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ペーペナイ川と美比内川の合流点(京極ダム)~無意根山登山その3~

ペーペナイ川と美比内川の合流点(京極ダム)

承前

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

ムイネシリポロトー(湖水川水系)~無意根山登山その2~

の続き

無意根山の山頂から望む、京極ダムです。ここは、が合流してる谷間に作られたダムで、この写真だけをみると規模はそれほど大きくないようですが、実は、北海道初の純揚水式発電所で、写真はそれの下部調整池。ここから3kmほどはなれた標高900M地点に

京極ダム上部調整池

京極ダム上部調整池

上部調整池に水をくみ上げ、必要なときにだけ水を発電水路に水を落とし発電をする仕組みなのだそうです。

川をせきとめ周りをダム湖下に沈めるかなり大きなインパクトを自然に与える今までの工法とは違い、なるべく自然に与えるインパクトを分散させようというような目論見だとどこかで読んだ記憶があります。

なるほど上部調整池は丘の上に大きなため池としてつくり、川の水を直接せき止めている下部調整池のダム湖の範囲を狭めているのでしょう。建設にあたり、なるべく付近に住まう野生動物への影響もすくなくするために資材の搬入もかなりゆっくりとしたペースでおこなってきたそうです。以前よりその存在はダムマニアの方々には知られていたようですが、運用された去年まではその姿をなかなか見ることができなかった秘密のベールにつつまれていたダムとのこと。

あまり人目のつかないこのような場所でも人の営みを支える川と人の関係が築かれていたのですね。

さて、無意根山山頂はというと、登頂直前のガスもはれ、

羊蹄山と京極の街並

羊蹄山と京極の街並

豪快に雲を従えた羊蹄山とその下に広がる京極の街並が見ることができ

中岳と羊蹄山

中岳と羊蹄山

無意根山のお隣の峰中岳と羊蹄山のコラボもしっかりと拝め。

定天と手稲山

定天と手稲山

目を札幌側に転じれば、定山渓天狗岳と手稲山を一緒に眺めることができる、なんとも贅沢な眺望をえることができました。天気予報が12時くらいから晴れに転じるとのことを信じて登ってきた甲斐があったというものです。

と、いうわけで、

札幌50峰 27座/50座 (無意根山 1464m) GETしました。

このルート、蚊の襲来がなければ、程よい長さと傾斜と飽きることのない眺望で最高の登山コースなのでした。

登り、4時間:くだり2時間30分のいつもどおりの標準タイムより大幅上乗せの貧脚登山でした。

おまけ

撮影所 虻田郡京極町・札幌市境界無意根山山頂
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

ムイネシリポロトー(湖水川水系)~無意根山登山その2~

ムイネシリポロトー
承前

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

の続き

無意根山の元山ルートは、札幌市と京極町の境界の無意根山の尾根をたどるようにきられています。その登山道が若干京極町よりに入っていったところから、無意根山の北西側に当たるえぐられた地形のところにひっそり佇むのが、地理院地図上の表記 大沼 こと、ムイネシリポロトーが佇んでいます。

水系的には地図上はの源流となっています。ただ、ここを降りて実際に口をみていないので、なんともいえません。沼畔までたどるには、さきほどエントリーした記事中にも載せた刈りわけを200Mくらいくだらないといけないのです。

夏山ガイド本にはここで豊羽の人たちの釣り大会がおこなわれていたとのこと。巨大なイワナもいたとのことなので、いまでも釣り人がはいっていたりするのでしょうか。

しかしこのたたずまい、なんとも神秘的ではありませんか、山奥にまさに水色の沼面を輝かせ訪れるの人間は稀にくる数奇物くらいで、あとは野生動物だけのほとんど手付かずの状態でその姿をみせてくれています。

今回の山行のハイライトです。ややしばらくここから写真をとりつづけていました。ここから女神が出てきてもおかしくないような優美な姿に目を奪われない人はいないでしょう。

ここから無意根山への登山道は若干あれてきます。

登山道は道へはみ出した下草の下になったり、いきなり崖のトラバースになったり、

崖のトラバース路より

崖のトラバース路より

歩く歩幅は自然と小さくなっています。
そんな道をあるくと、

高原の散歩道

高原の散歩道

いよいよ、無意根山の頂が見えはじめてきたころ、
SDIM9836
道は薄別コースと出合います。
そこから登山道はまた明瞭となり始めますが、道は露岩し始めます。ただ、丁度よい感じで岩がころがっているので、階段を登るような感覚になってきます。

SDIM9837
こんな情景をたのしみながら、いつしか道は、ハイマツの回廊となります。

ハイマツ回廊

ハイマツ回廊

そんな道をあるいていくと、

無意根山最高点

無意根山最高点

無意根山の最高点がひょっこりと現れます。
ただ、ここからの眺めはそれほどでもなく、ここから約250m先の三角点設置場所を案内する看板があってそれにしたがって歩みを進めます。

もう少し

もう少し

先行者の方はそろそろ山頂へと到達しそうです。

そして私も、

無意根山山頂

無意根山山頂

まだ雲が京極方面を覆っていた頂上へと到達しました。

山頂の様子は続きは次のエントリーにかきます。

撮影所 虻田郡京極町無意根山登山道元山ルート上
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

左大江沢川と右大江沢川の合流点

今回は定山渓の奥、世界最大のインジウム鉱山として誇っていた豊羽にいってきました。誇っていたと過去形で書いたのは、現在は閉山となっており、以前の栄華は過去のものとなり、現在は鉱山の排水の処理施設があったり、地熱発電の試験場がおかれている状態になっているからです。鉱山が稼動していた時の1990年代にはかなりにぎやかな街だったのを記憶しています。

そんな豊羽の主幹河川は白井川でさらにこの豊羽元山地区にはそこに合流する数々の沢川があって、今回の写真は、その中の写真奥からながれていると、右から流れ落ちるの合流点です。写真だけみると山のおく上質な沢のようにもみえますが、舗装された道路の上からお気楽にこの光景をみることができます。定山渓温泉を流れる豊平川とその支流のように大げさな感じでもなく、道道1号沿いに流れる小樽内川の悠々とした太いながれでもない、絶妙のバランスまさに庭園の川のような流れをみせてくれています。それほど期待せずに訪れたのですが、うれしい誤算でした。豊羽にはほかにもよさげな沢がまだまだありそうだったのですが、道路工事なんかがあったのと、この豊羽元山地区を登山口とする無意根山への登山をしたため、この日は元山地区の訪問ポイントはここだけとしました。まだまだここ豊羽を訪れる機会もありそうなので、ほかの沢訪問はそのときに譲ろうと思います。

以下は今回の無意根山登山のルートトラックです。

スタートは豊羽鉱山神社脇の元学校のグラウンドの空き地からスタートします。冬山も盛んで、この尾根を学校尾根といっていたとの記述もみたようなみなかったような、、、。

無意根山登山口

無意根山登山口

事前の情報で、蚊がものすごく多いときいていましたが、その通り山行の準備をしている最中からヤブカがまわり飛び回ってまとわりついてきます。虫除けをたっぷり振りかけてスタートします。

無意根山本山登山道SDIM9808SDIM9809登山道の状況は薄暗い林の中を少し急な斜面をのぼっていきます。

道は幅が広めのところもあれば、草かぶりの道になってみたり、倒木をまたいだりと楽しい道のりなのですが、

うわさどおり、蚊の激烈な襲来を受けることとなりました。スタート時に体にふりかけザックにしまった虫除けスプレーを取り出し片手に持ちながら蚊が襲ってきそうなになるたびに体にスプレーしながら歩いていくこととなりました。

今回のスタイルが、ホーマックのサポート系シャツ&タイツにハーフパンツとスポーツシャツの組合わせだったのですが、これがよくなかったのか、ひじから先、膝から下の、アンダーウェア部分に蚊が攻撃を集中するのです。スプレーの効き目はあるのかないのか、蚊の必死の特攻攻撃の賜物なのかはわかりませんが、30分ほどで少なくとも3箇所さされました。

そんな蚊との攻防を繰り返し、ある程度高度が上がると、

SDIM9810
登ってきたグラウンド跡地を余市岳の下にみることができるようになります。

蚊の攻撃に辟易していた気分もやっとはれだしました。ただ、気分が少しだけはれただけで、蚊の猛攻がなくなるわけではないのですが、、、。

道の状態は時折急な傾斜や、

数株水芭蕉が残る湿地

数株水芭蕉が残る湿地

水芭蕉の残る湿地や、

ロープ付きの崩壊した山道

ロープ付きの崩壊した山道

崩壊した登山道にロープが設置されている急傾斜があったりするもののそれほどきつくなく蚊さえいなければ快適な山道をすすんでいきます。

そして、元山コース名物の千尺高地の先端あたりにひょいとでると、

千尺高地先端

千尺高地先端

いままで鬱蒼としていた景色がぱっと開けだします。ただ登山道の周りは背丈より高い笹原ですがね、、、。

そして程なくして、

休憩広場

休憩広場

笹の中を広くかりわけられた休憩広場へと到着します。

背より高い笹のおかげか、風を少しだけさえぎってくれるようで、ざわわと流れる風音の割には体にその風が当たることがなく、ゆっくりと、水分補給なんかの中休憩をしていたのですが、どこからともなくまた、蚊のやつらが襲来してきます、、、。
SDIM9825休憩もほどほどに笹原の千尺高地に歩みを進めます。きっと冬の晴天だったら絶好のオープンバーンだよなと想いをはせながらこんな笹原に突撃を開始します。

一応笹の下の道はしっかりと踏まれていて道に迷うとかのレベルにはならないし、ただ単純に笹が育ってここまでかぶさっている程度なのでしょうが、登山初心者の私にとってはこれでも充分藪漕ぎレベルです、、、。

ダニがつかないのをいのりつつ、そういえば、ここら辺の道の左側には長尾山があるんだろうなと、そちらのほうを見ながら歩いていると、

長尾山への刈りわけ道??

長尾山への刈りわけ道??

おや?

おや?おや?

あきらかに地図上でも丁度長尾山へのアプローチに丁度よさ気なポイントに明瞭な刈りわけ道らしきものが、、、。

さすがに本格的な藪漕ぎをするには、私はスキルがたりません。最初の段階はこんな風に刈りわけられていますが、たかだか300m強の距離で長尾山へとたどりつけそうなんですが、無理はしません。おとなしく無意根山の登山道からそれることなく先にすすみます。

すると、またまた、

大沼への刈りわけ?

大沼への刈りわけ?

今度は大沼への刈りわけ道らしきものが、、、、

もっと私の登山レベルが上がれば必ず両方とも踏破してやるぞ!と心に誓うだけにして前に進みます。

そして今回の前半の目玉、

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトーを見下ろせるビュースポットへたどり着くのでした。

これ移行は次のエントリーにゆずることとします。

撮影所 札幌市南区豊羽鉱山
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 SIGMA DP2

真簾沼(万計沢水域) ~空沼岳登山その6~

真簾沼

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

の続きとなります。

を後にしてから、笹かぶりの道をあるき、標高が1000Mをこえたあたりから、雲をぬけたらしく、青空がみえてきました。

その丁度よいタイミングでへと到着しました。

地図を見ると、空沼岳山腹の沼の中でも一番大きな沼ですし、その大きな姿は沼のイメージからかけ離れているスケール感でした。しかも、空の青を反射し、水面のなんと爽やかなことか!もし、晴天で無風状態だったら、

周囲の潅木は押しなべて背が低く、右側の岸辺をみてみるとアフリカのサバンナのような光景がひろがっています。こりゃ~虜になってしまいますわ。

地図をみてみると流出口がみあたらず、クチナシの沼のようなのですが、一応カテゴリーとしては、の水域としておきました。これももし判明できたら、改めておきます。 だれかご存知の方がいらしたら教えていただけるとうれしいです。

真簾沼でまたもや大休止をとることとして、ゆっくりしていると、今日3人目の私を抜かす方が、、。まぁいいや、のんびり登山が今年の目標ですし。

なんてことを思いながら歩みをすすめます。

標高も1000Mを超えるとその植生やはガラリと変わってきます。

上にそのスライドショーを記載しているのでご参考ください。

登山道は相変わらず泥寧路で、笹かぶりの道や、岩場なんかでも土のあるところはぬたぬたです。歩きづらいことこの上なしです。

そんなこんなで、登山口から4時間30分くらいで、

 

空沼岳山頂

空沼岳山頂

頂上は雲の上となり、

雲海の波濤
爽やかな風

空沼岳山頂より

空沼岳山頂より

札幌1の展望台ときいていましたが、雲海の見栄えも凄くいい感じです

これで、片道約7.5km

ヒンキャクっぷりなので、時間はかかりましたが、ゆっくり登山がテーマなので、よしとします。

これで、

札幌50峰 26座/50座 (空沼岳 1251m) GETしました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼(万計沢川) ~空沼岳登山その5~

万計沼(万計沢川)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

の続きとなります。

を高まきしながらパスをすると、流れは平坦な流れになります。

でも勢いはとてもあります。

万計沢川

万計沢川

川の先は白い世界です。

万計沢川のほとりに設置された木道をおそるおそるたどると、

万計沢川源頭部

万計沢川源頭部

目の前は白いながらもひらけてきます。

万計沼へ到着です。

other side monochrome
other side monochrome posted by (C)ジプシー
空沼岳万計沢ルートのほぼ中間となり、この沼のほとりには、ベンチなどが設置されていて、

万計山荘

万計山荘

札幌市内の山小屋の中では一際立派な万計山荘が出迎えてくれます。

ここで、大休止です。

ザックやその他の装備を一回はずして汗をぬぐいます。沼のそばなので虫除けスプレーも再塗布します。そして一服しつつ万計沼のこれまた幽玄な姿をとるために何度もシャッターをきっていました。

こんだけ豊富な水をたずさえているのなら、万計沢川のあの勢いも納得できます。

グーグルマップに万計沢川の表記がないのが合点がいきません。

登山口からここまで約2時間15分 ほぼガイド本どおりのタイム感です。

いいペースかとおもいますが、前回の札幌岳も中間地点までは、ほぼオンタイムでその後山頂まででかなりのロスをしていたので、今回もそんな予想がたちます。

ここまでくるのに、2組にぬかされていますしね。

ゆったりしたあと、万計沼をあとにして、

IMG_2684IMG_2691花やきのこを眺めながら、次なるポイント

真簾沼へ向かうことにします。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

万計沼の滝(万計沢川)~空沼岳登山その4~

万計沼の滝
承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

の続きとなります。

でたっぷりと濃密な静寂を楽しんだ後、程なくして、この滝にいきあたります。

雲の中と、滝のミストを合わせマイナスイオンたっぷりの癒しの空間です。

10M級の直瀑。滝の中間地点の倒木が、すこし邪魔ですが、まぁそこはご愛嬌。

この滝を落としている、グーグルマップには川の表記がないのですが、なかなかどうしてかなりな勢いの流量です。それもそのはず、次のエントリーで紹介する万計沼の豊富な水がそのバックボーンなのですから。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

青沼(万計沢川水域) ~空沼岳登山その3~

青沼(万計沢川水域)

承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

の続きとなります。

先ほどのエントリーの無名沼を出た後向かったのは、このです。

標高は900m弱となり、あたりは、完全に雲の中とつつまれました。そんな中であまり人が訪れない沼の端に立つと、なんとも静けさが心地よいものです。万計沢から若干離れたこの場所では、川のせせらぎも聞えなければ、高い木に囲まれ、少しの風ならさえぎってしまうので、水面は鏡のようにしずまり、波音の一つさえもきこえません。雲の中にはいっていったせいか鳥のさえずりもなく、完璧な静寂とうっすらと見える対岸と沼に倒れた倒木を見せる透明感のある水面のみ。

真っ白な雲の中にいるので、対岸への距離感もなく、なんとも無間な幽玄を感じられるひと時をすごすことができました。

ここにくるまでは、

枝沢渡渉1

枝沢渡渉2
2度ほど、万計沢へと向かう枝沢を渡渉していきます。

ご覧の通り橋らしきものはまったくなく、川の中の飛び石を伝いながらわたります。

ここまでの道で汚した靴のいい泥落としになるかなともおいつつ元気にわたっていいきます。

登山道は、

歩きやすいセクション

急登セクション

岩場セクション道幅の広い歩きやすい緩い傾斜、

ややきつい傾斜の岩場、

急登、

そして、背丈ほどの笹被りの道なんかが繰りかえりあらわれてきます。

そして、、、

またもややってきました。

万計沢その2
万計沢その2 posted by (C)ジプシー
万計沢その3
万計沢その3 posted by (C)ジプシー

万計沢川渡渉地点。

万計沢のあらぶっている状態をわたるには緊張します。

万計沢川渡渉点

万計沢川渡渉点

わたるためには、この写真のような、なんともたよりない丸木橋をわたらなければいけません。

今回の山行最後の渡渉にはなるのですが、一度たりともまともな橋をわたっていません。

なかなかワイルドな山行です。

しかも今回は

雲の中の森
雲の中の森 posted by (C)ジプシー
こんな雲の中をあるいていくことになりました。

撮影場所 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS KISS X2

空沼岳無名沼 ~空沼岳登山その2~

空沼岳無名沼承前

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

の続きとなります。

を渡渉した後、空沼岳万計沢ルートを登り始めて、一番最初にめにはいってくる沼がこの小さな沼です。

道は、

真駒内川渡渉後

真駒内川渡渉後

このような整備された部分と笹が大きく覆いかぶさった道を交互にあるきながら、緩い傾斜をのぼっていき、

真駒内川

真駒内川

真駒内川と登山道から横目でみながら、渡渉地点から約25分程度のところにあります。

規模も小さく地図にも載っていない沼なのですが、水草が浮いて動きない水面をみると、子供のころイメージする沼のイメージそのまんまでした。なぜか懐かしい気分になり、今回独立したエントリーとしました。

このそばには湿地帯も登山道上から見ることができます。季節がら湿地の水面をみることはできませんが、笹薮と蝦夷松に覆われた森の中にぽかりとあいた草原がでてくるので、それと見てわかることでしょう。

撮影場所 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

真駒内川と万計沢川の合流点 ~空沼岳登山その1~

真駒内川と万計沢川の合流点今回ご紹介するのは、山間部の沢川の荒々しい姿を間近でみることができる、写真奥を流れると写真手前を流れるの合流点です。

ここのポイントは、札幌50峰にも数えられている、空沼岳の万計沢ルートの登山口となっていて、昨年の夏までは、この合流点まで車で入ることができたのですが、昨年の秋の台風のときの大水で林道が崩壊をしたのです。

林道崩壊箇所

林道崩壊箇所

ご覧のように真駒内川が林道を決壊させ、無残な岩盤の河川敷となってしまっていました。

元の流路よりも林道側に侵食をしていたのでしょう。しかもこの日は最近の札幌のぐずついた天気のせいなのか、流量、勢いともかなり激しい様相をていしていました。

空沼岳万計沢ルート登山口

空沼岳万計沢ルート登山口

万計沢ルートの登山口小屋は、登山口とは真駒内川を挟んで対岸にあるので、真駒内川を渡ります。ついでにTOPの写真も、真駒内川を渡渉した先のポイントなのですが、、。

真駒内川渡渉ポイント

真駒内川渡渉ポイント

げ、げ、激流ですね、、、、。

おっかなびっくりわたりました。

ただ、ここのポイント以前は鉄の橋がかかっていたようです。その橋が流されて、木の橋に架け替えられ、それも今は落ちてご覧のような梯子みたいな橋と丸太になっています。

真駒内川は、空沼岳の中腹あたりから、源を発して流れるわけなのですが、この空沼岳、至るところに湿地・沼がある水量豊富な山なのです。それは、今回登った万計沢ルートの登山道が泥濘の道になっていることからもわかりますし、奥深い山なので雪が7月になってものこっています。その水を一手に真駒内川が引き受けてながれおちてくるわけなのです。しかも空沼岳はほぼ自然林がしげっていますので古木も多いわけです。そんな地域に大雨や強風が襲えば、水の勢いと倒木によるダム決壊効果で川は凶悪なブルトーザとなってあたりをなぎ倒していくのでしょう。

万計沢その1
万計沢その1 posted by (C)ジプシー
一応平時の先の写真の真駒内川の様子や、この写真の万計沢の様子。いままで山登りで出会った川の中ではその様相は悪鬼のごとくですので、非常時たるや想像に難いですね。

その昔は札幌の市街地区を流れるさえも橋を落とす暴れ川で、戦後すぐまでは橋の数は数えるほどしかなかったとのこと、今でこそ技術の進歩で落ちることのない橋を幾本も架けて暴れ川の片鱗をかくしてはいますが、今回訪れた、この真駒内川と万計沢川の様子を見ると原初のあらあらしい河川を実感せずにはいられませんでした。

ちなみに今回この万計沢ルートをたどって空沼岳まで登行をおこなっています。

この万計沢ルートは先にものべたように、沼や沢を見ながら登れるルートとして有名で、その沼もしっかりと名前がつけられている景勝地となっています。なので、これから数エントリーに分けて各景勝ポイントを軸にしつつ空沼岳の山行のレポートをおこなっていきます。

ちなみにルートは以下通りです。

撮影場所 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

冷水沢川 ~札幌岳 登山~

冷水沢川

最近の当ブログは、合流点のご紹介よりも、河川そのもののご紹介をすることが多くなってきました。

iPhoneのGPSアプリのGEOGRAPHICAを使用するようになって、その傾向がどんどん多くなってきました。

まぁ、山登りも趣味として定着してきたのが要因の一つであることは否めないです。

と、いう前置き&言い訳をしつつ、今回紹介するのは、豊平川の上流部、豊平峡のすぐ下あたりで合流する、のご紹介です。

割と深めの淵(膝上くらいの深さ)を持った小滝風の流れ、なんともいやされますね。

この写真の撮影ポイントは、札幌50峰の札幌岳へと向かう登山道、冷水沢コース上にあります。

このコースは その名通り、冷水沢沿いを上流につめて、途中から尾根へと乗るコースです。

冷水沢に沿って歩いていく途中何度も渡渉をし、川好きの私としてはかなり楽しめるコースなのです。そしてTOPの写真はコース中の最終渡渉ポイントとなります。そして、コースは丁度中間あたりとなる、冷水小屋へと向かうわけなのですが、この小屋名前の通り、冷水沢の源流部にたっていて、湧き水その風格と冷水沢の湧き水で登山者の絶好の休憩ポイントとして親しまれているのです。

そうなんです!

この冷水沢小屋は、冷水沢川の源流部にあるのです!!

当初の計画では、今回の撮影POINTは冷水沢川と冷水小屋を撮ろうとおもっていました。もちろんきちんととってきました。

ひっそり山小屋

これは、これで、いい感じに撮れたかとは思うのですが、冷水沢の流れがちょろんとしかみえなかったのと、TOPの写真のほうが、いい感じに撮れたので、今回のTOP写真は冷水沢最終渡渉地点としました。

というわけで、札幌岳の山行レポートへとします。

ルートは以下の通り。

スタートは豊平峡ダムのゲート脇にある、登山者用駐車場です。豊平峡はいつか機会を作っていこうとおもっていますが、今回は札幌岳へと向かいます。

スタート

スタート

登山口

登山口

天気は低めの雲がさがり、かるくガスがかかりそうな雰囲気です。前回の手稲山山行でも眺望をえられませんでしたし、最近晴天にめぐまれませんが、冷水沢沿いを歩くってことで、私のテンションはうきうき気分です。

序盤の登山道は草かぶりが散見されているところもありますが、平坦に近く良く整備されている登山道です。

序盤の見所は、整然と並ぶカラマツ林です。

カラマツ林

カラマツ林

ガイド本などでは、不評のようですが、私はカラマツ林を歩くのがとても好きです。カラマツの落葉が敷き詰められている道は上質のウッドチップ路のように歩きやすく、整然と並ぶカラマツの景観はとても気持ちのいいものです。見てよし歩いてよしの大好物の道なのです。

こんな気分のよい道をあるいていくといよいよ冷水沢川の第一渡渉地点となります。

第一渡渉地点

第一渡渉地点

いいですね~。

このせせらぎ感。 わりと勢いのある水がザーザーとながれています。融雪期もそろろ過ぎるころなので、川の流れ自体はそれほど、期待していなかったのですが、予想は裏切られ、ご覧のようにいい感じで川はながれていきます。

左岸へと渡渉をすると、道は、

鬱蒼とした登山道

鬱蒼とした登山道

こんな感じの鬱蒼とした登山道となります。

沢沿いなので、藪蚊やブヨにおびえながら進むことになるのですが、いい感じの川のそばなので、いや気分はおきてきません。

冷水沢の気持ちのいい音を聞きながら、第2渡渉地点につきます。

第2渡渉地点

第2渡渉地点

う~~ん  (o・∀・)b゙イィ!

苔むした感岩といい感じで水を落とす渓相!癒されます。

中規模河川の渓流具合にここまで近づいていけるルートは手稲山の乙女の滝ルートくらいしか歩いたことがないので、もう気分はホクホクです。

ここまでの渡渉は橋や橋らしき丸太がかけられていましたが、次の第三渡渉地点は、枝沢を渡るので、

第三渡渉地点

第三渡渉地点

こんな感じで倒木を利用した渡渉ポイントとなりました。それほど深くもなく石もあるので、この丸太がなくとてもわたれるかとは思いますが、しっかりと利用させていただきます。

