カテゴリー : 石狩市

石狩川右岸河口~石狩川河口導流堤~

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暑い夏ももう少しで終わるのだろうか。

7月の暑さが過ぎると少しだけ涼しさが加わってきた8月の初旬。

せっかくの夏だからと海に行く。

行き先は、石狩川の河口。

もちろん遊泳禁止区域。

泳ぐわけではなく、海を眺めにいくだけ。

石狩川河口導流堤

以前も写真を撮りにいったが、そのときとは打って変わって穏やかな、波。

釣り人も何人かきていた。

そのおこぼれをもらいに来ているのだろうか。

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かもめも何羽も舞っている。

ゆったりとした時間をすごすにはちょうどよい場所だった。

撮影場所 石狩市厚田区聚富618−11
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

石狩川マクンベツ湿原

石狩川マクンベツ湿原

 

の下流域。地名で言うところの石狩市の生振や船場町、美登位等々、現在は広大な農地が広がる札幌近郊の食料庫としてなくてはならない存在だ。

ところがこの地域、かつては北海道の三大湿原の一つとして数えられていた石狩湿原に覆われていたのだ。

もちろん湿地は農耕に適さない。

必然、人と自然との戦いが始まるわけだ。

生振捷水路、当別捷水路などで石狩川本流をショートカットし、がうまれたのをはじめ、この地には数々の用水・排水の水路が存在し、この広大な湿地の排水事業をおこなっていくのである。

その結果、石狩湿原は地名として消失し、現在の同地区の農耕地としての拡大がかなったのだ。

だが、その名残はある。

それが、ここマクンベツ湿原なのだ。

石狩川下流域の堤防内の馬鹿みたい広い河川敷に残されたこの湿原は、葦原とハンノキの林に覆われ、原初の石狩湿原の姿を垣間見ることができるのだ。

そして北国の遅い春の訪れとともに、この湿原には水芭蕉の花が咲き乱れる。

マクンベツの水芭蕉

マクンベツの水芭蕉

 

写真を撮るようになり、風景を撮りに出かけ、以前よりも季節の移りかわりに敏感になった。

花は季節の移り変わりを感じられる絶好なアイコンだ。

なので、行く先々で花を撮ってみたりしている。

水芭蕉は春の訪れを一番最初に感じさせてくれる。

昨年は手稲の星置緑地に水芭蕉目当てで訪れたし、山に登っていったときも、道沿いの湿地に水芭蕉をみかけたりして、そのたびにカメラを向けたり見ほれていたりしていたのだが、このマクンベツ湿原の群落は見事なものだった。

広いハンノキの林の中に水芭蕉がそこかしこに密集しているのだ。圧巻だった。

石狩湿地がもっと広大だったときはもっともっとすさまじい景観だったのだろうか。

マクンベツ湿原の中には木道が敷かれており、ハンノキの林、葦原、の湿原の植生を堪能できる散歩道となっている。

この木道をずっとあるいていくと、雪解け水によって水かさが増している石狩川本流を見ることができた。

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マクンベツ湿原木道をぬけて石狩川へ

 

春の霧の向こうにかすんで見える対岸にこの川の大きさを感じた。

撮影場所
石狩市船場町
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

石狩川河口

石狩川河口
お盆休みを利用して、の河口まで相方さんとお出かけしました。

石狩川河口付近の左岸一帯は、はまなすの丘公園としていろいろな動植物が保護の対象となっています。

シンボルマークの石狩灯台

シンボルマークの石狩灯台

 

すすきが黄色くなり秋の様相をしめしはじめていますが、気温と湿度は夏そのものです。浜辺なので海風が強いのでそれほど歩いていても不快感はありまでした。

ゆり

ゆり

 

夏の花のユリや、

終りかけのハマナス

終りかけのハマナス

 

そろそろ花期も終りかけあちこちに実をつけ始めたはまなす。

トンボ

トンボ

 

夏の終りの代名詞のトンボなんかもとりながら、
ほかにもカモメ・とんび・ひばり・ウミウ・チドリなんかの鳥も見ることができました。
一度だけここで、オジロワシをみたのですが、さすがにこの時期にはであえませんでした。
そんな晩夏の一日でした。

晩夏

晩夏

撮影場所 北海道石狩市浜町
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

発寒川と屯田川の合流点

発寒川と屯田川の合流点

下流域の前々回エントリーした、昨年秋にエントリーしてある、そして今回エントリーのと、支流のをあわせて、創成川水再生プラザの高度処理水を河道へ流す、札幌市の水と緑のネットワーク事業創成川ルートとして導水事業がすすめられていたことを、今回の撮影逍遥で学びました。

前回エントリーの発寒川の姿から見比べると、川幅も大きく鳥や魚などの川辺の生き物も豊富さに驚きます。の分流点から歩いて十分くらいでこの変わりようです。人の叡智ってのはここまで劇的に自然環境を変えることができるものですね。

元々、水と緑のネットワーク事業っていうのは、札幌市の都市化の影響による水環境の悪化が見られる地域を豊かな水環境に再整備しようとする事業だそうで、その目的はこの姿をみるかぎり成功をしたといっていいのでしょうね。

自然を壊すのも人、再生させるのも人

いささかマッチポンプなようなきがしますが、人の営みの中ではいたしかたないといったところでしょうか。

ところで、この写真を撮った場所なのですが、発寒川右岸に場所を移しました。地図の市境界線をみてみてくてださい。

どうやら、この場所、石狩市に組みされているようです。境界線ってのはだいたい山の峰や川筋に沿ってつけられていることが常なので、きっとこのうねうねとした境界は発寒川の以前の流路だったのでしょうね。

このあたりの花川地区の元になった、樽川村、花畔村の開村は明治4年~5年。現在の発寒川がうまれたのは、 新川開削後であり、その工事は明治19年から20年にわたっておこなわれています。新川開削までは、いくらかの河川改修がおこなわれていたとはおもいますが、手稲山からの水を 石狩川まで運んでいたはずなので、そのころの流路が現在の札幌市と石狩市の境界としてのこっているのでしょうか。

川を撮って歩いていると、川そのものはもちろん、川が残していった歴史なんてのにも触れることができます。なかなか楽しいものですね。

撮影場所 石狩市花川東
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と新琴似川の分流点

発寒川と新琴似川の分流点

前回のエントリーで排水路としてのの姿に触れましたが、この写真がと出会う直前の発寒川の姿です。ご覧のように流路は一面草に覆われており水面をみることができない、まるで湿地のような様相をしめしています。ただ、ここのポイントから発寒川をみると護岸物がその草で覆われ、河畔にはえている木々がその川幅をしめし、青々と茂る草が川筋にきれいにしたがってその背丈を変えているので、どこが川筋かが一目瞭然となっていて実に写欲をそそるポイントとなっていました。普段は、このような水面をみることができない川に出合うとまったく写真を撮る気がうせるのですが、朝もやの幻想的なスパイスも手伝ってか、何回もシャッターをおしていました。

ちょうど写真からは見きれていますが、この発寒川右岸に

樋門

樋門

このような樋門が設置されていて、ここからとの分流点にもなっているのです。

分流点?

と思った方もいらっしゃるでしょう。その戸惑いは当然で、樋門があるとだいたいは合流する場所だったりするのですが、新琴似川はれっきとした新川水系の河川として区分されています。

開拓初期では、この流路を原野大排水となづけられており、札幌北部~西部にかけての水はけの悪い石狩砂丘域で農地開発をするために重要な排水路として開削されていった人口河川なのです。現在はその役割も薄くなりほかの排水路とおなじように、夏のこの時期は水面をみることのできない河川としてひっそりと流れ、その存在はこの川を渡る時に橋の欄干や橋そばに立つ指標により人の目に川があることを示している程度になっています。

このような河川と河川を結ぶ連絡水路のような河川は札幌市内近郊問わず結構な数があり、そのたびにどちらの川から水をわけどちらの川に水をあわせているのかに迷うこと多いのですが、今回のこの二つの河川は、一方の新琴似川が新川水系、もう一方の発寒川が石狩川水系として区別されているので判別がしやすい分流点でした。

撮影場所 北海道石狩市花川404
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と安春川の合流点

発寒川と安春川の合流点

最近、早朝撮影おこなっていないなと今年の夏の写真をみてみて思ったので、夜明け直前のの合流点にいってきました。日の出位置を予想していきましたが、若干予想よりはずれて、おもったような写真が撮れずに苦心しましたが、なんとかこんな写真を撮ることができました。

ところでここの合流点、現在の発寒川の位置付けが如実に現れているポイントです。

発寒川はもともとは、手稲山を源として石狩川までながれていましたが(現在のの下部湖盆の始まる地点)、の開削によって分断され、手稲山から新川までが現在の、新川で分断された旧流路を発寒川としています。

旧流路という点が重要で、現在の発寒川は自然河川から人口河川的な排水路として生まれ変わっていった川なのです。

写真をみると、奥のほうからながれてきている川が本流の発寒川のようにかんじるでしょうが、その川は安春川で、肝心の発寒川は安春川と合流するまでは、草に覆われて水面をみることができない川になっています。これは、次にエントリーする新琴似川との分流点での写真でよくわかるかとおもいます。排水路的な役割を持つ人口河川だと夏のこの時期には当たり前に見られる姿です。

では、もう一方の安春川はしっかりとした源流をもつ自然河川かというと、まったくの人口河川で、新琴似の開拓に入植した屯田兵によって開削された、生粋の排水路なのです。こちらも排水路なのになぜここまで豊富な流量を誇るかというと、実はこの安春川からはじまり、屯田川、、の発寒川下流域に合流する3河川と、は、創成川水再生プラザからの水をくみ上げ、高度処理水としてそれぞれの河川にながしているのです。その水は発寒川に流入し、茨戸川の豊富な水量の逆流も影響はあるのでしょうが、かなり川幅の広いとうとうとした流れを見ることができるのです。

と、いうわけで発寒川が人の手によってその姿を劇的にかえるポイントなのです。おまけ 夜明け前の高圧電線鉄塔

おまけ
夜明け前の高圧電線鉄塔

 

撮影場所 石狩市花川424−45
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

茨戸川と真勲別川の合流点

茨戸川と真勲別川の合流点

あけましておめでとうございますの、2015年最初の写真はの合流点に登る初日の出です。

手前は茨戸川が石狩川に流れ込むための生振運河(志美運河)で、ここを境に写真奥左側が真勲別川となります。元々真勲別川も茨戸川も石狩川の河川改修によってとりのこされた旧川道です。最初は旧石狩川とされ、その後茨戸川と改称され、その際に生振運河(志美運河)を境に東側を真勲別川としたそうです。

ここまでのアプローチは、夏場でしたら、運河沿いにある堤防を歩けばよいのですが、冬場はだいたいの堤防がそうであるように、ここも雪に閉ざされます。雪の上をスノーシューを駆りながらえっちらおっちらとたどり着いたので、アプローチ難度を★4つとしました。

初のスノーシューはなかなか歩きづらくまだまだ慣れが必要だと実感しました。

そんなこんなで今年も川歩きをどんどんやっていきたいと思います。

で、初日の出を拝んだあとは初詣です。かなり場所ははなれますが、今年の初詣で先は、

相馬神社

相馬神社

平岸にある、札幌50峰にも数えられている、天神山山頂の相馬神社にいたしました。

天神山登り口

天神山登り口

天神山緑地として整備されているので、地面はご覧のようにアスファルトで登りやすくなっていましたが、ここ天神山緑地への入り口は多数あり、場所場所によってはその様相も様々のようです。私は今回は天神山緑地駐車場からのアプローチでしたのでこんなかんじですが、相馬神社の参道は結構きついのぼりのようでした。

標高84.9mの天神山あっという間についてしまいました。

天神山山頂

天神山山頂、相馬神社鳥居

しっかりと今年の祈願もしてきて、今年の登り初めを終らせました。

川歩きとともに山歩きもやってくつもりですよ(^^

あとは、、、、 鉄道、、、自動車、、、滝、、ポートレイト、、なんかも攻めなきゃね(笑)

天神山からの眺望

天神山からの眺望

 

札幌50峰9座目 (天神山84.9m)

撮影場所 石狩市親船町3−27
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

石狩放水路河口

石狩放水路河口
今回は昨年8月24日に撮影をした河口のご紹介です。

水系域は石狩川に属し、の途中から石狩湾新港に向けて水を分流させています。の旧川道である茨戸川はそのゆるりとしたながれ全体の水量、石狩川へその水を預ける流出口の規模などから常に洪水の危機にさらされ、また実際に洪水による被害もかなりおきていました。その茨戸川の治水を目的に昭和51年からはじまって57年に完成したのがこの石狩川放水路です。その効果はかなり高いようで、洪水の危機を何度も救っていきました。工期に6年をかけ費用も莫大なものだったとも聞きますが周辺の安全をかんがえ、その効果を鑑みると妥当以上の事業だったのではないでしょうか。

この河口部、写真でご覧のようにコンビナート群も敷設されていて、工場夜景好きの方々には結構有名なスポットのようです。また、ほんの少し上流へと足をのばしそこから河口部へと目を向けると、

風車と石狩放水路河口

風車と石狩放水路河口

このように風力発電の風車とコンビナートを一緒にみることができ、この場所が一大エネルギー基地であることが垣間見れます。

 

撮影場所 石狩市新港中央4丁目2
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CASIO CA007

茨戸川と伏籠川の合流点

茨戸川と伏籠川の合流点
札幌市を流れる川で直接に流れ込む川は実は2つしかありません。一つはおなじみ、そしてもうひとつはこのです。ただこの茨戸川、流域のほとんどを石狩市でながれています。ここ花川東で札幌市東部の川を集めてながれてくると合流をしてその流れを石狩川に運んでいきます。また元々はこの茨戸川、石狩川の旧川道が残った三日月湖なのです。地図を見てみると茨戸川は2つ~3つに分かれているように見えます。 最東部でひっそりと残されているようにみえるのが上部湖盆 (2.9km)、上部湖盆 から連絡水路をつたってあいの里から丁度伏籠川をあわせるこの地点までを中部湖盆 (5.8km)、そして写真に写っている場所から石狩川への水路までを下部湖盆 (11.5km)といいます。下部湖盆 から先にも水をたたえており、その部分約2.0Kmを真勲別川という支流として区分されています。

川幅が広くさらに流れも緩やかな茨戸川は元々漁業に利用されており、現在も漁船を見ることもしばしばあります。またカヌーやレガッタのメッカとして広く市民にもしられており、冬は川面がしっかりと結氷するので、川面にテントをはり氷に穴を開けてのワカサギ釣りも有名です。

ほかにも鳥類などもおおくおとずれており、撮影時にも鴨や鵜なんかもとんでいました。

もちろん、おなじみカモメもきています。

もちろん、おなじみカモメもきています。

これだけの規模をもちながらゆるりとした流れをたたえる茨戸川。眺めているだけでもゆったりとした気持ちになれますね。

昨年11月撮影

昨年11月撮影

 

このポイント昨年も撮りに行っています。川幅が広いのでなかなかピントを合わせるのがむづかしくちょっとピンボケ写真になってしまったため、今回改めてとりにいきました。

 

撮影場所 石狩市花川東
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS kiss x2

二の滝川河口(白銀の滝)

二の滝川河口
先ほどのエントリーの続きのようなものなのですが、増毛行きの目的のもう一つは雄冬を訪れることだったのです。別になにがある街でもないのですが、陸の孤島とよばれ通年を通して陸路での往来が1999年にやっと可能になった秘境とも呼ばれる場所なのです。それまでは、増毛からの定期航路が通年での唯一の交通機関であった集落なのです。子供のころ不確ではありますが、一度船でここに訪れたことがある記憶がありまして、ついついこちら方面にいくことがあると立ち寄りたくなる場所なのです。

この雄冬は、集落中心部は増毛郡増毛町雄冬として留萌地方の管轄で、すこしだけ離れ浜益への山道に入る直前くらいで、行政区域が石狩地方の石狩市浜益区雄冬となります。集落は全て増毛町側にあるのでそれほど問題はないのですが、なぜこんな市区区域としたのかが不思議です。

さて本題の川のお話ですが、写真に写っている滝、白銀の滝として日本海側を走る国道231号オロロンラインの名景勝地なのですが、この滝はこのままに日本海に水を落としているのです。そしてこの滝を擁する川の名前は、というのです。

白銀の滝オロロンラインより望む

白銀の滝オロロンラインより望む

白銀の滝から日本海を望む

白銀の滝から日本海を望む

川撮りを始めてからを撮ることも多くなってきたのですが、海に直接落ちる滝は札幌近隣にはなく、このように海にせせり立つ崖から豪快に流れを落とす滝をみると圧巻ですね。

雄冬の集落からすぐそばの山を登ると展望台がありまして、雄冬岬や周辺を眺めることができます。

雄冬展望台から浜益側を望む

雄冬展望台から浜益側を望む

 

雄冬展望台から増毛側を望む

雄冬展望台から増毛側を望む

こんな切り立った崖に囲まれた集落、雄冬 陸の孤島となってしまうのもうなずけます。そしてここに居を構え生活を営んできた人々の力にも改めて感動してしまいます。

撮影場所 石狩市浜益区雄冬
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 CANON EOS KISS X2