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仁井別川秋景~北広山登山~

仁井別川秋景

 

10月も中盤ともなるとそこかしこで、紅葉がみごろになってきます。この間いった、阿部山の見事な紅葉っぷりに味をしめ、低山の藪山を目指してみます。

行った先は、冬にいったこともある北広山。そしてその裾野に流れるです。

ルートは以下の通り。そしてこの写真を撮ったのは、北広山への登山道上で仁井別川に沿って作られている平坦な登山道を数分進み、

北広山登山道入り口

北広山登山道入り口

川と別れ山頂へと進む坂道の始まりのポイントです。

北広山は、西岡焼山や、白旗山のある札幌の有明・西岡の丘陵帯と同じく支笏火砕流堆積物によって形成された地域で、丁度白旗山から有明の丘を挟んで、遂になっているような丘陵地帯にあります。

仁井別川左岸の丘の稜線が札幌市と北広島市の境界線となっています。だいたい境界線は川か山の稜線となっているのですが、ここの境界は山の稜線をとったのですね。多分この仁井別川を境界線とせずに丘の稜線としたのは、有明の丘の先に流れている豊平川へと流れをあわせる豊平川流域で、この仁井別川は、千歳川へと流れをあわせる千歳川流域であるので、各流域の分水嶺となっているからなのでしょう。

その分水嶺とは仁井別川を挟んで対岸の丘への坂をかなり広く刈り分けられた登山道にしたがってえっさほっさと登ります。

北広山への登山道

北広山への登山道

果たして紅葉はというと、

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紅葉具合

背の高い笹原の中に広く刈り分けられた登山道なので、道沿いから望める紅葉はこの写真のように、かわいい楓がちらほらといった具合でした。前回の阿部山のように黄金の光の中をあるいていく感覚をバウにもあじあわせたかったのですが、半分藪漕ぎで分け入った藪山と登山道をきっちりあるくこの山とでは、やはり差がありましたね。

それでもこの日はとても暖かく葉の茂りも衰えた晩秋の明るい登山道をバウといっしょに歩いていきます。

白樺平

白樺平

その名前ほど白樺も密集していなく平らでもない白樺平を過ぎ、常に登る一方のだら坂を登山口からのんびり40分ほどあるくと、

北広山山頂

北広山山頂

北広山の山頂へと到着しました。

この山頂標識は藪の中に刈り分けられた場所にたてられていて、ここを過ぎると、

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

広く草がない場所にでて、フェンスで隔たれたその先に自衛隊の演習地をのぞむ場所へと飛び出します。

さすが自衛隊の演習地近くを通ってきただけあって、終始演習の大砲のドーンって音や、機銃のパラパラパラパラという銃撃音。車両のけたたましい走行音が聞えてきます。

そんななかうららかな小春日和を堪能しつつ、のんきにバウとのおやつタイムを楽しんでいました。

こんな環境だと妙な平和感が感じられるものですね。

そういえば、犬って雷やこんな大砲の音って苦手な子が多いと思うのですが、うちのバウは全然びっくりすることがありません。我意に介せずといった風情で登山道をスタスタ歩き山頂休憩でおやつをほおばりといった、大物なのだか鈍いだけなのだかを見せつけ今回の山歩きを楽しんでいました。

 

撮影場所
北海道北広島市仁井別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 iPhone 5c

仁井別川 冬景 ~北広山へ

仁井別川 冬景

3月に入り暦は春なのですが、札幌近郊はまだまだ冬のままです。

そんな一日にいったのが、北広島市仁別にあるです。ちょうどほどよい砂防ダムのたまりがあったので、そこで撮った一枚です。 千歳川支流の島松川支流のさらに支流にあたる仁井別川は、北広島市のゴルフ場銀座とも呼べるような丘陵地帯のすそを流れ、国道36号線そばのクラーク博士記念碑あたりで島松川と合流をします。今回はその源流近くまでいってみました。予定としては、仁井別川を眺めながら上流へ歩き、地図上で川のしるしがある源頭部あたりまでいきそこからに数えられる北広山へと登ろうという予定でしたが、、、。

スタート地点

スタートです。

ワークジャパンゴルフクラブの入り口あたりに車を止めてスタートをします。

ここから先はペット倶楽部というドッグラン施設が林道沿いにあり、その中を進み第一ゲートまで歩きます。

仁井別の林道第一ゲート

仁井別の林道第一ゲート

ゲートは除雪の雪に覆われて、最初見たときは同定できず迷ってしまいました。地図を眺め、ここあたりではないかというところの雪山を乗り越えてみると写真のような光景が広がっています。 あぁ、ここが進路だと一安心。ここからスノーシューをはいていきます。そして、しばらく歩くとTOPの写真のような砂防ダムのたまりに出合いました。

トレースは無し、雪質は湿った重い雪。 トレースはなくても、ここは割りと人が入ってくる人気の山とのことで、皆さんが歩いた後はしっかりと雪が固まっている場所がありその上にここ2~3日で降った雪が積もっている感じでした。

林道から第2ゲートまで(夏はここまで車が入れるようです。) 北海道スノーハイクの記述だと約40分ほどのこと、平坦な林道を雪に降られ、重めの雪を時には10CMくらいのラッセルをしつつ1時間、

名物看板

北広山第2ゲートの名物看板

やっと、北広山の第2ゲートまで到着です。ご覧のように湿った雪とわりと深めの積雪、ここではまだ元気がありましたが平坦な林道歩きはテンションも平坦になっていきます、、、。

ゲートをくぐると程なくして、

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板があります。そこを右に入り、樹間の中へ、枝に邪魔をされながら3分ほど歩くと眼前には真っ白まったいらな、

分かれ道?

分かれ道?

こんな分かれ道にいきあたります。地図上では、川沿いに登山道があるようなので、ここも右にすすむと、

標識?

標識?

こんな鉄杭が出現します。

どうやら分岐をしめしているようなのです。

ガイドに乗っている夏道コースはここを右になっていますが、みてみるとかなり深めのラッセル必至です。そこで、左の道をみてみると、

こっちにいこう

こっちにいこう。

若干くぼ地にスキーのうっすらとしたトレース。こっちがわは夏道では旧登山道とのこと。こちら側にすすむこととしました。

ここまでのラッセルと平坦な道で当初の目的の源頭部へのアプローチは頭からすっかり抜け落ちていて、北広山登頂一択になっていました、、、。

この旧道、沢伝いにすすむのですが、ご覧のように周りから見事にくぼんでいます。これは夏だと雨が降ると見事に沢として機能しそうな感じです。夏道として使われなくなってきたのもうなずけます。

さて、ここからが本当の山登り!、、、ですが、一時間の林道ラッセルをこなした足にはさっきよりも深い雪の登りラッセルは堪えます。しかもただでさえ薄暗い感じの林の中に雪空となると、さらに心がこたえます。それでも、所々薄いスキーのあとや、くぼみが一切見えなくなる場所では稚拙ながらiphoneのgeograpichaで現在位置を確認しつつ、ルートファィンディングの真似事をしてみたり、歩きづらそうなくぼ地のちょっときつめの登りではわざと外れて、雪面にでてジグザグ登りをたのしんだりと、写真を撮ることも忘れて、(いや、、、疲れて写真の構図が頭に浮かばなかったのですが、、、)なんと1時間15分もかけて先の分岐からやっと白樺平に到着をしました。

白樺平

白樺平

ガイド本ではここまでは40分程度とのことでしたので、私やっぱり貧脚です、、、。

ここから先は、くぼ地もほとんどなく、トレースもないまっさらの雪面にでます。所々にテープがくくりつけてあるのがみえますが、歩きやすそうな場所(埋まりづらい場所)を探して山頂を目指します。

あるいていると段々雪も深くなり、しかも風もゴーゴーと音をたてていきます。カメラを出すのも躊躇してしまいます。

視界もあまり効かず稜線もみえないので、ひたすら登りラッセルです。geograpichaの地形図に表示される現在位置と山頂までの残距離に励まされながらの行軍です。

約1時間弱、残り等高線2メモリくらいの地点で風がものすごく強くなってきました。木々が一斉にゆれはじめます。幸いにもこの強風追い風です。登るのを手助けしてくれるようでした。そして上を見上げると見事な雪庇が、、、きっとあそこが稜線だと風に助けられ歩みを進めます。

なんとか雪庇下へついてのりこえようとすると、、、、

無理でした。。。。

雪庇を乗り越えるのはなんとかできるのですが、、、

風が、、

ゴーゴー。

ゴーゴー。

稜線を撫で付けています。

稜線にたつこともままなりません。

風が収まるのをまとうと、雪庇したで待機していても一向に収まる気配はありません。

GPSの標高はすでに490mを超えており、北広山の標高488mをオーバーしています。もうここでOKとします。

戦場の塹壕から顔をだけをだして敵陣を望むかのように撮った一枚

北広山山頂?

北広山山頂?

写真だとなかなか風のすさまじさは伝わりませんが、自然の中はまさに戦いでした。

前回の青山登山で降雪と風で体を冷やしてしまったので、今回はカイロを登山前から常備していましたが、それもこの風の中にいるのはあまり好ましくありません。早々に退散です。登りに2時間かけた旧登山道の分岐からの山道をすたこらさっさと40分ほどで下山して、仁井別川と今回のルート沿いの前半部を流れていた無名沢との合流点をパシャパシャと写真に収めました

仁井別川と無名沢の合流点

仁井別川と無名沢の合流点

ここからさらに一時間ほどかけて駐車地点まで歩き無事下山となりました。

GPSログ

今回の山行のGPSログ

iphoneのバッテリー買わないと、、、頂上で丁度バッテリーきれました。。。。

とりあえず 札幌50峰 12/50 (北広山 488m) GETです。

 

撮影場所 北広島市仁別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c