千歳川と早苗別川の合流点

千歳川と早苗別川の合流点

前回のエントリーに引き続き、今回も昨年2014年1月11日に撮影した写真です。

場所は、の合流点となります。

写真中央に見える大きな排水機場は早苗別川水門の名がつけられ、地域のランドマークとなっているそうです。

道立野幌森林公園の東丘陵を水源に、千歳川と並行して江別市街を抜け、千歳川に合流する早苗別川は、洪水時に石狩川の高い水位の影響を受けて内水氾濫がたびたび発生し甚大な被害を及ぼしたそうです。それを防ぐために、や水門を設置をしましたが、それでもなかなか収まらず、この水門の設置となったそうです。

江別市の千歳川沿岸は、今現在も多くの水門や樋門、排水機場の建設がおこなわれています。千歳川をとの合流点から、堤防沿いにすすんでみると、現在進行形で排水機場の新規建設や付け替え工事をしている現場をみることができます。

自然と人との攻防はいまでも粛々をおおなわれているのだときっと思えてくれる散策ルートになるのではないでしょうか。

歩み
歩み posted by (C)ジプシー

おまけ、早苗別川の河畔を歩く狐の足跡。冬はこういうアニマルトラッキングをみることができるので、楽しいですね。

撮影場所 江別市ゆめみ野東町 星宝橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100

 

 

早苗別川と筋違川の合流点・早苗別川と早苗別川放水路の分流点

早苗別川と筋違川の合流点・早苗別川と早苗別川放水路の分流点

今回から2エントリー分は昨年の10月26日に撮影をした合流点のご紹介です。

写真手前から流れるが写真左からながれてくると合流し、すぐさま早苗別川がへと流れを分けるポイントです。合流点好きとしては地図で見たときすこしテンションがあがりました。こんな近くで合流点と分流点が接しているなんて!!

わくわくして現地をおとずれてみると、ご覧のようにちょろちょろとした流れの小規模河川の集合のような場所で、ちょっと肩透かしでした。

ただ、早苗別川の下流にいくともう少し川幅もあり立派な水門もあります。千歳川からの逆流してくる水の分もありますでしょう。もっと元をただしてみると、水位が石狩川千歳川>早苗別川の順で低くなっているので石狩川が増水するとこの河川まで影響がでるのかもしれません。そのための放水路なんでしょうか。ただ早苗別川にはその昔船も浮かんでいたほどの水をたたえていたので、その治水の目的でもあったのでしょうか。そんなことを考えながらよくよくできた写真をみてみるとなかなか味わい深いポイントのように感じてきました。

おまけ。

この場所に行く前に、江別の錦山天満宮によって落ち葉の参道を撮ってきました。
江別市錦山天満宮
江別市錦山天満宮 posted by (C)ジプシー

撮影場所 江別市上江別303
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

、さなえべつ川と読みます。今回はこの早苗別川の起点であり、野幌原始林の大沢池から流れ出る(写真奥から流れてい川)と同じく野幌原始林から流れる(写真左の突堤にかこまれている川)との合流点の写真を撮りにいきました。

早苗別川はここを起点として一旦南東へ流路をとり東野幌の耕作地帯で90度北進し千歳川へと合流します。このポイントへたどり着く道の途中には、野幌神社が鎮座しています。江別の開拓は屯田兵と北越殖民社の2大勢力によって進められていきました。現在の野幌原生林の丘陵のふもとに広がる耕作地域は北越植民社の手によるもので、野幌神社も北越植民社の手によるものだそうです。

以前のエントリー千歳川と早苗別川放水路の合流点にて江別の舟運のことを記述しましたが、その舟運と北越植民社にかかわるこんなエピソードがあります。
明治19年7月25日、北越殖民社の大河原文蔵らは野幌原始林を踏査を行おうとした際

「原野歩行スベカラザルト聞キ、幸ヒ漁翁扁船ヲ行カントスルニ会フ。乃チ之ヲ傭テ斗萬別(とまんべつ)ニ遡ル」(『草叢日記』)

と江別川(千歳川)を舟で遡り原始林の踏査へと踏み出したとのこと。いかに当時の原野が深くそして千歳川の航路が近隣の住民の足となっていたかを伝えるようなエピソードではないでしょうか。斗萬別(とまんべつ)<現在の登満別口あたり==野幌原始林を指すのでしょう>に源を持つ川は当時は小さい沢も合わせればたくさんあったでしょうが、比較的川幅があったのは、この早苗別川とトマンベツ川なのではないでしょうか。そして、先述のエピソードとこの地域に建立されている野幌神社を考えると、この早苗別川にも舟が浮かんでいたのではないでしょうか。

今では舟を浮かべるにはかなり無理のある水量ですが、この川に舟が浮かんでいたことを考えるとなにかわくわくする気持ちになりますね。

撮影場所 江別市西野幌515
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sigma dp2