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布敷の滝(琴似発寒川支流金鉱の沢)~手稲山登山~

布敷の滝(琴似発寒川)

今回のエントリーは夏らしく滝撮りです。

場所は、手稲山へ登る平和の滝ルート上にある、布敷の滝です。(下のルート図の薄い緑のマーカーの場所です。)

手稲山へと登る登山道脇に末広がりの急傾斜のナメ滝をサラサラと見せてくれるその姿、いろんな書籍やWEBで紹介されている写真をみて、その写真から心地の良いやわらかな滝音が聞えそうな気がしました。

いつかは訪れようとおもっていまして、山登りをし始めたのもこの滝を見てみたいという気持ちもあったりなかったり、、、。

そんな憧れの布敷の滝にやっとおとずれることができました。

カテゴリーとしては、として登録していますが、この滝をおとしている沢は琴似発寒川の支流で、ここから、少し下流に移って、琴似発寒川へと合流します。

札幌市河川網図では、無名川として分類されている川です。

まぁ、河川網図に表記があるのだから、一応札幌市でも管理対象の河川なのでしょう。

でも、わりと親しまれている沢なのでもしかしたら名前があるかもしれません。もしわかったらその時修正することとして、今回は琴似発寒川のカテゴリに含めておきます。


追記

この布敷の滝が落ちる川ですが、どうやら、金鉱の沢というそうです。

20年くらいまえに刊行されていた、緑の風というハイキングクラブ著作の「さわやかハイキング」という本に表記がありました。
で、今回歩いた手稲山への登山道平和の滝ルートはその道中の前半を琴似発寒川沿いを進んでいきます。そして約3.5kmほど歩いてこの滝へとたどりつきます。

当然、川を撮りながら、そしてお目当ての布敷の滝に到着した後は、そのまま札幌市民で1、2を争う有名山の手稲山へ登ることとしました。(ちなみに手稲山は、札幌50峰・北海道百名山になっています。)

ルートは以下の通りです。

 

まずスタートは平和の滝の公園駐車場からです。

スタートです。

スタートです。

空を見ると青空が覗いていい天気なのですが、日中徐々に曇りになるとのこと。

山頂で、いい感じの展望を得られるかなと淡い期待と貧脚の私ではまず無理だなという諦めの気分がせめぎあいつつ

ルート序盤の道路状況

ルート序盤の道路状況

こんな広い林道を琴似発寒川のせせらぎを聞きながら進んでいきます。

このルート、山側は鬱蒼とした林。谷側が琴似発寒川。 熊の絶好の通り道らしく、よく目撃情報や、糞や痕跡が報告されているルートでもあります。 合いたくないな~~とおもいつつ、結構人が入っている道なので、日中は出てこないよな~と根拠のない安心感をもちつつゆっくりと進んでいきます。

15分ほど進むと、

お休みどころ

お休みどころ

こんなお休みどころがあって、

そのすぐ奥に、

砂防ダム

砂防ダム

涼しげな水を落とす砂防ダムがありました。

このルート、このように琴似発寒川の横にきられているので、こんな涼しげな場所がほかにもあります。

琴似発寒川

琴似発寒川

ルートは途中琴似発寒川を高まいたり近づいたりしつつ付かず離れずすすんでいきます。

そして、琴似発寒川を離れるとすぐに、布敷の滝が落ちる無名川(金鉱の沢)沿いの道となります。

琴似発寒川支流無名川

琴似発寒川支流金鉱の沢

このちょっとした瀬の奥に、

お休みどころその2

お休みどころその2

二つ目のお休みどころがあり、ここからいよいよ道は傾斜を増しはじめていきます。

お休みどころ直後

お休みどころ直後

いままで、ゆったりとした道をあるいていたので、やっと登山をしている気分になってきます。途中、

緑のトンネル

緑のトンネル

楓の葉が頭の上にかぶさる緑のトンネルがあったり深山の雰囲気をかもしだしてきます。きっとこの場所紅葉時期に来ると見事な紅葉トンネルになるのでは、なんて期待をもちながら、どんどんあるいていきます。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいって川を渡ると、

IMG_2284

 

いよいよ、今回のメインディッシュ

布敷の滝へとたどりつきます。

ここで、いろんなアングルで写真をとりつつ、結構な時間をつぶしたあと、

布敷の滝 別アングル

布敷の滝 別アングル

先へ進むこととします。

ここをすぎると、

岩場がはじまります。

岩場がはじまります。

かなりおおきな岩がごろごろする岩場がはじまりだします。

さらに少しあるくと、

岩場

岩場

こんな尖った岩がまちうけています。

岩場は、八剣山でちょろっと経験したぐらいでこんな大きな岩は初めてみました。

先に進むのに四苦八苦しはじめます。

でも、ここの岩場、下から水の音がきこえてくるのです。

もしかしたら、ここってもともと沢だったのかな。

伏流水

伏流水

岩のフィルターを通しての伏流水ってはじめてみました。

川好きとしては、これはものすごく嬉しい経験です。こんな岩場を歩いた甲斐があるってものです。

ガレ場近し

ガレ場近し

平和の滝ルート名物のガレ場がはじまりだします。

夏山ガイドの本では、初級として紹介をされていました。

だけど、はじめてのさっぽろ山ガールって本では、紹介山岳の中では最高難度として紹介されていました。

どこをどう歩けと、、、。

どこをどう歩けと、、、。

これが問題のガレ場です。

いったいどこをどうあるけというのですか、、、、。

シングルポールで挑み、ザックには三脚(結局使わなかったです。。。)をくくりつけ、カメラは一旦ザックイン、、、。

ザックの重みと私の体重にポールはグリップを失い、、ずるずる滑るは、私の足元もどこを歩けばいいのかわからない岩場に戸惑い、ふらつくわ、、。かなり帰りたくなってきました。

布敷の滝過ぎてからの岩場で、若干やられ気味だった私の体はかなり疲弊していきます。

なんとかよろよろと広大なガレ場をとおりこして樹林帯にはいったと思ったら、まだまだ岩が続きます。。

ガレ場のあとにも岩が

ガレ場のあとにも岩が

もうね、やられまくりました。

冬山では、膝を折って休むこともしばしばありましたが、いままで夏山ではそんな体たらくに陥ることはなかったのですが、今回初の膝折です、、、。 さすが、「はじめてのさっぽろ山ガール」最高難度!! ちなみに私は男ですが、、、orz

バウや相方さんつれてこなくてよかった、、、、。

もう、なんども泣きそうになりつつも、

やっと

980ケルン

980ケルン

平和の滝ルートのゴールとして紹介されている、980Mケルンに到着すると、あたりは雲の中、、、orz

ある程度予想はしていましたが、やっぱりつまんないですね。

この先からは、激しい道はなくまったりとした山道と山頂までの林道に合流をしてから、手稲山おなじみのアンテナ群を潜り抜け、

手稲山山頂

手稲山山頂三角点

 

手稲っていいね。 BY ていぬ

手稲っていいね。
BY ていぬ

手稲神社奥宮

手稲神社奥宮

山頂へ到着です。

でも、、、まっしろけ、、、。

つまんないです、、、。

ここで、いつもの山頂儀式です。カロリー補給・水分補給・一服・生着替え をおこないます。

今回の登り工程時間、、、4時間、、、。orz

標準タイムより1時間押しです、、、。

山頂はとりましたが、久々の敗北感です。 岩場、、嫌いです、、、、。

そして降りるときも、、、

当然岩を歩かなければ、おりれません。

当然岩を歩かなければ、おりれません。

岩場をあるくわけですよね、、、。

なんだか、お腹いっぱいです。

慎重に慎重に、、よたよた歩きながら、

後続の下山者にもぬかされながら、

花の写真をとりつつ

下り、3時間、、、標準より40分押し、、

で降りてきました。

今回のこの敗北、、、

  • 岩場の歩き方。
  • 使わない三脚の携行(約2㎏)。

この2点があきらかな要因です、、、

三脚のおかげで、腕しびれたし、、、

岩場のおかげで、足裏いたいし、、。

ほとんど苦行の山行でした。

まぁ、岩場の歩き方はこれからも随所ででてくるでしょうから、なんとか研究しなければいけないですがね、、、。

と、いうわけで、

札幌50峰 24座/50座 手稲山(1023.1m) GETしました。

 

撮影場所 札幌市西区平和 布敷の滝
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

滝の沢川の滝(滝の沢川<星置川支流>)

滝の沢川の滝(滝の沢川<星置川支流>)

の撮影を無事完了した、私とバウの探検隊は本日のメインディッシュ、へと向かい、上の写真のようにしっかりとミッションをコンプリートしたのです。

予想以上の距離と、予想以上の道路状況に戸惑いながら、やっとその姿をみることができた、滝の沢川の滝は緑の中から流れるような3段構えの爽やかな渓流瀑でした。

手稲山乙女の滝ルートの登山道のすぐ横でその姿をみることができるので、きっと登山の人たちの一服の清涼剤となっていることでしょう。

ただ、この登山道脇ってのが滝撮りをするには曲者で、光が充分すぎるほど降り注ぐので、水の流れをシルキーに表現するスローシャッターを活用するためには、普段のレンズにNDフィルター(減光効果のあるフィルター)を使わなければいけなくなります。そして私はNDフィルターをもっていないのでした、、、。なんとかぎりぎりまで絞ってシャッター速度を1/15秒まで遅くしてやっとこんな感じです。理想はもう少しアンダー目に出てくれるとよかったのですが、、、。

また、ここまでの道のり、なかなか予想に反してくれました。

 

まずは、乙女の滝から綺麗に整備された林道をひたすらあるきます。

この林道エコマネジメント株式会社まできちんと整備されています。この会社の業種を調べてみると、鉱業となっていました。いまだ、この金山は鉱業の山なのですね。

綺麗な建物と多分この会社の関係者なのでしょう。何台も車とスライドしました。歩行距離としては、登山口から乙女の滝までの約1.5倍ほどでしょうか。勾配はそれほどきつくないので、あまりきつい感じはしませんでした。

そしてエコマジメントの建屋を過ぎると、

滝の沢分岐

滝の沢分岐

北尾根ルートへの連絡路との分岐に到着します。

北尾根連絡路は多分途中まででしょうが、林道となっていました。乙女の滝ルートは見るからに草ぼうぼうの登山道がはじまりそうでした。

手稲山の登山ルートは割りと案内も豊富で、景勝地に対しても乙女の滝のように案内看板があるものだと思って前調べしていかなかったのが失敗でした。

ついつい、歩きやすそうな道(北尾根ルート)へと足を向けてしまっていました。ヘアピンカーブをすぎると、いままで以上に勾配のきつい坂になって沢からはグンと離れます。

ちょっとおかしいぞと、水分補給の休憩のついでにiPhoneのgeographicaをみようとすると、、、、。スタート前に地図をキャッシュするのをわすれていて、ついでにここは電波が通じていませんでした。 地図をしっかりとみることができません。。でも、このまま歩いても沢筋にはいきそうにもなかったので、きた道を戻り、乙女の滝ルートへと進むこととしました。

乙女の滝ルートは、最初は滝ノ沢川沿いに登山道がつけられていたのですが、じょじょに沢から離れていきます。道路の具合も短い下草や道端の草が多いかぶさるような緑の道となっています。

