の不安定さはあったものの、かなりいい感じで歩行することができました。

腰下への気遣いが非常に重要であることと知った山行なのでした。

撮影場所  小樽市 朝里天狗岳より
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

簾舞川遠望(兜岩より)~兜岩・兜峰登山~

簾舞川遠望(兜岩より)

木々も葉を落とし冬を待つ様相となった、札幌の山間部。

朝の光にきらめくの川筋。それに沿うように山奥へとのびている簾舞川林道。

ここは簾舞の奥、兜岩の山頂。

簾舞川は空沼岳の麓からながれだし、その名の通り、札幌の簾舞地区を縦断し、豊平川へと合流する水量豊かな中規模の清流。

簾舞川秋景色

簾舞川秋景色

簾舞川秋景色

簾舞川秋景色

冒頭の写真を撮るためには、簾舞川林道のゲートに車を止め、

簾舞川林道ゲート

簾舞川林道ゲート

簾舞川林道を徒歩で数分あるき、

フォレストハウス
フォレストハウス posted by (C)ジプシー

入林ポストのあるフォレストハウス右脇の作業道?跡を簾舞川河畔に下りて渡渉しなければなりません。

渇水期の秋とは言え元が水量豊かな簾舞川を渡るのは普通の登山靴では心もとないと思いゴム長靴を携行。いつものコロンビアサンギルオムニテックから長靴へと履き替え渡河を決行。

水深の浅い場所を探しつつ川の中を歩いていくと、所により脛下くらいまで水につかるが思ったよりは濡れなかった。帰りはトレッキングシューズのままでわたってみようと考える。

兜岩への道のりの難所はこれだけでは終らず、

DSC_0042 

対岸に渡ると、目の前には数十メートルにも見える壁のような急傾斜。

渡河に使った長靴をトレッキングシューズに履き替え、長靴はこの壁の横にデポ。

壁には幸いなことにロープが壁上まで間断なく下げられているので、これをたより壁をよじ登る。

しかし、相当な高度感。

初心者の私がいままで経験したどの山よりもスリリングで長い距離をロープに頼って登っていく。

この難所を過ぎれば、たおやかな沢地形を進むこととなる。
たおやかな

道はほぼ踏み分けといっていいほどの獣道。ただ目指すこの沢型の終点は視界の先に見えている。所々にピンクテープが下げられてはいるが、見分けやすい沢地形と、道をはずしたとしても薄い藪なので、道迷いの心配はそれほどない。

森に優しく囲まれた気分で、ゆっくりとこの沢型をあるいていく。

途中、大きな鹿が私に築き隣の尾根へ向かってにげだしたりしていったが、そのほかの動物、特に熊の気配はかんじられなかった。

コル

コル

踏み分け道をたどり、目指すコルにたどり着くと、右に兜岩。左に兜峰の斜面が見える。

まずは兜岩へ向かうとする。

ここから先は、先ほどの踏み分けとはうって変わってしっかりと踏み固まれた遊歩道といっても差しさわりのないような、登山道。

奥深い山ではあるが、札幌市の自然歩道をあるいているような散歩道を秋の日差しにあたたまりながら気分よく進むと、

兜岩基部

兜岩基部

兜岩の基部までたどりつく。

ここもそれほど難しくなく、道もしっかりふみかためられ、無理なルートとりをせずに

DSC_0055兜岩の山頂までたどりつくことができる。

山頂は広いとはいえないが、私一人では充分にノンビリできるスペースがある。

眺望は、冒頭の写真の空沼岳方面を望め、左を向くと藤野4山。それを越してわずかに札幌の市街地も見ることができた。

 

 

兜岩山頂より。

兜岩山頂より。

 

