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厚別川緑地トンボ池~札幌台ー白旗山縦走~

厚別川緑地トンボ池

バウとの散歩で白旗山に向かう途中に、見つけた

厚別川緑地

厚別川緑地

有明にある厚別川緑地。

近くには有明探勝の森や、ふれあいの森や、白旗山都市環境林などの自然と触れ合える場所があるにもかかわらず、ヒッソリと、道道341号線からちょっとだけ顔を見せている緑地帯です。

気になって、車を近くにとめておりてみました。

広さはそれほど広くなく、有明小学校手前の橋で緑地はおわっていました。手入れは程よくされていてベンチや東屋なんかがありますが、利用する人はいるのかな~というひなびた感じがなかなかそそります。

そのまま、沿いにあるいてみると、コンクリ護岸がなくなったあたりにTOPに掲載したトンボ池なるものを発見しました。

名前からするときっとトンボの繁殖地なのでしょうが、トンボ池の看板はあれど、対岸からわたるには、厚別川を渡渉しなければなりません。前夜からふっていた雨のせいか若干水かさと勢いが強いので、わたることはあきらめ対岸からの撮影です。

かえってきてから、インターネットでしらべてみても、この池にかかわるような記述を見つけることができず、だれがつくったものなのか、なんのためにトンボ池の名を与えたのかもわからずじまいでした。

有明小学校の対岸にあたるので、もしかしたら有明小学校が児童の観察学習ようにつくったのかななんて推測もできますが、実際のところどうなんでしょうね。

そんな謎をのこしながら今にも泣き出しそうな空模様の中白旗山の下三滝入り口へと車をとばしたのでした。

 

下三滝入り口

下三滝入り口

この入り口はあまり利用されていないのか、ほかの白旗山の入り口から比べるとさびしい感じがします。道も下草がでていて、土があまり見えない状態ですね。

昨夜の雨で、その下草は、

ぬれぬれの原因

ぬれぬれの原因

こんな感じでぬれぬれです。この日はスニーカーをはいていったので、ちょっと歩くともう靴の中まで水がはいってきました。やはりトレッキングシューズとは対水特性がちがいますね。まぁそんなにあるくつもりはないので、我慢で進みます。

広めの林道、その割には若干傾斜のある坂道をバウとともにあるいてみると、途中で、

分岐

分岐

こんな分岐が登場します。回り込むように道がきられていたので、曲がらずにみちなりにまっすぐいった所なんと行き止まりw

藪に突入すれば、すぐに別の林道にあたりそうなのですが、今回はバウも一緒なので先ほどの分岐まで戻って進路変更です。

ちょっとした尾根をぐるっと回り込むようにこの道はきられていて、そのまま白旗山の山頂直下へと辿るわけなのですが、この道はした土が見えてあるきやすいので、バウも私もすいすい進んできます。雨もまだ降り出さないようなので、白旗山へ行かず、白旗山のピークをまくようにつけられている林道を辿りながら中央峠へ向かうこととします。

中央峠

中央峠

ここまでは以前きたことがあるので、今日は未踏の札幌台へと向かうこととします。林道と林道の中間にある尾根の取り付きポイントの坂道をのぼっていきます。

札幌台への坂道

札幌台への坂道

そこそこの傾斜ですがそれほど息も上がらず

紅葉はじまり?

紅葉はじまり?

そろそろ紅葉の始まりそうな木々が迎えてくれる札幌台へと到着しました。

札幌台

札幌台

ここまで約6km、思ったより歩いてしまいました。

だれもいない広場でバウと一緒におやつを食べながら一休みをしていると、遠くもない距離でガサガサと藪をかくような音。。。

なんだろう??と耳をすますと、森の中のいろんな音が聞こえ出してきます。

清田の里塚・有明と豊平の西岡地区の間に横たわるこの森林地帯のど真ん中、里山だけども結構奥深い場所なんですよね。

熊がででもおかしくない場所なんだな~と思いだすと、先ほどの音がきになってしょうがありません。周りを目を凝らしてみてみます。すると広場の先の林の中の蝦夷松の上におおきなエゾリスが餌をさがしているのでしょうか、せこせこと動きまわっていました。音の正体はこれだったのですね。先ほどの緊張も解けたところで、今度は白旗山へと向かうこととします。

白旗山都市環境林には何本もの道が沢山あります。かがげられている看板地図を見てみると、ここから白旗山へ直線的に作業道があります。その地図に従って最短距離で移動しようと思います。

傾斜はわりときつく、くだりは楽なのですが、札幌台と白旗山のコルに当たる林道の交差を過ぎて白旗山への登りはかなりきつく感じます。バウも途中で先の見えない坂にあきてきたたのか、歩くのを渋りだしました。しょうがないので、バウを抱えて登っていきます。

白旗山山頂

白旗山山頂

白旗山山頂でちょっと一休みしたあと帰る準備をすると、雨がふしだしてきました。カメラをしまい。小走りに歩き始めます。

下三滝口への最短ルートを取ろうとしたのですが、途中クイズの森に迷い込み、若干のロスを雨中にしてしまいました。地図をしっかりみておかなかなったのが敗因です。余計なアップダウンをしてしまいましたが、なんとか、下三滝口への林道に合流。ペースを上げて帰ります。途中熊の糞らしき糞たまりをみつけましたが、そんなことより早く車に戻りたい一心で先を急ぎなんとか無事に車にたどりつきました。

白旗山、散歩感覚で入るようになってきたのですが、それなりに山なんだな~~。とおもったこの日の山行なのでした。

撮影場所 札幌市清田区有明141−2
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

精進川の滝~天神山ナイトハイク~

精進川の滝
薄暮の滝を撮りたくて、お手軽にいける平岸のにおちる、へといってきました。

薄暮時だけあって、シャッタースピードを30秒まで上げる事ができます。その結果水の流れは乳白色のベールのように映し出され、なんとも不思議な感じが出てきます。

だけど、ほぼ暗くコントラスト差がないので、カメラのAFがききません、、、。

露出も含め、フルマニュアルで試行錯誤の結果やっとまともな一枚をとることができました。

夜間撮影は最近あまりおこなっていなかったので、勘が鈍って悪戦苦闘をしていました。

ところで、この精進川の滝、西野集塊岩層の複雑な地層と豊平川と精進川の流水によって形成されていいた平岸河岸段丘のエンドになっています。文献によっては、この滝を川尻の滝と表現することもあるように、またアイヌ語では精進川自体を「オ.ソ.ウシ」(川尻に滝がある川)と呼んでいたように、この滝を平岸河岸段丘の切れ目として古くから認識されていたようです。

