カテゴリー : 札幌市

新川と道庁排水の合流点

新川と道庁排水の合流点

 

開拓期、札幌の低地の湿地帯の開拓において排水対策は重要な課題だった。

それゆえにの開削事業は至上の工事だったことは明白だったろう。

そのような成り立ちの新川だから、そこに流れ込む河川は成り立ちから人口的に作られた、排水を用とする河川が多い。

今回撮影した、も名前からもわかるように、排水を要とした人口河川だ。

しかし調べてみると、元々は鮭見川と呼ばれる自然河川だったらしいということをしった。

現在の発寒墓地あたりに端を発していたらしい。

ということは新川開削前は、発寒川(現琴似発寒川)区間に水をあわせていたのだろうか。

この写真で見ると、天狗橋の袂から少し下流に寄った河畔林のところで、その水をあわせている。

DSC_0466

人の手が多いに入った小河川の常として、樋門とこの写真のような4面張の合流点だ。

DSC_0465

ここから上流側をみるとご覧のように3面コンクリート護岸の排水路として姿を見せてくれる。

それにしても、今回撮影した、稲積橋側から合流点を眺めると、見事に札幌駅付近のビル郡を同時に見ることができる。このビル郡の少し左側には道庁の赤レンガが位置するのだ。

この河川に冠せられている道庁は流域には当然存在してはいないのだが、ここから道庁方面がばっちりと見ることができるのは、当時の人がそれを意図して名づけたのだろうか、ちょっとした妄想をしてしまう。

 

撮影場所
札幌市西区発寒17条14丁目 追分通り稲積橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

豊平川と漁入沢川の合流点~大二股山登山~

豊平川と漁入沢川の合流点

定山渓の奥、は国道230号線を離れ、深い渓谷豊平渓をつくり上げる。豊平渓ダムによって作られたダム湖定山湖の手前はかなり原初の雰囲気を残した沢が点在している。

今回訪れたこのとの合流点。写真は若干遠い位置からの写真になってしまっているが、そんな点在している豊平川上流域の沢との合流点の一つ。

ただ、私にとってはとても重要な川である。

現在、このブログでもかなりな数登山をからめたエントリーが多いのだが、そのきっかけとなった川でもあるのだ。

川の写真を撮ることを趣味としてはじめた初期のころ、河川情報を集めるために参考にした、札幌市のホームページの中の札幌市の河川分類というページ。一級河川・二級河川などの河川分類のガイドラインとも言えるページなのだが、ページ内には札幌市が管理している、

一級河川(石狩川水系) ●二級河川(新川および星置川水系)
準用河川(一級水系) ●準用河川(二級水系)

の河川名がかかれているのである。

川・撮り歩きをしているものとしてみては願ってもいないページなのだ。

そして、掲載されている河川の場所を

で探してみると、なかなかいけそうにない河川が一つだけあった。

それが、この漁入沢川だった。

他の河川へのアクセスは割りと道路沿いからちょっとがんばればたどりつけれる場所で、バウとの散歩には丁度良いのだが、この河川だけは、一体どうやってたどるのだろうと、インターネットをもっとしらべてみると、登山や沢登の記録がどんどんヒットする。それを呼んでみると国道230号線の望岳橋から標高差250m下の谷間に降りてから云々といった記述ばかり。そんな記述を読んでいるうちに、この川を拝むためには登山スキルが必要なのだと思い込んでしまった。そしてこの川を拝むために登山を始め、その結果が現在の「川と登山と写真(時々鉄道)」のためのブログスタイルとなっていったのだ

今思うと、ここへたどるためには定山渓トンネル先の豊平川右岸林道をたどればよいのだけの話なのだが、そのころの私にとっては林道歩き自体も登山の一種と思えるくらいハードルの高い行為であるので、どのみちこのような結果になっていたのだろう。

なにはともあれ、この川を拝むためのトレーニングが成果を出せたと思えたので満を持して今回のアプローチとなった。

結果は若干遠い写真ではあるが、写真に収めることができた。これで、前述の札幌市の河川分類一級河川(石狩川水系)に掲載されている、全44河川を写真に納めることができた。私にとってはこの日は記念すべき日なのである。

札幌市の河川分類に掲載されている全河川撮影には、

  • 東濁川
  • 旧軽川
  • ポンオカバルシ川
  • 藤野川
  • 左藤野川
  • 東砥山川
  • 道庁排水

の7河川が足りないが、多分年内には残りの撮影もできるようがんばりたい。

ところで、最近のこのブログのテーマの一つ、札幌50峰の一つ大二股山へのルートもここからスタートできるので、むかっていた。今回の山行では私にとっての新たな試みをおこなったのだ。

望岳橋駐車場にて今回の装備

望岳橋駐車場にて今回の装備

上の写真はスタート地点での望岳橋駐車場で撮影したもの。

今回のルート上には長い林道区間と、望岳橋から標高差250mの谷くだりがある。

以前、小白山登行のときに感じた林道歩きにはノーエッジのクロカン板が楽しいのではないかという感想。幸いにも私の手元には父親より譲り受けたYAMAHAのSTD CCというセンター幅45mm程度のノーエッジワックスレスタイプのクロカン板にマーカーの古い3ピンビンディングがついたスキーがあるのだ。靴はこれまたゆずり受けたTOYOというメーカーの古い3ピンクロカンシューズ。

