石狩湾(小樽下赤岩テーブル岩より)
ことはわかっていたのだが、小さな沢でもあるかと思いつつ行ってはみたものの、やはりなかった。
本ブログの趣旨とは若干はなれてしまったが、このまま忙しさにかまけると、ブログの更新もおざなりになってしまいそうだから、それではと、あまたの川が流れ落ちる石狩湾を撮った。
なかなかよい景色にめぐりあえたのは収穫だったのだが、ここまで行くのに、かなり厳しいルートを取ってしまった。
詳しくは、
山レコにアップしたので、参照にしてください。
カテゴリー : 沿岸部
ことはわかっていたのだが、小さな沢でもあるかと思いつつ行ってはみたものの、やはりなかった。
本ブログの趣旨とは若干はなれてしまったが、このまま忙しさにかまけると、ブログの更新もおざなりになってしまいそうだから、それではと、あまたの川が流れ落ちる石狩湾を撮った。
なかなかよい景色にめぐりあえたのは収穫だったのだが、ここまで行くのに、かなり厳しいルートを取ってしまった。
詳しくは、
山レコにアップしたので、参照にしてください。
オタモイ岬の根元、塩谷漁港から、湾のようになっている塩谷海岸の景観。
丁度写真下中央あたりに国道五号線をくぐる塩谷川の河口。塩谷の街並が広がるあたりに、稲穂川(小樽)の河口を携えている。
6月に入り空の色も海の色も深い青が似合う季節となった。
小樽の海の青さは目を見張るものがあり、私の中では夏の代名詞の色だ。
そんな爽やかな景観の先にそびえる山頂に雲を少しだけかぶった塩谷丸山にこの日は登った。
登山口へのアプローチの途中は、現在高速道路の工事中となっていて、その脇を整備した今後道路になるであろう道を登山者に開放してくれている。
駐車場も同様だった。
まったくもってありがたい。
この塩谷丸山への登山道は小樽自然探勝路となっていて、その件も絡んでいるからなのだろうか。
しばらく歩くと、登山届けBOXがあった。時間は午前5時過ぎ、先行者は2名だった。
ここからは従来の登山道になっており、若干の笹かぶりの道となっていた。今回はバウとの散歩なのだが、バウにはダニ忌避薬を滴下し、ダニ対策をおこなっていたのだが少しの不安はあった。
少し進むと道はわりと広めになり、なだらかな坂道になる。
広めのところで、バウのダニチェックを行いつつ、昨日の雨でぬかるみの残る登山道をのぼっていく、
岩が多くなったり、登山道がえぐれていたりと、不整地の趣きが強くなってきて、バウの足さばきを心配したが、そんな心配は微塵に吹っ飛び、それよりもぬかるみの残る道での私の足さばきのほうが不安定になっていた。情けない。
急な斜面を越えると、台地状の笹原となる。
雲が低くたれこめていたので、眺望はまったく期待していなかった。でも先ほどまで急傾斜をあるいてきてほってた体に、笹原を静かに抜ける風を当て、疲れをためないようにゆっくりと歩いてく。
目の前にガスの切れ間から少し稜線らしきものが見え。再び林の中にはいってくと、
ほどなくしてガレ場がまちうけていた。バウの足取りはとみてみると、こんな大きな岩なのに意に返さずスルスルとのぼっていく。まったくもって心強い。
ちょっとしたアスレチックを楽しむとあっという間に標高629mの山頂へと到着だ。
この先60mに展望広場との標識があったのだが、このガスのかかり具合。あまり期待ができないのでバウにおやつをあげ一服をつけて下山とした。
下りもバウの足取りは軽快。ガレ場も気にせず降りていく。
先ほどの笹原あたりで前をながめてみると、
雲がとれかかり海がみえてきた。
これはと、急ぎ山を降り塩谷海岸へと足を向けた。
今回いたるところでバウのダニチェックをおこなっていったが、ダニはついていなかった。やはりダニ予防は有効だった。これからもバウと山歩きができると思うとうれしくなる。
今回はバウとの山歩きだったため、あまり花を撮ることをしなかったが、
タニウツギが撮りやすい場所に綺麗に咲いていた。
撮影場所 | 小樽市塩谷 塩谷漁港 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★★☆ |
撮影機材 | CANON EOS KISS X2 |
オタナイ、オタネ、オタルナイ。
新川の河口付近は、そうよばれていた。いまでもその名前で呼ぶ人もいるだろう。
古くからの地名があるということは、ここに人の営みがあった証拠。
昭和40代年くらいまではここに小樽内集落があった。
その集落のために新川に小樽内橋というコンクリート製の立派な橋もかけようとしていた。
歴史をどんどんさかのぼってみると、1596年にはここに渡島福山の八木勘右衛門という人物が入植をしてきて、その後オタルナイ場所がひらかれた。
それ以前にはアイヌコタンがあったとの説もある。
オタルナイ(砂の川の道)との意味を持つこの地。
その名の通り、石狩大浜あたりから内陸に続く砂丘域に河川がはしっていた。
現在の清川の流路がそれに当たる。
その流域はオタルナイ川とよばれていた。
現在、札幌の定山渓ダムを形作っている小樽内川とは別の川だ。
また、朝里ダムによって形付けられたオタルナイ湖の主流河川である朝里川も関係はない。
砂の川の道をつくるオタルナイ川、オタナイ川、オタネ川なのだ。
では、このオタルナイ川は、独立した一本の河川かというと実はそうではない。
手稲の山麓からながれでて、星置扇状地を形作って大浜の砂丘域に流れだす星置川の下流域をアイヌの人たちはそう呼んだのだ。
滝がいくつもあり、急峻な流れを持つ星置川上流域とは様相がまったくことなり平らな砂丘域を静々と流れる様子はまったくの別の川と認識されたのだろう。
そして今回訪れたオタナイの沼はそのオタルナイ川の河口跡なのだ。
ゆえに、この小さな沼は、清川の河口跡ともいえるし、そもそもが星置川の河口跡なのだ。
星置川は近世にはいってからこの河口を含め、3つの変遷をたどっていることは、以前このブログの谷地川河口~銭函天狗山 純登山その1~、谷地川起点、などのエントリーで紹介をしてきた。
三日月湖のように弧を描いているのは、砂浜に流れ出る河川の河口の常で急なRをもって蛇行をしていた名残をそのままのこしているのだろう。
原始河川の様相をそのまま残しながらオタネ浜のすぐ脇、それでも海岸からの波からの侵食をうけずにひっそりとたたずむオタナイの沼。
オタネ浜側には5月に訪れた突然の夏日の涼を求める人たちの時間が流れていたのがここには時間の流れそのものがないかのようだった。
時をとめたオタナイ沼をあとにし車を置いた新川河口についたころには、時の象徴の太陽が真っ赤な残滓をのこし日本海へと沈んでいった。
撮影場所 |
小樽市銭函 オタネ浜
|
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | CANON EOS KISS X2 |
札幌開拓の基幹事業となった一大人口河川新川の河口をオタネ浜側から撮影をした。
札幌市民・小樽市民・石狩市民でもこの日本海に面した穏やかな砂浜の存在に親しんでいる人はそう多くはない。
だいたいの札幌近郊の海として紹介されるのは、石狩浜・銭函海岸などが上げられ地域のニュースでも取り上げられるのは、その二つの海岸だ。
その二つの海岸に挟まれた形の、ここオタネ浜ともう少し石狩よりの十銭浜は知る人ぞ知る砂浜なのだ。
まだ五月なのに、真夏並みの気温となったこの日の夕時。
オタネ浜には、それぞれが秘密の場所として思い涼みにやってきたのか、少なくはない人たちがきていた。
家族連れや、若者のグループ、単独の人、それぞれ浜の内部まで車で入りこんでいた。
割としまった砂なので、乗用タイプの車でも4WDであればスタックの心配はないのだろう。
ところで、この新川の河口のすぐそばには札幌の廃墟好きの好事家たちには有名な小樽内橋があるということは、このブログでも新川河口というエントリーで紹介をしている。
その際には橋自体の写真を掲載をしていなかったので、今回のエントリーでは掲載をする。
こう見ると、立派な橋でまだまだ使えそうな赤い橋ではあるが、両端は道路が切れ落ちていて徒歩で登ることさえも困難な状態となっている。
果たしてこの橋、いつまでここに残っていられるのだろう。
撮影場所 |
小樽市銭函 新川河口
|
アプローチ難度 | ★★☆☆☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | CANON EOS KISS X2 |
前回のエントリーの魚留の滝から道道1号線を挟んだ反対側の山、朝里天狗岳から眺める朝里川に敷設された朝里ダムと朝里の街並とその背後に広がる日本海。
なかなかの美景を望めるので人気の山なのだろうか、ここに登ったときスライドしたのはかなりの人数でした。ひっきりになしに登山客が入れ替わり立ち代りやってきます。
紅葉も落ち、標高の高めの山には雪も積もり始めるこの時期、ほどよい低山に皆さんがやってきているのでしょうか。
ところで、今回の写真テーマの朝里ダムのダム湖は朝里ダム完成時に公募にて「オタルナイ湖」と名づけられたとのこと。
この「オタルナイ」という名称、実はこの公募によった命名以前はややしばらく小樽市からは失われていた名前なのです。
朝里峠を越えて札幌方には道道1号線に沿って、そして定山渓ダムによって形成された「さっぽろ湖」を形作っている小樽内川が流れていますが、そこは札幌市の市域ですし、この朝里ダムに流れる川は朝里川です。
オタルナイ
その語感から小樽の名所の由来となったアイヌ語であることは想像に易いでしょうし、実際その通りです。
しかし、現在の小樽市にはオタルナイの名前を冠しているのは、ここ以外は新川の河口付近にある廃橋の小樽内橋くらいではないでしょうか。
ただし、この小樽内橋付近が小樽の名前の由来である、「オタ・オル・ナイ」(砂浜の中の川)そのものなのです。
では、新川がそのオタ・オル・ナイかというとそうではなく、星置川が星置扇状地の終りから砂丘域になる地点(現在の星観緑地付近)から現在の新川河口付近まで徐々に砂浜の中を北上していく流路をオタルナイ川として呼称されており、この地域に松前藩によるオタルナイ場所が開かれたのでした。その後小樽の中心地は西進し現在の小樽市中心部にうつしオタルナイの呼称もそれについて周り、オタルと変遷し現在の小樽市の市名の由来となったのでした。
オタルナイ川と呼ばれた星置川下流域は、河川切り替えににより、銭函方面の現在の谷地川へと流路を変え、残された旧流路は清川と名前を変えられ、残された小樽内集落は昭和60年代ころには人が離れ、それ以降はオタルナイの名称は小樽から一時期失われることとなったのでした。(ただし、現在の新川右岸域はオタネ浜と名称されており、その名残をわずかながら残されているが。)
そんな変遷のある小樽市中のオタルナイという呼称が、海も砂浜もない山間部のダム湖に名づけられ復活を遂げたのでした。
このダム湖を含めた景観をみるためのルートは以下の通りとなります。(魚留の滝へのGPSトラックも併記されています。)
魚留の滝のバス停跡から数百メートル朝里峠側に進んだあたりにある駐車スペースに車を止め、
魚留の滝への入り口と反対側に朝里天狗岳の登山口があります。
