発寒川と安春川の合流点

発寒川と安春川の合流点

最近、早朝撮影おこなっていないなと今年の夏の写真をみてみて思ったので、夜明け直前のの合流点にいってきました。日の出位置を予想していきましたが、若干予想よりはずれて、おもったような写真が撮れずに苦心しましたが、なんとかこんな写真を撮ることができました。

ところでここの合流点、現在の発寒川の位置付けが如実に現れているポイントです。

発寒川はもともとは、手稲山を源として石狩川までながれていましたが(現在のの下部湖盆の始まる地点)、の開削によって分断され、手稲山から新川までが現在の、新川で分断された旧流路を発寒川としています。

旧流路という点が重要で、現在の発寒川は自然河川から人口河川的な排水路として生まれ変わっていった川なのです。

写真をみると、奥のほうからながれてきている川が本流の発寒川のようにかんじるでしょうが、その川は安春川で、肝心の発寒川は安春川と合流するまでは、草に覆われて水面をみることができない川になっています。これは、次にエントリーする新琴似川との分流点での写真でよくわかるかとおもいます。排水路的な役割を持つ人口河川だと夏のこの時期には当たり前に見られる姿です。

では、もう一方の安春川はしっかりとした源流をもつ自然河川かというと、まったくの人口河川で、新琴似の開拓に入植した屯田兵によって開削された、生粋の排水路なのです。こちらも排水路なのになぜここまで豊富な流量を誇るかというと、実はこの安春川からはじまり、屯田川、、の発寒川下流域に合流する3河川と、は、創成川水再生プラザからの水をくみ上げ、高度処理水としてそれぞれの河川にながしているのです。その水は発寒川に流入し、茨戸川の豊富な水量の逆流も影響はあるのでしょうが、かなり川幅の広いとうとうとした流れを見ることができるのです。

と、いうわけで発寒川が人の手によってその姿を劇的にかえるポイントなのです。おまけ 夜明け前の高圧電線鉄塔

おまけ
夜明け前の高圧電線鉄塔

 

撮影場所 石狩市花川424−45
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

福住小川公園(うらうちない川)

福住小川公園(うらうちない川)

今回のエントリーは、公園内にが静かに流れる、福住小川公園にて写真を撮ってきました。

親水設備が設置されていて、夏の暑い日は子供たちが川遊びをしてい楽しむ姿を見ることができます。天然の川をながしているので、川の周りにすむ生き物もいっしょにみることができるのでしょう。

この写真のような水のたまりをもう一箇所つくってあり、そちらも川の中まで入ることができますが、ここ以外の場所は割りと深めの石積みの護岸がされており、さらにこの公園をでると、うらうちない川はコンクリート護岸をされ柵で覆われています。

公園内や周りには、

DSC_03161

DSC_0299

あじさいや、菊?の仲間が可憐にさいていました。
夏の花も見ごろですね。

札幌市にはこのような親水施設をもった公園が各所にあって今後そういうところもみにいってみようと思います。

ちなみに、この公園のそばには、

札幌ドーム

札幌ドーム

札幌ドームがあり、その敷地の中にもうらうちない川の河道があります。そこもうらうちない川は石垣での護岸となっていて、小川的な雰囲気をかもしだしているのですが、この日は丁度ドームで日ハムの試合がありました。残念ながらうらうちない川のそばまでいく通路が封鎖されていて、柵の外から指をくわえてみているだけにとどまりました。

 

撮影場所 北海道札幌市豊平区福住2条2丁目5 福住小川公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

真簾沼(万計沢水域) ~空沼岳登山その6~

真簾沼

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

の続きとなります。

を後にしてから、笹かぶりの道をあるき、標高が1000Mをこえたあたりから、雲をぬけたらしく、青空がみえてきました。

その丁度よいタイミングでへと到着しました。

地図を見ると、空沼岳山腹の沼の中でも一番大きな沼ですし、その大きな姿は沼のイメージからかけ離れているスケール感でした。しかも、空の青を反射し、水面のなんと爽やかなことか!もし、晴天で無風状態だったら、

周囲の潅木は押しなべて背が低く、右側の岸辺をみてみるとアフリカのサバンナのような光景がひろがっています。こりゃ~虜になってしまいますわ。

地図をみてみると流出口がみあたらず、クチナシの沼のようなのですが、一応カテゴリーとしては、の水域としておきました。これももし判明できたら、改めておきます。 だれかご存知の方がいらしたら教えていただけるとうれしいです。

真簾沼でまたもや大休止をとることとして、ゆっくりしていると、今日3人目の私を抜かす方が、、。まぁいいや、のんびり登山が今年の目標ですし。

なんてことを思いながら歩みをすすめます。

標高も1000Mを超えるとその植生やはガラリと変わってきます。

上にそのスライドショーを記載しているのでご参考ください。

登山道は相変わらず泥寧路で、笹かぶりの道や、岩場なんかでも土のあるところはぬたぬたです。歩きづらいことこの上なしです。

そんなこんなで、登山口から4時間30分くらいで、

 

空沼岳山頂

空沼岳山頂

頂上は雲の上となり、

雲海の波濤
爽やかな風

空沼岳山頂より

空沼岳山頂より

札幌1の展望台ときいていましたが、雲海の見栄えも凄くいい感じです

これで、片道約7.5km

ヒンキャクっぷりなので、時間はかかりましたが、ゆっくり登山がテーマなので、よしとします。

これで、

札幌50峰 26座/50座 (空沼岳 1251m) GETしました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

万計沼(万計沢川)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

の続きとなります。

を高まきしながらパスをすると、流れは平坦な流れになります。

でも勢いはとてもあります。

万計沢川

万計沢川

川の先は白い世界です。

万計沢川のほとりに設置された木道をおそるおそるたどると、

万計沢川源頭部

万計沢川源頭部

目の前は白いながらもひらけてきます。

万計沼へ到着です。

other side monochrome
other side monochrome posted by (C)ジプシー
空沼岳万計沢ルートのほぼ中間となり、この沼のほとりには、ベンチなどが設置されていて、

万計山荘

万計山荘

札幌市内の山小屋の中では一際立派な万計山荘が出迎えてくれます。

ここで、大休止です。

ザックやその他の装備を一回はずして汗をぬぐいます。沼のそばなので虫除けスプレーも再塗布します。そして一服しつつ万計沼のこれまた幽玄な姿をとるために何度もシャッターをきっていました。

こんだけ豊富な水をたずさえているのなら、万計沢川のあの勢いも納得できます。

グーグルマップに万計沢川の表記がないのが合点がいきません。

登山口からここまで約2時間15分 ほぼガイド本どおりのタイム感です。

いいペースかとおもいますが、前回の札幌岳も中間地点までは、ほぼオンタイムでその後山頂まででかなりのロスをしていたので、今回もそんな予想がたちます。

ここまでくるのに、2組にぬかされていますしね。

ゆったりしたあと、万計沼をあとにして、

IMG_2684IMG_2691花やきのこを眺めながら、次なるポイント

真簾沼へ向かうことにします。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼の滝
承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

の続きとなります。

でたっぷりと濃密な静寂を楽しんだ後、程なくして、この滝にいきあたります。

雲の中と、滝のミストを合わせマイナスイオンたっぷりの癒しの空間です。

10M級の直瀑。滝の中間地点の倒木が、すこし邪魔ですが、まぁそこはご愛嬌。

この滝を落としている、グーグルマップには川の表記がないのですが、なかなかどうしてかなりな勢いの流量です。それもそのはず、次のエントリーで紹介する万計沼の豊富な水がそのバックボーンなのですから。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

青沼(万計沢川水域)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

の続きとなります。

先ほどのエントリーの無名沼を出た後向かったのは、このです。

標高は900m弱となり、あたりは、完全に雲の中とつつまれました。そんな中であまり人が訪れない沼の端に立つと、なんとも静けさが心地よいものです。万計沢から若干離れたこの場所では、川のせせらぎも聞えなければ、高い木に囲まれ、少しの風ならさえぎってしまうので、水面は鏡のようにしずまり、波音の一つさえもきこえません。雲の中にはいっていったせいか鳥のさえずりもなく、完璧な静寂とうっすらと見える対岸と沼に倒れた倒木を見せる透明感のある水面のみ。

真っ白な雲の中にいるので、対岸への距離感もなく、なんとも無間な幽玄を感じられるひと時をすごすことができました。

ここにくるまでは、

枝沢渡渉1

枝沢渡渉2
2度ほど、万計沢へと向かう枝沢を渡渉していきます。

ご覧の通り橋らしきものはまったくなく、川の中の飛び石を伝いながらわたります。

ここまでの道で汚した靴のいい泥落としになるかなともおいつつ元気にわたっていいきます。

登山道は、

歩きやすいセクション

急登セクション

岩場セクション道幅の広い歩きやすい緩い傾斜、

ややきつい傾斜の岩場、

急登、

そして、背丈ほどの笹被りの道なんかが繰りかえりあらわれてきます。

そして、、、

またもややってきました。

万計沢その2
万計沢その2 posted by (C)ジプシー
万計沢その3
万計沢その3 posted by (C)ジプシー

万計沢川渡渉地点。

万計沢のあらぶっている状態をわたるには緊張します。

万計沢川渡渉点

万計沢川渡渉点

わたるためには、この写真のような、なんともたよりない丸木橋をわたらなければいけません。

今回の山行最後の渡渉にはなるのですが、一度たりともまともな橋をわたっていません。

なかなかワイルドな山行です。

しかも今回は

雲の中の森
雲の中の森 posted by (C)ジプシー
こんな雲の中をあるいていくことになりました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

空沼岳無名沼承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

の続きとなります。

を渡渉した後、空沼岳万計沢ルートを登り始めて、一番最初にめにはいってくる沼がこの小さな沼です。

道は、

真駒内川渡渉後

真駒内川渡渉後

このような整備された部分と笹が大きく覆いかぶさった道を交互にあるきながら、緩い傾斜をのぼっていき、

真駒内川

真駒内川

真駒内川と登山道から横目でみながら、渡渉地点から約25分程度のところにあります。

規模も小さく地図にも載っていない沼なのですが、水草が浮いて動きない水面をみると、子供のころイメージする沼のイメージそのまんまでした。なぜか懐かしい気分になり、今回独立したエントリーとしました。

このそばには湿地帯も登山道上から見ることができます。季節がら湿地の水面をみることはできませんが、笹薮と蝦夷松に覆われた森の中にぽかりとあいた草原がでてくるので、それと見てわかることでしょう。

撮影場所 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

真駒内川と万計沢川の合流点今回ご紹介するのは、山間部の沢川の荒々しい姿を間近でみることができる、写真奥を流れると写真手前を流れるの合流点です。

ここのポイントは、札幌50峰にも数えられている、空沼岳の万計沢ルートの登山口となっていて、昨年の夏までは、この合流点まで車で入ることができたのですが、昨年の秋の台風のときの大水で林道が崩壊をしたのです。

林道崩壊箇所

林道崩壊箇所

ご覧のように真駒内川が林道を決壊させ、無残な岩盤の河川敷となってしまっていました。

元の流路よりも林道側に侵食をしていたのでしょう。しかもこの日は最近の札幌のぐずついた天気のせいなのか、流量、勢いともかなり激しい様相をていしていました。

空沼岳万計沢ルート登山口

空沼岳万計沢ルート登山口

万計沢ルートの登山口小屋は、登山口とは真駒内川を挟んで対岸にあるので、真駒内川を渡ります。ついでにTOPの写真も、真駒内川を渡渉した先のポイントなのですが、、。

真駒内川渡渉ポイント

真駒内川渡渉ポイント

げ、げ、激流ですね、、、、。

おっかなびっくりわたりました。

ただ、ここのポイント以前は鉄の橋がかかっていたようです。その橋が流されて、木の橋に架け替えられ、それも今は落ちてご覧のような梯子みたいな橋と丸太になっています。

真駒内川は、空沼岳の中腹あたりから、源を発して流れるわけなのですが、この空沼岳、至るところに湿地・沼がある水量豊富な山なのです。それは、今回登った万計沢ルートの登山道が泥濘の道になっていることからもわかりますし、奥深い山なので雪が7月になってものこっています。その水を一手に真駒内川が引き受けてながれおちてくるわけなのです。しかも空沼岳はほぼ自然林がしげっていますので古木も多いわけです。そんな地域に大雨や強風が襲えば、水の勢いと倒木によるダム決壊効果で川は凶悪なブルトーザとなってあたりをなぎ倒していくのでしょう。

万計沢その1
万計沢その1 posted by (C)ジプシー
一応平時の先の写真の真駒内川の様子や、この写真の万計沢の様子。いままで山登りで出会った川の中ではその様相は悪鬼のごとくですので、非常時たるや想像に難いですね。

その昔は札幌の市街地区を流れるさえも橋を落とす暴れ川で、戦後すぐまでは橋の数は数えるほどしかなかったとのこと、今でこそ技術の進歩で落ちることのない橋を幾本も架けて暴れ川の片鱗をかくしてはいますが、今回訪れた、この真駒内川と万計沢川の様子を見ると原初のあらあらしい河川を実感せずにはいられませんでした。

ちなみに今回この万計沢ルートをたどって空沼岳まで登行をおこなっています。

この万計沢ルートは先にものべたように、沼や沢を見ながら登れるルートとして有名で、その沼もしっかりと名前がつけられている景勝地となっています。なので、これから数エントリーに分けて各景勝ポイントを軸にしつつ空沼岳の山行のレポートをおこなっていきます。

ちなみにルートは以下通りです。

撮影場所 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

冷水沢川 ~札幌岳 登山~

冷水沢川

最近の当ブログは、合流点のご紹介よりも、河川そのもののご紹介をすることが多くなってきました。

iPhoneのGPSアプリのGEOGRAPHICAを使用するようになって、その傾向がどんどん多くなってきました。

まぁ、山登りも趣味として定着してきたのが要因の一つであることは否めないです。

と、いう前置き&言い訳をしつつ、今回紹介するのは、豊平川の上流部、豊平峡のすぐ下あたりで合流する、のご紹介です。

割と深めの淵(膝上くらいの深さ)を持った小滝風の流れ、なんともいやされますね。

この写真の撮影ポイントは、札幌50峰の札幌岳へと向かう登山道、冷水沢コース上にあります。

このコースは その名通り、冷水沢沿いを上流につめて、途中から尾根へと乗るコースです。

冷水沢に沿って歩いていく途中何度も渡渉をし、川好きの私としてはかなり楽しめるコースなのです。そしてTOPの写真はコース中の最終渡渉ポイントとなります。そして、コースは丁度中間あたりとなる、冷水小屋へと向かうわけなのですが、この小屋名前の通り、冷水沢の源流部にたっていて、湧き水その風格と冷水沢の湧き水で登山者の絶好の休憩ポイントとして親しまれているのです。

そうなんです!

この冷水沢小屋は、冷水沢川の源流部にあるのです!!

当初の計画では、今回の撮影POINTは冷水沢川と冷水小屋を撮ろうとおもっていました。もちろんきちんととってきました。

ひっそり山小屋

これは、これで、いい感じに撮れたかとは思うのですが、冷水沢の流れがちょろんとしかみえなかったのと、TOPの写真のほうが、いい感じに撮れたので、今回のTOP写真は冷水沢最終渡渉地点としました。

というわけで、札幌岳の山行レポートへとします。

ルートは以下の通り。

スタートは豊平峡ダムのゲート脇にある、登山者用駐車場です。豊平峡はいつか機会を作っていこうとおもっていますが、今回は札幌岳へと向かいます。

スタート

スタート

登山口

登山口

天気は低めの雲がさがり、かるくガスがかかりそうな雰囲気です。前回の手稲山山行でも眺望をえられませんでしたし、最近晴天にめぐまれませんが、冷水沢沿いを歩くってことで、私のテンションはうきうき気分です。

序盤の登山道は草かぶりが散見されているところもありますが、平坦に近く良く整備されている登山道です。

序盤の見所は、整然と並ぶカラマツ林です。

カラマツ林

カラマツ林

ガイド本などでは、不評のようですが、私はカラマツ林を歩くのがとても好きです。カラマツの落葉が敷き詰められている道は上質のウッドチップ路のように歩きやすく、整然と並ぶカラマツの景観はとても気持ちのいいものです。見てよし歩いてよしの大好物の道なのです。

こんな気分のよい道をあるいていくといよいよ冷水沢川の第一渡渉地点となります。

第一渡渉地点

第一渡渉地点

いいですね~。

このせせらぎ感。 わりと勢いのある水がザーザーとながれています。融雪期もそろろ過ぎるころなので、川の流れ自体はそれほど、期待していなかったのですが、予想は裏切られ、ご覧のようにいい感じで川はながれていきます。

左岸へと渡渉をすると、道は、

鬱蒼とした登山道

鬱蒼とした登山道

こんな感じの鬱蒼とした登山道となります。

沢沿いなので、藪蚊やブヨにおびえながら進むことになるのですが、いい感じの川のそばなので、いや気分はおきてきません。

冷水沢の気持ちのいい音を聞きながら、第2渡渉地点につきます。

第2渡渉地点

第2渡渉地点

う~~ん  (o・∀・)b゙イィ!

苔むした感岩といい感じで水を落とす渓相!癒されます。

中規模河川の渓流具合にここまで近づいていけるルートは手稲山の乙女の滝ルートくらいしか歩いたことがないので、もう気分はホクホクです。

ここまでの渡渉は橋や橋らしき丸太がかけられていましたが、次の第三渡渉地点は、枝沢を渡るので、

第三渡渉地点

第三渡渉地点

こんな感じで倒木を利用した渡渉ポイントとなりました。それほど深くもなく石もあるので、この丸太がなくとてもわたれるかとは思いますが、しっかりと利用させていただきます。

程なくして次の渡渉地点にいきあたります。

第四渡渉地点

第四渡渉地点

この第四渡渉地点を渡ると、道は高度を少しだけ上げるように傾斜がつくのですが、その傾斜へ入る直前に先ほどわたった枝沢が湿地のようになたたずまいを見せてくれます。

第四渡渉地点後の湿地

第四渡渉地点後の湿地

これまた癒されます。しかし飽きない道です。

ややしばらくいくと、登山道は、管理林道と出合います。

管理林道との出合い

管理林道との出合い

管理林道を過ぎると傾斜は徐々にましていきます。

枝沢の第5渡渉地点をすぎると、

第5渡渉地点

第5渡渉地点

こんな具合に道は険しさを増します。

木の根の階段

木の根の階段

道はは沢型をトラバースするような形になっていきます。若干片斜面になり少し注意が必要になってきますが、

最終渡渉地点

最終渡渉地点

最終渡渉地点に行き会いました。ここは、橋はもちろん、丸太もわたっていなく、川の中の飛び石をたどることになるのですが、靴を少しだけぬらす程度で渡れます。私はこの景観に見ほれてややしばらくこの川の真ん中で写真をとっていました。

そして充分堪能したあと歩みを進め、約1時間30分のガイド本どおりの行程時間で、

冷水小屋

冷水小屋

冷水小屋に到着しました。

ここで、身支度を整えて、いよいよ核心の登りへと向かうことになります。写真手前に写っている鉄パイプからは湧き水がでていて昔はここで、水を飲むことができたようですし、今でも飲んでいる人もいるようですが、生水はすこしこわいので、飲むことはしませんでしたが、冷水沢川の源を眺めつつ小屋横の急登に挑みます。

