小樽内川と張確越沢川の合流点
今シーズン最後のスキーを楽しみに、札幌国際スキー場を目指したのだが、現地に着き営業をまっていたところ、折からの強風のため、ゴンドラの営業が中止とのアナウンス。
しかたなく、国際スキー場を離れどこにいこうかと思案。
スキー場からほどなくした場所にある、春香小屋のある小樽内川奥林道をゆったりスキー散策をすることにした。
今シーズン5回目のこの林道。
雪はまだ残っていた。
スキーを履きゆっくりと歩き始め、いままでいったことのない春香沢方面へと足を伸ばした。
川撮りをしようとはまったくおもっていなかったので、事前の下調べをせずに歩いていったのが、思いもかけず、春の増水した小樽内川に勢いよく合流する河川の姿に目を奪われた。
カメラを取り出し、写真をとっておくことにした。
帰宅後しらべてみると、小樽内川に合流していた河川は、張碓越沢川というらしい。
このあたりはわりと緩やかな台地上の地形に小さなピークが所々ある。そんな地形なので縦横に林道が走っている。もしかしたら昔から、小樽方面から定山渓へと抜けるための道としてしられていたのかもしれない。有名な銭函峠なんてのもこの地域にある。
「○○越え」という名称も、「○○峠」に近い意味合いを持っているのだろう。やや峠よりも難所としてのニュアンスが伺える。
道道1号で整備された朝里~定山渓間を結ぶ朝里峠、銭函の桂岡から定山渓へと抜ける林道として有名な銭函峠、この二つの峠に挟まれた格好できっと張碓越えなんて地名がつけられた山道があったのだろうか。ジオグラフィカに搭載されている地形図をみてみると、この張碓越沢川に沿う形で林道が札幌と小樽の境界の稜線のそばまできられている。
その先、小樽側にはいると一転険しく等高線がひかれており、その谷間に張碓川がながれていた。
もしかしたら、険しい張碓川を沿い標高を上げると訪れる札幌側の台地状の地を「張碓越え」といっていたのだろうか。
雪解けの水は林道を覆い始めあふれた水が作る湿地にヤチブキやふきのとうが春がきたとささやいているようだった。
撮影場所 |
北海道札幌市南区定山渓 小樽内奥林道
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アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |