発寒川と屯田川の合流点
発寒川下流域の前々回エントリーした安春川、昨年秋にエントリーしてある東屯田川、そして今回エントリーの屯田川(発寒川支流)と、創成川支流の茨戸耕北川をあわせて、創成川水再生プラザの高度処理水を河道へ流す、札幌市の水と緑のネットワーク事業創成川ルートとして導水事業がすすめられていたことを、今回の撮影逍遥で学びました。
前回エントリーの発寒川の姿から見比べると、川幅も大きく鳥や魚などの川辺の生き物も豊富さに驚きます。新琴似川の分流点から歩いて十分くらいでこの変わりようです。人の叡智ってのはここまで劇的に自然環境を変えることができるものですね。
元々、水と緑のネットワーク事業っていうのは、札幌市の都市化の影響による水環境の悪化が見られる地域を豊かな水環境に再整備しようとする事業だそうで、その目的はこの姿をみるかぎり成功をしたといっていいのでしょうね。
自然を壊すのも人、再生させるのも人
いささかマッチポンプなようなきがしますが、人の営みの中ではいたしかたないといったところでしょうか。
ところで、この写真を撮った場所なのですが、発寒川右岸に場所を移しました。地図の市境界線をみてみてくてださい。
どうやら、この場所、石狩市に組みされているようです。境界線ってのはだいたい山の峰や川筋に沿ってつけられていることが常なので、きっとこのうねうねとした境界は発寒川の以前の流路だったのでしょうね。
このあたりの花川地区の元になった、樽川村、花畔村の開村は明治4年~5年。現在の発寒川がうまれたのは、 新川開削後であり、その工事は明治19年から20年にわたっておこなわれています。新川開削までは、いくらかの河川改修がおこなわれていたとはおもいますが、手稲山からの水を 石狩川まで運んでいたはずなので、そのころの流路が現在の札幌市と石狩市の境界としてのこっているのでしょうか。
川を撮って歩いていると、川そのものはもちろん、川が残していった歴史なんてのにも触れることができます。なかなか楽しいものですね。
撮影場所 | 石狩市花川東 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |