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小沼川跡を歩く その2

小沼川跡を歩く その2

散策の続き、上流部菊水上町側をあるいてみます。

小沼川は、札幌東高校あたりの湧き水を水源とし途中をあわせ、菊水元町9条1丁目当たりでと流れを合わせへと流れを注ぐ川です。湧水を源とするのですから泉が枯れれば流れもなくなり川は埋め立てられます。そして残ったのが、菊水元町側は以前のエントリーの通り南7条米里通り。そして今回歩くのが菊水上町川に整備された、旧小沼川遊歩道です。

以前の流路は、今昔マップをみてみてください。

今回は、TOPの写真に写っている菊水上町側の小沼川跡と鉄橋をスタートし、札幌東高校をゴールとします。TOPの写真の右側に流れているのが小沼川の跡になります。小沼川自体は埋め立てられて地図からは消えていますが、その流路を利用して排水溝とでも利用しているのでしょうか、水の流れを見ることができます。ちなみに線路をはしっているのは、寝台急行はまなすです。通常運行の車両としては北海道で最後に残ったブルートレインです。

では、スタートしてみましょう。

スタート DSC_0031旧小沼川遊歩道の東端はこんな感じまだまだ雪に半分くらいは覆われています。前回の探索の際長靴をはいていったおかげかかとを軽い靴ずれにしてしまったので、今回はスニーカーにしたのですが、まだちょっとはやかったようです。早朝で気温もあがりきっていないので、そんなにぬからないかと踏んで雪の中藻すすんでみます。雪の途切れた道端には、

早くもふきのとうが

早くもふきのとうが芽吹いてきました。

春の息吹を感じられるような緑がみえはじめてきました。それでも3月の札幌、雪のたまりはそこかしこにあります。

菊水上町4条2丁目DSC_0034東端の遊歩道の終りと次の遊歩道の菊水上町4条2丁目あたりは、こんな感じで雪が厚く残っています。

目印がなく雪の山を登るのも少しきがひけたので、1メートルくらいはなれて平行している普通の道路を巻いてすすみます。

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菊水上町4条1丁目から菊水上町3条1丁目の遊歩道扱いになっている道路は割りと道幅もあり、両脇に宅地っぽく住宅が綺麗にならんでいます。くねくね遊歩道もここで終りか~と少し残念な気持ちで歩みを進めてみると、

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そんな思いをきれいに裏切ってくれるこのクネクネと残雪が3条1丁目の真ん中あたりからはじまりました。ただ、この突き当たりは数年前にお目見えした平和大橋の基部になって遊歩道は一旦分断されます。

ちょっと残念な気持ちで、平和通りを渡し向かいの道路にたどりつき、遊歩道をさがしてみると、、、。

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でました!雪の山にうまった遊歩道!

先ほどのように1mくらいしか離れていない巻き道はみつかりません。ここで迂回してしまうとなんだか負けてしまうような変な意地がわきあがりバウと一緒にこの雪の山にチャレンジをします。雪自体はぬかる場所はそれほどなく、ザクザクと歩みを進めることができました。

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菊水上町2条1丁目を斜めに進み雪山を無難にクリアすし、また遊歩道を探すと、、

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またまたでてきました。雪の山の遊歩道。しかも今度は回りに民家がきっちりとたちならんでいるので、その家の屋根の雪がおちてきたのでしょう。山の稜線のような格好で行く手を阻みます。それでも、私とバウの川跡探検隊はめげません。あまり埋まらなそうな場所を探しながらザクザクと進み、

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最後の雪山をクリアしました。なんだか楽しい気分になってきたところで、菊水上町2条2丁目で一旦遊歩道は途切れます。iPhoneのジオグラフィカの地図を見ながら小道のありそうな方向へ歩みをすすめると、

菊水いずみ公園

菊水いずみ公園

菊水いずみ公園なる街区公園につきました。いずみ公園なんて、なんて意味深な名前でしょう。きっと小沼川にかかわりがあるのでしょう。この公園の中をさくさくとすすみ出口にたどりつくと、道路を挟んだ反対側に、またもや遊歩道を発見

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このまま進み菊水9条の横断歩道のある交差点へとでました。

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この交差点から東高校側をながめてみると、良い感じの弱三角形の建物とその奥にちょっとした道が。川跡ってのは不自然な建物と道路が多いのは決まりきったことなので、12号線を渡りのその斜め道を通って東高校をめざします。

すると、東高校のグランドの向かい側に、

小沼川のメム跡?

小沼川のメム跡?

