豊平川とオカバルシ川の合流点 (硬石山より)

豊平川とオカバルシ川の合流点

久々の俯瞰写真は、木立の間から垣間見るの合流点です。

丁度写真からは見切れてしまいましたが、藤野4山の一つ藤野富士を源に藤野の市街地を流れ硬石山のふもとで豊平川と合流を果たすオカバルシ川。インターネットの情報を探してみても、この川自体の記録はあまりなく、ウォーキングなどの経路にある川としての紹介が多いようです。支流としてポンオカバルシという河川もあり、語感からアイヌ語のようなのですが、その由来の情報は得れず、もっとアイヌ語も勉強しなきゃいけないかなと思う次第です。

撮影場所は、札幌50峰に数えられている硬石山の峰の一つからです。天気の良かったこの日に硬石山への山行もおこなってきました。

では、その山行記といきますか。

今回はジオグラフィカで記録したGPSログをグーグルマップに読み込ませて地図を表示させてみました。

スタートは黄色のマーカーのところ、進路は反時計周りです。

スタート地点

硬石線南の沢側冬季通行止めゲート
スタート地点

スタート地点は硬石線の冬季通行止めのゲートからです。いろいろな記録をみてみるとだいたいこのあたりから各人それぞれ取り付きを探しているようなので、私もそれにならってみました。が、、、、ここの左側は南の沢川の割りと深い沢地形、しかも雪解けもすすみ程よいスノーブリッジもなく、、。ひたすら硬石線を歩くことに、、、。

で、やっとたどり着いたのが南の沢市民の森の入り口でした、、、。

南の沢市民の森入り口

南の沢市民の森入り口

あとからしったのですが、この硬石山線この時期工事をしていたらしく立ち入りが制限されていたようです。到着した段階では、人もいなかったので堂々と歩いていたのですが、、。(地図のマーカー茶色の地点です。)

ここからスノーシューを装着し雪面へと歩きだしていきました。雪質は表面カリカリの薄い層、中はざくざくのシャーベット状となっていました。少しでもラッセルのないことを期待しての早めの時間の出発をしたので、予想どおりでホクホク気分で歩き出します。尾根の右手に藤野の街並が見え自然歩道上なのでわりと広めの林間コースです。朝の光と気持ちのいい空気を吸いながらこつこつとあるいていくと、最初の山場276ポコが現れます。

276co

276co

2~3日前のトレースもみえますね。最初の急登なので気合をいれて所々ジグをきりながら登っていきます。マップでは紫の場所です。ここまではスタートから約1時間くらいはかかっていてほかの人たちの記録からみると超スローペースなのですが、それでも自分としてはなかなか快調なウォーキングでした。このこぶをのりこえると、、、雪山といえども登山道のない藪山の洗礼を受けることになるのです、、。

倒木祭り!

倒木祭り!

ご覧のように密集した林の中、且つ倒木がいくてをさえぎります。しかも雪解けもすすんできているので、木の根開きもおおきくなり、倒木との隙間でいきなりズボーと来る場所もありそうな気配。初心者にはなかなかきつい洗礼です。それでもなんとか時間をかけてゆっくりと標高をあげていくと、今度は倒木&超痩せ尾根コーナーとなります。

痩せ尾根エリア

痩せ尾根エリア

痩せ尾根エリアその2

痩せ尾根エリアその2

ドキドキしながら痩せ尾根進み、写真のように木の根元からごっそり倒れた倒木をどうやって巻こうか考えながら歩くこととなりました。先ほどの倒木エリアも気持ち的にかなりつかれましたが、この痩せ尾根は疲れとドキドキが合わさって妙に神経が高ぶります。 マップのマーカーは薄い黄色のところです。かなりなアドベンチャーな気分を味わいつつ痩せ尾根エリアをクリアして少しだけ広い、けどきつい登りをのぼって、スタートから2時間半をかけて、

硬石山西峰

硬石山西峰

西峰へと到着しました。(マップのマーカーは赤です)天気は快晴、たまに強めの風がふくけどかなり気持ちの良い山頂気分でした。標高は397m。三角点のある硬石山本峰は370.8 m。本峰よりも高い西峰。ご丁寧に標識もあります。そして近くの木には硬石山山頂は東に500Mの標識もあったりしています。少し眺望を楽しんだ後本峰へと向かいます!、、、が、ここらへんから帰りのルートを変えようという気分がわきたってきました。だって、、、さっきの倒木&痩せ尾根を歩く気にはならなかったので、、、。しかもここから一旦わりと急なくだりをおりていくし、、、。ただ、このくだりの雪質結構サクサクな感じで適度にグリップが効いてこの日初めての気持ちの良いウォーキングができました。

そして、コースはTOPの写真をとった前コブへと向かうのですが、この前コブ、、結構な曲者です。どこを通ると効率的かと考えて巻きながら斜めに登ろうとしたのですが、雪が割りとふかくしかも湿り気があるのでなかなかグリップしてくれません。そんな悪戦苦闘を硬石山名物のミズナラの巨木さんが静かにみまもってくれていました。

硬石山名物ミズナラさん

硬石山名物ミズナラさん

そしてとれたのが、TOP写真となります。

そしてスタートから三時間かけて、やっと硬石山山頂へとついたのでした。

硬石山山頂

硬石山山頂

ここから採石場方向へ降りると眺望が得られることを知ったのはかえってきてからインターネットでほかの方の記録を見てでした。ここまできたら一仕事終えた気分になりかえる算段をするのが人情というものですよね。

で、この山頂約10分休憩と帰るルートの考察をやっていました。GPSログをみていただければわかるとおもいますが、帰り道は前コブ、西峰を谷側をトラバースしてなるべく登り返しのないルート、そして今回の往路よりも人がはいっていそうなな最短ルートを選びました。

ところが、楽をするために選んだこのルート、それほど楽ではありませんでした。谷側のトラバースはかなりな傾斜とクラストした雪面と所々に現れる雪面のヒビにひやひやしながら、帰りの尾根は往路と変わらないくらいの傾斜を往路と変わらないくらいの倒木の量を超えながらでした。

結局山頂からの下山にも2時間くらいかけてしまいました。

そしてやっとのこと

無事下山

無事下山

下山してきました。

ただ、今回の山行、常に眼下には藤野の町や南の沢の町が視界にはいってくるので、その点はすこし安心できる山行でした。

札幌50峰 13座/50座 (硬石山 370.8m) GETしました。

撮影場所 札幌市南区 硬石山
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

豊平川と穴の川放水路の合流点

豊平川と穴の川放水路の合流点

そろそろ、街の中の雪も消えかけてきた札幌です。そんな日に訪れたのが、ここの合流点です。大都市札幌の豊平川は、その各流域ごとにいろいろな姿をみせたのしませてくれますが、札幌の街区としての様相が見え出す、ここ南区の藤野から石山にかけての姿は、上流の急峻な渓谷美から、すこしずつ都市を流れる大型河川としての鷹揚な姿が混ざりあうような得もいわれぬ美しさを見せてくれる場所と私は思います。定山渓から続く山塊を背後に広い川幅を激しく流れてくるその姿は四季折々とても絵になります。そんな中でもこの石山大橋から眺めるこの時期の早朝は格別です。そんな日の写真を撮れてホクホクした気分で次の目的地へと向かうことができた朝の瞬間でした。

 

撮影場所 札幌市南区 石山大橋
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000

小沼川跡を歩く その2

小沼川跡を歩く その2

散策の続き、上流部菊水上町側をあるいてみます。

小沼川は、札幌東高校あたりの湧き水を水源とし途中をあわせ、菊水元町9条1丁目当たりでと流れを合わせへと流れを注ぐ川です。湧水を源とするのですから泉が枯れれば流れもなくなり川は埋め立てられます。そして残ったのが、菊水元町側は以前のエントリーの通り南7条米里通り。そして今回歩くのが菊水上町川に整備された、旧小沼川遊歩道です。

以前の流路は、今昔マップをみてみてください。

今回は、TOPの写真に写っている菊水上町側の小沼川跡と鉄橋をスタートし、札幌東高校をゴールとします。TOPの写真の右側に流れているのが小沼川の跡になります。小沼川自体は埋め立てられて地図からは消えていますが、その流路を利用して排水溝とでも利用しているのでしょうか、水の流れを見ることができます。ちなみに線路をはしっているのは、寝台急行はまなすです。通常運行の車両としては北海道で最後に残ったブルートレインです。

では、スタートしてみましょう。

スタート DSC_0031旧小沼川遊歩道の東端はこんな感じまだまだ雪に半分くらいは覆われています。前回の探索の際長靴をはいていったおかげかかとを軽い靴ずれにしてしまったので、今回はスニーカーにしたのですが、まだちょっとはやかったようです。早朝で気温もあがりきっていないので、そんなにぬからないかと踏んで雪の中藻すすんでみます。雪の途切れた道端には、

早くもふきのとうが

早くもふきのとうが芽吹いてきました。

春の息吹を感じられるような緑がみえはじめてきました。それでも3月の札幌、雪のたまりはそこかしこにあります。

菊水上町4条2丁目DSC_0034東端の遊歩道の終りと次の遊歩道の菊水上町4条2丁目あたりは、こんな感じで雪が厚く残っています。

目印がなく雪の山を登るのも少しきがひけたので、1メートルくらいはなれて平行している普通の道路を巻いてすすみます。

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菊水上町4条1丁目から菊水上町3条1丁目の遊歩道扱いになっている道路は割りと道幅もあり、両脇に宅地っぽく住宅が綺麗にならんでいます。くねくね遊歩道もここで終りか~と少し残念な気持ちで歩みを進めてみると、

DSC_0037

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そんな思いをきれいに裏切ってくれるこのクネクネと残雪が3条1丁目の真ん中あたりからはじまりました。ただ、この突き当たりは数年前にお目見えした平和大橋の基部になって遊歩道は一旦分断されます。

ちょっと残念な気持ちで、平和通りを渡し向かいの道路にたどりつき、遊歩道をさがしてみると、、、。

DSC_0044

でました!雪の山にうまった遊歩道!

先ほどのように1mくらいしか離れていない巻き道はみつかりません。ここで迂回してしまうとなんだか負けてしまうような変な意地がわきあがりバウと一緒にこの雪の山にチャレンジをします。雪自体はぬかる場所はそれほどなく、ザクザクと歩みを進めることができました。

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菊水上町2条1丁目を斜めに進み雪山を無難にクリアすし、また遊歩道を探すと、、

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またまたでてきました。雪の山の遊歩道。しかも今度は回りに民家がきっちりとたちならんでいるので、その家の屋根の雪がおちてきたのでしょう。山の稜線のような格好で行く手を阻みます。それでも、私とバウの川跡探検隊はめげません。あまり埋まらなそうな場所を探しながらザクザクと進み、

DSC_0050

最後の雪山をクリアしました。なんだか楽しい気分になってきたところで、菊水上町2条2丁目で一旦遊歩道は途切れます。iPhoneのジオグラフィカの地図を見ながら小道のありそうな方向へ歩みをすすめると、

菊水いずみ公園

菊水いずみ公園

菊水いずみ公園なる街区公園につきました。いずみ公園なんて、なんて意味深な名前でしょう。きっと小沼川にかかわりがあるのでしょう。この公園の中をさくさくとすすみ出口にたどりつくと、道路を挟んだ反対側に、またもや遊歩道を発見

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このまま進み菊水9条の横断歩道のある交差点へとでました。

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この交差点から東高校側をながめてみると、良い感じの弱三角形の建物とその奥にちょっとした道が。川跡ってのは不自然な建物と道路が多いのは決まりきったことなので、12号線を渡りのその斜め道を通って東高校をめざします。

すると、東高校のグランドの向かい側に、

小沼川のメム跡?

