カテゴリー : 百合が原

旧琴似川と丘珠川の合流点

旧琴似川と丘珠川の合流点
今回は北区の東端にある百合が原公園の脇をながれてくる東区と篠路地区を結ぶ篠路通りにそってながれるの合流点のご紹介です。

旧琴似川は、もちろん琴似川の旧川道ではあるのですが、その水系を新川の開削以降たもとを分かち、琴似川は琴似発寒川とともに新川水系を形成する河川となり、旧琴似川は新川開削以前と同じようにへその水を預け、石狩川水系となっています。

現在の旧琴似川は、北50条東10丁目の栄緑小学校あたりを起点としてそれほど多くない水を流していますが、新川開削前までは琴似川下流域として、一旦大友堀~寺尾堀(の前身)と合流し、伏籠川へとながれていました。その後の新川開削によって取り残されたのがこの旧琴似川です。

写真をみても、またこの旧琴似川の成り立ちをみても、それほど流量の多くない川なのではと想像するのですが、ここの少し下流にに流れをわけている所を見ると、それなりに治水の必要性のある河川なのがうかがいしれます。旧琴似川自身ではなく~伏籠川の増水時にこちらに水を流す役目もあるのかもしれませんが、、。

そんな旧琴似川と丘珠川の合流点にはちょうど百合が原公園が横たわっています。

この時期の百合が原公園は、コスモスやキバナコスモスが見ごろとなり、その中を公園を周回するリリートレインが走る光景をまったりみることができます。

天気のいい日にはゆったりと訪れて散歩をしたい空間でもあります。

撮影場所 札幌市北区百合が原公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON COOLPIX 2500

旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点

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ここ一週間でかなり雪解けの進んだ札幌です。

この時期は私のような川めぐりをしているものにとってはものすごくうれしい時期だったりします。それは普段流量が少なかったり河畔林がおいしげっていたり川の中に草がはえていたりで川筋が見えなくなる小さめの川の姿がはっきりと見えるからです。

今回訪れた旧琴似川旧琴似川放水路の分流点もその一つです。

河川幅自体はそれほど狭くないのですが、ここのポイント、秋の渇水期では川一面草だらけになってその姿を拝むことができないのです。

 

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これが、去年の秋の同じポイントでの川の姿です。ごらんの通り川面が全然みることができません。さすがにこうなってしまっていては興ざめなので、今年は是非川面を拝もうとこの時期をまっていたわけなのです(^^

ちなみに今回訪れたこの旧琴似川と旧琴似川放水路の分流点なのですが、右側に流れている幅広い川筋が旧琴似川放水路なのです。そして左側の通水路から流れ出るのが旧琴似川となります。

もともとこの旧琴似川は、琴似川としてその流れをつくってきてたようで、北東に流路をかたどり伏籠川にそそいでいたそうです。

それが明治の開拓期に入り 寺尾堀の開削、琴似新川の開削、新川の開削など札幌中心部の開拓・開発を受けて琴似川は琴似発寒川と合流し新川を形成。琴似新川は流路をのこしつつ新川の一部となり、琴似川の下流部がそのまま残された形で旧琴似川として流路を残されたそうです。また残された旧琴似川自体流れもそれほど速くない川かつ周辺地域の水はけの悪さからか、雨による洪水などがあったのでしょうか、放水路をつくりここで分流したようです。旧琴似川の流域はすでに民家がおおかったのでしょう。新しく作る放水路に流量を預けるのもうなずける話です。

川めぐりをしているとこのようなふしぎな光景やその歴史背景に触れることも多く、興味がつきませんね。

撮影場所 札幌市北区百合が原10丁目8−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 FUJI FinePix s9100