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チャラセナイの滝~小樽山中海岸~

チャラセナイの滝
今回は小樽の秘境、山中海岸にひっそりと落ちる、のご紹介です。

この滝の存在を知ったのは、サイトきたのたきさまの紹介からでした。いつかいってみようと画策していたのですが、ついに実現できました。

この滝の名称の由来としては、松浦武四郎の西蝦夷日誌に記載のあるチャラセナイ(ザァっと言う・川)からではないかと、きたのたき様はじめいろいろなサイトでも言及されています。

なので、当サイトの水系カテゴリーとしても河川の一つとして、をエントリーさせていただきます。

最初に秘境とかきましたが、ここへのアクセスは割りとというか、結構大変でした。

ルート以下の通り。

まずは、これまた小樽の秘境オタモイ海岸への道へはたどらず、

出羽三山神社

出羽三山神社

山中海岸への入り口、小樽出羽三山神社まで車を走らせます。ここには、赤岩山へと向かう自然探勝路と山中海岸への道と二手にわかれます。赤岩山への道へは標識がでていますが、山中海岸への道には標識はありません。ただ、坂道が下っているのでそれほど迷いはしないでしょう。

山中海岸と赤岩山への分岐路

山中海岸と赤岩山への分岐路

道中はというと、ほぼ登山路ですね。

山中海岸への道中

山中海岸への道中

 

午前中にいったので、朝露に濡れた草が道に多いかぶさり、ズボンがぬれます。

なんだか、海へ行くというよりも、いつもの登山をしている感覚です。帰るときにかなりの訪問客の方々とこの山道でスライドしましたが、海へ行くつもりでつれてこられた子供や女子たちがキャーキャーいいながらこの山道にこだまを響かせていました。初めて行く方は、ビーサンは手持ちにして、普通の運動靴で訪れたほうがいいかもです。この日は、蚊などの刺す虫の襲来はなかったですが、時によってそれらの襲来も考えられるので対策も講じたほうが懸命ですね。

山のくだり道がひと段落して、平坦になってくると、、、

山中海岸への藪漕ぎ

山中海岸への藪漕ぎ

背丈以上の、イタドリやらなんやらの藪漕ぎがまっています。ふみ跡は明瞭なれど、ここまで茂った藪に数100M進むのははじめての経験です。今日降りて着たのは、どうやら一番らしく蜘蛛の巣も沢山はっていました。道端に落ちていた枯れ枝をブンブン振り回して、蜘蛛さんには申し訳ないけど、蜘蛛の巣をチラシながらあるかなきゃいけません。

だけど、ここまで来るとかすかに海の色が見えてきます。なんとか気力をふりしぼって進みだすと

山中海岸到着!

山中海岸到着!

山中海岸へ到着です!!

この日は風も波もない凪の状態。そして海水は小樽一とも謳われる透明度!!

山道・藪漕ぎの苦行の末の大ご褒美です!!!

この写真にも写っている、水の中に広がる平たい青い岩。どうやらこれはこの山中海岸特有の岩らしく、もう少し進むとこの岩もなくなってくるそうです。

山中海岸の絶景を独占!!とまではいかず、漁場監視の人が船でここまできていて、休憩をとっていたりしていました、、。

ただ、この岩場を東へ進むと、冒頭のチャラセナイの滝に到着します。

チャラセナイの滝

チャラセナイの滝

この滝、崖をくだり釜をつくり、大きな一枚岩をナメ、磯の岩の間をたどり、海へと注いでいきます。
磯遊び
なんとも素敵な風景です。

海からの写真をとりたくて、海につかるのもいたしかたないですよね、、、。

ロビンソン・クルーソー的な?
ロビンソン・クルーソー的な? posted by (C)ジプシー

まぁ、その結果こういうハメになるんですけどね、、、。

ズボンを乾かしながら、まったりしていると、周りの岩場には、

羽やすめ

羽やすめ

かもめが羽を休め、
時間もお昼まじかのいい時間になってきたので、オタモイの青い洞窟へのツアー遊覧船が船上からこのチャラセナイの滝を案内していたりと、

観光ツアー

観光ツアー

黙っていても飽きない時間をすごすことができました。

ズボンも乾いてきたので、そろそろ帰ることにしますが、

IMG_3553
凪
この風景が名残惜しく、何枚も何枚も写真をとってきました。

山道に抵抗がなければ、是非訪れて欲しいスポットです。

影場所 小樽市山中海岸
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 Canon EOS Kiss X2

吉田川公園(吉田川)

吉田川公園
前回訪れた月寒公園のホームページをみてみると、吉田川公園のリンクがはられていたのでサイトをみてみました。吉田川公園のトップページを見てみると、

吉田川は旧吉田農場の中を流れていたことから名前がつけられたもので,豊平区東月寒と清田区北野の境を流れ厚別川に注ぐ川です。
一部は親水性河川と 整備さ れた河岸段丘の自然のコナラ林をそのまま利用したのがこの公園で,巨木が豊かな緑を提供する地域の憩いの場となっています。
四季折々の姿を見せるコナラは 秋にはかわいい実をつけ,ドングリを拾う子どもの姿も見られます。
園内には多目的広場(無料)やテニスコート(有料),パークゴルフ(無料)といった運動施設が設 置され,北野通を挟んで向かいには豊平区体育館もありスポーツ全般を楽しめます。
吉田川公園トップページより引用

なるほど、

の親水設備があるのならば、いかねばなりますますい!

ということでバウとともにいってきました。

公園種別は、地区公園とのことでしたが、なかなかどうして結構な規模の公園でした。敷地内に自然林を配してそこを中心に運動施設とパークゴルフ場や芝生の広場を両脇に抱え、東端に吉田川が流れそこに親水施設を敷設されていました。

吉田川公園芝生広場

吉田川公園芝生広場

園内はには、舗装されている歩道部や、芝生部、土の歩道などなど、一箇所足りとも未整備の部分がなく、バウ君が一番すきなタイプのブッシュのない公園でした。

そんな公園内の吉田川の親水施設でTOPの写真を撮しました。

この夏の時期の河原ってのはだいたいがブッシュでおおわれて近寄るのもためらわれるような場所になるのですが、ここはご覧の通り下草をほどよくかって、自然な雰囲気をたもちつつ河原へのアクセスを容易にしてくれています。公園管理の方々のご尽力のたまものですね。

ところで、この吉田川の出自なのですが、解説にあるとおり。元々は吉田農場ってとこにながれていた川を用水として整備したものだそうです。吉田川の東にはなどの羊が丘を含む月寒台地を源とする河川があるので、多分、開拓前の吉田川もそんな月寒台地を源とする流れの一つだったのではないでしょうか。このあたりの詳細は古地図を紐解かなければいけないのでしょうが、それは入手できていないので、推測の域をでていません。

吉田川公園をでて、吉田川沿いに少し散歩をしてみたのですが、どうやらこの川、相当地域の人にあいされているようで、この川に蛍をもどそうと環境美化運動がおこっているようです。流路は住宅街なので川の護岸壁のすぐ上にガードレールがはられれてはいるのですが、随所に川端までおりられるような階段がほどこされ、川の中の雑草は定期的に芝刈りされていて、美観にかかわるような草木は残されといった手法で整備されているようです。

吉田川内に育ったガマノホ

吉田川内に育ったガマノホ

多分、現在このような美化運動が起きているということは、この川も一時期は生活排水の受け皿として利用されていた経緯があるのかな?

ともあれ、吉田川公園はとてもいい公園でした。

撮影所 北海道札幌市豊平区月寒東3条19丁目19 吉田川公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X3

月寒公園ボート池(望月寒川水系)

月寒公園ボート池
小雨の降るなかのしっとりと柳やアジサイに囲まれている月寒公園内にあるこの池、ボート池という身もふたもない名前です。たしかにボート遊船ができる池なのですが、、。この雰囲気ならばもう少しいい名前にしてあげればいいのにと思います。

この公園元々は帝国陸軍の演習地だったものを1961年に総合公園として開園したとのこと。この池のほかにも、野球場・テニスコート・パークゴルフ場が整備されていて、今年は貸しボートの営業や売店の営業などはやってはいませんが、そんな売買に関する施設まである総合公園です。

では、なぜそんなところにきたかというと、公園内にが流れ、このボート池の導水と排水を望月寒川に依っていることを発見し、これは行かねば!ということでいってきました。

望月寒川からの導水路

望月寒川からの導水路

この写真ににうつっているのが、望月寒川への導水路、そして

望月寒川への排水ポイント

望月寒川への排水ポイント

望月寒川の左護岸壁に水が落ちているのがみえますが、ここがボート池からの排水を流す場所です。

ボート池から望月寒川の隔たりの距離は10Mもないくらいの距離感で、運動施設のある望月寒川左岸へは、公園内の数箇所かにかけられている橋を渡っていくことになります。公園自体が川を中心にしっかりと整備・造成され、川の水を利用した池にボートまで用意しているのは札幌市内では、ここの他に中島公園だけでしょう。しかも中島公園に流れる川は人口河川のですが、こちらは3面護岸で人の手をかなり受けていますが、天然河川の望月寒川です。こんなロケーションいかずにはいられません。

最近、山登りばかりで野趣あふれる自然美にふれていましたが、こういった人の手でしっかり整備された自然も美しいものです。

アジサイと柳

アジサイと柳

アジサイが池の端を彩り

人なれした鴨

人なれした鴨

鴨が悠々と池の縁で羽を休める。
そんな都市総合公園のゆったりとした昼前の散歩をたのしめました。

撮影所 札幌市豊平区美園10条8丁目1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

ペーペナイ川と美比内川の合流点(京極ダム)~無意根山登山その3~

ペーペナイ川と美比内川の合流点(京極ダム)

承前

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

ムイネシリポロトー(湖水川水系)~無意根山登山その2~

の続き

無意根山の山頂から望む、京極ダムです。ここは、が合流してる谷間に作られたダムで、この写真だけをみると規模はそれほど大きくないようですが、実は、北海道初の純揚水式発電所で、写真はそれの下部調整池。ここから3kmほどはなれた標高900M地点に

京極ダム上部調整池

京極ダム上部調整池

上部調整池に水をくみ上げ、必要なときにだけ水を発電水路に水を落とし発電をする仕組みなのだそうです。

川をせきとめ周りをダム湖下に沈めるかなり大きなインパクトを自然に与える今までの工法とは違い、なるべく自然に与えるインパクトを分散させようというような目論見だとどこかで読んだ記憶があります。

なるほど上部調整池は丘の上に大きなため池としてつくり、川の水を直接せき止めている下部調整池のダム湖の範囲を狭めているのでしょう。建設にあたり、なるべく付近に住まう野生動物への影響もすくなくするために資材の搬入もかなりゆっくりとしたペースでおこなってきたそうです。以前よりその存在はダムマニアの方々には知られていたようですが、運用された去年まではその姿をなかなか見ることができなかった秘密のベールにつつまれていたダムとのこと。

あまり人目のつかないこのような場所でも人の営みを支える川と人の関係が築かれていたのですね。

さて、無意根山山頂はというと、登頂直前のガスもはれ、

羊蹄山と京極の街並

羊蹄山と京極の街並

豪快に雲を従えた羊蹄山とその下に広がる京極の街並が見ることができ

中岳と羊蹄山

中岳と羊蹄山

無意根山のお隣の峰中岳と羊蹄山のコラボもしっかりと拝め。

定天と手稲山

定天と手稲山

目を札幌側に転じれば、定山渓天狗岳と手稲山を一緒に眺めることができる、なんとも贅沢な眺望をえることができました。天気予報が12時くらいから晴れに転じるとのことを信じて登ってきた甲斐があったというものです。

と、いうわけで、

札幌50峰 27座/50座 (無意根山 1464m) GETしました。

このルート、蚊の襲来がなければ、程よい長さと傾斜と飽きることのない眺望で最高の登山コースなのでした。

登り、4時間:くだり2時間30分のいつもどおりの標準タイムより大幅上乗せの貧脚登山でした。

おまけ

撮影所 虻田郡京極町・札幌市境界無意根山山頂
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

ムイネシリポロトー(湖水川水系)~無意根山登山その2~

ムイネシリポロトー
承前

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

の続き

無意根山の元山ルートは、札幌市と京極町の境界の無意根山の尾根をたどるようにきられています。その登山道が若干京極町よりに入っていったところから、無意根山の北西側に当たるえぐられた地形のところにひっそり佇むのが、地理院地図上の表記 大沼 こと、ムイネシリポロトーが佇んでいます。

水系的には地図上はの源流となっています。ただ、ここを降りて実際に口をみていないので、なんともいえません。沼畔までたどるには、さきほどエントリーした記事中にも載せた刈りわけを200Mくらいくだらないといけないのです。

夏山ガイド本にはここで豊羽の人たちの釣り大会がおこなわれていたとのこと。巨大なイワナもいたとのことなので、いまでも釣り人がはいっていたりするのでしょうか。

しかしこのたたずまい、なんとも神秘的ではありませんか、山奥にまさに水色の沼面を輝かせ訪れるの人間は稀にくる数奇物くらいで、あとは野生動物だけのほとんど手付かずの状態でその姿をみせてくれています。

今回の山行のハイライトです。ややしばらくここから写真をとりつづけていました。ここから女神が出てきてもおかしくないような優美な姿に目を奪われない人はいないでしょう。

ここから無意根山への登山道は若干あれてきます。

登山道は道へはみ出した下草の下になったり、いきなり崖のトラバースになったり、

崖のトラバース路より

崖のトラバース路より

歩く歩幅は自然と小さくなっています。
そんな道をあるくと、

高原の散歩道

高原の散歩道

いよいよ、無意根山の頂が見えはじめてきたころ、
SDIM9836
道は薄別コースと出合います。
そこから登山道はまた明瞭となり始めますが、道は露岩し始めます。ただ、丁度よい感じで岩がころがっているので、階段を登るような感覚になってきます。

SDIM9837
こんな情景をたのしみながら、いつしか道は、ハイマツの回廊となります。

ハイマツ回廊

ハイマツ回廊

そんな道をあるいていくと、

無意根山最高点

無意根山最高点

無意根山の最高点がひょっこりと現れます。
ただ、ここからの眺めはそれほどでもなく、ここから約250m先の三角点設置場所を案内する看板があってそれにしたがって歩みを進めます。

もう少し

もう少し

先行者の方はそろそろ山頂へと到達しそうです。

そして私も、

無意根山山頂

無意根山山頂

まだ雲が京極方面を覆っていた頂上へと到達しました。

山頂の様子は続きは次のエントリーにかきます。

撮影所 虻田郡京極町無意根山登山道元山ルート上
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

左大江沢川と右大江沢川の合流点~無意根山登山その1~

左大江沢川と右大江沢川の合流点

今回は定山渓の奥、世界最大のインジウム鉱山として誇っていた豊羽にいってきました。誇っていたと過去形で書いたのは、現在は閉山となっており、以前の栄華は過去のものとなり、現在は鉱山の排水の処理施設があったり、地熱発電の試験場がおかれている状態になっているからです。鉱山が稼動していた時の1990年代にはかなりにぎやかな街だったのを記憶しています。

そんな豊羽の主幹河川は白井川でさらにこの豊羽元山地区にはそこに合流する数々の沢川があって、今回の写真は、その中の写真奥からながれていると、右から流れ落ちるの合流点です。写真だけみると山のおく上質な沢のようにもみえますが、舗装された道路の上からお気楽にこの光景をみることができます。定山渓温泉を流れる豊平川とその支流のように大げさな感じでもなく、道道1号沿いに流れる小樽内川の悠々とした太いながれでもない、絶妙のバランスまさに庭園の川のような流れをみせてくれています。それほど期待せずに訪れたのですが、うれしい誤算でした。豊羽にはほかにもよさげな沢がまだまだありそうだったのですが、道路工事なんかがあったのと、この豊羽元山地区を登山口とする無意根山への登山をしたため、この日は元山地区の訪問ポイントはここだけとしました。まだまだここ豊羽を訪れる機会もありそうなので、ほかの沢訪問はそのときに譲ろうと思います。

