カテゴリー : 札幌市

東野々沢川と西野々沢川の合流点~豊栄山(Fu’sスノーエリア)より~

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最近俯瞰の写真を撮っていないことに気づきまして、、、。

そうだ!

と思い立って、藤野の豊栄山に開かれたFu’sスノーエリアに行ってきました。

狙ったのは、の合流点。

写真見ただけではわかりませんよね、、、、。

説明をすると、ゲレンデベースの若干右斜め上に目線を移すと、木が密集している藤野公園があります。そのさきに白く開かれた土地が見えます。

今回のターゲットは、その右隅にあります。

東野々沢川は、この豊栄山の中腹あたりから流れ出していることは以前このブログでも紹介をしてます。翻って西野々沢川はというと、現在は藤野3条あたりの畑地が起点になっている直線的な河川です。札幌北東部の平野地だと、このような特徴をもつ河川はだいたいが灌漑または排水に使われた人口河川が元になっていることが多いのですが、ここは南区。元々山間の地です。開かれた街区は豊平川が作り出した大きな谷筋にそったもの。そうすると、、、もしかして元々あった河川なのではないだろうかという疑問が湧きます。

こまったときの今昔MAPをしらべてみたら、いつもの1916年の地図には藤野地区の地図はなく、1950年の地図が一番古いものになっていました。そしてそれを見てみると、

現在の西野々沢川の流路と思われるような川筋がぐいぐいと西に伸びていて、現在の簾舞中学校の裏山あたりで端を発しているように見えます。

ただ、途中にはがあります。ここから分流させていたのか、、それとも、、、、。

いずれにしても西野々沢川は以前より藤野の町の中をながれていた川なのでしょう。

もっと詳しく調べてみたい欲求が沸き起こってきます。

 

おまけ。

今回の豊栄山の山行のGPSログを下記にしめします。これはヤマレコに記録をアップロードしていますので、道中や豊栄山の山頂なんかの写真や、感想なんかもかいていますので、そちらでご確認ください。

撮影場所
札幌市南区藤野961 Fu’sスノーエリアダイミナミックコースゲレンデトップ
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

伏籠川と赤坊川の合流点

伏籠川と赤坊川の合流点

 

3月に入り、時々雪がふるものの、三寒四温のことわざどおりすこしづづ春の息吹を感じられるようになってきました。

川のそばもすこしづつ雪が溶けだし土色を見せ始めています。

今回の写真の、の合流点でも春の息吹をかんじられるような光景でした。

ところで、赤坊川。なかなかに面白い名前です。

調べてみると、

明治二十一(1888)年ころ、苗穂刑務所の囚人たちが掘ったかんがい溝である。当時の囚人は赤い獄衣を着ていたので、人々に赤ん坊と呼ばれていた。このことから、「篠路赤坊川」の名が付いた。

札幌市北区ホームページより

とのこと。

開拓期の労働区分のうち、社会インフラ整備はこのように囚人たちの手によるものがおおかったのでしょうか。

開拓民にしてみれば、自分たちの開拓地の開墾で治水や運輸の要となるような社会インフラに手を貸す暇がなかったのかもしれませんよね。

このあたりは現在は立派な農地となっており、その利水・排水にこの赤坊川が果たした役割はとても高いと思います。

ところで、このポイントまでたどるまでの道筋。幹線道路から入り込み、舗装はされているものの細いクネクネした道が途切れ途切れ、しかもその状態で縦横にはしっているのです。

そこで、いつものように今昔くMAPで1916年のこのあたりの地図をみてみると、

どうやら、伏籠川の旧流路にそっていたのがうかがえました。

幹線の道道273号線から一度おくに入ると、このグネグネした道に翻弄され、なかなかここまでたどりつくことができませんでした。

広大な畑地や、荒地なんかで、昔の人たちが狐にだまされた。なんて昔話をよくみますが、このようなグネグネした道をたどってみるとさもありなんです。

そんな想いをいだきながらの、赤坊川探訪となったのでした。

 

 

撮影場所 北海道札幌市北区篠路町上篠路281
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

白井川と左大江沢川の合流点~美比内山登山~

白井川と左大江沢川の合流点

今はもう稼動していない札幌南区定山渓の奥の豊羽鉱山。そこに通じる道道95号沿いに流れる大きな川が

割と山奥に位置しているこの豊羽鉱山への入り口となる道道95号の終点でもご覧のように冬のくせに豊か流量をほこっています。

そして落差工のような川道から白井川に流れ落ちているのが、

こう見ると、こちらもかなりな流量のように見えますが、もう少し上流にいくと山間部の美しい沢筋を雪解け後にはみせてくれます。

今回は、この両河川に挟まれた尾根筋を伝って札幌50峰に数えられている美比内山へとのぼってきました。

選鉱場ゲート前

選鉱場ゲート前

スタートは豊羽鉱山の選鉱場のゲート前。もう稼動はしていないのですが、時折いろいろな作業車がゲートをくぐっていきます。

そういえば、自動車を買ってすぐのころ、豊羽がまだ鉱山町だったころ、朝里峠をぬけて小樽に行こうと思ったところ、間違って豊羽にきたことがあったな~なんて事をおもいだしました。どこにたどり着いたのかはもう覚えていませんが、坂をぐいぐい上っていった記憶だけはあるので、もしかしたらこの辺まできていたのかもしれません。そのとき丁度道を歩いていた銭湯帰り風の人に「小樽にいくにはどういけばいいのですか?」ときくとその人は「は?」という顔をして「ここからはいけませんよ」とおしえてくれました。地元の人にしてみればまったくもって変なやつにみえたんでしょうね。

閑話休題

今回の山道具はロシニョールBC110&ボレー3ピン&スカルパT4です。

そして前回の奥手稲山の反省をこめ、金具に72mのクライミングワイヤーを調達、装着をしました。

選鉱場に張り出した尾根から取り付くこととして、この雪の壁を乗り越えて、まずはシールをつけずにすすみました。

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わりとこの尾根急傾斜で階段登行や八の字で登っていくことがおおく、尾根の途中でシールの装着をしました。

シールを貼る前は結構スリップして苦労をしていましたが、やはりシールをつけると、のぼり加減が違います。

そして今回導入をしたクライミングワイヤーを立ててみると、前回の奥手稲山でなきそうになった登りがなんとまぁ!楽しいこと楽しいこと!。

シールでの歩行方法もなれてきたのかもしれません。前回はつま先をつかってスキーを引きずるように送りだす山スキーでのシール歩行方法でのぼっていて、シールの負荷に辟易していました。

でも今回は、歩き方を少し変えて、スキーを送りだす時、サッカーボールを蹴るような感覚で蹴りだしてみると、シールもシュシュシュ~と音を立てて滑ってくれました。

ラッセルのほとんどないモナカ雪だったのかもしれませんが、前回の苦行とは打って変わっての極楽歩行です。

歩くのにもテクニックがあるんですね。

シールへの信頼感もましてきて、山周りキックターンも滞りなくおこなうことができました。

なだらかな斜面

なだらかな斜面

最初の急傾斜をクリアするとあとはしばらくなだらかな斜面となります。

まったく極楽ツーリングです。要所要所でGPSをチェックして方向を確認しながら静かな冬の森をゆっくり散歩。

ただ、天気が標高を上げるごとに悪くなっていくのが残念でしたが。

美比内山頂がみえてきた。

美比内山頂がみえてきた。

あたりが雲に包まれるくらいになり雪もおちてきたころに、目の前にドーンと美比内山の山頂がみえだしてきました。

写真だとかすんで見えにくいですが、山頂稜線には立派に張り出した雪庇が! しかもそこそこの傾斜。

稜線を見渡し上りやすそうなルートを求めて若干北よりに移動をしていきました。

この選択は正解だったようで、トレースも何本か見ることができました。

シールを効かせ、きつい傾斜はキックターンを駆使して楽しく登って山頂まであと数10mくらいのところ。風をさえぎるものがなくなってくると、ビュービューと今までとは打って変わっての強風となりました。

こりゃあ雪庇も育つわ~~と一人ごち。

そして雪面は締まったモナカ雪からアイスバーンへ。

雪山ガイドにはスキーに自身がなければデポしてツボ足で。なんて書いていましたが、ツボ足の場合は要アイゼンですね。

私の場合は、新しいスキーで、エッジも効きやすいので階段登行で慎重にのぼっていきました。

稜線上の木々はダケカンバが主で枝には立派なえびの尻尾。

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まったくもって真冬の世界です。

こんなに風がつよいとえびの尻尾に感激することもなく早く山頂にいきたい気持ちでいっぱいです。

そして、

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念願の頂上へ!

あたりは厳しい真冬のお山

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絶景のお山とのことですが、この天気だと無理ですね。

たまにご近所の定天がみえたくらいです。

そして、ここで私の足がつりだしました、、、。

凄い痛い、、。

これからスキーで下降なのに。、、、。

とどまるわけにもいかないので、山頂直下の雪のついている急斜面をシールをつけたままゆっくりおりだします。

山頂直下の雪庇

山頂直下の雪庇

雪庇にびびりながら風がよけれて若干傾斜が緩いところまでずりずりと横滑り。

足のつりをだましだまし、シールをはずして、さぁ滑ろう!

さぁ、滑ろう!

さぁ、滑ろう!

いえ、、、

いえ、、、

すべれませんでした。

モナカ雪がこんなにも手ごわいなんて、、。

スキーがまったくずれません。

しかも逆エッジまつりです。

そんな状態なので、少しでも樹木がこんでたり、傾斜が少しだけ急でスピードが乗りそうだと、ビビリセンサーが振り切って、気持ちが斜面に迎えません。

楽しいはずと妄想していたスキーの山くだり。

またしても夢にきえてしまいました。

前回の奥手稲の惨劇の後、ゲレンデで練習をしてきていたのですが、モナカ雪ではまったく歯がたちませんでした。

これはまだまだ練習が必要です。

ただ、今回の山行で奥手稲山の時からは登り技術があきらかに上がりました。

ヤマケイの登山技術全書5 にあわせると、

  • 平地歩行
  • 直登高
  • 斜登高
  • 階段登高
  • ウォークラウンドターン
  • 山向きキックターン

なんかの登り技術は自分のものとしてできましたし、

  • 斜滑降
  • 内脚スッテプターン

もしっくりした感触を得ました。

ゲレンデでの練習も含めまだまだ練習ですね。

札幌50峰 38/50 美比内山(1071m) GET

撮影場所 北海道札幌市南区豊羽鉱山
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

厚別川旧流路を歩く。

厚別川旧流路を歩く。

バウとの散歩でたまに訪れる白石区の川下公園。

バウと川下公園

バウと川下公園

この公園のをぐるりと取り巻くクネクネした道。

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以前より気になっていました。

そこで、いつもの通り今昔MAPで川下公園をみてみると、

現在のは新川と表記されており、外周の道沿いが厚別川との表記があります。

そこで、川下公園から出たところを起点として、上流に向かって厚別通りにかかる橋のあたりまでの区間を歩いてみることにしました。


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川下公園を出てすぐに、川下西というバス亭がありました。

このグネグネとした道もバス路線となっているのです。

それほど民家はないのですが、鉄工の工場や畑や土建屋さんの事務所なんかがあります。

札幌市の元泥炭地はこのような光景が多々見受けられ、だいたいはバス路線になっています。

そしていい感じにグネグネしたカーブの道を歩いてくと、

厚別川旧流路?

厚別川旧流路?

厚別川の旧流路かなと思われる側溝がありました。

川下公園の外周通りと厚別川の旧流路は、その大部分が並行に進んでいるように地図ではみえるのですが、道路上からはあまりその流路をみることのできる場所は多くないようです。

それでも所々に、

厚別川旧流路?

厚別川旧流路?

このような川の姿をみることができました。

今回は川をみながらの散策を楽しむというよりも、グネグネとした道を歩いて楽しむといった趣きでした。

そして、札幌郊外のちょっとした風景と昔ながらのランドマーク?

民家にあった郵便業務の看板

民家にあった郵便業務の看板

に面白さを感じながらの散策となっていました。

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バス路線はここのT字路から西進をし、旧厚別川の流路を離れます。そして道路の形状もクネクネからまっすぐになり始めます。

道の向こうには、厚別通りに建っている高層住宅が望めるようになります。

そしてしばらくあるくと、

厚別川本流との分流点付近

厚別川本流との分流点付近

厚別川との分流点付近へと到着します。

冬枯れの厚別川の河畔林を越してみる高層住宅が自然と人の手の対比をみることができ、なかなかいい雰囲気を味わうことができました。

今回の厚別川旧流路はその一部だけをあるていみましたが、機会を作ってその先にもいってみたいですね。

 

撮影場所 北海道札幌市厚別区川下
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

西新川と新琴似川の合流点

西新川と新琴似川の合流点

 

久々の冬の青空とともに川の写真を撮れたような気がします。ただ、もっていったNIKON D3000 にメモリカードをいれわすれてしまい、iPhone での撮影です、、。

場所は北区と西区の境目新川通りから一本北区側にはいった新川西の道路上です。

そして撮影したのは、写真奥から写っている。そして雪でせきとめられているような場所に実はながれているはずの、

新琴似川はその昔、原野排水事業として周辺の開拓のための大きな一翼をになっていた人口河川です。現在はそれほど重大な役割をもっていなくひっそりと、からこの新川西へと結ぶ連絡水路としてその姿をみせています。冬のこの時期だと、写真のように見事に雪の下にかくれているくらい流量の少ない川なのです。

だけど、うめたてられもせずにその姿を残しているのはきっとなにか役割をもっているのでしょうね。この川がとうとうと豊かな水をたたえている姿を一度はみてみたいものです。

一方西新川はその名の通り、の隣で流れている細い河川です。基点は、1丁ほど南西にくだった場所。あたりはいまだ原野の雰囲気を残している場所です。その原野の開拓のための排水路としての役割をきっとこの川ももっていたのでしょう。機会をつくってこの川の起点をおとずれようと思います。多分まったく面白みのない写真となる予感しかしませんがw

 

撮影場所
札幌市北区新川西2条1丁目4−15
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 iphone 5c

小樽内川と奥手稲の沢川の合流点~奥手稲山登山~

小樽内川と奥手稲沢川の合流点

定山渓の奥、札幌国際スキー場へと向かう途中に春香小屋という登山届け小屋がある林道があります。

その林道をすすんでいくと、と合流する写真手前のの合流ポイントをみることができます。

小樽内川は言わずとしれた定山渓ダムがつくりあげたの主幹河川です。その川幅はここまで上流にくるとそれほど広くはかんじませんが、水量は厳冬期でさえしっかりと水をながしているあたりがさすがの風貌です。

一方奥手稲の沢川は、ここでは雪にうもれてみえていますが、なかなかどうして沢と名がついていますが結構な水量をほこっています。その名の通り、この沢は札幌50峰にかぞえられている奥手稲山の裾から流れている川なのです。

そして、この日私はこの沢にそってきられている林道を途中まで詰め奥手稲山へとアプローチしていったのでした。

実は、この場所は今回で3回目。過去2回は林道からこの奥手稲沢川をスノーブリッジを利用してわたってアクセスする「つげ山」という山にのぼろうとして、スノーブリッジが未完成だったので途中で撤退。

もう一回は奥手稲山へといこうと秀岳荘でレンタルしたスノーハイクにテレマークブーツで奥手稲山の尾根までのぼれたものの、途中の尾根取り付きの急のぼりで予想外に時間を使い途中撤退。

