旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点
この時期は私のような川めぐりをしているものにとってはものすごくうれしい時期だったりします。それは普段流量が少なかったり河畔林がおいしげっていたり川の中に草がはえていたりで川筋が見えなくなる小さめの川の姿がはっきりと見えるからです。
河川幅自体はそれほど狭くないのですが、ここのポイント、秋の渇水期では川一面草だらけになってその姿を拝むことができないのです。
これが、去年の秋の同じポイントでの川の姿です。ごらんの通り川面が全然みることができません。さすがにこうなってしまっていては興ざめなので、今年は是非川面を拝もうとこの時期をまっていたわけなのです(^^
ちなみに今回訪れたこの旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点なのですが、右側に流れている幅広い川筋が旧琴似川放水路なのです。そして左側の通水路から流れ出るのが旧琴似川となります。
もともとこの旧琴似川は、琴似川としてその流れをつくってきてたようで、北東に流路をかたどり伏籠川にそそいでいたそうです。
それが明治の開拓期に入り 寺尾堀の開削、琴似新川の開削、新川の開削など札幌中心部の開拓・開発を受けて琴似川は琴似発寒川と合流し新川を形成。琴似新川は流路をのこしつつ新川の一部となり、琴似川の下流部がそのまま残された形で旧琴似川として流路を残されたそうです。また残された旧琴似川自体流れもそれほど速くない川かつ周辺地域の水はけの悪さからか、雨による洪水などがあったのでしょうか、放水路をつくりここで分流したようです。旧琴似川の流域はすでに民家がおおかったのでしょう。新しく作る放水路に流量を預けるのもうなずける話です。
川めぐりをしているとこのようなふしぎな光景やその歴史背景に触れることも多く、興味がつきませんね。
撮影場所 | 札幌市北区百合が原10丁目8−1 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | FUJI FinePix s9100 |
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