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夕張川~千鳥ヶ滝~

千鳥ヶ滝

久々の滝撮り。

本流を豪快におちる淵状の滝。

千鳥ヶ滝。

夏の深い緑の中をおちるその姿も壮観だが、ここは紅葉のときに来るのがベストなのだろう。

夕張川特有の若干にごり気味の川の色。地質がすきなむきにはたまらない北海道では有数の地層の大規模露頭。

十勝と石狩を結ぶ大動脈の国道274号から滝ノ上公園の駐車場に車を止めほんの数分でみにいけるのだから夕張市の中心地からはかなりはなれているが同市の代表的景勝地として数えられるのもうなづける。

札幌からもそれほど遠くなく、、、、とはいうものの、遠すぎずといってもそれほど近くはないので、なかなか訪れることができなかった。なんとか時間をつくって紅葉時期にまたおとずれたいものだ。

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ちなみに滝ノ上公園内のつり橋から千鳥ヶ滝を眺めるのだが、同公園をながれている小さな沢が夕張川に合わさるときご覧のような2段の滝となって姿を見せてくれる。名もなき滝なのだろが、いい姿だった。

 

撮影場所 夕張市滝ノ上公園
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

オクノ沢川の滝氷瀑 真冬の平取町ツアー『平取町モニタリングツアー』参加

オクノ沢川氷瀑

平取町は日高の内陸部に位置し冬の降雪量はすくなく、日照時間が割と長い地域です。その代わり町の中央を流れるとその脇を固める河岸段丘の地形により風の向きが低く土地を吹き抜けるので凍結深度も高い町とききます。

そんな町だからこそ、このような見事な氷瀑が町の中心部からすぐそこ、幹線道路の国道237号日高国道からすぐの場所でみることができるのです。

沙流川に敷かれた二風谷ダムのダム湖に注ぐの最下流にある若干人口的な小さな滝でさえ見事な氷瀑具合。

実は、平取町の市街地そばに流れる小さい沢の砂防ダムでさえ見事な氷瀑をつくっているのです。今回はその写真をとることはできませんでしたが、昨年のこの時期に訪れたときはその美しさに目をみはったものでした。

町に住む人にとってはその光景は日常なのでしょうが、門外の私がそれを目の当たりにすると感嘆するしかありませんでした。

実際、今回ここを訪れたきっかけの平取モニタリングツアーの参加者の一人の札幌在住の少年はこのオクノ沢川の氷瀑をみて普段の寡黙さからは想像できない「すげー!!」という声をあげていました。

川をとって歩くとそ川や自然をみて声を上げる人がいるって体験は新鮮でありうれしくもありました。

おまけ ツアーの体験プログラムの寒ジメほうれん草収穫体験

おまけ
ツアーの体験プログラムの寒ジメほうれん草収穫体験

撮影場所
北海道沙流郡平取町二風谷
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon D3000

円山不動の滝(円山川)~神社山・円山縦走~

円山不動の滝(円山川)

190万都市札幌の中核、中央区の住宅街の中に滝が落ちていることを知った。

住宅街に落ちる滝といえば、精進川の滝が色んなメディアでも記録されているし、このブログでも2度ほど訪れた。だが、場所は豊平区平岸。住宅街のど真ん中とはいえ、札幌の中心部からは若干離れている。

ところが、このは、札幌の中心部から少しだけ離れた円山動物園から歩いて約1キロのところにひっそりと落ちている。しかもこの滝を落とすはそのほとんどを3面護岸の水路のような様相なのだが、このあたりだけは原始河川のような姿を残し、その滝の名の通りお不動さんを祭った祠もある。信仰の滝なのだろうか。祠にはお供えがあり絶えず誰かがおとずれているのだろう。だた私のように物見遊山で訪れるひとは先述の精進川の滝よりも圧倒的にすくないだろう。アクセスの不明瞭さがそうさせているのだろうか。それとも紹介されることが少ないからなのだろうか。

ここへのルートとこの日登った札幌50峰の神社山と円山へつないだGPSトラックを下記に示し歩行記を記す。

スタートは、円山公園や北海道神宮を訪れるときに利用するカービススカイナー南1西28 のコインパーキング。

ここから円山公園の中を走る南1条通の坂をのぼっていく。

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ややしばらく進むと円山動物園が見え、その後ろに神社山がその姿をあらわす。

円山動物園と神社山

円山動物園と神社山

藻岩山麓通と交差してから藻岩山麓通を南下して緩い坂道をのぼっていく。

途中隆光寺への案内板に従い住宅街の中にはいっていく。おもいもよらなかった傾斜の坂道に体が丁度よく温まる。目の前に明らかに登山ルックをした3人組が先行していた。こんな住宅街をそんな格好であるくってことはこの三人組も目的は神社山かとおもいつつ、履いているキャラバンスタンダードの靴紐を締めなおし傾斜を登る。この坂道のピークに当たるところが隆光寺。なかなか良い眺望がえらた。そこを少し過ぎたところに、

