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月寒公園ボート池(望月寒川水系)

月寒公園ボート池
小雨の降るなかのしっとりと柳やアジサイに囲まれている月寒公園内にあるこの池、ボート池という身もふたもない名前です。たしかにボート遊船ができる池なのですが、、。この雰囲気ならばもう少しいい名前にしてあげればいいのにと思います。

この公園元々は帝国陸軍の演習地だったものを1961年に総合公園として開園したとのこと。この池のほかにも、野球場・テニスコート・パークゴルフ場が整備されていて、今年は貸しボートの営業や売店の営業などはやってはいませんが、そんな売買に関する施設まである総合公園です。

では、なぜそんなところにきたかというと、公園内にが流れ、このボート池の導水と排水を望月寒川に依っていることを発見し、これは行かねば!ということでいってきました。

望月寒川からの導水路

望月寒川からの導水路

この写真ににうつっているのが、望月寒川への導水路、そして

望月寒川への排水ポイント

望月寒川への排水ポイント

望月寒川の左護岸壁に水が落ちているのがみえますが、ここがボート池からの排水を流す場所です。

ボート池から望月寒川の隔たりの距離は10Mもないくらいの距離感で、運動施設のある望月寒川左岸へは、公園内の数箇所かにかけられている橋を渡っていくことになります。公園自体が川を中心にしっかりと整備・造成され、川の水を利用した池にボートまで用意しているのは札幌市内では、ここの他に中島公園だけでしょう。しかも中島公園に流れる川は人口河川のですが、こちらは3面護岸で人の手をかなり受けていますが、天然河川の望月寒川です。こんなロケーションいかずにはいられません。

最近、山登りばかりで野趣あふれる自然美にふれていましたが、こういった人の手でしっかり整備された自然も美しいものです。

アジサイと柳

アジサイと柳

アジサイが池の端を彩り

人なれした鴨

人なれした鴨

鴨が悠々と池の縁で羽を休める。
そんな都市総合公園のゆったりとした昼前の散歩をたのしめました。

撮影所 札幌市豊平区美園10条8丁目1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

月寒川旧流路を歩く。

月寒川旧流路をあるく。

久々のシリーズです。

今回は、もう埋め立てられてしまった川ではなく、現在もしっかり流れている川の旧流路をたどってみようと、白石区の北郷をおとずれてみました。

辿る流路は

この川の水系には、しっかりと、という旧流路をあらわす支流があるのですが、今昔マップで1916年の地図をみてみると、

札幌新道からの流路が若干ずれているようです。しかも旧月寒川の少し南側に遊歩道があります。宅地の中にひっそりと存在する遊歩道ってのは、 だいたいは河川跡か鉄道跡ってのが相場がきまっています。今昔マップで、じっくりと昔の月寒川の流路をトレースしてみると、この遊歩道としっかりと一致しました。

と、いうわけで、この遊歩道をまでバウと歩くこととしました。

ルートは以下の通り。

ほぼ1916年の月寒川の流路どおりでした。

スタートはTOPの写真の場所。JR線が月寒川をわたる鉄橋からとしました。

ちなみにここは、JR貨物の札幌貨物ターミナルの一角となっています。

札幌貨物ターミナル
札幌貨物ターミナル posted by (C)ジプシー

この写真は札幌新道の高架橋から札幌貨物ターミナルを月寒川の上流側から撮ったものです。丁度貨物列車が入線している最中でした。かなり広い敷地ですよね。コンテナとかは、この写真の逆側、大谷地の流通センターのところに無数においていあります。

閑話休題

では、スタートします。

月寒川旧流路遊歩道スタート

月寒川旧流路遊歩道スタート

鉄道脇の道路から少しだけ奥まったところに遊歩道のスタート地点があります。白石区内で鉄道の北側の河川跡に遊歩道を敷設しているのは ここだけではないでしょうか。の流路跡は鉄道の南側には遊歩道とかありましたが、北側は車も通れる一般の道路が敷かれていました。河川跡の遊歩道があるってことは、宅地や道路が現状とそれほど変わらない配置で造成されたころはまだ川がしっかりとその形を残していた証だと思います。逆に河川跡や暗渠の上に一般の道路があるのは、河川の改修とともに造成が始まった証なのではないでしょうか。と、いうことは、遊歩道があるところは割りと古くからある街並で、一般道となっているところは逆に比較的新しい街並として判断できるのではないでしょうか。ここ北郷はその視点でみるとわりと古くから現在と変わらない街並だったのでしょうか。

そんなことを思いながら割と広めの遊歩道をあるいていくと、

住宅街の生活道路を渡る遊歩道

住宅街の生活道路を渡る遊歩道

途中こんな感じで、生活道路の狭間に道が残っている場所があったりします。

詳しくはしりませんが、河川跡ってのはむやみに造成できないようだし、個人所有にもできないようなことを聞いたことがあります。この写真はここがそんな河川跡である動かぬ証拠なのではないでしょうか。

ここを過ぎると、道路の様子は最初の簡易舗装的な癒し系のアスファルトから、

DSC_0209自転車道路のようなしっかりとしたつくりの白線が引かれたアスファルトとなります。

この写真のような地図ではあまり読み取れないいい感じのカーブがあると、河川のあとをあるいているんだなって気分になってちょっとうれしくなりますね。

この道の先には、

北13条北郷通り

北13条北郷通り

北13条北郷通りに出ます。遊歩道はこの幹線道路を渡り先に伸びています。

アスファルトの様子はまた簡易舗装的な癒しの舗装路になり、公園や学校の横を歩いてくと、

素敵なS字

素敵なS字

こんな素敵なS字カーブがある道の先で遊歩道は現在の旧月寒川に沿ってしかれていきます。

旧月寒川河岸

旧月寒川河岸

ここを過ぎると、水源地通りをわたり、

そして、

厚別通りへ。

厚別通りへ。

厚別通りに沿うようにすすんでいきます。

厚別通りに沿っている部分は遊歩道はなく、厚別通りの歩道をあるくことになります。

ある程度まで進むと厚別通りから離れ、

厚別通り沿いの旧月寒川

厚別通りと離合直前の旧月寒川

再度遊歩道が敷かれ始めます。

遊歩道再び

遊歩道再び

そして、住宅地の中や学校の横を抜けながら

遊歩道後半戦

遊歩道後半戦

望月寒川の直前で、へと水をわけ、

米里川との分流点

米里川との分流点

旧月寒川は、望月寒川へその水をあわせ、遊歩道もゴールとなります。

望月寒川と旧月寒川との合流点

望月寒川と旧月寒川との合流点

月寒川の旧流路はこのあと、とあまりうれしくない名称をつけられ、豊平川へと向かうのでした。

このあとの逆川の探訪記は、以前逆川を歩いてみる。というタイトルでエントリーしていますので、そちらも合わせてお読みください。

今回の月寒川旧流路遊歩道、途中、北13条北郷通り、水源地通り、厚別通りなどの交通量の多い道路を渡るポイントもありまますが、底だけ気をつければ、道幅広く、道路状況もしっかりと整備されたアスファルトの道路で、まったりゆっくりと歩くには最適な2.7kmの癒しの小路でした。

バウといい散歩をさせてもらいました。

撮影所 札幌市白石区北郷1条10丁目5−20
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

逆川を歩いてみる。

逆川を歩いてみる。

今回はちょっと趣向を変えてみます。札幌の市街地は暗渠になっている河川や埋め立てられた河川が沢山あります。今回ご紹介するも、そんな川の一つで、その暗渠部を歩いてみます。

逆川の歴しるべ

白石区には所々にこんな開拓の歴史をしるした白石歴しるべなんて小粋な看板があったりします。

 

逆川との合流部のそばにこんな看板があります。

要約すると、
「逆川ってのは、月寒川の下流域をさしていて大雨のたびに豊平川の水が逆流をしてきて周囲を水浸しにしてきた暴れん坊の川だったので、こんな名前でよばれていたんだよ。でも、それじゃみんな大変だからと月寒川両方の新水路を作ってその被害を軽減させるようにしたんだよ。」

ってことがかいてあります。

じゃあ、ってことで地図をみてみると、望月寒川との合流点あたりから、この逆川と豊平川の合流点あたりまで、不自然にカーブが描かれている道路がつながっています。

では、国土地理院の地理院地図の電子国土WEBの空中写真で平成20年と昭和36年の写真をくらべてみましょう。

逆川流域(平成20年)

出展:国土地理院の地理院地図の電子国土WEB平成20年

昭和36年 逆川流域

出展:国土地理院の地理院地図の電子国土WEB 昭和36年

 

昭和36年の写真には豊平川に注ぐ月寒川の旧流路がしっかりと写っています。

豊平川に注ぐ前に2本の河川、望月寒川と小沼川が合流しているところもしっかりとうつっていますね。そして、月寒川の新流路となるべき用水の経路もしっかりとうつっています。

距離にして、1~2kmくらい、河川域の周囲は稲作地帯であったことも、このあたりのシンボルでもある、高速道路のジャンクションもなかったことも、はっきりとわかりますね。

