丘珠川と丘珠2号川の合流点

丘珠川と丘珠2号川の合流点

雪が例年よりも2割り増しの勢いで降り続いた札幌です。

そんな1週間をすごした後の雪の一休みとなった日に撮影をした、の合流点です。

この場所、丘珠空港のすぐそばで、除雪車が一生懸命除雪している敷地は多分丘珠空港の敷地となるのでしょう。

そんな一日なのですが、空気が澄んでくると札幌から遠く夕張山地の山々がみえてくるのです。

遠くに写っている山容を車で移動中眺めていたら写真に収めたくて、近くの川を探した次第だったりしてます(笑

丘珠地区は開拓期には、かなりの密林や泥炭だったり、果てはヒグマのすみかだったりとかなりの戦いを強いられてきた地区のようで、中心部となっていた札幌村とは雲泥の差だったのではないのでしょうか。丘珠空港そばに流れる丘珠○号川って名前もそのころから連綿と続く泥炭の上に築かれた人の営みを守る排水の路なのでしょう。

そして、そのころも、こんな冬の晴れた夕時には遠くの山がみえていたのでしょうか。

そんなことを想いながらこのブログをかいています。

撮影場所 札幌市東区栄町910−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

旧琴似川と 烈々布排水川の合流点

旧琴似川と 烈々布排水川の合流点

前回のエントリーで地区名が行政によっての住所としての名称のほかに、所謂俗称や、通称がのこっていて、その地域に根付いていたり、ある種の郷愁を感じたりするようなことをかきましたが、今回のエントリーのの烈々布という名称もそのタイプの名称です。

由来は諸説あり、その名前と表記の特異性からか、インターネットで検索をしてみるといろいろな方がいろいろ考察をしていることが伺えます。どうやら、アイヌ語起源説が有力なようです。

現在の北区の太平一体~北20条あたりまでが烈々布という名称であったらしく、この地域の開墾には泥炭との戦いであったようです。元々流れていた河川のほかに数多の用水・排水路が開削されていったようです。この烈々布排水川はそのなごりなのでしょうか。

また、この烈々布排水とは別にレツレップ古川という川がながれていたようで、その流域は明治15年の札幌村・丘珠全図によると、元村(現・東区元町)に始まり、丘珠村と札幌村との村境を通り、篠路村に流れ込んでいたようです。そしてこの川が、この地域が烈々布と呼ばれる由来となったとのことです。

このレツレップ古川は途中で川筋を分断され埋め立てられていったようで、その状態をアイヌ語でル・エ・トイェ・プ(ru-e-tuye-p)、”道がそこで(川を)切っているもの”として呼ばれ、その名称が転化され烈々布となっていったとの説がありました。

と、言うことはこの名称は元々あったわけではなく、北海道開拓がはじまってからアイヌによって名づけられっていったということでしょうか。

そんなことをかんがえながら、レツレップ古川と同じような川筋をたどる烈々布排水川にのこった狐らしき足跡を眺めると古の開拓期のことをいろいろと想像してしまいますね。

 

撮影場所 北海道札幌市東区栄町670
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

茨戸川と真勲別川の合流点

茨戸川と真勲別川の合流点

あけましておめでとうございますの、2015年最初の写真はの合流点に登る初日の出です。

手前は茨戸川が石狩川に流れ込むための生振運河(志美運河)で、ここを境に写真奥左側が真勲別川となります。元々真勲別川も茨戸川も石狩川の河川改修によってとりのこされた旧川道です。最初は旧石狩川とされ、その後茨戸川と改称され、その際に生振運河(志美運河)を境に東側を真勲別川としたそうです。

ここまでのアプローチは、夏場でしたら、運河沿いにある堤防を歩けばよいのですが、冬場はだいたいの堤防がそうであるように、ここも雪に閉ざされます。雪の上をスノーシューを駆りながらえっちらおっちらとたどり着いたので、アプローチ難度を★4つとしました。

初のスノーシューはなかなか歩きづらくまだまだ慣れが必要だと実感しました。

そんなこんなで今年も川歩きをどんどんやっていきたいと思います。

で、初日の出を拝んだあとは初詣です。かなり場所ははなれますが、今年の初詣で先は、

相馬神社

相馬神社

平岸にある、札幌50峰にも数えられている、天神山山頂の相馬神社にいたしました。

天神山登り口

天神山登り口

天神山緑地として整備されているので、地面はご覧のようにアスファルトで登りやすくなっていましたが、ここ天神山緑地への入り口は多数あり、場所場所によってはその様相も様々のようです。私は今回は天神山緑地駐車場からのアプローチでしたのでこんなかんじですが、相馬神社の参道は結構きついのぼりのようでした。

標高84.9mの天神山あっという間についてしまいました。

天神山山頂

天神山山頂、相馬神社鳥居

しっかりと今年の祈願もしてきて、今年の登り初めを終らせました。

川歩きとともに山歩きもやってくつもりですよ(^^

あとは、、、、 鉄道、、、自動車、、、滝、、ポートレイト、、なんかも攻めなきゃね(笑)

天神山からの眺望

天神山からの眺望

 

札幌50峰9座目 (天神山84.9m)

撮影場所 石狩市親船町3−27
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

丘珠2号川と航路川の合流点

丘珠2号川と航路川の合流点

まっしろな季節となった札幌です。 そんな一日におとずれたのが、札幌市内の空の玄関口丘珠空港の敷地沿いを流れる、の合流点です。写真でいうと、左下の端のほうにポプラの木がみえますが、ちょうどその辺りとなります。丘珠2号川はちょうど写真正面に張り巡らされている飛行場のフェンス沿いを、航路川は、左の奥から流れてきています。

この両河川とも、このあたりの排水のための水路として利用されています。こう書くと空港の敷地の排水としてととらえられそうですが、その分もたしかにあるのですが、それよりも近隣の治水の意味が強いようです。

この地は、札幌扇状地の終端域であり、水はけの悪い泥炭地だったようで、そこに畑などの耕作地を開拓していくと、どうしても訪れる排水の問題。この問題は、かなり最近まで付近の住民をなやませたようで、この航路川もつい最近にさらに整備を受けているのです。

かなり便利に清潔になっている近代の札幌の都市設計なのですが、実は、場所によってはいまだに自然の驚異と戦っている地域もあるんだなと、この航路川の情報を調べてみると思うのでした。

丘珠空港

丘珠空港に着陸するプロペラ機

空港までいったのですから、飛行機の写真もぱしゃっととってきました。

 

撮影場所 札幌市東区栄町625
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

伏籠川と篠路新川の合流点

伏籠川と篠路新川の合流点

前二つのエントリーと同じく2013年12月7日に撮影した合流点です。前二つの写真は方角としては南や西方面へ向けてレンズをむけているのですが、このの合流点を撮影したのは北の方面へとレンズをむけました。 同じ日の同じような時刻なのに、空の色がまったく変わります。冬のこの時期はこういった天気が札幌にはよく見られます。もっと極端になると同じ札幌市内でも北区は吹雪、南区は快晴なんてこともよくあります。

今回ご紹介のモエレ沼を起点とする篠路新川は人口河川として開削されていたものです。もう少し下流に行くとという川がありますが、昔伏籠川が二股に分かれていた片方を篠路川と呼んでいていました。今回の篠路新川とは直接のかかわりはないのでしょう。

この両河川とも直線的な流れを地図では見ることができますが、開削された歴史を持つ篠路新川は別として、伏籠川は

川の名の由来は、アイヌ語の「フシコ・サッポロ・ペッ」(古いサッポロ川)から。アイヌ語で「サッ・ポロ・ペッ」(乾いた大きな川)と呼ばれ、札幌の語源ともなった豊平川は、かつてはこの伏籠川の流路をたどって北に流れ、篠路で石狩川(茨戸川)に注いでいた。しかし江戸時代後期・寛政年間の洪水で流路を東に変え、現在の江別市対雁で石狩川に合流するようになった。それ以降、それまでの河道を「古川」の意で「フシコ・サッポロ」と呼び習わすようになったのである。
かつて幕末の札幌に掘られた大友堀は伏籠川に連絡し、琴似川もまた伏籠川に注いでいた。伏籠川は、札幌扇状地から流れ出る川の一つであったが、市街化の進展と地下水位の低下によって上流の長さを縮めた。旧流路の一部は、伏古公園の東から伏古拓北通の緑地帯として現在の起点まで伸びている。流域には、河川改修によって取り残された蛇行部が、ところどころに伏籠川の小さな支流として残っている。
引用元 wikipedia 伏籠川

とのことで、の旧川道としてのなごりでありその流路の歴史も紆余曲折があった川のようです。

何気なくみている大きな川も実はいろんな歴史があるのだと改めて思った伏籠川散策の一日でした。

撮影場所 札幌市北区篠路4条10丁目11−18
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

 

伏籠川と旧琴似川放水路の合流点

伏籠川と旧琴似川放水路の合流点

前回のエントリーと同じくこの写真も昨年2013年12月7日の撮影となります。写真奥でが左から合流してきます。

琴似発寒川の旧川道として取り残された旧琴似川のさらに分流となる旧琴似川放水路ですが、その水の流れは緩慢且つ流量のすくないものなのですが、このポイントを見るとそこそこの流量にもみえますね。川の合流点付近っていうのは、このように流量のすくない支流と流量の多い本流がであうと、支流のほうにも水がよどみのようにながれこみ川幅も広がっていくものなのです。多分、そんな場所には生き物や植物、堆積物、流入物など川の情報のありとあらゆるものが集積されているのではないでしょうか。その辺の生物学や地質学なんかに対してはまったくの門外漢なのですが、こうして川めぐりをしていくうちにその辺の知識も得られたらいいなと思う今日この頃です。