段丘地帯とはその字のごとく階段状に丘になっている地帯で、実際、この滝から精進川右岸をながめてみると一段と高くなり、その傾斜は段々に西岡へと続いていっていきます。

そんな平岸の段丘地にはたった89mの標高で札幌50峰として紹介されるがあります。この丘のような天神山が札幌50峰として数えられるのはきっと平岸段丘から豊平川左岸地帯を見渡せる場所としての要所としての意味もあったのでしょうか。以前登ったときはそんなことを意識せずに登ったので、今回はこの川尻から平岸段丘の要所天神山へと登ってみようと思います。

ルートは以下の通り。精進川の滝からスタートです。

ルートは天神山緑地の駐車場からのルートです。

天神山緑地口

天神山緑地口

今回はバウと一緒です。

DSC_0324

夜間撮影に弱いD3000。内臓フラッシュをたいたり、ISO感度を上げたりと四苦八苦。歩留まり最悪の状態で、天神山緑地をうろうろします。夜なので、以前登ったときのルートも見つけることができず、気の向くままにあるいていったので、GPSトラックが迷い迷いなのを見て取っていただけるでしょうw

そんなこんなで山頂の相馬神社に到着。

天神山山頂・相馬神社

天神山山頂・相馬神社

やっと山頂について、後は下山ですが、この天神山、市内を身近に見渡せる山とのこと。案の定展望スポットが用意されています。

天神山からの夜景

天神山からの夜景

平岸~幌平あたりの住宅地を越えて札幌駅方向の夜景を見ることができます。

ここの駐車場も夜9時まであいていますので、気楽に付近の人たちが訪れるのでしょう。この日も何名かスライドしました。

この写真からは段丘具合はみてとれませんが、途中の散策路をあるいていると段丘の意味が見て取れました。

川・滝・山 きることのできないこの三者の関係をコンパクトに感じられる天神山~精進川周辺。なかなか楽しめる散歩コースでした。

撮影場所 札幌市豊平区平岸1条17丁目9−3
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点~喜茂別岳登山~

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点
そろそろ秋の日差しになってきたある日、札幌と羊蹄山麓を結ぶ中山峠の喜茂別側に沿うように流れていると、中山峠の頂上と喜茂別の市街地の丁度中間あたりで合流をする、の合流点へといってきました。

中山峠を分水嶺に後志地方側は、尻別川水系となり、山間部を流れる渓流の様相をその水系のほとんどで見ることができます。

そんな尻別川水系の中でも札幌からのアクセスも良い、この喜茂別川は無意根山塊の小喜茂別岳のあたりから流れ出し中山峠をそうように流れ、喜茂別市街地にて尻別川と合流をしていくのですが、この喜茂別川に流れ込む支流の半分は、無意根山塊からの河川になります。国道230号線中山峠は無意根山塊の谷をすすんでいるといってもいいでしょう。

翻って写真の手前に流れている喜茂別1号川。喜茂別町内で喜茂別川に一番最初に合流するような名前なのですが、そんなこともなく 喜茂別川上流には、黒川や硫黄川などまだまだ河川があります。なぜ、こんな名前になったのかは凄く不思議です。地形図を眺めてみても、喜茂別町内に端を発する最初の川ってわけでもありませんしね。

そんな喜茂別川と喜茂別1号川のご合流点には、中岳林道がきられていて、ここをたどっていくと、札幌50峰の一つ喜茂別岳への登山口があります。今回はそこを目指して喜茂別岳へと登山することとします。

ルートは以下の通り

中岳林道をひたすら3KM強すすむと、

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳への登山口となります。
この登山口のそばには車が3~4台とめることのできるスペースがありますので、そこに車を止めてスタートします。

登山道の様子

登山道の様子

登山道は周りの笹がちょっと広めにかりわけられていますが、下草はご覧のように地面を覆っています。道の途中にはちょっとした沢の源にあたるのかなと思えるような感じで、道に水がながれていました。この道を500Mほど進むと、黒川コースと合流します。

黒川コースとの分岐

黒川コースとの分岐

ここからは、現在はあまり使われていないだろう作業林道を伝って登っていきます。

登山道の様子その2

登山道の様子その2

車一台分の幅と轍のあとと、古い砕石がひかれた道となっていました。とはいえ迷沢山のときのようなバウと一緒に歩けるほどしっかりとした林道ではなく、下草ぼうぼうの道でした。

途中、

うるし?の絡まった大木

うるし?の絡まった大木

見事につた漆のからまった大きな木があったり目を楽しませてくれます。

道の傾斜は作業道なのでそれほどの急登はないので歩きやすくペースがなんとなく速くなってします。ただ、平坦な道はなくひたすら登るので、主尾根へと取り付きの坂道あたりで気がついたら息が少しあがっていました。少しペースを落として、ゆっくり登ると尾根の肩辺りへとたどりつきます。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

今までは眺望の効かない林の中を歩いていましたが、尾根へと取り付くと眺望が開けてきます。木々も白樺の疎林帯となり、林床の笹が目立ち始めます。ここらあたりでは写真のように小喜茂別岳が笹の狭間から見え隠れをし、登山の雰囲気がぐっと高まってきます。

少しあるくと、
高原のお花畑
白樺の疎林と笹に囲まれた登山道にゴガネギクが満開となったなんとも素敵な光景をみることができました。

満開の花にはミツバチが大挙して蜜を採っています。道に花がかぶっているので、歩くたびにミツバチがブーンブーンと飛び立ちます。そして、写真を数枚とっていると、道脇の笹薮から聞いたことのない獣の鳴き声が聞えてきます。車から降りて、約2kmそして、この見事な花畑、それほど深い山に入った感覚はなかったのですが、考えてみてみれば、山の中の国道230号線からさらに林道をつないでここまできているので、元々が深山なんですよね。そんな気持ちを改めて獣の鳴き声で思い出されました。ちょっとビビッて撮影もそこそこに、先に進みます。

見晴し台

見晴し台

 

見晴台から中岳を望む

見晴台から喜茂別岳を望む

標高1000mを超えたあたりに見晴台との看板があります。ここから喜茂別岳のたおやかな稜線を眺めることができます。気分のよくなる一瞬です。

この尾根に上ってからの怒涛のハイライトラッシュに良くなる気分と裏腹に道には朝露に濡れた草がかぶってきており、歩くごとにズボンや靴にどんどん水がついてきます。

でも、山頂まであと少し、我慢をしていきます。

DSC_0157DSC_0158

秋の花が綺麗にさき、空は青く、空気はさわやか。

とても気分の良い山歩き。

なのですが、下半身はどんどんぬれていきます。

この日の下半身の装備は、作業ズボン、キャラバンシューズ、毛糸の靴下。 ゲイターはつけていませんでした。

その結果、靴の中はいつの間にか水浸し。靴下が水を吸い。ガポっガポっと音をだします。

DSC_0166

ささの背が低くなり低木があらわれてくると、道は緩やかなトラバースそして写真のようなちょっとした急斜面となります。

ここまでくれば山頂はあと少し。

DSC_0169

遠くに中岳も見え出します。

そして振り返れば、

DSC_0170

羊蹄山と尻別岳が、羊蹄山麓の平野ににょきにょきっとはえています!

この景色がなければ心が折れるところでした。

この景色にはげまされながら、

喜茂別岳頂上

喜茂別岳山頂

山頂に到着しました!
山頂は綺麗にかられていて、ケルンが積んでありますし、少しの岩もあります。人もいませんでした。

これは好機!

一通り山頂のだい展望を撮影
季節は進む。
DSC_0180

まずは、いつもの通り、シャツを脱ぎ汗をぬぐい、その次に、靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンまで脱いで、パンツ一丁となりました。山頂でのパンツ一丁!思わずな裸体ですが、なんとも気持ちいですねw

でも、人がきたら大変だし、このままだと体を冷やしてしまうので、かえのシャツを着込み、ズボンは代えをもってきていなかったので、雨具のズボンをパンツの上からはきました。 靴下の代えがないので、いままではいていた靴下をギューっと絞って水を切れるだけ切り、後は岩に乗せて、少しでも乾くようにしておきます。

裸足の状態で、山頂飯をゆっくりたべていき、またまた写真を撮りながら時間をつぶします。

いいころあいかと靴下をさわってみてもまだ濡れています。でもこのままでは埒が明かないので、意を決して靴下を履き、靴を履き、下山の準備をします。

帰りは羊蹄山を眺めながらの展望路、着たときよりも露は少なく、ゲイターもしたので、靴への水の浸入は少しだけ避けられました。

途中、一組のハイカーさんとスライド。

DSC_0284

いい天気だね~ですね~なんて話をしてのんびり下山。

のぼりで約1時間40分、くだりで約1時間10分の山行を無事終えることができました。

札幌50峰 33/50座 喜茂別岳(1176.8m) GETです。

撮影場所  虻田郡喜茂別町川上
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

琴似川と宮の森排水の合流点~奥三角山山頂より~

琴似川と宮の森排水の合流点
写真に写っている小高い山二つ、奥は円山、手前が神社山。その神社山のふもとに見える学校のグラウンド。丁度そのあたりに、の合流点があります。

琴似川は、盤渓の森の中から札幌の西区・中央区を流れていきます。とともに札幌中西部の基幹となる河川なのは、このブログで何回も紹介しています。

琴似川はそのほとんどを三面護岸か暗渠の中にその流れを預けています。上流部はこの写真のように、札幌都心部に面する山間部にそっていて、各山間部から流れる小河川を支流に持っています。

宮の森排水もその支流のうちのひとつでです。以前もこのブログで琴似川と宮の森排水の合流点でエントリーをしていますが、その姿を拝むことは未だかなわず。今回も奥三角山から遠望という形でのご紹介となりました。

琴似川上流部の支流をめぐることは是非機会を設けて行いたいと思っています。

この写真を撮った奥三角山は、札幌都心部に面する山としては、なかなかの景観を見せてくれる穴場スポットといえるでしょう。適度に高度感があり、ビルの林だけではない、緑の縁のある190万都市をみるとができます。

では、ここまで歩いてきたルートを以下に載せます。


今回は、山の手から三角山~大倉山を縦走し、奥三角山へとたどっていきました。

三角山登山口

三角山登山口

入山は、車を置くスペースのある山の手口を利用しました。

三角山の頂上は標高311m、標高差240mを約1.2kmかけて登ります。近くの人の散歩コースとなっているようでこの日も常連のような方々が元気に歩いていました。

昨年三角山に登ったときは大倉山からの縦走路を利用してきましたので、このコースは初の利用です。

山頂までは、

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二の坂、三の坂・・・・九の坂

と、合目表記をしています。

そして、山頂への最後の坂の前に


あずまやがあります。

ここからあと一息踏ん張ると。

三角山山頂

三角山山頂

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山山頂より、藻岩山麓方面を望む

三角山の山頂となります。ここは札幌駅方面の絶好の展望台なのですが、今回はあえて、藻岩下方面の写真を撮ってみました。

時折雨がぱらついてきていましたが、午後から本降りとの予報を信じて、縦走路を大倉山へと向かうこととします。

三角山山頂を降りて縦走路にはいるとすぐに、

三倉の大下り

三倉の大下り

この縦走路一番の難所の三倉の大くだりとよばれている、急な長い坂を下っていきます。

ここを過ぎれば、あとはアップダウンが多少あるものの、綺麗に整備された山道をハイキング気分で歩いていくことができます。

萩の花

萩の花

道中、萩の花や、きのこなど、秋の装いとなりつつある山道を見物しながら、

大倉山山頂

大倉山山頂

標高307mの大倉山山頂へと到着します。

大倉山シャンツェとそのの展望ラウンジ からの絶景はあまりにも有名ですが、帰りによることとして、先に進みます。行き先は、奥三角山!

自然歩道の小別沢口へと向かっていきます。

大倉山をすぎると、いままでの一級国道なみの山道から、少し細くなって、それでも綺麗な1級道道な感じの道となります。そこを大倉山・奥三角山間の標高240mあたりのコル、小別沢トンネルの丁度上あたり、まで降りていきます。

ツユクサ

ツユクサ

道端にはツユクサの花が咲いていました。

ワレメ

ワレメ

小別沢のコルには割れ目といわれる独特な地形があって、この自然歩道から宮の森側へとぬけれるような道となっています。

ここからは奥三角山への直登路をえっちらおっちら登っていきます。

奥三角山直登

奥三角山直登

かなり急な斜面なので、結構な登り応えです。休み休み登っていくこととなりました。

この斜面を登りきると稜線へと飛び出すので後は奥三角山山頂へと到着です!。

奥三角山山頂

奥三角山山頂

切れたった崖の直前までテラス状となっているので札幌の市街地を臨む絶景ポイントとなっています。

札幌都心部の山々(大倉山、三角山、円山)あたりの景色に見慣れたら是非こちら側からも景色をみて欲しいポイントです。

と、ここまでは小雨もぱらついてはいましたが、丁度よいハイキング気分だったのですが、この山頂で休憩をとってさぁ、下山となったときに、いきなりの本降りがはじまりました。

急いでカメラをしまい、雨具を着ようかとおもいましたが、夏の名残の雨なので、そう冷たくはありません。そのまま濡れたままで、歩くこととします。

相方さんは、かさ、ウインドブレーカー、登山パンツ。

私は、普通のポロシャツ、作業ズボン、麦藁帽。

この差が凄かったですね。

上半身は私はもちろんずぶぬれ。相方さんは、傘とウインドウブレーカーに守られ、それほど濡れませんでした。ただ、ウインドウブレーカーを着込んでの歩行で若干蒸れたようでしたが。

そして決定的だったのは、ズボン。下山時の状態は私は下着まで濡れ濡れ。相方さんの登山パンツは撥水も効いていて、下山後彼女の用事を済ますにも支障がないくらいでした。

やはり登山用品ってのは、こういった雨の日に差がでるもんなんだなと改めておもいました。

今回はそれほど冷たい気温でもなく、しかも途中大倉山の展望ラウンジなんていう絶好の雨宿りのできる施設があることも頭にあったので、軽装で充分でしたが、もっと奥深い山でこういうことにであったら、、、。

道具の大切さを十二分に体験できた山行となったのでした。

撮影場所  札幌市中央区宮の森 奥三角山
アクセス難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

小樽内川と上平沢川の合流点~迷沢山登山~

小樽内川と上平沢川の合流点

札幌の水がめ定山渓ダムのさっぽろ湖が始まる直前の4本の川の一本、へと合流するポイントです。

ここからほんの少し下流に行くと、迷沢、滑沢、ともう一本の小沢があり、小樽内川は、さっぽろ湖として、その大きい姿を見せ始めます。

丁度、このあたりから、ダム湖に沈んでいない道道1号の旧道がみえはじめ、昔の道路標識も朽ち果ててはいない状態でみることができます。

私が車を持った時にはすでに定山渓ダムはできていて、旧道は通ったことないのですが、これらの旧道跡をみるとそれほど古いものでもないのですね。調べてみると、定山渓ダムの建設は昭和49年からはじまったらしいです。現在この道道1号は小樽へぬける幹線道路というよりも観光目的の道路といったほうがいいような扱いで、朝里峠頂上付近の札幌国際スキー場や、朝里ダム、そしてこの定山渓ダムなどなど、見所が多い場所です。景観を楽しむだけではなく、釣り・山菜・きのこなどの山の幸を札幌または小樽から気楽に訪れて採取できる場所としていつもいろんな楽しみを見出す人々が来ています。

私も例に漏れず、この上平沢川沿いにきられた上平沢川林道をたどって、札幌50峰にかぞえられている迷沢山へ行ってきました。

ルートは以下の通り

まずは上平沢林道のゲートからスタートです。

上平沢林道ゲート

上平沢林道ゲート

今回のルートはほぼ林道を歩くので、バウをお供に連れて行きます。

上平沢林道

上平沢林道

林道の状態はこの時期の林道らしく、わだちとその中心に草が生えている状態ですが、きちんと使えるように見受けられますが、車は1台分しか通られないような道幅です。 一般への開放は難しいでしょうね。 この日は作業をしていたかたなのでしょうか歩いてる途中で一台ハイエースが山からおりてきました。丁度道幅が最低限に狭くなっている区間でしたので、バウを抱えてやり過ごす場所までおりまっていました。人と車でさえこれなのですから、、、、車二台分の離合はかなり難易度が高いでしょうね。

また、途中で崖の崩落箇所なんかもありましたし。

上平沢林道崖崩落箇所

上平沢林道崖崩落箇所

気温もそれほど上がっていなく気分よく林道をバウと一緒にあるいていきます。
ただ、道は大きめの砂利がひかれているので、バウの足がちょっと心配です。あまり先行させて歩かせないよう、常に声をかけてゆっくりとあるかせました。熊が多い山域なので、熊避けもかねての声かけなんですけどもね。(笑

そういえば、今回は虫も少なかったです。沢沿いなので覚悟をしていったのですが、うれしい誤算でした。トンボがでてくると蚊とかもすくなくなるのかな。

そんなこんなで、一つ目の目印の送電線下にたどりつきました。

泊幹線送電線下

泊幹線送電線下

作業路分岐かな

作業路分岐かな

泊幹線への標識はそのまま上平沢川に降りていって渡渉をして対岸にわたるようになっていました。作業する方々はここから渡渉するのかな。凄い仕事だな~。なんて思いつつまったりと歩いていきます。