乙女の滝ルート登山道

乙女の滝ルート登山道

これにはちょっとあせりました。歩けば歩くほど沢の音は遠くなり、道の緑はもしゃもしゃとなってきて、、、、、ほんとにここでいいのかと、地形図を確認しようにも、しっかりとした地図は表示されず、、、。

もう途中から腹をくくりました。もしちがったらこのまま山麓駅まででて、今度は北尾根ルートを下って滝を探そうと、、。

でも、その最悪な予想は軽く裏切られ無事滝の沢川の滝へと到着することができました。

今回、登山道のある夏山でも前調べと紙の地図の携帯が必要だとものすごく実感をしたハイキングとなりました。

ちょっとした散歩気分でしたが、総行程距離7.8kmとなり、バウにとっては最長距離、わたしにとっても前回の砥石山山行についで2番目の歩行距離となりました。

今回は夏山でもリスクの認識と油断は大敵であるといことを充分に学べたのでした。

撮影場所  札幌市手稲区金山 滝の沢川の滝
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

乙女の滝(滝の沢川<星置川支流>)

乙女の滝(滝の沢川)

前回・前々回につづいて、今回も滝詣でです。

今回おとずれたのは、におちるです。

前回エントリーのと同様、何度も訪れてしまうお気に入りの滝です。

丸い大岩を包み込むように滝のカーテンが覆う直瀑。そして、ちょっとした谷間にはいるので、昼間でも木々にさえぎられた光がまばらに滝に落ちてくるさまは神秘的。 滝つぼの深い濃いブルーとあいまって、そのたおやかさはまさに乙女といったたたずまいです。命名をした人のセンスがうかがえますね。

場所は、手稲区、手稲山乙女の滝ルートのルート上にあります。だからといって、このまま手稲山へのぼったのかというと、今回は山頂をゲットする気は毛頭なく、同じく乙女の滝ルート上にある、滝の沢川の滝までいってかえってくるお気楽散歩としました。だって、、この乙女の滝ルート約9km超えの長丁場。そこまでの距離を歩くのにはまだ経験不足だし、バウもつれてきているし、、、ってな理由です。いつかはバウも一緒に長丁場なれしたら、このルートで山頂を目指したいですけどね。

で、ここまでの道中は以下のルートになります。 滝の沢川の滝までトラックはのびていますが、今回は乙女の滝までのエントリーとして、滝の沢川の滝の紹介は次のエントリーに譲ることとします。

スタート直後の沢沿いの道

スタート直後の沢沿いの道

乙女の滝ルートの登山口の手前に車を置き、(登山客であろう車が3台くらいありました。)登山道へとはいっていきます。何度もきている場所なのでかって知ったるなんとやらで、バウとともどもまったり森林浴をしながらあるきはじめます。この登山道は三菱マテリアルの採石場の私道の脇を通っています。ここを1kmもあるかないで、三菱マテリアルのゲート横に飛び出し、道は林道へとななります。

いつもは、この林道で車を見ることはほとんどなかったのですが、今日はゲートがあいていて、自動車と数回スライドしました。今日は昼近くにはいっていったせいなのでしょうがね。この林道脇の法面には手稲鉱山の坑道跡があります。始めきたときは、防空壕???とびびりましたが、よくよく調べるとこの金山地区はその名の通り金が産出されていた鉱山だったようで、その時につかわれていた、坑道とのこと。まぁ、はじめてみるとその朽ちた風情に威圧感をかんじてしまいますけどね。

そこを過ぎるとゲートがあります。

ゲート

ゲート

今日は、ゲートがあいていました。
ここから2車線幅のよく整備された林道をあるいていくと、しばらくして、

乙女の滝の看板

乙女の滝の看板

乙女の滝の看板があります。この看板にしたがってふみ跡を林の中にたどっていくと、TOPの写真のようなたおやかな乙女の滝が出迎えてくれます。

この乙女の滝までのふみ跡の周りには、住宅の基礎の跡のようなものがあちらこちらに点在してますし石塀のようなものまであったりします。

石塀のようなもの

石塀のようなもの

建屋の跡はさすがにありませんが、往時にはこの金山鉱山の周辺は鉱山で働く人たちでかなりにぎわっていたとのことです。

こういった自然に帰った集落跡をみると人の営みの無常をかんじてしまいます。

きっと今回訪れた乙女の滝という名前をつけたのは、このあたりに住んでいた人の誰かなのではないかなとかおもってしまいます。

そんな時間をすごしながらバウと私は次の目的地、滝の沢川の滝へと向かうのでした。

撮影場所  札幌市手稲区金山 乙女の滝
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

八垂別の滝(左中の沢川)~砥石山登山~

八垂別の滝(左中の沢川)~砥石山登山~

今回のエントリーは、前回に引き続き滝撮り詣でです。

札幌の滝の中で私の好きな滝の3本指に入るです。昨年の中の沢川と左中の沢川の合流点のエントリーでも紹介していますし、その前の年も訪れているお気に入りスポットです。

今回は晩春でもあり、昨年夏に訪れた時のアブやブヨやヤブカの襲来はなく涼しげな滝を思う存分堪能できました。滝見は盛夏にいくと涼を感じられていいかなとおもっていましたが、案外この時期が快適にしかも緑に映える瀑を堪能できるのかと考えをあらためました。 もう少し早かったりすると緑が芽吹く前だし晩秋になると枯れ木に囲まれますしね。

札幌市の戦前の地図をみてみると、北の沢~中の沢~南の沢の藻岩村八垂別と区分されていて、北の沢は四號ノ澤、中の沢地区は五號ノ澤、南の沢は八號ノ澤として表記されていました。4、5、8とあって八垂別となっているのなら、1や2や3や6や7もあったのかとは思いますが私が見ることのできた地図ではそこまで表記されていませんでした。

もし、機会を得ることができるのならこの辺のことをいろいろと調べてみたいものです。

ところで、この八垂別の滝からスタートする登山道があります。

札幌50峰に数えられる砥石山です。この時期、花の山として知られているこの山、標高826.3mをコース長4.1km、標高差616mの登山道を使って登っていくので、その植生の進み具合が道中めまぐるしく変わります。標高600mをこえたあたりから雪渓がのこっていて、標高の低い場所ではもう終ってしまったエゾエンゴサクなんかがいまや盛りで目をたのしませてくれます。

そんな砥石山登山のルート以下の通り。

登山道は、左中の沢川に沿って沢地形を歩いていきます。この左中の沢川は、砥石山を源にするいろいろな沢の水をあつめているのですが、そのさまを各所でみることができます。そんな中から、

左中の沢川枝沢の小滝

左中の沢川枝沢の小滝

きちんと滝つぼももある枝沢の滝なんぞとってみました。そんな沢の姿をたのしみながら、

左中の沢川と登山道

左中の沢川と登山道

まったりとあるいてきます。

しばらくすると登山道は沢を離れ、稜線へと向かうように高度をあげてきます。

稜線へ向かって

稜線へ向かって

坂はどんどん急になっていき、いままでのまったあるきが嘘のような急坂をジグザグに登山道がきり始めたころ、いままでは鬱蒼とした森の中だったのが、すこしだけ空の青さが目にはいってくるようになってきます。

ジグザグ登山道をのぼりきると、

T4分岐

T4分岐

小林峠ルートとの合流点のT4分岐へとたどりつきます。沢沿いの道で体力を温存できたので、ここでは休憩をせずに次なるポイント砥石三角山へとむかっていきます。

稜線にでてからは登山道はアップダウンを繰り返すものの、沢沿いの道とは違って木々の間から日の光がさしてくる気持ちのいい山道となります。

気持ちのいい稜線歩き

気持ちのいい稜線歩き

全工程、これくらいの道路状況ならバウをつれてきてもいいかと思うのですが、いかんせん沢沿いの道の鬱蒼と茂った道があるので、ダニが面倒なのでつれてこれないですね。

標高500mあたりから、

ニリンソウの群生

ニリンソウの群生

ニリンソウが今が盛りと咲き誇ります。奥には雪渓もみえてきました。

雪渓とエゾエンゴサク

雪渓とエゾエンゴサク

まだ残る雪渓の下には、標高の低い地点ではもうおわってしまっていた、エゾエンゴサクがさきみだれていました。

このあたりから虫が少なくなり500m以下の山の1ヶ月前くらいの雰囲気の気持ちのいい山歩きをたのしめました。ただ、ここを過ぎると割りと急な坂が続きますので、ヒーヒーと息が絶えずあがります。

樹間から札幌の街並がみえはじめます。

樹間から札幌の街並がみえはじめます。

ただ、木々の間から時折覗く眺望と道中に咲く花や絶えず聞える鳥の声、シマリスやエゾライチョウのガサガサとした歩く音やその姿に癒されつつ、

三角山分岐

三角山分岐

眺望ポイントである、三角山の分岐に到着します。
立ち寄るかどうかまよったのですが、まだ体力がのこっている登行時に立ち寄ることにします。前情報だとわりと急坂との話でしたので、気を入れなおしてのぼっていったのですが、わりとすぐにピークにたつことができました。

三角山ピーク

三角山ピーク

三角山からの眺望

三角山からの眺望

石山藤野方面がかなりいい感じでみることができます。

ひとしきり眺望を楽しみ、写真をとり水分を補給したあと、三角山をあとにします。くだりは登りと反対側からおりていったのですが、これが結構な急坂でして、慎重におりていきます。

山頂直下のコル

山頂直下のコル

三角山から結構標高を下げていき山頂直下のコルまでたどりつくと、なんとなく目指す山頂がみえてくるゆうなきがします。ただ、ここからはまた急坂になるので、気をひきしめていかなきゃいけません。

結構な急坂を登山道はジグザグを切ってのぼっていきます。

ここからまだあるよー。

ここからまだあるよー。

坂の上をみているとのぼりきるだろうとおもっていても、まだその先にみちがあり、つぎこそはと思ってもまだその先に道があり、を数度繰り返し、道端には木がしげっているのでわかりにくいのですが、細めの馬の背上の稜線歩きになってきて、また登り、、、

よっこらせと、登山口から2時間半で

砥石山山頂

砥石山山頂

砥石山の山頂へとたどりつきました。
山頂標識の先にはシロナガスクジラのような無意根山が、
視線を右に振ると、

烏帽子・神威・余市

烏帽子・神威・余市

烏帽子岳・神威岳・余市岳が

もっと右を向くと、

手稲

手稲

手稲山をみることができました。

もちろん

石山藤野方面

石山藤野方面

石山方面もみることができます。

ネットの情報だと眺望の効かない山とのことだった、砥石山。ところがどっこいなかなかいい景色をみることができます。写真にとると、木々がうるさいですが、肉眼で見ると標高826mからの眺望の爽快感を得ることがしっかりとできます。

山頂はしっかりと刈り払われて居心地がよく、眺望の邪魔と思われる笹や木立が風を防いでくれていてザーザーと木立揺れる状況でも山頂で風を感じることはありませんでした。

ここで恒例の山頂儀式です。
写真撮影。
水分補給。
カロリー補給は、、、今回初めておにぎりを持ち込みました。山頂で食べるおにぎりの美味しいこと美味しいこと。

こりゃたまりませんわ。

それと今回は山頂独り占めなので、生着替え!!
4.1km約2時間半の登行でアンダーウェアは汗でびしょびしょでしたので、タオルでしっかり体を拭いて、乾いたシャツに着替えました。

