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熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

熊の沢川へつり滝

この小さな滝は、白井川の支流に落ちる滝です。

地形図にもこの滝の名称は書いておらず、インターネットの記録を探してもこの滝の名称を調べつくことができませんでした。

では、この滝、マイナーで名も知れない人もあまり訪れない滝なのかというと全然そうではなく、札幌50峰に数えられる定山渓天狗岳へと辿る熊の沢ルート上の難所としてものすごく有名な滝なのです。

という訳でこの滝の撮影もかねて定山渓天狗岳へと登ったレポートをしていきます。このエントリーはこの滝までのレポートです。

このルートの河原を源頭までつめ、急峻な尾根に取り付き山頂へとたどり着くルートとなります。

通常の登山道での登山というよりは、初心者用の沢登りルートといってもいいのかもと思える道中なのです。

でも最初は、天狗岳登山口までの間は天狗岳林道を約1.5kmあるきます。今回はメジャーな天狗小屋から林道に入らず、逆側のゲートに車を止めスタートとします。

天狗岳林道東ゲート

天狗岳林道東ゲート

林道は現在も使われているしっかりとした林道です。緩いアップダウンがあるものの登山前のウォーミングアップには丁度よい道のりです。

そしていよいよ天狗岳登山口です。

天狗岳登山口

天狗岳登山口

登山道に入ってすぐの様子はこんな感じ。

登山道の様子

登山道の様子

細めですが歩きやすい道です。

ややしばらくこのような道を歩いていくと、山頂まで約2.4kmのところあたりで、それまで道の下にあった熊の沢川の渡渉が始まります。とはいえこのルートはほぼ熊の沢川をつめていくので、渡渉という感覚ではなく靴の濡れない沢歩きの感覚にちかいのかも知れません。

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こんなように、なんどもなんども熊の沢をいったりきたり進んでいきます。道中はそれほどきつい坂はなくちょっとした探検気分で楽しみながら歩いていくことになるのです。
そしていよいよTOPのへつり滝が現れ、この滝横を登るロープ場が現れるのでした。

ロープ場

ロープ場

このロープ場、見た目はごついですが、手がかり足がかりのある岩場なので苦もなくなくのぼりきれました。そして上りきると滝の横をへつるロープが用意されています。そこのロープにしがみつきながら、熊の沢へつり滝を見た写真がこれ。

へつり場から

へつり場から

2段滝になっていて、その上部を覗くことができます。滝撮りをしているときにはこのようなアドベンチャーな場所からの撮影はいままで経験がなかったので、かなり楽しめました。

気分よく、さぁ山頂へと向かうのでした。

次のエントリーに続く。

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳熊の沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖ブルーと讃えられる青く輝く支笏湖の湖面。

広大な支笏カルデラの中心に水をたたえ、カルデラの外輪から数多の沢の水を飲み込み、北東の位置からへと水をあずけていくその姿をブルーの解像に評判のいいTOKINAのレンズでとりたく風不死岳へと登ってみました。

スタートは樽前七号ヒュッテ前から。

七合ヒュッテ駐車場

七合ヒュッテ駐車場

時間は7時前後でこの車の入り。樽前・風不死岳の人気のほどが伺えます。もう少し遅ければまた5合目ゲートからの歩きを強いられるところです。

丁度写真の先に見える林の中をつっきるように、風不死岳・樽前北山への登山道があります。今回はそこからスタートします。

林の中を突破すると、

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支笏湖が眼下に見え始めます。標高は700m前後。火山樽前山ふもとの森林限界なので、あたりは低木だけ。まるでサバンナのようです。

秋の樽前山のふもと
秋の樽前山のふもと posted by (C)ジプシー

いつも登っている札幌近郊の山とは景色が全然違い新鮮です。
しばらくこんな光景や、

樽前の裾野

樽前の裾野

の広々とした景色をみながら砂礫の平坦な登山道を歩いていきます。

ややしばらくすると、

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道が現れます。

天気は快晴。空気は秋の爽やかな風とともにそよそよと流れます。

真夏の山行からくらべると雲泥の差の快適さです。

それでもやはり坂道がつづくと息は上がっていきます。

分岐手前

分岐手前

徐々に高度をあげていくと、そのたびに変わるあたりの風景に目をたのしませ、

風不死岳と樽前山の分岐に到着をします。

風不死岳・樽前分岐

風不死岳・樽前分岐

ここまで約一時間くらいのみちのり。そろそろ乾いた道中も飽きてきたころに林の中へと入る絶好のタイミングです。

白樺の疎林

白樺の疎林

白樺の疎林帯を過ぎると、

ロックガーデン

ロックガーデン

ロックガーデンのような砂礫地にいったん飛び出し、そこからは風不死岳の山体の中へと突入です。

物見遊山の気持ちいいハイキングはここまで、、、、。ここから山頂までの約2km、かなり険しい道が続きます。

 

 

山の中へ

山の中へ

山の中ですが、標高は900mくらいになるので、林は明るい疎林です。日差しがところどころからこぼれ、秋の気配を感じさせる空気と紅葉の準備をし始めた木々をみながら増し始める傾斜を登っていきます。