ガイド本や、インターネットでの報告を読むと単調な林道を云々との評が多いのですが、私としてはきついのぼりもなく、かといって同じ傾斜が続くわけでもなく程よく緩急があり、直線一本やりの道でもないので、カーブの先になにがあるのかななんて心地の良い緊張感を得ながら楽しんで歩いていけました。

上平沢川に沿っていた林道も、標高約600mくらいの地点で、沢をはなれ右の尾根へと取り付くように曲がっていきます。

道の様子は順風満帆、天気も爽やかな風がそよそよと時折ふいてきて気持ちの良い森林浴です。

尾根への取り付き林道はとても大きな蛇行をしつつ少しづつ高度を上げていきます。

標高が約820m付近で、

2つめの送電線下

2つめの送電線下

2つめの送電線下に到着しました。

ここは、

送電線下

送電線下

林道からちょっとだけおくに行くと作業車を止められるような広場になっていました。ここからは、

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

送電線下からの眺望

 

ずっと林の中をあるいてきた、上平沢林道コース中一番の眺望スポットとなります。朝里岳の札幌国際スキー場や、白井岳、なんかが見えます。

ここからしばらくは、定山渓の山々を眺めながらの登りとなります。気分がいいですね。

白井岳・股下山を望む

白井岳・股下山を望む

この写真のほかにも定山渓天狗岳なんかも見えてなかなか気分がいい道です。

ここから山頂まではあと少し、でも、お目当ての迷沢山の山体を拝むことなく、林道をまだかまだかとあるいていきます。

のぼりの傾斜がもうなくなったあたりで、道の右側に、

迷沢山山頂への目印

迷沢山山頂への目印

ちょっとした広場があり、奥の藪にピンクテープがこっちへおいでと誘っています。

まずは、ここで一休み。

一服して水分補給。

いままでの林道歩きになれた気持ちを引き締めてザックの中から雨具を取り出して着込みます。必要最低限の持ち物をウェストポーチにしまい、ザックをよさ気な場所にデポし、バウを雨具の中に抱え、いざ藪へ突入です!

最初のアプローチこそ、藪漕ぎ!ってな感じですが、ふみ跡はかなり明瞭。きちんと見て歩けばしっかりと踏み跡をたどることができます。のぼり傾斜も一箇所くらいで、それほど苦になるようなものではありません。 割とすんなりと

迷沢山山頂

迷沢山山頂

山頂へと到着できました。まぁ、藪漕ぎの果ての山頂なので、眺望はまったく期待していませんでしたが、

迷沢山山頂から手稲山をのぞむ

迷沢山山頂から手稲山をのぞむ

手稲山がきれいに見えたのが予想外の収穫でした。

山頂は狭いながらもきちんとかられていて、三角点もしっかりとありました。ただ今回はいつもの山頂儀式はザックをデポした地点まで戻らないとできないので、写真を撮って、バウとちょっとだけ山頂に着いた喜びを分かち合い、そそくさともときた藪に突入します。

山頂から踏み跡を見る。

山頂から踏み跡を見る。

無事にデポ地点まで戻って、ここで水分補給・一服・バウと食事・生着替えの山頂儀式です。

30分くらいまったりしてから、下山します。

下山途中1組のかたとスライドしました。初めて人と会った~といっていましたが、その通りここは夏山ガイドに掲載されている山の中ではマイナーなんでしょうね。

熊リスクと、山頂への藪漕ぎがなければ、小学校とかの登山遠足とかでも使えるようなコースなんですけどね~~。

今回の行程時間は、登り約2時間10分、くだり約1時間10分の気持ちのいい山歩きでした。

と、いうわけで、

札幌50峰 32/50座 迷沢山(1005.3m) GETです。

撮影場所  札幌市 南区定山渓
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

豊平川と精進川の合流点~藻岩山山頂より~

豊平川と精進川の合流点~藻岩山山頂より~
アーチのかかった幌平橋のすぐ先、の左岸にの合流点が見えます。ここはの山頂。

札幌の市民にとてもなじみ深い、山と川をいっぺんに楽します。

豊平川の右岸には中島公園の緑がビル群の合間に見えます。幌平橋のちょっと上流側には、中島公園を流れるへの取水口がありますがこの写真ではちょっとみきれています。

もまたとつらなり、札幌市街化の礎を作った河川です。

札幌の市街地を一望できる藻岩山は、豊平川の流路を中心に札幌の河川を眺めるのにも、最適な展望をえることができます。さすがアイヌの人たちからインカルシペ(いつも上って見張りをするところ)と呼ばれた山です。

そんな山へ、今回は小林峠側から登ってみることにしました。ルートは以下の通り。

まずはスタート。

小林峠口

小林峠口

小林峠は、南区と西区を結ぶ幹線の峠で、車がビュンビュン走っています。近くの駐車帯から、この登山口までをその道路を歩いていくのですが、歩道がありません。緊張しつつ登山口へたどり着き、登山道へと入っていきます。

登山道の様子はというと、

小林峠ルート登山道の様子

小林峠ルート登山道の様子

かなり整備された登山道というか遊歩道です。最近、ワイルドな山行がつづいたので、とても快適な気分で森林浴をたのしめました。

登山道の様子はある程度予想していました。今回は半そでのポロシャツでのぼっていったので、放熱という意味でもかなり効果があったらしく水の消費もおさえられたかと思います。

山道は、藻岩山へと連なる標高300m前後の稜線を4つくらいのポコを上り下りしながら、旭山記念公園コースとの合流点

T6分岐

T6分岐

T6分岐へと向かっていきます。
道中は、それほどの難所もなく、たまに片斜面の道がありますが草かぶりもそれほどないのでまったりと歩くことができます。

ただ、最後のコルからT6分岐へと向かう道だけは、笹かぶりの道となっていて、

T6分岐から小林峠を見る。

T6分岐から小林峠を見る。

半そでポロシャツの身としてはちょっといやな感じがしました。

T6分岐からは、道もしっかり踏み固められ、横に4人くらいたっても余裕があるような広い道となります。

馬の背分岐

馬の背分岐

1級国道とか、藻岩山ハイウェーと呼ばれるのもうなずけます。下土は小林峠からくると、舗装道路のような硬さが足裏からかえってきます。慈啓会口からの登山道との合流点馬の背までくるとさすがに人が増えてきます。