乾いたシャツはきもちいいね。濡れたシャツとタオルはビニール袋に入れてザックインです。

まったりと、山頂を楽しみいざ下山です。

急な坂は慎重に、緩い坂は快速で、上り返しがあったものの、1時間半で八垂別の滝がまっている登山口まで下山をしました。

下山

下山

今回初めて、片道4km超えの山行を経験しました。これからもっと長い道のりにも挑戦することになるのでしょう。

のぼりの時、息が上がってしまうのは、いつか解消されるのかなと、はかない夢をいだきつつ

札幌50峰 22座/50座 砥石山(826.3m) GETしました。

撮影場所  札幌市南区中の沢 八垂別の滝
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

白糸の滝(定山渓発電所余水)~夕日岳登山~

白糸の滝(定山渓発電所余水 )

久々の滝撮りです。

訪れたのは定山渓の

この滝、北海道で稼動している最古の水力発電所、定山渓発電所の余水を流す水路上に落ちている滝です。

定山渓発電所はこの水路からほんの少し豊平川の上流で水路式で取水をして、発電施設の中に通し、水を蓄えずそのまま流し水車をまわして発電機を稼働させるダムを持たない水力発電施設です。

自然河川ではもちろんなく、人工の河川としても認知はされていませんので、厳密には川ではありませんが、用水路の一種として今回紹介いたしました。

この日はそれほど水量が多くなく迫力には乏しい瀑布でしたが、緑に覆われた滝面はなかなか涼しげば雰囲気をかもしだしていました。

札幌の奥座敷定山渓温泉街からすぐそばなので、気軽に涼を求めるには丁度よいロケーションにあるのではないでしょうか。

ちなみに、冬季は渇水期のためこの滝はブルーシートに覆われて氷瀑は形成しないようです。

この白糸の滝から程近い定山渓神社の裏に札幌50峰に数えられる夕日岳という山があります。

定山渓神社

定山渓神社

と、いうわけで登ってまいりました。

ルートは以下の通り、

夕日岳登山口

夕日岳登山口

 

定山渓神社の左奥に登山口への看板があってそこを少し進むと入林届けと看板が設置された夕日岳の登山口があります。冬季は入林ポストは撤去されているはずなので、ポスト設置後のノートを見てみると、結構な人がのぼっている事がわかります。

登山道はの左岸を沢に設置されている砂防ダムを見ながらまったりと歩いていきます。

程なくして、

定山渓第一沢川渡渉

定山渓第一沢川渡渉

定山渓第一沢川を渡渉するポイントがあります。ここには橋はかかっていなく飛び石をつないでの渡渉となるのですが、まだまだ融雪期なので、若干深いです。飛び石から転げおちたら脛くらいまでは水につかることでしょう。もし、ここで落ちたら靴水浸しになるので即効撤退決定になってしまうので、慎重にわたります。

一方バウ君はというと、器用に飛び石をつないでさっさと対岸にわたって私をまっていました。

右岸にわたってからの登山道は、ほぼ小さい沢状になっていて、どろどろの箇所をぬからないような場所を探して歩いていくことになります。

定山渓第一沢川枝沢

定山渓第一沢川枝沢源頭

この枝沢をずんずんつめていくと、源頭に近いところまでたどりつきます。ここから登山道は左に曲がり沢から離れると谷地形のトラバース路となります。

このトラバース路、道幅が割りとせまく、沢の湿気が届かない高度になってくると乾きやすい土壌になっているので、下りは少し注意が必要かもしれません。倒木箇所や岩が露出している部分や木の根のギャップもあったりで、似た感じの谷地形のトラバース路の藻岩山小林峠コースよりはワイルドな印象です。

木の根のステップをかるがる超えるバウ。

木の根のステップをかるがる超えるバウ。

そんな道でもバウ君は意に介せずひょいひょいと進んでいきます。 最近山行に同行することがおおいので、登山道の歩き方をしっかりと身につけたのでしょうか。

道中はニリンソウやシラネアオイが咲き誇り目を楽しませてくれます。

ニリンソウロードとバウ君

ニリンソウロードとバウ君

ほかにも、今回はヤマツツジが綺麗に咲いていました。

ツツジロード

ツツジロード

ヤマツツジ

ヤマツツジ

春の時期はいろいろな花が目をたのしませてくれますね。

そんなこんなで登山口から45分くらいで、

夕日岳見晴らし台から定山渓温泉方面

夕日岳見晴らし台から定山渓温泉方面

定山渓夕日岳見晴らし台から定山渓ダム方面

定山渓夕日岳見晴らし台から定山渓ダム方面

この山唯一の展望スポット見晴らし台へと到着します。

無意根山や余市岳、定山渓天狗岳をみることができます。

特筆すべきはここから眺める定山渓ダムの巨大さです。見晴台へと続く道を登って一番最初に目に入るのが、定山渓ダムの壁。谷に流れる水をせき止める巨大な壁はさながら城壁のようにもみえました。

ここで、水分補給や写真撮影をしてちょっと休息します。

見晴台はしっかりと刈り払われてベンチなんかも設置していましたが、木々が育ってぬけのいい眺望とは言い難いですが、それでも爽快感は得られます。ただ、この時期ヤブカが発生してきています。休憩をしているとどこからともなくあつまってきて、私やバウにまとわりつきはじめます。虫除けスプレーを噴射しまくり蚊を除けますが、なかなか落ち着いて休むことはできません。この時期の低山では仕方ないのでしょうね。

休憩もほどほに歩みを山頂へと向かうこととします。

ここからは山頂へと向かう稜線を伝う道となり20分くらいあるくと、

夕日岳山頂

夕日岳山頂

山頂へと到着しました。

周りは林。眺望0ですが、心地のいい山歩きをたのしませてくれました。

登山口からは1時間20分。休憩時間をはずすとだいたい標準タイムで登ることができました。今回はバウの先導だったので、写真タイムを撮ることもすくなっかたのがその原因かも。

頂上でカロリー補給なんかをしながら休憩をして、下山とします。

途中の渡渉ポイントのバウ君の勇姿に野生を感じつつ約45分くらいで登山口へともどってきました。

登山口で見つけたミドリのニリンソウ

登山口で見つけたミドリのニリンソウ

と、いうわけで、

札幌50峰 21座/50座 夕日岳(590m) GETしました。

撮影場所  札幌市南区定山渓 定山渓発電所
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

滝の沢川(小樽内川支流)と一ノ沢の合流点

滝ノ沢川(小樽内川支流)と一ノ沢の合流点

春の山っぽい写真がとれました。

ここは、定山渓の滝の沢林道に沿いの合流点です。写真を横切るのが滝ノ沢川なのですが、その正面の滝を落としている沢が一ノ沢ではなく、手前のスノーブリッチの下をながれているのが、一ノ沢です。あきらかに正面の滝にフォーカスがあたっているわけですが、実はこの二つの河川の合流点を狙いにここまできたわけではなく、滝ノ沢との合流点を狙いにとの四ツ峰を登りにきたのです。その写真と四ツ峰山行は次のエントリーに譲りますが、四ツ峰へと向かう林道の途中で、滝の沢にあわせる大き目の沢とその正面に流れる滝がなんとも春っぽい山の風景だったのでシャッターを切っていたのでした。

そして、帰ってきてからインターネットでいろいろとみていると、どうやらこの大き目の沢、名前を一ノ沢といって、この沢が雪でうまっている時期にその沢型を利用して烏帽子岳へと登るルートとして、三~四番目くらいには利用されているルートであるということだったのです。

それならばということで、このブログへとアップしようときめました。そういえば、この沢のそばに新たらしめのピンクテープがくくりつけられていました。今年もだれかかれかのぼっていっていたのでしょうね。

ところで、この一ノ沢のタグがえらい長いことになっていますね。小樽内川の支流の滝ノ沢川の支流の一ノ沢なんてね。これだけ山の中にはいってくると、沢の命名も似たような名前が沢山出てきます。そこで苦肉のさくとして、こんな長い名称をタグとしてつけました。だいたいこの沢を合わせる川の名前、滝ノ沢だって札幌市内だけでも結構な数があります。このブログでも星置川支流の滝の沢という川も紹介していますしね。

そういえば、この滝の沢って名前、こういう名前がついている川はだいたいは滝があるに決まっています。その一つが、写真正面に写っている無名沢から流れ落ちる滝なのでしょうか。滝として流れているこの沢は、なにもこの雪解け期だけの沢だけでもないようで、ほんの少し上に目を上げるとしっかりと砂防ダムがあったので、きっとかれることのない沢なのでしょうね。ほかにもこの滝ノ沢川、

雪解けを集める小沢

雪解けを集める小沢(滝ノ沢林道にて)

いたる所から小沢に雪解け水がながれていました。見ている分には春の山の雰囲気倍増でとてもたのしいのですが、下山するときには沢型には入らないようにと心に決めて林道を歩いていったのでした。

 

撮影場所 札幌市南区定山渓 滝ノ沢林道
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材  NIKON D3000

精竜の滝 (宮城沢川)

精竜の滝(宮城沢)

以前敗退した精竜の滝へリベンジしにいきました。結果としてはまたまた敗退なわけなのですが、、、、。

敗因としては、融雪期のの増水をきらって崖上を歩いていったため、結局は木々の隙間からしか写真を撮ることができなかったことなのですが、今回歩いてみてわかったのが、以前迷った藪の中から林道へはそれほど距離がなかったということです。

下記にGPSログを掲載します。

林道から10M~20Mといったところで、以前はうろうろしていたのです。今回は藪がないので、気楽にはいっていけました。

まぁ、今回は前回迷ったところの再確認という意味合いももってここに入っていったのでまぁよしとします。ただ、再度精竜の滝へは正規ルートを使ってアタックしようとも思っています。

で、ついでなので阿部山の麓を散策しようとおもいました。山頂へのアタックはこの日は午後から雨の予報がでていたので、はなから眼中にはありませんでした。どちらかというと次の冬山シーズンの山頂アタックへ向けて、宮城の沢ルートでの取り付きやすそうな場所 を踏査するといった意味合いです。

 

まずは、いつもの平和霊園の駐車場をスタートします。

スタート

スタート

平和霊園の中の道路はしっかり除雪されていて舗装もみえていたのですが、林道内はさすがに雪がこんもり。ただこの時期なので、つぼ足でいってみようと思います。一応カンジキはリュックに無理やりくくりつけてもっていきました。雪質は結構しまった雪で、つぼ足でもたまに脛くらいまでぬかるくらいでゆっくり歩くには丁度良い案配です。

しばらく歩くと、おなじみの第一渡渉地点です。

宮城沢第一渡渉地点

宮城沢第一渡渉地点

夏にきたときは宮城の沢川を長靴でジャブジャブわたっていったのですが、まだ水は冷たいでしょうし、今回は長靴とはいえどもトレッキング用の長靴なので、水に入るのはやめておきます。この鉄骨の橋をおそるおそるおちないようにわたることにしました。もう少しまえだとこの橋のよこにスノーブリッジができていて、百松沢山や阿部山へ登る人はそこを使うようです。ただスノーブリッジが落ちたあとでも渡った先の林道内には結構な数のトレースがありました。

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みなさん登っているのですね~。

ここからしばらくあるいてからTOPの写真を撮りに林道から外れて宮城の沢の崖の上を歩いて写真をとっていきました。脛くらいまではぬかったり、根開きしているところを見逃して腿あたりまでズボーっときたりしましたが、小鳥のさえずりを聞きながら気分よく歩いていき、やっぱりかという残念な気分で滝を写真に収めたあとは、377コブを目指して山の中に入ることにします。

いざ山中へ。

いざ山中へ。

丁度このあたりにピンクテープとトレースがあったので、それをたどることとしました。ここからは沢伝いに山の中へと進むのですが、目指す377コブをみてみると、一つ沢型を挟んだ向こう側、、、。雪に覆われていますが、もし下が解けていたら水ポチャ必至です。ここは無理をせずに、雪に覆われた沢と地図にものっている勢いのいい沢との間の尾根的なところ登っていきます。途中まであったつぼ足のふみ跡はいつしかなくなり、いつのまにかスキーの跡にかわっていました。まぁ、ちょうどいいやと思いゆっくりと疎林の中を歩いていきます。空はどんより曇り空。小鳥の声もいつしか聞えなくなってきました。これが晴れ間が出ていて小鳥のさえずりもきこえてきたのなら最高の気分で阿部山山頂をめざすのでしょうが、、この天気じゃぁね~~。

というわけで当初の計画通り377コブをめざします。といっても途中までは阿部山へのルートとほとんど同じ場所を通っています。ただ、進行方向右側の沢形がなくなる辺りで目処をつけてコブのほうへ逆進していきました。途中鹿のふみ跡を見ながらのまったりハイクです。風も少しふいたりしていますが、気温自体はそれほどさがっていないので、寒さもそんなにかんじません。

377コブの後ろコブ?

377コブの後ろコブ?

尾根にたどり着くとつぼ足のふみ跡が数本。ここを経由して阿部山に向かう人たちでしょうか?そんなことを思いながら377コブの後ろコブにたどりつきました。後ろをみてみると、阿部山の本尾根へととりつくかなりな急登りがみえます。私の足だとすぐには登れそうもない坂です。きっと阿部山山頂をめざしたら下山前に雨にあたってしまいますね。雪道で雨にあたるなんて最悪ですし、最後に渡渉もありますので、無理は禁物です。座右の銘はゆるゆる軽登山ですから。

そんなこんなで、377コブに到着しました。

377コブ

377コブ

コブ上からの景色はそれほど期待はしていなかったのですが、樹間からとはいえ360度山にかこまれている風景がみることができ、なかなか爽快でした。写真は377コブから阿部山山頂を撮ったものです。来シーズンはアタックしてみたいですね。

とりあえず目標地点まではたどり着いたので下山することにします。ただ帰り道は来た道とは違うところを通ってみようと、このコブの尾根伝いにおりてみることとしました。ただ、このコブの尾根は平和の滝の方面へ連なるので、それだと車を置いた平和霊園にはかなり遠回りをしてあるかなきゃいけません。そこで地図をみてみると都合のよさそうな場所に送電線があるのを発見、そこを目標に快速便でおりていこうとおもったのですが、、、、

そこは春山、おっきなトラップがありました。

気分よくコブから下り始めて10歩くらいで、

なんと!

胸までズボーーーーっ!! ときたのです。 首からさげていたDP2のあたりまでうまりました。。

うまった周りの雪は幸いにも硬く、つぼ足だったため笑いながら難なく脱出はできましたが、それ以降歩みは1/3のスピードに危なさそうな場所はストックでつつきながら確認、歩行方法もいつもの深雪くだりの大またでのかけるような歩きかたではなく、ゆっくりとクラストした急斜面をトラバースすかのように、一歩づつ足場をたしかめながらの歩き方となりました。春山の洗礼をしっかりとうけてしまい、ちょっとテンションがさがりかけてきたころに送電線につきました。

送電線

送電線

さぁ、ここから再度ルートを考えなきゃです。なぜかというと、送電線をたどるということは、
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こんな沢をまた越えなきゃいけないということです。
先ほどしっかりと胸までズボをくらったので、沢そばはなかなか行く気がおきません。そこで、沢と尾根との中間ルートを取ることにしました。そこでも慎重に慎重に歩みをすすめていたので爽快感がえられませんでしたが、そのおかげかこんな光景にでくわすことができました。

雪面の緑

雪面の緑

松林に囲まれた一角の雪面が松の葉で覆われて白い景色の中そこだけ緑に薄く輝いていたのです。遠めからみると、いったい何事かとおもいました。凄く幻想的で不思議な光景でした。

この宮城沢沿いは、以前の時も緑に移る宮城沢の幽玄な写真がとれましたし、私にとっては、苦行をしいられながらもなにがしかのサプライズを用意してくれています。

今回もそんな自然のサプライズプレゼントをしっかりとうけとれました。

ひとしきり写真をとったあとはゆっくりと下山しましょう。周りをみわたすと熊さんの遊び道具となった立ち枯れの木が沢山ありました。そういえば、ここ阿部山山域は熊のすみかがあるというのをどこかのブログでよみました。幸い足跡はないので、直近にはここに立ち寄ってはいないようです。 それでもこんな光景の中熊さんが遊ぶすがたを想像すると、怖いようなかわいいような不思議な気持ちになりました。

ここからは小さな崖下にむかった尻すべりや木につかまりながら林道へとおりていき、無事渡渉もすませ車がおいてある平和霊園にたどりつきました。

撮影場所 北海道札幌市西区平和
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000 / SIGMA DP2/iPhone5c

七条大滝(丸山川)

七条大滝(丸山川)

今回は氷瀑で有名な支笏湖樽前山麓の七条大滝までいってきました。

支笏湖の伏流水を源にするの支流におちるこの滝、厳冬期には大迫力の氷瀑を眺めることができる有数のネイチャースポットです。時期が若干おそかったのか氷はほとんど落ちてしまっていたのが残念でしたが、滝下までいくことができるこの滝の迫力ある景観を眺めることができました。

