白石川跡を歩く
旧河川探訪問シリーズ第2弾です。
写真は、菊水上町に横たわる小さな鉄橋の上を走る、今年で廃止になる北斗星です。ちなみに今年の鉄撮り初日でもあります。
この小さな鉄橋、上流も下流も川はなく、きっと流れは暗渠の中かといろいろと調べてみると、どうやら白石川という川の流れの跡のようなのです。このそばにはもうひとつ、小沼川という川も昔ながれていたようで、WIKIPEDIAをみてみると、その小沼川は埋め立てられており、その名残は鉄橋のみという記述があり、最初はこれを小沼川の跡かとおもっていたのですが、よくよくしらべてみると、どうやら白石川の跡が有力ではないかと思います。
国土地理院の昭和23年の写真を見てみると、国鉄路線が豊平川を渡ったすぐ後当たりに2本の細い川筋があります。上の流れが小沼川、したの流れが白石川です。
現在南7条米里どおりを挟んで小沼川遊歩道という散策路が整備をされています。丁度のその遊歩道は、上の写真の小沼川に沿ってつけられています。
小沼川は、札幌東高校あたりにあったメムを源にし、白石川は白石公園あたりのメムを源にし、両河川とも豊平川に併走しながら、北白石神社付近で合流をし豊平川へと流れ込んでいったと、「札幌地名考」に記述があります。
そこで、今回の探訪を白石川跡を歩くとしました。
ルートは以上の通り。白石公園を出発して、鉄路にてさえぎられるまでを歩くこととします。
まずは、スタートの白石公園です。雪もかなり減ってはきていますが、バウと一緒に歩くと二人ともずぼずぼとぬかっていきます。冬の公園で遊ぶ人はそんなにいないですよね。
でも、この白石公園わりと大きな公園で、散策用なのか、公園内にしっかりとしたふみ跡が2~3本あります。
公園を歩ききると、平和通りに突き当たります。
写真に見える細道を歩みをすすめ住宅街へと向かいます。
宅地部分は少しだけで、その先には倉庫や小さな工場が見えてきます。菊水上町のこのあたりはあまりしられていませんが、小規模な工場地帯なのです。以前は国鉄千歳線の分岐がこのあたりでおこなわれていたのもその遠因なのでしょうか。
この道をもう少し歩いてみると、
今回の核心部、謎の中央分離帯です。あまりにも不自然なこの分離帯、白石川の河川跡が最近まであった証なのでしょうか。
昭和49年の国土地理院の空中写真を見てみると、まだ河畔林がわしゃわしゃと続いて上白石神社あたりまで続いているのが見て取れます。きっと、その名残なんでしょう。この跡の平成1年の空中写真ではすでに道路となり線路から向こう側の河畔林もなくなっていました。
この謎の中央分離帯をずんずん歩いていくと、
JRの線路へと突き当たります。
約1kMの白石川上流部跡散策のゴールとなりました。
今度は、下流側もつめてみたいですね。
撮影場所 | 札幌市白石区菊水上町4条4丁目54−16 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★☆☆☆☆ |
撮影機材 | nikon d3000 |