ここから送電線下の管理道を急斜面に驚きながら登っていきます。
所によっては濃い根まがり竹の笹薮が道の横に生い茂る場所なんかもあり、あぁ、深い山の中なんだなという気分にさせてくれます。
管理道はいったん沢形におりてゆき、ご覧のような優美な沢を見ることになります。
根まがり竹の笹薮の中の刈りわけ道を進んだ割には、抜けのいい程よい水量と川幅の渓流をみることができ、うれしい誤算でした。
ここからまだまだ管理道をすすみ送電線の鉄塔を3本ほどくぐったあたりで、
木に赤ペンキでかかれた天狗岳の文字。
これに従い若干藪っぽい道を進んでいきます。この時期は草草の勢いもなく見通しの良い道となりますが、繁茂期だとかなり草がうるさい感じの道なのではないでしょうか。
ここからはそれほどきゅうな傾斜はありませんでしたが、2つ目の大きな沢を
わたったあたりから、道の脇の潅木の感覚も狭くなり、傾斜も付いてきます。
これまた繁茂期は先ほどより草がうるさそうです。
そうこうしているうちに、
頂上直下の岩稜基部にたどりつきます。あまり難しくない岩場をペンキでかかれた指示マークにそっていくと、
山頂へと飛び出します。
ここからは、朝里峠方面がよく見え、
雪をたたえた朝里岳が冬の到来を感じさせてくれます。
この朝里天狗岳、ここがクライマックスではありません。頂上から北方にピンクテープと踏み跡。その先から登山者たちの歓談の声。それに従い私も踏み分けに突入します。
先ほどよりももっと狭く低くなった道?を進むと冒頭の絶景ポイントへと到着するのでした。
そこで何枚も何枚も写真をとり、さらに昼食をとり、一服をつけ、山頂儀式をたのしみました。
この日は山頂付近でとどまっていると標高683mの山です。肌寒くなったので、セーターを着込んだのはいうまでもありませんでした。
そういえば、今回の山行、、妙に足がふらついていました。いつもとちがった点は靴をキャラバンスタンダード、ザックには魚留の滝を取るために底面にくくりつけた三脚くらいだったのですが、どうやらこの三脚が腰下重量を増大させ、あるくたびにぶらぶらと揺れたのが原因だったのでしょう。
帰りは三脚をザック下にくくるのではなく、ザック背面の紐に三脚をくくりつけてあるいてみると、若干の不安定さはあったものの、かなりいい感じで歩行することができました。
腰下への気遣いが非常に重要であることと知った山行なのでした。
撮影場所 | 小樽市 朝里天狗岳より |
アプローチ難度 | ★★★★☆ |
景観 | ★★★★☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
小樽の朝里川温泉と札幌の定山渓を結ぶ道道1号線はその開通時期より景勝の良い観光道路として広くしられていたとのこと。
最近まで中央バスの路線バス小樽・定山渓線も運行されており、路線上には
と景勝・観光のポイントにバス停が設置されていた。
今回訪れた朝里川支流右股沢川に落ちる魚留の滝も景勝ポイントとして知られていたようで、前述のように路線上にバス停が設置されている。ただ、現在はその路線は廃止され、魚留の滝の看板のみが残るのみとなっている。
この場所から谷側にむかって、送電線下の刈りわけ道を進むこととなる。
前述のように古くから知られていた滝への道だったのかとおもえぬほどの作業道感がぬぐえはしないが、それでも道路の様子はとてもよく整備されているように感じる。
数分あるくと、目の前に
魚留の滝へと案内をする指示看板が現れる。
そのしるしに従い、登山道のような道にわけいっていきもっと谷へとくだっていく。
山歩きをしているものにとってはなんともない道ではあるが、慣れていないものにとってはちょっとした冒険気分の坂道だろう。
下りきると、右股沢川を眼下に望む崖上へと到着する。
そこからゴーゴーと勇ましい音と清らかな流れを落とす魚留の滝を望むことができる。
黒い岩盤に沿いながら末広がりに落ちてゆく直瀑はみていて豪快でもある。
この展望場からは滝の上流・下流両方みることができるので、右股沢川からの滝口と落ちた後の釜の様子がいっぺんに楽しめる。
落差10m級の滝の全容をここまで明瞭にみることができるのはなかなか爽快である。
今回の滝へのルートは、以下のGPSトラックで確認し欲しい。ちなみに、この日はあわせて道道1号線を挟んだ向かい側にそびえる朝里天狗岳への登頂もおこなったため、そのトラックも記載されている。
撮影場所 | 小樽市朝里川温泉 |
アプローチ難度 | ★★☆☆☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
承前
の続きです。
そんなわけで、谷地川河口からはじまった銭函天狗山純登山もクライマックスです。
ロープ場を過ぎ、きれたった肩を過ぎ岩稜に飛び出すと、こんな爽快な景色を眺めることができます。
ちょうど、現在の星置川の河口も写真の海岸線のしたのほうにはっきりとみることができます。
新旧星置川河口を一度にしかも別のアングル高度から眺めることができ、おまけに予定外の団地沢川なんてレアな河川もみることができた今回の山行もそろそろ頂上です。
この場所から若干木が生い茂っている先にあるいていくと、
山頂標識が二つ。そこは広場となっていて、登山客たちの憩いの場となっていました。
そこからさらに奥にいって、定山渓方面をみることのできるところまでいくと、
燃えるような稜線をみることができました。
そんな抜群にいい景色を眺めながら、ご飯を食べ、一休み・ふた休みをし今回の山行を終らせるべく下山へとむかったのでした。
今回の山行、標高536.7mと若干ひくい山ですがとても密度の濃い山行となったのでした。
撮影場所 |
北海道小樽市銭函天狗山
|
アプローチ難度 | ★★★★☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | nikon d3000 |
承前
この記事の続きです。
そんなわけで、谷地川河口から銭函天狗山を目指したわれわれの前に現れた、
この看板!旧星置川水系団地沢川!!
おおー!!!っと
あたりをきょろきょろ。
それっぽい沢地形を写真にとって、そこをこの団地沢川に仮に特定しようと、ほくほく顔で歩みを進めると、
なんのことはなく、登山道上にこの団地沢川なる沢を渡る鉄の橋があらわれたのでした。そして上流部には立派な砂防ダムが鎮座し、そのダム面には「団地沢川1号ダムとプレートが!!
ここか!!
と再度テンションがあがり、秋の渇水期の水が干上がった沢を一心不乱にとったのがTOPの写真となるのです。
ここから、登山道をあるいているしばらくは、「うーん!!団地沢川ぁぁ」とうめき声のような独り言を数度あげ合い方ちゃんに笑われる始末でした。
そして、どうやら、帰宅してからしらべてみると、この団地沢川の水系として認識されている旧星置川ってのは、先ほど河口までいった谷地川のことだということが、小樽市地域防災計画というページで判明しました。
家にかえってからまたもや興奮でした(^^
さらにその谷地川に水を預ける土石流危険渓流に指定されているのは、ほかにも数本あるようで、銭函天狗山の地形図と照らし合わせると、この近辺にあるようによみとれました。
登山道をすすんでいき
銭天山荘をすぎたあたりから別の沢筋にそってあるいていくわけなのですが、もしかしたら、その沢も名前のついている沢なのかもしれません。