これを装備して今回の山行の林道を楽しもうとおもったのだが、なにぶん望岳橋から急降下はこの板では絶対無理である。いや、普段はいているロシニョールBC110でも無理だろうし、たとえATスキーをもっていてもここで履こうと思えない。

そこで考えたのが、この急降下区間は徒歩での雪山歩きのときに使うKEENのウインターポートにスーパーカンジキのセットでクリアをして、林道区間から大二股山からはスキーで楽しむという計画。

そこでこのようなシートラスタイルとあいなった。いつものLOWアルパインのバックパックに登山趣味初期のころにつかっていたMIZUNOのディパックをくくりつけ靴入れとした。

これから先、札幌50峰を狙うにしろ他の山を狙うにしろシートラをおこなう局面がおきてくることも考えられるので、今回はその訓練でもある。

初めてのシートラにはこのYAMAHAのスキーとTOYOの靴の軽量さはねがってもかなったりなのだが、それでも重さが気になるので今回はいつも一眼スタイルは遠慮と相成った。カメラはSONYのコンデジとSIGMAのDP2の軽量セットとした。

このスタイルでいざ谷間を急降下。

雪は適度に埋まるザラメ。思ったよりも歩きやすい。春のこの時期にこのルートを選んだのは正解だった。スーパーカンジキとウインターポートの組み合わせは約一年ぶりだが心強い。

順調に降下をしていき、

DSC03929

一本目の林道にたどり着く。

この日の中山峠付近望岳橋あたりからは霧が立ち込め、道中の天気概況では視程50m程度とのことだった。実際望岳橋から先は見事に霧につつまれていた。しかし、降下をしてくと当然ながら霧は薄まっていき、視野がなくなることはなかった。霧雨は間断なく落ちてはいたがそれほど気になる量ではない。

DSC03930

木々は密にはえており、急傾斜とあわせてスキーでの降下はまったくもって私には無理だろう。

一本目の林道からさらに降下をしていき、

豊平川右岸林道

豊平川右岸林道

豊平川右岸林道へと到着する。

ここで、ウインターポート&スーパーカンジキのセットからYAMAHA STD CC &TOYOの靴に履き替える。

ウインターポートは最近の冬靴の例に漏れず対雪での防水機能は充分でこんな気温の高いザラメの雪での歩行でも足元を快適に保ってくれるのだが、スキー用の靴はなにぶん古いもので、一昔もふた昔も前のやすい陸上競技用のナイロン靴にゴムでテレコバをつけたようなもの。靴の中は起毛使用になっているが、どうみても防水にはなっていない。この点に一抹の不安をかかえていたが、この時期の豊平川右岸林道は雪を溶かすための重機がはいっているだろうとの予想が的中。靴を雪の中に突っ込むことはなかった。この時点での心配な点は天から落ちてくる雨による靴濡れだけだった。

果たしてスキーに履き替え歩み始めてみると、ものすごく足が軽快に進む。

いつものロシニョールBC110&スカルパT4だとシールをつけなくともこうはいかない。

感触でいうと、ロシニョールBC110&スカルパT4は「ズリズリっ」と引きずって歩く感触。

一方このYAMAHA STD CC&TOYOは「シュっ」と前に滑り出す感触。

クロカンスキーの評で滑走とかスキッドとかの表現が多くみられ、これまでは平地のスキーで大げさだなと思っていたのだがその考えは今回で大きく覆された。まさに、「滑走」であり「スキッド」であり「グライド」だ。非常に気持ちが良い。

そんな初めての感覚に感動しながら少し進むと、豊平川を渡る橋にたどり着く、

DSC03934

橋の上は重機のおかげもありコンクリートが出ている。こんな場面でも今回のスキー装備だとスッと板をはずし軽いスキーを抱えテレ靴で歩き始めることができる。

SDIM0128

豊平峡深部

 

豊平川がつくり上げる渓谷美を堪能できる。これは紅葉時期にでも見てみるとまたちがった美しさを堪能できるのだろう。

この橋を渡ると林道は

漁入林道

漁入林道

漁入林道となり若干傾斜がついてくる。

だがこれくらいの傾斜ぐらいは今回のクロカン板だと平地変わらない感覚ですべり出すことができる。すごぶる快適だ。

雪が整地されたこの林道を左の眼下に漁入沢川をみながら進んでいくと

左大二股林道

左大二股林道

左大二股林道との分岐が現れる。
DSC03938

ここからはザラメ雪の足首くらのラッセルとなる。

ラッセルに関してもこれくらいの傾斜地だとYAMAHA  STD CCは、適度にテール側が沈みこみトップのラウンド具合の効果もあるのだろう、トップが沈み込むことなくスキーを前に出しやすくしてくれる。