急登はじまる。

急登はじまる。

手を使いながら登るような区間がふえはじめ、

一本目のロープ場が現れます。

ロープ場一本目

ロープ場一本目

相方は初めてのロープ場に戸惑い気味。よたよたとのぼっていきます。

多分、彼女の心はこの辺でおれはじめてきたのでは、、。

そして、その心を、へしおったのが、

鎖場

鎖場

この鎖場とその後に続いた、

青ロープ場

青ロープ場

青ロープのロープ場でした。

夏山ガイドには鎖場・ロープ場は迂回して登るようになっているとかかれていたので、私も安心して相方さんをさそったのですが、予想外というか晴天の霹靂というか、、、迂回路のうの字も見つからず、、、(どうやら、調べてみるとこれが迂回路でその前の道は現在使われていなくなっているとのことなのです)

でもここを通らなきゃ先に進めないのではげましながら押し上げながら登っていってもらいました。

ロープ場を過ぎると若干平坦な道となりピークらしき頂がみえますが、、そこはピークではなくまだ先に頂が、、、、orz

そしてその先の頂を目指していくとそのまたおくに人溜りのあるピークが、、、。

おい。おい。 何回登って降りてするんだよと、おもいつつ偽ピークに辿りつきました。

偽ピーク

偽ピーク

ここからは、支笏湖の眺めもよく、ここでいいかなと思ってしまうほどです。

偽ピークより支笏湖を眺める。

偽ピークより支笏湖を眺める。

でも先を見ると、

風不死岳本峰

風不死岳本峰

人溜りのある本峰が見えます。これは進んでいかなきゃいけません。

いったん偽ピークをくだりコルまで降り上り返します。

風不死岳山頂

風不死岳山頂

そしてやっとのことで大賑わいの山頂へと辿りつきました。

ここからの支笏湖の眺めはこんな感じです。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

 

狭い山頂に人がひしめきあっているので、隙間を見つけてご飯を食べ、撮影場所を探し北尾根のコースへといってみると、

樽前山

樽前山

樽前山の全容をはっきりみることができました。そしてもう少しおくに進んだところで、TOPの写真を撮ることができたのです。

標高1102.4m。隣の樽前山とは対照的な疎林に覆われている風不死岳。なかなかハードな山行でした。

帰りはロープ場・鎖場を慎重に3点確保でおりる練習を今回のパーティ3人でしつつ無事駐車場についたのでした。

撮影場所 千歳市 風不死岳
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材  CANON EOS KISS X2

厚別川緑地トンボ池~札幌台ー白旗山縦走~

厚別川緑地トンボ池

バウとの散歩で白旗山に向かう途中に、見つけた

厚別川緑地

厚別川緑地

有明にある厚別川緑地。

近くには有明探勝の森や、ふれあいの森や、白旗山都市環境林などの自然と触れ合える場所があるにもかかわらず、ヒッソリと、道道341号線からちょっとだけ顔を見せている緑地帯です。

気になって、車を近くにとめておりてみました。

広さはそれほど広くなく、有明小学校手前の橋で緑地はおわっていました。手入れは程よくされていてベンチや東屋なんかがありますが、利用する人はいるのかな~というひなびた感じがなかなかそそります。

そのまま、沿いにあるいてみると、コンクリ護岸がなくなったあたりにTOPに掲載したトンボ池なるものを発見しました。

名前からするときっとトンボの繁殖地なのでしょうが、トンボ池の看板はあれど、対岸からわたるには、厚別川を渡渉しなければなりません。前夜からふっていた雨のせいか若干水かさと勢いが強いので、わたることはあきらめ対岸からの撮影です。

かえってきてから、インターネットでしらべてみても、この池にかかわるような記述を見つけることができず、だれがつくったものなのか、なんのためにトンボ池の名を与えたのかもわからずじまいでした。

有明小学校の対岸にあたるので、もしかしたら有明小学校が児童の観察学習ようにつくったのかななんて推測もできますが、実際のところどうなんでしょうね。

そんな謎をのこしながら今にも泣き出しそうな空模様の中白旗山の下三滝入り口へと車をとばしたのでした。

 

下三滝入り口

下三滝入り口

この入り口はあまり利用されていないのか、ほかの白旗山の入り口から比べるとさびしい感じがします。道も下草がでていて、土があまり見えない状態ですね。

昨夜の雨で、その下草は、

ぬれぬれの原因

ぬれぬれの原因

こんな感じでぬれぬれです。この日はスニーカーをはいていったので、ちょっと歩くともう靴の中まで水がはいってきました。やはりトレッキングシューズとは対水特性がちがいますね。まぁそんなにあるくつもりはないので、我慢で進みます。

広めの林道、その割には若干傾斜のある坂道をバウとともにあるいてみると、途中で、

分岐

分岐

こんな分岐が登場します。回り込むように道がきられていたので、曲がらずにみちなりにまっすぐいった所なんと行き止まりw

藪に突入すれば、すぐに別の林道にあたりそうなのですが、今回はバウも一緒なので先ほどの分岐まで戻って進路変更です。

ちょっとした尾根をぐるっと回り込むようにこの道はきられていて、そのまま白旗山の山頂直下へと辿るわけなのですが、この道はした土が見えてあるきやすいので、バウも私もすいすい進んできます。雨もまだ降り出さないようなので、白旗山へ行かず、白旗山のピークをまくようにつけられている林道を辿りながら中央峠へ向かうこととします。

中央峠

中央峠

ここまでは以前きたことがあるので、今日は未踏の札幌台へと向かうこととします。林道と林道の中間にある尾根の取り付きポイントの坂道をのぼっていきます。

札幌台への坂道

札幌台への坂道

そこそこの傾斜ですがそれほど息も上がらず

紅葉はじまり?

