白糸の滝(定山渓発電所余水)~夕日岳登山~
久々の滝撮りです。
訪れたのは定山渓の白糸の滝。
この滝、北海道で稼動している最古の水力発電所、定山渓発電所の余水を流す水路上に落ちている滝です。
定山渓発電所はこの水路からほんの少し豊平川の上流で水路式で取水をして、発電施設の中に通し、水を蓄えずそのまま流し水車をまわして発電機を稼働させるダムを持たない水力発電施設です。
自然河川ではもちろんなく、人工の河川としても認知はされていませんので、厳密には川ではありませんが、用水路の一種として今回紹介いたしました。
この日はそれほど水量が多くなく迫力には乏しい瀑布でしたが、緑に覆われた滝面はなかなか涼しげば雰囲気をかもしだしていました。
札幌の奥座敷定山渓温泉街からすぐそばなので、気軽に涼を求めるには丁度よいロケーションにあるのではないでしょうか。
ちなみに、冬季は渇水期のためこの滝はブルーシートに覆われて氷瀑は形成しないようです。
この白糸の滝から程近い定山渓神社の裏に札幌50峰に数えられる夕日岳という山があります。
と、いうわけで登ってまいりました。
ルートは以下の通り、
定山渓神社の左奥に登山口への看板があってそこを少し進むと入林届けと看板が設置された夕日岳の登山口があります。冬季は入林ポストは撤去されているはずなので、ポスト設置後のノートを見てみると、結構な人がのぼっている事がわかります。
登山道は定山渓第一沢川の左岸を沢に設置されている砂防ダムを見ながらまったりと歩いていきます。
程なくして、
定山渓第一沢川を渡渉するポイントがあります。ここには橋はかかっていなく飛び石をつないでの渡渉となるのですが、まだまだ融雪期なので、若干深いです。飛び石から転げおちたら脛くらいまでは水につかることでしょう。もし、ここで落ちたら靴水浸しになるので即効撤退決定になってしまうので、慎重にわたります。
一方バウ君はというと、器用に飛び石をつないでさっさと対岸にわたって私をまっていました。
右岸にわたってからの登山道は、ほぼ小さい沢状になっていて、どろどろの箇所をぬからないような場所を探して歩いていくことになります。
この枝沢をずんずんつめていくと、源頭に近いところまでたどりつきます。ここから登山道は左に曲がり沢から離れると谷地形のトラバース路となります。
このトラバース路、道幅が割りとせまく、沢の湿気が届かない高度になってくると乾きやすい土壌になっているので、下りは少し注意が必要かもしれません。倒木箇所や岩が露出している部分や木の根のギャップもあったりで、似た感じの谷地形のトラバース路の藻岩山小林峠コースよりはワイルドな印象です。
そんな道でもバウ君は意に介せずひょいひょいと進んでいきます。 最近山行に同行することがおおいので、登山道の歩き方をしっかりと身につけたのでしょうか。
道中はニリンソウやシラネアオイが咲き誇り目を楽しませてくれます。
ほかにも、今回はヤマツツジが綺麗に咲いていました。
春の時期はいろいろな花が目をたのしませてくれますね。
そんなこんなで登山口から45分くらいで、
この山唯一の展望スポット見晴らし台へと到着します。
無意根山や余市岳、定山渓天狗岳をみることができます。
特筆すべきはここから眺める定山渓ダムの巨大さです。見晴台へと続く道を登って一番最初に目に入るのが、定山渓ダムの壁。谷に流れる水をせき止める巨大な壁はさながら城壁のようにもみえました。
ここで、水分補給や写真撮影をしてちょっと休息します。
見晴台はしっかりと刈り払われてベンチなんかも設置していましたが、木々が育ってぬけのいい眺望とは言い難いですが、それでも爽快感は得られます。ただ、この時期ヤブカが発生してきています。休憩をしているとどこからともなくあつまってきて、私やバウにまとわりつきはじめます。虫除けスプレーを噴射しまくり蚊を除けますが、なかなか落ち着いて休むことはできません。この時期の低山では仕方ないのでしょうね。
休憩もほどほに歩みを山頂へと向かうこととします。
ここからは山頂へと向かう稜線を伝う道となり20分くらいあるくと、
山頂へと到着しました。
周りは林。眺望0ですが、心地のいい山歩きをたのしませてくれました。
登山口からは1時間20分。休憩時間をはずすとだいたい標準タイムで登ることができました。今回はバウの先導だったので、写真タイムを撮ることもすくなっかたのがその原因かも。
頂上でカロリー補給なんかをしながら休憩をして、下山とします。
途中の渡渉ポイントのバウ君の勇姿に野生を感じつつ約45分くらいで登山口へともどってきました。
と、いうわけで、
札幌50峰 21座/50座 夕日岳(590m) GETしました。
撮影場所 | 札幌市南区定山渓 定山渓発電所 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |