カテゴリー : 石狩

2016初日の出in支笏湖~幌平山登山道より~

2016初日の出in支笏湖~幌平山登山道より~

 

2016年 起点、に登るの初日の出です。

無事に年をこすことができ、どこで初日の出を撮影しようかと前の日まで逡巡。

おもいたったのが、支笏湖外輪の幌平山。

方角的にも丁度、紋別岳などの支笏湖東岸の山々と樽前山などの南方の山の中間あたりに陽がのぼりそうなので、適地かと判断。

スタート時間が若干おそかったため、山頂での初日の出は拝めなかったでしたが、途中の林間から対岸を望める場所で撮影成功。

なかなかいい雰囲気でとれたかと自画自賛です。

ただ、現地へは一眼ももっていったのですが、バッテリーを挿入しわすれ、予備でもっていったソニーのサイバーショットでの撮影となってしまいましたが、、、。

さて、登行記は下記の通り。

車をポロピナイの駐車場に置き、イチャンコッペ山への夏道登山口から取り付く。

イチャンコッペ山登山口

イチャンコッペ山登山口

道は明瞭。かなりな人が入っているようで、ふみ跡もしっかり固められつぼ足で充分。

最初の取り付きの急登をのぼっていっている途中で段々と明るくなってきて、そして、程よいポイントがあったので、樹幹のフレームよろしく今年の日の出の写真にしました。

なんどもなんども、シャッターを押し、2箇所ほど場所を換え初日の出撮影に粘ったあとは、幌平山へと登ることにしました。

太陽が昇ると、薄い青につつまれていた空気も

DSC03815

徐々に色を取り戻し、朝日の祝福を受けたすばらしい色合いを見せてくれます。

DSC03816

丁度そんなタイミングで、イチャンコッペ山との分岐のコルにたどりつき、ふみ跡は右のイチャンコッペ山へと続いていますが、私は、左の幌平山への尾根へと登っていきます。

幌平山への尾根

幌平山への尾根

ふみ跡はあるものの、それほどかたまっておらず軽く埋まりながら幌平山の稜線をあるいていると、そこかしこですばらしい景色を望むことができました。

DSC03820

遠くには太平洋が支笏湖の外輪越しに朝日に輝いています。目を凝らせば港に停泊している船も見えるくらいでした。

すばらしい!!

こんな景色を見ながら歩けるなんて!

しかもお気軽に!

支笏湖の景色に見とれながらやや急な斜面をのぼつめると目の前には、

恵庭岳

恵庭岳

恵庭岳が新年の挨拶をしてくれました。

あまりにもかっこいいその姿にみほれてどんどんあるいていっていたらいつのまにか、ピークをすぎていたらしく、山頂標識を途中でみつけもどることに。

幌平山山頂

幌平山山頂

去年にひきつづき、小雪からはじまり、朝日が雲間から、でもしっかりはっきりと青空をしたげてくれた2016年。

今年も努力をして良い年にしていきたいと思います。

撮影場所 北海道千歳市幌美内
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 sony DSC-W170

 

漁川と茂漁川の合流点

漁川と茂漁川の合流点

 

今にも雪が降りそうな空模様の晩秋。河畔に茂る草は勢いを失い水量の多い川だとその姿がよく見える季節になりました。

そんな中訪れたのが、の合流点。

場所は恵庭市の道の駅のそばの中島公園。

両河川とも恵庭市の中心を流れる同市の基幹河川になるのでしょう。その両河川が合流ポイントにとてもよく整備された大型の公園が敷設されるのもうなずけます。

利用者の方が四季を問わずひっきりなしにおとずれているのでしょう。この日も気温が寒くときろり冷たい小雨がぱらつく中でも、散歩をしている方や、パークゴルフに興じている方、ランニングや、遊具で遊ぶ子供たちなどでにぎわっていました。

バイカモが茂る茂漁川

バイカモが茂る茂漁川

合流点直前の橋の上から茂漁川をみてみると、花は咲いてはいないですが、バイカモの群落が綺麗にみえました。透明度もかなりのものなのでしょう。茂漁川の茂の字は、きっとアイヌ語のモ(小さい)からかとは思うのですが、このようにバイカモの群落を目の当たりにすると、和名での茂の字がもの凄くあてはまる気がします。

インターネットでしらべてみると、茂漁川沿いにフットパスルートが設定されていて途中カワセミなんかが訪れる場所でもあるようです。これは今後このフットパスを歩いて見なければいけませんね(^^

たゆたう鴨

たゆたう鴨

この日はこの場所ではさすがにカワセミにあうことはできませんでしたが、こんな植生豊かな川なので、鴨たちにとってもすみよい場所なのでしょう。気づかずに茂みにちかよったら、鴨があわてて川面を泳ぎだしました。漁川本流は水の流れも強く、流されそうになっていたのが気の毒でした。

今回ここを訪れ帰ってきて両河川のことを調べるまでは、漁川本流に興味があったのですが、調べてみると茂漁川のほうが魅力たっぷりにおもえてきました。かならず機会を作って、茂漁川沿いをあるいてその魅力を堪能したいと思います。

 

撮影場所  北海道恵庭市中島町3丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

仁井別川秋景~北広山登山~

仁井別川秋景

 

10月も中盤ともなるとそこかしこで、紅葉がみごろになってきます。この間いった、阿部山の見事な紅葉っぷりに味をしめ、低山の藪山を目指してみます。

行った先は、冬にいったこともある北広山。そしてその裾野に流れるです。

ルートは以下の通り。そしてこの写真を撮ったのは、北広山への登山道上で仁井別川に沿って作られている平坦な登山道を数分進み、

北広山登山道入り口

北広山登山道入り口

川と別れ山頂へと進む坂道の始まりのポイントです。

北広山は、西岡焼山や、白旗山のある札幌の有明・西岡の丘陵帯と同じく支笏火砕流堆積物によって形成された地域で、丁度白旗山から有明の丘を挟んで、遂になっているような丘陵地帯にあります。

仁井別川左岸の丘の稜線が札幌市と北広島市の境界線となっています。だいたい境界線は川か山の稜線となっているのですが、ここの境界は山の稜線をとったのですね。多分この仁井別川を境界線とせずに丘の稜線としたのは、有明の丘の先に流れている豊平川へと流れをあわせる豊平川流域で、この仁井別川は、千歳川へと流れをあわせる千歳川流域であるので、各流域の分水嶺となっているからなのでしょう。

その分水嶺とは仁井別川を挟んで対岸の丘への坂をかなり広く刈り分けられた登山道にしたがってえっさほっさと登ります。

北広山への登山道

北広山への登山道

果たして紅葉はというと、

ファイル_001 (2)

紅葉具合

背の高い笹原の中に広く刈り分けられた登山道なので、道沿いから望める紅葉はこの写真のように、かわいい楓がちらほらといった具合でした。前回の阿部山のように黄金の光の中をあるいていく感覚をバウにもあじあわせたかったのですが、半分藪漕ぎで分け入った藪山と登山道をきっちりあるくこの山とでは、やはり差がありましたね。

それでもこの日はとても暖かく葉の茂りも衰えた晩秋の明るい登山道をバウといっしょに歩いていきます。

白樺平

白樺平

その名前ほど白樺も密集していなく平らでもない白樺平を過ぎ、常に登る一方のだら坂を登山口からのんびり40分ほどあるくと、

北広山山頂

北広山山頂

北広山の山頂へと到着しました。

この山頂標識は藪の中に刈り分けられた場所にたてられていて、ここを過ぎると、

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

広く草がない場所にでて、フェンスで隔たれたその先に自衛隊の演習地をのぞむ場所へと飛び出します。

さすが自衛隊の演習地近くを通ってきただけあって、終始演習の大砲のドーンって音や、機銃のパラパラパラパラという銃撃音。車両のけたたましい走行音が聞えてきます。

そんななかうららかな小春日和を堪能しつつ、のんきにバウとのおやつタイムを楽しんでいました。

こんな環境だと妙な平和感が感じられるものですね。

そういえば、犬って雷やこんな大砲の音って苦手な子が多いと思うのですが、うちのバウは全然びっくりすることがありません。我意に介せずといった風情で登山道をスタスタ歩き山頂休憩でおやつをほおばりといった、大物なのだか鈍いだけなのだかを見せつけ今回の山歩きを楽しんでいました。

 

撮影場所
北海道北広島市仁井別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 iPhone 5c

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖ブルーと讃えられる青く輝く支笏湖の湖面。

広大な支笏カルデラの中心に水をたたえ、カルデラの外輪から数多の沢の水を飲み込み、北東の位置からへと水をあずけていくその姿をブルーの解像に評判のいいTOKINAのレンズでとりたく風不死岳へと登ってみました。

スタートは樽前七号ヒュッテ前から。

七合ヒュッテ駐車場

七合ヒュッテ駐車場

時間は7時前後でこの車の入り。樽前・風不死岳の人気のほどが伺えます。もう少し遅ければまた5合目ゲートからの歩きを強いられるところです。

丁度写真の先に見える林の中をつっきるように、風不死岳・樽前北山への登山道があります。今回はそこからスタートします。

林の中を突破すると、

IMG_3652

支笏湖が眼下に見え始めます。標高は700m前後。火山樽前山ふもとの森林限界なので、あたりは低木だけ。まるでサバンナのようです。

秋の樽前山のふもと
秋の樽前山のふもと posted by (C)ジプシー

いつも登っている札幌近郊の山とは景色が全然違い新鮮です。
しばらくこんな光景や、

樽前の裾野

樽前の裾野

の広々とした景色をみながら砂礫の平坦な登山道を歩いていきます。

ややしばらくすると、

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道が現れます。

天気は快晴。空気は秋の爽やかな風とともにそよそよと流れます。

真夏の山行からくらべると雲泥の差の快適さです。

それでもやはり坂道がつづくと息は上がっていきます。

分岐手前

分岐手前

徐々に高度をあげていくと、そのたびに変わるあたりの風景に目をたのしませ、

風不死岳と樽前山の分岐に到着をします。

風不死岳・樽前分岐

風不死岳・樽前分岐

ここまで約一時間くらいのみちのり。そろそろ乾いた道中も飽きてきたころに林の中へと入る絶好のタイミングです。

白樺の疎林

白樺の疎林

白樺の疎林帯を過ぎると、

ロックガーデン

ロックガーデン

ロックガーデンのような砂礫地にいったん飛び出し、そこからは風不死岳の山体の中へと突入です。

物見遊山の気持ちいいハイキングはここまで、、、、。ここから山頂までの約2km、かなり険しい道が続きます。

 

 

山の中へ

山の中へ

山の中ですが、標高は900mくらいになるので、林は明るい疎林です。日差しがところどころからこぼれ、秋の気配を感じさせる空気と紅葉の準備をし始めた木々をみながら増し始める傾斜を登っていきます。

急登はじまる。

急登はじまる。

手を使いながら登るような区間がふえはじめ、

一本目のロープ場が現れます。

ロープ場一本目

ロープ場一本目

相方は初めてのロープ場に戸惑い気味。よたよたとのぼっていきます。

多分、彼女の心はこの辺でおれはじめてきたのでは、、。

そして、その心を、へしおったのが、

鎖場

鎖場

この鎖場とその後に続いた、

青ロープ場

青ロープ場

青ロープのロープ場でした。

夏山ガイドには鎖場・ロープ場は迂回して登るようになっているとかかれていたので、私も安心して相方さんをさそったのですが、予想外というか晴天の霹靂というか、、、迂回路のうの字も見つからず、、、(どうやら、調べてみるとこれが迂回路でその前の道は現在使われていなくなっているとのことなのです)

でもここを通らなきゃ先に進めないのではげましながら押し上げながら登っていってもらいました。

ロープ場を過ぎると若干平坦な道となりピークらしき頂がみえますが、、そこはピークではなくまだ先に頂が、、、、orz

そしてその先の頂を目指していくとそのまたおくに人溜りのあるピークが、、、。

おい。おい。 何回登って降りてするんだよと、おもいつつ偽ピークに辿りつきました。

偽ピーク

偽ピーク

ここからは、支笏湖の眺めもよく、ここでいいかなと思ってしまうほどです。

偽ピークより支笏湖を眺める。

偽ピークより支笏湖を眺める。

でも先を見ると、

風不死岳本峰

風不死岳本峰

人溜りのある本峰が見えます。これは進んでいかなきゃいけません。

いったん偽ピークをくだりコルまで降り上り返します。

風不死岳山頂

風不死岳山頂

そしてやっとのことで大賑わいの山頂へと辿りつきました。

ここからの支笏湖の眺めはこんな感じです。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

 

狭い山頂に人がひしめきあっているので、隙間を見つけてご飯を食べ、撮影場所を探し北尾根のコースへといってみると、

樽前山

樽前山

樽前山の全容をはっきりみることができました。そしてもう少しおくに進んだところで、TOPの写真を撮ることができたのです。

標高1102.4m。隣の樽前山とは対照的な疎林に覆われている風不死岳。なかなかハードな山行でした。

帰りはロープ場・鎖場を慎重に3点確保でおりる練習を今回のパーティ3人でしつつ無事駐車場についたのでした。

撮影場所 千歳市 風不死岳
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材  CANON EOS KISS X2

石狩川河口

石狩川河口
お盆休みを利用して、の河口まで相方さんとお出かけしました。

石狩川河口付近の左岸一帯は、はまなすの丘公園としていろいろな動植物が保護の対象となっています。

シンボルマークの石狩灯台

シンボルマークの石狩灯台

 

すすきが黄色くなり秋の様相をしめしはじめていますが、気温と湿度は夏そのものです。浜辺なので海風が強いのでそれほど歩いていても不快感はありまでした。

ゆり

ゆり

 

夏の花のユリや、

終りかけのハマナス

終りかけのハマナス

 

そろそろ花期も終りかけあちこちに実をつけ始めたはまなす。

トンボ

トンボ

 

夏の終りの代名詞のトンボなんかもとりながら、
ほかにもカモメ・とんび・ひばり・ウミウ・チドリなんかの鳥も見ることができました。
一度だけここで、オジロワシをみたのですが、さすがにこの時期にはであえませんでした。
そんな晩夏の一日でした。

晩夏

晩夏

撮影場所 北海道石狩市浜町
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

発寒川と屯田川の合流点

発寒川と屯田川の合流点

下流域の前々回エントリーした、昨年秋にエントリーしてある、そして今回エントリーのと、支流のをあわせて、創成川水再生プラザの高度処理水を河道へ流す、札幌市の水と緑のネットワーク事業創成川ルートとして導水事業がすすめられていたことを、今回の撮影逍遥で学びました。

前回エントリーの発寒川の姿から見比べると、川幅も大きく鳥や魚などの川辺の生き物も豊富さに驚きます。の分流点から歩いて十分くらいでこの変わりようです。人の叡智ってのはここまで劇的に自然環境を変えることができるものですね。

元々、水と緑のネットワーク事業っていうのは、札幌市の都市化の影響による水環境の悪化が見られる地域を豊かな水環境に再整備しようとする事業だそうで、その目的はこの姿をみるかぎり成功をしたといっていいのでしょうね。

自然を壊すのも人、再生させるのも人

いささかマッチポンプなようなきがしますが、人の営みの中ではいたしかたないといったところでしょうか。

ところで、この写真を撮った場所なのですが、発寒川右岸に場所を移しました。地図の市境界線をみてみてくてださい。

どうやら、この場所、石狩市に組みされているようです。境界線ってのはだいたい山の峰や川筋に沿ってつけられていることが常なので、きっとこのうねうねとした境界は発寒川の以前の流路だったのでしょうね。

このあたりの花川地区の元になった、樽川村、花畔村の開村は明治4年~5年。現在の発寒川がうまれたのは、 新川開削後であり、その工事は明治19年から20年にわたっておこなわれています。新川開削までは、いくらかの河川改修がおこなわれていたとはおもいますが、手稲山からの水を 石狩川まで運んでいたはずなので、そのころの流路が現在の札幌市と石狩市の境界としてのこっているのでしょうか。

川を撮って歩いていると、川そのものはもちろん、川が残していった歴史なんてのにも触れることができます。なかなか楽しいものですね。

撮影場所 石狩市花川東
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と新琴似川の分流点

発寒川と新琴似川の分流点

前回のエントリーで排水路としてのの姿に触れましたが、この写真がと出会う直前の発寒川の姿です。ご覧のように流路は一面草に覆われており水面をみることができない、まるで湿地のような様相をしめしています。ただ、ここのポイントから発寒川をみると護岸物がその草で覆われ、河畔にはえている木々がその川幅をしめし、青々と茂る草が川筋にきれいにしたがってその背丈を変えているので、どこが川筋かが一目瞭然となっていて実に写欲をそそるポイントとなっていました。普段は、このような水面をみることができない川に出合うとまったく写真を撮る気がうせるのですが、朝もやの幻想的なスパイスも手伝ってか、何回もシャッターをおしていました。

ちょうど写真からは見きれていますが、この発寒川右岸に

樋門

樋門

このような樋門が設置されていて、ここからとの分流点にもなっているのです。

分流点?

と思った方もいらっしゃるでしょう。その戸惑いは当然で、樋門があるとだいたいは合流する場所だったりするのですが、新琴似川はれっきとした新川水系の河川として区分されています。

開拓初期では、この流路を原野大排水となづけられており、札幌北部~西部にかけての水はけの悪い石狩砂丘域で農地開発をするために重要な排水路として開削されていった人口河川なのです。現在はその役割も薄くなりほかの排水路とおなじように、夏のこの時期は水面をみることのできない河川としてひっそりと流れ、その存在はこの川を渡る時に橋の欄干や橋そばに立つ指標により人の目に川があることを示している程度になっています。

このような河川と河川を結ぶ連絡水路のような河川は札幌市内近郊問わず結構な数があり、そのたびにどちらの川から水をわけどちらの川に水をあわせているのかに迷うこと多いのですが、今回のこの二つの河川は、一方の新琴似川が新川水系、もう一方の発寒川が石狩川水系として区別されているので判別がしやすい分流点でした。

撮影場所 北海道石狩市花川404
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と安春川の合流点

発寒川と安春川の合流点

最近、早朝撮影おこなっていないなと今年の夏の写真をみてみて思ったので、夜明け直前のの合流点にいってきました。日の出位置を予想していきましたが、若干予想よりはずれて、おもったような写真が撮れずに苦心しましたが、なんとかこんな写真を撮ることができました。

ところでここの合流点、現在の発寒川の位置付けが如実に現れているポイントです。

発寒川はもともとは、手稲山を源として石狩川までながれていましたが(現在のの下部湖盆の始まる地点)、の開削によって分断され、手稲山から新川までが現在の、新川で分断された旧流路を発寒川としています。

旧流路という点が重要で、現在の発寒川は自然河川から人口河川的な排水路として生まれ変わっていった川なのです。

写真をみると、奥のほうからながれてきている川が本流の発寒川のようにかんじるでしょうが、その川は安春川で、肝心の発寒川は安春川と合流するまでは、草に覆われて水面をみることができない川になっています。これは、次にエントリーする新琴似川との分流点での写真でよくわかるかとおもいます。排水路的な役割を持つ人口河川だと夏のこの時期には当たり前に見られる姿です。

では、もう一方の安春川はしっかりとした源流をもつ自然河川かというと、まったくの人口河川で、新琴似の開拓に入植した屯田兵によって開削された、生粋の排水路なのです。こちらも排水路なのになぜここまで豊富な流量を誇るかというと、実はこの安春川からはじまり、屯田川、、の発寒川下流域に合流する3河川と、は、創成川水再生プラザからの水をくみ上げ、高度処理水としてそれぞれの河川にながしているのです。その水は発寒川に流入し、茨戸川の豊富な水量の逆流も影響はあるのでしょうが、かなり川幅の広いとうとうとした流れを見ることができるのです。

と、いうわけで発寒川が人の手によってその姿を劇的にかえるポイントなのです。おまけ 夜明け前の高圧電線鉄塔

おまけ
夜明け前の高圧電線鉄塔

 

撮影場所 石狩市花川424−45
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

支笏湖~樽前山より~

支笏湖~樽前山より~の起点となるの山頂付近から撮影しました。

札幌近郊のリゾート地として、ネイチャースポットの宝庫として、支笏カルデラと支笏火砕流・溶結凝灰岩の誕生地として、等々、支笏湖を語るには数え切れないほどの言説が書籍・インターネットから市井の話まで沢山あります。札幌近郊にお住まいの方なら1回どころか数回以上支笏湖の話題に触れられたことでしょう。

川好きの私としては、どんな切り口で話を始めるかというと、、、

まずは、千歳川の起点としての支笏湖ですね。ただ、これは本ブログにて以前エントリーしましたので、今回は別の切り口で。

支笏湖から流出する河川は千歳川のみ。千歳川は石狩川水系であり、石狩川は日本海に注ぐ北海道最大の大河川です。と、言うことは支笏湖に流入する中小の河川はすべて石狩川水系なので、その源頭となる支笏カルデラの外輪北部はすべて石狩川流域となるわけです。

ただ、千歳川以南にも外輪山沢山あり、その山々からももちろん水は流れだし沢となり川とります。その河川たちは規模の大小取り混ぜすべて太平洋へとその水を運んでいきます。つまり、支笏の南岸は一部を除き日本海と太平洋の分水界となるわけですね。

札幌からすぐそばの場所にそんな素敵スポットがあるならば、いかねばなりません。せっかくだから分水嶺にも登ってみたくなるのが人情ってなもんです。なんたって北海道最大の流域である石狩川流域の境目を感じれるわけですからね。

と、いうわけで登ってきました。支笏外輪南部の名峰、樽前山に!

そのルートは以下の通り。

樽前山への登山口は7合目ヒュッテから散歩気分で登れるとのことでしたが、この日は7合目の駐車場は満杯で、5合目ゲートで車両規制となっていました。

残念、、、。

というわけで、5合目から延々と立派な林道を7合目まで歩くこととなりました。

5合目からの林道

5合目からの林道

つくまでは、私も相方さんもそしてバウも(今回はフルメンバーでの山行です。)みんな7合目スタートと思っていたので、この林道、とても整備されて歩きやすいのですが、なんだかダレ気味ですすんでいきます。

やっとこさっとこと、7合目へつくと、

7合目駐車場

7合目駐車場

しっかりと満車でした。

こりゃ~しょうがないね、、。

登山口

登山口

駐車場奥の登山口で入山届けをだして、やっと登山道へと向かいます。

SDIM9776

最初は樹林帯の登山道。結構せまめですが、この日は虫もあまりいなくわりと快適にあるいていけました。

階段がつくられているのですが、結構高い段差もあったりでえっちらおっちらと上ります。

だけど、バウは急な階段も余裕でひょいひょいのぼっていきます。この手の道はほんとなれてきましたね。たのもしい限りです(^^

ただ、人気の樽前山。藻岩山なみの人出です。スライドするたびに狭い登山道なので、バウを抱えたりしながらスライド待ちをします。人が出ているのは想定内なので、これはしょうがないですね。 軽く休憩もとれることだし。

展望休憩所

展望休憩所

ややしばらく登ると、展望休憩所が整備されていました。

7合目ヒュッテから上はほぼ森林限界なので、背の低い潅木しかありませんが、風よけになるちょうど良い場所かもです。しかも眼下に広がるのは支笏湖の素敵な青!これからの山行に期待せずにいられません。

この休憩所でちょっと休んでから、樹林帯の登山道をぬけると、

砂礫地帯へと出て行きます。浮いた軽石ばかりの道。初めての経験で登るのわれわれ三人とも四苦八苦です。

私は、所々で足がずりっとすべり、バウは苦手な砂利道でテンションが下がり、、、、

そんな気分になってきたところで、

太平洋がみえました。

太平洋がみえました。

遠くに目を移すと、太平洋が見えるじゃありませんか!!!

おおーーー!

大規模な分水嶺だと、だいたい内陸にあるので、海を見下ろすことなんてできないのでしょうが、ここ樽前分水嶺(今勝手になづけましたw)では、1000M規模の山のヘリから太平洋を見渡せます!

しかも、目を転じれば、石狩川水系の支笏湖だってみることができます!

分水嶺をしっかりと体感できる絶好のロケーションです!!

きてよかった~~。

砂礫の急傾斜もこの気分でなんとかのりきます。

外輪到着

外輪到着

そして、樽前の外輪へと到着します。

標高900mをすぎてからは空気の質もかわり結構な肌寒さになっていましたので、ここでバウの給水タイムとバウのマッサージをします。今日の道は笹かぶりの道もなかったので、ダニの心配もすくないのですが、念のためにダニチェックもしました。

登る前にはお鉢めぐりでもしようかとおもっていたのですが、5合目からの林道歩きにやられたので、今回は樽前外輪最高点の東山を最終目標地とすることとしました。

再度砂礫の道をエッチらおっちらと登って、樽前東山山頂(標高1022m)へ到着。

人気の山だけあって、山頂標識の前には常に人だかり。

いい感じで写真をとれそうもなかったので、そのままケルンのある小さいコルのところまでいき、そこで写真タイムです。

TOPの写真をとったり、

バウと溶岩ドーム

バウと溶岩ドーム

樽前東山山頂

樽前東山山頂

樽前山 溶岩ドーム

こんな写真をとってみたりしつつ、バウと相方さんと3人でおやつタイムです。

風はそれほど強くありませんでしたので、風嫌いのバウもいつもの通り、おやつを食べ終ると、遊んでくれサインやなでろサインを出してきます。でも空気は冷たくなっており、あせをたっぷりかいた私の体はちょっとひえてきましたので、半そでのトレーナーを着たしました。

そうこうしていると、なんと太平洋側から雲がどんどんせまってきました。

雨まじりの雲ではないので、心配はないのですが、分水嶺にいる気分をさらに押し上げてくれます!

そんなこんなで満喫をしたあとはさぁ下山です。

ところが

東山山頂から東山分岐までの砂礫の道を下ろうとしたところで、バウ君がむずがりだしました。

イシゴロゴキライアルキタクナイヨ、、、(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

って顔をしてリードを引いても、歩こうとしないのです。

登りはそれほどいやがっていなかったのですが、下りの時に足にかかる荷重の負担と今回の砂礫の相性が悪いのでしょう。

普段の山行ではプロ下山家の称号を与えたくなるくらいの軽快な姿はどこへやら、私の肩にがしっとしがみつき、かかえられながら降りることとなりました。

東山分岐から途中までは砂礫の道も若干土がでていたので、バウも私と相方さんの間でしっかりとパーティー隊列となりついてきましたが、また荒い砂礫になると歩きたくなり、またもや私に抱えられることとなります。

それでも砂礫が緩み樹林帯直前くらいになり土がまばらにみえてくると、バウ君歩く気満々になり

オロシテクレ、アルクカラ!(๑•̀ㅁ•́๑)✧

プロ下山家の魂に火がついたようです。

いつものように、私をリードしさくさくと軽快に進みだすのでした。

無事に7合目に到着した後は、なが~い林道をあるいて5合目の駐車地点まで無事到着、バウ君意外な弱点をさらけだしましたが、初の1000m超えを果たしました。

 

撮影場所 千歳市 樽前山
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材  SIGMA DP2

仁井別川 冬景 ~北広山へ

仁井別川 冬景

3月に入り暦は春なのですが、札幌近郊はまだまだ冬のままです。

そんな一日にいったのが、北広島市仁別にあるです。ちょうどほどよい砂防ダムのたまりがあったので、そこで撮った一枚です。 千歳川支流の島松川支流のさらに支流にあたる仁井別川は、北広島市のゴルフ場銀座とも呼べるような丘陵地帯のすそを流れ、国道36号線そばのクラーク博士記念碑あたりで島松川と合流をします。今回はその源流近くまでいってみました。予定としては、仁井別川を眺めながら上流へ歩き、地図上で川のしるしがある源頭部あたりまでいきそこからに数えられる北広山へと登ろうという予定でしたが、、、。

スタート地点

スタートです。

ワークジャパンゴルフクラブの入り口あたりに車を止めてスタートをします。

ここから先はペット倶楽部というドッグラン施設が林道沿いにあり、その中を進み第一ゲートまで歩きます。

仁井別の林道第一ゲート

仁井別の林道第一ゲート

ゲートは除雪の雪に覆われて、最初見たときは同定できず迷ってしまいました。地図を眺め、ここあたりではないかというところの雪山を乗り越えてみると写真のような光景が広がっています。 あぁ、ここが進路だと一安心。ここからスノーシューをはいていきます。そして、しばらく歩くとTOPの写真のような砂防ダムのたまりに出合いました。

トレースは無し、雪質は湿った重い雪。 トレースはなくても、ここは割りと人が入ってくる人気の山とのことで、皆さんが歩いた後はしっかりと雪が固まっている場所がありその上にここ2~3日で降った雪が積もっている感じでした。

林道から第2ゲートまで(夏はここまで車が入れるようです。) 北海道スノーハイクの記述だと約40分ほどのこと、平坦な林道を雪に降られ、重めの雪を時には10CMくらいのラッセルをしつつ1時間、

名物看板

北広山第2ゲートの名物看板

やっと、北広山の第2ゲートまで到着です。ご覧のように湿った雪とわりと深めの積雪、ここではまだ元気がありましたが平坦な林道歩きはテンションも平坦になっていきます、、、。

ゲートをくぐると程なくして、

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板があります。そこを右に入り、樹間の中へ、枝に邪魔をされながら3分ほど歩くと眼前には真っ白まったいらな、

分かれ道?

分かれ道?

こんな分かれ道にいきあたります。地図上では、川沿いに登山道があるようなので、ここも右にすすむと、

標識?

標識?

こんな鉄杭が出現します。

どうやら分岐をしめしているようなのです。

ガイドに乗っている夏道コースはここを右になっていますが、みてみるとかなり深めのラッセル必至です。そこで、左の道をみてみると、

こっちにいこう

こっちにいこう。

若干くぼ地にスキーのうっすらとしたトレース。こっちがわは夏道では旧登山道とのこと。こちら側にすすむこととしました。

ここまでのラッセルと平坦な道で当初の目的の源頭部へのアプローチは頭からすっかり抜け落ちていて、北広山登頂一択になっていました、、、。

この旧道、沢伝いにすすむのですが、ご覧のように周りから見事にくぼんでいます。これは夏だと雨が降ると見事に沢として機能しそうな感じです。夏道として使われなくなってきたのもうなずけます。

さて、ここからが本当の山登り!、、、ですが、一時間の林道ラッセルをこなした足にはさっきよりも深い雪の登りラッセルは堪えます。しかもただでさえ薄暗い感じの林の中に雪空となると、さらに心がこたえます。それでも、所々薄いスキーのあとや、くぼみが一切見えなくなる場所では稚拙ながらiphoneのgeograpichaで現在位置を確認しつつ、ルートファィンディングの真似事をしてみたり、歩きづらそうなくぼ地のちょっときつめの登りではわざと外れて、雪面にでてジグザグ登りをたのしんだりと、写真を撮ることも忘れて、(いや、、、疲れて写真の構図が頭に浮かばなかったのですが、、、)なんと1時間15分もかけて先の分岐からやっと白樺平に到着をしました。

白樺平

白樺平

ガイド本ではここまでは40分程度とのことでしたので、私やっぱり貧脚です、、、。

ここから先は、くぼ地もほとんどなく、トレースもないまっさらの雪面にでます。所々にテープがくくりつけてあるのがみえますが、歩きやすそうな場所(埋まりづらい場所)を探して山頂を目指します。

あるいていると段々雪も深くなり、しかも風もゴーゴーと音をたてていきます。カメラを出すのも躊躇してしまいます。

視界もあまり効かず稜線もみえないので、ひたすら登りラッセルです。geograpichaの地形図に表示される現在位置と山頂までの残距離に励まされながらの行軍です。

約1時間弱、残り等高線2メモリくらいの地点で風がものすごく強くなってきました。木々が一斉にゆれはじめます。幸いにもこの強風追い風です。登るのを手助けしてくれるようでした。そして上を見上げると見事な雪庇が、、、きっとあそこが稜線だと風に助けられ歩みを進めます。

なんとか雪庇下へついてのりこえようとすると、、、、

無理でした。。。。

雪庇を乗り越えるのはなんとかできるのですが、、、

風が、、

ゴーゴー。

ゴーゴー。

稜線を撫で付けています。

稜線にたつこともままなりません。

風が収まるのをまとうと、雪庇したで待機していても一向に収まる気配はありません。

GPSの標高はすでに490mを超えており、北広山の標高488mをオーバーしています。もうここでOKとします。

戦場の塹壕から顔をだけをだして敵陣を望むかのように撮った一枚

北広山山頂?

北広山山頂?

写真だとなかなか風のすさまじさは伝わりませんが、自然の中はまさに戦いでした。

前回の青山登山で降雪と風で体を冷やしてしまったので、今回はカイロを登山前から常備していましたが、それもこの風の中にいるのはあまり好ましくありません。早々に退散です。登りに2時間かけた旧登山道の分岐からの山道をすたこらさっさと40分ほどで下山して、仁井別川と今回のルート沿いの前半部を流れていた無名沢との合流点をパシャパシャと写真に収めました

仁井別川と無名沢の合流点

仁井別川と無名沢の合流点

ここからさらに一時間ほどかけて駐車地点まで歩き無事下山となりました。

GPSログ

今回の山行のGPSログ

iphoneのバッテリー買わないと、、、頂上で丁度バッテリーきれました。。。。

とりあえず 札幌50峰 12/50 (北広山 488m) GETです。

 

撮影場所 北広島市仁別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c