冷水沢川 ~札幌岳 登山~
最近の当ブログは、合流点のご紹介よりも、河川そのもののご紹介をすることが多くなってきました。
iPhoneのGPSアプリのGEOGRAPHICAを使用するようになって、その傾向がどんどん多くなってきました。
まぁ、山登りも趣味として定着してきたのが要因の一つであることは否めないです。
と、いう前置き&言い訳をしつつ、今回紹介するのは、豊平川の上流部、豊平峡のすぐ下あたりで合流する、冷水沢川のご紹介です。
割と深めの淵(膝上くらいの深さ)を持った小滝風の流れ、なんともいやされますね。
この写真の撮影ポイントは、札幌50峰の札幌岳へと向かう登山道、冷水沢コース上にあります。
このコースは その名通り、冷水沢沿いを上流につめて、途中から尾根へと乗るコースです。
冷水沢に沿って歩いていく途中何度も渡渉をし、川好きの私としてはかなり楽しめるコースなのです。そしてTOPの写真はコース中の最終渡渉ポイントとなります。そして、コースは丁度中間あたりとなる、冷水小屋へと向かうわけなのですが、この小屋名前の通り、冷水沢の源流部にたっていて、湧き水その風格と冷水沢の湧き水で登山者の絶好の休憩ポイントとして親しまれているのです。
そうなんです!
この冷水沢小屋は、冷水沢川の源流部にあるのです!!
当初の計画では、今回の撮影POINTは冷水沢川と冷水小屋を撮ろうとおもっていました。もちろんきちんととってきました。
これは、これで、いい感じに撮れたかとは思うのですが、冷水沢の流れがちょろんとしかみえなかったのと、TOPの写真のほうが、いい感じに撮れたので、今回のTOP写真は冷水沢最終渡渉地点としました。
というわけで、札幌岳の山行レポートへとします。
ルートは以下の通り。
スタートは豊平峡ダムのゲート脇にある、登山者用駐車場です。豊平峡はいつか機会を作っていこうとおもっていますが、今回は札幌岳へと向かいます。
天気は低めの雲がさがり、かるくガスがかかりそうな雰囲気です。前回の手稲山山行でも眺望をえられませんでしたし、最近晴天にめぐまれませんが、冷水沢沿いを歩くってことで、私のテンションはうきうき気分です。
序盤の登山道は草かぶりが散見されているところもありますが、平坦に近く良く整備されている登山道です。
序盤の見所は、整然と並ぶカラマツ林です。
ガイド本などでは、不評のようですが、私はカラマツ林を歩くのがとても好きです。カラマツの落葉が敷き詰められている道は上質のウッドチップ路のように歩きやすく、整然と並ぶカラマツの景観はとても気持ちのいいものです。見てよし歩いてよしの大好物の道なのです。
こんな気分のよい道をあるいていくといよいよ冷水沢川の第一渡渉地点となります。
いいですね~。
このせせらぎ感。 わりと勢いのある水がザーザーとながれています。融雪期もそろろ過ぎるころなので、川の流れ自体はそれほど、期待していなかったのですが、予想は裏切られ、ご覧のようにいい感じで川はながれていきます。
左岸へと渡渉をすると、道は、
こんな感じの鬱蒼とした登山道となります。
沢沿いなので、藪蚊やブヨにおびえながら進むことになるのですが、いい感じの川のそばなので、いや気分はおきてきません。
冷水沢の気持ちのいい音を聞きながら、第2渡渉地点につきます。
う~~ん (o・∀・)b゙イィ!
苔むした感岩といい感じで水を落とす渓相!癒されます。
中規模河川の渓流具合にここまで近づいていけるルートは手稲山の乙女の滝ルートくらいしか歩いたことがないので、もう気分はホクホクです。
ここまでの渡渉は橋や橋らしき丸太がかけられていましたが、次の第三渡渉地点は、枝沢を渡るので、
こんな感じで倒木を利用した渡渉ポイントとなりました。それほど深くもなく石もあるので、この丸太がなくとてもわたれるかとは思いますが、しっかりと利用させていただきます。
程なくして次の渡渉地点にいきあたります。
この第四渡渉地点を渡ると、道は高度を少しだけ上げるように傾斜がつくのですが、その傾斜へ入る直前に先ほどわたった枝沢が湿地のようになたたずまいを見せてくれます。
これまた癒されます。しかし飽きない道です。
ややしばらくいくと、登山道は、管理林道と出合います。
管理林道を過ぎると傾斜は徐々にましていきます。
枝沢の第5渡渉地点をすぎると、
こんな具合に道は険しさを増します。
道はは沢型をトラバースするような形になっていきます。若干片斜面になり少し注意が必要になってきますが、
最終渡渉地点に行き会いました。ここは、橋はもちろん、丸太もわたっていなく、川の中の飛び石をたどることになるのですが、靴を少しだけぬらす程度で渡れます。私はこの景観に見ほれてややしばらくこの川の真ん中で写真をとっていました。
そして充分堪能したあと歩みを進め、約1時間30分のガイド本どおりの行程時間で、
冷水小屋に到着しました。
ここで、身支度を整えて、いよいよ核心の登りへと向かうことになります。写真手前に写っている鉄パイプからは湧き水がでていて昔はここで、水を飲むことができたようですし、今でも飲んでいる人もいるようですが、生水はすこしこわいので、飲むことはしませんでしたが、冷水沢川の源を眺めつつ小屋横の急登に挑みます。
なかなか厳しいのぼりが続きます。しかも道はぬたぬた。靴がグリップしません。
ここから山頂までは、約1時間10分程度とガイド本にのっていました。冷水小屋の標識では2.5kmとのこと。なんとかオンタイムでいこうとおもいましたが、ここの急登でそれはあきらめました。
ゆっくり慎重に登っていくことにします。
なんとか急登をクリアすると、道は平坦になります。ここの道とても気持ちよく歩くことができました。でも
ややしばらくすると岩場が登場します。でも、手稲のガレ場を経験したので、楽勝です。ただ、道がグリップしないのがつらいですが、、、。
この道のぬたぬたの原因は、どうやら、このルート上に残っている残雪の雪解け水のようです。
ガレ場を通りすぎると、この残雪の名残が現れ、この一帯だけ、木々もまだ芽吹き始めで早春のような色合いとなっていました。
この残雪地帯を過ぎると、道は少しだけ傾斜をつけて、
山頂へと飛び出すのでした。
到着した時点では、ガスの中で真っ白だったのですが、いつもの山頂儀式の給水&今日は山ご飯のいなりずし・生着替えをしていると少しだけガスが晴れて、
狭薄山がなんとかかろうじて見ることができるようになってきました。
冷水小屋からここまで、2時間。 登山口から3時間半の行程でやっと山頂につきました。
やはり急登が苦手ですね。
山頂独り占めのいい時間を三十分ほど楽しんで下山をします。
下山の途中、山頂ではみえなかった、無意根山が顔をだし、
もう少し、山頂で粘ればいかったかなとおもいつつも、下山はガイド本通りの2時間30分程度でおりてきました。
下に札幌岳の道中で撮った花の写真のスライドショーもおまけにつけておきます。
今回の反省点は、
くだりのぬたぬたの道を滑らずに歩るけなかった点。
最後の最後の駐車場でブヨにかまれてしまった点。
ですね。
虫対策は車に乗り込んで、運転しだすまで気をぬいちゃいけませんね。おかげで手首がかゆくてしょうがありません。
あと、今回飲料にヴァームをもっていったのですが、飲んだ直後に蜂(種類不明)にまとわりつかれました。飲む前は全然蜂にまとわりつかれなかったので、不思議なもんですね。ヴァームはスズメバチの幼虫の分泌物の中に含まれているアミノ酸がかなり含有されているそうなので、それが原因だったのかな、、、。
というわけで、
札幌50峰 25座/50座(札幌岳 1293m) GETしました。
丁度折り返し地点ですね(^^
撮影場所 | 札幌市南区 定山渓 札幌岳冷水沢ルート |
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★★☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |