仁井別川 冬景 ~北広山へ
3月に入り暦は春なのですが、札幌近郊はまだまだ冬のままです。
そんな一日にいったのが、北広島市仁別にある仁井別川です。ちょうどほどよい砂防ダムのたまりがあったので、そこで撮った一枚です。 千歳川支流の島松川支流のさらに支流にあたる仁井別川は、北広島市のゴルフ場銀座とも呼べるような丘陵地帯のすそを流れ、国道36号線そばのクラーク博士記念碑あたりで島松川と合流をします。今回はその源流近くまでいってみました。予定としては、仁井別川を眺めながら上流へ歩き、地図上で川のしるしがある源頭部あたりまでいきそこから札幌50峰に数えられる北広山へと登ろうという予定でしたが、、、。
ワークジャパンゴルフクラブの入り口あたりに車を止めてスタートをします。
ここから先はペット倶楽部というドッグラン施設が林道沿いにあり、その中を進み第一ゲートまで歩きます。
ゲートは除雪の雪に覆われて、最初見たときは同定できず迷ってしまいました。地図を眺め、ここあたりではないかというところの雪山を乗り越えてみると写真のような光景が広がっています。 あぁ、ここが進路だと一安心。ここからスノーシューをはいていきます。そして、しばらく歩くとTOPの写真のような砂防ダムのたまりに出合いました。
トレースは無し、雪質は湿った重い雪。 トレースはなくても、ここは割りと人が入ってくる人気の山とのことで、皆さんが歩いた後はしっかりと雪が固まっている場所がありその上にここ2~3日で降った雪が積もっている感じでした。
林道から第2ゲートまで(夏はここまで車が入れるようです。) 北海道スノーハイクの記述だと約40分ほどのこと、平坦な林道を雪に降られ、重めの雪を時には10CMくらいのラッセルをしつつ1時間、
やっと、北広山の第2ゲートまで到着です。ご覧のように湿った雪とわりと深めの積雪、ここではまだ元気がありましたが平坦な林道歩きはテンションも平坦になっていきます、、、。
ゲートをくぐると程なくして、
北広山登山口の看板があります。そこを右に入り、樹間の中へ、枝に邪魔をされながら3分ほど歩くと眼前には真っ白まったいらな、
こんな分かれ道にいきあたります。地図上では、川沿いに登山道があるようなので、ここも右にすすむと、
こんな鉄杭が出現します。
どうやら分岐をしめしているようなのです。
ガイドに乗っている夏道コースはここを右になっていますが、みてみるとかなり深めのラッセル必至です。そこで、左の道をみてみると、
若干くぼ地にスキーのうっすらとしたトレース。こっちがわは夏道では旧登山道とのこと。こちら側にすすむこととしました。
ここまでのラッセルと平坦な道で当初の目的の源頭部へのアプローチは頭からすっかり抜け落ちていて、北広山登頂一択になっていました、、、。
この旧道、沢伝いにすすむのですが、ご覧のように周りから見事にくぼんでいます。これは夏だと雨が降ると見事に沢として機能しそうな感じです。夏道として使われなくなってきたのもうなずけます。
さて、ここからが本当の山登り!、、、ですが、一時間の林道ラッセルをこなした足にはさっきよりも深い雪の登りラッセルは堪えます。しかもただでさえ薄暗い感じの林の中に雪空となると、さらに心がこたえます。それでも、所々薄いスキーのあとや、くぼみが一切見えなくなる場所では稚拙ながらiphoneのgeograpichaで現在位置を確認しつつ、ルートファィンディングの真似事をしてみたり、歩きづらそうなくぼ地のちょっときつめの登りではわざと外れて、雪面にでてジグザグ登りをたのしんだりと、写真を撮ることも忘れて、(いや、、、疲れて写真の構図が頭に浮かばなかったのですが、、、)なんと1時間15分もかけて先の分岐からやっと白樺平に到着をしました。
ガイド本ではここまでは40分程度とのことでしたので、私やっぱり貧脚です、、、。
ここから先は、くぼ地もほとんどなく、トレースもないまっさらの雪面にでます。所々にテープがくくりつけてあるのがみえますが、歩きやすそうな場所(埋まりづらい場所)を探して山頂を目指します。
あるいていると段々雪も深くなり、しかも風もゴーゴーと音をたてていきます。カメラを出すのも躊躇してしまいます。
視界もあまり効かず稜線もみえないので、ひたすら登りラッセルです。geograpichaの地形図に表示される現在位置と山頂までの残距離に励まされながらの行軍です。
約1時間弱、残り等高線2メモリくらいの地点で風がものすごく強くなってきました。木々が一斉にゆれはじめます。幸いにもこの強風追い風です。登るのを手助けしてくれるようでした。そして上を見上げると見事な雪庇が、、、きっとあそこが稜線だと風に助けられ歩みを進めます。
なんとか雪庇下へついてのりこえようとすると、、、、
無理でした。。。。
雪庇を乗り越えるのはなんとかできるのですが、、、
風が、、
ゴーゴー。
ゴーゴー。
稜線を撫で付けています。
稜線にたつこともままなりません。
風が収まるのをまとうと、雪庇したで待機していても一向に収まる気配はありません。
GPSの標高はすでに490mを超えており、北広山の標高488mをオーバーしています。もうここでOKとします。
戦場の塹壕から顔をだけをだして敵陣を望むかのように撮った一枚
写真だとなかなか風のすさまじさは伝わりませんが、自然の中はまさに戦いでした。
前回の青山登山で降雪と風で体を冷やしてしまったので、今回はカイロを登山前から常備していましたが、それもこの風の中にいるのはあまり好ましくありません。早々に退散です。登りに2時間かけた旧登山道の分岐からの山道をすたこらさっさと40分ほどで下山して、仁井別川と今回のルート沿いの前半部を流れていた無名沢との合流点をパシャパシャと写真に収めました
ここからさらに一時間ほどかけて駐車地点まで歩き無事下山となりました。
iphoneのバッテリー買わないと、、、頂上で丁度バッテリーきれました。。。。
とりあえず 札幌50峰 12/50 (北広山 488m) GETです。
撮影場所 | 北広島市仁別 |
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c |
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