豊平川遠望(藻岩山山頂より)
お盆の今日。
朝夕の気温も少し落ち着き始め過ごしやすさが若干もどってきた札幌。
それでも日中は蒸し暑く、真夏を感じるので、藻岩山へと涼をもとめにのぼってきた。
そこから望む、豊平川は190万の大都市の中心を縫うように蛇行をしながら流れていくさまが良く見て取れる。
札幌は豊平川によって形成された扇状地をうまく利用してつくられた街であり、ここ藻岩山山頂からは、その中央部から北端あたりまでを見て取れるのだろう。いまだ地形に関してははっきりとは認識できないのが残念だが。
扇状地を形作る要因のひとつとして三角山を終端とした通称札幌連山の岩盤層が上げられる。
川の水は硬い地層を嫌って、というか柔らかな地層を削るように流れる性質があるようで、その結果札幌連山の山すその下にある岩盤層を巻くように蛇行をしているのだろう。
ただ、現在の流路は開拓とともに固定化をされていたもので、この川の長い歴史の中においてはたまたま今の流路の時に人の手によって決められたに過ぎない姿なのだろう。
たとえば、明治のころの地図には胆振川なる流れがあって、そこを元に創成川がつくられていったのだが、実はその胆振川、元を正せば豊平川の旧流路であったということだ。そうすると現在の流路よりも若干西側にながれていたことも創造にかたくない。
そんなことを思いながら藻岩山山頂から円山方面に目を移していくのも面白い。
ちなみに今回の山行記もヤマレコにアップをしてある。
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