以下は今回の無意根山登山のルートトラックです。

スタートは豊羽鉱山神社脇の元学校のグラウンドの空き地からスタートします。冬山も盛んで、この尾根を学校尾根といっていたとの記述もみたようなみなかったような、、、。

無意根山登山口

無意根山登山口

事前の情報で、蚊がものすごく多いときいていましたが、その通り山行の準備をしている最中からヤブカがまわり飛び回ってまとわりついてきます。虫除けをたっぷり振りかけてスタートします。

無意根山本山登山道SDIM9808SDIM9809登山道の状況は薄暗い林の中を少し急な斜面をのぼっていきます。

道は幅が広めのところもあれば、草かぶりの道になってみたり、倒木をまたいだりと楽しい道のりなのですが、

うわさどおり、蚊の激烈な襲来を受けることとなりました。スタート時に体にふりかけザックにしまった虫除けスプレーを取り出し片手に持ちながら蚊が襲ってきそうなになるたびに体にスプレーしながら歩いていくこととなりました。

今回のスタイルが、ホーマックのサポート系シャツ&タイツにハーフパンツとスポーツシャツの組合わせだったのですが、これがよくなかったのか、ひじから先、膝から下の、アンダーウェア部分に蚊が攻撃を集中するのです。スプレーの効き目はあるのかないのか、蚊の必死の特攻攻撃の賜物なのかはわかりませんが、30分ほどで少なくとも3箇所さされました。

そんな蚊との攻防を繰り返し、ある程度高度が上がると、

SDIM9810
登ってきたグラウンド跡地を余市岳の下にみることができるようになります。

蚊の攻撃に辟易していた気分もやっとはれだしました。ただ、気分が少しだけはれただけで、蚊の猛攻がなくなるわけではないのですが、、、。

道の状態は時折急な傾斜や、

数株水芭蕉が残る湿地

数株水芭蕉が残る湿地

水芭蕉の残る湿地や、

ロープ付きの崩壊した山道

ロープ付きの崩壊した山道

崩壊した登山道にロープが設置されている急傾斜があったりするもののそれほどきつくなく蚊さえいなければ快適な山道をすすんでいきます。

そして、元山コース名物の千尺高地の先端あたりにひょいとでると、

千尺高地先端

千尺高地先端

いままで鬱蒼としていた景色がぱっと開けだします。ただ登山道の周りは背丈より高い笹原ですがね、、、。

そして程なくして、

休憩広場

休憩広場

笹の中を広くかりわけられた休憩広場へと到着します。

背より高い笹のおかげか、風を少しだけさえぎってくれるようで、ざわわと流れる風音の割には体にその風が当たることがなく、ゆっくりと、水分補給なんかの中休憩をしていたのですが、どこからともなくまた、蚊のやつらが襲来してきます、、、。
SDIM9825休憩もほどほどに笹原の千尺高地に歩みを進めます。きっと冬の晴天だったら絶好のオープンバーンだよなと想いをはせながらこんな笹原に突撃を開始します。

一応笹の下の道はしっかりと踏まれていて道に迷うとかのレベルにはならないし、ただ単純に笹が育ってここまでかぶさっている程度なのでしょうが、登山初心者の私にとってはこれでも充分藪漕ぎレベルです、、、。

ダニがつかないのをいのりつつ、そういえば、ここら辺の道の左側には長尾山があるんだろうなと、そちらのほうを見ながら歩いていると、

長尾山への刈りわけ道??

長尾山への刈りわけ道??

おや?

おや?おや?

あきらかに地図上でも丁度長尾山へのアプローチに丁度よさ気なポイントに明瞭な刈りわけ道らしきものが、、、。

さすがに本格的な藪漕ぎをするには、私はスキルがたりません。最初の段階はこんな風に刈りわけられていますが、たかだか300m強の距離で長尾山へとたどりつけそうなんですが、無理はしません。おとなしく無意根山の登山道からそれることなく先にすすみます。

すると、またまた、

大沼への刈りわけ?

大沼への刈りわけ?

今度は大沼への刈りわけ道らしきものが、、、、

もっと私の登山レベルが上がれば必ず両方とも踏破してやるぞ!と心に誓うだけにして前に進みます。

そして今回の前半の目玉、

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトー

ムイネシリポロトーを見下ろせるビュースポットへたどり着くのでした。

これ移行は次のエントリーにゆずることとします。

撮影所 札幌市南区豊羽鉱山
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 SIGMA DP2

発寒川と屯田川の合流点

発寒川と屯田川の合流点

下流域の前々回エントリーした、昨年秋にエントリーしてある、そして今回エントリーのと、支流のをあわせて、創成川水再生プラザの高度処理水を河道へ流す、札幌市の水と緑のネットワーク事業創成川ルートとして導水事業がすすめられていたことを、今回の撮影逍遥で学びました。

前回エントリーの発寒川の姿から見比べると、川幅も大きく鳥や魚などの川辺の生き物も豊富さに驚きます。の分流点から歩いて十分くらいでこの変わりようです。人の叡智ってのはここまで劇的に自然環境を変えることができるものですね。

元々、水と緑のネットワーク事業っていうのは、札幌市の都市化の影響による水環境の悪化が見られる地域を豊かな水環境に再整備しようとする事業だそうで、その目的はこの姿をみるかぎり成功をしたといっていいのでしょうね。

自然を壊すのも人、再生させるのも人

いささかマッチポンプなようなきがしますが、人の営みの中ではいたしかたないといったところでしょうか。

ところで、この写真を撮った場所なのですが、発寒川右岸に場所を移しました。地図の市境界線をみてみてくてださい。

どうやら、この場所、石狩市に組みされているようです。境界線ってのはだいたい山の峰や川筋に沿ってつけられていることが常なので、きっとこのうねうねとした境界は発寒川の以前の流路だったのでしょうね。

このあたりの花川地区の元になった、樽川村、花畔村の開村は明治4年~5年。現在の発寒川がうまれたのは、 新川開削後であり、その工事は明治19年から20年にわたっておこなわれています。新川開削までは、いくらかの河川改修がおこなわれていたとはおもいますが、手稲山からの水を 石狩川まで運んでいたはずなので、そのころの流路が現在の札幌市と石狩市の境界としてのこっているのでしょうか。

川を撮って歩いていると、川そのものはもちろん、川が残していった歴史なんてのにも触れることができます。なかなか楽しいものですね。

撮影場所 石狩市花川東
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と新琴似川の分流点

発寒川と新琴似川の分流点

前回のエントリーで排水路としてのの姿に触れましたが、この写真がと出会う直前の発寒川の姿です。ご覧のように流路は一面草に覆われており水面をみることができない、まるで湿地のような様相をしめしています。ただ、ここのポイントから発寒川をみると護岸物がその草で覆われ、河畔にはえている木々がその川幅をしめし、青々と茂る草が川筋にきれいにしたがってその背丈を変えているので、どこが川筋かが一目瞭然となっていて実に写欲をそそるポイントとなっていました。普段は、このような水面をみることができない川に出合うとまったく写真を撮る気がうせるのですが、朝もやの幻想的なスパイスも手伝ってか、何回もシャッターをおしていました。

ちょうど写真からは見きれていますが、この発寒川右岸に

樋門

樋門

このような樋門が設置されていて、ここからとの分流点にもなっているのです。

分流点?