ちなみに、件のページに書いてある谷地川に水を落とす渓流は、
銭函学校沢
銭函右の沢川
の2本があり、ほかにも谷地川とは違う銭 函 山 の 上 川なんて河川名もこの銭箱見晴町所在として記載されていました。
あるいた沢筋も
このようにしっかり写真をとりましたが、きっとこの沢も名前のある沢なんでしょう。なんて思いながらこの沢筋を離れ尾根へと取り付き急登のはじまりです。
傾斜がぐんぐんきつくなり、高度をあげていくと、
隣の尾根の紅葉や、
黄色く彩られた見事な紅葉ロードになっていきます。
秋の登山は、林も明るくなり、虫もあまりいなく、気温も運動中にはちょうどいい下がり具合、しかもこんな見事な景色を道中みながらとなって、凄く気分がいいものです。
そんあいい気分でのぼっていくと銭天名物のロープ場が登場しはじめます。
風不死岳・阿部山の、登りでいつのまにかレベルがあがった合い方ちゃん。ほいほいと登ってきます。
きっと以前ならへたれていた道なのでしょうが、登山は経験がものをいうっていうことを身をもって体現してくれていました。
そんなロープ場を過ぎると、片方がきれたった肩に登山道はなっていきます。そこから天狗山の名にはじない銭天の岩稜がそびえるのがマジかに見ることができます。この道をのぼっていき、ちょっとしたガレ場をすぎ、斜面をのぼっていくと、岩稜の上へとびだすのでした。
続きは次のエントリーで(^^
撮影場所 |
北海道小樽市見晴町20
|
アプローチ難度 | ★★☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | nikon d3000 |
今回訪れた谷地川の河口。海は若干荒れ模様。これから冬へと向かう日本海の雰囲気バリバリの様相です。
ところで、この谷地川、開拓期から現在までの百数十年間の間に、2度の河道の切り替えが河口も含め人口的におこなわれた星置川の2度の旧流路なのです。現在は、JR函館本線付近でキライチ川のそばからを起点とした細々とした流れを、この銭函の市内までを運んでいますが、今の星置川の開削がおこなわれるまでは、この谷地川の流路を星置川がながれていました。
そのころの星置川の河口はこの場所だったのです。
で、今回はここをスタートとして
銭函天狗山へと純登山としゃれ込もうとやってきました。
海抜0mから目標の山へと登る純登山の儀式として、靴を海水につけてスタートをしようというわけです。
この近辺には、車を止めるのに適した場所がないので、一旦銭函天狗山の登山口の駐車場に車を止めてから海までえんやこらとおりてきました。
で、写真のように、靴を海水につけていざスタートです。
ルートは以下の通りとなります。
ここから、銭函の市街地を通りながら途中踏み切りで
銭函駅に待機中の721系電車を撮り鉄しながら、のんびりと合い方ちゃんと銭函散策です。
GPSログを見ると、のんきな散策ルートが見て取れるかと思います。
この日は気温も下がりぎみだったので丁度いいウォーミングアップです。
体があったまったころ、銭函天狗山登山口の駐車場へと到着しました。
ここで、少し休憩買っておいたセイコーマートのコーヒーを飲みながら一服です。
で、さていよいよ銭函天狗山へと登ろうと登山道にはいっていきました。
すると!
ほどなくして!
なんと!!
こんな看板がでむかえてくれました!!!
川好きとしては、これはたまりません!
いままで土石流危険渓流に指定されている川を地図から割り出して訪れたことはありましたが、こんな看板はいままでみたことありませんでした。見たことのない看板に、河川名までがしっかりかいてあるなんて!
これはテンションあがりました!
いったいこの川はどこにあるのか!?
つづきは次のエントリーへ(^^
撮影場所 |
北海道小樽市銭函2丁目
|
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | nikon d3000 |
以前、星置川と山口運河・ポンナイ川の分流点のエントリーで紹介した、ポンナイ川の河口へといってみました。
このポンナイ川は花畔銭函間運河として開削された流路ということは以前のエントリーで紹介したとおり。ただ件の運河はもっと西よりで日本海に出合っていましたが、その出合いの河川は現在は谷地川として命名されています。これはこの運河が現在の小樽市銭函2丁目50−30あたりで二股にわかれ、現在の谷地川方面と、現在のポンナイ川河口へとそれぞれ流れを分けていたからです。
この河口、現在は、ヨットハーバーのために使われているようにみえますが、開拓期には、ここを海から直接札幌・石狩方面へ運上船で舟運をするために作られていった経緯があります。現在も船(ヨット) のために使われているので、その役割を100年以上変わらず果たしている運河ともいえるのでしょうね。
で、今回は銭函までいったので、札幌50峰の一つ春香山へと登ってみます。
ルートは以下の通り。
スタートは桂岡の住宅地の端。そこに春香山登山口の看板があります。住宅地のど真ん中なので、車の止め場所にこまりました。丁度そばにこ住宅地の方がいたので、春香山に登る人たちってどこに車をとめているのでしょうかと尋ねたところ、登山口のそばに止めてもいいんだよとのことでした。今回は他の車がいなかったので余裕でとめることができましたが、もし他の登山客がいたらこの場所への駐車が難しそうです。
準備をして、登山道へとはいっていきます。道はかなり綺麗に整備された登山道。草かぶりもなく、とても歩きやすい道でした。
途中
小さな沢を渡るための橋(桂春橋と書いていました。)が崩落した地点でちょっとしたロープが設置されていて、小沢を渡渉をしていきます。
程よい傾斜で、銭函川の沢音をききながら気持ちのいい登山道をあるいていくと、
明瞭な二股の道が現れます。
どうやら、左に行くと林道へ、右に行くとまだ山道といったようです。林道がみえたので左に進路をとったのですが、GEOGRAPHICAで確認すると、登山道は右側の道。一旦戻って右側の山道を歩くこととしました。林の中のほうが若干涼しいかなって期待をこめてです。
だけど、程なくして道は、
下土場と呼ばれる、ちょっとした広場にたどり着き、先ほどの林道と合流するのでしたW
ここからはちょっとした林道歩きとなります。
今日の天気は午前中は晴れ。気温は小樽で26度くらい午後15時くらいから雨とのことでした。山の中に入るとさすがに雲が垂れ込めています。今回の山行の目的の一つに春香山山頂付近からの石狩湾の撮影をかんがえていたのですが、この時点でかなりあきらめムードとなりました。ただ、ここまで行程の1/3、ほんの少しの晴れ間でもいいからと、そんな奇跡を胸に秘め、時折垣間見える青空を心の糧に登ることとします。
林道をテクテク歩いていくと、
林道コースと登山道コースの分岐看板がでてきます。みてみると「らくちん林道」とかいているじゃありませんか。去年から山行30を超えてはいるのですが、あいも変わらず登坂が苦手でヒーコラいってしまう私は迷わず林道コースを選択です。
でも、、、
すぐに、、、
林道コースは終りとなり、登山路へと入るのでした、、、。
全然楽できませんでした、、、。
いままでは、沢地形の登山道でしたので、それほど急な坂はなかったのですが、ここからは、銭函峠への尾根へとりつき400m・500m・600mと標高を上げていいきます。まぁ、急な斜面も増えてくるわけです。しかも所々片方の草が多いかぶさる方斜面のトラバース道になったり、草に覆われた急斜面があったりと、いままでの整備されていた道とはちがう、普通の登山道としての顔を覗かせてきます。概ね綺麗に整備された道ではあるのですが、、。
そして、標高600mまで高度を上げると、
土場と呼ばれる、ベンチのある広場につきます。このあたりまで来るとだいたい行程の2/3です。ベンチに腰かけて、一旦荷物を解き、大目の休憩をとります。このとき、iphoneの天気予報をみてみると、札幌・小樽とも雷雨のマークと表示が、、、。