小沼川のメム跡?

民地なのでしょうが、少しくぼんだ広めの庭らしきものを発見。もしかしたらここが小沼川のメムの跡かもと思いながらゴールとしました。

今回のルートはこんあGPSログとなりました。

IMG_0201

前回のルートとあわせてみると、

IMG_0202

このようになりました。わりと忠実にたどれたかなと思います。菊水上町側は白石川のときと同じように、見所満載の楽しい探訪となりました。

撮影場所 札幌市白石区菊水上町4条2丁目52−11
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

 

小沼川跡を歩く

小沼川を歩く

 

さて、今回は札幌の河川跡としては割りと有名な跡をたどってみようと思います。

流路は、と同じく白石区菊水元町菊水上町を横断してで合流となります。

以前も掲載したこの昭和23年の空中写真をみてみると、前回歩いた白石川に平行してながれているところがうかがえますし、今昔マップの1916年の地図をみてみても、それは伺えます。

で、今回のエントリーでは、JR線を挟んで、逆川までの下流域を探索します。今回のTOP写真は残された小沼川の鉄橋付近から寝台特急カシオペアを撮影しました。ちなみにこの周辺は鉄道ファンの間では菊水S字とよばれ、もう少し札幌方のところに撮り鉄さんたちが毎日誰か彼かいるポイントだったりしています。

では、スタートです。

小沼川鉄橋・菊水元町側

小沼川鉄橋・菊水元町側

前回の白石川探訪のときと同じく、菊水元町側の派手な見所はあまり多くなく、最大の核心部はこの残された鉄橋でしょう。コンクリート製橋脚?と雪に半分埋まりかけ、しかも線路に平行している道路からもほとんど見ることもできず付近の整備工場の駐車場の奥にひっそりとたたずんでいる小沼川鉄橋。流路上で往時をしのばせる最後のポイントです。ここ以降は古い河川の形跡さえなくなり南7条米里通りが小沼川の跡地を悠々と縦貫しています。

小沼川オーバークロス

小沼川オーバークロス

線路からの下流域跡を走る南7条米里通りは、線路をアンダーパスによってわたっていきます。

 

1971年空中写真

1971空中写真
出展 国土地理院

1985年空中写真

1985年空中写真
出展 国土地理院

1971年の空中写真ではまだなアンダーパスもなく、白石川の流路もしっかりみることができます。また小沼川の流路もみることができます。1985年の写真では、アンダーパスはしっかりと整備されており、白石川の流路も見えなくなっています。現在の札幌市の街区に近くなっているように見えます。札幌にとっての高度成長期って本州とはちがって、1980年くらいからバブル崩壊直前の1988年あたりまでだったのかと思えるような写真です。

 

 

元町ストア

元町ストア

アンダーパスの連絡道路には道路整備によって取り残されたかのような商店の形骸がありました。 多分アンダーパスが整備される前まではこの踏み切りのそばには、お店が立ち並んでいたのではないでしょうか。そんなことを思いながら歩みを進めます。

アンダーパス
北13条北郷通りとの交差点
上白石神社
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アンダーパスをぬけて地上に出た後程なくして北13条北郷通りと合流をします。その後は上白石神社あたりで白石川と合流をはたし、また緩いカーブを描きます。

地図を見てみると、丁度北13条北郷通りとの交差点あたりが豊平川と一番近づいています。距離にして100メートルもないでしょう。1916年の地図を見てみても、逆川へとながれをあわせる前まではこのポイントが、現在と同じく、豊平川に一番ちかづくポイントです。

そもそも、豊平川は札幌扇状地を形作っているわけなのですが、開拓がおこなわれる前までは、ことあるごとに流れを変え取り残された川は支流となり、札幌北東部は見事に川だらけになっていたようです。どうやらこの小沼川もそんな取り残された川の一つであったという話もあるようなないような、、、。地盤にしみた水がメムで再度湧き出してきたとも思えます。

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さて、話を歩みにもどすと、北13条通りとの交差点からすこしあるくと、今度は環状通りとの交差点がまっています。現在はかなり交通量の多い2つの道路、片方は小沼川に沿って米里までと導く道ですが、果たして環状通りは、、。

今昔マップで昭和52年の地図を見てみると、豊平川をわたる橋はありませんですが、環状通りの道筋はしっかりありました。豊平川は都市を流れる大型河川としては類を見ないような急峻な河川だったそうで、貧弱な工法でつくった橋は洪水などが起きるとすぐに落ちてしまったようで、札幌市の橋の建設はわりと遅れがちだったとききます。

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環状通りとの交差点を過ぎると、緩やかな右カーブを切りながら逆川へと向かっていき小沼川の流路は終了となります。

今回の川歩き割と長い道を歩きました。街の中の道は雪もほとんどなくなりそろそろ春の装いといったところでしょうが、なんとこんな日に長靴でパタパタ歩いてしまいました。長靴に中敷をいれていないでの、かかとのあたりがすれてきて、軽いやけどっぽくなってしました。そろそろ待ち歩きはスニーカーへときりかえなきゃですね。

小沼川流路下流

今回の小沼川跡下流域のGPSログです。ほぼ南7条米里通り上です。

 

撮影場所 札幌市白石区菊水元町1条1丁目7−22
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000/iphone5c

 

白石川跡を歩く その2

白石川跡を歩く その2

今回は前回エントリーの探索の続きです。

おさらい

”白石川の流路は、 白石公園あたりにあったメムを源に小沼川と並行してながれ、上白石神社あたりで小沼川に合流をします。その後は逆川→豊平川へと、どんどん合流を進めていきます。”

では、本文

今度は線路を挟んで下流域を歩いてみたいと思います。ちなみに下流域側の鉄橋は、この写真のキハ143の先頭が差し掛かりそうな白い柵のようなところに当たります。札幌方へ向かう線路側の鉄橋は鉄橋らしくなっていましたが、こちら側はもはや鉄橋とはいい難い状態でした。多分、札幌方の線路は千歳線と函館線が豊平川をわたったあたりで分岐をしていたころの昔から使われている経路なので、鉄橋はそのままのこっており、こちら側は両線の分岐がもっと奥、平和駅のあたりでおこなわれるようになってから作られた路線なので、河畔が整備された後に新たにつくられたのでしょう。

その辺の変遷は、下記に埋め込んだ今昔MAPというWEBサービスの左メニューから年代をかえてみると見て取れます。ちなみに、1976年までの地図だと千歳線への分岐がこのあたりでおこなわれていたのがわかります。

この今昔MAPで1916年の地図を見てだいたいのあたりをつけてあるいてみることとしました。

まずは、

スタート

スタートです。

JRの線路の函館線・旭川方面、千歳・苫小牧方面側の白石川の出口からスタートします。1916年の地図をみてみるとここら若干右へ湾曲をしているよです。そこで道に沿いながら十字路を右にまがってみると、

菊水元町ポプラ公園

菊水元町ポプラ公園

菊水元町ポプラ公園という街区公園がありました。地図をみてみるとこの公園台形型に区画がきられています。近隣の区画はわりと四角に近いのですが、、、こうい区画のきり方は割りと川の跡をつかったりしていたりします。今回の核心部はこの台形型の公園のような気がします。

なぜかというと、前回のように明らかに川道を想像させるような目だった特長がなくきっちりと最後まで区画整理された道を歩いてきたように感じるからです。

IMG_0146

IMG_0147白石ポプラ公園を出ると、このようにまっすぐ整備された歩きやすい道を東に向かって歩いていきます。

昔の地図をみてみると途中で、川道は左にカーブをしていたので、だいたいここらあたりかなと思うようなところから、左折をしてみました。

IMG_0148

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左折後しばらく歩くと、細い道がみえてきたので、そちらを右折し、進路をとることとします。

この細い道も所謂生活道路のような感じで、川の跡をかんじさせるようなものではありませんでした。

 

そして、道は北13条北郷通りへとぶつかります。

北13条北郷通り

北13条北郷通り

この写真のENEOSの看板のよこが先ほど歩いてきた道です。この地点はすぐそばに南7条米里通りの交差点があり、すぐに目指す上白石神社が見えてきます。南7条米里通りを渡ると、

上白石神社

上白石神社

前庭の車寄せと大きな松ノ木のせいか都市化の進んだ地域にある小規模な神社としては立派なたたずまいにかんじます。祭神は大山祇神、山から下りてきて恵みをもたらすとされる神様として信奉されているで、谷地を切り開き、故郷仙台白石のように豊穣なる地としてねがった人々の守神としてここに鎮座しているのでしょう。

ちなみにこの菊水元町は、元々は上白石村として始まった地なので、この名前なのでしょう。

古地図によると、この先が丁度白石川と小沼川の合流点となります。

小沼川と白石川の合流点?

小沼川と白石川の元合流点?

きっとこの写真の奥辺りだったのでしょうか。

そんなこんなの白石川跡探索の巻でした。

白石川下流域ログ

白石川下流域ログ

 

今回の行程は上記のようなGPSログです。実際の流路と近い感じには歩けたかなとは思います。

ちなみに前回のログとあわせると、

白石川跡全流域

白石川跡全流域

 

こんな感じになります。

全域通して割と近く納められたような気がします。

前回の線路から上流域は工場地帯として、今回の線路から下流域は宅地として、しかも地主さんなのか、大きな邸宅が多く、元々この地に住んでいる人々が多いような印象でした。

小沼川との合流点・上白石神社の周辺に人が住み、上流に向かって農地を耕していったのかと思わせるような街並の遷移でした。

また、ほかの川でもこんな探索をやってみようと思います。

 

撮影場所 札幌市白石区菊水元町1条3丁目1−37
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

白石川跡を歩く

白石川跡を歩く

旧河川探訪問シリーズ第2弾です。

写真は、菊水上町に横たわる小さな鉄橋の上を走る、今年で廃止になる北斗星です。ちなみに今年の鉄撮り初日でもあります。

この小さな鉄橋、上流も下流も川はなく、きっと流れは暗渠の中かといろいろと調べてみると、どうやらという川の流れの跡のようなのです。このそばにはもうひとつ、小沼川という川も昔ながれていたようで、WIKIPEDIAをみてみると、その小沼川は埋め立てられており、その名残は鉄橋のみという記述があり、最初はこれを小沼川の跡かとおもっていたのですが、よくよくしらべてみると、どうやら白石川の跡が有力ではないかと思います。

