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厚別川と二里川の合流点

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今回のエントリーは厚別川二里川の合流点です。

以前ご紹介した厚別川と三里川の合流点から1kmほど上流にさかのぼった場所になります。名前も三里川とにてますね。流路は両河川とも平岡~里塚あたりを源とし、二里川は北星大学の丘の横を沿い、三里川は平岡公園の横を沿いながら厚別の馬場公園の横を流れており、ほぼ平行して兄弟のように流れをかたどっています。札幌の川によくあるアイヌ語的な語感は感じられなく、命名は明治期にされたようです。由来は諸説あるようで、1里塚、2里塚、3里塚などからとか、単純に三里川の手前に流れているので二里川にしたとか、、、。

このあたりはいろいろな流れが集まる大湿地帯だったのですが、現存しているということは、三里川ともども湿地を形成する比較的はっきりとした流れだったのではないでしょうか。また流域の土地形状も小さな谷あいを形成していて三里川と似ています。現在は大谷地と平岡の境目あたりで流れをあらわにしている二里川ですが、平岡地区ホームページについ最近まで二里川が平岡地区をよこぎっていたことが記載されています。

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また、この合流点はこの時期をすぎると背丈まで藪が生い茂り、潅木が立ち並びかなりアクセスに難のある地点でもあります。それゆえ前回は雪がつもってから写真を撮りにいったのですが、冬は冬でこのあたりの排雪場になっており近づくのがこれまた困難になっていました。そのときに撮ったのが左の写真です。

やはり川撮り(合流点めぐり)に最適なシーズンは春先なのだと改めて実感します。

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この地点でのんびりとした鴨さん。人が良くあらわれる場所に出入りしている鴨さんはわりと鷹揚な性格なのか人なれしているのか、あまりにげだしませんね。

撮影場所 札幌市白石区流通センター5丁目7−35
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 FUJI FINEPIX S9100

豊平川と雁来新川の合流点

豊平川と雁来新川の合流点
今回のエントリーは豊平川雁来新川の合流点です。

この雁来新川、すごく不思議な川なのです。

新川の名前が示すようにこの川も開削された人口河川で、この川が豊平川に流れ込む地点は、明治以降の開削によって出来上がった豊平川新水路に当たります。両方とも人の手によって作り上げられた川道なのです。ただ、そのような川や合流点は札幌のいたるところにあるので、そこが不思議な点ではありません。不思議な点はその流路なのです。この写真の撮影地は雁来排水機場がある場所なのです。なので豊平川に流れ込んでいるのはたしかなのですが、地図を見てみてください。モエレ沼がすぐそばによこたわっていますね。モエレ沼は雁来新川から水を取り込み篠路新川として伏籠川に流れ出る流路を形成しています。ただその篠路新川に対して雁来新川も結ぶ地点をもっているのです。二つの水系流域の川にまたがり合流点をもつ川のように見えるのです。実際のところはどうなのでしょう。

雁来新川に水を預ける3つの川(雁来川、苗穂川、丘珠藤木)の合流形状をみてみると、どの川も豊平川方面を向いて形をつくっています。このことから水の流れは豊平川方面へと押し出すようにながれているように感じます。では、篠路新川との合流点はどうなんでしょう。形状は伏籠川方面へと流れを押し出すようにも見えます。ただしみようによっては、モエレ沼は本体部分と雁来新川を含めて円形の沼にも見えなくもありません。

また篠路新川との合流直前に旧雁来川へ水を分ける部分があるのです。この旧川はしばらく独立してながれていきますが途中で篠路新川にあわせています。

このような点から推測をすると、以前の雁来川は雁来地域を流れ伏籠川へながれ、モエレ沼は三日月湖として横たわり、排水利水のために雁来川の流れを変更し新たに雁来新川をつくり豊平川へ水を預け、モエレ沼の供給川としての役割ももつようになり、その一方、モエレ沼の整備によってモエレ沼の出口の一部を引き受けた形になったと推測します。

まったくの根拠のない推理なので、実際のところはわかりません。もしご存知の方がいらしたらおしえていただきたいです。

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撮影場所 札幌市東区東雁来町337
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

豊平川と月寒川の合流点

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今回の撮影ポイントは、豊平川月寒川の合流点です。そして川をとり始めてから初めての川の風景の夜景撮影です。

実はこのポイント、非常に思い出深いというか、川の写真をとるようになったきっかけの合流ポイントなのです。

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←の写真がその写真です。去年の6月に撮りました。

バウと何の気なしに散歩をしていて、この場所までたどりついたとき、そのスケールの大きさに感動をして携帯で写メを思わずとったのです。そして出来上がったの写真をみてみると、とても好みな写りで写真に納まっていて、これまたとても感動してしまったのです。

素人の私でも川をモチーフにすれば素敵な写真が撮れるのでは?? というものすごく短絡的な思考がわきおこり、次の週の仕事の休みからせっせと川の合流点をめぐりはじめたのです。そのおかげで、携帯写メではなくコンデジ~デジ一と順調にカメラ沼にはまっていくのでした。

この去年撮った写真でエントリーを上げればいいんじゃない? と思うでしょうが、元データが小さいのしかのこっていなく、しょうがないので撮りなおしたのです。 これからも思った結果をだせていない写真に対しては常に新しく取り直しを強行することになるでしょう。

そんな理由だったので、前回撮った写真よりもお気に入りの写真作品を残すべく初川夜景に挑んだわけなのでした。

初夜景の感想は、、、難しい、、

の一言です。

撮影場所 札幌市白石区東米里776
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

サクシュ琴似川~桑園新川切り替え点

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今回は合流点ではなく、川の名前が切り替わる地点のご紹介となります。

目の前を流れている小さい川サクシュ琴似川が写真奥の暗渠に吸い込まれ桑園新川と切り替わる地点です。

このサクシュ琴似川、北大の構内に源を発して同じく北大構内をゆったりと流れバンカラの牙城恵迪寮あたりで暗渠にすいこまれ桑園新川と名前を切り替えます。元々開拓前は北大構内の現在湧水させている場所に小さな泉があり、湿地を形成していたようです。この写真をみても川とゆうより湿地のそれに近いと感じていただけるでしょう。その泉が枯れて、現在は藻岩ダムから水を引き北大の中央ローンあたりで湧水をさせているとのことです。

札幌は豊平川にて形成された扇状地なので、いたるところに湿地や川のなごりである泉が点在していたようです。開発の影響かはたまた自然の摂理か現在は札幌都心部で湧水を見かけることはほとんどありません。このサクシュ琴似川に関しては人力によって湧水を復活させた稀有な例です。さすが北海道を代表する学び舎兼有数の観光資源である北大構内です。

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北大構内は開拓期の建造物を残している第2農場なんて場所もあったりしているのですが、現在は修復作業中のようで、金網フェンスでかこまれていました、、、。

復旧後改めて撮影にきたいものです。

 

今日はとてもあたたかく、北大キャンパスには散歩をする一般の人や練習に励む野球などの体育会の学生さんや、なぞの踊りを練習するいろんなサークルの人でごったがえしていました。 そんな情景もこの時期ならなのでしょうか。

おまけ。こぶしの花もさいていました。

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撮影場所 札幌市北区北海道大学
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGAMA DP2

厚別川と三里川の合流点

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今回のエントリーは厚別川三里川の合流点です。

札幌の陸運流通を一手に引き受ける大谷地の流通センター&JR札幌貨物ターミナルのそばに位置しています。住所も札幌市白石区流通センター7丁目6−1となります。元々はこのあたりの地域名の通り広大な谷地がひろがっていたそうで、その後札幌の都市化が進んでいくにしたがって、谷地は範囲をせばめその代わり大きな空き地が広がりまたその後にこの場所が流通ターミナルとなっていたのです。付近には倉庫や燃料基地が立ち並ぶ倉庫街となっています。札幌には港がないので、この場所が港といってもいいのでしょう。

そんな流通街にて流れをあわせるのが厚別川と三里川です。三里川は里塚あたりを源として平岡公園を横ぎりこの地まで流れ込み谷地を形成していたのでしょう。流域は狭い谷間を作っていたことが現在の地形からも見て取れます。

さらにここはJR千歳線と函館本線が併走しだすポイントでもあるのです。写真奥に見えるのが函館本線の鉄橋、721系電車が走っているのが千歳線の鉄橋となります。見ての通り今回の撮影ポイントでは鉄撮りとしてはイマイチな場所ですが、ポイントをうまく探せば、千歳線函館線のランデブーもおさめることもできるのではないでしょうか。

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前年9月にも実は撮りにきていたのです。

←がそのときの写真です。私的にはかなりボーダーラインな写真なので、今回再チャレンジしてみました。

木々がこれでもかと生い茂り今回とったポイントへ立ち入ることもできませんでした。

 

撮影場所 札幌市白石区流通センター7丁目6−1
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CyberShot W-170

世田豊平川と麻別川の合流点

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前回のエントリーに引き続き野鳥の楽園!世田豊平川麻別川の合流点です。

この写真にも写っていますが、アオサギがそこかしこにいるのです。この世田豊平川の下流域、江別チャシの林の中にアオサギのコロニーがあります。以前野幌原始林にあったコロニーがアライグマの来襲によってこちらに引っ越してきたようです。よく言われる外来種による在来種への影響にあたるのでしょうね。ただ、アオサギ君たちある程度時期がたつとコロニーを放棄する癖あるそうですし、しかも彼ら実は留鳥ではなくわたりをする鳥たちなので、江別に留まっているのもイレギュラーなことのようなので、ずっとこの場所でコロニーを築きつづけるとはかぎりません。果てさてこの先アオサギ君たちはどのようにふるまっていくのでしょうか。少し気になるところです。

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去年の10月に撮った写真も合わせて掲載いたします。

川筋はみえているのですが、なんだかイマイチな感じがしたので、元野幌川との合流点を撮るついでにこちらも撮りなしました。

今回のもうひとつの主役麻別川もこう見ると小さい川のようですが、実はそこそこ川幅があるのです。川中に映えている樹木たちが邪魔をして合流点の良い感じの場所をなかななかとらせてれません。かといってこの写真のように真正面から撮ると草があろうがなかろうが、河原に寄ろうが寄るまいが同じ構図になってしまいます。角度をかえてみたりしないと面白味のない写真になりそうだったので、今回はおもいきってアオサギ君の登場をまってみました。

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いい雰囲気で草を食む牛さん親子

草も新芽になったのでおいしいのでしょうね(^^

撮影場所 江別市角山492
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIOKON D3000

世田豊平川と元野幌川の合流点

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春もすこしづつ進み街中の雪はなくなり、路傍の草も緑になりつつある札幌です。

今回のエントリーは世田豊平川と元野幌川の合流点です。前回エントリーした旧豊平川と同じく豊平川の旧川道です。もともとは札幌の母なる川、豊平川の川道なのですが、幾多の河川の改修によって豊平川は北白石川との合流地点より東区の中沼を目指しそこで石狩川と合流をし、のこされた川道は厚別川に分断されている形となり、厚別川を挟んで、豊平川側が旧豊平川、石狩川側をこの世田豊平川というような区分になりました。

この写真の撮影ポイントからもう少し下流に進むと江別チャシという有名な古墳群があります。川道が改修される前、この地域は北海道の大河石狩川に、千歳川、そして豊平川が合流する地点でした。アイヌのころからすでに人々の暮らしがいとなまれていた場所なのです。

さらにこの世田の字、東京の世田谷から取られているのです。近くには世田谷中学校って名前のまんまの学校があったりしています。第二次大戦後、東京大空襲で東京世田谷の被災者が行き場を失い、ここで農業をするためこの近辺に疎開したとのことです。

また、下流域はかなり原始河川の趣きをのこしていて野鳥の天国になっています。撮影にいったときも鴨やアオサギやいろんな野鳥がひしめきあっていました。 この写真にもなんの鳥かは判別つきませんが、水鳥が浮いているのをみることができるでしょう。

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昨年の9月くらいにとった世田豊平川と元野幌川合流点です。

対岸からの撮影ですが、元野幌川自体小さい河川でさらに藪が茂り川筋を捉えることができなかったので、今回改めて撮りにいきました。

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おまけ飛び立つかも

撮影場所 江別市角山71−52
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIOKON D3000

小野津幌川とポンノッポロ川の合流点

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今回のポイントは過去2回写真を取り入って見事に惨敗したポイントです。1回目は薄暗くなったときに三脚も持たず訪れ手振れ量産、2回目は撮ろうとおもったら電池切れ、、、。という情けない結果でした。。

今回は薄暗くもなく(三脚は車に常備していますがw)電池も満タンでいどめました。まぁ、前回UPした北の沢川と左北の沢川・右北の沢川の合流点と同じ日なのですがねw

それはさておきここはどこかというと、小野津幌川ポンノッポロ川の合流点です。

ポンっていうのはアイヌ語で小さいという意味だそうで、小さい川同士の合流点となるわけですね。このあたりはとても牧歌的な風景がひろがっていて、札幌副都心の新札幌からすぐの場所とは思えないような場所なのです。

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こんな光景が背後にひろがっています。向こうに見える丘は野幌原始林の端に当たります。この畑の奥のほうではきつねらしき生き物が2匹じゃれあっていました。もしかしたら巣が近くにあるのかもしれませんね。