そして今回が三度目。奥手稲山へと目指すのでした。

今回の山道具はおろしたて

ロシニョールBC110

ロシニョールBC110&ボレーHDマウンテンニアリング3ピン

テレマークスキー道具でいどみました。

このスキーうろこ板でして、少しの斜面なら登坂用のシールを使わなくても登れるものです。

札幌で山のぼりをやっていると、特に私のように札幌50峰を狙っていると冬でしか登れない山があるわけで、そしてそのアプローチの長さもあって、どうしても山スキーという道具に気持ちがいくわけです。

そしてなぜか山スキー=テレマークスキー=歩けて登れるスキーという概念があった私は紆余曲折の上、このセットをそろえてしまいました。

実際つかってみると、、、

確かに林道程度の坂なら難なくのぼって進めたのですが、、、。

ラッセルが思ったより苦痛でした。スノーシューよりも水平移動時の負荷は感じないのですが、それに完全にスキーが埋まるラッセルがプラスされると、またたくまに負荷があがるものなんですね。

ただシールのひっかかりのない分軽快に進むことはできました。きっとラッセルの必要のない雪の状態でしたら快適なツアーができるんでしょうね。

そんなことを思いながらえっちらと林道歩きをしていき、尾根へとりつあたりで前回苦戦した急坂付近で今度は

シール装着

シール装着

シールを装着しました。

このシール、ポモカのクライムってシールなんですが、かなりのひっかかり具合で歩くときの負荷が半端ない代物です。

以前お試しでメーカーはわかりませんがシール歩行をした際は適度にすべりができたのですが、このポモカクライムはまったくすべる気配がありません。ズシッと脚に負担がかかってきます。

これも急坂クリアのためのものとおもったのですが、、、、

あまかった、、、

おもったより登れない、、

多分、フルサイズのスキー板にテレマーク金具の組み合わせに慣れていないのが原因かとはおもいますが、、、

多分、シールの貼り方が下手で、登坂の途中シールが外れかけていたのも原因かとは思いますが、、

多分、登坂最中K2のストックのバスケットがはずれストックの用を片方だけストックの役割をほぼなくしたからなのでしょうが、、、

まったくもってつらい、、、。

久々に山のぼり中につらくて帰りたくなりました。

それでもなんとかがんばって尾根へとのぼりきりました。

尾根は割りと緩い斜面でシール無しでも歩ける程度だったのですが、山頂を取るまでの地形図には若干急な斜面がありそうだったので、シールははずさずにがんばりました。

残り1km

残り1km

のこり1kmの標識にはげまされながら、なんとか歩みをすすめていくわけですが、ストックのバスケットの紛失とシールはがれがあだとなり、なかなか歩ききれていません。

山頂直下のちょっと急な斜面までたどりついた時点でタイムリミットの12:00まではまだ少し余裕があったので、ばたばたとスキーで登ろうかとがんばってみましたが、残り100Mきったあたりで、片方のシールが半分以上はがれ、とうとうイヤになって両方ともシールをはずし担いでのぼりました。もちろんシートラの準備なんてしてませんから、スキーを手にもっての登行です。

なんとか緩いところまでついたのでスキーを下ろしはきなおしてやっと

奥手稲山山頂

奥手稲山山頂

山頂到着とあいなりました。

雪で展望ゼロ。

心折れた状態で下山とします。

下山の滑走はというと、初めてのテレマークスキー、

まったくいうことをきいてくれません。楽しい予定だったすべりにも裏切られ、ただただ苦痛の下降となったのです。

これは山の前に要練習です、、、。

 

 

札幌50峰 37/50 奥手稲山(948.9m) GET

撮影場所
札幌市南区定山渓
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

大友掘を歩く。

大友掘を歩く。

札幌市は碁盤の目のように区画させた街としてしられています。

道に迷っても区画を角々ごとに一周すれば元の場所に戻れるので、初めてきたかたにも安心な街です。

でも、たまに区画と区画を斜めに突っ切るような横道があったり、直線基調の道のなかになぜかぐにゃりと曲がった小路があったりします。

そんな道は河川跡や用水を埋め立て跡だったりすることが多いので、わたしのような川好きにには好物な道だったりします。

そんな道をなんてタグをつけてこのブログでも紹介しています。

そんな私が、東区役所あたりから北13条東16丁目あたりまで走る斜めどおりを見逃すわけもなく、いろいろ調べていたのですが、、、。どうやらこの道路、元々が札幌開拓期に作られた陸運のための道路だったようです。

ところが、この道の先にあった元町付近の大規模農場「御手作場」が、川好きの私にもささってくる痕跡を残していたのでした。

この御手作場、明治維新の前、幕命により札幌を開削していくために任地した大友亀太郎が着手をした大規模農場で、大友は、この農場から札幌中心部への物資の運搬に先述の斜めどおり「牧場通り」を開削をし、さらに陸運ではカバーしきれない規模の物資の運搬のために、物流のための運河「」の開削をおこなっていたのでした。

そのルートは、

大友掘推定ルート

大友掘推定ルート

上の写真のようなルートになっています。

そうです!札幌の中心地を流れる人口河川、の元となっていった運河なのです。

そして、この大友亀太郎さんは、札幌開祖の一人として今でもしたしましれている人なのです。

川となれば、私の興味は盛り上がります。

実際に歩いてみようという気分になってきまして、いってきました。

スタートは、現創成川から分かれ東進を始める札幌中央郵便局の交差点あたりからとします。

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石狩街道が走り、西側には札幌駅がありJRタワーがその巨躯を誇り、まさに札幌の玄関口のすぐ裏手からのスタートです。