ここから傾斜のきつい道がはじまります。昨年はこの馬の背までくるまでにかなりばてていましたが、今回はそれほどバテもなく、最後の登りに挑むことができました。最後ののぼりは若干の岩場となるのですが、もらいものの20年くらい前の登山靴キャラバンシューズスタンダードの岩の上でのグリップ具合をたしかめるように、一歩づつのぼってみていました。

いつもはいているコロンビアのサンギルオムニテックよりも靴底が硬い分、足裏への衝撃がすくなく楽にあるけました。ただグリップに関してはまだわからないなっていうのが正直なところ。

靴底の固めの靴は登りのときの脚運びでフラットフッティングをしやすいようにかんじ脚運びが楽に思えます。もしかしたら気のせいかもしれませんけどね。なんせ20年前の廃盤の靴と1年前に廃盤になった靴を比べるているわけですから、工作技術の進歩があるわですしね。

そんなこんなで、

藻岩山山頂展望台

藻岩山山頂展望台

山頂につきました。

今回の山行は1年の進歩を感じられた山行となりました。

撮影場所  札幌市 南区藻岩山
チ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

ポンナイ川河口(旧花畔銭函間運河)~春香山登山~

ポンナイ川河口(旧銭函花畔間運河)
以前、星置川と山口運河・ポンナイ川の分流点のエントリーで紹介した、の河口へといってみました。

このポンナイ川は花畔銭函間運河として開削された流路ということは以前のエントリーで紹介したとおり。ただ件の運河はもっと西よりで日本海に出合っていましたが、その出合いの河川は現在はとして命名されています。これはこの運河が現在の小樽市銭函2丁目50−30あたりで二股にわかれ、現在の谷地川方面と、現在のポンナイ川河口へとそれぞれ流れを分けていたからです。

この河口、現在は、ヨットハーバーのために使われているようにみえますが、開拓期には、ここを海から直接札幌・石狩方面へ運上船で舟運をするために作られていった経緯があります。現在も船(ヨット) のために使われているので、その役割を100年以上変わらず果たしている運河ともいえるのでしょうね。

で、今回は銭函までいったので、札幌50峰の一つ春香山へと登ってみます。

ルートは以下の通り。

スタートは桂岡の住宅地の端。そこに春香山登山口の看板があります。住宅地のど真ん中なので、車の止め場所にこまりました。丁度そばにこ住宅地の方がいたので、春香山に登る人たちってどこに車をとめているのでしょうかと尋ねたところ、登山口のそばに止めてもいいんだよとのことでした。今回は他の車がいなかったので余裕でとめることができましたが、もし他の登山客がいたらこの場所への駐車が難しそうです。

準備をして、登山道へとはいっていきます。道はかなり綺麗に整備された登山道。草かぶりもなく、とても歩きやすい道でした。

途中

桂春橋跡

桂春橋跡

小さな沢を渡るための橋(桂春橋と書いていました。)が崩落した地点でちょっとしたロープが設置されていて、小沢を渡渉をしていきます。

程よい傾斜で、銭函川の沢音をききながら気持ちのいい登山道をあるいていくと、

分岐?

分岐?

明瞭な二股の道が現れます。

どうやら、左に行くと林道へ、右に行くとまだ山道といったようです。林道がみえたので左に進路をとったのですが、GEOGRAPHICAで確認すると、登山道は右側の道。一旦戻って右側の山道を歩くこととしました。林の中のほうが若干涼しいかなって期待をこめてです。

だけど、程なくして道は、

下土場

下土場

下土場と呼ばれる、ちょっとした広場にたどり着き、先ほどの林道と合流するのでしたW

ここからはちょっとした林道歩きとなります。

林道から着た方向を振り返る。

林道から着た方向を振り返る。

今日の天気は午前中は晴れ。気温は小樽で26度くらい午後15時くらいから雨とのことでした。山の中に入るとさすがに雲が垂れ込めています。今回の山行の目的の一つに春香山山頂付近からの石狩湾の撮影をかんがえていたのですが、この時点でかなりあきらめムードとなりました。ただ、ここまで行程の1/3、ほんの少しの晴れ間でもいいからと、そんな奇跡を胸に秘め、時折垣間見える青空を心の糧に登ることとします。

林道をテクテク歩いていくと、

コース分岐

コース分岐

林道コースと登山道コースの分岐看板がでてきます。みてみると「らくちん林道」とかいているじゃありませんか。去年から山行30を超えてはいるのですが、あいも変わらず登坂が苦手でヒーコラいってしまう私は迷わず林道コースを選択です。

でも、、、

すぐに、、、

林道コース終点。 登山路へ。

林道コース終点。
登山路へ。

林道コースは終りとなり、登山路へと入るのでした、、、。
全然楽できませんでした、、、。

いままでは、沢地形の登山道でしたので、それほど急な坂はなかったのですが、ここからは、銭函峠への尾根へとりつき400m・500m・600mと標高を上げていいきます。まぁ、急な斜面も増えてくるわけです。しかも所々片方の草が多いかぶさる方斜面のトラバース道になったり、草に覆われた急斜面があったりと、いままでの整備されていた道とはちがう、普通の登山道としての顔を覗かせてきます。概ね綺麗に整備された道ではあるのですが、、。

そして、標高600mまで高度を上げると、

土場

土場

土場と呼ばれる、ベンチのある広場につきます。このあたりまで来るとだいたい行程の2/3です。ベンチに腰かけて、一旦荷物を解き、大目の休憩をとります。このとき、iphoneの天気予報をみてみると、札幌・小樽とも雷雨のマークと表示が、、、。

