タグ : 河口

張碓川河口

張碓川河口この写真は、去年の12月29日に撮影をした河口付近の写真です。

ここの場所、河口付近まではたどることができないやや秘境チックな場所です。線路があり、踏切もあり、海側には建屋があるので、アプローチできそうな気がしますが、たしか関係者以外立ち入り禁止だったようなことを聞いたようなきがしたので、ちょっと離れた場所からの俯瞰撮影としました。

海に浮かぶのは恵比寿島といって、小樽八区八景の一つと数えられている場所です。ここの断崖を走る列車ってのも撮り鉄さんの間ではかなり有名な撮影スポットとしてもしられています。

その昔は、ここすぐそばに張碓駅ってのがあって、そこを降りるとすぐに海水浴場となっていました。ただ、あまりにも鉄道事故が多かったので、張碓海水浴場は廃止。張碓駅もそれにつられて廃駅となっていたようなのです。

実はここの海水浴場に子供のころ遊びに来た覚えがありまして、そういえば張碓駅ってあったな~~と思った頃には廃駅となっていたのでした。

時は容赦なく流れるのですね。

ちなみにこの写真、若干晴れっぽくみえていますよね。たしかにこの写真を撮った時は青空もみえていましたが、、、。すぐさま雪雲が覆ってきました。さすが12月の張碓、一時として同じ天気で落ち着いてくれません。

 哀しみ本線日本海
場所を移して撮り鉄しようとした頃には、がっつりと雪が降ってきていました(笑

撮影場所 小樽市張碓町344
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon d3000

柾里川河口

柾里川河口

今回は晩秋の小樽は朝里から日本海に注ぐ河口のご紹介です。

JR朝里駅の踏み切りのすぐそばを流れるこの川。地図にその名前を記すことはあまりない小河川ですが、この川沿いはここに流れ落ちるまでは結構急峻な地形で、そのわりには昔からあるであろう住宅が立ち並んでいて、排水を目的とした人口河川とはちょっとちがう雰囲気をかもしだしています。

どうやら、調べてみると、アイヌ語のモ・アサリが語源のようです。アイヌ語のモは小さいといった意味でして、約すると小さいアサリといった意味なのでしょう。そしてこの川の河口はこのようになんともいえないひなびた雰囲気をかもしだしていました。

ところで、今年は朝里近辺によくいきました。そして今回も目的は、

朝里の海岸を走るC11

朝里の海岸を走るC11

今年で最後になるであろう函館本線乗り入れのC11蒸気機関車を撮影することでした。さすが有名スポットだけあって、到着したときにはすでにたくさんのカメラマンたちが三脚を並べていました。
The Last Show
そんな人気スポットの人垣の合間をぬいつつ、

クラブツーリズム号2014

クラブツーリズム号2014

なんとか写真をとってきました。

クラブツーリズム号2014

クラブツーリズム号2014

遠景は逆光ポジションだったので、はっきりとした写真にならず、SLが近づけば今度は人垣、、、。

なかなか思うようにはとれないもんですが、、今年のSL撮影は、いろんなパターンをとれたので、まぁよしとしてこれにて〆となりました。

2014年 SL撮影リスト

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

余市川河口

余市川河口

今回のご紹介ポイントは河口です。 最近休日は後志地方を訪れることが多くなっています。まぁ、理由は
道中の御無事をお祈り致しております。

SLニセコ号なわけなのですがね(笑) 今年最後のうわさが本当になりそうな勢いなので、たくさん撮らなきゃって気持ちになっているのです(汗;。 この写真は余市の三吉神社脇からとっていますが、ここのお地蔵さんといっしょに撮りたいなとおもっておとずれました。