紅葉はじまり?

そろそろ紅葉の始まりそうな木々が迎えてくれる札幌台へと到着しました。

札幌台

札幌台

ここまで約6km、思ったより歩いてしまいました。

だれもいない広場でバウと一緒におやつを食べながら一休みをしていると、遠くもない距離でガサガサと藪をかくような音。。。

なんだろう??と耳をすますと、森の中のいろんな音が聞こえ出してきます。

清田の里塚・有明と豊平の西岡地区の間に横たわるこの森林地帯のど真ん中、里山だけども結構奥深い場所なんですよね。

熊がででもおかしくない場所なんだな~と思いだすと、先ほどの音がきになってしょうがありません。周りを目を凝らしてみてみます。すると広場の先の林の中の蝦夷松の上におおきなエゾリスが餌をさがしているのでしょうか、せこせこと動きまわっていました。音の正体はこれだったのですね。先ほどの緊張も解けたところで、今度は白旗山へと向かうこととします。

白旗山都市環境林には何本もの道が沢山あります。かがげられている看板地図を見てみると、ここから白旗山へ直線的に作業道があります。その地図に従って最短距離で移動しようと思います。

傾斜はわりときつく、くだりは楽なのですが、札幌台と白旗山のコルに当たる林道の交差を過ぎて白旗山への登りはかなりきつく感じます。バウも途中で先の見えない坂にあきてきたたのか、歩くのを渋りだしました。しょうがないので、バウを抱えて登っていきます。

白旗山山頂

白旗山山頂

白旗山山頂でちょっと一休みしたあと帰る準備をすると、雨がふしだしてきました。カメラをしまい。小走りに歩き始めます。

下三滝口への最短ルートを取ろうとしたのですが、途中クイズの森に迷い込み、若干のロスを雨中にしてしまいました。地図をしっかりみておかなかなったのが敗因です。余計なアップダウンをしてしまいましたが、なんとか、下三滝口への林道に合流。ペースを上げて帰ります。途中熊の糞らしき糞たまりをみつけましたが、そんなことより早く車に戻りたい一心で先を急ぎなんとか無事に車にたどりつきました。

白旗山、散歩感覚で入るようになってきたのですが、それなりに山なんだな~~。とおもったこの日の山行なのでした。

撮影場所 札幌市清田区有明141−2
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

精進川の滝~天神山ナイトハイク~

精進川の滝
薄暮の滝を撮りたくて、お手軽にいける平岸のにおちる、へといってきました。

薄暮時だけあって、シャッタースピードを30秒まで上げる事ができます。その結果水の流れは乳白色のベールのように映し出され、なんとも不思議な感じが出てきます。

だけど、ほぼ暗くコントラスト差がないので、カメラのAFがききません、、、。

露出も含め、フルマニュアルで試行錯誤の結果やっとまともな一枚をとることができました。

夜間撮影は最近あまりおこなっていなかったので、勘が鈍って悪戦苦闘をしていました。

ところで、この精進川の滝、西野集塊岩層の複雑な地層と豊平川と精進川の流水によって形成されていいた平岸河岸段丘のエンドになっています。文献によっては、この滝を川尻の滝と表現することもあるように、またアイヌ語では精進川自体を「オ.ソ.ウシ」(川尻に滝がある川)と呼んでいたように、この滝を平岸河岸段丘の切れ目として古くから認識されていたようです。

段丘地帯とはその字のごとく階段状に丘になっている地帯で、実際、この滝から精進川右岸をながめてみると一段と高くなり、その傾斜は段々に西岡へと続いていっていきます。

そんな平岸の段丘地にはたった89mの標高で札幌50峰として紹介されるがあります。この丘のような天神山が札幌50峰として数えられるのはきっと平岸段丘から豊平川左岸地帯を見渡せる場所としての要所としての意味もあったのでしょうか。以前登ったときはそんなことを意識せずに登ったので、今回はこの川尻から平岸段丘の要所天神山へと登ってみようと思います。

ルートは以下の通り。精進川の滝からスタートです。

ルートは天神山緑地の駐車場からのルートです。

天神山緑地口

天神山緑地口

今回はバウと一緒です。

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夜間撮影に弱いD3000。内臓フラッシュをたいたり、ISO感度を上げたりと四苦八苦。歩留まり最悪の状態で、天神山緑地をうろうろします。夜なので、以前登ったときのルートも見つけることができず、気の向くままにあるいていったので、GPSトラックが迷い迷いなのを見て取っていただけるでしょうw

そんなこんなで山頂の相馬神社に到着。

天神山山頂・相馬神社

天神山山頂・相馬神社

やっと山頂について、後は下山ですが、この天神山、市内を身近に見渡せる山とのこと。案の定展望スポットが用意されています。

天神山からの夜景

天神山からの夜景

平岸~幌平あたりの住宅地を越えて札幌駅方向の夜景を見ることができます。

ここの駐車場も夜9時まであいていますので、気楽に付近の人たちが訪れるのでしょう。この日も何名かスライドしました。

この写真からは段丘具合はみてとれませんが、途中の散策路をあるいていると段丘の意味が見て取れました。

川・滝・山 きることのできないこの三者の関係をコンパクトに感じられる天神山~精進川周辺。なかなか楽しめる散歩コースでした。

撮影場所 札幌市豊平区平岸1条17丁目9−3
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点~喜茂別岳登山~