七条大滝俯瞰

七条大滝俯瞰

この滝までのアクセスは、支笏湖周辺に縦横無尽に走っている林道のうちの一本、苫小牧市と千歳市の境界を走る第一縦断林道を素直にたどると迷うことなく到着できます。

七条大滝へのルート

七条大滝へのルート

道中は平坦な林道を小鳥の声や、アニマルトラッキングを眺めながら樽前山や、風不死岳が見え隠れする穏やかな林道歩きで滝の入り口まで行くことができます。

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ただ、滝の入り口は、

七条大滝へ下る坂

七条大滝へ下る坂

こんな激坂がまっていました。この日は気温も暖かく、丁度良い案配で足が雪にしずんだので、それほど苦労はなかったのですが、路面が凍っていたりするとかなり慎重に行き来しなければいけないでしょうね。

この激坂を下りて滝がみえるところまでいくと

なんと!!

七条大滝の小鹿

七条大滝の小鹿

餌を食べにきていたのか、水を飲みにきていたのか小鹿が!!

川の撮り歩きをしていてはじめての鹿との遭遇&撮影ができました。ただ、相手は野生動物、そのまま良い場所にとどまってくれることはかなわず、良いアングルでのショットをえることができませんでした。

あまり刺激しては食事の邪魔かと思いあまり近寄らずに滝ばっかりを写していたら、いつの間にか川を下流方向に移動していったのでした。

いつまたこんな機会があるかはわかりませんが、そんなときはもう少し狙って撮ることができたらなと思います。

初の冬の支笏湖周辺の散策だったのですが、繁茂期の鬱蒼とした緑の海とはまったくちがった冬の森の散策。なかなか楽しむことができました。

撮影場所 苫小牧市丸山
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

厚別川と小滝の沢の合流点

厚別川と小滝の沢の合流点

今回は、一応の合流点といことでアップロードしますが、厚別川は確定として、小滝の沢のほうは、これで名前があっているのかイマイチ確証をとれていません。

一応、有明小滝が落ちる沢なので、この名前が流布されているかとおもいますが、、、。

冬の滝
冬の滝 posted by (C)ジプシー

ただ、この有明地区、北海道空知振興局の土石流危険渓流一覧をみてみると、第一の沢川から、第9の沢川まであるようで、さらに、この沢が流れる地域の地図をみてみると、第4、第5、第6、第9と4つの沢が周りを囲み、この沢に関しては、土石流危険渓流には指定されていません。もしかしたら、一覧の中に第8の沢川の表記がないので第8の沢なのかもしれません、、、。

有明小滝がながれているのだから、小滝の沢のほうがしっくりはきますけどね、、。

ところで、厚別川と有明第1沢川の合流点のエントリーで有明地区には4つの沢川が云々なんて記事をかきましたが、大嘘ですね、、、。もっともっとあったのでした、、、。

 

閑話休題

そんな小滝の沢なのですが、この有明小滝を落としたあと、500mほど流れると、清田と滝野を結ぶ、道道341号線の下をくぐり厚別川に合わさるのです。そしてそこにたどり着くには、夏場だと盛大な藪がまっていてなかなか踏み入れることはできませんでした。残る手段は沢を遡行するか、積雪期にスノーシューで訪れるかの2つの方法なのですが、今回念願かなってスノーシューを入手し、さらに、月寒川西岡水源地からをたどった時の苦い経験を生かし、歩くスキー用のストックを入手し、ここまでたどり着くことができました。 道道が見える範囲ですので、それほど不安はなく、膝上ラッセルをゆっくり一歩づつこなしていき5分くらいでつきました。

そんな雪深い所にはいって撮った写真は、できばえはまぁ普通なのですが、凄く頭に残っていた場所なので、私個人としては感慨深いものがあります。

雪あそび

西岡公園なんかに行けばこんな風景は割りとおてがるにとれるのでしょうが、私にとってはいろんなきっかけとなりそうな写真だと思っています。

冬用の装備も着々とととのってきたので、これからもいろんな川の風景を納めることができるかな。

 

撮影場所 札幌市清田区有明
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

沙流川とオクノ沢川の合流点

沙流川とオクノ沢川の合流点

先ほどのエントリーしたからすこし東に進み丘陵地帯を越えると日高胆振をわけるがながれています。2014年には国土交通省がおこなっている全国一級河川水質調査の第一位に輝いたこともある清流です。北海道最大のアイヌコタンのある二風谷の二風谷ダムにより作られたダム湖に注ぐとの合流点です。この近辺にはチセを復元した集落や、アイヌ博物館などアイヌの歴史を伝える施設がおかれていて、北海道のその昔の空気を感じることができる地域でもあります。

そしてこのオクノ沢川はこのダム湖公園の中を綺麗に整備された川道をつくっており、その途中には

オクノ沢川の滝

オクノ沢川の滝

こんなやや人口的ではありますが、小さな滝をおとしていて、ちょうど冬枯れがはじまったこの時期は、昔の北海道の冬の雰囲気をかもし出すような荒涼さを味わうことができました。

このダム湖公園を歩いている途中、少し大きめの動物の糞をみつけました。場所も場所なので、もしや!!熊のフン!と、おもいまして、近くの方に聞いてみたところ、狸のため糞だといわれました、、。そうですよね、、、こんな人の匂いバリバリの場所に熊なんか、、、と、思っていたところ、その方、冗談めかして「もし、熊のフンでもそんなにきにしなくていいよ、このあたりの熊は人になれているから(笑)」と、、、、まぁ、実際にそんな場面にであったらそんな悠長なことは言ってられないでしょうが、コタンの中でそのような冗談をきくと、イオマンテな光景を想像してしまいました。

撮影場所 沙流郡平取町二風谷227
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2