承前
の続きとなります。
先ほどのエントリーの無名沼を出た後向かったのは、この青沼です。
標高は900m弱となり、あたりは、完全に雲の中とつつまれました。そんな中であまり人が訪れない沼の端に立つと、なんとも静けさが心地よいものです。万計沢から若干離れたこの場所では、川のせせらぎも聞えなければ、高い木に囲まれ、少しの風ならさえぎってしまうので、水面は鏡のようにしずまり、波音の一つさえもきこえません。雲の中にはいっていったせいか鳥のさえずりもなく、完璧な静寂とうっすらと見える対岸と沼に倒れた倒木を見せる透明感のある水面のみ。
真っ白な雲の中にいるので、対岸への距離感もなく、なんとも無間な幽玄を感じられるひと時をすごすことができました。
ここにくるまでは、
ご覧の通り橋らしきものはまったくなく、川の中の飛び石を伝いながらわたります。
ここまでの道で汚した靴のいい泥落としになるかなともおいつつ元気にわたっていいきます。
登山道は、
ややきつい傾斜の岩場、
急登、
そして、背丈ほどの笹被りの道なんかが繰りかえりあらわれてきます。
そして、、、
またもややってきました。
万計沢その2 posted by (C)ジプシー
万計沢その3 posted by (C)ジプシー
万計沢川渡渉地点。
万計沢のあらぶっている状態をわたるには緊張します。
わたるためには、この写真のような、なんともたよりない丸木橋をわたらなければいけません。
今回の山行最後の渡渉にはなるのですが、一度たりともまともな橋をわたっていません。
なかなかワイルドな山行です。
しかも今回は
雲の中の森 posted by (C)ジプシー
こんな雲の中をあるいていくことになりました。
撮影場所 | 札幌市南区簾舞 空沼岳万計沢ルート |
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★★★ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |
の続きとなります。
真駒内川を渡渉した後、空沼岳万計沢ルートを登り始めて、一番最初にめにはいってくる沼がこの小さな沼です。
道は、
このような整備された部分と笹が大きく覆いかぶさった道を交互にあるきながら、緩い傾斜をのぼっていき、
真駒内川と登山道から横目でみながら、渡渉地点から約25分程度のところにあります。
規模も小さく地図にも載っていない沼なのですが、水草が浮いて動きない水面をみると、子供のころイメージする沼のイメージそのまんまでした。なぜか懐かしい気分になり、今回独立したエントリーとしました。
このそばには湿地帯も登山道上から見ることができます。季節がら湿地の水面をみることはできませんが、笹薮と蝦夷松に覆われた森の中にぽかりとあいた草原がでてくるので、それと見てわかることでしょう。
撮影場所 | 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート |
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★☆☆☆☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |
今回ご紹介するのは、山間部の沢川の荒々しい姿を間近でみることができる、写真奥を流れる真駒内川と写真手前を流れる万計沢川の合流点です。
ここのポイントは、札幌50峰にも数えられている、空沼岳の万計沢ルートの登山口となっていて、昨年の夏までは、この合流点まで車で入ることができたのですが、昨年の秋の台風のときの大水で林道が崩壊をしたのです。
ご覧のように真駒内川が林道を決壊させ、無残な岩盤の河川敷となってしまっていました。
元の流路よりも林道側に侵食をしていたのでしょう。しかもこの日は最近の札幌のぐずついた天気のせいなのか、流量、勢いともかなり激しい様相をていしていました。
万計沢ルートの登山口小屋は、登山口とは真駒内川を挟んで対岸にあるので、真駒内川を渡ります。ついでにTOPの写真も、真駒内川を渡渉した先のポイントなのですが、、。
げ、げ、激流ですね、、、、。
おっかなびっくりわたりました。
ただ、ここのポイント以前は鉄の橋がかかっていたようです。その橋が流されて、木の橋に架け替えられ、それも今は落ちてご覧のような梯子みたいな橋と丸太になっています。
真駒内川は、空沼岳の中腹あたりから、源を発して流れるわけなのですが、この空沼岳、至るところに湿地・沼がある水量豊富な山なのです。それは、今回登った万計沢ルートの登山道が泥濘の道になっていることからもわかりますし、奥深い山なので雪が7月になってものこっています。その水を一手に真駒内川が引き受けてながれおちてくるわけなのです。しかも空沼岳はほぼ自然林がしげっていますので古木も多いわけです。そんな地域に大雨や強風が襲えば、水の勢いと倒木によるダム決壊効果で川は凶悪なブルトーザとなってあたりをなぎ倒していくのでしょう。
万計沢その1 posted by (C)ジプシー
一応平時の先の写真の真駒内川の様子や、この写真の万計沢の様子。いままで山登りで出会った川の中ではその様相は悪鬼のごとくですので、非常時たるや想像に難いですね。
その昔は札幌の市街地区を流れる豊平川さえも橋を落とす暴れ川で、戦後すぐまでは橋の数は数えるほどしかなかったとのこと、今でこそ技術の進歩で落ちることのない橋を幾本も架けて暴れ川の片鱗をかくしてはいますが、今回訪れた、この真駒内川と万計沢川の様子を見ると原初のあらあらしい河川を実感せずにはいられませんでした。
ちなみに今回この万計沢ルートをたどって空沼岳まで登行をおこなっています。
この万計沢ルートは先にものべたように、沼や沢を見ながら登れるルートとして有名で、その沼もしっかりと名前がつけられている景勝地となっています。なので、これから数エントリーに分けて各景勝ポイントを軸にしつつ空沼岳の山行のレポートをおこなっていきます。
ちなみにルートは以下通りです。
撮影場所 | 札幌市南区湯ノ沢 空沼岳万計沢ルート |
アプローチ難度 | ★★☆☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |
最近の当ブログは、合流点のご紹介よりも、河川そのもののご紹介をすることが多くなってきました。
iPhoneのGPSアプリのGEOGRAPHICAを使用するようになって、その傾向がどんどん多くなってきました。
まぁ、山登りも趣味として定着してきたのが要因の一つであることは否めないです。
と、いう前置き&言い訳をしつつ、今回紹介するのは、豊平川の上流部、豊平峡のすぐ下あたりで合流する、冷水沢川のご紹介です。
割と深めの淵(膝上くらいの深さ)を持った小滝風の流れ、なんともいやされますね。
この写真の撮影ポイントは、札幌50峰の札幌岳へと向かう登山道、冷水沢コース上にあります。
このコースは その名通り、冷水沢沿いを上流につめて、途中から尾根へと乗るコースです。
冷水沢に沿って歩いていく途中何度も渡渉をし、川好きの私としてはかなり楽しめるコースなのです。そしてTOPの写真はコース中の最終渡渉ポイントとなります。そして、コースは丁度中間あたりとなる、冷水小屋へと向かうわけなのですが、この小屋名前の通り、冷水沢の源流部にたっていて、湧き水その風格と冷水沢の湧き水で登山者の絶好の休憩ポイントとして親しまれているのです。
そうなんです!
この冷水沢小屋は、冷水沢川の源流部にあるのです!!
当初の計画では、今回の撮影POINTは冷水沢川と冷水小屋を撮ろうとおもっていました。もちろんきちんととってきました。
これは、これで、いい感じに撮れたかとは思うのですが、冷水沢の流れがちょろんとしかみえなかったのと、TOPの写真のほうが、いい感じに撮れたので、今回のTOP写真は冷水沢最終渡渉地点としました。
というわけで、札幌岳の山行レポートへとします。
ルートは以下の通り。
スタートは豊平峡ダムのゲート脇にある、登山者用駐車場です。豊平峡はいつか機会を作っていこうとおもっていますが、今回は札幌岳へと向かいます。
天気は低めの雲がさがり、かるくガスがかかりそうな雰囲気です。前回の手稲山山行でも眺望をえられませんでしたし、最近晴天にめぐまれませんが、冷水沢沿いを歩くってことで、私のテンションはうきうき気分です。
序盤の登山道は草かぶりが散見されているところもありますが、平坦に近く良く整備されている登山道です。
序盤の見所は、整然と並ぶカラマツ林です。
ガイド本などでは、不評のようですが、私はカラマツ林を歩くのがとても好きです。カラマツの落葉が敷き詰められている道は上質のウッドチップ路のように歩きやすく、整然と並ぶカラマツの景観はとても気持ちのいいものです。見てよし歩いてよしの大好物の道なのです。
こんな気分のよい道をあるいていくといよいよ冷水沢川の第一渡渉地点となります。
いいですね~。
このせせらぎ感。 わりと勢いのある水がザーザーとながれています。融雪期もそろろ過ぎるころなので、川の流れ自体はそれほど、期待していなかったのですが、予想は裏切られ、ご覧のようにいい感じで川はながれていきます。
左岸へと渡渉をすると、道は、
こんな感じの鬱蒼とした登山道となります。
沢沿いなので、藪蚊やブヨにおびえながら進むことになるのですが、いい感じの川のそばなので、いや気分はおきてきません。
冷水沢の気持ちのいい音を聞きながら、第2渡渉地点につきます。
う~~ん (o・∀・)b゙イィ!
苔むした感岩といい感じで水を落とす渓相!癒されます。
中規模河川の渓流具合にここまで近づいていけるルートは手稲山の乙女の滝ルートくらいしか歩いたことがないので、もう気分はホクホクです。
ここまでの渡渉は橋や橋らしき丸太がかけられていましたが、次の第三渡渉地点は、枝沢を渡るので、
こんな感じで倒木を利用した渡渉ポイントとなりました。それほど深くもなく石もあるので、この丸太がなくとてもわたれるかとは思いますが、しっかりと利用させていただきます。
程なくして次の渡渉地点にいきあたります。
この第四渡渉地点を渡ると、道は高度を少しだけ上げるように傾斜がつくのですが、その傾斜へ入る直前に先ほどわたった枝沢が湿地のようになたたずまいを見せてくれます。
これまた癒されます。しかし飽きない道です。
ややしばらくいくと、登山道は、管理林道と出合います。
管理林道を過ぎると傾斜は徐々にましていきます。
枝沢の第5渡渉地点をすぎると、
こんな具合に道は険しさを増します。
道はは沢型をトラバースするような形になっていきます。若干片斜面になり少し注意が必要になってきますが、
最終渡渉地点に行き会いました。ここは、橋はもちろん、丸太もわたっていなく、川の中の飛び石をたどることになるのですが、靴を少しだけぬらす程度で渡れます。私はこの景観に見ほれてややしばらくこの川の真ん中で写真をとっていました。
そして充分堪能したあと歩みを進め、約1時間30分のガイド本どおりの行程時間で、
冷水小屋に到着しました。
ここで、身支度を整えて、いよいよ核心の登りへと向かうことになります。写真手前に写っている鉄パイプからは湧き水がでていて昔はここで、水を飲むことができたようですし、今でも飲んでいる人もいるようですが、生水はすこしこわいので、飲むことはしませんでしたが、冷水沢川の源を眺めつつ小屋横の急登に挑みます。
なかなか厳しいのぼりが続きます。しかも道はぬたぬた。靴がグリップしません。
ここから山頂までは、約1時間10分程度とガイド本にのっていました。冷水小屋の標識では2.5kmとのこと。なんとかオンタイムでいこうとおもいましたが、ここの急登でそれはあきらめました。
ゆっくり慎重に登っていくことにします。
なんとか急登をクリアすると、道は平坦になります。ここの道とても気持ちよく歩くことができました。でも
ややしばらくすると岩場が登場します。でも、手稲のガレ場を経験したので、楽勝です。ただ、道がグリップしないのがつらいですが、、、。
この道のぬたぬたの原因は、どうやら、このルート上に残っている残雪の雪解け水のようです。
ガレ場を通りすぎると、この残雪の名残が現れ、この一帯だけ、木々もまだ芽吹き始めで早春のような色合いとなっていました。
この残雪地帯を過ぎると、道は少しだけ傾斜をつけて、
山頂へと飛び出すのでした。
到着した時点では、ガスの中で真っ白だったのですが、いつもの山頂儀式の給水&今日は山ご飯のいなりずし・生着替えをしていると少しだけガスが晴れて、
狭薄山がなんとかかろうじて見ることができるようになってきました。
冷水小屋からここまで、2時間。 登山口から3時間半の行程でやっと山頂につきました。
やはり急登が苦手ですね。
山頂独り占めのいい時間を三十分ほど楽しんで下山をします。
下山の途中、山頂ではみえなかった、無意根山が顔をだし、
もう少し、山頂で粘ればいかったかなとおもいつつも、下山はガイド本通りの2時間30分程度でおりてきました。
下に札幌岳の道中で撮った花の写真のスライドショーもおまけにつけておきます。
今回の反省点は、
くだりのぬたぬたの道を滑らずに歩るけなかった点。
最後の最後の駐車場でブヨにかまれてしまった点。
ですね。
虫対策は車に乗り込んで、運転しだすまで気をぬいちゃいけませんね。おかげで手首がかゆくてしょうがありません。
あと、今回飲料にヴァームをもっていったのですが、飲んだ直後に蜂(種類不明)にまとわりつかれました。飲む前は全然蜂にまとわりつかれなかったので、不思議なもんですね。ヴァームはスズメバチの幼虫の分泌物の中に含まれているアミノ酸がかなり含有されているそうなので、それが原因だったのかな、、、。
というわけで、
札幌50峰 25座/50座(札幌岳 1293m) GETしました。
丁度折り返し地点ですね(^^
撮影場所 | 札幌市南区 定山渓 札幌岳冷水沢ルート |
アプローチ難度 | ★★★☆☆ |
景観 | ★★★★☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |
久々の探訪シリーズです。
今回は、もう埋め立てられてしまった川ではなく、現在もしっかり流れている川の旧流路をたどってみようと、白石区の北郷をおとずれてみました。
辿る流路は月寒川。
この川の水系には、しっかりと、旧月寒川という旧流路をあらわす支流があるのですが、今昔マップで1916年の地図をみてみると、
札幌新道からの流路が若干ずれているようです。しかも旧月寒川の少し南側に遊歩道があります。宅地の中にひっそりと存在する遊歩道ってのは、 だいたいは河川跡か鉄道跡ってのが相場がきまっています。今昔マップで、じっくりと昔の月寒川の流路をトレースしてみると、この遊歩道としっかりと一致しました。
と、いうわけで、この遊歩道を望月寒川までバウと歩くこととしました。
ルートは以下の通り。
ほぼ1916年の月寒川の流路どおりでした。
スタートはTOPの写真の場所。JR線が月寒川をわたる鉄橋からとしました。
ちなみにここは、JR貨物の札幌貨物ターミナルの一角となっています。
この写真は札幌新道の高架橋から札幌貨物ターミナルを月寒川の上流側から撮ったものです。丁度貨物列車が入線している最中でした。かなり広い敷地ですよね。コンテナとかは、この写真の逆側、大谷地の流通センターのところに無数においていあります。
閑話休題
では、スタートします。
鉄道脇の道路から少しだけ奥まったところに遊歩道のスタート地点があります。白石区内で鉄道の北側の河川跡に遊歩道を敷設しているのは ここだけではないでしょうか。小沼川や白石川の流路跡は鉄道の南側には遊歩道とかありましたが、北側は車も通れる一般の道路が敷かれていました。河川跡の遊歩道があるってことは、宅地や道路が現状とそれほど変わらない配置で造成されたころはまだ川がしっかりとその形を残していた証だと思います。逆に河川跡や暗渠の上に一般の道路があるのは、河川の改修とともに造成が始まった証なのではないでしょうか。と、いうことは、遊歩道があるところは割りと古くからある街並で、一般道となっているところは逆に比較的新しい街並として判断できるのではないでしょうか。ここ北郷はその視点でみるとわりと古くから現在と変わらない街並だったのでしょうか。
そんなことを思いながら割と広めの遊歩道をあるいていくと、
途中こんな感じで、生活道路の狭間に道が残っている場所があったりします。
詳しくはしりませんが、河川跡ってのはむやみに造成できないようだし、個人所有にもできないようなことを聞いたことがあります。この写真はここがそんな河川跡である動かぬ証拠なのではないでしょうか。
ここを過ぎると、道路の様子は最初の簡易舗装的な癒し系のアスファルトから、
自転車道路のようなしっかりとしたつくりの白線が引かれたアスファルトとなります。
この写真のような地図ではあまり読み取れないいい感じのカーブがあると、河川のあとをあるいているんだなって気分になってちょっとうれしくなりますね。
この道の先には、
北13条北郷通りに出ます。遊歩道はこの幹線道路を渡り先に伸びています。
アスファルトの様子はまた簡易舗装的な癒しの舗装路になり、公園や学校の横を歩いてくと、
こんな素敵なS字カーブがある道の先で遊歩道は現在の旧月寒川に沿ってしかれていきます。
ここを過ぎると、水源地通りをわたり、
そして、
厚別通りに沿うようにすすんでいきます。
厚別通りに沿っている部分は遊歩道はなく、厚別通りの歩道をあるくことになります。
ある程度まで進むと厚別通りから離れ、
再度遊歩道が敷かれ始めます。
そして、住宅地の中や学校の横を抜けながら
望月寒川の直前で、米里川へと水をわけ、
旧月寒川は、望月寒川へその水をあわせ、遊歩道もゴールとなります。
月寒川の旧流路はこのあと、逆川とあまりうれしくない名称をつけられ、豊平川へと向かうのでした。
このあとの逆川の探訪記は、以前逆川を歩いてみる。というタイトルでエントリーしていますので、そちらも合わせてお読みください。
今回の月寒川旧流路遊歩道、途中、北13条北郷通り、水源地通り、厚別通りなどの交通量の多い道路を渡るポイントもありまますが、底だけ気をつければ、道幅広く、道路状況もしっかりと整備されたアスファルトの道路で、まったりゆっくりと歩くには最適な2.7kmの癒しの小路でした。
バウといい散歩をさせてもらいました。
撮影所 | 札幌市白石区北郷1条10丁目5−20 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
定山渓のメインストリート 月見橋から眺める、豊平川とホテル山渓苑の脇を流れる豊平川に注ぐ東定山渓川の合流点を撮影しました。
豊平川の渓谷に作られた定山渓温泉街には、周りの山々からいろいろな小沢がながれてきています。その温泉街のど真ん中に人知れず落ちている東定山渓川。多分ここで写真をとる人も多いでしょうが、ここに豊平川の支流が目の前で落ちていることをしる人は少ないではないでしょうか。
今回ここを訪れたのは、タイトル通り以前惜しくも敗退した朝日岳のピークをとろうとおもったからです。
この写真は以前向かいの夕日岳の展望台からとった朝日岳の姿です。
朝日岳は、写真の丁度左隅にピークが見える定山渓温泉の裏山です。
この朝日岳と夕日岳は定山渓温泉の気楽に登れる山として、定山渓温泉のホームページで紹介されています。
まだ残雪ののこっていた朝日岳の登山道や、昼過ぎから上り始めてちょうどいい感じでかえってこれた夕日岳の心地の良いトラバースをつなぐ登山道を想像して、今回雨上がりの朝日岳にチャレンジをしたのですが、、、、。
ルートは下記の通り。
今回のルートは岩戸公園口をつかっていきました。
なかなかえげつない階段ですが、これは事前に調べていたので想定内。
ここを上りきると、岩戸公園になり、そこに登山ポストがおいてあります。
今回のパーティはバウと相方さんのフルメンバー
気楽に楽しい山行のスタートとおもったのですが、、。
この登山口を過ぎると、写真をとる気もうせる背丈くらいの笹の間に切られた木の根の階段のあるかなりな急坂。。。
しかも雨上がり直後のため、木々からは風にのって木々についた露がパシャパシャおちてきます、、、。
