豊平川と厚別川の旧合流点跡(旧豊平川 落合橋端付近)

豊平川と厚別川の旧合流点跡

最近、旧河川跡の散策がシリーズ化しつつありますが、今回はいつもの合流点めぐりと休河川めぐりの中間にいちするようなポイントにいってまいりました。場所は、の落合橋付近です。
ここは、が昔合流した場所で、このそばにかかる落合橋も、以前ここらあたりで2つの河川が合流していたのでつけられた地域名とのことです。

いつもの今昔マップさんをみてみると、

見事にこの場所まで厚別川がきていたことが1916年の地図に明記されています。ただ、この時点ですでに厚別川新水路が開削されており、1916年の地図では、「新川」となづけられた直線的な水路となって現在の角山付近までその足を伸ばしているのがみうけられます。また1916年の地図では、新水路ができているからなのか、新水路以降の厚別川の川幅が若干細くなっているようにも見えます。

また豊平川への架橋事業は札幌の都市化に伴わないくらいにおくれており、この落合地区から対岸の対雁へとわたるためには、渡船場から渡し船を利用していたとのことが、白石区のホームページのコーナー、白石歴しるべに記載されていました。(伴の渡し(PDF:219KB)

そんな豊平川本流がここ東米里地区を堂々とながれていたその昔に比べ、現在はヒッソリと静かな流れともつかない水をたたえた旧豊平川に流れ込むように、大きめの排水?が往時の厚別川の面影なのでしょう。

旧豊平川に流れ込む厚別川の旧川道を利用した排水

旧豊平川に流れ込む厚別川の旧川道を利用した排水

春先のこの時期だからこそみることができますが、きっと繁茂期になれば一面緑に覆われその姿を拝むことができないでしょう。

 

撮影場所 北海道札幌市白石区東米里2053
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

厚別川と旧豊平川の合流点

厚別川と旧豊平川の合流点
以前エントリーをした厚別川と野津幌川の合流点からほんの少しだけ上流に移動したことろに、このの合流点があります。

世田豊平川のエントリーや、旧豊平川のエントリー、豊平川のエントリーなどで都度触れていますが、札幌を形成している扇状地をつくったのが豊平川であり、その豊平川は大規模な改修をうけている。そしてその豊平川の昔の川道が世田豊平川であり、この旧豊平川なのです。

旧豊平川はもう一方の世田豊平川と比べると、流量もすくなく雪解け時期や大雨の時以外はほとんど淀みのような流れです。川の合流点には排水機場なんてのがつきものだったりするのですが、この旧豊平川を厚別川に合わせるための施設は、

厚別排水機場

このようなプールにありそうなポンプの配管がある施設なのです。

しかも排水機場にはつきものの貯水施設もないのです。流路それ自体が貯水地という考えでもいいかもってついついおもっちゃいました。

2013年10月の写真

この合流点にも昨年訪れています。

←の写真がその2013年10月ころに撮った写真です。

川の撮り歩き初めて4カ月くらいたったころで、このような樋門の看板がとても新鮮におもえ、これを主題にとってみた記憶があります。たしか、FUJIのFINEPIX S9100を入手したすぐなので、いろいろと構図にチャレンジしてみたかったのかもしれません。

今となっては、このような樋門、規模の違う河川の合流点にはいつも当たり前のようにありますので、この構図は失敗だったと思い今回改めて撮りにいったのでした。

 

厚別川の堤防をあるいていると

庭とかでもよく見かける花

庭とかでもよく見かける花なのですが、名前がわかりません。野生化した園芸種なのかな~~?

こんな花がさいていました。

 

 

撮影場所 札幌市白石区東米里2024
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CYBERSHOT DSC-W170

北白石川と旧豊平川

DSC03396-1
今回のエントリーは北白石川旧豊平川です。エントリー名にいつものような合流点の文字がありませんね。これには理由があります。

左に流れている旧豊平川が流れ込むのは実は厚別川なのです。写真をみると奥から流れてくる北白石川に流れ込んでいるようにみえていますが、この落差工は旧豊平川の水位が上がったときに流れ込むか、北白石川が本流の豊平川の水位が上がったとき増水するので、その水を逃がす役割の地点なのです。では、旧豊平川は人口的に開削された河川かというとそうではなく、その名の通り豊平川の昔の流路なのです。もともとは豊平川自体この流路を通って厚別川を途中であわせ、江別の石狩川・千歳川の合流点の若干下流で石狩川と合流をしていたのです。そこを開拓期~昭和初期にかけていまの流路に変えるよう開削が所々でおこなわれたのです。 ちょうどこの地点は豊平川新水路と呼ばれる開削が行われ現在の中沼地域で石狩川と合流するように切り替えられた場所なのです。地図で豊平川の流れを追ってみるとこの雁来大橋付近から緩やかなカーブを描いて石狩川に合わさるのが伺えます。豊平川各地域の切り替え後の川筋は埋め立てられたりしているのですが、この旧豊平川だけはこのままにのこされ厚別川に流れ込んでいるのです。なので、この地点は合流点をエントリー名にはつけていません。あえていうなら旧豊平川の起点とも言えるのでしょうか。

また北白石川は人口的な河川と見えますし、実際用水としての役目ももっているのでそうなのでしょうが、紐解くとおもしろうそうな川です。この川の起点は、まっすぐ、ほんとにまっすぐに上流に上った川下公園付近となります。この川下公園には湧水している場所がありまして、そこの水からはじまったのでしょうか。それとも厚別川の昔の流路が厚別川の切り替えによって取り残された流れに端を発しているのでしょうか。

いずれにせよ、この二つの河川、札幌の都市開発や開墾の結果生み出された古の流れかと思います。札幌の古地図とか見れたら是非見てみたいものです。

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おまけ

雪に包まれていた札幌も4月の半ばになってやって草が芽吹くようになってきました。

撮影場所 札幌市白石区東米里
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sony CyberShot dsc- W170