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点
そろそろ秋の日差しになってきたある日、札幌と羊蹄山麓を結ぶ中山峠の喜茂別側に沿うように流れていると、中山峠の頂上と喜茂別の市街地の丁度中間あたりで合流をする、の合流点へといってきました。

中山峠を分水嶺に後志地方側は、尻別川水系となり、山間部を流れる渓流の様相をその水系のほとんどで見ることができます。

そんな尻別川水系の中でも札幌からのアクセスも良い、この喜茂別川は無意根山塊の小喜茂別岳のあたりから流れ出し中山峠をそうように流れ、喜茂別市街地にて尻別川と合流をしていくのですが、この喜茂別川に流れ込む支流の半分は、無意根山塊からの河川になります。国道230号線中山峠は無意根山塊の谷をすすんでいるといってもいいでしょう。

翻って写真の手前に流れている喜茂別1号川。喜茂別町内で喜茂別川に一番最初に合流するような名前なのですが、そんなこともなく 喜茂別川上流には、黒川や硫黄川などまだまだ河川があります。なぜ、こんな名前になったのかは凄く不思議です。地形図を眺めてみても、喜茂別町内に端を発する最初の川ってわけでもありませんしね。

そんな喜茂別川と喜茂別1号川のご合流点には、中岳林道がきられていて、ここをたどっていくと、札幌50峰の一つ喜茂別岳への登山口があります。今回はそこを目指して喜茂別岳へと登山することとします。

ルートは以下の通り

中岳林道をひたすら3KM強すすむと、

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳への登山口となります。
この登山口のそばには車が3~4台とめることのできるスペースがありますので、そこに車を止めてスタートします。

登山道の様子

登山道の様子

登山道は周りの笹がちょっと広めにかりわけられていますが、下草はご覧のように地面を覆っています。道の途中にはちょっとした沢の源にあたるのかなと思えるような感じで、道に水がながれていました。この道を500Mほど進むと、黒川コースと合流します。

黒川コースとの分岐

黒川コースとの分岐

ここからは、現在はあまり使われていないだろう作業林道を伝って登っていきます。

登山道の様子その2

登山道の様子その2

車一台分の幅と轍のあとと、古い砕石がひかれた道となっていました。とはいえ迷沢山のときのようなバウと一緒に歩けるほどしっかりとした林道ではなく、下草ぼうぼうの道でした。

途中、

うるし?の絡まった大木

うるし?の絡まった大木

見事につた漆のからまった大きな木があったり目を楽しませてくれます。

道の傾斜は作業道なのでそれほどの急登はないので歩きやすくペースがなんとなく速くなってします。ただ、平坦な道はなくひたすら登るので、主尾根へと取り付きの坂道あたりで気がついたら息が少しあがっていました。少しペースを落として、ゆっくり登ると尾根の肩辺りへとたどりつきます。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

今までは眺望の効かない林の中を歩いていましたが、尾根へと取り付くと眺望が開けてきます。木々も白樺の疎林帯となり、林床の笹が目立ち始めます。ここらあたりでは写真のように小喜茂別岳が笹の狭間から見え隠れをし、登山の雰囲気がぐっと高まってきます。

少しあるくと、
高原のお花畑
白樺の疎林と笹に囲まれた登山道にゴガネギクが満開となったなんとも素敵な光景をみることができました。

満開の花にはミツバチが大挙して蜜を採っています。道に花がかぶっているので、歩くたびにミツバチがブーンブーンと飛び立ちます。そして、写真を数枚とっていると、道脇の笹薮から聞いたことのない獣の鳴き声が聞えてきます。車から降りて、約2kmそして、この見事な花畑、それほど深い山に入った感覚はなかったのですが、考えてみてみれば、山の中の国道230号線からさらに林道をつないでここまできているので、元々が深山なんですよね。そんな気持ちを改めて獣の鳴き声で思い出されました。ちょっとビビッて撮影もそこそこに、先に進みます。

見晴し台

見晴し台

 

見晴台から中岳を望む

見晴台から喜茂別岳を望む

標高1000mを超えたあたりに見晴台との看板があります。ここから喜茂別岳のたおやかな稜線を眺めることができます。気分のよくなる一瞬です。

この尾根に上ってからの怒涛のハイライトラッシュに良くなる気分と裏腹に道には朝露に濡れた草がかぶってきており、歩くごとにズボンや靴にどんどん水がついてきます。

でも、山頂まであと少し、我慢をしていきます。

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秋の花が綺麗にさき、空は青く、空気はさわやか。

とても気分の良い山歩き。

なのですが、下半身はどんどんぬれていきます。

この日の下半身の装備は、作業ズボン、キャラバンシューズ、毛糸の靴下。 ゲイターはつけていませんでした。

その結果、靴の中はいつの間にか水浸し。靴下が水を吸い。ガポっガポっと音をだします。

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ささの背が低くなり低木があらわれてくると、道は緩やかなトラバースそして写真のようなちょっとした急斜面となります。

ここまでくれば山頂はあと少し。

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遠くに中岳も見え出します。

そして振り返れば、

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羊蹄山と尻別岳が、羊蹄山麓の平野ににょきにょきっとはえています!