あわてて空をみてみると、あいも変わらず厚い雲とたまに覗く青い空、、、。

雨具はもってきていますが、この気温だと雨具を着ると確実に脱水気味になってしまうし、、、。

とりあえず、いけるところまで晴れ仕様の装備でいくことにします。いよいよになったら銀嶺荘に飛び込めばいいやと思いつつ。

土場をあとにして銭函峠までの尾根道は結構な斜面が続いていきます。

標高650mあたりから明らかに雲の中に突入しました。気温が低めになったのでしょうか。先ほどまでの蒸し暑さから解放されて若干行動しやすくはなりましたが、この坂の傾斜には貧脚の私はやられまくります。しかも先ほどみた雷雨マークのおかげで気分もあがりません。孝か不幸か、熊鈴をなくしてしまっていたので、耳をすませながら雨の気配を探りつつ歩いていきます。

そういえば、このあたりで煩かった蝉の声も聞えなくなり虻や蚊の襲来もへってきました。虫除けスプレーを忘れていったので、とてもたすかったのですが、、、。

そんなこんなで休み休みのぼっていって、

銭函峠

銭函峠

やっと定山渓春香沢コースとの合流点へとたどりつきました。

ここまで来ると台地上の道になり、しっとりとした雲の中、気温もそれほど蒸し暑くなく、気分よくあるいていくことができました。道路状況も綺麗に整備されているので、とても歩きやすい道でした。

いい気分であるいていくと、

銀嶺荘

銀嶺荘

春香山の代名詞、銀嶺荘が現れます。休憩400円とのこと、初めての山小屋体験もいいかなともおもったのですが、ここでまったりし時間を使っちゃうと雨のリスクが高くなりそうで、そそくさと山頂へと向かうこととします。

林道をわたる川

林道をわたる川

銀嶺荘横には立派な林道がはしっていました。定山渓方面へとつながる林道なのかな??途中この林道を寸断するかのように、川がながれています。これって銭函側と定山渓側のどちら側にながれていくのかな??なんて考えながら100mほど進むと、核心の

春香山への登山道入り口

春香山への登山道入り口

頂上への登山道入り口です。

最初こそ、先ほどまで通ってきた登山道と同じ雰囲気だったのですが、ほどなくして、道に水がながれてきて、ちょっとした沢のようになりはじめます。まぁ、これも楽しいかなとかとおもいつつ、のぼっていくと、水がなくなり次は、

笹かぶり

笹かぶり

笹かぶりの道となります。

まぁ、これくらいはね、、、、。

経験したことあるしね、、、。

と思って進むと、

急斜面・方斜面のトラバースがあらわれ、しかもその両方ともに笹かぶり&倒木祭り&刈り払いの笹の茎が路外の斜面へといざなう道となり始めます。

ワ・ワ・ワイルドです、、、。

ガイド本には、家族連れも沢山登る山とかいていましたが、、、。

おもった以上にワイルドでした。

山頂登山道から銀嶺荘を望む。

山頂登山道から銀嶺荘を望む。

途中、視界が開けてた場所からは、かなたの眺望は見ることができず、かろうじて銀嶺荘の赤い屋根をみるにとどまりました。

もうすぐ頂上なので石狩湾の写真はあきらめました。タムロンの70ー300を装着したNIKON D3000がただの重りと確定した悲しい瞬間です、、。

ちぇ~っとおもいつつワイルドな登山道をあるくと、

ロープ場

ロープ場

ロープ場の登場となります。

難所との紹介文を見ることがありますが、ここのロープ場は楽しいね。

それよりも、藪漕ぎ並みのいままでの道が難所でしたよ。

ここをこえると傾斜が緩み、

すぐに、

春香山山頂

春香山山頂

山頂へ到着です。ここで、いつもの山頂儀式です。一服・お昼ご飯・生着替え。
時間をこんな風につぶしても、結局どんどん雲がせまってきて、結局

山頂眺望はなし。

山頂眺望はなし。

山頂からの眺望はなにも見えない状態でした、、。

あきらめて帰ることにしましたが、山頂を離れてすぐに、遠くで雷がなりはじめました。

帰りに銀嶺荘によろうかとおもいましたが、やめてそそくさとおりることにしました。

途中、2箇所ほど分岐を登路と変えておりてきました。

駐車地点まで戻って着たときも、ずっと雷はきこえてきましたが、雨は降らず、ずぶぬれにならずにすみました。

ただ、下山中、2度ほどしりもちをつきました、、、。

靴のグリップがやはり不安ですね~~。

札幌50峰 31/50座 春香山(906.7m) GET。

撮影場所 小樽市銭函2丁目36−33
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

小樽港(勝納川河口)~余市岳山頂より~

小樽港~余市岳山頂より~

今回の写真は、いつもと趣きを変えまして超遠景から望む河口の写真としました。かなたに見えるのは小樽港です。小樽港に注ぐ川は、(に注ぐ於古発川)です。この写真からは丁度小樽港の外洋防波堤が綺麗に二つの口をあけているさまがみてとれます。この外洋防波堤の真ん中あたりに勝納川の流入口があるので、今回は勝納川としてエントリーをしました。

そして、この写真をとったのは、余市岳の山頂からとなります。

ルートは以下の通り

今回は赤井川村のキロロリゾートのゴンドラを使って、標高1180mまで運んでもらう楽々ゴンドラコースをえらびました。

キロロスノーワールド

キロロスノーワールド

往復券1200円を払って、3.3kmをたった15分くらいで運んでいってもらいました。

ゴンドラ山頂駅が余市岳を望む

ゴンドラ山頂駅から余市岳を望む

ゴンドラの山頂を降りると、目の前にドーンと余市岳が出迎えてくれます。なんともおっきな山容でしょう。さすが札幌最高峰の貫禄ですね。この駅で入山届けをだして、駅の裏手?にある登山口からスタートをします。

余市岳ゴンドラコース登山口

余市岳ゴンドラコース登山口

ゴンドラコースは、余市三山(余市岳・朝里岳・白井岳)の間に広がる通称飛行場といわれる1180m付近の台地からスタートとなります。背丈ほどの笹に覆われまったく展望のない平坦な道を見たすら歩くことになるのですが、冬はまたちがった表情をみせてくれているのは、朝里岳沢川と朝里峠沢川の合流点~朝里岳登山~このときのエントリーをご覧になってください。

