カテゴリー : 平和

宮城沢川秋景~阿部山登山~

宮城沢川秋景
2015年秋の紅葉と川の風景をまた撮りにいきました。

今回は西区平和のです。黄色と赤と緑がちょっとした庭園風のバランスで宮城沢川の河畔をいろどっていました。

札幌の市街地に張り出した三角山~大倉山の札幌連山と手稲山との間に切れ込んだ平地部、西野~福井~平和地区の丁度ドンツキにある平和霊園の奥にあるの支流の川なのですが、流量が結構豊富な川でを落としている川として、このブログでも数度取り上げています。

今回も実は精竜の滝を撮りにいこうと思ったのですが、結論からいうと今回も見事に敗退してきました。

はい。3連敗中です。

なかなか合いにいけない精竜の滝。夏・冬そして今回の秋と敗退しているので、今度は春にでもアプローチをしみようと思います。

で、今回は以前訪れたときに一緒に敗退してきた札幌50峰に数えられる、阿部山へとリベンジしてきました。

一般には夏道のない山としてしられ、冬に登られる藪山とのことです。私も以前敗退して着たときは、冬の終りに登りにきていたのですが、インターネットをみてみると、どうやら夏道があるとのことだったので、秋も深まり藪の勢いもうすまったであろう今回チャレンジしてみました。

まずは、平和霊園のドンツキの林道ゲートをくぐり宮城沢林道へと入り、おなじみの宮城沢川の渡渉の鉄骨橋を渡ります。

宮城沢林道鉄骨橋

宮城沢林道鉄骨橋

今日は相方さんも一緒の山行で、

そろーりそろそろ

そろーりそろそろ

びびりながら慎重に鉄骨橋を渡って行きます。

今日は、雨混じりの天気予報なので、雨具を着込んでのチャレンジです。雨まじりなので鉄骨がすべるかもしれないとおもいつつ私も慎重にわたっていきました。

宮城沢林道をとっとこあるいていき、ちょっと大き目の宮城沢の支沢にかかる頼りなげな土盛の橋をわたったところが阿部山への踏み分け道の入り口です。

別に森林管理局なんかが管理している道でもなく、標識があるわけでもないのですが、ピンクテープが2本ほどぶらさがっていたので、「ああ、ここだな」とわかるようにはなっています。

国土地理院の地図だと、歩道マークが丁度、この沢の対岸についている場所でもあるのですが、この歩道もあるのかないのかわからない程度でした。

登山道?踏み分け?

登山道?踏み分け?

いざ突入

いざ突入

最初の取り付きこそ、藪に覆われて「本当にここにはいるの?」ってな雰囲気ではあるのですが、だいたい山の中の踏み分けとかちょっとだけマイナーなルートがそうであるように、今回も最初だけで中にはいっていくときっちりと笹が刈りわけられていて、ふみ跡というよりはれっきとした登山ルートとして確立されていました。
きっとボランティアで刈りわけつけている人がいるんでしょうね。使わせてもらって感謝です。

綺麗にかりわけられている笹原の中からは、

笹の絨毯と紅葉

笹の絨毯と紅葉

笹越しに、紅葉がちらほらと見えてきます。

雨が降り出しそうな気配ではありますが、これから先が期待できます。

笹原の道はわりと緩やかな傾斜で、それが過ぎると笹はなくなり薄い藪の急なのぼりとなっていきます。要所要所にピンクテープがさげられていますので、それを頼りに登ってきます。ただ、ピンクテープの位置が割りと高めにさがっているところもあったので、冬道としてもこのルートはつかわれているのかもしれません。

このあたりから雨が降り出しカメラをしまいました。

そこそこな急な登りで、ロープもあるわけでもなく、地面は踏み跡プラスαな状態でずるずるとすべる箇所もあり手を使って周りの藪や木々や地面をつかみながらの登りとなったので、カメラをぶら下げての登行よりはしまっておいて正解だったかもしれません。