この景色がなければ心が折れるところでした。

この景色にはげまされながら、

喜茂別岳頂上

喜茂別岳山頂

山頂に到着しました!
山頂は綺麗にかられていて、ケルンが積んでありますし、少しの岩もあります。人もいませんでした。

これは好機!

一通り山頂のだい展望を撮影
季節は進む。
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まずは、いつもの通り、シャツを脱ぎ汗をぬぐい、その次に、靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンまで脱いで、パンツ一丁となりました。山頂でのパンツ一丁!思わずな裸体ですが、なんとも気持ちいですねw

でも、人がきたら大変だし、このままだと体を冷やしてしまうので、かえのシャツを着込み、ズボンは代えをもってきていなかったので、雨具のズボンをパンツの上からはきました。 靴下の代えがないので、いままではいていた靴下をギューっと絞って水を切れるだけ切り、後は岩に乗せて、少しでも乾くようにしておきます。

裸足の状態で、山頂飯をゆっくりたべていき、またまた写真を撮りながら時間をつぶします。

いいころあいかと靴下をさわってみてもまだ濡れています。でもこのままでは埒が明かないので、意を決して靴下を履き、靴を履き、下山の準備をします。

帰りは羊蹄山を眺めながらの展望路、着たときよりも露は少なく、ゲイターもしたので、靴への水の浸入は少しだけ避けられました。

途中、一組のハイカーさんとスライド。

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いい天気だね~ですね~なんて話をしてのんびり下山。

のぼりで約1時間40分、くだりで約1時間10分の山行を無事終えることができました。

札幌50峰 33/50座 喜茂別岳(1176.8m) GETです。

撮影場所  虻田郡喜茂別町川上
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

琴似川と宮の森排水の合流点~奥三角山山頂より~

琴似川と宮の森排水の合流点
写真に写っている小高い山二つ、奥は円山、手前が神社山。その神社山のふもとに見える学校のグラウンド。丁度そのあたりに、の合流点があります。

琴似川は、盤渓の森の中から札幌の西区・中央区を流れていきます。とともに札幌中西部の基幹となる河川なのは、このブログで何回も紹介しています。

琴似川はそのほとんどを三面護岸か暗渠の中にその流れを預けています。上流部はこの写真のように、札幌都心部に面する山間部にそっていて、各山間部から流れる小河川を支流に持っています。

宮の森排水もその支流のうちのひとつでです。以前もこのブログで琴似川と宮の森排水の合流点でエントリーをしていますが、その姿を拝むことは未だかなわず。今回も奥三角山から遠望という形でのご紹介となりました。

琴似川上流部の支流をめぐることは是非機会を設けて行いたいと思っています。

この写真を撮った奥三角山は、札幌都心部に面する山としては、なかなかの景観を見せてくれる穴場スポットといえるでしょう。適度に高度感があり、ビルの林だけではない、緑の縁のある190万都市をみるとができます。

では、ここまで歩いてきたルートを以下に載せます。


今回は、山の手から三角山~大倉山を縦走し、奥三角山へとたどっていきました。

三角山登山口

三角山登山口

入山は、車を置くスペースのある山の手口を利用しました。

三角山の頂上は標高311m、標高差240mを約1.2kmかけて登ります。近くの人の散歩コースとなっているようでこの日も常連のような方々が元気に歩いていました。

昨年三角山に登ったときは大倉山からの縦走路を利用してきましたので、このコースは初の利用です。

山頂までは、

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二の坂、三の坂・・・・九の坂

と、合目表記をしています。

そして、山頂への最後の坂の前に


あずまやがあります。

ここからあと一息踏ん張ると。

三角山山頂

三角山山頂

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山の山頂となります。ここは札幌駅方面の絶好の展望台なのですが、今回はあえて、藻岩下方面の写真を撮ってみました。

時折雨がぱらついてきていましたが、午後から本降りとの予報を信じて、縦走路を大倉山へと向かうこととします。

三角山山頂を降りて縦走路にはいるとすぐに、

三倉の大下り

三倉の大下り

この縦走路一番の難所の三倉の大くだりとよばれている、急な長い坂を下っていきます。

ここを過ぎれば、あとはアップダウンが多少あるものの、綺麗に整備された山道をハイキング気分で歩いていくことができます。

萩の花

萩の花

道中、萩の花や、きのこなど、秋の装いとなりつつある山道を見物しながら、

大倉山山頂

大倉山山頂

標高307mの大倉山山頂へと到着します。

大倉山シャンツェとそのの展望ラウンジ からの絶景はあまりにも有名ですが、帰りによることとして、先に進みます。行き先は、奥三角山!

自然歩道の小別沢口へと向かっていきます。

大倉山をすぎると、いままでの一級国道なみの山道から、少し細くなって、それでも綺麗な1級道道な感じの道となります。そこを大倉山・奥三角山間の標高240mあたりのコル、小別沢トンネルの丁度上あたり、まで降りていきます。

ツユクサ

ツユクサ

道端にはツユクサの花が咲いていました。

ワレメ

ワレメ

小別沢のコルには割れ目といわれる独特な地形があって、この自然歩道から宮の森側へとぬけれるような道となっています。

ここからは奥三角山への直登路をえっちらおっちら登っていきます。

奥三角山直登

奥三角山直登

かなり急な斜面なので、結構な登り応えです。休み休み登っていくこととなりました。

この斜面を登りきると稜線へと飛び出すので後は奥三角山山頂へと到着です!。

奥三角山山頂

奥三角山山頂

切れたった崖の直前までテラス状となっているので札幌の市街地を臨む絶景ポイントとなっています。

札幌都心部の山々(大倉山、三角山、円山)あたりの景色に見慣れたら是非こちら側からも景色をみて欲しいポイントです。

と、ここまでは小雨もぱらついてはいましたが、丁度よいハイキング気分だったのですが、この山頂で休憩をとってさぁ、下山となったときに、いきなりの本降りがはじまりました。

急いでカメラをしまい、雨具を着ようかとおもいましたが、夏の名残の雨なので、そう冷たくはありません。そのまま濡れたままで、歩くこととします。

相方さんは、かさ、ウインドブレーカー、登山パンツ。

私は、普通のポロシャツ、作業ズボン、麦藁帽。

この差が凄かったですね。

上半身は私はもちろんずぶぬれ。相方さんは、傘とウインドウブレーカーに守られ、それほど濡れませんでした。ただ、ウインドウブレーカーを着込んでの歩行で若干蒸れたようでしたが。

そして決定的だったのは、ズボン。下山時の状態は私は下着まで濡れ濡れ。相方さんの登山パンツは撥水も効いていて、下山後彼女の用事を済ますにも支障がないくらいでした。

やはり登山用品ってのは、こういった雨の日に差がでるもんなんだなと改めておもいました。

今回はそれほど冷たい気温でもなく、しかも途中大倉山の展望ラウンジなんていう絶好の雨宿りのできる施設があることも頭にあったので、軽装で充分でしたが、もっと奥深い山でこういうことにであったら、、、。

道具の大切さを十二分に体験できた山行となったのでした。

撮影場所  札幌市中央区宮の森 奥三角山
アクセス難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

小樽内川と上平沢川の合流点~迷沢山登山~

小樽内川と上平沢川の合流点

札幌の水がめ定山渓ダムのさっぽろ湖が始まる直前の4本の川の一本、へと合流するポイントです。

ここからほんの少し下流に行くと、迷沢、滑沢、ともう一本の小沢があり、小樽内川は、さっぽろ湖として、その大きい姿を見せ始めます。

丁度、このあたりから、ダム湖に沈んでいない道道1号の旧道がみえはじめ、昔の道路標識も朽ち果ててはいない状態でみることができます。

私が車を持った時にはすでに定山渓ダムはできていて、旧道は通ったことないのですが、これらの旧道跡をみるとそれほど古いものでもないのですね。調べてみると、定山渓ダムの建設は昭和49年からはじまったらしいです。現在この道道1号は小樽へぬける幹線道路というよりも観光目的の道路といったほうがいいような扱いで、朝里峠頂上付近の札幌国際スキー場や、朝里ダム、そしてこの定山渓ダムなどなど、見所が多い場所です。景観を楽しむだけではなく、釣り・山菜・きのこなどの山の幸を札幌または小樽から気楽に訪れて採取できる場所としていつもいろんな楽しみを見出す人々が来ています。

私も例に漏れず、この上平沢川沿いにきられた上平沢川林道をたどって、札幌50峰にかぞえられている迷沢山へ行ってきました。

ルートは以下の通り

まずは上平沢林道のゲートからスタートです。

上平沢林道ゲート

上平沢林道ゲート

今回のルートはほぼ林道を歩くので、バウをお供に連れて行きます。

上平沢林道

上平沢林道

林道の状態はこの時期の林道らしく、わだちとその中心に草が生えている状態ですが、きちんと使えるように見受けられますが、車は1台分しか通られないような道幅です。 一般への開放は難しいでしょうね。 この日は作業をしていたかたなのでしょうか歩いてる途中で一台ハイエースが山からおりてきました。丁度道幅が最低限に狭くなっている区間でしたので、バウを抱えてやり過ごす場所までおりまっていました。人と車でさえこれなのですから、、、、車二台分の離合はかなり難易度が高いでしょうね。

また、途中で崖の崩落箇所なんかもありましたし。

上平沢林道崖崩落箇所

上平沢林道崖崩落箇所

気温もそれほど上がっていなく気分よく林道をバウと一緒にあるいていきます。
ただ、道は大きめの砂利がひかれているので、バウの足がちょっと心配です。あまり先行させて歩かせないよう、常に声をかけてゆっくりとあるかせました。熊が多い山域なので、熊避けもかねての声かけなんですけどもね。(笑

そういえば、今回は虫も少なかったです。沢沿いなので覚悟をしていったのですが、うれしい誤算でした。トンボがでてくると蚊とかもすくなくなるのかな。

そんなこんなで、一つ目の目印の送電線下にたどりつきました。

泊幹線送電線下

泊幹線送電線下

作業路分岐かな

作業路分岐かな

泊幹線への標識はそのまま上平沢川に降りていって渡渉をして対岸にわたるようになっていました。作業する方々はここから渡渉するのかな。凄い仕事だな~。なんて思いつつまったりと歩いていきます。