と思った方もいらっしゃるでしょう。その戸惑いは当然で、樋門があるとだいたいは合流する場所だったりするのですが、新琴似川はれっきとした新川水系の河川として区分されています。

開拓初期では、この流路を原野大排水となづけられており、札幌北部~西部にかけての水はけの悪い石狩砂丘域で農地開発をするために重要な排水路として開削されていった人口河川なのです。現在はその役割も薄くなりほかの排水路とおなじように、夏のこの時期は水面をみることのできない河川としてひっそりと流れ、その存在はこの川を渡る時に橋の欄干や橋そばに立つ指標により人の目に川があることを示している程度になっています。

このような河川と河川を結ぶ連絡水路のような河川は札幌市内近郊問わず結構な数があり、そのたびにどちらの川から水をわけどちらの川に水をあわせているのかに迷うこと多いのですが、今回のこの二つの河川は、一方の新琴似川が新川水系、もう一方の発寒川が石狩川水系として区別されているので判別がしやすい分流点でした。

撮影場所 北海道石狩市花川404
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

発寒川と安春川の合流点

発寒川と安春川の合流点

最近、早朝撮影おこなっていないなと今年の夏の写真をみてみて思ったので、夜明け直前のの合流点にいってきました。日の出位置を予想していきましたが、若干予想よりはずれて、おもったような写真が撮れずに苦心しましたが、なんとかこんな写真を撮ることができました。

ところでここの合流点、現在の発寒川の位置付けが如実に現れているポイントです。

発寒川はもともとは、手稲山を源として石狩川までながれていましたが(現在のの下部湖盆の始まる地点)、の開削によって分断され、手稲山から新川までが現在の、新川で分断された旧流路を発寒川としています。

旧流路という点が重要で、現在の発寒川は自然河川から人口河川的な排水路として生まれ変わっていった川なのです。

写真をみると、奥のほうからながれてきている川が本流の発寒川のようにかんじるでしょうが、その川は安春川で、肝心の発寒川は安春川と合流するまでは、草に覆われて水面をみることができない川になっています。これは、次にエントリーする新琴似川との分流点での写真でよくわかるかとおもいます。排水路的な役割を持つ人口河川だと夏のこの時期には当たり前に見られる姿です。

では、もう一方の安春川はしっかりとした源流をもつ自然河川かというと、まったくの人口河川で、新琴似の開拓に入植した屯田兵によって開削された、生粋の排水路なのです。こちらも排水路なのになぜここまで豊富な流量を誇るかというと、実はこの安春川からはじまり、屯田川、、の発寒川下流域に合流する3河川と、は、創成川水再生プラザからの水をくみ上げ、高度処理水としてそれぞれの河川にながしているのです。その水は発寒川に流入し、茨戸川の豊富な水量の逆流も影響はあるのでしょうが、かなり川幅の広いとうとうとした流れを見ることができるのです。

と、いうわけで発寒川が人の手によってその姿を劇的にかえるポイントなのです。おまけ 夜明け前の高圧電線鉄塔

おまけ
夜明け前の高圧電線鉄塔

 

撮影場所 石狩市花川424−45
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

福住小川公園(うらうちない川)

福住小川公園(うらうちない川)

今回のエントリーは、公園内にが静かに流れる、福住小川公園にて写真を撮ってきました。

親水設備が設置されていて、夏の暑い日は子供たちが川遊びをしてい楽しむ姿を見ることができます。天然の川をながしているので、川の周りにすむ生き物もいっしょにみることができるのでしょう。

この写真のような水のたまりをもう一箇所つくってあり、そちらも川の中まで入ることができますが、ここ以外の場所は割りと深めの石積みの護岸がされており、さらにこの公園をでると、うらうちない川はコンクリート護岸をされ柵で覆われています。

公園内や周りには、

DSC_03161

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あじさいや、菊?の仲間が可憐にさいていました。
夏の花も見ごろですね。

札幌市にはこのような親水施設をもった公園が各所にあって今後そういうところもみにいってみようと思います。

ちなみに、この公園のそばには、

札幌ドーム

札幌ドーム

札幌ドームがあり、その敷地の中にもうらうちない川の河道があります。そこもうらうちない川は石垣での護岸となっていて、小川的な雰囲気をかもしだしているのですが、この日は丁度ドームで日ハムの試合がありました。残念ながらうらうちない川のそばまでいく通路が封鎖されていて、柵の外から指をくわえてみているだけにとどまりました。

 

撮影場所 北海道札幌市豊平区福住2条2丁目5 福住小川公園
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000