カテゴリー : 札幌市

琴似川と琴似2号川の合流点 ~小なまこ山・大なまこ山縦走へ~

琴似川と琴似2号川の合流点

札幌市有数の高級住宅街の宮の森地区をさらさらと流れる。今回は、この琴似川とが合流してそうなポイントにおとずれました。

場所は以下の通り。

本郷新札幌彫刻美術館のちょい東に見えている水路が琴似2号川であることを札幌市埋蔵文化財包蔵地分布図にて確認したので、間違えないとはおもいます。ただ、この流れは私有地の中をながれているようなので、容易にはみることができません。でも本郷新札幌彫刻美術館の西側にも琴似2号川の流路が地図上に描かれているので、いつか撮りにいこうかとおもっています。

この地域を流れている琴似川は盤渓の山地からながれでるケネ・ウシ・ペツとのこと。三角山・大倉山・奥三角山などの西区と中央区の境界になっている札幌連山から中央区川に流れる小沢を集めて流れています。メムを発祥とする下流域は現在にいたるまで湧水が枯渇し埋め立てられていることが多いのですが、このケネ・ウシ・ペツ地域の支流は札幌連山が源流になるものが多いので、枯渇ではなく、治水面で暗渠としてひっそりと宅地の下を流れているものが多いのでしょう。

さて、札幌連山の話がでたわけですが、その一群となるであろう山?丘?がこのそばにあるのです。宮の森緑地と宮の森4条緑地の二つの緑地がそれで、それぞれ小なまこ山、大なまこ山の愛称でふるからしたしまれていたそうです。

この間バウの2015年登山初日をだしたわけですが、山と称されているこの二つの山を2015年2山目としました。

ルートは以下の通り

スタートを本郷新札幌彫刻美術館とし、小なまこ山、大なまこ山、琴似川と琴似2号川の合流点の順でまわっていきます。

スタート

スタート

朝の光の中、宮の森の住宅街の中をあるいていきます。

ここからすぐそばに、小なまこ山(宮の森緑地)の入り口があります。

小なまこ山(宮の森緑地)入り口

小なまこ山(宮の森緑地)入り口

この二つの山、なまこのような山容ゆえにこの名前がつけられたとのこと。現在でも、大倉山の山頂展望台からみると、住宅地の中にぽっこと浮かぶなまこの様な緑をみることが容易にできます。

小なまこ山の取り付きはこんな階段をてくてくあるきます。

小なまこ山取り付き

小なまこ山取り付き

そして、3分もたたずに小なまこ山の山頂です。カップめんも出来上がらないほどの時間です。

小なまこ山山頂

小なまこ山山頂

標高85mの山頂にはこん風にベンチが用意されていて、程よい散歩道です。そのまま気持ちの良い木立の中を右に円山、左に宮の森の住宅地を見ながらまっすぐ歩いて反対側の入り口へと向かいます。

小なまこ山下山

小なまこ山下山

彫刻なんかが配置されていて奥に宮の森フランセス教会の尖塔が見え、なかな瀟洒な雰囲気をかもしだしています。

小なまこ山をでるとそこは宮の森の住宅街。でて左側に大き目のなまこがみえるのでそちらに向かって歩きだしていきます。予習はあまりせず、現地で取り付きを探そうとおもっていたのですが、住宅地の中、なかなか公共の道から取り付く場所がありません。そのまま北一条宮の沢通りへ出て大なまこ山の土手を眺めながら取り付けそうな場所をさがします。宮の森4-10の交差点が丁度三角山への登山口への入り口であり、大なまこ山の尾根の終り風にみえたので、その交差点を曲がってみると、

大なまこ山(宮の森4条緑地)入り口

大なまこ山(宮の森4条緑地)入り口

ありました緑地の入り口が、ここをてくてく歩くと、大なまこ山への取り付き発見

大なまこ山取り付き

大なまこ山取り付き

土手についてる階段をのぼり尾根へとたどる遊歩道をあるいていくと、広場につきあたり、その奥にすすむと鉄製の階段が用意されていて、ちょっとした急坂を楽に登れるようにしてくれています。その階段をまったりのぼっていくと、頂上のすぐしたあたりに階段の踊り場があり、展望台との表示が。

大なまこ山展望台

大なまこ山展望台から札幌市街地を臨む。

こんな眺望をみることができます。まだ葉がそろっていないので結構いい眺めですが、草や葉が茂るときっとこの半分くらいの眺望になるのでしょうね。ここから階段を数段登れば、

