発寒川と安春川の合流点
最近、早朝撮影おこなっていないなと今年の夏の写真をみてみて思ったので、夜明け直前の発寒川と安春川の合流点にいってきました。日の出位置を予想していきましたが、若干予想よりはずれて、おもったような写真が撮れずに苦心しましたが、なんとかこんな写真を撮ることができました。
ところでここの合流点、現在の発寒川の位置付けが如実に現れているポイントです。
発寒川はもともとは、手稲山を源として石狩川までながれていましたが(現在の茨戸川の下部湖盆の始まる地点)、新川の開削によって分断され、手稲山から新川までが現在の琴似発寒川、新川で分断された旧流路を発寒川としています。
旧流路という点が重要で、現在の発寒川は自然河川から人口河川的な排水路として生まれ変わっていった川なのです。
写真をみると、奥のほうからながれてきている川が本流の発寒川のようにかんじるでしょうが、その川は安春川で、肝心の発寒川は安春川と合流するまでは、草に覆われて水面をみることができない川になっています。これは、次にエントリーする新琴似川との分流点での写真でよくわかるかとおもいます。排水路的な役割を持つ人口河川だと夏のこの時期には当たり前に見られる姿です。
では、もう一方の安春川はしっかりとした源流をもつ自然河川かというと、まったくの人口河川で、新琴似の開拓に入植した屯田兵によって開削された、生粋の排水路なのです。こちらも排水路なのになぜここまで豊富な流量を誇るかというと、実はこの安春川からはじまり、屯田川、東屯田川、の発寒川下流域に合流する3河川と、茨戸耕北川は、創成川水再生プラザから創成川の水をくみ上げ、高度処理水としてそれぞれの河川にながしているのです。その水は発寒川に流入し、茨戸川の豊富な水量の逆流も影響はあるのでしょうが、かなり川幅の広いとうとうとした流れを見ることができるのです。
と、いうわけで発寒川が人の手によってその姿を劇的にかえるポイントなのです。
おまけ
夜明け前の高圧電線鉄塔
撮影場所 | 石狩市花川424−45 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★☆☆☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |