左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~
今回は定山渓の奥、世界最大のインジウム鉱山として誇っていた豊羽にいってきました。誇っていたと過去形で書いたのは、現在は閉山となっており、以前の栄華は過去のものとなり、現在は鉱山の排水の処理施設があったり、地熱発電の試験場がおかれている状態になっているからです。鉱山が稼動していた時の1990年代にはかなりにぎやかな街だったのを記憶しています。
そんな豊羽の主幹河川は白井川でさらにこの豊羽元山地区にはそこに合流する数々の沢川があって、今回の写真は、その中の写真奥からながれている左大江沢川と、右から流れ落ちる右大江沢川の合流点です。写真だけみると山のおく上質な沢のようにもみえますが、舗装された道路の上からお気楽にこの光景をみることができます。定山渓温泉を流れる豊平川とその支流のように大げさな感じでもなく、道道1号沿いに流れる小樽内川の悠々とした太いながれでもない、絶妙のバランスまさに庭園の川のような流れをみせてくれています。それほど期待せずに訪れたのですが、うれしい誤算でした。豊羽にはほかにもよさげな沢がまだまだありそうだったのですが、道路工事なんかがあったのと、この豊羽元山地区を登山口とする無意根山への登山をしたため、この日は元山地区の訪問ポイントはここだけとしました。まだまだここ豊羽を訪れる機会もありそうなので、ほかの沢訪問はそのときに譲ろうと思います。
以下は今回の無意根山登山のルートトラックです。
スタートは豊羽鉱山神社脇の元学校のグラウンドの空き地からスタートします。冬山も盛んで、この尾根を学校尾根といっていたとの記述もみたようなみなかったような、、、。
事前の情報で、蚊がものすごく多いときいていましたが、その通り山行の準備をしている最中からヤブカがまわり飛び回ってまとわりついてきます。虫除けをたっぷり振りかけてスタートします。
登山道の状況は薄暗い林の中を少し急な斜面をのぼっていきます。
道は幅が広めのところもあれば、草かぶりの道になってみたり、倒木をまたいだりと楽しい道のりなのですが、
うわさどおり、蚊の激烈な襲来を受けることとなりました。スタート時に体にふりかけザックにしまった虫除けスプレーを取り出し片手に持ちながら蚊が襲ってきそうなになるたびに体にスプレーしながら歩いていくこととなりました。
今回のスタイルが、ホーマックのサポート系シャツ&タイツにハーフパンツとスポーツシャツの組合わせだったのですが、これがよくなかったのか、ひじから先、膝から下の、アンダーウェア部分に蚊が攻撃を集中するのです。スプレーの効き目はあるのかないのか、蚊の必死の特攻攻撃の賜物なのかはわかりませんが、30分ほどで少なくとも3箇所さされました。
そんな蚊との攻防を繰り返し、ある程度高度が上がると、
登ってきたグラウンド跡地を余市岳の下にみることができるようになります。
蚊の攻撃に辟易していた気分もやっとはれだしました。ただ、気分が少しだけはれただけで、蚊の猛攻がなくなるわけではないのですが、、、。
道の状態は時折急な傾斜や、
水芭蕉の残る湿地や、
崩壊した登山道にロープが設置されている急傾斜があったりするもののそれほどきつくなく蚊さえいなければ快適な山道をすすんでいきます。
そして、元山コース名物の千尺高地の先端あたりにひょいとでると、
いままで鬱蒼としていた景色がぱっと開けだします。ただ登山道の周りは背丈より高い笹原ですがね、、、。
そして程なくして、
笹の中を広くかりわけられた休憩広場へと到着します。
背より高い笹のおかげか、風を少しだけさえぎってくれるようで、ざわわと流れる風音の割には体にその風が当たることがなく、ゆっくりと、水分補給なんかの中休憩をしていたのですが、どこからともなくまた、蚊のやつらが襲来してきます、、、。
休憩もほどほどに笹原の千尺高地に歩みを進めます。きっと冬の晴天だったら絶好のオープンバーンだよなと想いをはせながらこんな笹原に突撃を開始します。
一応笹の下の道はしっかりと踏まれていて道に迷うとかのレベルにはならないし、ただ単純に笹が育ってここまでかぶさっている程度なのでしょうが、登山初心者の私にとってはこれでも充分藪漕ぎレベルです、、、。
ダニがつかないのをいのりつつ、そういえば、ここら辺の道の左側には長尾山があるんだろうなと、そちらのほうを見ながら歩いていると、
おや?
おや?おや?
あきらかに地図上でも丁度長尾山へのアプローチに丁度よさ気なポイントに明瞭な刈りわけ道らしきものが、、、。
さすがに本格的な藪漕ぎをするには、私はスキルがたりません。最初の段階はこんな風に刈りわけられていますが、たかだか300m強の距離で長尾山へとたどりつけそうなんですが、無理はしません。おとなしく無意根山の登山道からそれることなく先にすすみます。
すると、またまた、
今度は大沼への刈りわけ道らしきものが、、、、
もっと私の登山レベルが上がれば必ず両方とも踏破してやるぞ!と心に誓うだけにして前に進みます。
そして今回の前半の目玉、
ムイネシリポロトーを見下ろせるビュースポットへたどり着くのでした。
これ移行は次のエントリーにゆずることとします。
撮影所 | 札幌市南区豊羽鉱山 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | SIGMA DP2 |