ロシニョールBC110だとスキーの太さもあるからここまで沈むことはないのだがもう少し深くなるとトップは雪の中に埋まり足を前にだすのが激しく難儀な行動となる。

その点からも、平地&緩い傾斜地でのクロカン板の優位性はすばらしい。

ただ、ここから心配していた古いナイロン靴問題が顕在化してきた。

足首までザラメの中に埋まる、靴についた雪は水分を多めに含んでおり、たやすく体温で水化する。その水が容赦なく靴の中に進入してくるのだ。

いままでの無雪期のハイキングでもキャラバンスタンダードや、普通のスニーカーをはいて不幸にも雨や朝露で靴下まで水浸しになったことは何度もある。そのたびに靴の重要性を考えさせられるのだが、雪山でこんな水浸しになってくるとは不快を通り越して不安を生んでくる。

春の雪山なので気温がそれほど低くならないのと常に運動をしている状態なので、凍傷のリスクはないので良いのだが、これが厳冬期だとしたらゾッとする。

写真を撮る気もこのあたりからうせだし、もくもくと林道をたどっていく。

途中林道をショートカットできそうな場所で、少しだけ急な沢形がありそこにふみいってみた。

そうすると途端にノーエッジのクロカン板の弱点が露呈してきた。

ハの字登高をしても所々でスリップをする。ジグザグ登高をしてもスチールエッジではないので、、エッジのかかりが悪く思うように進めない。センター幅45mmというのは、足の幅よりもかなり狭い。しかもきついダブルキャンバーで板のセンターへ向けてどんどん高くなっている。しかも、靴のコバと靴本体とのつなぎはゴムとナイロン。これは、エッジングをしようと板を傾けると靴がコバだけを残して、板からずり落ちるのだ。のぼりのエッチングでさえこれなのだから、通常スキーでの滑降をたのしめそうなz斜面でのターンなぞ望めないだろう。帰りはおとなしく林道をたどろうと心にきめた。

いや、それよりも今回の山行、途中敗退でも良いだろうとまでおもってきた。

そんな気持ちが湧き上がるたびにジオグラフィカを覗き、徐々につまる山頂までの距離を折れそうな心を奮いたたせ足を前に出していった。

大二股山山頂へのと取り付きやすいところから林道を離れ疎林の尾根を登っていく、緩い斜面なのだが、この板だとそこそこ苦労する。

なんとか稜線を見つけぐちょぐちょの靴に我慢をしつつ山頂を探してみると、疎林の果てに針葉樹でかこまれた一点の奥に

山頂広場

山頂広場

山頂標識をみつけた。丁度このあたりでぐずついてた空模様がちょっとの風によって雲を吹き飛ばし、青空がみえてきた。

福音のように感じたのは言うまでもない。

大二股山山頂

大二股山山頂

山頂広場に立ち入り山頂標識のそばで陽の光に温まり一服をした。相変わらず靴の中は不快なのだがひとごこちつけた。

帰りの最大の難関は最後の望岳橋までののぼり返しだろうと心においておいたのだが、この山頂からのくだりも今回のスキーでは難所となった。エッジングがうまくいかない。靴の材質がここまでターンに影響するのかと。

今回の装備は不完全だったのだと改めて反省をした。板の性能に関してはこれでよいので、靴とビンディングの見直しをおこなわなければ、楽しい山行には程遠い。

そんな気持ちを引きずりながら帰りの林道をとぼとぼと歩いていった。

前回の長尾山のくだりの満足度がたかかっただけに、今回のくだり時のギャップは激しい。のぼり時の軽快さがあったからまだ軽減されているくらいか。

のぼり返し地点で、ウインターポートに履き替えようとびしょびしょになった靴を脱ぐと靴下が絞れそうなくらい水を含んでいた。

はだしでウインターポートに履き替え、スーパーカンジキを装着し、250mののぼりを休み休みのぼって、望岳橋の駐車場までたどりついたころには、豊平渓に虹がかかっていた。

札幌50峰 42/50 大二股山(856m) GET

 

撮影場所
北海道札幌市南区定山渓 豊平川右岸林道
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

 

豊平川と藤野沢川の合流点

豊平川と藤野沢川の合流点

 

札幌市南区藤野。 この地名の由来はこの地区を流れる二本の川に由来をしている。

一つは現在の藤野地区の西側を流れる野々沢川。

もう一つは藤野地区の東側を流れるこの

この二本の河川の頭の文字を取って「藤野」と1944年(昭和19年)の字名改正時に名づけられた。

それまでは、この地区は前述の二本の河川を中心にそれぞれ、藤の沢、野々沢として別々の地区だったようだ。

地形図をみてみてもこの二つの河川流域には、二つの地区を分かつ大きな山や谷があるというわけではないのだが、それは現在の価値観でみてのことだろう。

写真をみてわかるとおり、本流のに分け入る本河川の最下流でも、両岸が急な崖地でさながら深い谷の一部のように感じる。

現在こそ、この藤野地区を流れる河川は三面護岸が施され、アスファルトで固められた道路とともに、人の行き来には何の支障もないような状態ではあるが、開拓時にはやはりこの規模の河川が作る崖地でも日常の範疇での人の行き来には障がいになるだろ。それゆえに別の地区として存在していたとしてもうなづける話だ。

藤野沢の段丘より豊平川との合流を臨む。

藤野沢の段丘より豊平川との合流を臨む。

ところで、この写真を撮った藤野東公園内には、

定山渓鉄道 藤ノ沢駅跡

定山渓鉄道 藤ノ沢駅跡

定山渓鉄道藤ノ沢駅跡を示す標柱が立っている。

この崖地のすぐそばに駅があったのだろう。

そしてこの藤野東公園内には藤野沢川に架かっている歩行者専用の橋があるのだが、公園の規模と歩行者専用と考えるとかなり広い立派な橋だった。

これはもしかして、定山渓鉄道が藤野沢川を渡る際につかっていた橋脚を鉄道廃止後に活用していったのことなのだろうか。

国道230号線から数メートルのところに位置しているこの川を渡る人のためだけの橋を見てそういった妄想をせざるおえなかった今回の川・撮り歩きだった。

撮影場所
北海道札幌市南区藤野2条3丁目 藤野東公園
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 sony DSC-W170

白井川と胡桃沢川の合流点~長尾山登山~

白井川と胡桃沢川の合流点

4月に入ると札幌の豪雪地帯豊羽地区でも雪解けが進んでくる。

道道95線に沿って流れるは定山渓西部の山間を深い谷をつくっている、特に道路がつけられていない左岸は雪解けのこの時期、雪つきの悪い崖面がご覧のように荒々しい地肌を見せ付けてくれる。

この写真はちょうど右下からながれてきている、との合流点を道道95号線に架かっている胡桃橋からとったもの。

定山渓奥の山間には無数の林道がつけられてれいる。その多数は大小の沢沿いにつけられていて、林道名もその沢の名を冠しているところが多い。

今回は、この胡桃沢沿いにつけられている楜沢林道をたどり、札幌50峰の一つ長尾山へと向かうこととする。

胡桃沢林道は、残念ながらこの合流点からスタートしているわけではなく、無意根山の登山口でもある、無意根山荘跡からスタートとなった。

胡桃沢林道スタート

胡桃沢林道スタート

夜明けと同時くらいに雪面に向かう。遠くには定山渓天狗岳が頭をのぞかせている。ここ、豊羽の地は札幌市内の高い山がすぐそに迫ってきており、すごぶる景観の良い地だ。

林道は広く、なだらかな坂が続く。雪はこの時期だからだろう、日中に融けた後、夜半に再び凍るを繰り返したクラストした雪面。その雪面をいつものロシニョールBC110でシールをつけずに歩いていく。

パリパリのクラストした雪面ではウロコが効きづらいのを覚悟して挑んだので、スリップしてもそれほどいやな気分にはならず、かえってウロコの効果的な利かせかたを研究しながらの林道ツアーとしてあるいていった。

少しづつ日が高くなっていくとともに体に当たる陽の光の温度が変わっていくこの時間帯の山歩きは気分も良くなる。山歩きは晴れの日がいいものだ。

ただ残念なのは、肝心の楜沢をみることができずに、長尾山へと向かう尾根への離合箇所に到着してしまったことか。

胡桃沢林道と尾根への分岐

胡桃沢林道と尾根への分岐

ここからはスキーにシールをつけて尾根へとのぼっていく。

それほど傾斜はきつくなく、尾根も広く、木々もそれほど込んでいなく、のんびりと春の雪山を感じるには丁度良い尾根歩きだ。

標高を上げるにつれ木々が少しづつまならになってきて、900mを越えたあたりでちょっとした沢形にだどりつく。

スキーの後が思い思いにつけられて楽しそうな疎林だ。

後ろを振り返ると、

IMG_4131

胡桃沢コースco900近辺

 

定山渓天狗岳などの山々が堂々と背後にひかえていた。

今回は写真はないが、余市だけの真っ白い姿がドーンと見えたときは思わず声が出た。

この沢形をつめていくと、

千尺高地の稜線が見え出す。

千尺高地の稜線が見え出す。

無意根~長尾山の主稜線ともいえる千尺高地の稜線が壁のようにみえだしてくる。

ここが今回の山行の最大の核心部だ。

雪面は硬くパックされており、エッジも聞かない場所が所々に出てくる。しかもデブリっぽい後が少しみえてきもする。

なんとか速やかにこの場所を通過したいのだが、のぼりやすいルートを探そうにもなかなかな斜面が待ち構えていた。

あっちこっちとルートを変えてはみたがどこも変わらず、千尺ピークの左側の切れ込んだ沢形を目指して時々階段登高をしながら悪戦苦闘しつつ少し傾斜がゆるむところまでたどり着くと、羊蹄山の頭がものすごく近い感覚でみえてきだした。

これにはまた声がでてしまった。登山を趣味としてからこんなにも感動したことはなかったではなかろうか。

千尺高地の稜線にのぼりきると

千尺高地より、無意根山と羊蹄山

千尺高地より、無意根山と羊蹄山

スノーモービルのキャタピラのあとがちょっと邪魔だが、無意根山や羊蹄山、そして、

千尺高地から長尾山

千尺高地から長尾山

これから向かう長尾山がみえた。

ここから長尾山までの稜線歩きは絶景の連続だ。

夏に無意根山までのぼったときは今回のルートと程近い場所をのぼっていたのだが、あたり一面笹に覆われた登山道だったので、ここまでの絶景を見ることができていなかった。ただ夏は夏で様々な感動をあたえてはくれていた。まったくもって、この無意根山塊は私にいつも感動をあたえてくれる。

ここからは展望を楽しみつつ

長尾山山頂

長尾山山頂

長尾山の山頂へとたどりついた。

さすがに4月になっているので、スノーモンスターは拝めなかったが、

無意根&羊蹄

無意根山と羊蹄山の抜群なコンビネーションを見ることができた。

抜群な景観をのぞみつつシールをはずし下山準備をした。

天気予報だと爆風とのことだった。若干風は強いもものの日差しもよく景観もよかったので、それほど苦ではなかった。多分風速も予報よりもよわかったのだろう。

千尺の壁までの緩やかな斜面をのんびりとすべり

春の青
春の青 posted by (C)ジプシー

羊蹄山とニセコの山々のコラボを眺めながら、順調に苦もなく千尺北壁のドロップ地点まで移動。

ここでカメラをザックにしまい北壁滑走の準備をした。

北壁は余市岳や定山渓天狗岳方面へとすべり降りる斜面だ。

ファイル_004ファイル_005

 

 

ファイル_006ファイル_002こんななんとも言い難い景色に向かってすべり降りるわくわく感とともに、先ほど登ってきた雪面のパック具合と急な斜面への恐怖心がない交ぜとなり、なかなか心が斜面へ向かいきれなかった。

意を決して斜面をくだるものの、この急斜面は斜滑降メインで降りていくこととした。

その後の疎林帯の緩やかな斜面ではツリーランを心行くまでたのしめた。

これまでの練習の成果だろうか、木々の狭い間隔でもビビることもなく降りてこられた。尾根を下り終わり林道も程よくすべる雪面だったので、役一時間ほどで駐車場所へと降りることができた。

登山にスキーを導入した理由として、緩くのぼってゆくる降りてくることなのだが、今回初めてその目論見どおりに山行を無事に終えることができた。

 

札幌50峰 41/50 長尾山(1211m) GET

 

撮影場所
札幌市南区定山渓豊羽 胡桃橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

ポロベツ川暗渠部を歩く。

ポロベツ川暗渠部を歩く

札幌の平地をながれていた小さな川は宅地化や街区としての開発などで、埋められたり暗渠として道路の下に流れているものも少なくない。

今回はそのような小さな河川の一つ、の暗渠部の道路の上を歩いてみようと思う。

ポロベツ川という名前は北海道の各所にあり、有名なのは斜里町にある川なのだろうが、札幌のここのポロベツ川は市民にもあまりしられていないマイナーな川なのではないだろうか。

源流は野幌森林公園に端を発し、野幌森林公園下の丘陵地をながれてきて、国道12号線~函館本線をくぐったあとすぐに暗渠に入り、森林公園パークタウンの道路の下をヒッソリと流れている。

TOPの写真は暗渠に入る直前。JR函館線の下をくぐったあたりからのアングル。

ここから下流方面をみると、

DSC_0442

住宅街の真ん中だということがわかる。

この道をまっすぐ歩くと

小野津幌川との合流

小野津幌川との合流

と合流を果たす。

距離にして約400mの暗渠部だった。

この合流点のすぐそばに、

厚別北若葉公園がある。

DSC_0460

雪だるまをつくっていたのであろうか、こわれたそりと雪の塊がうちすてられていた。

これもまた初春の風景。

撮影場所
札幌市厚別区厚別北3条5丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon D3000

 

カシオペア最後の日(野幌川橋梁)

カシオペア最後の日(野幌川橋梁)

 

3月20日札幌駅発16:12発

寝台特急カシオペアが運行廃止の日です。

JRの寝台特急や急行が去年から今年にかけて続々と廃止となっていました。

北海道新幹線開通の余波なのでしょう。

そんな列車を撮ろうと上野幌駅すぐそばのにかかる橋のそばまで撮りに行きました。

 Cassiopeia Forever

北海道の区間で寝台特急を牽引するのはDD51ディーゼル機関車なのだけど、各列車は客車がいろいろバラエティに富んでいました。

カシオペアといえば、この銀色の客車。

未来的な雰囲気で、牽引する機関車との対比がなんともいえませんでした。

この勇姿ももうみられないんですね。

撮影場所
北海道札幌市厚別区厚別町上野幌
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

奥手稲の沢川スノーブリッジ~つげ山登山~

奥手稲の沢川スノーブリッジ

スノーブリッジ。冬の間にしかかからない橋。

現象的には何のことはないただ単に沢が雪で埋まっているだけの話。

しかし、冬の山遊びをする人には「スノーブリッジ」と呼ばれる箇所には、それ以上の意味が生じる。

これができることによって、夏場はなかなか行くことができない山の頂を踏むことができるようになる。

件の人たちにとっては、雪が降るとこの儚い橋ができるのを心待ちにし、季節が進み彼岸を過ぎるころになると、いつ崩れるのかと心乱す。

このにかかったスノーブリッジも、そんな特別な橋の一つ。

札幌50峰に数えられる、つげ山へのメジャールートが拓かれるのである。

私も、その例にもれずつげ山を目指すこととした。

スタートは今シーズン4回目の訪問となった春香小屋前の駐車スペース。

IMG_4049

今回は先行のパーティが数台の車でのりつけていた。やはり人気の山域だ。

最近の定番野装備、ロシニョールBC110&スカルパT4&ボレー3ピンを装着して、林道を歩いていく。どうやら、春香山へ向けてブル?がはいったようで、途中の橋をコンクリートが出るくらい2mほどほっていっていた。

そのブルはさすがに奥手稲~つげ山方面の林道には入らず春香山を目指していることがわかったのは、両林道の分岐に到着してからだ。

分岐

分岐

もう見慣れた奥手稲へ向かう林道をたどり、奥手稲沢川の様子を見ながらスキーを滑らせていく。

IMG_4052

4度目にしてはじめて、つげ山への標識があることを発見できた。

この標識の向こうにTOPに掲載したつげ山へのスノーブリッジがある。

彼岸も程近いので慎重にスノーブリッジをわたり、対岸へと渡る。

ここからがつげ山への山行となると思うと少しわくわくする。

林道上はシールをつけずにきた。渡渉後もいけるとこまでシールはつけずにいってみようとおもったものの、あえなくその意思はくじかれ、おとなしくシールをつけた。

IMG_4059

無理をすれば、この坂を上れば、いけるかもしれないとは思ったが、冬のスキー登山は無理をしても何も得にはならないと、散々学習した。

案の定、この坂を上った後はわりと緩く広い傾斜になっていたが後悔はまったくしていない。それよりもゆっくりとスキーで坂をのぼっていることが楽しい。

この広く緩い尾根歩きを楽しみながらのぼっていくとほどなくして、今回のルートのランドマークとなっている、co730mのこぶに届く。

このこぶを若干巻き気味に交わして、少し下るとルート核心ともいえる急登の細尾根となる。

IMG_4060

巻けそうなところはないものかと逡巡したが、おとなしくこの尾根を使うこととした。

木々が密に生え、スキーではなかなか難儀をする。いや、登りはなんとかなるが、くだりがとても心配になる尾根だ。

木々をかわし、急な斜面をジグを切りながらつめて行くと、やがて

IMG_4062

台地状の緩やかな地形となる。これは帰りのスキーが楽しそうだ。

天気は小雨交じりだが風はほとんどなく、存外行動しやすい。眺望がほとんど望めないのが残念だが、ガスがすこしかかったくらいの雪山もおつなものと気持ちを切り替えゆっくりとのぼっていく。

この台地についてからはそれほど難儀することもなく、

つげ山山頂

つげ山山頂

つげ山の山頂へとたどりついた。

山名の標識はなく、丁度標高点になるところにカンバの若木がたっていた。

ついでなので、山頂尾根を奥までいって大きな木のあるところでシールをはずそうと歩みを進めた。

雲が奥手稲山方面からこちらにせまってきていたので、眺望はまったくなく、この地点から山頂の写真をとり、

ガスに包まれる前
シールをはずし下山のため一眼をしまってザックを背負いスキーをはきなおすと、

少しだけ春香山方面がみえた。

少しだけ春香山方面がみえた。

少しだけ春香山方向の雲がきれた。

あわてて予備に胸ポケットにしまっていたコンデジで撮影。

まったく山の天気はきまぐれだ。

雪は適度に重いザラメ。

私のテクニックだとうまくターンができないくらいの雪質。

おとなしく直滑降と斜滑降で山頂台地を楽しむ。

その後細尾根区間をよちよちとくだり、730mポコ下はふらふらとターンをしつつ、林道は自動運転のごとくくだっていき無事到着とあいなった。

札幌50峰 40/50 つげ山(934.8m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

小白山名無し沼~小白山登山 その3~

小白山名無し沼

 

承前

の渡渉地点をスノーブリッヂで渡り、シールを装着。目の前には小白山へと通じる北面の支尾根の一部の沢形。GPSを確認しながら、この尾根を沢形からはなれつつ尾根へと取り付く感じで登っていく。

沢からもはられてきたので、沼があるなどとは思えない地形。それでもGPSを頼りに尾根にのったような場所にたどり着くと、突然目の前に広がる、

樹林帯の傾斜地をつめて突然広がるこの光景に「ほ~っ!」と声を上げる。

空沼岳の真簾沼を見たときの感覚に近い、いきなり訪れる開放感。

感嘆のまま、何度もシャッターを押す。

IMG_4031

小川の支流筋にあたるのだろうか。

先ほど訪れた、宝来沼の数倍はある広さ。夏場は人も訪れずヒッソリと森の静寂とともにあるのだろう。

しかし、美しい。

この光景を独り占めできただけでも、この山行は成功だ。

沼の東側へと移動をしながら数十分、この沼のほとりで写真をとったりみほれたりしていた。

あと、目指すのは小白山の頂上だ。主尾根への取り付きはこの沼の東側が丁度いいそうなので、登りやすそうなところを探して取り付くことにした。

IMG_4035

 

主尾根のコル状を目指し、高度あげていく。今回の山行で一番ののぼりごたえのある区間だ。

ゆっくりとあるき、主尾根へとたどりついた。

IMG_4036

IMG_4037

主尾根はわりとどっしりとした幅。

傾斜はほどよく、歩く身としては、なかなか助かる。

所謂顕著な尾根という姿だ。

ただ強いて言うならば、ほかの山影がないため、強めの風が間断なくふいてきていことくらいか。

今回の山行では眺望が期待できないとおもっていたのだが、

冬の陽
札幌岳方面に開けた場所があった。これは予想外の収穫。ちょっとしたお得感をえられた。

IMG_4043

山頂までの広い尾根とちょっとした細尾根を雪庇に気をつけながら、

小白山山頂

小白山山頂

無事山頂へ到着。

天気は悪くはなかったが、風がつよかったので休憩もそこそこにシールをつけたまま、程よい場所まで降りる。

下山ルートは登り方向をピストンせず、尾根を反対側にすすみ、奥までつけられている林道を利用することにした。

反対側の尾根は以外と細く、雪庇の区間もあり割りと緊張をするが、程なくして広い樹林帯となる。

DSC03913

風よけになりそうな場所をさがし、休憩とシールをはがす。

さて、林道を探そうかとすすんだのだが、それらしきところはなかなか見当たらず、何度もGPSを見直す。

DSC03915それっぽいところにあたりをつけて、GPSと照合しここだと確定。

気をつけなければ迷いそうな場所だ。

事前情報では、雪崩区間ありとのこと。ここからみてみてもあきらかにそれとわかるよう斜面。

デブリも少し見えている。

慎重に速やかに雪崩区間をやり過ごす。

途中、

夢のシュプール
夢のシュプール posted by (C)ジプシー

なかなかに幻想的な場所もあり、くだりでも冒険気分が味わえる。

DSC03917

何度も続く雪崩箇所をなんとかやり過ごし、

宝来小屋

宝来小屋

雪に埋もれた宝来小屋に到着。

ここからは明瞭になった林道をなかなか滑らないスキーで進む。

スタートからここまでの林道区間はもしかしたら、ノーエッジのクロカンスキーが最高に楽しめるかもしれない。

そして緩く安全に到着できた。

札幌50峰 39/50 小白山(893m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材 CANON EOS KISS X2

宝来沼~小白山登山 その2~

宝来沼

承前

九十九折でから徐々に距離をとりながら標高をあげていく宝来林道。

約1.5kmほどあるくと、今回の目的の一つ、宝来沼へとたどりつく。

無雪期には、笹に覆われており気づかないこともあるというのだが、積雪期には写真をご覧のとおり沼の端まで労せず近づくことができる。

思っていたよりもそれほど広くはなく、太い針葉樹に囲まれているちょっとした雪の広場のように見える。

右端に見えるのは、これから向かおうとする小白山の尾根なのだろうか。

転じて、林道を進むとほどなくして、

宝来沢川

宝来沢川

の流れをみることができた。

この沢の水が宝来沼の水源なのだろうか。流下方向をみてみると、林道をくぐり沼へとむかっているように見える。

無雪期にその真相をたしかめたいと思う。

この宝来沢川もかなりの暴れ者のようで、この治水・治山の対象になっているとのこと。膨大な交通量を誇る国道230号線から2kmも離れていないところで、そんな人と自然のドラマがあったのかと思うと感慨深い。

少しだけここで休憩をしてから本日2つ目の目的地、小白山の名無し沼へと歩みをすすめた。

ここからの区間、当初の予定ではシールも使わず林道をたどって、易しい渡渉をおこなえば到着するつもりだったのだが、案外アドベンティブなルートとなった。

IMG_4019

宝来沼から離れややしばらくはなんの変哲もない冬の林道ツーリングをおこなっていたのだが、

気がついたら、いつのまにか

IMG_4021

林道が途切れ、小川の河畔まででてしまっていた。途中、GPSで確認をしてみると、トラックログが明らかに地形図の林道線からははなれていた。しかし、地形図の林道線は実際の線との差が出ることもあり、しかもその確認した地点までの道の様は道幅も広くあきらかに林道然としていた。しかし、道幅がせまくなり、道の真ん中に若木がたっているようになってきていた。おかしいとおもい道をもどってみたが、GPSの示す林道らしい道が見当たらない。きっと林道整備が追いついていないものかと思ってすのまま進むことにしたのだが、その結果がドンツキとなったのである。

どうやら作業道に迷いこんだらしい。

ここから小川を渡渉して小白山の尾根へと取り付くルートも考えられるだろうが、そうなると今回のもう一つの目的の名無し沼へは未達のまま小白山山頂へ行ってしまうので、林道にルートをもどすこととした。 GPSで確認するとそれほど林道からははなれていないし、標高差もほとんどないといってよい。しかも歩みを進める方向に進路をとっても林道に出会える。

いままでの林道歩きも飽きてきたので、丁度ドンツキの地点には小さな沢形があったので、その傾斜を利用しつつ林の中へとはいっていった。

GPSを慎重に確認しつつほどなくして、

林道合流

林道合流

林道へと合流を果たした。天気はよく不安感はまったくといって芽生えなかったが、これが雪が降っている状況だときっと不安で気持ちがなえていたことだろう。

帰りにきづいたのだが、林道からはなれてしまった地点というのは、最近たおれたであろう、白樺の木がアーチ状に道の端から端にかかっており、その上から雪がかぶっていたので、まったくの雪の壁にみえていたのだった。多分よほど注意をしていないとそこの先に道があるとはきづきはしない状態だったのだ。

無事に林道にもどった地点から約500mほど進むと今度は明確な分岐

小川渡渉への分岐

小川渡渉への分岐

分岐の右は明らかに林道。左はピンクテープがさがっている細いふみ跡の様子。

小白山へと向かう登山者はだいたいここらあたりから小川河畔へ入っている記録が多く、私もそれに習うこととして左のルートへ。

スノーブリッヂその1

スノーブリッヂその1

ちょっとした斜面を斜滑降で河畔まで降りるとスノーブリッヂが目に飛び込んでくる。

だがこのスノーブリッヂ、真ん中あたりが細くなっている。ちょっと危険を感じるのでもう少し良い場所がないものかと上流へ向かうことにした。

それほどあるかなくても、小川の川面が雪におおわれてきて、どこからでも渡れそうな気配をかもし出す。

よさそうなスノーブリッヂをみつけ、

スノーブリッヂその2

スノーブリッヂその2

ここからわたることとした。

予想はここからもそれほどきつくない傾斜とよんでいたのだが、なかなかどうして進行方向を眺めてみると結構な傾斜だった。

予定よりははやいが小川を渡渉してすぐに、

シール装着

シール装着

シールをつけた。

ここから先に沼があるようには思えない結構な傾斜になっている。沢に沿い、標高を疑心暗鬼にかせいでいった。

その3に続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

薄別川と小川の合流点~小白山登山 その1~

薄別川と小川の合流点

国道230号線、豊平峡へと向かうT字交差点を過ぎそのまま230号を喜茂別へと向かっていく。

その道に沿うように一本の河川が流れている。 いや、この河川沿いに国道230号線がつくられているといったほうが良いのだろう。

多分、大勢の人はこの川を豊平川と認識していることと思う。

ところがこの川は、豊平川にあらず、その支流のであるということは以前このブログでお伝えしたとおり。

そしてその薄別川に沿った国道230号を少し進むとバス停「薄別」があり、無意根山登山口の看板が見える。

無意根山に向かうには、ここから宝来林道を歩いていくことになるのだが、この林道に沿って流れているのが、今回TOP写真で手前から流れている、である。

小川なんてかわいらしい名前の割には、流量も多く、冬のこの時期でもそこそこの流れをみせてくれているし、この川には治山のためのダムが何個も敷設されているくらいの暴れん坊だとのこと。

無意根山へと途中までつなげてくれている、この宝来林道もこの小川とその支流の宝来沢川の治水管理のためにつくられていったに違いない。

そんな宝来林道をたどりながらこの2つの沼と林道を見下ろすように横たわる小白山へと歩みをすすめようと思う。

宝来林道入り口

宝来林道入り口

スタートはもちろん宝来林道として、ロシニョールBC110&ボレー3ピン&スカルパT4のいつもの装備で出かけた。

今回の山行には一つ試したいことがあった。

冬の山行のブログを見ていただけるとわかるように、行程写真のほとんどをSONYのコンデジでの撮影となっていることがわかるだろう。

夏のように一眼をもっていっていないわけではなく、バックパックには一眼を入れているのだが、スキーを履きながらだと、バックパックの荷解きをしてカメラを取り出すのが手間だし、また夏のように首にかけたままの行動だと転倒リスクや悪天候リスクが怖いので、ほとんどは胸ポケットにしまったコンデジを使うことになっていたのだ。

山行をし始めた理由ってのが写真を撮るためでもあるのにこのままでは本末転倒。なにか良い方法はないものかとかんがえていた。

そこでネットを調べてみると体の前面にカメラ用のバックを装備して行動をしている記事を見かけた。それようにバッグを購入する手もあるのだろうが、貧乏なのでそこまで手が回らない。

そこで考えたのが、元々もっていたショルダーバッグを流用することだ。

幸い手持ちのバッグパックにはいろいろと紐やDカンもあるしカラビナも一つあまっていた。

そこであれやこれやと試してみて、いたった結論が下記のスタイル。

IMG_3998

これで、気軽に一眼に手を伸ばせる。行動に支障がきたされるほどの邪魔にもならない。のぼりのときだけこのスタイルで、くだりはバッグごとバックパックにつめれば転倒時のカメラへの衝撃も軽減されるだろう。

われながら今回の試行はいいアイディアだった。

IMG_3999

気兼ねなくカメラに手を伸ばすことができたのは収穫だった。

いい気分で、宝来林道を歩いていくのだった。

その2へ続く。

撮影場所
札幌市南区定山渓薄別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2