急登

急登

なかなか厳しいのぼりが続きます。しかも道はぬたぬた。靴がグリップしません。

ここから山頂までは、約1時間10分程度とガイド本にのっていました。冷水小屋の標識では2.5kmとのこと。なんとかオンタイムでいこうとおもいましたが、ここの急登でそれはあきらめました。

ゆっくり慎重に登っていくことにします。

急登後の平坦な道

急登後の平坦な道

なんとか急登をクリアすると、道は平坦になります。ここの道とても気持ちよく歩くことができました。でも

岩場

岩場

ややしばらくすると岩場が登場します。でも、手稲のガレ場を経験したので、楽勝です。ただ、道がグリップしないのがつらいですが、、、。

残雪

残雪

この道のぬたぬたの原因は、どうやら、このルート上に残っている残雪の雪解け水のようです。

ガレ場を通りすぎると、この残雪の名残が現れ、この一帯だけ、木々もまだ芽吹き始めで早春のような色合いとなっていました。

この残雪地帯を過ぎると、道は少しだけ傾斜をつけて、

札幌岳山頂

札幌岳山頂

山頂へと飛び出すのでした。

到着した時点では、ガスの中で真っ白だったのですが、いつもの山頂儀式の給水&今日は山ご飯のいなりずし・生着替えをしていると少しだけガスが晴れて、

 

狭薄山がなんとかかろうじて見ることができるようになってきました。

冷水小屋からここまで、2時間。 登山口から3時間半の行程でやっと山頂につきました。

やはり急登が苦手ですね。

山頂独り占めのいい時間を三十分ほど楽しんで下山をします。

下山の途中、山頂ではみえなかった、無意根山が顔をだし、

無意根がみえました。

無意根がみえました。

もう少し、山頂で粘ればいかったかなとおもいつつも、下山はガイド本通りの2時間30分程度でおりてきました。

下に札幌岳の道中で撮った花の写真のスライドショーもおまけにつけておきます。

今回の反省点は、
くだりのぬたぬたの道を滑らずに歩るけなかった点。

最後の最後の駐車場でブヨにかまれてしまった点。

ですね。

虫対策は車に乗り込んで、運転しだすまで気をぬいちゃいけませんね。おかげで手首がかゆくてしょうがありません。

あと、今回飲料にヴァームをもっていったのですが、飲んだ直後に蜂(種類不明)にまとわりつかれました。飲む前は全然蜂にまとわりつかれなかったので、不思議なもんですね。ヴァームはスズメバチの幼虫の分泌物の中に含まれているアミノ酸がかなり含有されているそうなので、それが原因だったのかな、、、。

 

というわけで、

札幌50峰 25座/50座(札幌岳 1293m) GETしました。

丁度折り返し地点ですね(^^

撮影場所 札幌市南区 定山渓 札幌岳冷水沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

月寒川旧流路を歩く。

月寒川旧流路をあるく。

久々のシリーズです。

今回は、もう埋め立てられてしまった川ではなく、現在もしっかり流れている川の旧流路をたどってみようと、白石区の北郷をおとずれてみました。

辿る流路は

この川の水系には、しっかりと、という旧流路をあらわす支流があるのですが、今昔マップで1916年の地図をみてみると、

札幌新道からの流路が若干ずれているようです。しかも旧月寒川の少し南側に遊歩道があります。宅地の中にひっそりと存在する遊歩道ってのは、 だいたいは河川跡か鉄道跡ってのが相場がきまっています。今昔マップで、じっくりと昔の月寒川の流路をトレースしてみると、この遊歩道としっかりと一致しました。

と、いうわけで、この遊歩道をまでバウと歩くこととしました。

ルートは以下の通り。

ほぼ1916年の月寒川の流路どおりでした。

スタートはTOPの写真の場所。JR線が月寒川をわたる鉄橋からとしました。

ちなみにここは、JR貨物の札幌貨物ターミナルの一角となっています。

札幌貨物ターミナル
札幌貨物ターミナル posted by (C)ジプシー

この写真は札幌新道の高架橋から札幌貨物ターミナルを月寒川の上流側から撮ったものです。丁度貨物列車が入線している最中でした。かなり広い敷地ですよね。コンテナとかは、この写真の逆側、大谷地の流通センターのところに無数においていあります。