小野津幌川はこの原始林にある瑞穂の池を水源にしているように地図では見えます。ただ暗渠を通ってこのポイントのすぐそばで地上にその流れを見せています。対してポンノッポロ川はというともっと奥のテクノパーク側から地上に流れをみせているので、地図をキチンと見るまでそちらが小野津幌川かと勘違いしていました。

この写真をとった日はとてもいい天気でやっと札幌にも春がきたかなと思える夕時なのでした。

 

撮影場所
札幌市厚別区厚別東1条6丁目8−20
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100

 

北の沢川と左北の沢川・右北の沢川の合流点

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そろそろ札幌も氷点下になることがなくなってきました。雪解けもかなり進み路肩にはふきのとうもぽこぽこと出ています。

そんな春先のエントリーは、北の沢川左北の沢川右北の沢川の合流点です。今回も三川の合流点になります。札幌の丘陵~山間部には以前アップした厚別川と山部川・真栄川の合流点のように自然河川同士の3川合流がよくみられます。

今回の北の沢川と左北の沢川・右北の沢川の合流点ですが、写真奥の橋の方角から流れてくるのが、本流北の沢川、画面左から流れ込むのが右北の沢川、右から流れ込むのが左北の沢川です。左右逆かとは思うかもしれませんが、今回下流側からの写真なので、こういう風になっていますが、合流点の上流から望むと左右一致します。(^^

本流北の沢川はそれほど規模も大きくなく豊平川に注ぐものの1級河川石狩川水系の区間もなく、このあたりの地名と同じ名前なのに、札幌市の普通河川という区分になっています。道路でいうと市道みたいなものなのかな。3川とも両面コンクリート護岸されていますね。札幌の急峻な地域の小河川には多い姿かと思います。小林峠へ向かう道路沿いなのですが、川沿地区からここまで向かう途中でこの北の沢川を渡る橋の多いこと多いこと、、道路がクネクネって訳ではなくこの川が住宅街を流れている川の割には細かくクネクネしているのです。多分自然のまま流に任せると川筋を絶え間なく変えていくのが伺えそうです。護岸もいたしかたなしというところでしょうか。

この写真の川の両端をよくみてみると鴨がいるのですが、うちに帰ってきて写真を良く眺めるまで気づきませんでした。保護色って有効なんですね(苦笑;

 

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おまけ

北の沢川沿いに芽吹いたふきのとう。

 

 

撮影場所 札幌市南区北ノ沢1739−53
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 FUJI FinePix S9100

北白石川と旧豊平川

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今回のエントリーは北白石川旧豊平川です。エントリー名にいつものような合流点の文字がありませんね。これには理由があります。

左に流れている旧豊平川が流れ込むのは実は厚別川なのです。写真をみると奥から流れてくる北白石川に流れ込んでいるようにみえていますが、この落差工は旧豊平川の水位が上がったときに流れ込むか、北白石川が本流の豊平川の水位が上がったとき増水するので、その水を逃がす役割の地点なのです。では、旧豊平川は人口的に開削された河川かというとそうではなく、その名の通り豊平川の昔の流路なのです。もともとは豊平川自体この流路を通って厚別川を途中であわせ、江別の石狩川・千歳川の合流点の若干下流で石狩川と合流をしていたのです。そこを開拓期~昭和初期にかけていまの流路に変えるよう開削が所々でおこなわれたのです。 ちょうどこの地点は豊平川新水路と呼ばれる開削が行われ現在の中沼地域で石狩川と合流するように切り替えられた場所なのです。地図で豊平川の流れを追ってみるとこの雁来大橋付近から緩やかなカーブを描いて石狩川に合わさるのが伺えます。豊平川各地域の切り替え後の川筋は埋め立てられたりしているのですが、この旧豊平川だけはこのままにのこされ厚別川に流れ込んでいるのです。なので、この地点は合流点をエントリー名にはつけていません。あえていうなら旧豊平川の起点とも言えるのでしょうか。

また北白石川は人口的な河川と見えますし、実際用水としての役目ももっているのでそうなのでしょうが、紐解くとおもしろうそうな川です。この川の起点は、まっすぐ、ほんとにまっすぐに上流に上った川下公園付近となります。この川下公園には湧水している場所がありまして、そこの水からはじまったのでしょうか。それとも厚別川の昔の流路が厚別川の切り替えによって取り残された流れに端を発しているのでしょうか。

いずれにせよ、この二つの河川、札幌の都市開発や開墾の結果生み出された古の流れかと思います。札幌の古地図とか見れたら是非見てみたいものです。

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おまけ

雪に包まれていた札幌も4月の半ばになってやって草が芽吹くようになってきました。

撮影場所 札幌市白石区東米里
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sony CyberShot dsc- W170