ガイド本や、インターネットでの報告を読むと単調な林道を云々との評が多いのですが、私としてはきついのぼりもなく、かといって同じ傾斜が続くわけでもなく程よく緩急があり、直線一本やりの道でもないので、カーブの先になにがあるのかななんて心地の良い緊張感を得ながら楽しんで歩いていけました。

上平沢川に沿っていた林道も、標高約600mくらいの地点で、沢をはなれ右の尾根へと取り付くように曲がっていきます。

道の様子は順風満帆、天気も爽やかな風がそよそよと時折ふいてきて気持ちの良い森林浴です。

尾根への取り付き林道はとても大きな蛇行をしつつ少しづつ高度を上げていきます。

標高が約820m付近で、

2つめの送電線下

2つめの送電線下

2つめの送電線下に到着しました。

ここは、

送電線下

送電線下

林道からちょっとだけおくに行くと作業車を止められるような広場になっていました。ここからは、

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

 

ずっと林の中をあるいてきた、上平沢林道コース中一番の眺望スポットとなります。朝里岳の札幌国際スキー場や、白井岳、なんかが見えます。

ここからしばらくは、定山渓の山々を眺めながらの登りとなります。気分がいいですね。

白井岳・股下山を望む

白井岳・股下山を望む

この写真のほかにも定山渓天狗岳なんかも見えてなかなか気分がいい道です。

ここから山頂まではあと少し、でも、お目当ての迷沢山の山体を拝むことなく、林道をまだかまだかとあるいていきます。

のぼりの傾斜がもうなくなったあたりで、道の右側に、

迷沢山山頂への目印

迷沢山山頂への目印

ちょっとした広場があり、奥の藪にピンクテープがこっちへおいでと誘っています。

まずは、ここで一休み。

一服して水分補給。

いままでの林道歩きになれた気持ちを引き締めてザックの中から雨具を取り出して着込みます。必要最低限の持ち物をウェストポーチにしまい、ザックをよさ気な場所にデポし、バウを雨具の中に抱え、いざ藪へ突入です!

最初のアプローチこそ、藪漕ぎ!ってな感じですが、ふみ跡はかなり明瞭。きちんと見て歩けばしっかりと踏み跡をたどることができます。のぼり傾斜も一箇所くらいで、それほど苦になるようなものではありません。 割とすんなりと

迷沢山山頂

迷沢山山頂

山頂へと到着できました。まぁ、藪漕ぎの果ての山頂なので、眺望はまったく期待していませんでしたが、

迷沢山山頂から手稲山をのぞむ

迷沢山山頂から手稲山をのぞむ

手稲山がきれいに見えたのが予想外の収穫でした。

山頂は狭いながらもきちんとかられていて、三角点もしっかりとありました。ただ今回はいつもの山頂儀式はザックをデポした地点まで戻らないとできないので、写真を撮って、バウとちょっとだけ山頂に着いた喜びを分かち合い、そそくさともときた藪に突入します。

山頂から踏み跡を見る。

山頂から踏み跡を見る。

無事にデポ地点まで戻って、ここで水分補給・一服・バウと食事・生着替えの山頂儀式です。

30分くらいまったりしてから、下山します。

下山途中1組のかたとスライドしました。初めて人と会った~といっていましたが、その通りここは夏山ガイドに掲載されている山の中ではマイナーなんでしょうね。

熊リスクと、山頂への藪漕ぎがなければ、小学校とかの登山遠足とかでも使えるようなコースなんですけどね~~。

今回の行程時間は、登り約2時間10分、くだり約1時間10分の気持ちのいい山歩きでした。

と、いうわけで、

札幌50峰 32/50座 迷沢山(1005.3m) GETです。

撮影場所  札幌市 南区定山渓
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

豊平川と精進川の合流点~藻岩山山頂より~

豊平川と精進川の合流点~藻岩山山頂より~
アーチのかかった幌平橋のすぐ先、の左岸にの合流点が見えます。ここはの山頂。

札幌の市民にとてもなじみ深い、山と川をいっぺんに楽します。

豊平川の右岸には中島公園の緑がビル群の合間に見えます。幌平橋のちょっと上流側には、中島公園を流れるへの取水口がありますがこの写真ではちょっとみきれています。

もまたとつらなり、札幌市街化の礎を作った河川です。

札幌の市街地を一望できる藻岩山は、豊平川の流路を中心に札幌の河川を眺めるのにも、最適な展望をえることができます。さすがアイヌの人たちからインカルシペ(いつも上って見張りをするところ)と呼ばれた山です。

そんな山へ、今回は小林峠側から登ってみることにしました。ルートは以下の通り。

まずはスタート。

小林峠口

小林峠口

小林峠は、南区と西区を結ぶ幹線の峠で、車がビュンビュン走っています。近くの駐車帯から、この登山口までをその道路を歩いていくのですが、歩道がありません。緊張しつつ登山口へたどり着き、登山道へと入っていきます。

登山道の様子はというと、

小林峠ルート登山道の様子

小林峠ルート登山道の様子

かなり整備された登山道というか遊歩道です。最近、ワイルドな山行がつづいたので、とても快適な気分で森林浴をたのしめました。

登山道の様子はある程度予想していました。今回は半そでのポロシャツでのぼっていったので、放熱という意味でもかなり効果があったらしく水の消費もおさえられたかと思います。

