真簾沼(万計沢水域) ~空沼岳登山その6~

真簾沼

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

の続きとなります。

を後にしてから、笹かぶりの道をあるき、標高が1000Mをこえたあたりから、雲をぬけたらしく、青空がみえてきました。

その丁度よいタイミングでへと到着しました。

地図を見ると、空沼岳山腹の沼の中でも一番大きな沼ですし、その大きな姿は沼のイメージからかけ離れているスケール感でした。しかも、空の青を反射し、水面のなんと爽やかなことか!もし、晴天で無風状態だったら、

周囲の潅木は押しなべて背が低く、右側の岸辺をみてみるとアフリカのサバンナのような光景がひろがっています。こりゃ~虜になってしまいますわ。

地図をみてみると流出口がみあたらず、クチナシの沼のようなのですが、一応カテゴリーとしては、の水域としておきました。これももし判明できたら、改めておきます。 だれかご存知の方がいらしたら教えていただけるとうれしいです。

真簾沼でまたもや大休止をとることとして、ゆっくりしていると、今日3人目の私を抜かす方が、、。まぁいいや、のんびり登山が今年の目標ですし。

なんてことを思いながら歩みをすすめます。

標高も1000Mを超えるとその植生やはガラリと変わってきます。

上にそのスライドショーを記載しているのでご参考ください。

登山道は相変わらず泥寧路で、笹かぶりの道や、岩場なんかでも土のあるところはぬたぬたです。歩きづらいことこの上なしです。

そんなこんなで、登山口から4時間30分くらいで、

 

空沼岳山頂

空沼岳山頂

頂上は雲の上となり、

雲海の波濤
爽やかな風

空沼岳山頂より

空沼岳山頂より

札幌1の展望台ときいていましたが、雲海の見栄えも凄くいい感じです

これで、片道約7.5km

ヒンキャクっぷりなので、時間はかかりましたが、ゆっくり登山がテーマなので、よしとします。

これで、

札幌50峰 26座/50座 (空沼岳 1251m) GETしました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

万計沼(万計沢川)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

の続きとなります。

を高まきしながらパスをすると、流れは平坦な流れになります。

でも勢いはとてもあります。

万計沢川

万計沢川

川の先は白い世界です。

万計沢川のほとりに設置された木道をおそるおそるたどると、

万計沢川源頭部

万計沢川源頭部

目の前は白いながらもひらけてきます。

万計沼へ到着です。

other side monochrome
other side monochrome posted by (C)ジプシー
空沼岳万計沢ルートのほぼ中間となり、この沼のほとりには、ベンチなどが設置されていて、

万計山荘

万計山荘

札幌市内の山小屋の中では一際立派な万計山荘が出迎えてくれます。

ここで、大休止です。

ザックやその他の装備を一回はずして汗をぬぐいます。沼のそばなので虫除けスプレーも再塗布します。そして一服しつつ万計沼のこれまた幽玄な姿をとるために何度もシャッターをきっていました。

こんだけ豊富な水をたずさえているのなら、万計沢川のあの勢いも納得できます。

グーグルマップに万計沢川の表記がないのが合点がいきません。

登山口からここまで約2時間15分 ほぼガイド本どおりのタイム感です。

いいペースかとおもいますが、前回の札幌岳も中間地点までは、ほぼオンタイムでその後山頂まででかなりのロスをしていたので、今回もそんな予想がたちます。

ここまでくるのに、2組にぬかされていますしね。

ゆったりしたあと、万計沼をあとにして、

IMG_2684IMG_2691花やきのこを眺めながら、次なるポイント

真簾沼へ向かうことにします。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼の滝
承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

の続きとなります。

でたっぷりと濃密な静寂を楽しんだ後、程なくして、この滝にいきあたります。

雲の中と、滝のミストを合わせマイナスイオンたっぷりの癒しの空間です。

10M級の直瀑。滝の中間地点の倒木が、すこし邪魔ですが、まぁそこはご愛嬌。

この滝を落としている、グーグルマップには川の表記がないのですが、なかなかどうしてかなりな勢いの流量です。それもそのはず、次のエントリーで紹介する万計沼の豊富な水がそのバックボーンなのですから。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

青沼(万計沢川水域)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

の続きとなります。

先ほどのエントリーの無名沼を出た後向かったのは、このです。

標高は900m弱となり、あたりは、完全に雲の中とつつまれました。そんな中であまり人が訪れない沼の端に立つと、なんとも静けさが心地よいものです。万計沢から若干離れたこの場所では、川のせせらぎも聞えなければ、高い木に囲まれ、少しの風ならさえぎってしまうので、水面は鏡のようにしずまり、波音の一つさえもきこえません。雲の中にはいっていったせいか鳥のさえずりもなく、完璧な静寂とうっすらと見える対岸と沼に倒れた倒木を見せる透明感のある水面のみ。

真っ白な雲の中にいるので、対岸への距離感もなく、なんとも無間な幽玄を感じられるひと時をすごすことができました。

ここにくるまでは、

枝沢渡渉1

枝沢渡渉2
2度ほど、万計沢へと向かう枝沢を渡渉していきます。

ご覧の通り橋らしきものはまったくなく、川の中の飛び石を伝いながらわたります。

ここまでの道で汚した靴のいい泥落としになるかなともおいつつ元気にわたっていいきます。

登山道は、

歩きやすいセクション

急登セクション

岩場セクション道幅の広い歩きやすい緩い傾斜、

ややきつい傾斜の岩場、

急登、

そして、背丈ほどの笹被りの道なんかが繰りかえりあらわれてきます。

そして、、、

またもややってきました。

万計沢その2
万計沢その2 posted by (C)ジプシー
万計沢その3
万計沢その3 posted by (C)ジプシー

万計沢川渡渉地点。

万計沢のあらぶっている状態をわたるには緊張します。

万計沢川渡渉点

万計沢川渡渉点

わたるためには、この写真のような、なんともたよりない丸木橋をわたらなければいけません。

今回の山行最後の渡渉にはなるのですが、一度たりともまともな橋をわたっていません。

なかなかワイルドな山行です。

しかも今回は

雲の中の森
雲の中の森 posted by (C)ジプシー
こんな雲の中をあるいていくことになりました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

真駒内川と万計沢川の合流点今回ご紹介するのは、山間部の沢川の荒々しい姿を間近でみることができる、写真奥を流れると写真手前を流れるの合流点です。

ここのポイントは、札幌50峰にも数えられている、空沼岳の万計沢ルートの登山口となっていて、昨年の夏までは、この合流点まで車で入ることができたのですが、昨年の秋の台風のときの大水で林道が崩壊をしたのです。

林道崩壊箇所

林道崩壊箇所

ご覧のように真駒内川が林道を決壊させ、無残な岩盤の河川敷となってしまっていました。

元の流路よりも林道側に侵食をしていたのでしょう。しかもこの日は最近の札幌のぐずついた天気のせいなのか、流量、勢いともかなり激しい様相をていしていました。

空沼岳万計沢ルート登山口

空沼岳万計沢ルート登山口

万計沢ルートの登山口小屋は、登山口とは真駒内川を挟んで対岸にあるので、真駒内川を渡ります。ついでにTOPの写真も、真駒内川を渡渉した先のポイントなのですが、、。

真駒内川渡渉ポイント

真駒内川渡渉ポイント

げ、げ、激流ですね、、、、。

おっかなびっくりわたりました。

ただ、ここのポイント以前は鉄の橋がかかっていたようです。その橋が流されて、木の橋に架け替えられ、それも今は落ちてご覧のような梯子みたいな橋と丸太になっています。

真駒内川は、空沼岳の中腹あたりから、源を発して流れるわけなのですが、この空沼岳、至るところに湿地・沼がある水量豊富な山なのです。それは、今回登った万計沢ルートの登山道が泥濘の道になっていることからもわかりますし、奥深い山なので雪が7月になってものこっています。その水を一手に真駒内川が引き受けてながれおちてくるわけなのです。しかも空沼岳はほぼ自然林がしげっていますので古木も多いわけです。そんな地域に大雨や強風が襲えば、水の勢いと倒木によるダム決壊効果で川は凶悪なブルトーザとなってあたりをなぎ倒していくのでしょう。

万計沢その1
万計沢その1 posted by (C)ジプシー
一応平時の先の写真の真駒内川の様子や、この写真の万計沢の様子。いままで山登りで出会った川の中ではその様相は悪鬼のごとくですので、非常時たるや想像に難いですね。

その昔は札幌の市街地区を流れるさえも橋を落とす暴れ川で、戦後すぐまでは橋の数は数えるほどしかなかったとのこと、今でこそ技術の進歩で落ちることのない橋を幾本も架けて暴れ川の片鱗をかくしてはいますが、今回訪れた、この真駒内川と万計沢川の様子を見ると原初のあらあらしい河川を実感せずにはいられませんでした。

ちなみに今回この万計沢ルートをたどって空沼岳まで登行をおこなっています。

この万計沢ルートは先にものべたように、沼や沢を見ながら登れるルートとして有名で、その沼もしっかりと名前がつけられている景勝地となっています。なので、これから数エントリーに分けて各景勝ポイントを軸にしつつ空沼岳の山行のレポートをおこなっていきます。

ちなみにルートは以下通りです。

撮影場所 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2