でも、きっとこの谷地形をのぼりきって稜線まででれば、、、。
と一生懸命のぼっていきました。
のぼりきったら気持ちのいい森林浴になるかとおもいきや、
全工程、木々に囲まれた薄暗く、登山道にせり出してくるものすごく元気な野草たちや木々の枝、、、
くもの巣をかき分けながら、、、、
毛虫の襲来におびえながら、、、、
ブヨやヤブカにびびりながら、、、、
肩幅くらいの道にせり出した枝の葉をかきわけ、葉に残った雨露をシャワーのように浴びながら、谷側が削れて丸く傾斜しているトラバース路を歩き、数々の倒木をくぐったりまたいだり、所々に現れる岩の階段で足をすべられせないように慎重に、、、。
写真をとるのをあきらめて、ザックにしまい。頂上近くになってくると雨粒がおちてくる天気になきそうになりながら、、
やっとの思いで
山頂だけは広く刈り分けられ一息入れるスペースになっていて、ここでずぶぬれになった上着とインナーを着替えて少しほっとできました。
私や相方さんどころかバウまでもテンション駄々下がりです、、、。
帰りはもう絶対岩戸公園コースをあるきたくなかったので、かってしったる豊林荘コースへと降りることとしました。
こっちのコースも中腹あたりは藪漕ぎまがいの道になっていましたが、岩戸公園コースよりはましです。
そそくさと降りて無事登山口へ帰還。
岩戸口の登山届けには豊林荘登山口へ降りることはかいていなかったので、岩戸口へ戻ります。
ルートは定山渓園地の渓流コースをたどって豊平川の急流を眺めながら広い遊歩道をまったりとかえってくることができました。
途中でカメラはしまっていたので、iPhoneでの撮影となりました。
レンズに水滴がついていそうな気がしてザックから取り出す気がおきなかったのですが、岩戸口に戻り登山名簿に記帳をして、足湯でまったりしている相方さんと合流後月見橋までいってだめもとでカメラをとりだしてみると、奇跡的に水滴どころか湿気の曇りもなくしっかりとTOPの写真をとることができたのです。
今回の山行、、、かなりワイルドな裏山でした。 夏の低山、、、。藪との戦いをここまで強いられるのですね。これから夏に向かうのでその予行演習と思って、やられた気分をなんとかたてなおしていきました。
というわけで、
札幌50峰 23座/50座 朝日岳(589.2m) GETしました。
撮影場所 | 札幌市南区定山渓 月見橋 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |
今回のエントリーは、前回に引き続き滝撮り詣でです。
札幌の滝の中で私の好きな滝の3本指に入る八垂別の滝です。昨年の中の沢川と左中の沢川の合流点のエントリーでも紹介していますし、その前の年も訪れているお気に入りスポットです。
今回は晩春でもあり、昨年夏に訪れた時のアブやブヨやヤブカの襲来はなく涼しげな滝を思う存分堪能できました。滝見は盛夏にいくと涼を感じられていいかなとおもっていましたが、案外この時期が快適にしかも緑に映える瀑を堪能できるのかと考えをあらためました。 もう少し早かったりすると緑が芽吹く前だし晩秋になると枯れ木に囲まれますしね。
札幌市の戦前の地図をみてみると、北の沢~中の沢~南の沢の藻岩村八垂別と区分されていて、北の沢は四號ノ澤、中の沢地区は五號ノ澤、南の沢は八號ノ澤として表記されていました。4、5、8とあって八垂別となっているのなら、1や2や3や6や7もあったのかとは思いますが私が見ることのできた地図ではそこまで表記されていませんでした。
もし、機会を得ることができるのならこの辺のことをいろいろと調べてみたいものです。
ところで、この八垂別の滝からスタートする登山道があります。
札幌50峰に数えられる砥石山です。この時期、花の山として知られているこの山、標高826.3mをコース長4.1km、標高差616mの登山道を使って登っていくので、その植生の進み具合が道中めまぐるしく変わります。標高600mをこえたあたりから雪渓がのこっていて、標高の低い場所ではもう終ってしまったエゾエンゴサクなんかがいまや盛りで目をたのしませてくれます。
そんな砥石山登山のルート以下の通り。
登山道は、左中の沢川に沿って沢地形を歩いていきます。この左中の沢川は、砥石山を源にするいろいろな沢の水をあつめているのですが、そのさまを各所でみることができます。そんな中から、
きちんと滝つぼももある枝沢の滝なんぞとってみました。そんな沢の姿をたのしみながら、
まったりとあるいてきます。
しばらくすると登山道は沢を離れ、稜線へと向かうように高度をあげてきます。
坂はどんどん急になっていき、いままでのまったあるきが嘘のような急坂をジグザグに登山道がきり始めたころ、いままでは鬱蒼とした森の中だったのが、すこしだけ空の青さが目にはいってくるようになってきます。
ジグザグ登山道をのぼりきると、
小林峠ルートとの合流点のT4分岐へとたどりつきます。沢沿いの道で体力を温存できたので、ここでは休憩をせずに次なるポイント砥石三角山へとむかっていきます。
稜線にでてからは登山道はアップダウンを繰り返すものの、沢沿いの道とは違って木々の間から日の光がさしてくる気持ちのいい山道となります。
全工程、これくらいの道路状況ならバウをつれてきてもいいかと思うのですが、いかんせん沢沿いの道の鬱蒼と茂った道があるので、ダニが面倒なのでつれてこれないですね。
標高500mあたりから、