神社山へのとりつき

神社山へのとりつき

とりつきやすそうな場所をみつけたので、この場所から登ることにする。取り付いてはみたものの割りと急な傾斜と背丈ほどの笹藪に突入したのでカメラのレンズキャップをおとしてしまった。携行していたカメラはNIKON D3000 レンズは日本光学ロゴの古い35mm f/2 。レンズキャップが取れやすい懸念があったもののかまわず首からさげていったが、案の定おとしてしまった。2度ほどこの藪の傾斜を上り下りしたが差さと落ち葉の中でキャップを探すのは難しい。藪漕ぎの中、剥き身のレンズをさらして歩くのは抵抗がある。あきらめカメラをラップにくるみザックにしまうこととする。iPhoneもあるのでこの山行中はそちらで撮影することとする。

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胸あたりの笹薮を漕ぎ尾根らしきところにたどり着くと、神社山とピークが見える。事前に地形図から読み取り想像していた山容とはことなり神社山ピークとコルをはさみ西側にもちょっとしたポコがあった。トラバース気味にコルへと進むこととする。傾斜がついてくるとうるさかった藪も少し薄くなり気持ちのよい山歩きの気分が味わえた。

神社山コル

神社山コル

コルにたどり着くと、葉を落とした木々越しに札幌の街並がはっきり見える。落葉期以降の景観なのだろう。もう少し樹林が薄ければとおもいつつも、ピークへと向かうこととする。

ここからピークへはあっという間にピーク(標高237m)へとたどりついた。標高差はそれほどないので、景観は先ほどのコルとほぼ変わらず

神社山ピーク

神社山ピーク

写りはえに変化はなし。

ところで先ほど住宅街で先行していた三人組がやはりこのピークにいた。今日は札幌近郊の山をいくつか回るとのこと。誰も来るはずがないと思ったら私が来てびっくりしたともいっていた。札幌50峰に数えられているだけあって、こんなマイナー山でもだれかかれかに会うものだ。以前夏の迷沢山に登ったときも同じような台詞を聞いた。

降りるのはどこからときかれたので、道立特殊教育センターあたりにおりようかと思うと答えたところ、登ってきたところとは反対側の北側の尾根に道がついていると教えてもらった。果たしていってみるとしっかりとしたふみ跡になっている。

北側のふみ跡

北側のふみ跡

結構な人が登っているのだろう。開削された様子はないがここまで明瞭に踏み跡になっているとは驚きだ。せっかくなのでこのふみ跡をたどって下山することとした。

降り口は、当初予定をしていた道立特殊教育センターからはずいぶん離れ、山体の北側へとたどりついた。降りる直前になると住宅街が見え、人様の庭に入り込まないように注意をしながらまたまた藪をこぐこととなった。

本日の目的の一つを終え、メインである不動の滝を目指すこととする。

藻岩山麓どおりを再度登り返し、界川へとの分岐をそのまま直進。幌平峠への看板がある辺りから

不動の滝への分岐

不動の滝への分岐

細いわき道を伝っていく、丘の上に立てられている瀟洒な住宅の街並から一点して、農村・山村の道のような様相となり円山川に沿ってあるくこととなる。

最終民家の脇を抜け、少しあるくと、

円山不動の滝

円山不動の滝

お目当ての不動の滝へとたどりつく。がけ下のあまり日が当たらない場所でこじんまりとしてはいるが、充分に信仰の対象となりえそうな雰囲気がかもし出されている。

このあたりを散策して思ったのだが、この後向かった円山も含め信仰の対象の自然物や寺社仏閣が多いことに気づく。

和人が入植して100数十年。開拓使がおかれた道庁あたりからこの山間部は充分に自然の驚異の尖兵だったのだろうし、その中に神々をみるこにはうってつけの神秘性があったのだろう。手稲山や、阿部山のように採掘のために使われ近代化の歩みの同調していった山々や定山渓のように景観の山とは違い、ここに定住していった人々の精神性がそのままパッケージされ、今に残っているような感じがした。

そんなことを思いつつ、ついでなのでこの滝の後に円山に上ることにした。

円山西町から円山を眺める。

円山西町から円山を眺める。

今回は、いつも使っている八十八ヶ所口の反対側を歩いているので動物園裏口から登ってみることとした。

円山動物園裏登山口

円山動物園裏登山口

普段はくだりで使うルートだが、のぼりでつかってみると、どんなもんだろうとのぼってみると。

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20分もかからずに山頂へ到着。

円山山頂から

円山山頂から

先ほどの神社山、不動の滝とはうってかわっての展望良し。そして人も絶えず上りおりをしている。登山ルックの人、普段着の人、小さい子をつれて登っている人など沢山。この展望を見れること、札幌一有名な都市公園円山公園の一部のような扱いであることを考えれば当然なのだろう。

ここの動物たちはリスは当然。小鳥さえもひとなれしている様子で、

山頂の小鳥

山頂の小鳥

人に臆することなく小鳥がよってくる。周りを見るとえさのようなものがあちこちに。これには野生動物とのかかわりを考えると、少し考えらされた。

山頂で一休み後、八十八ヶ所口へ下山することとした。

くだりのタイムものぼりのタイムと同じ位だったことを考えるとこちらのルートは若干長いのだろうか。

八十八ヶ所口

八十八ヶ所口

合計8km強。おもったより歩いた散策だった。

札幌50峰 36/50 神社山(237m) GET

撮影場所 札幌市中央区円山西町5丁目
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / iPhone 5c

魚留ノ滝(朝里川支流右股沢川)

魚留の滝(朝里川支流右股沢川)

 

小樽の朝里川温泉と札幌の定山渓を結ぶ道道1号線はその開通時期より景勝の良い観光道路として広くしられていたとのこと。

最近まで中央バスの路線バス小樽・定山渓線も運行されており、路線上には

  • オタルナイ湖展望台
  •  魚留ノ滝入口
  • 札幌国際スキー場
  • さっぽろ湖展望台

と景勝・観光のポイントにバス停が設置されていた。

今回訪れたに落ちるも景勝ポイントとして知られていたようで、前述のように路線上にバス停が設置されている。ただ、現在はその路線は廃止され、魚留の滝の看板のみが残るのみとなっている。

道道1号 魚留の滝元バス停付近

道道1号 魚留の滝元バス停付近

この場所から谷側にむかって、送電線下の刈りわけ道を進むこととなる。

魚留の滝への道

魚留の滝への道

前述のように古くから知られていた滝への道だったのかとおもえぬほどの作業道感がぬぐえはしないが、それでも道路の様子はとてもよく整備されているように感じる。

数分あるくと、目の前に

魚留の滝の指示看板

魚留の滝の指示看板

魚留の滝へと案内をする指示看板が現れる。

そのしるしに従い、登山道のような道にわけいっていきもっと谷へとくだっていく。

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山歩きをしているものにとってはなんともない道ではあるが、慣れていないものにとってはちょっとした冒険気分の坂道だろう。

下りきると、右股沢川を眼下に望む崖上へと到着する。

そこからゴーゴーと勇ましい音と清らかな流れを落とす魚留の滝を望むことができる。

魚留ノ滝
黒い岩盤に沿いながら末広がりに落ちてゆく直瀑はみていて豪快でもある。

この展望場からは滝の上流・下流両方みることができるので、右股沢川からの滝口と落ちた後の釜の様子がいっぺんに楽しめる。

落差10m級の滝の全容をここまで明瞭にみることができるのはなかなか爽快である。

今回の滝へのルートは、以下のGPSトラックで確認し欲しい。ちなみに、この日はあわせて道道1号線を挟んだ向かい側にそびえる朝里天狗岳への登頂もおこなったため、そのトラックも記載されている。

撮影場所  小樽市朝里川温泉
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 NIKON D3000

熊の沢川の滝~定山渓天狗岳登山その2~

熊の沢川の滝
承前

熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

以下続き

本エントリーは熊の沢川のへつり滝からに落ちる熊の沢川の滝までのレポートをおこなっていきます。ルート図は以下のように登りました。


熊の沢川のへつり滝をクリアしたのちすぐに

ロープ場2個目

ロープ場2個目

ここで一旦たかまいてからまた熊の沢へとおりていくのですが、

熊の沢へ下降

熊の沢へ下降

かなり源頭部に近づいてくる雰囲気であたりは露岩も多く、そこから岩清水のように水が滴るさまも見れるようになってきます。

岩清水

岩清水

普段の山歩きや川の撮りあるきでここまで広く岩を伝う清水をみることがなかったので、なんだか感動してしまいました。
その後再び、沢伝いに歩き

 

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いよいよ沢から離れるかのようなロープ場が現れます。

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ここをのぼりきると、

早めの紅葉

早めの紅葉

早めの紅葉が目に飛び込みます。

ここ定山渓天狗岳は春は花の山として、秋は紅葉の山としてしられているようです。今回の山行は紅葉時期にはすこしはやかったですが、それでも紅葉の盛りを想像するとわくわくできそうな山にかんじました。

そして、いよいよTOPの写真の熊の沢の滝への景観ポイントへと到着するのでした。

滝の大きさは結構大きく落差は目測10M以上あるでしょう。上部は直瀑、下部は若干嘗滝のような様相で細い滝筋ながらも優雅な姿をみせてくれていました。

次のエントリーへ続く。

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳熊の沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

熊の沢川へつり滝

この小さな滝は、白井川の支流に落ちる滝です。

地形図にもこの滝の名称は書いておらず、インターネットの記録を探してもこの滝の名称を調べつくことができませんでした。

では、この滝、マイナーで名も知れない人もあまり訪れない滝なのかというと全然そうではなく、札幌50峰に数えられる定山渓天狗岳へと辿る熊の沢ルート上の難所としてものすごく有名な滝なのです。