閑話休題

では、スタートします。

月寒川旧流路遊歩道スタート

月寒川旧流路遊歩道スタート

鉄道脇の道路から少しだけ奥まったところに遊歩道のスタート地点があります。白石区内で鉄道の北側の河川跡に遊歩道を敷設しているのは ここだけではないでしょうか。の流路跡は鉄道の南側には遊歩道とかありましたが、北側は車も通れる一般の道路が敷かれていました。河川跡の遊歩道があるってことは、宅地や道路が現状とそれほど変わらない配置で造成されたころはまだ川がしっかりとその形を残していた証だと思います。逆に河川跡や暗渠の上に一般の道路があるのは、河川の改修とともに造成が始まった証なのではないでしょうか。と、いうことは、遊歩道があるところは割りと古くからある街並で、一般道となっているところは逆に比較的新しい街並として判断できるのではないでしょうか。ここ北郷はその視点でみるとわりと古くから現在と変わらない街並だったのでしょうか。

そんなことを思いながら割と広めの遊歩道をあるいていくと、

住宅街の生活道路を渡る遊歩道

住宅街の生活道路を渡る遊歩道

途中こんな感じで、生活道路の狭間に道が残っている場所があったりします。

詳しくはしりませんが、河川跡ってのはむやみに造成できないようだし、個人所有にもできないようなことを聞いたことがあります。この写真はここがそんな河川跡である動かぬ証拠なのではないでしょうか。

ここを過ぎると、道路の様子は最初の簡易舗装的な癒し系のアスファルトから、

DSC_0209自転車道路のようなしっかりとしたつくりの白線が引かれたアスファルトとなります。

この写真のような地図ではあまり読み取れないいい感じのカーブがあると、河川のあとをあるいているんだなって気分になってちょっとうれしくなりますね。

この道の先には、

北13条北郷通り

北13条北郷通り

北13条北郷通りに出ます。遊歩道はこの幹線道路を渡り先に伸びています。

アスファルトの様子はまた簡易舗装的な癒しの舗装路になり、公園や学校の横を歩いてくと、

素敵なS字

素敵なS字

こんな素敵なS字カーブがある道の先で遊歩道は現在の旧月寒川に沿ってしかれていきます。

旧月寒川河岸

旧月寒川河岸

ここを過ぎると、水源地通りをわたり、

そして、

厚別通りへ。

厚別通りへ。

厚別通りに沿うようにすすんでいきます。

厚別通りに沿っている部分は遊歩道はなく、厚別通りの歩道をあるくことになります。

ある程度まで進むと厚別通りから離れ、

厚別通り沿いの旧月寒川

厚別通りと離合直前の旧月寒川

再度遊歩道が敷かれ始めます。

遊歩道再び

遊歩道再び

そして、住宅地の中や学校の横を抜けながら

遊歩道後半戦

遊歩道後半戦

望月寒川の直前で、へと水をわけ、

米里川との分流点

米里川との分流点

旧月寒川は、望月寒川へその水をあわせ、遊歩道もゴールとなります。

望月寒川と旧月寒川との合流点

望月寒川と旧月寒川との合流点

月寒川の旧流路はこのあと、とあまりうれしくない名称をつけられ、豊平川へと向かうのでした。

このあとの逆川の探訪記は、以前逆川を歩いてみる。というタイトルでエントリーしていますので、そちらも合わせてお読みください。

今回の月寒川旧流路遊歩道、途中、北13条北郷通り、水源地通り、厚別通りなどの交通量の多い道路を渡るポイントもありまますが、底だけ気をつければ、道幅広く、道路状況もしっかりと整備されたアスファルトの道路で、まったりゆっくりと歩くには最適な2.7kmの癒しの小路でした。

バウといい散歩をさせてもらいました。

撮影所 札幌市白石区北郷1条10丁目5−20
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000