新川と道庁排水の合流点
開拓期、札幌の低地の湿地帯の開拓において排水対策は重要な課題だった。
それゆえに新川の開削事業は至上の工事だったことは明白だったろう。
そのような成り立ちの新川だから、そこに流れ込む河川は成り立ちから人口的に作られた、排水を用とする河川が多い。
今回撮影した、道庁排水も名前からもわかるように、排水を要とした人口河川だ。
しかし調べてみると、元々は鮭見川と呼ばれる自然河川だったらしいということをしった。
現在の発寒墓地あたりに端を発していたらしい。
ということは新川開削前は、発寒川(現琴似発寒川)区間に水をあわせていたのだろうか。
この写真で見ると、天狗橋の袂から少し下流に寄った河畔林のところで、その水をあわせている。
人の手が多いに入った小河川の常として、樋門とこの写真のような4面張の合流点だ。
ここから上流側をみるとご覧のように3面コンクリート護岸の排水路として姿を見せてくれる。
それにしても、今回撮影した、稲積橋側から合流点を眺めると、見事に札幌駅付近のビル郡を同時に見ることができる。このビル郡の少し左側には道庁の赤レンガが位置するのだ。
この河川に冠せられている道庁は流域には当然存在してはいないのだが、ここから道庁方面がばっちりと見ることができるのは、当時の人がそれを意図して名づけたのだろうか、ちょっとした妄想をしてしまう。
撮影場所 |
札幌市西区発寒17条14丁目 追分通り稲積橋
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アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
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