その急なのぼりを越えると、一個目の細尾根にたどりつきます。標高は550m前後。このあたりから当たりは金色の世界となって行きます。

丁度日太陽がてってきて、

DSC_0187

こんな景色を静かな山の中でわれわれの貸切とすることができました。

この細尾根を少し歩くとまた軽い登りがはじまりますが、そこから先は写真をとることも忘れてしまうほどの金色の世界でした。

DSC_0186

遠くには、阿部山の東尾根の山肌が紅葉越しに見え、

DSC_0180

近くはまったくの金色の木漏れ日。

最高の紅葉狩りを堪能しました。

雨がふったりやんだりで、登りの時にはカメラを出すタイミングがはかれなかったので、上三枚の写真はくだりのときに丁度の一個目の細尾根についたときにまた日がでたので、写真をとりました。

2個目の細尾根のほうがこれの万倍も素敵な景色につつまれていのですが、残念ながらカメラをだしそびれていました。

そんな最高の秋色に包まれ、

阿部山山頂

阿部山山頂

阿部山山頂へとたどりついたのです。

山頂は若干広くかりわけられていて、東尾根へと続く踏み跡も明瞭にありました。

ここで、いつもの通り山ご飯としようとしたのですが、いきなり風が強まり雨音がきこえだしてきたとおもったら、すぐさま大粒の雨がふってきました。

ご飯を急いで食べ、登りのときはズボンだけだった雨具を上も着込み、雨の中装備にチェンジでおりていくこととしました。

帰りは厄介な倒木を行きとは逆側にまいたおかげで、あわや道迷いとなりそうでしたが、早めに気づきルートをもどしていきました。

でも、考えてみれば藪の薄い急登り区間だと、道迷いっていうよりも好きな場所を歩いていくってだけの感覚でしたが(笑

そんなわけで、夏山ガイドにもまだのっていないまだまだ隠れ家的な存在の阿部山夏道ルートを堪能してきたのでした。

いや~~、藪山は秋が最高ですね~~。

ただし、今回その藪山のおかげで雨具ズボンのお尻とスパッツの紐を破損してしまいました。

もっと丈夫なの用意しておかなきゃですね。

札幌50峰 35/50座 阿部山(703m)

撮影場所 札幌市西区平和
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon D3000

布敷の滝(琴似発寒川支流金鉱の沢)~手稲山登山~

布敷の滝(琴似発寒川)

今回のエントリーは夏らしく滝撮りです。

場所は、手稲山へ登る平和の滝ルート上にある、布敷の滝です。(下のルート図の薄い緑のマーカーの場所です。)

手稲山へと登る登山道脇に末広がりの急傾斜のナメ滝をサラサラと見せてくれるその姿、いろんな書籍やWEBで紹介されている写真をみて、その写真から心地の良いやわらかな滝音が聞えそうな気がしました。

いつかは訪れようとおもっていまして、山登りをし始めたのもこの滝を見てみたいという気持ちもあったりなかったり、、、。

そんな憧れの布敷の滝にやっとおとずれることができました。

カテゴリーとしては、として登録していますが、この滝をおとしている沢は琴似発寒川の支流で、ここから、少し下流に移って、琴似発寒川へと合流します。

札幌市河川網図では、無名川として分類されている川です。

まぁ、河川網図に表記があるのだから、一応札幌市でも管理対象の河川なのでしょう。

でも、わりと親しまれている沢なのでもしかしたら名前があるかもしれません。もしわかったらその時修正することとして、今回は琴似発寒川のカテゴリに含めておきます。


追記

この布敷の滝が落ちる川ですが、どうやら、金鉱の沢というそうです。

20年くらいまえに刊行されていた、緑の風というハイキングクラブ著作の「さわやかハイキング」という本に表記がありました。
で、今回歩いた手稲山への登山道平和の滝ルートはその道中の前半を琴似発寒川沿いを進んでいきます。そして約3.5kmほど歩いてこの滝へとたどりつきます。

当然、川を撮りながら、そしてお目当ての布敷の滝に到着した後は、そのまま札幌市民で1、2を争う有名山の手稲山へ登ることとしました。(ちなみに手稲山は、札幌50峰・北海道百名山になっています。)

