支笏湖~風不死岳山頂より~
支笏湖ブルーと讃えられる青く輝く支笏湖の湖面。
広大な支笏カルデラの中心に水をたたえ、カルデラの外輪から数多の沢の水を飲み込み、北東の位置から千歳川へと水をあずけていくその姿をブルーの解像に評判のいいTOKINAのレンズでとりたく風不死岳へと登ってみました。
スタートは樽前七号ヒュッテ前から。
時間は7時前後でこの車の入り。樽前・風不死岳の人気のほどが伺えます。もう少し遅ければまた5合目ゲートからの歩きを強いられるところです。
丁度写真の先に見える林の中をつっきるように、風不死岳・樽前北山への登山道があります。今回はそこからスタートします。
林の中を突破すると、
支笏湖が眼下に見え始めます。標高は700m前後。火山樽前山ふもとの森林限界なので、あたりは低木だけ。まるでサバンナのようです。
いつも登っている札幌近郊の山とは景色が全然違い新鮮です。
しばらくこんな光景や、
の広々とした景色をみながら砂礫の平坦な登山道を歩いていきます。
ややしばらくすると、
岩の坂道が現れます。
天気は快晴。空気は秋の爽やかな風とともにそよそよと流れます。
真夏の山行からくらべると雲泥の差の快適さです。
それでもやはり坂道がつづくと息は上がっていきます。
徐々に高度をあげていくと、そのたびに変わるあたりの風景に目をたのしませ、
風不死岳と樽前山の分岐に到着をします。
ここまで約一時間くらいのみちのり。そろそろ乾いた道中も飽きてきたころに林の中へと入る絶好のタイミングです。
白樺の疎林帯を過ぎると、
ロックガーデンのような砂礫地にいったん飛び出し、そこからは風不死岳の山体の中へと突入です。
物見遊山の気持ちいいハイキングはここまで、、、、。ここから山頂までの約2km、かなり険しい道が続きます。
山の中ですが、標高は900mくらいになるので、林は明るい疎林です。日差しがところどころからこぼれ、秋の気配を感じさせる空気と紅葉の準備をし始めた木々をみながら増し始める傾斜を登っていきます。
手を使いながら登るような区間がふえはじめ、
一本目のロープ場が現れます。
相方は初めてのロープ場に戸惑い気味。よたよたとのぼっていきます。
多分、彼女の心はこの辺でおれはじめてきたのでは、、。
そして、その心を、へしおったのが、
この鎖場とその後に続いた、
青ロープのロープ場でした。
夏山ガイドには鎖場・ロープ場は迂回して登るようになっているとかかれていたので、私も安心して相方さんをさそったのですが、予想外というか晴天の霹靂というか、、、迂回路のうの字も見つからず、、、(どうやら、調べてみるとこれが迂回路でその前の道は現在使われていなくなっているとのことなのです)
でもここを通らなきゃ先に進めないのではげましながら押し上げながら登っていってもらいました。
ロープ場を過ぎると若干平坦な道となりピークらしき頂がみえますが、、そこはピークではなくまだ先に頂が、、、、orz
そしてその先の頂を目指していくとそのまたおくに人溜りのあるピークが、、、。
おい。おい。 何回登って降りてするんだよと、おもいつつ偽ピークに辿りつきました。
ここからは、支笏湖の眺めもよく、ここでいいかなと思ってしまうほどです。
でも先を見ると、
人溜りのある本峰が見えます。これは進んでいかなきゃいけません。
いったん偽ピークをくだりコルまで降り上り返します。
そしてやっとのことで大賑わいの山頂へと辿りつきました。
ここからの支笏湖の眺めはこんな感じです。
狭い山頂に人がひしめきあっているので、隙間を見つけてご飯を食べ、撮影場所を探し北尾根のコースへといってみると、
樽前山の全容をはっきりみることができました。そしてもう少しおくに進んだところで、TOPの写真を撮ることができたのです。
標高1102.4m。隣の樽前山とは対照的な疎林に覆われている風不死岳。なかなかハードな山行でした。
帰りはロープ場・鎖場を慎重に3点確保でおりる練習を今回のパーティ3人でしつつ無事駐車場についたのでした。
撮影場所 | 千歳市 風不死岳 |
アプローチ難度 | ★★★★☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | CANON EOS KISS X2 |
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