ニリンソウが今が盛りと咲き誇ります。奥には雪渓もみえてきました。
まだ残る雪渓の下には、標高の低い地点ではもうおわってしまっていた、エゾエンゴサクがさきみだれていました。
このあたりから虫が少なくなり500m以下の山の1ヶ月前くらいの雰囲気の気持ちのいい山歩きをたのしめました。ただ、ここを過ぎると割りと急な坂が続きますので、ヒーヒーと息が絶えずあがります。
ただ、木々の間から時折覗く眺望と道中に咲く花や絶えず聞える鳥の声、シマリスやエゾライチョウのガサガサとした歩く音やその姿に癒されつつ、
眺望ポイントである、三角山の分岐に到着します。
立ち寄るかどうかまよったのですが、まだ体力がのこっている登行時に立ち寄ることにします。前情報だとわりと急坂との話でしたので、気を入れなおしてのぼっていったのですが、わりとすぐにピークにたつことができました。
石山藤野方面がかなりいい感じでみることができます。
ひとしきり眺望を楽しみ、写真をとり水分を補給したあと、三角山をあとにします。くだりは登りと反対側からおりていったのですが、これが結構な急坂でして、慎重におりていきます。
三角山から結構標高を下げていき山頂直下のコルまでたどりつくと、なんとなく目指す山頂がみえてくるゆうなきがします。ただ、ここからはまた急坂になるので、気をひきしめていかなきゃいけません。
結構な急坂を登山道はジグザグを切ってのぼっていきます。
坂の上をみているとのぼりきるだろうとおもっていても、まだその先にみちがあり、つぎこそはと思ってもまだその先に道があり、を数度繰り返し、道端には木がしげっているのでわかりにくいのですが、細めの馬の背上の稜線歩きになってきて、また登り、、、
よっこらせと、登山口から2時間半で
砥石山の山頂へとたどりつきました。
山頂標識の先にはシロナガスクジラのような無意根山が、
視線を右に振ると、
烏帽子岳・神威岳・余市岳が
もっと右を向くと、
手稲山をみることができました。
もちろん
石山方面もみることができます。
ネットの情報だと眺望の効かない山とのことだった、砥石山。ところがどっこいなかなかいい景色をみることができます。写真にとると、木々がうるさいですが、肉眼で見ると標高826mからの眺望の爽快感を得ることがしっかりとできます。
山頂はしっかりと刈り払われて居心地がよく、眺望の邪魔と思われる笹や木立が風を防いでくれていてザーザーと木立揺れる状況でも山頂で風を感じることはありませんでした。
ここで恒例の山頂儀式です。
写真撮影。
水分補給。
カロリー補給は、、、今回初めておにぎりを持ち込みました。山頂で食べるおにぎりの美味しいこと美味しいこと。
こりゃたまりませんわ。
それと今回は山頂独り占めなので、生着替え!!
4.1km約2時間半の登行でアンダーウェアは汗でびしょびしょでしたので、タオルでしっかり体を拭いて、乾いたシャツに着替えました。
乾いたシャツはきもちいいね。濡れたシャツとタオルはビニール袋に入れてザックインです。
まったりと、山頂を楽しみいざ下山です。
急な坂は慎重に、緩い坂は快速で、上り返しがあったものの、1時間半で八垂別の滝がまっている登山口まで下山をしました。
今回初めて、片道4km超えの山行を経験しました。これからもっと長い道のりにも挑戦することになるのでしょう。
のぼりの時、息が上がってしまうのは、いつか解消されるのかなと、はかない夢をいだきつつ
札幌50峰 22座/50座 砥石山(826.3m) GETしました。
撮影場所 | 札幌市南区中の沢 八垂別の滝 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★★★☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
久々の滝撮りです。
訪れたのは定山渓の白糸の滝。
この滝、北海道で稼動している最古の水力発電所、定山渓発電所の余水を流す水路上に落ちている滝です。
定山渓発電所はこの水路からほんの少し豊平川の上流で水路式で取水をして、発電施設の中に通し、水を蓄えずそのまま流し水車をまわして発電機を稼働させるダムを持たない水力発電施設です。
自然河川ではもちろんなく、人工の河川としても認知はされていませんので、厳密には川ではありませんが、用水路の一種として今回紹介いたしました。
この日はそれほど水量が多くなく迫力には乏しい瀑布でしたが、緑に覆われた滝面はなかなか涼しげば雰囲気をかもしだしていました。
札幌の奥座敷定山渓温泉街からすぐそばなので、気軽に涼を求めるには丁度よいロケーションにあるのではないでしょうか。
ちなみに、冬季は渇水期のためこの滝はブルーシートに覆われて氷瀑は形成しないようです。
この白糸の滝から程近い定山渓神社の裏に札幌50峰に数えられる夕日岳という山があります。
と、いうわけで登ってまいりました。
ルートは以下の通り、
定山渓神社の左奥に登山口への看板があってそこを少し進むと入林届けと看板が設置された夕日岳の登山口があります。冬季は入林ポストは撤去されているはずなので、ポスト設置後のノートを見てみると、結構な人がのぼっている事がわかります。
登山道は定山渓第一沢川の左岸を沢に設置されている砂防ダムを見ながらまったりと歩いていきます。
程なくして、