ルートは以下の通りです。

 

まずスタートは平和の滝の公園駐車場からです。

スタートです。

スタートです。

空を見ると青空が覗いていい天気なのですが、日中徐々に曇りになるとのこと。

山頂で、いい感じの展望を得られるかなと淡い期待と貧脚の私ではまず無理だなという諦めの気分がせめぎあいつつ

ルート序盤の道路状況

ルート序盤の道路状況

こんな広い林道を琴似発寒川のせせらぎを聞きながら進んでいきます。

このルート、山側は鬱蒼とした林。谷側が琴似発寒川。 熊の絶好の通り道らしく、よく目撃情報や、糞や痕跡が報告されているルートでもあります。 合いたくないな~~とおもいつつ、結構人が入っている道なので、日中は出てこないよな~と根拠のない安心感をもちつつゆっくりと進んでいきます。

15分ほど進むと、

お休みどころ

お休みどころ

こんなお休みどころがあって、

そのすぐ奥に、

砂防ダム

砂防ダム

涼しげな水を落とす砂防ダムがありました。

このルート、このように琴似発寒川の横にきられているので、こんな涼しげな場所がほかにもあります。

琴似発寒川

琴似発寒川

ルートは途中琴似発寒川を高まいたり近づいたりしつつ付かず離れずすすんでいきます。

そして、琴似発寒川を離れるとすぐに、布敷の滝が落ちる無名川(金鉱の沢)沿いの道となります。

琴似発寒川支流無名川

琴似発寒川支流金鉱の沢

このちょっとした瀬の奥に、

お休みどころその2

お休みどころその2

二つ目のお休みどころがあり、ここからいよいよ道は傾斜を増しはじめていきます。

お休みどころ直後

お休みどころ直後

いままで、ゆったりとした道をあるいていたので、やっと登山をしている気分になってきます。途中、

緑のトンネル

緑のトンネル

楓の葉が頭の上にかぶさる緑のトンネルがあったり深山の雰囲気をかもしだしてきます。きっとこの場所紅葉時期に来ると見事な紅葉トンネルになるのでは、なんて期待をもちながら、どんどんあるいていきます。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいります。

一旦沢型にはいって川を渡ると、

IMG_2284

 

いよいよ、今回のメインディッシュ

布敷の滝へとたどりつきます。

ここで、いろんなアングルで写真をとりつつ、結構な時間をつぶしたあと、

布敷の滝 別アングル

布敷の滝 別アングル

先へ進むこととします。

ここをすぎると、

岩場がはじまります。

岩場がはじまります。

かなりおおきな岩がごろごろする岩場がはじまりだします。

さらに少しあるくと、

岩場

岩場

こんな尖った岩がまちうけています。

岩場は、八剣山でちょろっと経験したぐらいでこんな大きな岩は初めてみました。

先に進むのに四苦八苦しはじめます。

でも、ここの岩場、下から水の音がきこえてくるのです。

もしかしたら、ここってもともと沢だったのかな。

伏流水

伏流水

岩のフィルターを通しての伏流水ってはじめてみました。

川好きとしては、これはものすごく嬉しい経験です。こんな岩場を歩いた甲斐があるってものです。

ガレ場近し

ガレ場近し

平和の滝ルート名物のガレ場がはじまりだします。

夏山ガイドの本では、初級として紹介をされていました。

だけど、はじめてのさっぽろ山ガールって本では、紹介山岳の中では最高難度として紹介されていました。

どこをどう歩けと、、、。

どこをどう歩けと、、、。

これが問題のガレ場です。

いったいどこをどうあるけというのですか、、、、。

シングルポールで挑み、ザックには三脚(結局使わなかったです。。。)をくくりつけ、カメラは一旦ザックイン、、、。

ザックの重みと私の体重にポールはグリップを失い、、ずるずる滑るは、私の足元もどこを歩けばいいのかわからない岩場に戸惑い、ふらつくわ、、。かなり帰りたくなってきました。

布敷の滝過ぎてからの岩場で、若干やられ気味だった私の体はかなり疲弊していきます。

なんとかよろよろと広大なガレ場をとおりこして樹林帯にはいったと思ったら、まだまだ岩が続きます。。

ガレ場のあとにも岩が

ガレ場のあとにも岩が

もうね、やられまくりました。

冬山では、膝を折って休むこともしばしばありましたが、いままで夏山ではそんな体たらくに陥ることはなかったのですが、今回初の膝折です、、、。 さすが、「はじめてのさっぽろ山ガール」最高難度!! ちなみに私は男ですが、、、orz

バウや相方さんつれてこなくてよかった、、、、。

もう、なんども泣きそうになりつつも、

やっと

980ケルン

980ケルン

平和の滝ルートのゴールとして紹介されている、980Mケルンに到着すると、あたりは雲の中、、、orz

ある程度予想はしていましたが、やっぱりつまんないですね。

この先からは、激しい道はなくまったりとした山道と山頂までの林道に合流をしてから、手稲山おなじみのアンテナ群を潜り抜け、

手稲山山頂

手稲山山頂三角点

 

手稲っていいね。 BY ていぬ

手稲っていいね。
BY ていぬ

手稲神社奥宮

手稲神社奥宮

山頂へ到着です。

でも、、、まっしろけ、、、。

つまんないです、、、。

ここで、いつもの山頂儀式です。カロリー補給・水分補給・一服・生着替え をおこないます。

今回の登り工程時間、、、4時間、、、。orz

標準タイムより1時間押しです、、、。

山頂はとりましたが、久々の敗北感です。 岩場、、嫌いです、、、、。

そして降りるときも、、、

当然岩を歩かなければ、おりれません。

当然岩を歩かなければ、おりれません。

岩場をあるくわけですよね、、、。

なんだか、お腹いっぱいです。

慎重に慎重に、、よたよた歩きながら、

後続の下山者にもぬかされながら、

花の写真をとりつつ

下り、3時間、、、標準より40分押し、、

で降りてきました。

今回のこの敗北、、、

  • 岩場の歩き方。
  • 使わない三脚の携行(約2㎏)。

この2点があきらかな要因です、、、

三脚のおかげで、腕しびれたし、、、

岩場のおかげで、足裏いたいし、、。

ほとんど苦行の山行でした。

まぁ、岩場の歩き方はこれからも随所ででてくるでしょうから、なんとか研究しなければいけないですがね、、、。

と、いうわけで、

札幌50峰 24座/50座 手稲山(1023.1m) GETしました。

 

撮影場所 札幌市西区平和 布敷の滝
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

精竜の滝 (宮城沢川)

精竜の滝(宮城沢)

以前敗退した精竜の滝へリベンジしにいきました。結果としてはまたまた敗退なわけなのですが、、、、。

敗因としては、融雪期のの増水をきらって崖上を歩いていったため、結局は木々の隙間からしか写真を撮ることができなかったことなのですが、今回歩いてみてわかったのが、以前迷った藪の中から林道へはそれほど距離がなかったということです。

下記にGPSログを掲載します。

林道から10M~20Mといったところで、以前はうろうろしていたのです。今回は藪がないので、気楽にはいっていけました。

まぁ、今回は前回迷ったところの再確認という意味合いももってここに入っていったのでまぁよしとします。ただ、再度精竜の滝へは正規ルートを使ってアタックしようとも思っています。

で、ついでなので阿部山の麓を散策しようとおもいました。山頂へのアタックはこの日は午後から雨の予報がでていたので、はなから眼中にはありませんでした。どちらかというと次の冬山シーズンの山頂アタックへ向けて、宮城の沢ルートでの取り付きやすそうな場所 を踏査するといった意味合いです。

 

まずは、いつもの平和霊園の駐車場をスタートします。

スタート

スタート

平和霊園の中の道路はしっかり除雪されていて舗装もみえていたのですが、林道内はさすがに雪がこんもり。ただこの時期なので、つぼ足でいってみようと思います。一応カンジキはリュックに無理やりくくりつけてもっていきました。雪質は結構しまった雪で、つぼ足でもたまに脛くらいまでぬかるくらいでゆっくり歩くには丁度良い案配です。