では、ってことであるいてみます。

望月寒川と旧月寒川の合流点

望月寒川と旧月寒川の合流点

まず、スタートは望月寒川と旧月寒川の合流点です。現在の旧月寒川は望月寒川に水を預けることはほとんどないようなのですが、樋門はしっかりとありますね。またこのあたりの左岸には水道局の豊平川処理場があって、そこから浄水された水が望月寒川に流れ込みます。水温はきっと高いのでしょう。冬のこの時期でもしっかりと川幅いっぱいに水が流れています。そして、ここは鴨たちの憩いの場のようで、沢山の鴨が四季問わずあつまってきています。

望月寒川

鴨たちの憩い。

この写真には数羽しかいませんが、もっと沢山の鴨がゆらゆらと水にうかんでいます。TOPの写真はそんな鴨の二羽が川岸にあがっていたので、モデルになっていただきました。

では、いよいよ逆川探査です。

現在の逆川の源流は菊水元町の豊平川処理場で間違いないでしょう。

豊平川処理場

豊平川処理場

望月寒川の堤防からおりて、菊水元町と、米里の境界となる道路を歩いていきます。ほとんどの境界は河川の流路を境にしている通り、やはりここが逆川の流路なのでしょう。

菊水元町9条2丁目

菊水元町9条2丁目交差点

この道路を豊平川に向かって北上するのですが、不自然なS字カーブが地図からでもみてとれていました。

菊水元町9条の不自然なS字

菊水元町9条の不自然なS字

こういった不自然なカーブがある所はだいたいは川を埋め立てられたあとか、暗渠の上に道路があることが多いものです。

このS字良い感じで続いていきます。

逆川S字

逆川S字

逆川S字

逆川S字

 

現在、逆川は暗渠の中をながれているということなので、きっと、この道の下にはしっかりと水路になっているのでしょうか。

ここまで、現在の地形に影響を与えているってことは、暗渠を作る際に、川の上にふたをしたような造りになっているのでしょうか。3面護岸ではなく、4面護岸ですね。

 

このS字を歩き終わると、今度は米里1条2丁目の南7条米里通りの交差点にあたります。

米里1条2丁目の南7条米里通りと交差点

米里1条2丁目の南7条米里通の交差点

流路はこのまま北上をして、札幌新道(豊平川)へと向かって大きくカーブをしていきます。ちなみに、南7条米里通はこのまま直進すると、高速の札幌JCへと向かいます。このあたりから札幌新道を利用しようとすると、この逆川の暗渠の上の道をたどっていくわけです。

札幌新道へ

札幌新道へ

写真では伝わりづらいのですが、この道、結構な幅と歩道の幅があります。これは逆川の下流域の広さのなごりなのでしょうか。

この道をどんどんあるいていくと、逆川が地上へと顔を出す地点にたどりつくことができます。

逆川お目見え

逆川お目見え

そして、逆川は豊平川へと合流をするのです。

豊平川と逆川の合流点

豊平川と逆川の合流点

この流路、ほとんどが住宅地であり、往時の田園風景はほとんど見ることができませんが、豊平川との合流点あたりに農協の倉庫らしき建造物が散見され、稲作の拠点であったことをしめすなごりを見ることができました。

今回の経路を下にGPSログとして記します。

逆川流路を歩く

iPhone ジオグラフィカでのGPSログで逆川流路をたどってみてました。

 

旧流路をたどってみるのも楽しいものですね。 またほかの川でもやってみたいものです。

撮影場所 札幌市菊水元町9条2丁目~札幌市菊水元町9条1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c

 

望月寒川と米里川の合流点

望月寒川と米里川の合流点

今回から2エントリー分は、昨年の11月9日~10日に訪れた合流点のご紹介となります。

このの合流点をとった昨年の11月9日はとても良い天気で、
最後の秋晴れかな
程近い私のお気に入りのばしょから、遠くの雪をかぶった烏帽子岳が綺麗にみえてみました。この日は最後の秋晴れなのかなと思いながらシャッターを切った記憶があります。

ところで、今回の米里川ですが、旧月寒川と米里川の分流点・望月寒川と旧月寒川の合流点でもご紹介しているのですが、北郷湿地の排水路として、作られたかわなのでしょう。から流れを分けているのですが、旧月寒川も月寒川が新水路となってからは、近隣の排水の役を担い、望月寒川に流れをあわせる前にこの米里川に水を預け、そのままこの地点にて望月寒川に注ぎます。北郷~米里地区は平坦・湿地・泥炭地となっているので、水はけは最悪の状態なのでしょう。名もない排水・用水路が網の目のように流れています。名もないとかきましたが、きっと名前はあるのでしょうが、なかなか調べ切れないでいるだけなので、機会があればどんどん調べていければなと思います。

 

撮影場所 札幌市白石区北郷2344−17
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100

旧月寒川と米里川の分流点・望月寒川と旧月寒川の合流点

旧月寒川と米里川の分流点・望月寒川と旧月寒川の合流点
光化学スモッグに覆われた札幌です。それが原因かはわかりませんが、目がかるくいたがゆいです。
そんな週末におとずれたのが、の分流点・と旧月寒川の合流点です。
写真奥にある樋門が望月寒川に旧月寒川が合流する樋門で右に流れてゆくのが米里川になります。

流路をみると右にながれれていく川道が本流にみえますが、この地点から米里川の起点となります。

旧月寒川はその名の通りの旧流路です。その起点はJR線の直下あたりに発しているようです。月寒川が流路の切り替えをおこなったときに残った川道なのでしょう。埋め立てられずにそのまま河川としてのこされているのは、周辺地域の排水のためなのでしょうか。現在の旧月寒川の流路に農地はなく住宅街の中をながれています。それが原因なのか、流量がすくないからなのか、三面護岸が原因なのか、ゴミがめだっていますね。

旧月寒川の合流地点も本来はここで月寒川と望月寒川が合流をしてそのまま北上し現在の豊平川と逆川の合流点へ進んでいたそうです。現在の地図もみてみると、この合流点からの起点までの途切れた部分も、道路が沿っていることが見て取れます。今度機会があればその旧川道を散策してみようかな。

ここのポイントも昨年写真をとりにっています。

CA3K0528

今回とった写真の反対側から旧月寒川を望んだアングルから撮影しています。
見えるのは旧月寒川と米里川の分流点ですね。

昨年8月撮影

昨年8月撮影

こちらの写真は望月寒川側の堤防に降りて今回とった樋門から望月寒川の上流側へのアングルです。
今回の写真でもおわかりの通り旧月寒川への水の流入は異常時でしか水が流れ込まないような段差が付いています。
望月寒川の堤防に降りても旧月寒川の水が望月寒川に流れ込んでいる所は一度もみたことがありません。

おまけ 駐車スペースのそばの花壇にさいていたガクアジサイ

おまけ
駐車スペースのそばの花壇にさいていたガクアジサイ

 

撮影場所 札幌市白石区北郷6条3丁目1−39
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 canon eos kiss x2

月寒川と望月寒川の合流点

月寒川と望月寒川の合流点
緑もかなり育ち初夏の装いを呈してきた札幌です。今日は若干風がつめたかったですが、、。

本日のエントリーは月寒川望月寒川の合流点です。

以前エントリーをした豊平川と月寒川の合流点からほどちかい場所にあります。このポイントちょっとした緑地になっています。そういえば、豊平川と月寒川の合流点も緑地風になっていましたね。白石区は合流点をきれいいにしようとしているのかしら(笑

もうすこしあとにおとずれれば、ハマナスやバラがさきますが、今日さいていたのはナナカマドの木に花がさいていたのと、菜の花的な黄色い野草の花がさいていました。

月寒川の合流点に咲く黄色い花。

月寒川の合流点に咲く黄色い花。

望月寒川の望(モ)はアイヌ語で小さいをあらわすそうで、月寒川の支流の意味だそうです。月寒川の源流は西岡水源地あたり、望月寒川の源流は西岡水源地より少し南にくだった自衛隊の射撃練習場あたりになります。それほど離れていない場所を源流とし、双子のように豊平区・白石区を流れてきます。そしてこの場所で合流をします。

この近辺、バウと一緒によく散歩をしていた場所なのですが、野生動物によく出会いました。とび・かもめ・かもの類はだいたいの川でみるとして、キツネ・カワセミなんかもみかけました。しかも川の中では鯉の産卵なんかも出くわしたことがあります。特に望月寒川の川床には魚が産卵しやすいように人口的にですが水草なんかがしげっています。これを狙って鳥や動物がよってくるのですかね。

住宅地からさほどはなれていない場所でわりと河川敷も整備されている地域なのですが、自然を感じるにはとてもいい場所です。

しかも、写真のように両河川をわたる橋のかけている場所が狭い合流地域をはさんで構築されていますので、その姿をみるのも壮観です。

 

CA3K0311

←去年の6月ころに訪れたときの写真です。

写真サイズが小さく、構図自体も水平がとれていないので、今回再訪いたしました。

この時期は雑草がしげっていますが、定期的に除草をおこなっているようなので、おすすめの合流ポイントですよ。

影場所 札幌市白石区米里4条3丁目1−10
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS x2