程なくして次の渡渉地点にいきあたります。

第四渡渉地点

第四渡渉地点

この第四渡渉地点を渡ると、道は高度を少しだけ上げるように傾斜がつくのですが、その傾斜へ入る直前に先ほどわたった枝沢が湿地のようになたたずまいを見せてくれます。

第四渡渉地点後の湿地

第四渡渉地点後の湿地

これまた癒されます。しかし飽きない道です。

ややしばらくいくと、登山道は、管理林道と出合います。

管理林道との出合い

管理林道との出合い

管理林道を過ぎると傾斜は徐々にましていきます。

枝沢の第5渡渉地点をすぎると、

第5渡渉地点

第5渡渉地点

こんな具合に道は険しさを増します。

木の根の階段

木の根の階段

道はは沢型をトラバースするような形になっていきます。若干片斜面になり少し注意が必要になってきますが、

最終渡渉地点

最終渡渉地点

最終渡渉地点に行き会いました。ここは、橋はもちろん、丸太もわたっていなく、川の中の飛び石をたどることになるのですが、靴を少しだけぬらす程度で渡れます。私はこの景観に見ほれてややしばらくこの川の真ん中で写真をとっていました。

そして充分堪能したあと歩みを進め、約1時間30分のガイド本どおりの行程時間で、

冷水小屋

冷水小屋

冷水小屋に到着しました。

ここで、身支度を整えて、いよいよ核心の登りへと向かうことになります。写真手前に写っている鉄パイプからは湧き水がでていて昔はここで、水を飲むことができたようですし、今でも飲んでいる人もいるようですが、生水はすこしこわいので、飲むことはしませんでしたが、冷水沢川の源を眺めつつ小屋横の急登に挑みます。

急登

急登

なかなか厳しいのぼりが続きます。しかも道はぬたぬた。靴がグリップしません。

ここから山頂までは、約1時間10分程度とガイド本にのっていました。冷水小屋の標識では2.5kmとのこと。なんとかオンタイムでいこうとおもいましたが、ここの急登でそれはあきらめました。

ゆっくり慎重に登っていくことにします。

急登後の平坦な道

急登後の平坦な道

なんとか急登をクリアすると、道は平坦になります。ここの道とても気持ちよく歩くことができました。でも

岩場

岩場

ややしばらくすると岩場が登場します。でも、手稲のガレ場を経験したので、楽勝です。ただ、道がグリップしないのがつらいですが、、、。

残雪

残雪

この道のぬたぬたの原因は、どうやら、このルート上に残っている残雪の雪解け水のようです。

ガレ場を通りすぎると、この残雪の名残が現れ、この一帯だけ、木々もまだ芽吹き始めで早春のような色合いとなっていました。

この残雪地帯を過ぎると、道は少しだけ傾斜をつけて、

札幌岳山頂

札幌岳山頂

山頂へと飛び出すのでした。

到着した時点では、ガスの中で真っ白だったのですが、いつもの山頂儀式の給水&今日は山ご飯のいなりずし・生着替えをしていると少しだけガスが晴れて、

 

狭薄山がなんとかかろうじて見ることができるようになってきました。

冷水小屋からここまで、2時間。 登山口から3時間半の行程でやっと山頂につきました。

やはり急登が苦手ですね。

山頂独り占めのいい時間を三十分ほど楽しんで下山をします。

下山の途中、山頂ではみえなかった、無意根山が顔をだし、

無意根がみえました。

無意根がみえました。

もう少し、山頂で粘ればいかったかなとおもいつつも、下山はガイド本通りの2時間30分程度でおりてきました。

下に札幌岳の道中で撮った花の写真のスライドショーもおまけにつけておきます。

今回の反省点は、
くだりのぬたぬたの道を滑らずに歩るけなかった点。

最後の最後の駐車場でブヨにかまれてしまった点。

ですね。

虫対策は車に乗り込んで、運転しだすまで気をぬいちゃいけませんね。おかげで手首がかゆくてしょうがありません。

あと、今回飲料にヴァームをもっていったのですが、飲んだ直後に蜂(種類不明)にまとわりつかれました。飲む前は全然蜂にまとわりつかれなかったので、不思議なもんですね。ヴァームはスズメバチの幼虫の分泌物の中に含まれているアミノ酸がかなり含有されているそうなので、それが原因だったのかな、、、。

 

というわけで、

札幌50峰 25座/50座(札幌岳 1293m) GETしました。

丁度折り返し地点ですね(^^

撮影場所 札幌市南区 定山渓 札幌岳冷水沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2