トンネウス沼(拓北川)

トンネウス沼
水草がびっしりと浮かぶ水面で餌をとっている、バンの親子。ここは、その流路の大半を占めるトンネウス沼です。

この沼を中心に、あいの里地区最大の地区公園、あいの里公園は造成されています。この日は朝5時半くらいにいったのですが、朝野球の人たちの車がすでに駐車場に大挙してとめてあり、もうすこしで駐車できないところでした。ここから帰るときには、歩道上にもあふれてこの公園の利用者さんたちの車が駐車されていました。かなり人気の公園なのですね。

公園内の外周にはジョキングコースにも適するように、距離指標があったり、ほかにもテニスコートや遊具、そればかりではなく、芝生広場数箇所に設置されており、ゆっくりと緑の中を散策したいひとたちにもかなり魅力的な公園となっていました。

そんなあいの里公園の中心にあるのが、トンネウス沼。

トンネウス沼

トンネウス沼

北端から眺めてみると、この写真のように、河道のようにも見えます。実際この沼は拓北川の一部であり、安全柵のそばの看板には「川にははいらないように」と子供たちへの注意を喚起する文言が記載されていました。

地図からみる形状も、周囲の遊歩道をめぐってみた感想も、所謂普通の沼や池のように円形に近い形ではなく、ながひょろく川のような形になっています。

前回のエントリーでものべましたが、ここは開拓期には釜谷臼地区の三日月湖だったようなので、河川としての認識もあながち間違ってはいないのでしょう。

この沼、TOPの写真のバンのほかに、
わ~わ~にげろ~~
わ~わ~にげろ~~ posted by (C)ジプシー
おなじみの鴨がいたり、今回は声しかきけませんでしたがトンビや山鳩などの里の野鳥が沢山います。時にはオジロワシなんてのも餌をとりにやってきたりするみたいです。まさに野鳥の王国です。鳥撮りの人たちにはかなり有名なポイントらしいです。

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鳥だけじゃありません。こんな綺麗な睡蓮なんかがさいていたり、水草の茂りをみたり、植物も豊富。しかもあいの里公園内には昆虫広場なんてのがあって、いろんなトンボなんかが生息しているようです。

近年に造成されたあいの里の宅地のすぐそばにこんな自然たっぷりの公園があるなんて、うらやましい。

撮影所 札幌市北区あいの里4条8丁目 あいの里公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

茨戸川と拓北川の合流点

茨戸川と拓北川の合流点
国道337号線当別バイパスを挟んで撮影したのは、道路向こうを流れるの上部湖盆 に国道をくぐって合流するです。

合流する地点に見える砂利のようなものは、拓北川に繁茂する水草の群落です。この夏の時期はやはり緑がいたるところで生い茂りまさに草草にとって盛夏そのものですね。

茨戸川は言うまでもなく、 石狩川の河川跡湖なのですが、河川の名称がつけられているだけあって、そこそこの流れがありますし、ここにあわせる中小の河川も数あります。今回訪れた拓北川もそんな河川の一つなのですが、この拓北川もまた石狩川から取り残された旧川道(三日月湖)だったのではないでしょうか。

今昔マップにて、1916年のこのあたりの地図をみてみると、

このあたりは、釜谷臼の名称で、明らかに三日月湖のような表示がされています。このあたりが本格的に造成されていったのは、1980年にはいってからなので、この推測は間違っていないように思います。

拓北川はwikipediaによると、300m程度の短い川とかいていました。そしてのその大半を占めるのが、あいの里公園に横たわる、トンネウス沼です。その紹介は次のエントリーに譲ります。

撮影所 札幌市北区あいの里4条8丁目1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000