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旧テイセンボールがあった場所あたりから大友掘は東進をはじめているようなので、その横の道をたどることとしました。

あたりはしっかりと区画整備されており、まっすぐな道路をバウとともにあるいていきます。

大友掘跡を示す地図では、ここから現在の東区役所あたりまで斜めにまっすぐすすんでいるようなのですが、それが現在の区画の中ではかないません。それこそ碁盤の目をあみだくじのように進むしかないのです。

しばらくすすむと、

斜めの通り発見・

斜めの通り発見・

旧牧場通りであろう斜めどおりをみることができます。

この道を選ばずに旧牧場通りを離れていた大友掘の跡をたどってみようと東3丁目の一方通行をすこしだけ北上しつつ東進しつつすこしづつ東区役所へ向かうことにします。

北海湯

北海湯

北7条通りにでて東進すると札幌文化遺産百選に選ばれている、北海湯をみることができます。レンガつくりの2階建て、明治40年ころに建てられた大衆浴場だったようで、現在はSTUDIOとして営業されているようです。

この北7条通り、交通量も多く幹線道路の役割もある通りなのですが、この北海湯のすぐそばには、

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こんな木造の商店がまだのこっていたりしています。

東区のこのあたりは、路地にはいっていくと明治期から平成の今まで建造物がパッチワークのように入り乱れて存在している地区で街並や建造物に興味を持っている方々にはなかなか面白い場所かもしれません。

今回はそんな街並散策はほどほどに先を進むこととして、高崎商店の交差点を左に折れ東区の一大ショッピングゾーンへと入りこみます。

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この大きな駐車場を川に沿ったつもりで斜めに進んでいきます。

ここから東区役所までは、また碁盤の目のような道をカクカクと曲がりすすみつつ進んでいきます。

東区役所

東区役所

今回の最初のマイルストーン東区役所に到着しました。

かえってきてしったのですが、この東区役所の裏手あたりに大友掘を埋め立てた跡に作られた札幌市道の跡があるとのことでした。地図で見てみるとそれっぽい道にあたりをつけておいたので、今度いってみようと思います。

ここからは、本来ならば北光線に沿って地下鉄東区役所前までいくのがよかったのでしょうが、曲がる道を一本早くまがってしまっています。後述の地図に赤いルートで示したところが本来歩く予定の道です。

ところがこの間違いのおかげで、

光星緑地

光星緑地

緑地に出会うことができました。

緑地ってのは、

緑地は、法律上では「緑地保全地区」といい、法律 第七十二号 都市緑地保全法 第三章によると『都市緑地保全法都市計画法(昭和四十三年法律第百号)第五条の規定により指定された都市計画区域内において、樹林地、草地、水辺地、岩石地若しくはその状況がこれらに類する土地が、単独で、若しくは一体となつて、又はこれらに隣接している土地が、これらと一体となつて、良好な自然的環境を形成しているもの』とされている。

とされていて、だいたい平坦地の場合は、草地か水辺地跡につくられているものなのです。

いままでの道のりの中河川の痕跡をみることがまったくできなかったのですが、もしこの光星緑地が今回のターゲット大友掘りに関係なくとも、はたまた水辺そのものにさえかかわりなかったとしても、もしかしたら川の跡?なんて気持ちがわいてきました。

メムを形どったような花壇?を写真に収め、光星高校へと向かいます。

光星高校

光星高校

このあたりの光星という地域名の由来となった高校です。地区名が学校名由来ってのもめずらしいのですが、この光星地区の地区名の変遷は、鉄北→北光→鉄東→光星というように、わりと新しい呼び名のようです。それにしても鉄の字があてられているように、鉄道が開通してからの呼び名なので、大友掘が開削されていた時代の呼び名は今には残っていないのでしょう。

ここにきて、突然アイフォンのバッテリーが飛んでしまいました。山に行くときは命にもかかわるので予備バッテリーをもっていくのですが、街中ではもちあるきません。でもさすがに冬のこの時期だと街中でも気温は低くなるわけで、当然それが原因でバッテリーが切れたわけで、、、。ここからどうしようかとおもいましたが、天気もいいことでしたので、このまま散策を続けることにしました。

ここからは昔の地図を思い出しながら、大覚寺前の斜めどおり、旧牧場通りを目指して若干南下をします。

斜めどおり到着

斜めどおり到着

ここでまた道迷い。

本来のルートは、後述の地図に赤い線でひきました。こちらの道を通ったほうが、大友掘のルートに近いでしょう。

それはさておき後はこの斜めどおりを道なりに東16丁目まで進みます。

北12条東16丁目五叉路

北12条東16丁目変形交差点

斜めどおりを含んだ変形交差点のそのさきに見えるガソリンスタンドのむこうに今回のゴール地点があります。

大友公園へ

大友公園へ

写真に見えるJAさっぽろのうらて、少しくぼんだ場所に

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大友公園

 