大なまこ山山頂

大なまこ山山頂

大なまこ山山頂(標高92.4m)へとつきます。この写真の奥にみえるようにこのまま遊歩道が続いて反対側の入り口へとみちびいてくれます。朝の気持ちのいい空気感の中、春の木立の中をまったりあるいて、下山していきます。

大なまこ山下山

大なまこ山下山

下山すると三角山小学校の脇の道路へとでてきます。桜並木になっているので、きっともう少しししたら、この並木の中を小学生たちが歩くのでしょうね。こんな綺麗に並木になっている小学校の敷地そばの道は札幌でも珍しいのではないでしょうか。

そんなこんなで札幌の超低山2座をバウ君は制覇しました。この後は宮の森の住宅街を散歩しつつ、冒頭の琴似川と琴似2号川の合流点へと足をすすめたのでした。

撮影場所 札幌市中央区宮の森2条12丁目4−37
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材  NIKON D3000

星置緑地メム

星置緑地メム

水辺で見ることができる爽やかな春を探しに、手稲区の星置緑地にいってきました。このブログのメインテーマである河川とは少しはずれているようにみえますが、土地に現れる水はすべて川に吸収されると思いますし、このメム(湧水池)も河川へのつながりを探す探索もおこなっていますので、ご容赦を。

まずは、星置緑地の散策を。

今年は雪解けが早く写真のように水芭蕉が例年より1~2週間早く咲き始めました。ほかにも、

エゾノリュウキンカ

エゾノリュウキンカ

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ

なんかも咲いていて、目を楽しませてくれます。

ここはアスファルトで覆われた星置の市街区の中ぽつんと残った湿地帯で、街区化の波を逃れた不思議な場所なのです。1916年の地図をみてみると、函館線沿いのこの区域は稲作地の記号がかかれていました。きっと田んぼのあぜと線路の間のちょっとした沼だったのでしょう。

この湿地には木道が渡されていて湿地に咲くいろいろな花を眺めることをできるようになっています。

星置緑地のマスコットのかも

星置緑地のマスコットのかも

湿地の中には人なれをしたかものつがいが仲良くのんびり浮いています。

では、この湿地の水源はというと、

星置メム

星置メム

このような湧水が湿地に点在し染み出しているのです。

こういった場所をアイヌ語ではメムとよんでいて、札幌市内のいたる場所にあったようです。

ここ星置緑地の場合は、手稲山から流れ出るが作り上げた星置(複合)扇状地の末端の下に位置しています。扇状地を形成する砂礫は函館本線の上の崖で終りその下からは砂泥が堆積する地帯になります。それは線路横の乾いた土を見ると納得ができるほど目に見て明らかです。扇状地砂礫の地下にしみこんだ各河川や沢の水がいきなり標高の低くなる砂泥地区に当たると、地下水位は当然高くなり、おまけに目の細かい砂泥地になるので、堆積の状態によっては地下水が行き場を失って地表に出てきて湿地を形成したのです。

特にこの星置緑地に代表される星置地区はこのような湧水が沢山あったそうです。もしかしたら手稲の由来、湿った場所の意味の「テイネ・イ」というアイヌ語はここをさしていたのかもしれない。なんて説が、札幌市の博物館交流誌「ミューズレター」2013年12月 通巻55号 の十区十色のコラムにかかれていました。(こちらから参照できます

で、ここから探訪です。

水があるからには、その水は地表・地下問わずどこかにながれだしてくものです。そうでなければ水があふれかえるですからね。では、星置緑地のヘリを歩いてみると、北西のかどにこんな出口らしい場所をみつけました。

星置緑地メムの出口?

星置緑地メムの出口?

流下方向はあきらかに星置緑地の外にながれでていました。

では、この水はどこにいくのだろう??

耳を澄ましてみても、近くにマンホールやくぼ地がないかを探してみても、イマイチ判明できません。そこで

地図をみてみます。


大きな地図を表示

2ブロック北上した場所に水路の表示がありました。この水路、地図でたどってみると、とであって、直線的そのまま今度はとなっていました。

手稲土巧川は地図上は濁川の右岸からスタートしているのでもしかしたら、この水路、手稲土巧川の起点でもあるかも知れないっていう期待ももてました。

暗渠が開渠として地表に顔をだしてきているところがスタートかとおもっていました。ところが、いってみると地図でスタートとなる水路左端は見事にドンツキでした。そして、ちょっと川の中をみてみると、

星置排水川

星置排水川(仮名)

コンクリ三面護岸の川底の真ん中にちょっとした裂け目から水が湧きだしていました。

お??

もしかして、ここもメムなの???

真相は調べていなので、わかりませんが、ご覧のように透明感のある水が湧いているのは、まぎれもない事実です。周りを見渡しても暗渠っぽいマンホールやくぼ地も見当たらないし、ポンプの音もきこえません。凄く不思議です。今の私の知識だとこれ以上の真相はえられないので、この川の終点まであるいてみることにします。この時点では、この川はきっと手稲土巧川の一部であるという確信をもっていました。

川は、三面護岸の定規でひいたようにまっすぐと進んでいきます。

SDIM9562

進むにつれて付近の排水が流れ込みどんどん水の色が白濁色になっていきます。三面護岸の水路なので浄化作用は期待できませんのでしょうがないのかなとおもいます。

そんな川の色をみつつ、星置駅前通りを過ぎ、濁川との出合いまでいって愕然としました。

濁川と星置排水川(仮名)

濁川と星置排水川(仮名)

いままで歩いてきた水路はしっかりと濁川と合流をしているのですが、期待をしていた手稲土巧川の取水口がどこにもみあたらないのです。

どういうこと???

この事実だけで判断をすると、いままで歩いてきた水路は手稲土巧川とはまったく関係のない存在なのです。手稲土巧川はというと、暗渠の中で数百mうごめいて曙西緑地を過ぎたあたりで地表に顔をだすのです。曙西緑地下は明らかに暗渠跡なのですが、そこより西側からここまでは暗渠風の場所はまったくみあたりませんでした。

手稲土巧川とまったく関係のないこの水路、きっと正式名称はあるのでしゅうが、帰ってきてからインターネットを調べてみても、まったくヒットしません。

では、ではってことで、

ひらきなおって、ここでの紹介名として星置排水川(仮)と名づけておきました。

なにかの機会でこの水路の正式名称がわかったら改めて紹介をしようとおもいます。

 

撮影場所 北海道札幌市手稲区 星置緑地
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  NIKON D3000

手稲土巧川と稲積川の合流点

手稲土巧川と稲積川の合流点

この時期、市内の小規模河川は雪解けで水かさが少しあがり、まだ川中の藪も育っていないので川の流れをしっかり見ることができるのですが、、、、、、。

汚いな、、、。

と、声をあげてしまったのが、の合流点です。

手稲土巧川は近隣の農地排水として開削された人口河川なのでしょうがないのでしょうか。一方稲積川は手稲山のふもとからながれ出し稲穂の街中を流れてくる自然河川なので、少しは期待したのですが、、、。

付近の汚れを浄化するのも川の役割でもあるのですよね。

その結果この時期は水の色も赤茶色で、道に積もった雪に付着した油なんかも雪が溶けて浮き出してくるのでしょうか。

最近、山の中の河川だったり、急峻な流れを持つ川だったり、水量の豊富な川だったりをみてきていて、緩い流れの川を訪れたのは久しぶりなので、そのギャップからくる感想なのかもしれません。

でも、こうやって雪解け後の川をみてみると、プラスチックやビニル、金属なんかのゴミの目立つこと、、、。自然への還元の難しい素材がゴミとなった場合、自然へのインパクトってもの凄く大きいんだなと、改めて思うのでした。

撮影場所 札幌市手稲区曙4条3丁目7−15
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材  SIGMA DP2

手稲土功川と前田川の合流点

稲土功川と前田川の合流点

札幌市内の春の足もどんどん進んでいます。ここ手稲区のの合流点付近の河畔の下草も緑を復活させつつあります。

ところで、今回訪れてきた手稲土巧川なのですが、手稲区の地史、特に前田地区、曙地区の中では重要な川のようです。水はけの悪い同地区の排水とここに入植をした開拓民たちの食い扶持としてこの手稲土巧川は開削工事がおこなわれ、大正14年に完成されました。その結果、付近は農地としてしっかりと着実に開拓をされていったようです。

今回訪れたこの両河川の合流点は手稲前田地区のメインストリートである下手稲通りに面しており、しかも運転免許試験場へと連なる道であるため手稲区民以外の人でも車を持っている人は一度は通ったことがあるでしょう。このあたりで、周辺を見渡すと川が合流しているのを認識していたでしょう。しかも、少し前までは手稲の運転免許試験場へといくためには、この手稲土巧川沿いの道路を通ることになり、沿線には自動車学校の支所のような事業所が立ち並びいつも活況を呈していたと記憶している方もおおいのではないでしょうか。

現在下手稲通りが星置まで直線的に伸びすんなりと広い道路で運転免許試験場までいけるので、手稲土巧川沿いを走る車も減っていますし、自動車学校の支所のような事業所もなぜか少なくなっています。

手稲の鉄北地区の街の成り立ちを支えた手稲土巧川には、その貢献のためか、親水区間とよべるような川べりに降りれる階段や、河畔の堤防沿いに等間隔でテラスがあったり、ちょうどこのあたりに土巧川のモニュメントがあったり、いろんなオブジェクトがあったりなのですが、、、。

この雪解け間際の時期のせいなのか、その構造物に触れたり親水設備を利用したりと思いたくないくらいに荒廃感がただよっていました。花の時期になれば河畔沿いには花壇のように花がさくのですが、それでも各親水設備の周りは藪だらけだっはずです。

手稲区は区内を流れる河川に対して割と親水空間をつくったりすることがすきなのようで、中の川や追分川、軽川、新川なんかに河畔緑地やテラス、東屋なんかを設置しています。結構利用されていたり、手稲のアピールとしてつかわれていたりとしているのですが、ことこの土巧川の親水設備に関しては、作ったはいいけどしっかりと管理していないような印象がぬぐえません。しかも水の色は赤茶色や白濁だったりと水に親しむ気持ちにならないのです。

せっかく人と河川のふれあいといった意味でつくったのでしたら、もう少し管理に気を回してもいいのではないかとおもってしまいます。

 

撮影場所 札幌市手稲区曙5条1丁目4−3
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材  SIGMA DP2

小樽内川と奥手稲の沢川(夕日沢)の合流点: 股下山山名考

小樽内川と奥手稲の沢川の合流点

最近私がちょいちょい山に登り、その山行をこのブログにアップロードをしていますが、そのエントリーのほとんどに着けているタグというのは、さっぽろ文庫という札幌市教育委員会編の本のシリーズで、その中の48巻目「札幌の山々」の中の札幌の山・50峰で記載されている山を元にしています。そして今回登った股下山も、その中にふくまれています。

その紹介文から股下山の項を少し引用をすると、

いかにも怪しげで、いわくのありそうな山名であるが、何のことはない、この山の北方約1kmのあたりで、が大きい支流・春香沢との広い二股を作っているため「二股の下」にある山という意味名付けられたという。何故かがっかりした人はいませんか

とあります。

インターネットを見てみると、色んな方のブログで股下山に関してはこの文が紹介されています。

で、川好きの私はこの言説をみるなり当然のごとく地図をみてみるわけですね。

上に貼ったグーグルマップで解説しますと、股下山は表示があるのでお分かりかとおもいます。そして、札幌文庫に記載されていた、小樽内川と春香沢の合流点は、オレンジのマーカーのポイントになります。

ん??

二股の下ってことは地図上で南を指すのはわかりますが、記述どおり小樽内川と春香沢川の合流点(オレンジのマーカー)から股下山山頂までは離れすぎていないかい? 直線にしても約4kmはあります。多めに見て、山頂ではなく、山が始まりそうな場所、北東尾根と現在の道道1号線がぶつかる場所からも約2kmくらいはあります。

ん? ん?

昔の記述だからといって、そんな大きな誤差は、、、

と、地図をもう一回眺めると、今度はすぐそばに、それこそ股下山の山頂から約1.6km、この山の一番眺望が開ける偽ピークあたりから計ると、約1kmの地点に 前回のエントリーで紹介をした、小樽内川と朝里岳沢川の合流点がありました。

おっ!!これならば条件にあいそう!!

しかも、朝里岳沢川に道道1号をわたす秩父橋の欄干には小樽内川と書いてあります。ってことは現在朝里岳沢川は以前は小樽内川と認識されており、現在の小樽内川が、昔は春香沢と呼ばれていたとしたら、、、、

うんうん、

前回載せた写真でも見てわかるとおり、両河川ともそこそこの川幅を持っています。小樽内川は春香山方面からながれてきていますし、ここに道を開削した時点では、現在の朝里岳沢川を小樽内川として、これにそって道を開削していったとしたらその命名もうなずけます。

おおーー、これは条件にびったりと合うのではないでしょうか!!

と、思いはしましたが、さっぽろ文庫の記述には、「広い二股をつくり」との文面が、、、。

地図をみてみると、お世辞にも、広いと表現できるような二股にはなっていません。でも、いってみたら以外に広い光景があるかもと思って、実地にいってみはしましたが、、。

そんな期待は裏切られました。道道1号から朝里岳沢川へとたどる途中約100Mもないの河畔地帯のほうがよっぽど広く感じるくらいです。そしてそんな気持ちをもちながら股下山へと登っていったのです。(山行は前回のエントリーを参照してください)

それでも、山頂をふみ下山をするまでは80%その説でブログを書こうともおもっていましたが、下山途中偽ピークから北東方面を見てみると、

おやおやおや、、、

目の前に広がってきたのは、左側春香山をスタートとしたような切れ込んだ地形と、右側奥手稲山とつげ山の間を縫ってくるような切れ込みが、丁度春香小屋のちょっと奥辺りで、落ち合っているではありませんか。(TOPの写真がその写真です。地図のマーカーは青です。)

おーーーー??!!