ついでに、

余市公民館駐車場から撮影のキハ150

余市公民館駐車場から撮影のキハ150

余市公民館の駐車場からキハ150を撮影してきました。

ところで、余市~仁木って結構広い平地なんですよね。小樽の蘭島の岬郡のトンネルを過ぎるとまっすぐで平らな道路が気持ちいい感じがひかれています。なぜ、こちらではなく山や坂の多い小樽が栄えていったの不思議に思います。開拓黎明期は陸路よりも海路の比重がたかかったからなのでしょう。海運が身近ではなくなった現在では、あまり想像はできない人の営みがあったのでしょうね。

さて、TOPの余市川河口の写真に話題をもどしてみますと、対岸に見えるのは、モイレ山という標高65.4mの山です。平地と海と川がある場所ってのは人の行き来が容易な地形です。川からも海からも陸からも人はやってきます。そんな場所に小高い山があれば、それはもう、鎮守の役割を担うのは古今東西どこでもある事象です。このモイレ山もアイヌが栄えていたころにはチャシとして人々を守り、その後倭人の時代になってからは、鎮守の山として、神社が一つ、お寺が二つ、祠(TOPの写真からでもみえますね。)が一つと見事に人々を見守っています。

で、こんな風に人の手が入ってる場所にはきっと歩ける場所があるに違いない!ということで登ってみることにしました(笑)

ルートはモイレ山山頂近くにある「よいち水産博物館」のそばまで車でいき

よいち水産博物館

よいち水産博物館そば広場

ここからあるいてくこととしましたが、山頂方向には取り付く場所もなく、周りを見渡すと、一旦明治神社におりる坂をみつけたので、そちらに進むこととしました。

余市明治神社

余市明治神社内の石碑

この神社陸軍慰霊碑なんかもあるようで、護国の神社なんでしょうね。

そして周りを見渡すとなにやら上方向に行く廃階段らしきものを発見しました。

明治神社廃階段?

明治神社廃階段?

とりあえずここからとりついて上をめざしてみます。

階段をのぼり終ると、陸軍の合同慰霊碑が藪に囲まれそびえていました。

ん? ここでいきどまりのようです。周りを見渡すと、ふみ跡らしきものが笹薮の中にみえました。この時期になると下草も乾燥しているようで、わりと歩きやすそうだったので、はいっていってみました。

しかし、どんどん笹は高くなり密集してきます。そして私の装備はお気楽散歩装備。手袋なし、靴はゆるゆるスニーカー、ちょっとした坂を直登するにもずるずると足がすべり靴がぬげそうになるような状態。

モイレ山登山断念ポイント

モイレ山登山断念ポイント

ということで、ここで引き返すことにしました。

インターネットを調べてみると、三角点が山頂にあるそうなので、うまい具合に取り付くときっと山頂までたどりつけるとは思うのですが、ほぼ藪漕ぎとなるので、それように装備をしていかなきゃいけないのかな。

おもいったたら山登るには、私はまだスキルと通常の装備がたりないようです。

いつかリベンジしたいな。

帰りに明治神社から眺めた余市市街

帰りに明治神社から眺めた余市市街

 

撮影場所 余市郡余市町大川町1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

勝納川河口

勝納川河口

今回は小樽市の中心河川の河口です。

このポイントの一部としても区分けされているようですが、メインの小樽運河とは分断されています。以前はここまで運河が一本でしたのでしょうね。その証かはわかりませんが、写真のように船が係留されています。 また小樽のフェリー埠頭もこのそばです。地域的には南小樽にあたり、近くには南小樽駅や少し札幌側に向かうと小樽築港駅・ウイングベイ小樽があります。小樽中心部の観光地区からは少しはなれていて全国区の大手家電量販チェーンなんかがありますが、南小樽の港町らしい街並なんかもみることができ、結構好きな地区だったりします。釣り人たちもたくさんきていて小樽市民の憩いの場なんでしょうかね。

なぜに、急に小樽にいったかというと、、、。

SLニセコ号

小樽砂留踏み切りから煙を上げるSLニセコ号

小樽駅を出発し、すぐに坂を駆け上がるために煙をもくもくと吹き上げるSLニセコ号を撮りたかったからです(^^

ここの砂留踏み切り近辺には河川はないので、帰りに勝納川によったのでした。

小樽水族館のトド

小樽水族館のトド

ついでついでに、砂留踏切から車だとそんなに遠くはない小樽水族館へも足をのばしたのでした。

撮影場所 小樽市有幌町
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

小樽運河河口

小樽運河河口
今回は天狗山スキー場から望むの河口です。写真中央の停泊している船舶が見える所が色内埠頭。その突堤の内側が小樽運河の河口部になります。この小樽運河、内陸に水路を掘り舟運の路としての活用を目論んだものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路で「埋立て式運河」と呼ばれ、海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた艀(はしけ)舟を係留し、貨物の荷揚げに使われた港湾の一部といっても差し支えのないもので、このブログのメインテーマである河川とは少しジャンルが違うかなとも思うのですが、水の流れをもつ水路として大きなくくりでみてください(苦笑; 。 何よりもこの天狗山スキー場の展望所からの眺めが絶景じゃないですか、、、、。

そんな無理やりなくくりではありますが、小樽運河の変遷というのもものすごく人の生活と密接にかかわっているのです。

内陸に水路を掘ったものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれる。海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた艀(はしけ)舟を係留し、貨物の荷揚げに使われた。人力で荷揚げする方式は戦後に入り衰退していった。また、戦後は樺太等との交易がなくなったため、物流の拠点としても急速に廃れていった。

無用の長物と化し、放置されていた小樽運河はヘドロがたまり悪臭が漂うようになった。1960年代に入り、運河を埋め立てて、道路として整備する方針が小樽市から打ち出された。それに対し運河の保存運動が全国規模で高まった。市側は当初の全面埋め立てに対し、運河の半分の幅を残す妥協案を提示するが、全面保存を求める保存派と意見が折り合わないまま、1983年(昭和58年)には埋め立て工事に着手。1986年(昭和61年)には北海道道17号小樽港線 (通称:小樽臨港線)が開通する。散策路やガス灯が整備され、大きく様変わりした運河周辺は、小樽の一大観光スポットに成長し、1996年(平成8年)には都市景観100選を受賞した。

現在では、立地の関係からか、当初の景色を残す北運河よりも、半分を埋め立てて散策路を整備した臨港線部分に観光客が多い。運河の両岸には煉瓦や札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が立ち並び、往時をしのぶことができる。(引用元 wikipedia 小樽運河

小樽市の港湾都市としての発展~衰退~観光都市としての復活、の様を全て一手に引き受けているような履歴をもっています。

人とのかかわりといった点では、河川に負けず劣らずの歴史をもっていますね。そんな小樽運河と小樽の街眺めながら、

バウをモデルに天狗山スキー場展望所からパシャリ(^^

撮影場所 小樽市天狗山スキー場
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON COOLPIX 2500

朝里川河口

朝里川河口
2014年最後の夏の日、河口へいってまいりました。

ご覧の通り撮り鉄かねてです(笑)

銭函から小樽築港間のJRの鉄路は殆どを海沿いを走ります。当然その間の河川は河口であり、そこを跨ぐために橋梁がかけられています。そんな中でもアクセスが容易でかつロケーションがばっちりなのが、ここ朝里川の河口を跨ぐ橋だと思います。今回は、8月9月に運行される臨時特急ヌプリ号を狙いにいきました。
手前が上り路線(小樽方面行き)なので、午前中は逆光となるのがカメラの設定的には難しく残念なポイントではあるのですが、後追いで撮影をすれば光源もばっちりなのではないでしょうか。ちなみに後追いだと、

朝里川河口からヌプリを後追いで。

朝里川河口からヌプリを後追いで。

こんな感じの光線具合になります。
今回は、ヌプリ号と朝里川の河口部の流れと海を一緒にとらえたかったので逆光上等でとりましたけど、構図をもっとつめれば後追いのほうがいい写真になったかもしれませんね。