という訳でこの滝の撮影もかねて定山渓天狗岳へと登ったレポートをしていきます。このエントリーはこの滝までのレポートです。

このルートの河原を源頭までつめ、急峻な尾根に取り付き山頂へとたどり着くルートとなります。

通常の登山道での登山というよりは、初心者用の沢登りルートといってもいいのかもと思える道中なのです。

でも最初は、天狗岳登山口までの間は天狗岳林道を約1.5kmあるきます。今回はメジャーな天狗小屋から林道に入らず、逆側のゲートに車を止めスタートとします。

天狗岳林道東ゲート

天狗岳林道東ゲート

林道は現在も使われているしっかりとした林道です。緩いアップダウンがあるものの登山前のウォーミングアップには丁度よい道のりです。

そしていよいよ天狗岳登山口です。

天狗岳登山口

天狗岳登山口

登山道に入ってすぐの様子はこんな感じ。

登山道の様子

登山道の様子

細めですが歩きやすい道です。

ややしばらくこのような道を歩いていくと、山頂まで約2.4kmのところあたりで、それまで道の下にあった熊の沢川の渡渉が始まります。とはいえこのルートはほぼ熊の沢川をつめていくので、渡渉という感覚ではなく靴の濡れない沢歩きの感覚にちかいのかも知れません。

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こんなように、なんどもなんども熊の沢をいったりきたり進んでいきます。道中はそれほどきつい坂はなくちょっとした探検気分で楽しみながら歩いていくことになるのです。
そしていよいよTOPのへつり滝が現れ、この滝横を登るロープ場が現れるのでした。

ロープ場

ロープ場

このロープ場、見た目はごついですが、手がかり足がかりのある岩場なので苦もなくなくのぼりきれました。そして上りきると滝の横をへつるロープが用意されています。そこのロープにしがみつきながら、熊の沢へつり滝を見た写真がこれ。

へつり場から

へつり場から

2段滝になっていて、その上部を覗くことができます。滝撮りをしているときにはこのようなアドベンチャーな場所からの撮影はいままで経験がなかったので、かなり楽しめました。

気分よく、さぁ山頂へと向かうのでした。

次のエントリーに続く。

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳熊の沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

精進川の滝~天神山ナイトハイク~

精進川の滝
薄暮の滝を撮りたくて、お手軽にいける平岸のにおちる、へといってきました。

薄暮時だけあって、シャッタースピードを30秒まで上げる事ができます。その結果水の流れは乳白色のベールのように映し出され、なんとも不思議な感じが出てきます。

だけど、ほぼ暗くコントラスト差がないので、カメラのAFがききません、、、。

露出も含め、フルマニュアルで試行錯誤の結果やっとまともな一枚をとることができました。

夜間撮影は最近あまりおこなっていなかったので、勘が鈍って悪戦苦闘をしていました。

ところで、この精進川の滝、西野集塊岩層の複雑な地層と豊平川と精進川の流水によって形成されていいた平岸河岸段丘のエンドになっています。文献によっては、この滝を川尻の滝と表現することもあるように、またアイヌ語では精進川自体を「オ.ソ.ウシ」(川尻に滝がある川)と呼んでいたように、この滝を平岸河岸段丘の切れ目として古くから認識されていたようです。

段丘地帯とはその字のごとく階段状に丘になっている地帯で、実際、この滝から精進川右岸をながめてみると一段と高くなり、その傾斜は段々に西岡へと続いていっていきます。

そんな平岸の段丘地にはたった89mの標高で札幌50峰として紹介されるがあります。この丘のような天神山が札幌50峰として数えられるのはきっと平岸段丘から豊平川左岸地帯を見渡せる場所としての要所としての意味もあったのでしょうか。以前登ったときはそんなことを意識せずに登ったので、今回はこの川尻から平岸段丘の要所天神山へと登ってみようと思います。

ルートは以下の通り。精進川の滝からスタートです。

ルートは天神山緑地の駐車場からのルートです。

天神山緑地口

天神山緑地口

今回はバウと一緒です。

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夜間撮影に弱いD3000。内臓フラッシュをたいたり、ISO感度を上げたりと四苦八苦。歩留まり最悪の状態で、天神山緑地をうろうろします。夜なので、以前登ったときのルートも見つけることができず、気の向くままにあるいていったので、GPSトラックが迷い迷いなのを見て取っていただけるでしょうw

そんなこんなで山頂の相馬神社に到着。

天神山山頂・相馬神社

天神山山頂・相馬神社

やっと山頂について、後は下山ですが、この天神山、市内を身近に見渡せる山とのこと。案の定展望スポットが用意されています。

天神山からの夜景

天神山からの夜景

平岸~幌平あたりの住宅地を越えて札幌駅方向の夜景を見ることができます。

ここの駐車場も夜9時まであいていますので、気楽に付近の人たちが訪れるのでしょう。この日も何名かスライドしました。

この写真からは段丘具合はみてとれませんが、途中の散策路をあるいていると段丘の意味が見て取れました。

川・滝・山 きることのできないこの三者の関係をコンパクトに感じられる天神山~精進川周辺。なかなか楽しめる散歩コースでした。

撮影場所 札幌市豊平区平岸1条17丁目9−3
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

豊平川と百松沢川の合流点(砥山ダム)~神威岳・烏帽子岳登山~

豊平川と百松沢川の合流点
真夏の風があまりない早朝。早朝といえども、午前6時を過ぎて太陽もある程度の高度になってくると、空にかかる雲のおかげか、体感の湿度もあがってきます。そんな体にまとわりつく空気とはうらはらに静かに水を称えるここは砥山ダムのダム湖。ダムマニアの方々の中では、わりと有名なダムのようですが、川好きとしては、このダムはが丁度合流するポイントとして興味をそそられるのでした。

豊平川と百松沢川の出合い

豊平川と百松沢川の出合い

札幌の母なる川に出会う百松沢。夏もこの時期になると融雪水もほとんどなくなり、渇水期になります。この写真のようにダム湖へと流れる支流河川も勢いが薄いようにみえますね。ただ、それは大きなダム湖と比較しての勢いの話。流域の山麓から水を集めた中規模の河川の下流部。そんなおとなしい顔を見せているだけじゃありません。

百松沢の函
こんな荒々しい函ももっているのです。

この百松沢川が水を集めるのは、にも数えられている、神威岳山域の沢々です。

と、いうわけでチャレンジしてみました。神威岳&その向こうにそびえる烏帽子岳に!!