しかも山体にはなっていますが、二つの切れ込みはかなり広い地形となっています、地形図をみてみると、その広さもしっかりとしたものと認識できる幅を誇っています。 切れ込みには川が流れているのは当然です!って、ことでちょっとみてみると、春香山方面の切れ込みには小樽内川、奥手稲山方面の切れ込みにながれている川はとあります。この写真を撮ったところからは約1.5kmの距離。そして、何よりもこの偽ピークにたってながめてみると、広い二股の下方向にいるということが実感できます。

もしや、もしや、

先人はこの場所からこの風景を見て、二股の下の山「股下山」と名付けたのでは??

札幌文庫の記述は、小樽内川と春香沢の二股の下とありましたが、このあたりは沢が沢山あります、どれがどの沢名になっていたかも確定されていなかった頃に大きな二股の下にある山として認識されていたとしたら。あながち今回ぶち上げた私の持論も間違いではないのではないかなと、股下山からほくそ笑んで下りてきたのでした。

撮影場所 北海道札幌市南区定山渓 股下山
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  NIKON D3000

 

 

小樽内川と朝里岳沢川の合流点 (股下山へ)

小樽内川と朝里岳沢川の合流点

札幌の市街地はほぼ雪解けが終って春の街になってきましたが、まだまだ豊富な雪が残っているここは、札幌国際スキー場のそばの合流点です。定山渓ダムに沿うように道道1号線とともに流れる小樽内川。そのまま朝里峠のてっぺんまで道道1号線に沿ってながれていると思いきや、実はこのあたりから小樽内川は春香山方面へとむかっているのでした。この写真でいうと奥からながれてくるのが、小樽内川です。では、ここから道道1号線に沿ってながれているのは?というと、写真左からながれこんでいる朝里岳沢川なのでした。ちなみにこの撮影ポイントは道道1号線から東の雪原にはいっていき約150Mの地点にあります。積雪期はここに流れ込む大き目の支沢はなく、朝里岳沢川におちないように気をつけさえすれば樹林の密度も薄いのでずんずん歩いてはいっていくことができます。 この時期はたまに雪が降るぐらいで気温もプラスになる日が多くなるので、雪融け水が増えて川の表情がちょっと険しくなる時期なので、山の中の沢に近い川とも言えども水の流れる音は耳を澄ませば100Mはなれていも聞えてくるくらいです。

で、今回はなぜここに来たかというと、このそばにの一つ股下山があるので春山シーズンだし登ってしまおうとやってきたのでした。この股下山の山名の由来については次のエントリーに譲ることとして、このエントリーでは、股下山への山行録をお届けします。

まずは、いつものようにGPSログを、

スタートは春香小屋の駐車スペースからです。そこから道道1号を秩父橋を渡りつつ南下をし、今回の川の写真「小樽内川と朝里岳沢川の合流点」の写真を撮りに朝里岳沢川沿いに雪原にはいっていきました。結構お気に入りの写真がとれたので、ホクホクしながら道道1号に戻りいよいよ股下山への取り付き口に立ちます。

股下山取り付き口

股下山取り付き口

道道1号を歩いていると数箇所にピンクテープがぶらさっがていいましたが、雪面に楽に上がれそうな場所を選んでここから入山します。この日は前日までの天気予報だと朝6時までは降雨の予報だったので、いつもより遅めの8時スタートと計画をして川の写真をとったりなんだりで、取り付いたのは8時15分ころです。それでもたまに小雨がふる感じでした。ツボ足でいけるかなかと思いはしていましたし、川の写真を撮りに雪原にはいったときはツボ足で踏み込んでいきました。でも一応念のためスーパーカンジキをリュックにくくりつけていきました。で、いよいよ取り付き雪面にはいったとたん、ズボズボと足がぬかっていきます。即効でカンジキ装着です。ここから若干の急坂を上るとそこは木々の密集した平坦な林の中でした。

取り付き後すぐの林の中

取り付き後すぐの林の中

気分的には冬の森林浴です。密集した白樺や針葉樹の林の中を目安となりそうな583m標高点へといつものgeographicaをたよりに目指していきます。取り付いた地点ではトレースはみあたらなかったのですが、いろいろと歩いていくうちに数日前と思われるスキーやツボ足の跡に合流しました。取り付き口が広いから皆さんいろんなところから登り始めているのですね。そしてみなさんきっと583m標高点を目印にするので、標高点が近づくといろんなトレースが合流するのですね。

そうこうしているうちに、

583m標高点

583m標高点

とりつきから40分ほどで最初の目標583標高点へつきました。ここまで40分もかかっていたなんて、、、。私の貧脚はいつものことなのですが、気分的にはそんなに長く歩いていた気持ちはまったくありませんでした。初期段階のトレースのない雪面をあれやこれやとルートファインディングしながら頭をつかっていたせいでしょうか。私のような初心者はちょっとした山の中でも歩行方向を考えるのが楽しかったりするのです。地形図をながめながら実際の地形と照らし合わせて読図の勉強もしながらです。で、この股下山の本番はこれからです。

偽ピークへの取り付き

偽ピークへの取り付き

標高600mを超えたあたりから始まる770mあたりの偽ピークまでの急登が今回の山行のハイライトでしょう。結構な急斜面で、スキーの跡が気持ちよさそうにシュプールを描いています。そこをえっちらおっちらのぼっていきます。何度も止まり、何度もジグを切り、何度も歩行方法をかえながらのぼっていきます。そろろピークも近くなってくるあたりから眺望がひろがってきました。

偽ピークまでの途中

偽ピークまでの途中

なかなかいい眺めです。このあたりから写真を撮る回数が増え、必然ととまる回数もふえ、、、。

偽ピークの途中その2

偽ピークの途中その2

やはりこんな光景を見ると写真を撮らずにいられません。

ただ、ご覧のように厚い雲が覆っているのと、山を始めたばかりなので、どの山がどの山かを同定することができないのが残念ポイントですが、、、。

そんなこんなで、取り付きから1時間40分ほどかけて偽ピーク到着です。

偽ピーク

偽ピーク

ここから先は地形図をみてみるとそれほど急峻な区間がないようでほっとしつつ前にすすんでいくと、

雪庇と雪畝区間

雪庇と雪畝区間

細い尾根に雪庇と雪畝区間がまっています。まぁ、硬石山の痩せ尾根を経験した身としては安全でそれほどきり落ちていない林側に歩みを進めていけばまったり散歩のレベルです。800m前後のボーダーラインでちょっとしたコブを登り下りしていくと

山頂直下

山頂直下

股下山の山頂直下に到着します。ここからうんせうんせとちょっとがんばると、取り付きから2時間10分ほどで

股下山山頂

股下山山頂

股下山山頂到着です。偽ピークを過ぎたあたりから風が若干冷たくなってきたし、それほど眺望もよくないので、5分くらいで山頂からはなれました。

さぁ、下山です。

さぁ、下山です。

下山の楽しみは、軽く埋まる斜面を大またでふわふわっとあるく快感ですね。

今回は前々回の阿部山の麓散歩のようにズボーっときそうな沢そばではなく顕著な尾根くだりなので、安心してスピードを上げて帰ってこれます。途中偽ピークあたりで、股下山の山名由来を考察できそうな場所で撮影大会をしながら、偽ピークのくだりの急斜面を尻すべりで快適におりてきました、、、が、この時期、しかもさっきまで雨だったので、、、冬用のズボンからしっかり水がしみこんで、お尻がべちょべちょでした。後でスノボをやっている知人にきいてみると、この時期の尻すべりはウェアの防水機能をいためるよとのことでした。。。今はいているホーマック製のズボンのせいではなかったのですね、、、。これは来シーズンはズボンとともに尻ボー導入まったなしですね。。

なんてたのしみながら平坦な場所まで降りてきてから、はたと気づくと登りと同じ道をあるいているではありませんか、、、最近は登りくだりのルートを意識せずとも変えてきた山行ばかりだったので、違うルートを歩きたい欲がでてきました。そこで地形図で見て取れる沢形に沿って歩いてみようとおもいました。ここまでくれば、東方面に進路をとりさえすれば道道1号にぶつかるし、水を湛えた沢がないのも確認済みなので、悠々とあるいてみると、地形図からは読み取れない小さな沢形が入り組むところにでてきました。

沢が入り組んでいます。

沢が入り組んでいます。

元来がビビリの私は沢へ降りる気持ちになりません。慎重にズボっとこなさそうな場所をストックで選びながら沢形を渡り進路を決め山頂から約1時間ほどで、道道1号との出合いまでおりてきました。

無事下山

無事下山

写真奥に道道1号が見て取れますね。

取り付くまでは雨が強くなる気配を感じたら即撤退ときめていきましたが、幸運にも道中雨に濡れたのは最初だけであとは厚い雲の下ではありましたが比較的穏やかな山行となりました。

