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伏籠川と旧琴似川の合流点

伏籠川と旧琴似川の合流点

 

を離れ、今日の散策をおえようかと思っていた所、堤防沿いに綺麗に整備されている遊歩道がありました。最近はいつも山歩きをしているので、このままだと少し歩き足りない気分だったので、そのまま伏籠川下流にむかって歩くこととしました。

アオサギ飛翔

アオサギ飛翔

それと、堤防の遊歩道にたっていると、アオサギが何度も飛んだり降りたりしているので、それにつられて追いかけてなんてことを繰り返していたのも歩をすすめた一因でした。

そんなきままな散歩をしている最中突然あらわれたのが、この第二伏籠橋とその下で伏籠川と合流する、でした。

旧琴似川はその名の通り、札幌の中心部をながれているの、開削以前のその姿。現在の琴似川もお世辞にも水量豊富な河川とはいい難いですが、この旧琴似川の流量の寂しさは写真に写っているとおり、そこに川があるのかといえるようなものです。

しかし、この旧琴似川には、なんてのもあって増水時の対策がとられています。水はけの悪い平地である程度の規模の河川はやはり水があふれる脅威が存在しているのでしょう。

今、見ている川の姿が永劫続いていた・続くものではないことを実感できる場所かと私は思うのでした。

撮影場所 札幌市北区篠路5条10丁目10−22
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon D3000

 

旧琴似川と 烈々布排水川の合流点

旧琴似川と 烈々布排水川の合流点

前回のエントリーで地区名が行政によっての住所としての名称のほかに、所謂俗称や、通称がのこっていて、その地域に根付いていたり、ある種の郷愁を感じたりするようなことをかきましたが、今回のエントリーのの烈々布という名称もそのタイプの名称です。

由来は諸説あり、その名前と表記の特異性からか、インターネットで検索をしてみるといろいろな方がいろいろ考察をしていることが伺えます。どうやら、アイヌ語起源説が有力なようです。

現在の北区の太平一体~北20条あたりまでが烈々布という名称であったらしく、この地域の開墾には泥炭との戦いであったようです。元々流れていた河川のほかに数多の用水・排水路が開削されていったようです。この烈々布排水川はそのなごりなのでしょうか。

また、この烈々布排水とは別にレツレップ古川という川がながれていたようで、その流域は明治15年の札幌村・丘珠全図によると、元村(現・東区元町)に始まり、丘珠村と札幌村との村境を通り、篠路村に流れ込んでいたようです。そしてこの川が、この地域が烈々布と呼ばれる由来となったとのことです。

このレツレップ古川は途中で川筋を分断され埋め立てられていったようで、その状態をアイヌ語でル・エ・トイェ・プ(ru-e-tuye-p)、”道がそこで(川を)切っているもの”として呼ばれ、その名称が転化され烈々布となっていったとの説がありました。

と、言うことはこの名称は元々あったわけではなく、北海道開拓がはじまってからアイヌによって名づけられっていったということでしょうか。

そんなことをかんがえながら、レツレップ古川と同じような川筋をたどる烈々布排水川にのこった狐らしき足跡を眺めると古の開拓期のことをいろいろと想像してしまいますね。

 

撮影場所 北海道札幌市東区栄町670
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

旧琴似川と丘珠川の合流点

旧琴似川と丘珠川の合流点
今回は北区の東端にある百合が原公園の脇をながれてくる東区と篠路地区を結ぶ篠路通りにそってながれるの合流点のご紹介です。

旧琴似川は、もちろん琴似川の旧川道ではあるのですが、その水系を新川の開削以降たもとを分かち、琴似川は琴似発寒川とともに新川水系を形成する河川となり、旧琴似川は新川開削以前と同じようにへその水を預け、石狩川水系となっています。

現在の旧琴似川は、北50条東10丁目の栄緑小学校あたりを起点としてそれほど多くない水を流していますが、新川開削前までは琴似川下流域として、一旦大友堀~寺尾堀(の前身)と合流し、伏籠川へとながれていました。その後の新川開削によって取り残されたのがこの旧琴似川です。

写真をみても、またこの旧琴似川の成り立ちをみても、それほど流量の多くない川なのではと想像するのですが、ここの少し下流にに流れをわけている所を見ると、それなりに治水の必要性のある河川なのがうかがいしれます。旧琴似川自身ではなく~伏籠川の増水時にこちらに水を流す役目もあるのかもしれませんが、、。

そんな旧琴似川と丘珠川の合流点にはちょうど百合が原公園が横たわっています。

この時期の百合が原公園は、コスモスやキバナコスモスが見ごろとなり、その中を公園を周回するリリートレインが走る光景をまったりみることができます。

天気のいい日にはゆったりと訪れて散歩をしたい空間でもあります。

撮影場所 札幌市北区百合が原公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON COOLPIX 2500

旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点

DSCF6452
ここ一週間でかなり雪解けの進んだ札幌です。

この時期は私のような川めぐりをしているものにとってはものすごくうれしい時期だったりします。それは普段流量が少なかったり河畔林がおいしげっていたり川の中に草がはえていたりで川筋が見えなくなる小さめの川の姿がはっきりと見えるからです。

今回訪れた旧琴似川旧琴似川放水路の分流点もその一つです。

河川幅自体はそれほど狭くないのですが、ここのポイント、秋の渇水期では川一面草だらけになってその姿を拝むことができないのです。

 

DSCN1035
これが、去年の秋の同じポイントでの川の姿です。ごらんの通り川面が全然みることができません。さすがにこうなってしまっていては興ざめなので、今年は是非川面を拝もうとこの時期をまっていたわけなのです(^^

ちなみに今回訪れたこの旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点なのですが、右側に流れている幅広い川筋が旧琴似川放水路なのです。そして左側の通水路から流れ出るのが旧琴似川となります。

もともとこの旧琴似川は、琴似川としてその流れをつくってきてたようで、北東に流路をかたどり伏籠川にそそいでいたそうです。

それが明治の開拓期に入り 寺尾堀の開削、琴似新川の開削、新川の開削など札幌中心部の開拓・開発を受けて琴似川は琴似発寒川と合流し新川を形成。琴似新川は流路をのこしつつ新川の一部となり、琴似川の下流部がそのまま残された形で旧琴似川として流路を残されたそうです。また残された旧琴似川自体流れもそれほど速くない川かつ周辺地域の水はけの悪さからか、雨による洪水などがあったのでしょうか、放水路をつくりここで分流したようです。旧琴似川の流域はすでに民家がおおかったのでしょう。新しく作る放水路に流量を預けるのもうなずける話です。

川めぐりをしているとこのようなふしぎな光景やその歴史背景に触れることも多く、興味がつきませんね。

撮影場所 札幌市北区百合が原10丁目8−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 FUJI FinePix s9100