国土地理院の昭和23年の写真を見てみると、国鉄路線が豊平川を渡ったすぐ後当たりに2本の細い川筋があります。上の流れが小沼川、したの流れが白石川です。

現在南7条米里どおりを挟んで小沼川遊歩道という散策路が整備をされています。丁度のその遊歩道は、上の写真の小沼川に沿ってつけられています。

小沼川は、札幌東高校あたりにあったメムを源にし、白石川は白石公園あたりのメムを源にし、両河川とも豊平川に併走しながら、北白石神社付近で合流をし豊平川へと流れ込んでいったと、「札幌地名考」に記述があります。

そこで、今回の探訪を白石川跡を歩くとしました。

白石川跡

白石川跡探索ルート

ルートは以上の通り。白石公園を出発して、鉄路にてさえぎられるまでを歩くこととします。

スタート

スタートの白石公園

まずは、スタートの白石公園です。雪もかなり減ってはきていますが、バウと一緒に歩くと二人ともずぼずぼとぬかっていきます。冬の公園で遊ぶ人はそんなにいないですよね。

でも、この白石公園わりと大きな公園で、散策用なのか、公園内にしっかりとしたふみ跡が2~3本あります。

白石公園内

白石公園内

公園を歩ききると、平和通りに突き当たります。

平和通り

平和通り

写真に見える細道を歩みをすすめ住宅街へと向かいます。

菊水上町3条

菊水上町3条

宅地部分は少しだけで、その先には倉庫や小さな工場が見えてきます。菊水上町のこのあたりはあまりしられていませんが、小規模な工場地帯なのです。以前は国鉄千歳線の分岐がこのあたりでおこなわれていたのもその遠因なのでしょうか。

この道をもう少し歩いてみると、

謎の中央分離帯

謎の中央分離帯

今回の核心部、謎の中央分離帯です。あまりにも不自然なこの分離帯、白石川の河川跡が最近まであった証なのでしょうか。

国土地理院 昭和49年空中写真

国土地理院 昭和49年空中写真

昭和49年の国土地理院の空中写真を見てみると、まだ河畔林がわしゃわしゃと続いて上白石神社あたりまで続いているのが見て取れます。きっと、その名残なんでしょう。この跡の平成1年の空中写真ではすでに道路となり線路から向こう側の河畔林もなくなっていました。

この謎の中央分離帯をずんずん歩いていくと、

jr

JR線を走る785系

JRの線路へと突き当たります。

約1kMの白石川上流部跡散策のゴールとなりました。

今度は、下流側もつめてみたいですね。

撮影場所 札幌市白石区菊水上町4条4丁目54−16
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000

仁井別川 冬景 ~北広山へ

仁井別川 冬景

3月に入り暦は春なのですが、札幌近郊はまだまだ冬のままです。

そんな一日にいったのが、北広島市仁別にあるです。ちょうどほどよい砂防ダムのたまりがあったので、そこで撮った一枚です。 千歳川支流の島松川支流のさらに支流にあたる仁井別川は、北広島市のゴルフ場銀座とも呼べるような丘陵地帯のすそを流れ、国道36号線そばのクラーク博士記念碑あたりで島松川と合流をします。今回はその源流近くまでいってみました。予定としては、仁井別川を眺めながら上流へ歩き、地図上で川のしるしがある源頭部あたりまでいきそこからに数えられる北広山へと登ろうという予定でしたが、、、。

スタート地点

スタートです。

ワークジャパンゴルフクラブの入り口あたりに車を止めてスタートをします。

ここから先はペット倶楽部というドッグラン施設が林道沿いにあり、その中を進み第一ゲートまで歩きます。

仁井別の林道第一ゲート

仁井別の林道第一ゲート

ゲートは除雪の雪に覆われて、最初見たときは同定できず迷ってしまいました。地図を眺め、ここあたりではないかというところの雪山を乗り越えてみると写真のような光景が広がっています。 あぁ、ここが進路だと一安心。ここからスノーシューをはいていきます。そして、しばらく歩くとTOPの写真のような砂防ダムのたまりに出合いました。

トレースは無し、雪質は湿った重い雪。 トレースはなくても、ここは割りと人が入ってくる人気の山とのことで、皆さんが歩いた後はしっかりと雪が固まっている場所がありその上にここ2~3日で降った雪が積もっている感じでした。

林道から第2ゲートまで(夏はここまで車が入れるようです。) 北海道スノーハイクの記述だと約40分ほどのこと、平坦な林道を雪に降られ、重めの雪を時には10CMくらいのラッセルをしつつ1時間、

名物看板

北広山第2ゲートの名物看板

やっと、北広山の第2ゲートまで到着です。ご覧のように湿った雪とわりと深めの積雪、ここではまだ元気がありましたが平坦な林道歩きはテンションも平坦になっていきます、、、。

ゲートをくぐると程なくして、

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板

北広山登山口の看板があります。そこを右に入り、樹間の中へ、枝に邪魔をされながら3分ほど歩くと眼前には真っ白まったいらな、

分かれ道?

分かれ道?

こんな分かれ道にいきあたります。地図上では、川沿いに登山道があるようなので、ここも右にすすむと、

標識?

標識?

こんな鉄杭が出現します。

どうやら分岐をしめしているようなのです。

ガイドに乗っている夏道コースはここを右になっていますが、みてみるとかなり深めのラッセル必至です。そこで、左の道をみてみると、

こっちにいこう

こっちにいこう。

若干くぼ地にスキーのうっすらとしたトレース。こっちがわは夏道では旧登山道とのこと。こちら側にすすむこととしました。

ここまでのラッセルと平坦な道で当初の目的の源頭部へのアプローチは頭からすっかり抜け落ちていて、北広山登頂一択になっていました、、、。

この旧道、沢伝いにすすむのですが、ご覧のように周りから見事にくぼんでいます。これは夏だと雨が降ると見事に沢として機能しそうな感じです。夏道として使われなくなってきたのもうなずけます。

さて、ここからが本当の山登り!、、、ですが、一時間の林道ラッセルをこなした足にはさっきよりも深い雪の登りラッセルは堪えます。しかもただでさえ薄暗い感じの林の中に雪空となると、さらに心がこたえます。それでも、所々薄いスキーのあとや、くぼみが一切見えなくなる場所では稚拙ながらiphoneのgeograpichaで現在位置を確認しつつ、ルートファィンディングの真似事をしてみたり、歩きづらそうなくぼ地のちょっときつめの登りではわざと外れて、雪面にでてジグザグ登りをたのしんだりと、写真を撮ることも忘れて、(いや、、、疲れて写真の構図が頭に浮かばなかったのですが、、、)なんと1時間15分もかけて先の分岐からやっと白樺平に到着をしました。

白樺平

白樺平

ガイド本ではここまでは40分程度とのことでしたので、私やっぱり貧脚です、、、。

ここから先は、くぼ地もほとんどなく、トレースもないまっさらの雪面にでます。所々にテープがくくりつけてあるのがみえますが、歩きやすそうな場所(埋まりづらい場所)を探して山頂を目指します。

あるいていると段々雪も深くなり、しかも風もゴーゴーと音をたてていきます。カメラを出すのも躊躇してしまいます。

視界もあまり効かず稜線もみえないので、ひたすら登りラッセルです。geograpichaの地形図に表示される現在位置と山頂までの残距離に励まされながらの行軍です。

約1時間弱、残り等高線2メモリくらいの地点で風がものすごく強くなってきました。木々が一斉にゆれはじめます。幸いにもこの強風追い風です。登るのを手助けしてくれるようでした。そして上を見上げると見事な雪庇が、、、きっとあそこが稜線だと風に助けられ歩みを進めます。

なんとか雪庇下へついてのりこえようとすると、、、、

無理でした。。。。

雪庇を乗り越えるのはなんとかできるのですが、、、

風が、、

ゴーゴー。

ゴーゴー。

稜線を撫で付けています。

稜線にたつこともままなりません。

風が収まるのをまとうと、雪庇したで待機していても一向に収まる気配はありません。

GPSの標高はすでに490mを超えており、北広山の標高488mをオーバーしています。もうここでOKとします。

戦場の塹壕から顔をだけをだして敵陣を望むかのように撮った一枚

北広山山頂?

北広山山頂?

写真だとなかなか風のすさまじさは伝わりませんが、自然の中はまさに戦いでした。

前回の青山登山で降雪と風で体を冷やしてしまったので、今回はカイロを登山前から常備していましたが、それもこの風の中にいるのはあまり好ましくありません。早々に退散です。登りに2時間かけた旧登山道の分岐からの山道をすたこらさっさと40分ほどで下山して、仁井別川と今回のルート沿いの前半部を流れていた無名沢との合流点をパシャパシャと写真に収めました

仁井別川と無名沢の合流点

仁井別川と無名沢の合流点

ここからさらに一時間ほどかけて駐車地点まで歩き無事下山となりました。

GPSログ

今回の山行のGPSログ

iphoneのバッテリー買わないと、、、頂上で丁度バッテリーきれました。。。。

とりあえず 札幌50峰 12/50 (北広山 488m) GETです。

 

撮影場所 北広島市仁別
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c

逆川を歩いてみる。

逆川を歩いてみる。

今回はちょっと趣向を変えてみます。札幌の市街地は暗渠になっている河川や埋め立てられた河川が沢山あります。今回ご紹介するも、そんな川の一つで、その暗渠部を歩いてみます。

逆川の歴しるべ

白石区には所々にこんな開拓の歴史をしるした白石歴しるべなんて小粋な看板があったりします。

 

逆川との合流部のそばにこんな看板があります。

要約すると、
「逆川ってのは、月寒川の下流域をさしていて大雨のたびに豊平川の水が逆流をしてきて周囲を水浸しにしてきた暴れん坊の川だったので、こんな名前でよばれていたんだよ。でも、それじゃみんな大変だからと月寒川両方の新水路を作ってその被害を軽減させるようにしたんだよ。」

ってことがかいてあります。

じゃあ、ってことで地図をみてみると、望月寒川との合流点あたりから、この逆川と豊平川の合流点あたりまで、不自然にカーブが描かれている道路がつながっています。

では、国土地理院の地理院地図の電子国土WEBの空中写真で平成20年と昭和36年の写真をくらべてみましょう。

逆川流域(平成20年)

出展:国土地理院の地理院地図の電子国土WEB平成20年

昭和36年 逆川流域

出展:国土地理院の地理院地図の電子国土WEB 昭和36年

 

昭和36年の写真には豊平川に注ぐ月寒川の旧流路がしっかりと写っています。

豊平川に注ぐ前に2本の河川、望月寒川と小沼川が合流しているところもしっかりとうつっていますね。そして、月寒川の新流路となるべき用水の経路もしっかりとうつっています。

距離にして、1~2kmくらい、河川域の周囲は稲作地帯であったことも、このあたりのシンボルでもある、高速道路のジャンクションもなかったことも、はっきりとわかりますね。

では、ってことであるいてみます。

望月寒川と旧月寒川の合流点

望月寒川と旧月寒川の合流点

まず、スタートは望月寒川と旧月寒川の合流点です。現在の旧月寒川は望月寒川に水を預けることはほとんどないようなのですが、樋門はしっかりとありますね。またこのあたりの左岸には水道局の豊平川処理場があって、そこから浄水された水が望月寒川に流れ込みます。水温はきっと高いのでしょう。冬のこの時期でもしっかりと川幅いっぱいに水が流れています。そして、ここは鴨たちの憩いの場のようで、沢山の鴨が四季問わずあつまってきています。

望月寒川

鴨たちの憩い。

この写真には数羽しかいませんが、もっと沢山の鴨がゆらゆらと水にうかんでいます。TOPの写真はそんな鴨の二羽が川岸にあがっていたので、モデルになっていただきました。

では、いよいよ逆川探査です。

現在の逆川の源流は菊水元町の豊平川処理場で間違いないでしょう。

豊平川処理場

豊平川処理場

望月寒川の堤防からおりて、菊水元町と、米里の境界となる道路を歩いていきます。ほとんどの境界は河川の流路を境にしている通り、やはりここが逆川の流路なのでしょう。

菊水元町9条2丁目

菊水元町9条2丁目交差点

この道路を豊平川に向かって北上するのですが、不自然なS字カーブが地図からでもみてとれていました。

菊水元町9条の不自然なS字

菊水元町9条の不自然なS字

こういった不自然なカーブがある所はだいたいは川を埋め立てられたあとか、暗渠の上に道路があることが多いものです。

このS字良い感じで続いていきます。

逆川S字

逆川S字

逆川S字

逆川S字

 

現在、逆川は暗渠の中をながれているということなので、きっと、この道の下にはしっかりと水路になっているのでしょうか。

ここまで、現在の地形に影響を与えているってことは、暗渠を作る際に、川の上にふたをしたような造りになっているのでしょうか。3面護岸ではなく、4面護岸ですね。

 

このS字を歩き終わると、今度は米里1条2丁目の南7条米里通りの交差点にあたります。

米里1条2丁目の南7条米里通りと交差点

米里1条2丁目の南7条米里通の交差点

流路はこのまま北上をして、札幌新道(豊平川)へと向かって大きくカーブをしていきます。ちなみに、南7条米里通はこのまま直進すると、高速の札幌JCへと向かいます。このあたりから札幌新道を利用しようとすると、この逆川の暗渠の上の道をたどっていくわけです。

札幌新道へ

札幌新道へ

写真では伝わりづらいのですが、この道、結構な幅と歩道の幅があります。これは逆川の下流域の広さのなごりなのでしょうか。

この道をどんどんあるいていくと、逆川が地上へと顔を出す地点にたどりつくことができます。

逆川お目見え

逆川お目見え

そして、逆川は豊平川へと合流をするのです。

豊平川と逆川の合流点

豊平川と逆川の合流点

この流路、ほとんどが住宅地であり、往時の田園風景はほとんど見ることができませんが、豊平川との合流点あたりに農協の倉庫らしき建造物が散見され、稲作の拠点であったことをしめすなごりを見ることができました。

今回の経路を下にGPSログとして記します。

逆川流路を歩く

iPhone ジオグラフィカでのGPSログで逆川流路をたどってみてました。

 

旧流路をたどってみるのも楽しいものですね。 またほかの川でもやってみたいものです。

撮影場所 札幌市菊水元町9条2丁目~札幌市菊水元町9条1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / SIGMA DP2 / iPhone5c

 

伏籠川と篠路川の分流点(篠路川起点)

伏籠川と篠路川の分流点(篠路川起点)

この写真はの現在の起点です。ここから、より水をわけ茨戸川へと篠路川は注ぎます。

現在は伏籠川の堤防でしっかりとわけられていて、分断されているかのようになっていますが、国土地理院の地理院地図の電子国土WEBの昭和36年の空中写真をみてみると、

昭和36年の篠路あたり

昭和36年の篠路あたり

伏籠川から水をしっかりとわけ太い流れとなっているのが見て取れます。(写真中央下やや右あたりの分流がそれ)

元々が伏籠川はここで二手に分かれて石狩川に合流をしていたようで、その右側の流れを篠路川として呼称していたのです。東茨戸の2~4条は伏籠川の中州地域だったのでしょう。

今回の写真では雪に埋もれた雪景色の写真になっていますが、無雪期にはその流れをしっかりとみせてくれるようです。その流れも人為的な切り替えはおこなわれていないようで、原始河川の様相をみせてくれるようです。散歩道も河畔にあるようなので、雪がとけたら再度訪れてバウと散歩をしてみたいものです。

 

撮影場所 札幌市北区篠路町篠路335−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

豊平川と東野々沢川の合流点

豊平川と東野々沢川の合流点

湿った大粒の雪が降る中の合流点を撮影しました。

2月上旬なのに雨の降る予報もあるような珍しい1日です。冬はスキー、夏は熊で有名なフッズスノーエリアあたりに源流を持ち、藤野の住宅街を流れ豊平川に合流をします。この野々沢の名称なのですが、どうやら藤野地区はその昔、西側の藤の沢がながれる藤の沢地区と東側の野の沢が流れる野の沢地区の二つの地区にわかれたようで、この東野々沢川は野の沢地区の東端、簾舞との境界を流れていた沢だったのでしょう。

ところで、この写真の奥のほうにかすかに山陰が、、、、。

そして、私のiPhoneにはなんとGeoGrapichaというGPSアプリが、、、。

と、いうわけで登ってきました! 白川市民の森に横たわる青山(530m)へ!

スタート

白川市民の森入り口から藤野地区を眺める

白川市民の森の駐車場へ車を止めていざ出発です!広く除雪していてくれていたので、結構な車の数がとめられそうでした。

白川市民の森はその名の通り札幌市が整備をしてくれている自然歩道なので、各分岐には標識があるようなので、初心者でも安心登山がたのしめそうです。そして、GPSの使い勝手も試せそう(^^

 

今回は 26-6-7-8-21-20-19 の案内版を目指すこととします。一番の最短距離なのでしょう。道中ほとんどトレースがありました。トレースありがとうございます。

案内版26

案内版26

五分くらいで案内版26に到着です。最近あまり雪がふっていなかったようなので、スノーシューは袋にいれてかつぎつぼ足でスタートをしました。

ここから案内版6までのルートは実は急登になっていました。丁度つぼ足なので、ざっくざっくと雪に足をさすような感じでのぼっていきます。最初っから急なのぼりでちょっとおどろきましたが、まぁきっとこの後は緩くなるだろうと期待しつつ10分ほどで、

案内板6

案内板6

案内板6へ到着。 この案内板ご覧のように等高線がついています。目指す案内板7までのルートをみてみると、のぼりはそれほどない様子。 予想通りです。

さくさくとあるきましょうと、、、おもったのですが、だんだんつぼ足では足のぬかり具合がひどくなってきました。道の途中で担いできたスノーシューを袋からとりだし、装着します!。そして袋はザックの中へ、、、ザックが満杯だよ、、、。今回の携行品はいつもと同じように、カメラ2台とペットボトル2本とチョコバーと財布とタオル。そこにスノーシュー袋を突っ込むと押し込むような感じになっていきました。 カメラ機材を考えるともう少し大きなザックがこれから必要になるかも、、、。

そんなこんなで緩やか林道を15分くらいあるいて

案内板7

案内板7

案内板7へ到着。

ほんのすこしだけ傾斜がつき始める林道を風の音を聞きながら10分ほどで、

案内板8

案内板8

案内板8に到着。

ここから、道は大きくジグザクとなって高度をあげるようです。それに伴いさっきよりも傾斜がきつくなっていきます。

案内板での距離はそれほどはないのですが、きつくなっていく傾斜にうんうんいいながら20分かけて、

案内板21

案内板21

案内板21へ到着。

案内板の等高線をみると、ここがこのルートの核心部かとおもい水分やカロリーを摂取して気合をいれてすすみます。

案内板21~20

案内板21~20の途中

最初は雪もちらちらとふってきていたのですが、このあたりから風つよく雪の勢いも激しくなってきました。山道をのぼっているので、体は冷えはしないのですが、首からさげているDP2がちょっと心配です。

そんなこんなで15分かけて

案内板20

案内板20

案内板20へ到着です。

ところが、

山頂への19へのルートをたどるようなトレースをみると、、

青山山頂へ

青山山頂へのトレース

げっ、、

いままで緩い林道を歩いてきて、きっとこんな感じで山頂までのお気楽ツアーかなとおもっていたところで、まさかの急登。。

林の中を尾根筋めざしかしがしのぼっていきます。

スノーシューでの急登、ちょっとした登りなら経験はしていましたが、そのときよりも距離もあります。。ところどころ、ズルズルとすべったり、林の木につかまったり、本で読んだキックステップをためしてみたり、スキーのようにハノ字でのぼったりと悪戦苦闘で尾根筋に、、、。

さえぎる者がすくなくなってくるので風も雪も強くなってきました。

そんなこんなで一つ目のこぶあたりまでいくと、、、先行者さんのトレースはそこで、ひきかえしていました。

細尾根をのぼっていくので、ここが頂上と思っていたしかたないようですが、まだ先にはここより高いところがあります。

iphoneのgeograpichaをたよりに山頂ではないことを確認し、ノートレースの稜線をあるきはじめます。

ノートレースの山頂尾根

ノートレースの山頂尾根

雪は結構しまっていて、トレースをたどっているときよりも足取りはかるくあるけました。

はじめてのノートレースハイク。ちょっとドキドキしつつ軽い吹雪の先に見えそうなピークをめざしていきます。

そしてやっと先の20番から30分ほどかけて

青山山頂

青山山頂

青山山頂へ到着です!

青山山頂2

青山山頂2

たどり着いたときは、

「やっとついたー!」と思わず声がでました。

そして、つぎにでたことば、「なんもみえねー」でした、、、

カメラのタイムスタンプをみてきづいたのですが、最後の分岐からここまで30分かかっていたのですが、そんなに時間がたっている感じはしませんでした。きっと道中いろいろと逡巡をしたり、雪庇ぽくかぶったこぶを巻く道を考えたりしながらあるいてきたので、林道15分歩きと同じ位の時間感覚でした。

山登りのたのしみって、こんなところにも見出せるものなのですね。

山頂で、お尻をついて大休止。水分補給&カロリー補給と下げっぱなしのDP2をザックにしまい、下山することにしました。

山頂からの下山ルートはいままで通ったところをそのままかえるのですが、急なところでは最初のうちはすべったり転んだり、、でもだんだん感覚がつかめてきて、林道ルートにはいってくるころには、ちょっとしたショートカットをしてみたり尻すべりをしてみたり、たのしみながら40分くらいでおりてきました。

下山

下山

今回のルートのSSついでに。

青山

青山登山

まっすぐになっているのはきっとGPSがとんじゃっているのかな、、。

今回の課題はザックの容量確保と、スノーシューでの急登の登坂方法です。

研究しなければ、、、。

撮影場所 札幌市南区藤野1条9丁目6−12
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2