所どころにパッチワークのようにカラマツ林の黄色が点在をしている景色に秋の深まりをかんじつつ、今着た道の反対方向の

兜岩から兜峰

兜岩から兜峰

兜峰へと向かうこととする。

兜岩の岩の短い急斜面を慎重にくだり、先ほど歩いたコルの分岐までの散歩道を歩いてゆき、今度は反対側の兜峰へととりつく。

コルの分岐を過ぎると道の様子はガラリと変わり、先ほど歩いた踏み分けのような雰囲気となった。

兜峰の斜面はかなりな急傾斜。

兜峰への取り付き

兜峰への取り付き

広く薄い藪にかこまれているこの急傾斜を踏み分けとピンクテープを頼りに登っていく。

所々にロープが設置されている場所もあるこの道、踏み分けをはずしたとしても登ってはいけるが、どうやらこの急傾斜の中では一番のぼりやすそうな場所をえらんでいる。

一度踏み分けをはずしてしまい、それでものぼってみたところ存外に苦労をしてしまった。

斜面自体も広いので、この斜面は道迷いの心配が少しある。くだりは慎重におりようと心に誓う。

そんなこんなで、四肢をフル稼働にさせこの斜面をのぼりきると兜峰の稜線へと飛び出る。

兜峰お休みどころ。

兜峰お休みどころ。

目の前の木にお休みどころの看板。

ここからさらに左方向に道はつづいており、その先がこの兜峰の山頂となっている。

兜峰山頂

兜峰山頂

ここからの眺望は左に神威・烏帽子の裾野に広がる、小金湯・簾舞地区

兜峰山頂より

兜峰山頂より神威・烏帽子を望む

正面には、雪をかぶりつつある札幌岳。

兜峰山頂より札幌岳をのぞむ

兜峰山頂より札幌岳をのぞむ

先ほどの兜岩よりは眺望は開けてはいないが、それでも抜群の高度感であたりを見渡すことができる。

写真を思う存分とり、下山の途につくこととする。

途中のお休みどころで食事をとり、兜峰の急傾斜を慎重にくだり、沢形を気分よくあるき、難所のロープ場を楽しみながらくだったら、最初の渡河ポイント。帰りは行きの時にかんがえたように、トレッキングシューズをはいたままわたることとする。

水深はのぼりのときと変わらず一番深いところで脛下。

以外にもコロンビアサンギルオムニテックは水の進入から靴の中をまもってくれて、水浸しにならなかった。

丁度より靴洗いとなったのだった。

今回のルートは以下の通り。

 

兜岩(570m)・兜峰(670m)

秋晴れの中の気持ちの良い山行でした。

撮影場所  札幌市南区簾舞 兜岩山頂
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

星置川河口(銭函天狗山山頂より)~銭函天狗山純登山その3~

星置川河口~銭函天狗山より~

 

承前

谷地川河口~銭函天狗山 純登山その1~

団地沢川~銭函天狗山純登山その2~

の続きです。

そんなわけで、河口からはじまった銭函天狗山純登山もクライマックスです。

ロープ場を過ぎ、きれたった肩を過ぎ岩稜に飛び出すと、こんな爽快な景色を眺めることができます。

ちょうど、現在のの河口も写真の海岸線のしたのほうにはっきりとみることができます。

新旧星置川河口を一度にしかも別のアングル高度から眺めることができ、おまけに予定外のなんてレアな河川もみることができた今回の山行もそろそろ頂上です。

この場所から若干木が生い茂っている先にあるいていくと、

銭天山頂標識

銭天山頂標識

銭天山頂広場

銭天山頂広場

山頂標識が二つ。そこは広場となっていて、登山客たちの憩いの場となっていました。

そこからさらに奥にいって、定山渓方面をみることのできるところまでいくと、

紅葉の稜線

紅葉の稜線

燃えるような稜線をみることができました。

そんな抜群にいい景色を眺めながら、ご飯を食べ、一休み・ふた休みをし今回の山行を終らせるべく下山へとむかったのでした。

今回の山行、標高536.7mと若干ひくい山ですがとても密度の濃い山行となったのでした。

 

撮影場所
北海道小樽市銭函天狗山
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 nikon d3000

団地沢川~銭函天狗山純登山その2~

団地沢川

承前

谷地川河口~銭函天狗山 純登山その1~

この記事の続きです。

 

そんなわけで、河口から銭函天狗山を目指したわれわれの前に現れた、

テンションがあがる看板

テンションがあがる看板

 

この看板!旧星置川水系!!

おおー!!!っと

あたりをきょろきょろ。

それっぽい沢地形を写真にとって、そこをこのに仮に特定しようと、ほくほく顔で歩みを進めると、

なんのことはなく、登山道上にこの団地沢川なる沢を渡る鉄の橋があらわれたのでした。そして上流部には立派な砂防ダムが鎮座し、そのダム面には「団地沢川1号ダムとプレートが!!

ここか!!