大友掘が伏古川の旧流路へと水をあずけた碑のある大友公園へとたどりつくのでした。

唯一今回のルートで明確に河川跡だとわかるくぼ地です。

住宅地の一角に設置されているこのとても小さな公園には大友掘のことや札幌の開拓にかかわる重要な場所であることを示すボードが掲げられています。そしてこの公園の裏手には札幌郷土資料館があります。

IMG_3968

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1980年に発掘調査がなんてかかれています。

札幌郷土資料館

札幌郷土資料館

今回のルート上、まったく河川の跡であろう場所に出会うことができませんでした。

人の手によって創られて、人の手によって埋められた水路はかくも痕跡を残すことなく、土地から消えていくものだなのだと、

このボードの文言によって改めてしることができた散策でした。

撮影場所 札幌市東区 光星地区
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

旧伏籠川と学田川(旧伏籠川支流)の合流点

旧伏籠川と学田川(旧伏籠川支流)の合流点

 

SF映画にでてきそうな沈砂施設をもったの最下流。

この先の鉄格子の向こうには、暗渠に流れる、がこの川からながれてくる水をまちうけています。

旧伏籠川は札幌と石狩を結ぶ大幹線道路、石狩街道の下を流れていきます。

またこの石狩街道沿いの反対側には札幌の礎ともなったもながれています。

そんな大きな幹線道路脇でひっそりと人知れず旧伏籠川はながれていき、茨戸福移通りのあたりで、伏籠川と合流を果たします。

旧とついているのだから、きっと現伏籠川の旧流路かというと、1916年の地図ではどうやらそうではないようです。

ただ、伏籠川はいろいろな変遷をたどっている河川なので、もしかしたらどこかの時点で、この流路を通っていないとはいえないのも現実です。


本日写真を撮った場所は、篠路と太平の境目、学田通りと名づけられた道路と前述の石狩街道が合流する付近なのですが、この学田通りにそうようにながれているのが、学田川です。

学田川、見た目も排水を主な機能とした河川にみえます。

上に載せている今昔MAP上でも、用水路のしるしと里道のしるしが並行してしるされています。

その用水路のしるしはその先、琴似川にはあわせていなく、途中で止まっています。

また、現在の札幌市の河川区分でも、丁度そのあたりで学田川の流路は終っています。

と、いうことはこの学田川、琴似川(現在の旧琴似川)から水を引いた用水路としてはなく、付近の湿地の排水を目的とした排水路だったのではないかと推測がたちます。

そして当然のようにその排水路の維持管理のために里道がつけられていて、それが現在の学田通りになっているのではないでしょうか。

学田通り

この学田川の起点とされている地点まで今度あるいてみて、また旧琴似川にぶつかりそうな場所も視察をして、今回の持論の検証をおこなってみようと思います。

撮影場所 札幌市北区篠路1条1丁目1−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点~盤渓山登山~

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点

雪が舞い降りるクリスマス。中央区の山間部、盤渓地区の奥、盤渓市民の森の入り口付近で合わせる、の合流点を訪れました。

札幌市の河川区分では、丁度ここから盤渓川の名称となるようですが、もっと奥まで川筋は伸びています。

ここのポイントは妙福寺というお寺への連絡道を挟んで、山側に向かって左から盤渓川が道路の下をくぐり右側に流れている無名川と合流する地点となっています。写真では残念ながら合流ポイントはみきれてしまっていますが、こちらの写真のほうが、冬の季節感があり好きな構図なのでtopへと掲載しました。

ところで、無名川、、、、、。

別に私が勝手につけたわけでもなく、空知総合振興局の土石流危険渓流一覧から調べだしたものです。

この一覧表には札幌市内に流れる小さな沢に「無名川」として命名している河川もわりと多いようです。

ほかにはあきらかに通称・愛称のような名前の河川名も多く、見ていて飽きない一覧ですので、見てみることをお勧めします。

リンク→空知総合振興局土石流危険渓流一覧

 

ところで、この盤渓川はその名の通り、盤渓山から流れ出る河川です。2015年版の北海道夏山ガイドに掲載されて夏道もあることが、広く知られたようですが、それまでは冬の気軽に雪中登山ができる山としてしられていました。

そこで、今シーズの雪山初めとしてこの山を登ってみることにしました。

・・・・とはいうものの、三菱山(ばんけいスキー場)で山スキー体験してきたので、厳密には今シーズン2座目ですが・・・・
詳しくは、ヤマレコに記録をアップしていますので、こちらをみてみてください。

今シーズンの冬装備として、ワークマンの防寒ストレッチウェアと同じくワークマンの格安手袋を新調しましたので、その使い心地もためせるでしょう。 さらに久々の雪歩きなので、スノーシューもザックにくくりつけてスタートです。

最初は、妙福寺へとつながる車道をテクテクあるいていきます。

道路がカーブをしだすあたりに、

入山場所

入山場所

山火事注意の大きな看板がくくりつけられている木のあたりから入山します。

天気予報は降雪だったのですが、案外晴れ間がのこっており、気持ちよく歩くことができそうです。

かなりな人たちがこの山に入っているのでしょう。しっかりと踏み固められたトレースが遊歩道のようについていました。冬道でこんなに明瞭な道に出会ったことはないので、気分は夏山登山道をあるいているようでした。

しばらくあるくと、

盤渓川渡渉点

盤渓川渡渉点

盤渓川を渡渉するポイントになります。左岸の歩幅程度の細い沢を渡るわけなのですが、雪道での渡渉は初なので、かなり緊張をしました。水に濡れたら帰る気満々でえいやっと、川を渡ります。