鉄語りではじまりましたが、話を朝里川に戻します。

名前の通り朝里岳を源にここまで流れてきます。その流路は朝里~定山渓を結ぶ道道1号線(朝里峠線)とほぼ並走していますが、道中朝里川の川面を見る場面は峠を下りきった朝里ダムあたりからで、朝里峠を走るドライバーは道路のそばに川が流れているなんておもってもいないでしょう。川が作った谷間の少し上に道路を作ったのでしょうね。朝里峠は結構な峠道の割には路面が綺麗でその昔はバイクや車の走り屋さん達でにぎわっていたような記憶があります。

川の流路にそって道を作ることは定石なのですが、この川と朝里岳を分水嶺として札幌側に流れる小樽内川沿いによくもまぁ道をつくったものだなと朝里峠を通行するたびによくおもいました。 道道1号というくらいなので、それなりの需要があったのかなと調べてみると、なんと元は地崎工業の手による観光目的の有料道路として整備されていったとのことです。 道路が完成したのが戦前の1932年のこととのこと。このころからこのあたりの地域は観光資源として着目されていたのですね。戦後になって小樽市・豊平町(現・札幌市豊平区)・中央バスによって地崎から払い下げ小樽市道・豊平町道として一般開放され、そののち道道3号となり平成6年に道道1号となったとのことです。道道の順番って古い順ってわけじゃないんですね。 道路もなかなか興味深い歴史をもつものなんですね。

てなことをつらつら思いながら、この河口の写真を列車とともに撮ったりして

朝里川河口とキハ201系気動車

朝里川河口とキハ201系気動車
733系電車にもにていますが、れっきとした気道車です。
高性能ゆえに製造コストが高く運用されているのは3編成とのこと。

かえりには、バウとともに朝里海水浴場でまったりしてきました。

朝里海水浴場とバウ

朝里海水浴場とバウ

この海水浴場は石浜ゆえに水の透明度か非常に高くみているだけでも爽快な気分になります。

朝里海水浴場

透明度が高いですね。

ちなみにグーグルマップだと、朝里駅から小樽川が海水浴場として表記されていますが、朝里駅から札幌側に海水浴場がありますので、お間違えのないように。小樽側の海岸にいこうとすると踏み切りのない線路を渡るという暴挙が必要になりますよ。おとなしく朝里駅から札幌側にむかっていきましょう。道中細い道なので心細くなりますがそんなことは気にせず進めますからね。

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

石狩放水路河口

石狩放水路河口
今回は昨年8月24日に撮影をした河口のご紹介です。

水系域は石狩川に属し、の途中から石狩湾新港に向けて水を分流させています。の旧川道である茨戸川はそのゆるりとしたながれ全体の水量、石狩川へその水を預ける流出口の規模などから常に洪水の危機にさらされ、また実際に洪水による被害もかなりおきていました。その茨戸川の治水を目的に昭和51年からはじまって57年に完成したのがこの石狩川放水路です。その効果はかなり高いようで、洪水の危機を何度も救っていきました。工期に6年をかけ費用も莫大なものだったとも聞きますが周辺の安全をかんがえ、その効果を鑑みると妥当以上の事業だったのではないでしょうか。

この河口部、写真でご覧のようにコンビナート群も敷設されていて、工場夜景好きの方々には結構有名なスポットのようです。また、ほんの少し上流へと足をのばしそこから河口部へと目を向けると、

風車と石狩放水路河口

風車と石狩放水路河口

このように風力発電の風車とコンビナートを一緒にみることができ、この場所が一大エネルギー基地であることが垣間見れます。

 

撮影場所 石狩市新港中央4丁目2
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CASIO CA007

星置川河口

星置川河口
お盆過ぎの河口にいってまいりました。ここはサンセットビーチ銭函とおたるドリームビーチの丁度境界になる位置付けではありますが、河口の右岸側もテリトリー的はサンセットビーチ銭函川に属しているのではないでしょうか。右岸側からちょっと東進すると、砂浜がほとんどない海岸線となっており、そこを10分ほど歩いて行かないとおたドリームビーチの賑わいにはたどり着かないからです。