しばらく歩くと、おなじみの第一渡渉地点です。

宮城沢第一渡渉地点

宮城沢第一渡渉地点

夏にきたときは宮城の沢川を長靴でジャブジャブわたっていったのですが、まだ水は冷たいでしょうし、今回は長靴とはいえどもトレッキング用の長靴なので、水に入るのはやめておきます。この鉄骨の橋をおそるおそるおちないようにわたることにしました。もう少しまえだとこの橋のよこにスノーブリッジができていて、百松沢山や阿部山へ登る人はそこを使うようです。ただスノーブリッジが落ちたあとでも渡った先の林道内には結構な数のトレースがありました。

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みなさん登っているのですね~。

ここからしばらくあるいてからTOPの写真を撮りに林道から外れて宮城の沢の崖の上を歩いて写真をとっていきました。脛くらいまではぬかったり、根開きしているところを見逃して腿あたりまでズボーっときたりしましたが、小鳥のさえずりを聞きながら気分よく歩いていき、やっぱりかという残念な気分で滝を写真に収めたあとは、377コブを目指して山の中に入ることにします。

いざ山中へ。

いざ山中へ。

丁度このあたりにピンクテープとトレースがあったので、それをたどることとしました。ここからは沢伝いに山の中へと進むのですが、目指す377コブをみてみると、一つ沢型を挟んだ向こう側、、、。雪に覆われていますが、もし下が解けていたら水ポチャ必至です。ここは無理をせずに、雪に覆われた沢と地図にものっている勢いのいい沢との間の尾根的なところ登っていきます。途中まであったつぼ足のふみ跡はいつしかなくなり、いつのまにかスキーの跡にかわっていました。まぁ、ちょうどいいやと思いゆっくりと疎林の中を歩いていきます。空はどんより曇り空。小鳥の声もいつしか聞えなくなってきました。これが晴れ間が出ていて小鳥のさえずりもきこえてきたのなら最高の気分で阿部山山頂をめざすのでしょうが、、この天気じゃぁね~~。

というわけで当初の計画通り377コブをめざします。といっても途中までは阿部山へのルートとほとんど同じ場所を通っています。ただ、進行方向右側の沢形がなくなる辺りで目処をつけてコブのほうへ逆進していきました。途中鹿のふみ跡を見ながらのまったりハイクです。風も少しふいたりしていますが、気温自体はそれほどさがっていないので、寒さもそんなにかんじません。

377コブの後ろコブ?

377コブの後ろコブ?

尾根にたどり着くとつぼ足のふみ跡が数本。ここを経由して阿部山に向かう人たちでしょうか?そんなことを思いながら377コブの後ろコブにたどりつきました。後ろをみてみると、阿部山の本尾根へととりつくかなりな急登りがみえます。私の足だとすぐには登れそうもない坂です。きっと阿部山山頂をめざしたら下山前に雨にあたってしまいますね。雪道で雨にあたるなんて最悪ですし、最後に渡渉もありますので、無理は禁物です。座右の銘はゆるゆる軽登山ですから。

そんなこんなで、377コブに到着しました。

377コブ

377コブ

コブ上からの景色はそれほど期待はしていなかったのですが、樹間からとはいえ360度山にかこまれている風景がみることができ、なかなか爽快でした。写真は377コブから阿部山山頂を撮ったものです。来シーズンはアタックしてみたいですね。

とりあえず目標地点まではたどり着いたので下山することにします。ただ帰り道は来た道とは違うところを通ってみようと、このコブの尾根伝いにおりてみることとしました。ただ、このコブの尾根は平和の滝の方面へ連なるので、それだと車を置いた平和霊園にはかなり遠回りをしてあるかなきゃいけません。そこで地図をみてみると都合のよさそうな場所に送電線があるのを発見、そこを目標に快速便でおりていこうとおもったのですが、、、、

そこは春山、おっきなトラップがありました。

気分よくコブから下り始めて10歩くらいで、

なんと!