定山渓第一沢川を渡渉するポイントがあります。ここには橋はかかっていなく飛び石をつないでの渡渉となるのですが、まだまだ融雪期なので、若干深いです。飛び石から転げおちたら脛くらいまでは水につかることでしょう。もし、ここで落ちたら靴水浸しになるので即効撤退決定になってしまうので、慎重にわたります。
一方バウ君はというと、器用に飛び石をつないでさっさと対岸にわたって私をまっていました。
右岸にわたってからの登山道は、ほぼ小さい沢状になっていて、どろどろの箇所をぬからないような場所を探して歩いていくことになります。
この枝沢をずんずんつめていくと、源頭に近いところまでたどりつきます。ここから登山道は左に曲がり沢から離れると谷地形のトラバース路となります。
このトラバース路、道幅が割りとせまく、沢の湿気が届かない高度になってくると乾きやすい土壌になっているので、下りは少し注意が必要かもしれません。倒木箇所や岩が露出している部分や木の根のギャップもあったりで、似た感じの谷地形のトラバース路の藻岩山小林峠コースよりはワイルドな印象です。
そんな道でもバウ君は意に介せずひょいひょいと進んでいきます。 最近山行に同行することがおおいので、登山道の歩き方をしっかりと身につけたのでしょうか。
道中はニリンソウやシラネアオイが咲き誇り目を楽しませてくれます。
ほかにも、今回はヤマツツジが綺麗に咲いていました。
春の時期はいろいろな花が目をたのしませてくれますね。
そんなこんなで登山口から45分くらいで、
この山唯一の展望スポット見晴らし台へと到着します。
無意根山や余市岳、定山渓天狗岳をみることができます。
特筆すべきはここから眺める定山渓ダムの巨大さです。見晴台へと続く道を登って一番最初に目に入るのが、定山渓ダムの壁。谷に流れる水をせき止める巨大な壁はさながら城壁のようにもみえました。
ここで、水分補給や写真撮影をしてちょっと休息します。
見晴台はしっかりと刈り払われてベンチなんかも設置していましたが、木々が育ってぬけのいい眺望とは言い難いですが、それでも爽快感は得られます。ただ、この時期ヤブカが発生してきています。休憩をしているとどこからともなくあつまってきて、私やバウにまとわりつきはじめます。虫除けスプレーを噴射しまくり蚊を除けますが、なかなか落ち着いて休むことはできません。この時期の低山では仕方ないのでしょうね。
休憩もほどほに歩みを山頂へと向かうこととします。
ここからは山頂へと向かう稜線を伝う道となり20分くらいあるくと、
山頂へと到着しました。
周りは林。眺望0ですが、心地のいい山歩きをたのしませてくれました。
登山口からは1時間20分。休憩時間をはずすとだいたい標準タイムで登ることができました。今回はバウの先導だったので、写真タイムを撮ることもすくなっかたのがその原因かも。
頂上でカロリー補給なんかをしながら休憩をして、下山とします。
途中の渡渉ポイントのバウ君の勇姿に野生を感じつつ約45分くらいで登山口へともどってきました。
と、いうわけで、
札幌50峰 21座/50座 夕日岳(590m) GETしました。
撮影場所 | 札幌市南区定山渓 定山渓発電所 |
アプローチ難度 | ★☆☆☆☆ |
景観 | ★★☆☆☆ |
撮影機材 | NIKON D3000 |
新緑と空沼からの雪とけ水をたたえ豪快に流れる、簾舞川と2段目のナメの左側に流れ込む西御料川。
札幌の南区の奥にいくとこんな野趣あふれる場所が沢山あります。この時期は緑の色も若葉の色で透明感があり、川の流れも勢いがあってみていてあきません。
簾舞川がこんなにも迫力あふれる川だとおもっていませんでした。丁度このあたりに水量調査施設があって、そこに市街地の川でよくみる水深計がたっていたのですが、淵のようになっている場所でなんと4mにもなっていました。流れもかなり急だし、もしここでおちたらと、緊張しながらの撮影でした。しかもこのあたりよく熊もでるとのことなので、ここまでいく林道跡のフキをみながら食べ跡や糞がないかと慎重にあるいていきました。こんなところで熊にであったらしゃれになりませんしね。
かたや西御料川。
南区には御料の名前のつく場所が結構あります。川でも簾舞川をはさんで東御料川なんてのもありますし、道路でも道道341号真駒内御料札幌線、橋でも新御料橋ってのもあります。御料ってのは、皇室の直轄地ということでつけられる土地のことであり、簾舞地区はその大半をその昔は御料地だったのでしょうか。開拓期はどうかはわかりませんが、現在はあまり人の手のはいっていないような土地に見えます。簾舞地区の宅地は国道230号線沿いに集中していて、それよりも500m程度山側にはいっていくといきなり山村の風情をかもし出します。180万都市札幌市内なのかと目を疑ってしまうような里山がひろがるのです。御料というからには、ここの地域に住まわれている方は御料の番兵さん見たいな方も居たのかなとおもいつつ簾舞川沿いの市道をはしっていくと、途中民族派の街宣カーがとまっていたりしました。
そんな御料の簾舞地区なのですが、ここには、
札幌50峰にも数えられている、焼山(豊平山)という山があります。今回はこの山に登ってみようと思います。
左の写真をみてみていただけるとわかりますが、えらい鋭角な山ですよね。
この藤野・簾舞地区には藤野三鋭山という鋭い山容をもった山が藤野~簾舞の街並をみまもってくれています。