あわてて空をみてみると、あいも変わらず厚い雲とたまに覗く青い空、、、。
雨具はもってきていますが、この気温だと雨具を着ると確実に脱水気味になってしまうし、、、。
とりあえず、いけるところまで晴れ仕様の装備でいくことにします。いよいよになったら銀嶺荘に飛び込めばいいやと思いつつ。
土場をあとにして銭函峠までの尾根道は結構な斜面が続いていきます。
標高650mあたりから明らかに雲の中に突入しました。気温が低めになったのでしょうか。先ほどまでの蒸し暑さから解放されて若干行動しやすくはなりましたが、この坂の傾斜には貧脚の私はやられまくります。しかも先ほどみた雷雨マークのおかげで気分もあがりません。孝か不幸か、熊鈴をなくしてしまっていたので、耳をすませながら雨の気配を探りつつ歩いていきます。
そういえば、このあたりで煩かった蝉の声も聞えなくなり虻や蚊の襲来もへってきました。虫除けスプレーを忘れていったので、とてもたすかったのですが、、、。
そんなこんなで休み休みのぼっていって、
やっと定山渓春香沢コースとの合流点へとたどりつきました。
ここまで来ると台地上の道になり、しっとりとした雲の中、気温もそれほど蒸し暑くなく、気分よくあるいていくことができました。道路状況も綺麗に整備されているので、とても歩きやすい道でした。
いい気分であるいていくと、
春香山の代名詞、銀嶺荘が現れます。休憩400円とのこと、初めての山小屋体験もいいかなともおもったのですが、ここでまったりし時間を使っちゃうと雨のリスクが高くなりそうで、そそくさと山頂へと向かうこととします。
銀嶺荘横には立派な林道がはしっていました。定山渓方面へとつながる林道なのかな??途中この林道を寸断するかのように、川がながれています。これって銭函側と定山渓側のどちら側にながれていくのかな??なんて考えながら100mほど進むと、核心の
頂上への登山道入り口です。
最初こそ、先ほどまで通ってきた登山道と同じ雰囲気だったのですが、ほどなくして、道に水がながれてきて、ちょっとした沢のようになりはじめます。まぁ、これも楽しいかなとかとおもいつつ、のぼっていくと、水がなくなり次は、
笹かぶりの道となります。
まぁ、これくらいはね、、、、。
経験したことあるしね、、、。
と思って進むと、
急斜面・方斜面のトラバースがあらわれ、しかもその両方ともに笹かぶり&倒木祭り&刈り払いの笹の茎が路外の斜面へといざなう道となり始めます。
ワ・ワ・ワイルドです、、、。
ガイド本には、家族連れも沢山登る山とかいていましたが、、、。
おもった以上にワイルドでした。
途中、視界が開けてた場所からは、かなたの眺望は見ることができず、かろうじて銀嶺荘の赤い屋根をみるにとどまりました。
もうすぐ頂上なので石狩湾の写真はあきらめました。タムロンの70ー300を装着したNIKON D3000がただの重りと確定した悲しい瞬間です、、。
ちぇ~っとおもいつつワイルドな登山道をあるくと、
ロープ場の登場となります。
難所との紹介文を見ることがありますが、ここのロープ場は楽しいね。
それよりも、藪漕ぎ並みのいままでの道が難所でしたよ。
ここをこえると傾斜が緩み、
すぐに、
山頂へ到着です。ここで、いつもの山頂儀式です。一服・お昼ご飯・生着替え。
時間をこんな風につぶしても、結局どんどん雲がせまってきて、結局
山頂からの眺望はなにも見えない状態でした、、。
あきらめて帰ることにしましたが、山頂を離れてすぐに、遠くで雷がなりはじめました。
帰りに銀嶺荘によろうかとおもいましたが、やめてそそくさとおりることにしました。
途中、2箇所ほど分岐を登路と変えておりてきました。
駐車地点まで戻って着たときも、ずっと雷はきこえてきましたが、雨は降らず、ずぶぬれにならずにすみました。
ただ、下山中、2度ほどしりもちをつきました、、、。
靴のグリップがやはり不安ですね~~。
札幌50峰 31/50座 春香山(906.7m) GET。
撮影場所 | 小樽市銭函2丁目36−33 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | SIGMA DP2 |