と再度テンションがあがり、秋の渇水期の水が干上がった沢を一心不乱にとったのがTOPの写真となるのです。

ここから、登山道をあるいているしばらくは、「うーん!!団地沢川ぁぁ」とうめき声のような独り言を数度あげ合い方ちゃんに笑われる始末でした。

そして、どうやら、帰宅してからしらべてみると、この団地沢川の水系として認識されている旧星置川ってのは、先ほど河口までいったのことだということが、小樽市地域防災計画というページで判明しました。

家にかえってからまたもや興奮でした(^^

さらにその谷地川に水を預ける土石流危険渓流に指定されているのは、ほかにも数本あるようで、銭函天狗山の地形図と照らし合わせると、この近辺にあるようによみとれました。

登山道をすすんでいき

銭天山荘

銭天山荘

銭天山荘をすぎたあたりから別の沢筋にそってあるいていくわけなのですが、もしかしたら、その沢も名前のついている沢なのかもしれません。

ちなみに、件のページに書いてある谷地川に水を落とす渓流は、

銭函学校沢

銭函右の沢川

の2本があり、ほかにも谷地川とは違う銭 函 山 の 上 川なんて河川名もこの銭箱見晴町所在として記載されていました。

あるいた沢筋も

何沢なんだろう?

何沢なんだろう?

このようにしっかり写真をとりましたが、きっとこの沢も名前のある沢なんでしょう。なんて思いながらこの沢筋を離れ尾根へと取り付き急登のはじまりです。

傾斜がぐんぐんきつくなり、高度をあげていくと、

となりの尾根

となりの尾根

隣の尾根の紅葉や、

黄金の道

黄金の道

黄色く彩られた見事な紅葉ロードになっていきます。

秋の登山は、林も明るくなり、虫もあまりいなく、気温も運動中にはちょうどいい下がり具合、しかもこんな見事な景色を道中みながらとなって、凄く気分がいいものです。

そんあいい気分でのぼっていくと銭天名物のロープ場が登場しはじめます。

銭天名物ロープ場

銭天名物ロープ場

風不死岳・阿部山の、登りでいつのまにかレベルがあがった合い方ちゃん。ほいほいと登ってきます。

きっと以前ならへたれていた道なのでしょうが、登山は経験がものをいうっていうことを身をもって体現してくれていました。

肩から岩稜を望む。

肩から岩稜を望む。

そんなロープ場を過ぎると、片方がきれたった肩に登山道はなっていきます。そこから天狗山の名にはじない銭天の岩稜がそびえるのがマジかに見ることができます。この道をのぼっていき、ちょっとしたガレ場をすぎ、斜面をのぼっていくと、岩稜の上へとびだすのでした。

続きは次のエントリーで(^^

撮影場所
北海道小樽市見晴町20
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

谷地川河口~銭函天狗山 純登山その1~

谷地川河口

今回訪れたの河口。海は若干荒れ模様。これから冬へと向かう日本海の雰囲気バリバリの様相です。

ところで、この谷地川、開拓期から現在までの百数十年間の間に、2度の河道の切り替えが河口も含め人口的におこなわれたの2度の旧流路なのです。現在は、JR函館本線付近でのそばからを起点とした細々とした流れを、この銭函の市内までを運んでいますが、今の星置川の開削がおこなわれるまでは、この谷地川の流路を星置川がながれていました。

そのころの星置川の河口はこの場所だったのです。

で、今回はここをスタートとして

銭函天狗山と谷地川

銭函天狗山と谷地川

銭函天狗山へと純登山としゃれ込もうとやってきました。

DSC_0009DSC_0012

海抜0mから目標の山へと登る純登山の儀式として、靴を海水につけてスタートをしようというわけです。

この近辺には、車を止めるのに適した場所がないので、一旦銭函天狗山の登山口の駐車場に車を止めてから海までえんやこらとおりてきました。

で、写真のように、靴を海水につけていざスタートです。

ルートは以下の通りとなります。

ここから、銭函の市街地を通りながら途中踏み切りで

銭函駅

銭函駅

銭函駅に待機中の721系電車を撮り鉄しながら、のんびりと合い方ちゃんと銭函散策です。

GPSログを見ると、のんきな散策ルートが見て取れるかと思います。
この日は気温も下がりぎみだったので丁度いいウォーミングアップです。
体があったまったころ、銭函天狗山登山口の駐車場へと到着しました。

銭函天狗山登山口駐車場

銭函天狗山登山口駐車場

ここで、少し休憩買っておいたセイコーマートのコーヒーを飲みながら一服です。

で、さていよいよ銭函天狗山へと登ろうと登山道にはいっていきました。

すると!

ほどなくして!

なんと!!

こんな看板がでむかえてくれました!!!

テンションがあがる看板

テンションがあがる看板

川好きとしては、これはたまりません!

いままで土石流危険渓流に指定されている川を地図から割り出して訪れたことはありましたが、こんな看板はいままでみたことありませんでした。見たことのない看板に、河川名までがしっかりかいてあるなんて!

これはテンションあがりました!

いったいこの川はどこにあるのか!?

つづきは次のエントリーへ(^^

 

撮影場所
北海道小樽市銭函2丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000