また左岸側にはここサンセットビーチ銭函・銭函ヨットハーバー・銭函海水浴場とつづきます。左岸側の海水浴場は海の家的な施設の数はすくないですが、シーズン中の駐車場代は500円、おたるドリームビーチ側は海の家的な施設は多く、シーズン中の駐車場代は800円と、料金の差があります。知名度の違いとかなのでしょうか。

まぁこの時期の午前中の早めの時間(10時前)ですと、どちらの海水浴場も人出はすくなく浜にいるのはキャンプ明けのお客さんくらいです。ただまったりと海の時間をすごしたいのなら早めの時間に訪れるのが吉かと思います。9月にはいればどこの海水浴場も閉場するのでもう少しまてば泳ぎには向かないかもしれませんが、もっとまったり時間をすごせするかもしれませんね。

さて本題の川の話にうつりましょう。 この星置川、札幌を流れる水系を持つ3河川のうちの一つであることは以前も本ブログで書いています。では開削以前までさかのぼってみましょう。

現在の新川河口までこの星置川はながれていました。地図をみてみると星観緑地を少しだけすぎたところでの起点があることが見て取れます。この清川は以前は小樽内川と呼ばれていたことは、新川と清川の合流点のエントリーにて記載していますが、その小樽内川が星置川下流部であったということを今回調べて初めてしりました。また大正時代には銭函ヨットハーバーに河口を持つ現在のポンナイ川の流路を切り替えられ周辺の田園への水の供給源としてその役割をもっていたそうです。そして現在の河口へと切り替えが行われたのが、1983年のことだというので、短くも長い北海道の開拓史の中で比較的最近の出来事のようです。

札幌を流れる川は多かれ少なかれ切り替えをうけているのが常なのですが、こうやって川歩きをしながらその川の成り立ちをしらべてみたりすると、その変遷をしることができなかなか面白いですね。

サンセットビーチ銭函でまったりしたあとは、

大阪屋

大阪屋

銭函の市街地の石造りの倉庫を改造した大阪屋というコーヒーショップでお昼を食べてかえってきました。

 

 

撮影場所 小樽市銭函3丁目165
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3200

二の滝川河口(白銀の滝)

二の滝川河口
先ほどのエントリーの続きのようなものなのですが、増毛行きの目的のもう一つは雄冬を訪れることだったのです。別になにがある街でもないのですが、陸の孤島とよばれ通年を通して陸路での往来が1999年にやっと可能になった秘境とも呼ばれる場所なのです。それまでは、増毛からの定期航路が通年での唯一の交通機関であった集落なのです。子供のころ不確ではありますが、一度船でここに訪れたことがある記憶がありまして、ついついこちら方面にいくことがあると立ち寄りたくなる場所なのです。

この雄冬は、集落中心部は増毛郡増毛町雄冬として留萌地方の管轄で、すこしだけ離れ浜益への山道に入る直前くらいで、行政区域が石狩地方の石狩市浜益区雄冬となります。集落は全て増毛町側にあるのでそれほど問題はないのですが、なぜこんな市区区域としたのかが不思議です。

さて本題の川のお話ですが、写真に写っている滝、白銀の滝として日本海側を走る国道231号オロロンラインの名景勝地なのですが、この滝はこのままに日本海に水を落としているのです。そしてこの滝を擁する川の名前は、というのです。

白銀の滝オロロンラインより望む

白銀の滝オロロンラインより望む

白銀の滝から日本海を望む

白銀の滝から日本海を望む

川撮りを始めてからを撮ることも多くなってきたのですが、海に直接落ちる滝は札幌近隣にはなく、このように海にせせり立つ崖から豪快に流れを落とす滝をみると圧巻ですね。

雄冬の集落からすぐそばの山を登ると展望台がありまして、雄冬岬や周辺を眺めることができます。

雄冬展望台から浜益側を望む

雄冬展望台から浜益側を望む

 