ルートは以下の通りです。

スタート地点

スタート地点

スタート地点は国道230号からすぐに豊平川を渡れる百松橋からちょっといった駐車スペースからとなります。前半はしっかりとした林道、百松沢林道をテクテクと豊平川脇を通り、TOP写真の砥山ダムから百松沢沿いに山の方向に曲がっていいき、百松沢の函がすぐそばに見える地点まで、のんびり林道歩きをおこなっていきます。

この段階では、お日様に時々雲がかかったり、薄曇の空模様となったりで湿度高めのまとわりつく空気ではありましたが、道端に咲いているおなじみのガクアジサイや、ふきの葉やら、崩落で露岩したような崖をながめながらのお気楽散歩をつづけていきました。

そして、百松沢の函をすこしすぎたあたりに、

短絡路入り口

短絡路入り口

神威岳登山口への短絡路入り口がでてきます。

地形図の等高線を見てもらうとわかるように、標高300Mあたりを等高線に沿うように進む登山道で、

神威岳短絡路

神威岳短絡路

きれいに整備されてとても歩きやすい道です。まわりの木々もあまり密集していなく、朝の光をしっかりと道端まで届けてくれています。これは冬のスノーハイクでも気持ちのいい雪歩きができそうだなって思える道です。

そんな気分のいい道をしばらく歩くと、

林道と再合流

林道と再合流

百松沢林道と再合流します。
ここからは、再び百松沢林道をとことこ歩き始めます。百松沢川とこの林道はこの時点でかなりの標高差があって、おいそれとは川に降りれるような場所ではなくなってきます。

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途中、長いピンクテープで進入をこばむような謎の刈りわけ道があったりするのですが、そのまま百松沢林道を進むと、自動車が通った跡の二本の轍がなくなり、あまり車がはいれないような林道となってきます。そんな道を少し歩くと、渡渉ポイントとなって、いよいよ登山道っぽくなってきます。若干草がかぶっている登山道を沢沿いに進むと、

神威岳登山口

神威岳登山口

やっと、登山口となります。

気分をあらたにすべく、

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登山口近辺で目についた、蝶や、花や、沢の写真をとり、これから本格的にはじまるであろう山歩きに期待を寄せていきます。

でも、ここまでほぼ一本の道なのに、なぜここまできてやっと登山道の標識がでてくるのが謎ですよね。もしかして、ここの直前までが林道扱いになっているってことなのでしょうか。

登山口からはまず軽めの傾斜地がはじまってきます。

登山口直後の傾斜地

登山口直後の傾斜地

この道も日の光を受けて、癒しの道です。かなり気分のいい山歩きです。

このあたりで右の靴の中に若干の違和感をかんじたのですが、少し我慢してあるきます。道もわりと平坦な山道ですし。

ただ、そんな気分も、

ロープ場一つ目。

ロープ場一つ目。

最初のロープ場の予想以上に高い様をみて吹っ飛びます。傾斜もおもったよりあるし、なによりその距離にびっくりしました。右足の靴を脱ぎ、その違和感の原因であろう小ゴミを取り払い、首からぶらさげていたD3000をザックにしまい、その代わりにDP2を首からさげて身軽装備にきりかえいざアタックです。

ただ、このロープ場いざのぼってみると、楽しくのぼることができました。ただ、初期装備のまま、D3000を首からさげていたら、余計な神経をつかっただろうなとは思います。

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カメラをDP2に切り替え、前方の加重がへり、若干フットワークは軽くなりました。目に付く花々をとりつつ、徐々に急になってくる傾斜をどっこいしょとのぼっていきました。

ところが、ここらあたりから、私の体の回りをブーンブーンと大きな羽音が聞えてきます。

もしや!!

スズメバチ???

かれらのテリトリーが登山路と重複してるのか???

威嚇にでているのか??