また、今回の山行ではのぼり時の歩行の仕方のコツをすこしだけつかんだような気がします。忘れないうちに積雪している山をもう一つくらシーズン中に登ったほうが良いかな。

 

札幌50峰 14座/50座 (股下山 820.4m) GETしました。

 

撮影場所 北海道札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材  SIGMA DP2 / iPhone5c

琴似川と宮の森排水の合流点

琴似川と宮の森排水の合流点

きっちりとしたコンクリで三面護岸されてはいるのに蛇行をしている。ここの付近で流れ込む川は、とのことを北海道美術館ネットというサイトで河田雅文さんの個展を見て、琴似川を思うという記事をインターネット読みましたので、早速いってみることにしました。宮の森中学校の端あたりからねらってみましたが、合流していそうな部分が見当たりはしません。でも地図上では宮の森排水と思わしき川は確かにここから東に進むと記載されているので、ここを撮影ポイントとしました。

琴似川は札幌の市街地区を流れる川として古くより親しまれているようで、その支流の情報を発信しているサイトも散見できます。今回は特に前調べをしたわけではありませんでしたが、機会を作ってこの宮の森地区の琴似川支流を探訪したくおもいます。

ところで、ここから東の山側に進むと小別沢地区につながる道があり、そのそばには奥三角山と呼ばれる山があります。今回はバウの2015年登山初日をだそうと、いってみることとしました。

ルートは小別沢トンネル脇からスタートをしてトンネル上部へ渡り、奥三角のピークを狙うこととします。

スタート地点は小別沢トンネル脇の林道?

スタート

スタート

車道にちかい部分はしっかりと土が露出していますが、その奥はまだ雪がつもったままです。ただ、今回はそれほど長い距離でもないので、ゴム長&毛糸の手袋&トレッキングポールで装備して、ズボンも雪用ズボンにはしなく普段のズボンでいくことにしました。ここから札幌市自然歩道・三角山~磐渓ルートへの合流までの雪道は所によりズボっとはきましたが、一面雪になっていることもなく道の端は土がでている所も多い状態でした。

SDIM9523

しばらく歩くと、自然歩道との出合いにつきます。

IMG_0217

ここでいきなり写真の質がかわったのは、もっていったDP2のバッテリーがいきなりきれてしまったのです。多分寒さでバッテリーが終ったのでしょう。しかも、ここに行く途中レンズキャップをおとしてしまい、レンズキャップ捜索にもと来た道を戻るというおまけ付でした。

IMG_0218
自然歩道上は、わりと地面がでている部分が多くもう雪山ではないですね。

ここからすぐいったところで、自然歩道は右にまがるのですが、今回は冬ルートとして使われる山頂への直登ルートをたどることとします。

直登取り付き

直登取り付き

この写真でみるとそれほどの傾斜にはみえませんが、このルート、かなりきつい傾斜です。気を抜いてずるっとすべればこの取り付きまでいっきにすべり落ちそうなくらいです。早朝なので、雪も硬く長靴ではキックステップもききません。所によってはうまってくれる場所もありますが、ほとんどは残されているトーレスを頼りに歩みをすすめていきます。特にきつい傾斜では、バウに習って四つんばいになりながらのぼっていきました。初めて四足登坂をためしましたが、凄く安定するもんなのですね。気分はクライマーでした。

バウと励ましあいながら、取り付きから15分で奥三角山山頂へとつきました。

奥三角山山頂

奥三角山山頂

市街地側は木が払われていてなかなかの景観を望むことができました。

奥三角山山頂から

奥三角山山頂から市街地を望む

カメラはiPhone5cでの撮影となってしまいました。本当はNIKON D3000ももっていていたのですが、なんとこちらもバッテリー切れで使うことができませんでした。いつもは前日にバッテリーチェックをしているのですが、今回はなぜかそれを怠ってしまい、こんな残念な顛末でした。この写真の方向から、右を向くと木々の隙間から石狩湾を望むことができたのですが、なんともiPhoneではこころもとない写りでしたのでUPはしていません。

山頂はとても風が強くバウがかわいそうだったので、五分ほどで下山することにしました。

下山ルートは登ってきた直登ルートを下る気にはなれず、自然歩道の小別沢から分岐する登山道を使うこととしました。こちらのルートは先ほどのアドベンチャーとは対照的にすごぶるハイキングな気分で歩くことができました。自然歩道に出会った後は奥三角山の斜面をトラバースするように山のすその野をあるいていきます。小別沢トンネルがみえだしたので、そちらに下って小別沢トンネルをくぐりゴールとあいなりました。