撮影場所 札幌市北区篠路町上篠路257−26
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

伏籠川と丘珠5号川の合流点

伏籠川と丘珠5号川の合流点

本エントリーから3回分は昨年2013年の12月7日におとずれた合流点の写真をお届けします。

さて、今回は札幌東部地域の基幹河川でもあると、その名前からも人口河川と推測できそうなの合流点です。地図をみていただけるとわかるのですが、このポイント周辺は広大に広がる耕作地とその中に丘珠空港があり、そのほかは宅地が点在している地域です。水はけのあまり良くない地域でそんな地域を耕作地へと開拓するために、あまたの排水路がつくられていったことでしょう。きっと、この丘珠5号排水もそんな排水路の一つだったのではないでしょうか。5号と名前がついているのだから、この近辺には1~4号があるのでしょう。機会を見つけて探してみたいと思います。

撮影場所 札幌市東区丘珠町427
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

発寒川と東屯田川の合流点

発寒川と東屯田川の合流点

今回のご紹介は昨年2013年11月24日に撮影をしたです。

かなり川幅の広い川ですが、この発寒川、実は現在の流路はそれほど長くありません。しかも山間部から流れ出ているわけではなく、平地の真ん中を起点としています。元々はこの発寒川、手稲山から流れ出ている現在の 琴似発寒川の流路をたどっており、その名前も発寒川という呼称でした。札幌の開発の早い段階からその流路は変遷を重ね、  新川の開削により、その流れは分断され、新川より上流は新川の支流琴似発寒川として名をかえ、新川より分断された下流の旧川道は発寒川と名を残し近隣の小河川を集めへとそそぐこととなりました。

そんな発寒川の河畔にある、遊水地へと流れ込み、発寒川へと注ぐのが東屯田川です。その遊水地は東屯田川遊水地として、近隣の方々の憩いの場となっています。パークゴルフ場もあったりするのですが、それ以上に名前を知られているのが、バードウォッチャーの方々や鳥撮りの方々たちに野鳥の聖地としてではないでしょうか。

この日も数名のごっついカメラを抱えたカメラマンさんたちがこの遊水地をめぐっていました。多分狙いは、

東屯田遊水地のオオバン

東屯田遊水地のオオバン

このように遊水池にあつまる野鳥なのでしょう。写真にもみてとれるように、この遊水地には池を横断するボードウォークなどもあり、鳥や水草など水辺の自然観察にはもってこいの環境を整えてくれています。

川辺は様々な親水施設があるので、そのような場所をおとずれるとほっこりとした気分になりますね。

TOPの写真の反対側をみると、手稲山が雪をかぶってきれいにその姿をのぞかせていました。
発寒川から手稲山を臨む
発寒川から手稲山を臨む posted by (C)ジプシー

撮影場所 札幌市北区屯田町1007
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100

福移堤内川と下福移川の合流点

福移堤内川と下福移川の合流点

このエントリーで創成川と茨戸耕北川の合流点から始まった昨年2013年の5エントリーが終ります。

今回は霧の中で写真を撮ってきた、の合流点です。

ここは 石狩川の堤防の外側のすぐ下に当たります。堤内なんて名前がついているくらいなので、石狩川堤防をかなり意識して作られた用水?排水?路なのでしょう。福移堤内川はこのまままっすぐ進み、へとその水を預けます。このあたりは、ご覧のように湿地を開拓し、耕作地帯をつくっていった場所なので、今回の両河川のように、小さくてしかも名前も定かではない用水・排水路がたくさんあるのでしょう。その中で、この両河川のみ名前がつけられたのは、元々あった小河川を流用したものなか、それともほかの用水・排水路の水を引き受けて茨戸川へと運ぶ役割があるのか、なんにせよ名前のない水路にはならなかった河川ともいえるでしょう。

ところで、この写真は福移堤内川の上流へ向けてレンズをむけているのですが、振り向くとそこには、

約2年前(この写真の時点では約1年前)に電化された札沼線の石狩川橋梁があります。

そしてそこには、来年春で引退のきまった赤電車こと711系電車がはしっていました。

この区間を電車が走り始めて、約1年、そしてこの赤い電車が運用から完全に除外されるのは来年春。現在は札沼線のこの区間でははしっていないそうです。

そう考えると写真って記録のためのメディアでなのだとあらためておもいました。

撮影場所 札幌市北区篠路町福移194−5
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

茨戸川と篠路川の合流点

茨戸川と篠路川の合流点

札幌市を流れる茨戸川水系の川のほとんどは、伏籠川水系といってもいいくらいに、先ほどエントリーの三河川が水を集めに水をそそぎます。ただ、数本の小河川が茨戸川に直接流れ込むのですが、この写真の正面にうつっている大きな建物(ガトーキングダム)の横の水門から流れ込むはその数本の小河川の中では、そこそこに規模の大きな川であり知名度もあるのではないでしょうか。

この篠路川、むかし伏籠川が篠路で二手に分流していた東側の川であった所で、伏籠川の改修によって現伏籠川と分離され、現在では茨戸川に注ぐ一支流となっているとのことなのですが、地図をみてその流路をおってみると、へもつながりそうな方向性を持っています。そんな古の流路へ思いをはせるのも川歩きの楽しみではありますね。

 

おまけ、

店じまい

写真を撮った東茨戸川緑地に植わっている楓の木の葉。
この時期にはもう葉を落としている木も多くなり、冬への準備が始まっているのを実感しますね。

撮影場所 札幌市北区東茨戸2条1丁目7−30
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170