と、ここはなるべく彼らを刺激しないように、静かにそしてすばやくその領域をぬけることとします。

ただ、ここは結構きつめの坂道。貧脚、貧スタミナの私ではぬけ続けることもできなく、彼らの羽音が聞えなくなったあたりで、ヒーハーと乱れた息を整えるために休憩を取ることとなります。そして息がもとに戻ったあとで、歩みを進めるとまたもや、ブーンブーンと羽音。。。

そんな繰り返し、、、

当然、周りの景色を見ることもできず、もちろんカメラを向けることなんかできません。

そして気がつくと、急な尾根道は若干平坦となり、

神威岳がみえてきました。

神威岳がみえてきました。

木立の間から、神威岳がみえはじめました。

羽音で若干疲弊しはじめたメンタルも、目標が目に入ってくるとたちなりますね。

ここからは割りと平坦な道をすすみます。

そして、

ロープ場2本目

ロープ場2本目

二つ目のロープ場へとたどりつきます。

1本目のロープ場よりは傾斜があるものの、距離はそれほどなく、わりと楽勝でよじ登ります。

2本目のロープ場を登ったあとは所々広く刈り分けられた場所や、神威岳の山頂を眺めることのできる場所が現れてきます。

笹原のコル

笹原のコル

一旦、笹原の山頂したのコルまで降りて、再度急斜面を登り始めると、
SDIM9917SDIM9918稜線から、豊滝~簾舞あたりをみわたせ、神威岳山頂が、いつも見ている形とはまったく違った形で目をたのしませてくれます。

ただ、ここのあたりでも、あの羽音に悩まされます。

しかも、標高は900m前後となるのに、空気の重さはスタート地点から変わらず、爽やかな風も吹かず、あいも変わらず体にまとわりつきます。

しばらく急登りをあるくと、

最後のロープ場

最後のロープ場

最後のロープ場が登場します。ロープ場も三回目ともなると結構なれてくるもんで、段差の激しいガレ場よりも上りやすく感じるのでふしぎなものです。

ここをのぼりきるとややしばらくして、

神威岳・烏帽子岳分岐

神威岳・烏帽子岳分岐

神威岳と烏帽子岳の分岐に到着します。

ここで、時計を見ながら考えます。スタートからすでに4時間近く経過しており、水分も残り700ml程度。烏帽子岳へ向かうか神威岳を踏んでからいくか、それともどちらか一つにするか、、、。

悩んだ挙句、体力のあるうちに傾斜を登る回数を稼ごうと、神威岳から烏帽子岳ルートをとることにしました。

神威岳山頂

神威岳山頂

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先ほどの分岐からちょっと坂をのぼっていくとすぐに神威岳の山頂につきます。

山頂からは、百松沢山や、簾舞・豊滝方面の眺望が樹間から見えてきます。

したからみていた神威岳の岩塔の荒々しい雰囲気からは思いもよらない木々にかこまれた山頂でした。

しばらく休憩をして、ご飯をどうしようかなとおもっていたのですが、ここでも蚊に蝿がよってきておちつかないので、ちょっと休憩で、烏帽子岳に向かうことにしました。

山頂をおり分岐までいき、烏帽子岳方面に歩みを進めます。

烏帽子岳へのふみ跡

烏帽子岳へのふみ跡

いろいろな、記録やガイド本によると、神威岳から烏帽子岳へのルートは踏み跡を藪漕ぎしながらとのことでしたが、いろいろと紹介されているルートなので、かなりメジャー級になってきたのでしょう。ちょっと藪の多い登山道といった趣きでした。ふみ跡もしっかりみえているので、迷うことはまったくなかったですが、、、。

割と急な斜面を100m程度高度をさげていきます。しかもあくまでも踏み跡なので、サポートしてくれるような仕掛けはまったくなし。下土も滑りやすい土壌になっています。

順調に高度を下げて、烏帽子岳山頂下のコルあたりまでいくと、

烏帽子岳

コルから烏帽子岳

烏帽子岳が堂々とそびえているのがみえてきます。

ここからが大変で、凄く滑りやすい黒土の急斜面を周りの笹や低木につかまりながらのぼりだし、斜面がゆるんできたなとおもったら急な岩場ののぼりがはじまります。

岩場

岩場

すでに5時間経過・7km歩いた初心者登山者にとってはこれは効いてきます。標高は900m程度。夏のこの時期ではこれくらいの高度では涼しい風もふくわけはなく、じっとりと体にまとわりつき体力も奪います。一歩進むごとに帰ろうかとい思いがたち起こり、でも、ここまで来ると烏帽子岳の山頂が目の前にそびえているので、なんとか気力を振り絞ります。

岩場の急登をぬけると、

ロックガーデン

ガレ場にお花畑がひろがりました。これにはかなり癒されました。疲れていて写真をとるきもうせていたのですが、岩場にはりつきながらなんとかシャッターをおしました。もっと広いアングルでとれればよかったのでしょうが、この時はアングルを考えることもできませんでした。

ロックガーデンから神威岳

ロックガーデンから神威岳

このロックガーデンあたりからの神威岳の眺望もすばらしく、もっとスタミナがあればもっといい写真を撮れただろうにとおもいつつ、ふらふらと休み休み坂を上り稜線にあがり頂上を目指すのでした。

烏帽子岳山山頂

烏帽子岳山山頂

烏帽子岳山頂より定山渓ダム

烏帽子岳山頂より定山渓ダム

行程時間6時間をかけてなんとか山頂にたどりつくと、雲が迫ってきている状態。時間もきにはなりましたが、ここでご飯を食べることとしました。相当つかれていたのでしょう。いつもの山頂ご飯に比べると、味がまったくわからず、カロリー摂取の目的だけでおにぎりを口に運んでいる感じです。

なんとかご飯を食べ終わると、なんといきなりにわか雨です。

ざーー

っという音が見る見るちかづいてきます。

カメラをしまい、ザックから雨具代わりに常備しているウインドウブレーカー的な上下をきこみます。雨粒は大きく、やはり山登りには雨具は必要だよなとおもいはしたものの、これであるいて暑くならないかなという不安がたちあがります。

雨がふった時間はそれほど長くなく小降りになってきたので、下山をしようと雨具きたまますすみました。

ロックガーデンを過ぎ、岩場を無事に通過していったのですが、すべる黒土の急坂にさしかかったところで、、、

いきなり尻餅です。

靴のグリップが全然ききません。登るときも苦労したので、不安ではありましたが、やはりというかなんというか、、、。

急坂ではお尻をつきながら尻すべりとグリセードの中間のようなスタイルですべりおりていきました。

ただ、一箇所、脚をとられ尻餅をつきそのまますべりおちそうになったので、体を反転し滑落停止の格好で手に持っているポールの柄を地面にすり続けつま先をキックステップのような形で地面に踏ん張りなんとかとまりました。

軽い滑落体験です。広い稜線にふみ跡がついた直登なので、これで何とかなっていたのですが、これが細尾根だったり、トラバース路であったりとしたらゾッとします。

なんとかコルまでたどりついて今度は上り返しへとむかっていくのですが、ここも結構な傾斜で数歩進んでは足が止まります。しかもブーンブーンとした羽音とさっきの雨で濡れた木々や草からの雨だれで、精神的にも疲弊してきます。

ここで、ブーンブーンの主をはっきりと視認ができたのです。スズメバチかとおもっていたのですが、正体はアカウシアブでした。疲弊していたので、休み休みのぼっていると、なんと奴は目の前の木の枝に止まり、こっちを舌ナメづりするような格好で止まって様子をうがっているのです。

ウェアは雨具を着込んでいるので咬まれることはないでしょうし、顔だけ気をつければなんともないのでしょうが、まとわりつくのは正体がわかっても嫌なものです。

そんなこんなでなんとか分岐にたどり着き、天気は雨の気配もなくなったので雨具を脱ぎついでに上着も着替えました。

ここからまだ約7kmの道のりがまっていると気がおもくなってきました。よたよたとあるいていくわけなのですが、いつもの下山スピードにはとどきません。しかも時間も3時をすぎはじめてきたので、気がせいてきます。しかも蒸したまま。

これは肉体的にも精神的にもきついです。

一本道の登山道。途中やすめるような場所があるものの虻や蚊がうるさい。しかも途中でまたもや雨が降り、上着だけ雨具をつけましたので、どんどん蒸してきます。水も残り300mlくらい。すこしづつ口に含み水分の枯渇をふせぎつつ、2本目のロープ場をなんとかすぎ、あと少し最後のロープ場へ、ここは沢があるので熱をもった体を冷やせるとおもったところで、脚がまったく進まなくなりました。、、、

一旦ザックをおろし、きていた雨具を脱ぎ肩から提げていた空の水筒をザックにしまい、道端に腰かけ体をやすめました。行動食でもっていたチョコレートをほおばり少なくなってきたVAAMのペットボトルをすこしづつのみ呼吸を整えます。

雨がふっていたのでこの地点での虫の襲来はなかったのが幸いでした。

10分ほど腰を下ろし、なんとか立ち上がれるかなとおもいザックをせおったのですが、

Orz

まさにこの絵文字のような形で体がうごきませんでした。この格好のまま5分ほどじっとしたのち、やっと立ち上がり歩くことができました。

多分、熱中症的な状態によるバテだったのでしょう。チョコレートがきいてきたので、行動できるようになったのでしょうね。

そんな思いをした後の最後のロープ場下の沢を見たときの安堵感はものすごいものでした。水場ってほんとオアシスなんんですね。

さすがに沢の水はのみませんでしたが、顔を洗い頭を冷やし、進む元気を取り戻しました。ここからは傾斜もそれほどきつくない道になってもう少しで林道にでることになります。林道からの短縮路は日が落ちてしまったらいやだなとおもっていたので使わずに、広い林道を歩いて少し遠回りになるけどなんとか下山にあいなりました。

今回の山行かなりな反省点がありました。

  • 水の携行量
  • 体力
  • ヘッドライトの不携行
  • 防水の利いた靴の重要性
  • 行動時間の予測
  • もしものときのツェルトなどの非常用具
  • 防水性の高い雨具ズボン

おもに上げてもこれだけの反省点があります。

今回行動時間が長くなるのは予測していたので、iphoneの予備バッテリーを用意していったのはよかったです。

この状態でGPSが使えなくなったら不安量は格段にあがったでしょう。

登山路のある山でもこんなに不安になるのですね。

こんな気持ちになったのは地図も持たずに入った2本目の冬山の西岡焼山以来でした。やはり山遊びの不安要素っての経験と技術とギアと体力でまかなわなきゃいけないんですね。

というかなり勉強をしつつ、

往復11時間をかけて

札幌50峰 28座/50座 (神威岳 983m)