無事にわたりきった後は遊歩道並みのふみ跡にみちびかれ林の中へと分け入っていきます。もちろんそんな状態なので、スノーシューをつけることもなく、また軽く雪が積もり、ふみ跡も程よくグリップするので、軽アイゼンもつけることなく、緩い傾斜を快適に登っていきます。

遊歩道のようなふみ跡

遊歩道のようなふみ跡

こんな快適な道を標高450m地点くらいまでいくと、

盤渓山が見えてきます。

盤渓山が見えてきます。

木々のあいだから盤渓山の稜線がみえてきます。

札幌の低山らしく、木々が密集した藪山なのですが、この時期は葉もないので、冬の木漏れ日が林の中までしっかりと届く気持ちのよい日差しを味わうことができました。

このまま天気が持ってくれればいいなと思いながら、トコトコと今回使っている尾根ともう一本南側の尾根が合流する場所あたりまで、来ると雲ゆきがあやしくなり、山頂下の急登区間になると見事に雪がおちてきました。

山頂下の急登区間

山頂下の急登区間

傾斜は奥三角山や、兜峰の急登のような傾斜具合なのですが、斜面が広く平均して同じ傾斜なので、直登ではなく斜めに斜めに登るようにふみ跡がついていましたので、それにしたがって登っていきます。

そして程なくして山頂へと到着。

盤渓山山頂

盤渓山山頂

展望自慢の山とのことでしたが、さすがに雪が降っているとその自慢の展望を楽しむことができません。

雪も風も強くなってきたので、そそくさと山頂をあとにしました。

一休みできそうなところを探して登って着た道をピストンでおりましたが、空模様も回復の兆しどころかどんどん雪と風が激しくなる始末。

のぼりには遊歩道並みの明瞭だったふみ跡も、20分前に着いたはずの私の足跡さえもきえていました。

雪山ならではの緊張感です。

降雪時のウェアの機能を確かめるのにも丁度よかったかも知れません。

果たして、その撥水性はというと、残念ながらイマイチといわざるおえませんでした。雪が降らないような状況でしたら、満足に足りるものですが、雪が降るとやはりつくりの弱さがでるのか、若干しみそうな気配がしてきます。

今回のような行動時間が短い山行だと許容範囲ですが、もっと長い時間を行動することとなったりとか、標高が高いところで行動となると、不安な感じがしました。

あと手袋も変に群れるので、突然風がついたりして体感温度が急激に下がるような状況だとこちらも不安な感じがします。

まぁ、今シーズンの冬山の計画としては、8時間以上の行動時間をかける山は登らないつもりなので、この装備で通そうかとはおもっています。

そんなこんなで、スノーシューは最後まではかずに雪面を快適に駆け下りて無事に下山となりました。

 

撮影場所 北海道札幌市中央区盤渓450
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 sony DSC-W170

 

円山不動の滝(円山川)~神社山・円山縦走~

円山不動の滝(円山川)

190万都市札幌の中核、中央区の住宅街の中に滝が落ちていることを知った。

住宅街に落ちる滝といえば、精進川の滝が色んなメディアでも記録されているし、このブログでも2度ほど訪れた。だが、場所は豊平区平岸。住宅街のど真ん中とはいえ、札幌の中心部からは若干離れている。

ところが、このは、札幌の中心部から少しだけ離れた円山動物園から歩いて約1キロのところにひっそりと落ちている。しかもこの滝を落とすはそのほとんどを3面護岸の水路のような様相なのだが、このあたりだけは原始河川のような姿を残し、その滝の名の通りお不動さんを祭った祠もある。信仰の滝なのだろうか。祠にはお供えがあり絶えず誰かがおとずれているのだろう。だた私のように物見遊山で訪れるひとは先述の精進川の滝よりも圧倒的にすくないだろう。アクセスの不明瞭さがそうさせているのだろうか。それとも紹介されることが少ないからなのだろうか。

ここへのルートとこの日登った札幌50峰の神社山と円山へつないだGPSトラックを下記に示し歩行記を記す。

スタートは、円山公園や北海道神宮を訪れるときに利用するカービススカイナー南1西28 のコインパーキング。

ここから円山公園の中を走る南1条通の坂をのぼっていく。

DSC_0007

ややしばらく進むと円山動物園が見え、その後ろに神社山がその姿をあらわす。

円山動物園と神社山

円山動物園と神社山

藻岩山麓通と交差してから藻岩山麓通を南下して緩い坂道をのぼっていく。

途中隆光寺への案内板に従い住宅街の中にはいっていく。おもいもよらなかった傾斜の坂道に体が丁度よく温まる。目の前に明らかに登山ルックをした3人組が先行していた。こんな住宅街をそんな格好であるくってことはこの三人組も目的は神社山かとおもいつつ、履いているキャラバンスタンダードの靴紐を締めなおし傾斜を登る。この坂道のピークに当たるところが隆光寺。なかなか良い眺望がえらた。そこを少し過ぎたところに、

神社山へのとりつき

神社山へのとりつき

とりつきやすそうな場所をみつけたので、この場所から登ることにする。取り付いてはみたものの割りと急な傾斜と背丈ほどの笹藪に突入したのでカメラのレンズキャップをおとしてしまった。携行していたカメラはNIKON D3000 レンズは日本光学ロゴの古い35mm f/2 。レンズキャップが取れやすい懸念があったもののかまわず首からさげていったが、案の定おとしてしまった。2度ほどこの藪の傾斜を上り下りしたが差さと落ち葉の中でキャップを探すのは難しい。藪漕ぎの中、剥き身のレンズをさらして歩くのは抵抗がある。あきらめカメラをラップにくるみザックにしまうこととする。iPhoneもあるのでこの山行中はそちらで撮影することとする。

ファイル_001

胸あたりの笹薮を漕ぎ尾根らしきところにたどり着くと、神社山とピークが見える。事前に地形図から読み取り想像していた山容とはことなり神社山ピークとコルをはさみ西側にもちょっとしたポコがあった。トラバース気味にコルへと進むこととする。傾斜がついてくるとうるさかった藪も少し薄くなり気持ちのよい山歩きの気分が味わえた。

神社山コル

神社山コル

コルにたどり着くと、葉を落とした木々越しに札幌の街並がはっきり見える。落葉期以降の景観なのだろう。もう少し樹林が薄ければとおもいつつも、ピークへと向かうこととする。

ここからピークへはあっという間にピーク(標高237m)へとたどりついた。標高差はそれほどないので、景観は先ほどのコルとほぼ変わらず

神社山ピーク

神社山ピーク

写りはえに変化はなし。

ところで先ほど住宅街で先行していた三人組がやはりこのピークにいた。今日は札幌近郊の山をいくつか回るとのこと。誰も来るはずがないと思ったら私が来てびっくりしたともいっていた。札幌50峰に数えられているだけあって、こんなマイナー山でもだれかかれかに会うものだ。以前夏の迷沢山に登ったときも同じような台詞を聞いた。

降りるのはどこからときかれたので、道立特殊教育センターあたりにおりようかと思うと答えたところ、登ってきたところとは反対側の北側の尾根に道がついていると教えてもらった。果たしていってみるとしっかりとしたふみ跡になっている。

北側のふみ跡

北側のふみ跡

結構な人が登っているのだろう。開削された様子はないがここまで明瞭に踏み跡になっているとは驚きだ。せっかくなのでこのふみ跡をたどって下山することとした。

降り口は、当初予定をしていた道立特殊教育センターからはずいぶん離れ、山体の北側へとたどりついた。降りる直前になると住宅街が見え、人様の庭に入り込まないように注意をしながらまたまた藪をこぐこととなった。

本日の目的の一つを終え、メインである不動の滝を目指すこととする。

藻岩山麓どおりを再度登り返し、界川へとの分岐をそのまま直進。幌平峠への看板がある辺りから

不動の滝への分岐

不動の滝への分岐

細いわき道を伝っていく、丘の上に立てられている瀟洒な住宅の街並から一点して、農村・山村の道のような様相となり円山川に沿ってあるくこととなる。

最終民家の脇を抜け、少しあるくと、

円山不動の滝

円山不動の滝

お目当ての不動の滝へとたどりつく。がけ下のあまり日が当たらない場所でこじんまりとしてはいるが、充分に信仰の対象となりえそうな雰囲気がかもし出されている。

このあたりを散策して思ったのだが、この後向かった円山も含め信仰の対象の自然物や寺社仏閣が多いことに気づく。

和人が入植して100数十年。開拓使がおかれた道庁あたりからこの山間部は充分に自然の驚異の尖兵だったのだろうし、その中に神々をみるこにはうってつけの神秘性があったのだろう。手稲山や、阿部山のように採掘のために使われ近代化の歩みの同調していった山々や定山渓のように景観の山とは違い、ここに定住していった人々の精神性がそのままパッケージされ、今に残っているような感じがした。

そんなことを思いつつ、ついでなのでこの滝の後に円山に上ることにした。

円山西町から円山を眺める。

円山西町から円山を眺める。

今回は、いつも使っている八十八ヶ所口の反対側を歩いているので動物園裏口から登ってみることとした。

円山動物園裏登山口

円山動物園裏登山口

普段はくだりで使うルートだが、のぼりでつかってみると、どんなもんだろうとのぼってみると。

DSC_0058

20分もかからずに山頂へ到着。

円山山頂から

円山山頂から

先ほどの神社山、不動の滝とはうってかわっての展望良し。そして人も絶えず上りおりをしている。登山ルックの人、普段着の人、小さい子をつれて登っている人など沢山。この展望を見れること、札幌一有名な都市公園円山公園の一部のような扱いであることを考えれば当然なのだろう。

ここの動物たちはリスは当然。小鳥さえもひとなれしている様子で、

山頂の小鳥

山頂の小鳥

人に臆することなく小鳥がよってくる。周りを見るとえさのようなものがあちこちに。これには野生動物とのかかわりを考えると、少し考えらされた。

山頂で一休み後、八十八ヶ所口へ下山することとした。

くだりのタイムものぼりのタイムと同じ位だったことを考えるとこちらのルートは若干長いのだろうか。

八十八ヶ所口

八十八ヶ所口

合計8km強。おもったより歩いた散策だった。

札幌50峰 36/50 神社山(237m) GET

撮影場所 札幌市中央区円山西町5丁目
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / iPhone 5c