民地なのでしょうが、少しくぼんだ広めの庭らしきものを発見。もしかしたらここが小沼川のメムの跡かもと思いながらゴールとしました。

今回のルートはこんあGPSログとなりました。

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前回のルートとあわせてみると、

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このようになりました。わりと忠実にたどれたかなと思います。菊水上町側は白石川のときと同じように、見所満載の楽しい探訪となりました。

撮影場所 札幌市白石区菊水上町4条2丁目52−11
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

 

小沼川跡を歩く

小沼川を歩く

 

さて、今回は札幌の河川跡としては割りと有名な跡をたどってみようと思います。

流路は、と同じく白石区菊水元町菊水上町を横断してで合流となります。

以前も掲載したこの昭和23年の空中写真をみてみると、前回歩いた白石川に平行してながれているところがうかがえますし、今昔マップの1916年の地図をみてみても、それは伺えます。

で、今回のエントリーでは、JR線を挟んで、逆川までの下流域を探索します。今回のTOP写真は残された小沼川の鉄橋付近から寝台特急カシオペアを撮影しました。ちなみにこの周辺は鉄道ファンの間では菊水S字とよばれ、もう少し札幌方のところに撮り鉄さんたちが毎日誰か彼かいるポイントだったりしています。

では、スタートです。

小沼川鉄橋・菊水元町側

小沼川鉄橋・菊水元町側

前回の白石川探訪のときと同じく、菊水元町側の派手な見所はあまり多くなく、最大の核心部はこの残された鉄橋でしょう。コンクリート製橋脚?と雪に半分埋まりかけ、しかも線路に平行している道路からもほとんど見ることもできず付近の整備工場の駐車場の奥にひっそりとたたずんでいる小沼川鉄橋。流路上で往時をしのばせる最後のポイントです。ここ以降は古い河川の形跡さえなくなり南7条米里通りが小沼川の跡地を悠々と縦貫しています。

小沼川オーバークロス

小沼川オーバークロス

線路からの下流域跡を走る南7条米里通りは、線路をアンダーパスによってわたっていきます。

 

1971年空中写真

1971空中写真
出展 国土地理院

1985年空中写真

1985年空中写真
出展 国土地理院

1971年の空中写真ではまだなアンダーパスもなく、白石川の流路もしっかりみることができます。また小沼川の流路もみることができます。1985年の写真では、アンダーパスはしっかりと整備されており、白石川の流路も見えなくなっています。現在の札幌市の街区に近くなっているように見えます。札幌にとっての高度成長期って本州とはちがって、1980年くらいからバブル崩壊直前の1988年あたりまでだったのかと思えるような写真です。

 

 

元町ストア

元町ストア

アンダーパスの連絡道路には道路整備によって取り残されたかのような商店の形骸がありました。 多分アンダーパスが整備される前まではこの踏み切りのそばには、お店が立ち並んでいたのではないでしょうか。そんなことを思いながら歩みを進めます。

アンダーパス
北13条北郷通りとの交差点
上白石神社
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アンダーパスをぬけて地上に出た後程なくして北13条北郷通りと合流をします。その後は上白石神社あたりで白石川と合流をはたし、また緩いカーブを描きます。

地図を見てみると、丁度北13条北郷通りとの交差点あたりが豊平川と一番近づいています。距離にして100メートルもないでしょう。1916年の地図を見てみても、逆川へとながれをあわせる前まではこのポイントが、現在と同じく、豊平川に一番ちかづくポイントです。

そもそも、豊平川は札幌扇状地を形作っているわけなのですが、開拓がおこなわれる前までは、ことあるごとに流れを変え取り残された川は支流となり、札幌北東部は見事に川だらけになっていたようです。どうやらこの小沼川もそんな取り残された川の一つであったという話もあるようなないような、、、。地盤にしみた水がメムで再度湧き出してきたとも思えます。

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さて、話を歩みにもどすと、北13条通りとの交差点からすこしあるくと、今度は環状通りとの交差点がまっています。現在はかなり交通量の多い2つの道路、片方は小沼川に沿って米里までと導く道ですが、果たして環状通りは、、。

今昔マップで昭和52年の地図を見てみると、豊平川をわたる橋はありませんですが、環状通りの道筋はしっかりありました。豊平川は都市を流れる大型河川としては類を見ないような急峻な河川だったそうで、貧弱な工法でつくった橋は洪水などが起きるとすぐに落ちてしまったようで、札幌市の橋の建設はわりと遅れがちだったとききます。

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環状通りとの交差点を過ぎると、緩やかな右カーブを切りながら逆川へと向かっていき小沼川の流路は終了となります。

今回の川歩き割と長い道を歩きました。街の中の道は雪もほとんどなくなりそろそろ春の装いといったところでしょうが、なんとこんな日に長靴でパタパタ歩いてしまいました。長靴に中敷をいれていないでの、かかとのあたりがすれてきて、軽いやけどっぽくなってしました。そろそろ待ち歩きはスニーカーへときりかえなきゃですね。

小沼川流路下流

今回の小沼川跡下流域のGPSログです。ほぼ南7条米里通り上です。

 

撮影場所 札幌市白石区菊水元町1条1丁目7−22
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000/iphone5c