胸までズボーーーーっ!! ときたのです。 首からさげていたDP2のあたりまでうまりました。。

うまった周りの雪は幸いにも硬く、つぼ足だったため笑いながら難なく脱出はできましたが、それ以降歩みは1/3のスピードに危なさそうな場所はストックでつつきながら確認、歩行方法もいつもの深雪くだりの大またでのかけるような歩きかたではなく、ゆっくりとクラストした急斜面をトラバースすかのように、一歩づつ足場をたしかめながらの歩き方となりました。春山の洗礼をしっかりとうけてしまい、ちょっとテンションがさがりかけてきたころに送電線につきました。

送電線

送電線

さぁ、ここから再度ルートを考えなきゃです。なぜかというと、送電線をたどるということは、
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こんな沢をまた越えなきゃいけないということです。
先ほどしっかりと胸までズボをくらったので、沢そばはなかなか行く気がおきません。そこで、沢と尾根との中間ルートを取ることにしました。そこでも慎重に慎重に歩みをすすめていたので爽快感がえられませんでしたが、そのおかげかこんな光景にでくわすことができました。

雪面の緑

雪面の緑

松林に囲まれた一角の雪面が松の葉で覆われて白い景色の中そこだけ緑に薄く輝いていたのです。遠めからみると、いったい何事かとおもいました。凄く幻想的で不思議な光景でした。

この宮城沢沿いは、以前の時も緑に移る宮城沢の幽玄な写真がとれましたし、私にとっては、苦行をしいられながらもなにがしかのサプライズを用意してくれています。

今回もそんな自然のサプライズプレゼントをしっかりとうけとれました。

ひとしきり写真をとったあとはゆっくりと下山しましょう。周りをみわたすと熊さんの遊び道具となった立ち枯れの木が沢山ありました。そういえば、ここ阿部山山域は熊のすみかがあるというのをどこかのブログでよみました。幸い足跡はないので、直近にはここに立ち寄ってはいないようです。 それでもこんな光景の中熊さんが遊ぶすがたを想像すると、怖いようなかわいいような不思議な気持ちになりました。

ここからは小さな崖下にむかった尻すべりや木につかまりながら林道へとおりていき、無事渡渉もすませ車がおいてある平和霊園にたどりつきました。

撮影場所 北海道札幌市西区平和
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000 / SIGMA DP2/iPhone5c

琴似発寒川と宮城沢川の合流点

琴似発寒川と宮城沢川の合流点
西区平和の宮城沢林道まで入りこんでみました。そこにあるのはの合流点です。

この渓相なかなか趣深いですよね。この地点までは平和霊園にある林道入口からはそれほど遠くなく合流点まではすこし藪こぎと藪蚊との戦いを強いられますが、まあたどりつくことができました。

ただ、この宮城沢林道をもう少しおく深くへいくと精竜の滝と呼ばれる滝があるということなので、少しの冒険心が湧きいってみることにしました。

 

宮城沢林道

こんな苔むした景観を眺めながら

林道をいい気分であるいていくと、

宮城沢林道

すぐさま難関出現

道が川で遮られていました、、、。

宮城沢林道

これは橋?

横をみるとこんなものが、、。橋なんでしょうか?

なんとか川を渡りあるいていくと、林道は車も通れないけもの道と化していきました。このころには写真を撮る元気もかなり失せてきて写真をとれていません。そのけもの道林道を歩いて行くとまたもや川に遮られていました。

ちょっとまてよと、きたのたき様の地図を思い浮かべてみると昇龍の滝は林道左側ではなかったかと?? 川の先をみると河原を発見、川底をみてみるとなんとか長靴で遡行できそうだったので、思い切って入渓してその先を確認することとしました。そして河原に到着すると、

宮城沢川

この先は明らかに滝がある!!

こんな風景がひろがっていました! ここで少し余裕ができてきて、周りを見渡してみると、

宮城沢川

猛々しい景観が!

こんな素敵な景観をみて癒されなんとか歩を進めることに、、

この先に滝があることは明らか、しかし一旦戻ってまた滝へのわき道をさがすのはちょっとつかれた、、。目の前をみるとなんだか通れそうな踏みあとが、、、。ということで、崖と藪の中へ、、、。

失敗でした。

とても失敗でした。

湿地にすねまで足をとられるは、踏みあとかと思い進んで行くとただの沢のあとだわ、崖を登ればなんとかなるかと上ってみると一面笹藪だわ、、、とりあえず滝の音は聞こえるのでそれを頼りに歩を進めてみると、、

精竜の滝

精竜の滝

ありました!精竜の滝!!

よし!と思い立ち滝正面へと回れそうな場所をさがしてみるも、、、、

ない、、、

 

ない、、、

 

あるのは崖だけ、、、、

 

無理でした。この写真で精いっぱいでした。

 

人間あきらめるのが肝心です。さぁ!けもの道林道へ戻ろう!と思ったところ、、、

そうです。小さな範囲ですが迷いながらここまできたのです。林道へ戻る道なんてあてをつけていません。。。

どうしよう、、でも、もどらなきゃ話しになりません。 先ほど頭にいれた略図を思い出し川の左岸に林道が走っているのでそちら方面へ、、、。

ここの笹藪ついに背丈を超えてました。。。ただ視界は確保できるほどでした。先ほど通った林道で記憶のあった松の木が目の前にたっているじゃありませんか。そこを目指して藪を漕いでいきました。

えぇ、つきましたよ。つきましたとも。けもの道林道へ。

来る時はうっそうとしげっている林道だなとおもったこのけもの道林道。藪こぎのあとだとなんとも頼もしい立派な林道に思えてきました!林道をゆっくりとあるき視界の素晴らしさを味わいながらかえってきました。

先ほどみちをふさいでいた川さえもいとおしく思えてきました。

宮城沢川

宮城沢川林道帰りに撮った林道をふさいでいた宮城沢川

こんな素敵な写真もとれました。

精龍の滝。いつかリベンジしたいものです!

撮影場所 札幌市西区平和397
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon D3000

琴似発寒川と永峰沢川の合流点

琴似発寒川と永峰沢川の合流点
やっと長い雨から解き放たれた札幌です。ただ午前中はまだ雲が低くたれこめていましたけどね。。。
そんな土曜に訪れたのはの合流点です。

この琴似発寒川、現在は北区新川あたりで琴似川と合流して新川を形成していますが、元々はそのまま北に流路をもち現在の発寒川の流路にて伏籠川と合流し、石狩川に合流をしていました。新川の開削によってその流れを琴似川とともに預ける形となったのです。この経緯からも想像がつく通り発寒川として元々はながれていた川なのです。

札幌北東部の人々は厚別川に、中央部・南部の人々は豊平川に親しみを持っていると思いますが、西部地域の人々はこの琴似発寒川にとても親しみをもっているのではないでしょうか。流路には様々な親水施設や公園をもち人々の憩いを提供し上流部にいたっては札幌の名山手稲山への登山道の脇を流れていくわけなのですから。

今回この合流点を写真に収めるとともに、その手稲山への登山口でもある平和の滝も写真にとりにいってみました。

平和の滝 俯瞰

平和の滝 俯瞰

札幌市民にとってはとっても有名な滝で、夏場の涼をもとめにとか、手稲山への登山口としてとか、休日は駐車場は満杯になるほどのスポットなのです。

平和の滝 正面

平和の滝 正面

滝の景観も美しく、川幅いっぱいに流れおちる滝は勇壮ささえ感じます。

平和の滝 下段の滝

平和の滝 下段の滝

この写真のように滝壺すぐ下は川幅が一気に狭くなり下段の滝といってもいいような姿を見せます。

見る角度によって姿をかえてくれ目を楽しませてくれる平和の滝。札幌市民にとって有名な滝になるのもうなずけますね。

CA3K0634琴似発寒川と永峰沢川の合流点は昨年もおとずれていて、このような写真も撮影しています。

ただ、この写真も携帯写メだったので曇りの日の白とびが激しく、今回改めての撮り直しとして再訪した次第です。

 

 

撮影場所 札幌市西区平和327−5
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 SIGMA DP2