札幌50峰 29座/50座 (烏帽子岳 1109.4m)

の2座GETしました。

撮影所 札幌市南区小金湯 百松沢林道より
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000 /

チャラセナイの滝~小樽山中海岸~

チャラセナイの滝
今回は小樽の秘境、山中海岸にひっそりと落ちる、のご紹介です。

この滝の存在を知ったのは、サイトきたのたきさまの紹介からでした。いつかいってみようと画策していたのですが、ついに実現できました。

この滝の名称の由来としては、松浦武四郎の西蝦夷日誌に記載のあるチャラセナイ(ザァっと言う・川)からではないかと、きたのたき様はじめいろいろなサイトでも言及されています。

なので、当サイトの水系カテゴリーとしても河川の一つとして、をエントリーさせていただきます。

最初に秘境とかきましたが、ここへのアクセスは割りとというか、結構大変でした。

ルート以下の通り。

まずは、これまた小樽の秘境オタモイ海岸への道へはたどらず、

出羽三山神社

出羽三山神社

山中海岸への入り口、小樽出羽三山神社まで車を走らせます。ここには、赤岩山へと向かう自然探勝路と山中海岸への道と二手にわかれます。赤岩山への道へは標識がでていますが、山中海岸への道には標識はありません。ただ、坂道が下っているのでそれほど迷いはしないでしょう。

山中海岸と赤岩山への分岐路

山中海岸と赤岩山への分岐路

道中はというと、ほぼ登山路ですね。

山中海岸への道中

山中海岸への道中

 

午前中にいったので、朝露に濡れた草が道に多いかぶさり、ズボンがぬれます。

なんだか、海へ行くというよりも、いつもの登山をしている感覚です。帰るときにかなりの訪問客の方々とこの山道でスライドしましたが、海へ行くつもりでつれてこられた子供や女子たちがキャーキャーいいながらこの山道にこだまを響かせていました。初めて行く方は、ビーサンは手持ちにして、普通の運動靴で訪れたほうがいいかもです。この日は、蚊などの刺す虫の襲来はなかったですが、時によってそれらの襲来も考えられるので対策も講じたほうが懸命ですね。

山のくだり道がひと段落して、平坦になってくると、、、

山中海岸への藪漕ぎ

山中海岸への藪漕ぎ

背丈以上の、イタドリやらなんやらの藪漕ぎがまっています。ふみ跡は明瞭なれど、ここまで茂った藪に数100M進むのははじめての経験です。今日降りて着たのは、どうやら一番らしく蜘蛛の巣も沢山はっていました。道端に落ちていた枯れ枝をブンブン振り回して、蜘蛛さんには申し訳ないけど、蜘蛛の巣をチラシながらあるかなきゃいけません。

だけど、ここまで来るとかすかに海の色が見えてきます。なんとか気力をふりしぼって進みだすと

山中海岸到着!

山中海岸到着!

山中海岸へ到着です!!

この日は風も波もない凪の状態。そして海水は小樽一とも謳われる透明度!!

山道・藪漕ぎの苦行の末の大ご褒美です!!!

この写真にも写っている、水の中に広がる平たい青い岩。どうやらこれはこの山中海岸特有の岩らしく、もう少し進むとこの岩もなくなってくるそうです。

山中海岸の絶景を独占!!とまではいかず、漁場監視の人が船でここまできていて、休憩をとっていたりしていました、、。

ただ、この岩場を東へ進むと、冒頭のチャラセナイの滝に到着します。

チャラセナイの滝

チャラセナイの滝

この滝、崖をくだり釜をつくり、大きな一枚岩をナメ、磯の岩の間をたどり、海へと注いでいきます。
磯遊び
なんとも素敵な風景です。

海からの写真をとりたくて、海につかるのもいたしかたないですよね、、、。

ロビンソン・クルーソー的な?
ロビンソン・クルーソー的な? posted by (C)ジプシー

まぁ、その結果こういうハメになるんですけどね、、、。

ズボンを乾かしながら、まったりしていると、周りの岩場には、

羽やすめ

羽やすめ

かもめが羽を休め、
時間もお昼まじかのいい時間になってきたので、オタモイの青い洞窟へのツアー遊覧船が船上からこのチャラセナイの滝を案内していたりと、

観光ツアー

観光ツアー

黙っていても飽きない時間をすごすことができました。

ズボンも乾いてきたので、そろそろ帰ることにしますが、

IMG_3553
凪
この風景が名残惜しく、何枚も何枚も写真をとってきました。

山道に抵抗がなければ、是非訪れて欲しいスポットです。

影場所 小樽市山中海岸
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS Kiss X2

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼の滝
承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

の続きとなります。

でたっぷりと濃密な静寂を楽しんだ後、程なくして、この滝にいきあたります。

雲の中と、滝のミストを合わせマイナスイオンたっぷりの癒しの空間です。

10M級の直瀑。滝の中間地点の倒木が、すこし邪魔ですが、まぁそこはご愛嬌。

この滝を落としている、グーグルマップには川の表記がないのですが、なかなかどうしてかなりな勢いの流量です。それもそのはず、次のエントリーで紹介する万計沼の豊富な水がそのバックボーンなのですから。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2