琴似川と界川の合流点

琴似川と界川の合流点

今回は札幌市の中心域にて合流を行うのご紹介です。

写真中央にうつっている檻のような施設が琴似川が地下に入る場所であり、札幌市の環状線の地下を流れてくる界川と合流をしにいくポイントでもあります。檻の手前に土砂がたまっているのが見て取れるように河川はその流れとともに川底の土砂も流れていきます。それが暗渠にはいっていくと暗渠内の保守にも大変な影響を及ぼします。そういった意味でも文字通り水際でそのリスクを軽減するための施設になるのですね。

琴似川は一旦暗渠にはいったあと再び北20条あたりで地上に顔をだしへと向かっていきます。ただ都心部を流れる川の常としてこの琴似川も紆余曲折を経て現在の流路となっています。

新川開削以前はそのまま北上し伏籠川へと合流をおこなっていました。その後創成川の元となる大友堀、寺尾堀が開削され麻生付近で合流をさせ、またさら琴似川自身の流路を変え、伏籠川との合流点をもう少し下流へと導きその部分琴似新川と呼びました。取り残された川道は現在のとして残っています。その後新川が開削されると、流れを分断し琴似川を新川へ合流させ、取り残された川道は琴似新川の部分は創成川の一部なったそうです。

やはり都心部を流れる川ってのは紆余曲折を経るのですね。

昨年8月撮影

昨年8月撮影

 

この地点も昨年8月に撮影を行っています。雨の日かつ携帯写メでの撮影でしたので、イマイチの写真でしたので、今回改めて撮影をおこないました。

 

撮影場所 札幌市西区二十四軒1条4丁目1−2
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 nikon D3000

界川と円山川の合流点

円山川と堺川の合流点
今回は川面が一切みえません。琴似川と琴似八軒川の合流点と同じく、円山川も暗渠の中なのです。

札幌の都心部を流れている、または流れていた川の殆どは暗渠化または埋め立てられていることが多いのです。

円山川は幌見峠あたりから端を発し円山西町~円山動物園の際を流れながら円山公園の池を終点として暗渠に入ります。

円山川終点

円山川終点
円山公園の池を通過したのち暗渠に入ります。

 

円山公園の池

円山公園の池
人慣れしたカモがいつも御出迎えしてくれます。

この写真は昨年の9月頃に撮ったものです。

手ぶれでいまいちの写真ばかりでしたので、今日改めて撮りにいきました。

まぁ、今日はTOPの写真の通り札幌神宮例大祭の神輿渡御があったので、その写真もとりたかったのですがね。

 

一方界川はというと、藻岩山に端を発して円山の南側あたりから暗渠に入っていきます。昔は藻岩村と円山村の境界の川だったので、界の名前がつけられていたそうです。また二十四軒や八軒といった西区区域と中央区区域の境界でもあったりします。

界
この写真は昨年円山登山をバウと行った時にとった円山山頂から界川あたりをのぞんだときの写真です。

写真共有サイトphotohitoのbeautiful japan[境]コンテストに入選した写真でもあります。

昨年の写真が多くなっていますので、今年の神宮例大祭の写真もすこし

2014年札幌神宮例大祭

2014年札幌神宮例大祭

あいにくの雨でしたが、みなさん一生懸命でした。

2014年札幌神宮例大祭

2014年札幌神宮例大祭

おまわりさんも大変ですね~~。

今回はお祭り気分のエントリーとなりました。

撮影場所 札幌市中央区北1条西28丁目2−15
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SONY CYBERSHOT DSC-W170

琴似川と琴似八軒川の合流点

琴似川と琴似八軒川の合流点
リラ冷えの札幌です。しかも雨降りです。

それはそうと今回のエントリーは川がみえませんね。それもそのはず、琴似川琴似八軒川の両河川とも暗渠の中なのです。

ここは桑園の札幌競馬場のすぐ裏手。札幌競馬場乗馬センターとの境を走る環状線です。この下に琴似川と琴似八軒川が暗渠として合流しています。そんなことなぜわかるかというと、いつもお世話になっている川の名前を調べる地図様で新川水系をしらべていたら琴似川と桑園新川との合流点から、すこし上流側にちょろっと盲腸のようにのびている川の記しがあったのです。名前をみてみると、琴似八軒川と記載されていました。ほかに情報があるかとインターネットをしらべてみてもなかなか有用な情報がありませんでした。

このあたりはメムと呼ばれる湧水地がそこかしこにあったというのは、サクシュ琴似川~桑園新川切り替え点のエントリーにも書きました。多分、この琴似八軒川もそんなメムに端を発していたのでしょうか。 それが、都市化によって暗渠になったのでしょう。河川の改修や付け替えがおこなわれていくと、その名前を失い地図上からもけさられていくのですが、琴似川のこの流域は昭和30年代まではまだ地上にあったとの記述もインターネット上にはありましたので、わりと最近まで琴似八軒川はその姿を地上にあらわしていたのではないでしょうか。

札幌の都心部を流れる琴似川水系はこのように暗渠化されている区間も多いようです。そんな川の写真を撮る際はこのように、合流点の住所に当たる場所での撮影になります。さすがに暗渠の中にもぐりこむことはできませんのでね。

影場所 札幌市西区八軒3条東5丁目3
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

サクシュ琴似川~桑園新川切り替え点

SDIM8631
今回は合流点ではなく、川の名前が切り替わる地点のご紹介となります。

目の前を流れている小さい川サクシュ琴似川が写真奥の暗渠に吸い込まれ桑園新川と切り替わる地点です。

このサクシュ琴似川、北大の構内に源を発して同じく北大構内をゆったりと流れバンカラの牙城恵迪寮あたりで暗渠にすいこまれ桑園新川と名前を切り替えます。元々開拓前は北大構内の現在湧水させている場所に小さな泉があり、湿地を形成していたようです。この写真をみても川とゆうより湿地のそれに近いと感じていただけるでしょう。その泉が枯れて、現在は藻岩ダムから水を引き北大の中央ローンあたりで湧水をさせているとのことです。

札幌は豊平川にて形成された扇状地なので、いたるところに湿地や川のなごりである泉が点在していたようです。開発の影響かはたまた自然の摂理か現在は札幌都心部で湧水を見かけることはほとんどありません。このサクシュ琴似川に関しては人力によって湧水を復活させた稀有な例です。さすが北海道を代表する学び舎兼有数の観光資源である北大構内です。

SDIM8652
北大構内は開拓期の建造物を残している第2農場なんて場所もあったりしているのですが、現在は修復作業中のようで、金網フェンスでかこまれていました、、、。

復旧後改めて撮影にきたいものです。

 

今日はとてもあたたかく、北大キャンパスには散歩をする一般の人や練習に励む野球などの体育会の学生さんや、なぞの踊りを練習するいろんなサークルの人でごったがえしていました。 そんな情景もこの時期ならなのでしょうか。

おまけ。こぶしの花もさいていました。

SDIM8657

撮影場所 札幌市北区北海道大学
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGAMA DP2