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八垂別の滝(左中の沢川)~砥石山登山~

八垂別の滝(左中の沢川)~砥石山登山~

今回のエントリーは、前回に引き続き滝撮り詣でです。

札幌の滝の中で私の好きな滝の3本指に入るです。昨年の中の沢川と左中の沢川の合流点のエントリーでも紹介していますし、その前の年も訪れているお気に入りスポットです。

今回は晩春でもあり、昨年夏に訪れた時のアブやブヨやヤブカの襲来はなく涼しげな滝を思う存分堪能できました。滝見は盛夏にいくと涼を感じられていいかなとおもっていましたが、案外この時期が快適にしかも緑に映える瀑を堪能できるのかと考えをあらためました。 もう少し早かったりすると緑が芽吹く前だし晩秋になると枯れ木に囲まれますしね。

札幌市の戦前の地図をみてみると、北の沢~中の沢~南の沢の藻岩村八垂別と区分されていて、北の沢は四號ノ澤、中の沢地区は五號ノ澤、南の沢は八號ノ澤として表記されていました。4、5、8とあって八垂別となっているのなら、1や2や3や6や7もあったのかとは思いますが私が見ることのできた地図ではそこまで表記されていませんでした。

もし、機会を得ることができるのならこの辺のことをいろいろと調べてみたいものです。

ところで、この八垂別の滝からスタートする登山道があります。

札幌50峰に数えられる砥石山です。この時期、花の山として知られているこの山、標高826.3mをコース長4.1km、標高差616mの登山道を使って登っていくので、その植生の進み具合が道中めまぐるしく変わります。標高600mをこえたあたりから雪渓がのこっていて、標高の低い場所ではもう終ってしまったエゾエンゴサクなんかがいまや盛りで目をたのしませてくれます。

そんな砥石山登山のルート以下の通り。

登山道は、左中の沢川に沿って沢地形を歩いていきます。この左中の沢川は、砥石山を源にするいろいろな沢の水をあつめているのですが、そのさまを各所でみることができます。そんな中から、

左中の沢川枝沢の小滝

左中の沢川枝沢の小滝

きちんと滝つぼももある枝沢の滝なんぞとってみました。そんな沢の姿をたのしみながら、

左中の沢川と登山道

左中の沢川と登山道

まったりとあるいてきます。

しばらくすると登山道は沢を離れ、稜線へと向かうように高度をあげてきます。

稜線へ向かって

稜線へ向かって

坂はどんどん急になっていき、いままでのまったあるきが嘘のような急坂をジグザグに登山道がきり始めたころ、いままでは鬱蒼とした森の中だったのが、すこしだけ空の青さが目にはいってくるようになってきます。

ジグザグ登山道をのぼりきると、

T4分岐

T4分岐

小林峠ルートとの合流点のT4分岐へとたどりつきます。沢沿いの道で体力を温存できたので、ここでは休憩をせずに次なるポイント砥石三角山へとむかっていきます。

稜線にでてからは登山道はアップダウンを繰り返すものの、沢沿いの道とは違って木々の間から日の光がさしてくる気持ちのいい山道となります。

気持ちのいい稜線歩き

気持ちのいい稜線歩き

全工程、これくらいの道路状況ならバウをつれてきてもいいかと思うのですが、いかんせん沢沿いの道の鬱蒼と茂った道があるので、ダニが面倒なのでつれてこれないですね。

標高500mあたりから、

ニリンソウの群生

ニリンソウの群生

ニリンソウが今が盛りと咲き誇ります。奥には雪渓もみえてきました。

雪渓とエゾエンゴサク

雪渓とエゾエンゴサク

まだ残る雪渓の下には、標高の低い地点ではもうおわってしまっていた、エゾエンゴサクがさきみだれていました。

このあたりから虫が少なくなり500m以下の山の1ヶ月前くらいの雰囲気の気持ちのいい山歩きをたのしめました。ただ、ここを過ぎると割りと急な坂が続きますので、ヒーヒーと息が絶えずあがります。

樹間から札幌の街並がみえはじめます。

樹間から札幌の街並がみえはじめます。

ただ、木々の間から時折覗く眺望と道中に咲く花や絶えず聞える鳥の声、シマリスやエゾライチョウのガサガサとした歩く音やその姿に癒されつつ、

三角山分岐

三角山分岐

眺望ポイントである、三角山の分岐に到着します。
立ち寄るかどうかまよったのですが、まだ体力がのこっている登行時に立ち寄ることにします。前情報だとわりと急坂との話でしたので、気を入れなおしてのぼっていったのですが、わりとすぐにピークにたつことができました。

三角山ピーク

三角山ピーク

三角山からの眺望

三角山からの眺望

石山藤野方面がかなりいい感じでみることができます。

ひとしきり眺望を楽しみ、写真をとり水分を補給したあと、三角山をあとにします。くだりは登りと反対側からおりていったのですが、これが結構な急坂でして、慎重におりていきます。

山頂直下のコル

山頂直下のコル

三角山から結構標高を下げていき山頂直下のコルまでたどりつくと、なんとなく目指す山頂がみえてくるゆうなきがします。ただ、ここからはまた急坂になるので、気をひきしめていかなきゃいけません。

結構な急坂を登山道はジグザグを切ってのぼっていきます。

ここからまだあるよー。

ここからまだあるよー。

坂の上をみているとのぼりきるだろうとおもっていても、まだその先にみちがあり、つぎこそはと思ってもまだその先に道があり、を数度繰り返し、道端には木がしげっているのでわかりにくいのですが、細めの馬の背上の稜線歩きになってきて、また登り、、、

よっこらせと、登山口から2時間半で

砥石山山頂

砥石山山頂

砥石山の山頂へとたどりつきました。
山頂標識の先にはシロナガスクジラのような無意根山が、
視線を右に振ると、

烏帽子・神威・余市

烏帽子・神威・余市

烏帽子岳・神威岳・余市岳が

もっと右を向くと、

手稲

手稲

手稲山をみることができました。

もちろん

石山藤野方面

石山藤野方面

石山方面もみることができます。

ネットの情報だと眺望の効かない山とのことだった、砥石山。ところがどっこいなかなかいい景色をみることができます。写真にとると、木々がうるさいですが、肉眼で見ると標高826mからの眺望の爽快感を得ることがしっかりとできます。

山頂はしっかりと刈り払われて居心地がよく、眺望の邪魔と思われる笹や木立が風を防いでくれていてザーザーと木立揺れる状況でも山頂で風を感じることはありませんでした。

ここで恒例の山頂儀式です。
写真撮影。
水分補給。
カロリー補給は、、、今回初めておにぎりを持ち込みました。山頂で食べるおにぎりの美味しいこと美味しいこと。

こりゃたまりませんわ。

それと今回は山頂独り占めなので、生着替え!!
4.1km約2時間半の登行でアンダーウェアは汗でびしょびしょでしたので、タオルでしっかり体を拭いて、乾いたシャツに着替えました。

乾いたシャツはきもちいいね。濡れたシャツとタオルはビニール袋に入れてザックインです。

まったりと、山頂を楽しみいざ下山です。

急な坂は慎重に、緩い坂は快速で、上り返しがあったものの、1時間半で八垂別の滝がまっている登山口まで下山をしました。

下山

下山

今回初めて、片道4km超えの山行を経験しました。これからもっと長い道のりにも挑戦することになるのでしょう。

のぼりの時、息が上がってしまうのは、いつか解消されるのかなと、はかない夢をいだきつつ

札幌50峰 22座/50座 砥石山(826.3m) GETしました。

撮影場所  札幌市南区中の沢 八垂別の滝
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

中の沢川と左中の沢川の合流点

中の沢川と左中の沢川の合流点
8月にはいってから北海道らしくない晴れ間もすくなく蒸し暑い日々がつづきました。
そんな日はちょっと山の中に涼みにいってみましょう。

と、いうこと訪れたのは南区中の沢のの合流点です。

南区の北西部の採石場として有名な砥石山山麓のこの地域、南の沢、北の沢とあわせて昔は八垂別といわれていた地域だそうで、多くはありませんが、この地域でも八垂別の名称を聞くこともあります。そんな中で一番有名なのが、左中の沢川の上流部にある、八垂別の滝ではないでしょうか。

八垂別の滝

八垂別の滝

小さいながらもしっかりとした滝つぼもあるこのナメ滝、初めて見たときは流れ落ちる渓流瀑の部分とその後の渓流の部分のバランスのよさにしばし見とれたものです。(アシリベツの滝)のような豪快な滝もみていてスッとしますが、箱庭的なバランスのこういうナメ滝もいいものですね。

2013年9月撮影

2013年9月撮影

このポイント、昨年も訪れています。

露光の調整を間違えたようで、なんだかイマイチな写真になってしまっていたので、今回改めて撮影にいきました。

 

撮影場所 札幌市南区中ノ沢1812−794
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000