約1時間の気楽なハイキングですが、急登りあり、急傾斜のトラバースあり、癒しの緩やかな道ありと、バラエティに富んだ山行でした。今度またきてみようーっと。

 

奥三角山354m

撮影場所 北海道札幌市中央区宮の森1条16丁目6
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材  SIGMA DP2 / iPhone5c

追分川起点

追分川起点

主な道路沿いには、雪がほとんどなくなった札幌なのですが、積極的に除雪がおこなわれていなかった場所はご覧のように雪が残っています。

ここは、の起点となるところです。

この追分川、とてもいろんな不思議がつまった川です。現在はここを起点に宮の沢、手稲区西宮の沢をながれ、西宮の沢1条3丁目辺りのJRの線路あたりで、と合流をしているのですが、のことを追分川と呼んでいた時期もあり、旧中の川が追分川とよばれていたりと、そのつどそのつどで紆余曲折をしている川だったりしていました。

それに、このポイント、ほとんど中の川の河畔域なのですが、当の中の川からは取水をしているような流路がまったく見当たらないのです。万が一、どこか見えない所に追分川への分流取水口があったとしてもこの日の中の川の流量

中の川と上追分川の合流点

中の川と宮の沢川の合流点

(一つ前、二つ前のエントリーの写真を参照ください。)

を考えると、追分川のこの流量は不自然に少な過ぎます。

ただ、ここから水が湧いて、そこを源流としているとは考えにくいですし、どこかから、水が流れてきているのは明らかです。

中の川右岸のどこからかの生活排水を集めてここに流しているのでしょうか。そうすると、国道5号線を渡ったあたりから始まる追分川親水空間の衛生面での不安が残ります。じゃあ、浄水施設から水をひいているのかとあたりを見渡してもポンプらしきものが見当たりません。いったいこの水は どこからきているのでしょう。

追分川のこの二つのミステリー、いつか解いてみたいものです。

撮影場所 札幌市西区宮の沢2条4丁目7−51
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

中の川と宮の沢川の合流点

中の川と宮の沢川の合流点

天気が良いとバウとの散歩も気持ちのいいものです。それにこれくらいの時期の気温、風がなければ暑すぎず寒すぎず丁度良い感じの体感温度を提供してくれます。

先ほどのエントリーの中の川と上追分川の合流点から少し下流に移動をすると、今度はが合流するポイントに落ち合います。ゴミが浮いてしまっているのは春先ということでご勘弁を、、なのですが、ここで中の川に流れる宮の沢川の上流をながめてみると、写真でも小さくうつっていますが、こいのぼりが立てられていました。もうそんな時期なんだとやわらかな陽を浴びながらのんびりと散歩をたのしんだ一日でした。

ところで、宮の沢川なのですが、中の川、上追分川、と同じく西野市民の森の中に源流があるようなので、この三河川の源流めぐりなんて踏査をおこなってみたいですね。

先ほどエントリーした上追分川の河畔はあまり傾斜のない自然堤防風の護岸がなされていましたが、この宮の沢川は写真ではわかりづらいですが、親水区域が両面コンクリ護岸に点在しているようです。きっと夏に水が落ち着いたころには子供たちの川遊びの格好のポイントになるのでしょうね。もう少し水がぬるんできたら覗きにいってみようかな。

撮影場所 札幌市西区宮の沢2条3丁目15−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2

中の川と上追分川の合流点

中の川と上追分川の合流点

日も長くなり、市街地での雪もほとんどなくなった札幌です。

そんな日の天気がよくなった一日に西区の西端、宮の沢に流れる沿いを撮影にいきました。このエントリーから3エントリーはそのときの写真を掲載していきます。

まず最初は、中の川との写真です。

写真をみてお分かりになるかとは思いますが、両面護岸が施された川の中には、藪の跡がわっさりと両河川ともあります。今時期は水量も多く、水面も上がってきていて藪もまだ立ち上がっていないのでこのように川面がしっかりとみることができますが、繁茂期になればきっと、川面も見えるかどうかの藪具合になるのでしょう。

西区を流れる川の中では、に次ぐ流路をもつ中の川ですが、この融雪期以外はわりと静かにながれていく川のイメージがあります。しかし川面には魚道がほどこされ、近隣の人の話によると、鮭ものぼってくるとのこと。実は思っているよりも流量のあるか川なのかもしれません。

一方上追分川は、宮の丘公園の脇を通り西野市民の森の中辺りに源をもつ川で、この融雪期にはかなりな勢いで水をながしていました。まさに北国の春の小川といった様相でした。機会があればこの上追分川の起点あたりを散策してみたいと思います。

撮影場所 札幌市西区宮の沢2条2丁目4−8
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 Canon EOS KISS X2