山道は、藻岩山へと連なる標高300m前後の稜線を4つくらいのポコを上り下りしながら、旭山記念公園コースとの合流点

T6分岐

T6分岐

T6分岐へと向かっていきます。
道中は、それほどの難所もなく、たまに片斜面の道がありますが草かぶりもそれほどないのでまったりと歩くことができます。

ただ、最後のコルからT6分岐へと向かう道だけは、笹かぶりの道となっていて、

T6分岐から小林峠を見る。

T6分岐から小林峠を見る。

半そでポロシャツの身としてはちょっといやな感じがしました。

T6分岐からは、道もしっかり踏み固められ、横に4人くらいたっても余裕があるような広い道となります。

馬の背分岐

馬の背分岐

1級国道とか、藻岩山ハイウェーと呼ばれるのもうなずけます。下土は小林峠からくると、舗装道路のような硬さが足裏からかえってきます。慈啓会口からの登山道との合流点馬の背までくるとさすがに人が増えてきます。

ここから傾斜のきつい道がはじまります。昨年はこの馬の背までくるまでにかなりばてていましたが、今回はそれほどバテもなく、最後の登りに挑むことができました。最後ののぼりは若干の岩場となるのですが、もらいものの20年くらい前の登山靴キャラバンシューズスタンダードの岩の上でのグリップ具合をたしかめるように、一歩づつのぼってみていました。

いつもはいているコロンビアのサンギルオムニテックよりも靴底が硬い分、足裏への衝撃がすくなく楽にあるけました。ただグリップに関してはまだわからないなっていうのが正直なところ。

靴底の固めの靴は登りのときの脚運びでフラットフッティングをしやすいようにかんじ脚運びが楽に思えます。もしかしたら気のせいかもしれませんけどね。なんせ20年前の廃盤の靴と1年前に廃盤になった靴を比べるているわけですから、工作技術の進歩があるわですしね。

そんなこんなで、

藻岩山山頂展望台

藻岩山山頂展望台

山頂につきました。

今回の山行は1年の進歩を感じられた山行となりました。

撮影場所  札幌市 南区藻岩山
チ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

伏籠川起点(伏古水再生プラザ)

伏籠川起点(伏古水再生プラザ)
「サッ・ポロ・ペッ」乾いた大きな川は、とのこと。

奥定山渓に端を発し幾多の川を合わせた豊富な水量とそれに裏付けられた急峻なながれ、そして扇状地を形成後のやわらかい地質によって暴れ川の名をほしいままに、その流路の変遷を重ねています。

開拓前期、江戸期には現在の中島公園あたりから、丁度札幌駅の辺りまで流れつつ、現在のの流路をたどっていたとのこと。そして、寛政年間の洪水で流路を変え現在の流路に近くなっていったようです。

取り残された流路は「フシコ・サッポロ・ペッ」と呼ばれ、それが転じて伏古川とよばれ、それが現在の伏籠川の元になっています。

開拓期の札幌の市街地はこの伏古川と、そこに流れる胆振川と小河川とメムで至る所に水場があったようです。そして、この伏古川、胆振川、豊平川の水を利用し、吉田堀、大友堀などが開削され、札幌の市街地が徐々に形付けられていくのです。

転じて現在、市街地を流れる河川はのみとなり、後は暗渠化か埋め立てられていきました。豊平川から切り離された伏古川はメムを水源に細々とながれていっていましたが、地下水位の低下からその距離を段々と短くしていき、現在は、この写真にもあるように、伏古地区の伏古水再生プラザ(下水処理場)によって高度処理された水を水源として茨戸の茨戸川との合流点まで水を運んでいます。

伏古水再生プラザ

伏古水再生プラザ

IMG_3614

最初はこんなたよりのない流れなのですが、東区、北区を流れる河川のほとんどをあわせていき、最下流では豊平川に次ぐ二番目の流量を誇る川として堂々とした姿を見せてくれています。

ここのそばには、伏古側の旧流路の一部と重複するように、道路がしかれ、その中央分離帯を利用して、

伏古大通

伏古大通

伏古大通なる緑地帯が整備されています。

伏古大通

伏古大通

区画間2600mで、道路の反対側にも公園が点在しており近隣の住民の方々のほどよい散歩道としてりようされていました。

私もこの日はそんな人たちに混ざってバウとの散歩をたのしんできました。

撮影場所 札幌市東区伏古8条1丁目2−35
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

北斗星最後の日(豊平川橋梁)

北斗星最後の日(豊平川橋梁)
最後の寝台特急「北斗星」の運行最後の日に、豊平川橋梁までいってきました。

沿線には、多くの鉄道ファンがいて、

ありがとう北斗星

ありがとう北斗星

最後の勇姿を目にやきつけていました。

これを最後に北斗星の客車はどうなるんでしょう? スクラップになるとかって噂がありますが、どこかで保存をしてほしいものです。

IMG_3602

いったタイミングが遅く、いいポジションがとれなかったのが悔やまれますが、
Last of The Blue

なんとか見納めをすることができました。

この豊平川橋梁ですが、札幌に鉄道がはしりだしてからこの場所にずっとあります。改装とかもあったでしょうが、札幌の母なる川、にかかり、いろいろな人模様を乗せた列車が渡っていたのでしょう。

 

撮影場所 札幌市白石区菊水元町1条1丁
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000