魚留ノ滝(朝里川支流右股沢川)

魚留の滝(朝里川支流右股沢川)

 

小樽の朝里川温泉と札幌の定山渓を結ぶ道道1号線はその開通時期より景勝の良い観光道路として広くしられていたとのこと。

最近まで中央バスの路線バス小樽・定山渓線も運行されており、路線上には

  • オタルナイ湖展望台
  •  魚留ノ滝入口
  • 札幌国際スキー場
  • さっぽろ湖展望台

と景勝・観光のポイントにバス停が設置されていた。

今回訪れたに落ちるも景勝ポイントとして知られていたようで、前述のように路線上にバス停が設置されている。ただ、現在はその路線は廃止され、魚留の滝の看板のみが残るのみとなっている。

道道1号 魚留の滝元バス停付近

道道1号 魚留の滝元バス停付近

この場所から谷側にむかって、送電線下の刈りわけ道を進むこととなる。

魚留の滝への道

魚留の滝への道

前述のように古くから知られていた滝への道だったのかとおもえぬほどの作業道感がぬぐえはしないが、それでも道路の様子はとてもよく整備されているように感じる。

数分あるくと、目の前に

魚留の滝の指示看板

魚留の滝の指示看板

魚留の滝へと案内をする指示看板が現れる。

そのしるしに従い、登山道のような道にわけいっていきもっと谷へとくだっていく。

DSC_0118

山歩きをしているものにとってはなんともない道ではあるが、慣れていないものにとってはちょっとした冒険気分の坂道だろう。

下りきると、右股沢川を眼下に望む崖上へと到着する。

そこからゴーゴーと勇ましい音と清らかな流れを落とす魚留の滝を望むことができる。

魚留ノ滝
黒い岩盤に沿いながら末広がりに落ちてゆく直瀑はみていて豪快でもある。

この展望場からは滝の上流・下流両方みることができるので、右股沢川からの滝口と落ちた後の釜の様子がいっぺんに楽しめる。

落差10m級の滝の全容をここまで明瞭にみることができるのはなかなか爽快である。

今回の滝へのルートは、以下のGPSトラックで確認し欲しい。ちなみに、この日はあわせて道道1号線を挟んだ向かい側にそびえる朝里天狗岳への登頂もおこなったため、そのトラックも記載されている。

撮影場所  小樽市朝里川温泉
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 NIKON D3000

朝里川河口

朝里川河口
2014年最後の夏の日、河口へいってまいりました。

ご覧の通り撮り鉄かねてです(笑)

銭函から小樽築港間のJRの鉄路は殆どを海沿いを走ります。当然その間の河川は河口であり、そこを跨ぐために橋梁がかけられています。そんな中でもアクセスが容易でかつロケーションがばっちりなのが、ここ朝里川の河口を跨ぐ橋だと思います。今回は、8月9月に運行される臨時特急ヌプリ号を狙いにいきました。
手前が上り路線(小樽方面行き)なので、午前中は逆光となるのがカメラの設定的には難しく残念なポイントではあるのですが、後追いで撮影をすれば光源もばっちりなのではないでしょうか。ちなみに後追いだと、

朝里川河口からヌプリを後追いで。

朝里川河口からヌプリを後追いで。

こんな感じの光線具合になります。
今回は、ヌプリ号と朝里川の河口部の流れと海を一緒にとらえたかったので逆光上等でとりましたけど、構図をもっとつめれば後追いのほうがいい写真になったかもしれませんね。

鉄語りではじまりましたが、話を朝里川に戻します。

名前の通り朝里岳を源にここまで流れてきます。その流路は朝里~定山渓を結ぶ道道1号線(朝里峠線)とほぼ並走していますが、道中朝里川の川面を見る場面は峠を下りきった朝里ダムあたりからで、朝里峠を走るドライバーは道路のそばに川が流れているなんておもってもいないでしょう。川が作った谷間の少し上に道路を作ったのでしょうね。朝里峠は結構な峠道の割には路面が綺麗でその昔はバイクや車の走り屋さん達でにぎわっていたような記憶があります。

川の流路にそって道を作ることは定石なのですが、この川と朝里岳を分水嶺として札幌側に流れる小樽内川沿いによくもまぁ道をつくったものだなと朝里峠を通行するたびによくおもいました。 道道1号というくらいなので、それなりの需要があったのかなと調べてみると、なんと元は地崎工業の手による観光目的の有料道路として整備されていったとのことです。 道路が完成したのが戦前の1932年のこととのこと。このころからこのあたりの地域は観光資源として着目されていたのですね。戦後になって小樽市・豊平町(現・札幌市豊平区)・中央バスによって地崎から払い下げ小樽市道・豊平町道として一般開放され、そののち道道3号となり平成6年に道道1号となったとのことです。道道の順番って古い順ってわけじゃないんですね。 道路もなかなか興味深い歴史をもつものなんですね。

てなことをつらつら思いながら、この河口の写真を列車とともに撮ったりして

朝里川河口とキハ201系気動車

朝里川河口とキハ201系気動車
733系電車にもにていますが、れっきとした気道車です。
高性能ゆえに製造コストが高く運用されているのは3編成とのこと。

かえりには、バウとともに朝里海水浴場でまったりしてきました。

朝里海水浴場とバウ

朝里海水浴場とバウ

この海水浴場は石浜ゆえに水の透明度か非常に高くみているだけでも爽快な気分になります。

朝里海水浴場

透明度が高いですね。

ちなみにグーグルマップだと、朝里駅から小樽川が海水浴場として表記されていますが、朝里駅から札幌側に海水浴場がありますので、お間違えのないように。小樽側の海岸にいこうとすると踏み切りのない線路を渡るという暴挙が必要になりますよ。おとなしく朝里駅から札幌側にむかっていきましょう。道中細い道なので心細くなりますがそんなことは気にせず進めますからね。

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2