藤野三鋭山はいままでとってきた川の写真の中にもよく探せば写っていたりします。遠くは東区のモエレ沼からもみることができます。多分、定山渓からの帰り道、小金湯あたりの国道230号線から左側にえらいとがった山として、多くの方が目にしているのではないでしょうか。
今回の山行ルートは以下の通り、
この鋭角な山を1kmくらいの距離で山頂までいくのですから結構ハードば道のりです。
今回登った簾舞川コースの登山口は、簾舞川に沿った市道のすぐ脇にあります。注意してみていればわりとすぐ見つかる場所です。もう、山の雰囲気は夏山です。鬱蒼とした林の中へと道はいざなっています。
はじめは、焼山が源となっているであろう沢筋に沿って登山道はきられていました。途中、こんな風に明瞭に沢をわたる丸木橋があったり、焼山の沢に流れる小沢にも満たない流れが登山道に染み出してきていてぬかるんだ場所があったりしましたが、おおむね良好な登山道です。
途中、ちょっときつめかな思える坂もありましたが、まだまだ山すそまぁのんきに
いつのまにか三合目までたどりついていました。なんだか、快調だな~~体力もついてきたのかな~~なんておもったのはここまで、ここから鋭峰の本領が発揮されてきます。
ロープ場が登場してきます。
でも、まだまだ大丈夫。ロープに頼らずに登ることができています。ただ、スピードは格段におちて、後続にきた男性ソロにおいぬかれます。貧脚っぷり炸裂しはじめます。
汗をかきはじめたところで、
わりと平坦な場所があらわれ、お休みどころのベンチの登場です。
これはありがたい!しかもわりと平坦でシダの葉とかが低いいちでしげっていて、ものすごくきれいいな森の姿をみせてくれます。日差しも受けやすい場所ですが、かといって直射日光を浴びるような場所でもなく適度に明るく適度に涼しい、最適なお休みどころです。この道を開削された方のセンスに脱帽です。
ここで、首からぶら下げていたSIGMAのDP2をいったん置き、CANONの KISS X2で写真をパシャパシャとりながら、水を飲みながらの休憩をします。
さぁ、どうやらここを過ぎてからが本番のようです。
お休みどころでカメラをDP2に再チェンジをして、身支度を整え、少し歩くとこんな看板と激坂がまちうけていました。確かに石は浮いているものも多く、人が沢山あるいている場合だとちょっとした落石が起きそうでした。この日は私のほかには先ほど抜かしていったソロ男性しかのぼっていないし、そのソロ男性はもうはるか先にいっているでしょうから、落石の被害は実質気にしなくてもよいかな、、。
こんな親切な看板のをみつつ激坂・ロープ場・段差の大きな階段・木の根の階段をすこしづつ、休み休み登っていきます。
なんとか7合目に到着。この辺から空気が少し冷たくなってきます。今までの経験上、札幌近郊の山は500m前後で空気の層がかわるのか、空気の質がかわることが多いですね。
とか、おもいつつも汗だくでえげつない坂をひーひー言ってのぼっていくと、いままで木々の葉でさえぎられていた空が少しづつ見え始めます。後ろを振り向くと藤野の街並がかすかに枝越しに見えはじめます。高度が上がっているのをしっかりと実感できます。
そして、山頂まで後すこしとエールを送ってくれる看板が出現します。
しかも、いままでの道中では終りかけたしおれたシラネアオイしかなかったのですが、ラストの坂で元気に咲いているシラネアオイの小群落までありました。
とても励まされます。
きつい坂をえっちらとのぼりつめ
1時間10分の標準タイムで山頂へ到着です!
出迎えてくれたのは
割と広く駆り払われた広場
ケルンと山頂標識
これから初夏に向かうんだといきまいているような照りつける太陽と青空
そして、大量のハエ・・・・・・・
日が照って暖かいごごちがいいのか、ケルンの石は多様なハエさんたちで大賑わいです。
私の前にもブンブンよってきてくれちゃいます。
いや、、
君たちの挨拶はいらないから、、、、、
と思ってもむだなのでしょう。
そのハエ君たちを狙っているのでしょうか。山頂付近の上空で一羽のトビが旋回していました。
でも、ここの山頂切り立っている山だけあって絶景でした。
ここまでの、眺望をえられるのなら道中の激坂も、ハエの歓迎パレードも我慢できるってものです。
この焼山(豊平山)の最高のビュースポット は、東側につづくふみ跡をたどって
こんな切れ落ちた崖までいきます。
私は、びびりなので、先っぽまではいけませんが、インターネット上の記事をみると、わりとこの先まで行く人おおいみたいたですね。
山頂で写真をとったり、水を飲んだり、おやつを食べたりの、気分のいいときの山頂儀式をしつつ、今回はそんな儀式にシャツの着替えも行いました。
今回はインナーにスポーツTシャツとその上にニットをきていったのですが、Tシャツはびしょびしょでした。今後は夏モードの山服を考えなきゃでした。
そんなこんなの30分を満喫し、いざ下山です。
激坂をくだらなきゃいけないので、慎重に慎重に
約40分で無事下山となりました。
今回の山行、ローブ場のある登山道3回目にして初めてポールの収納をおこなえました。
少しは経験値あがってきているかな。
というわけで、
札幌50峰 20座/50座 焼山(豊平山)<662.7m> GETしました。
撮影場所 | 札幌市南区簾舞313−1 |
アプローチ難度 | ★★★★☆ |
景観 | ★★★★★★ |
撮影機材 | Canon EOS KISS X2 |