雄冬展望台から増毛側を望む

雄冬展望台から増毛側を望む

こんな切り立った崖に囲まれた集落、雄冬 陸の孤島となってしまうのもうなずけます。そしてここに居を構え生活を営んできた人々の力にも改めて感動してしまいます。

撮影場所 石狩市浜益区雄冬
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 CANON EOS KISS X2

暑寒別川河口

暑寒別川河口
今回はすこし遠出をしてぶらりと増毛町へいってきました。
この写真は河口です。前日雨がふっており川が濁ってしまっていて夏なのに茶色い海となっていますが、まぁしかたないですね。この川はその名前の通り暑寒別岳に端を発し、増毛町の中心部まで流れてきます。留萌地方南部の留萌地域は増毛山地が横たわり平野部は沿岸域に少しあるだけなので、あまり長い川はなく、その中ではこの暑寒別川は一番流路距離の長い川になります。

この川の水は現在の増毛の主要産業でもある果樹園の用水や、酒造国稀の水としてしっかりと街にねづいているのです。

増毛町はかつてはニシン漁で栄えた町です。町の中心部にはその頃の面影をとどめる展示施設が複数あります。

また、その勢いにのって商業も発展していったようで、その代表として天塩国(現在の留萌地方)一の豪商 丸一本間屋があり、その邸宅は重要文化財を受け現在も観光の目玉となっています。

丸一本間屋邸宅

丸一本間屋邸宅の客間

また本間屋の事業の一つであった酒造は現在最北限の酒造国稀として全国的にも名を広めています。

国稀

最北端の酒造国稀

古き日本の香りを残す町増毛ですが、さらにその気分を上げてくれるのが、増毛厳島神社です。

 

増毛厳島神社

増毛厳島神社参道より。

元々あった漁場の安泰を祈願する弁天社が1816年(文化13年)に安芸の厳島神社から市杵島姫命を分祠し、1893年(明治26年)にこの場所に移し、今でも増毛の海を見守っています。

増毛厳島神社社殿天井

増毛厳島神社社殿天井の飾り絵

道内随一の彫刻神社と呼ばれるほど美しい造形に魅了されます。

増毛厳島神社社殿正面

増毛厳島神社社殿正面

そんな情緒あふれる増毛町、映画の舞台にもなっています。高倉健主演の駅~STATIONがそれです。

風待食堂

駅~STATIONの舞台となった風待食堂。現在は観光案内所として増毛の魅力を伝える役割を担っています。

富田屋旅館

富田屋旅館

こんな建造物がしっかりと街に自然になじんでいるのも増毛の魅力なのでしょう。
そして、私としてのハイライト

増毛駅

増毛駅

鉄撮りです。
留萌線の終着駅増毛駅は大正10年建造の駅舎を今でも使っています。この旅情感たっぷりの情景これだけでもここに来た甲斐があるってもんです。
一日5本程度しか路線運用はされていませんが、現在でもしっかり現役です。

増毛発4930D

増毛発4930D
キハ54形気道車

駅名と終着駅としてのステータスからか、訪れた日の乗車率はこの手の路線としては珍しく80%以上だったのではないでしょうか。
そして駅から少し離れ漁港の方に向かうと、

ノールマリーナ増毛

ノールマリーナ増毛からJR留萌線を望む

ノールマリーナ増毛という公営のプレジャーボート用のマリーナがあって、そこから留萌線を走るキハ54を見ることもできたりします。

漁場として増毛は一時の往時をすぎ、今回の紹介した観光や、暑寒別川の恵みを受けた果樹園や酒に資源をうつしてきた増毛。
街の盛衰にも川はやはり影響をあたえてきているのだなと今回の増毛行にてしみじみとおもいました。

撮影場所 増毛郡増毛町別苅1
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000