飛行場終盤より余市岳が見えてきます。

飛行場終盤より余市岳が見えてきます。

平坦な笹の刈りわけは非常によく整備されていてとてもあるきやすく、それも終盤になってくると笹の背がひくくなってきて余市岳がまた目の前に展開されてきます。

そして、だらだらと1290m付近まで2.5kmかけて標高を稼いだ飛行場が終ると、標高1240m付近の北東コルまで降りていき、そこからいよいよ本丸余市岳へとの登行路となっていきます。

北東コル付近から余市岳を望む

北東コル付近から余市岳を望む

ここから山頂までの距離は約1.5kmくらい。この距離標高差は約200mくらいです。

この壁みたいな道をえっちらおっちらと歩いていくのです。

山頂への急登

山頂への急登

急登の序盤は背の低い笹原。日光がばしばしあたります。気温も18~19度。山を登るには結構な暑さです。湿度も夏の湿度と来れば、早速体がばて始めます。

涸れ沢

涸れ沢

中盤からは、涸れ沢となり、ここだけヒンヤリとした気持ちのいい空気となりました。この辺で割と当たらし目の熊の糞をみつけました。(3日前くらい?) 熊さんも歩きやすい道がいいのかな~なんてぼんやりおもいつつ、この涸れ沢をすぎると、ハイマツが多く現れる肩の部分に飛び出します。ここまでくるとかなり眺望もよくまります。

余市岳肩のあたりから定山渓方面の山々を眺める。

余市岳肩のあたりから定山渓方面の山々を眺める。

目の前に独特な山容を見せる定山渓天狗岳の奥に、烏帽子~神威が見えます。この間苦戦しただけあって、感慨深いものがあると同時にこちら側から見る烏帽子岳の山容の凶悪な感じに、この間の苦労もうなずけました。

肩まで登ると、道はゆるやかになりすぐに偽ピークにたどりつき、そこから約300Mほどで余市岳の山頂へとつきました。
Floating on cloud Mt.Yotei
山頂からは羊蹄山がまるで富士山のような面持ちでしっとりとたおやかな姿で目をたのしませてくれました。

ほかにもTOPの写真のように小樽の海や、手稲山~石狩の海、余市の海、ニセコ連山、恵庭岳、などなど360度の大展望でした。さすが札幌最高峰です。こんな山にお気軽に(札幌からキロロまでは結構な距離ですが、、、)いけるなんて、、ゴンドラバンザイですね(^^

てなわけで、

札幌50峰 30/50座 余市岳(1488m) GETしました。

 

撮影場所 札幌市南区 余市岳山頂から
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon d3000

琴似発寒川と左水無川の合流点~荒井山ナイトハイク~

琴似発寒川と左水無川の合流点
海のない街札幌にもカモメは飛んできます。そんな写真がとれたのは、の合流点がある発寒川緑地です。

すすきのにもカモメが現れるので、別段珍しくはないことなのですが、カモメって人なれをしていて、彼らのほうからカメラを構えた私に撮ってくれといわんばかりに飛んできてくれました。

今回特別出演のカモメさん 魚道で魚待ち?

今回特別出演のカモメさん
魚道で魚待ち?

琴似発寒川はこのように魚道が整備されていて、魚がすみやすい環境を整えている川なので、カモメもそれを狙ってここまで登ってきているのでしょうか。

ちなみにもう一方の左水無川ですが、

左水無川と琴似発寒川

左水無川と琴似発寒川

ここ発寒川緑地に連絡するように延びている西野緑道に沿って流れている(途中暗渠になっているらしい)川です。

このポイントよりもう少し上流で琴似発寒川から取水し、西野緑道にそいながら西野の住宅街を流れここで再び琴似発寒川と合流しているようです。今度機会を作って西野緑道も歩いてみたいと思います。

で、今回はこの琴似発寒川から三角山を隔てた荒井山からの夜景撮影を目論んで実行してきました。ルートは以下の通りです。

発寒川緑地から車を走らせ宮の森へ。そこかから大倉山シャンツェの駐車場に車を止め、荒井山の入り口へと向かいました。

荒井山入り口

荒井山入り口

暗くなってきてからのスタートなので、山道は真っ暗、、、、この写真よりは若干あたりが見える程度。

ちょっとひるみました。

大倉山シャンツエの写真を意味もなく撮ってみたりして、

大倉山シェンツェ

大倉山シェンツェ

気分を落ち着かせます。

何回か帰ろうかとおもいましたが、携帯のライトを懐中電灯代わりにしてバウと一緒にスタートしました。

暗い道のりでしたが、荒井山山頂は一度いったことがあるし、木の段が整備されているのですぐに到着しました。

荒井山山頂

荒井山山頂

荒井山の山頂は木々にかこまれているし山頂標識もないので、昼に行っても夜にいっても変わらないですよね。

そそくさと写真をとり、そのまま今度は荒井山の展望台へと向かいます。

ここは傾斜のあるところは木段が設置されているので携帯のライトたよりでも何の苦もなくあるけるのですが、傾斜が緩くなったあたりから、木段はなくなり、土の歩道になります。そしてそこは実は片側が谷地形になっていたりするのです。まぁ落ちてもすぐにあがってこられるような場所なのですが、やっぱり暗い道では不安ですね。歩行中一回だけ道から片足が外れてこけそうになりました。。。。

やはりナイトハイクにはそれようのライトが必要ですね。

実は今回ナイトハイクをしようとおもったのは、前回の神威岳・烏帽子岳の11時間山行経験があったからです。結果的には日が落ちる前にかえってきましたが、もしもっと日の短いときの山行だったら、あの時の持ち物(携帯のライト)で無事に下山できていたかを確かめたかったのです。

結論はもちろん携帯のライトでは役に立たたないですね。

携帯のライトは、そこそこはてらしてくれるのですが、時間がたつと消えてしまいますし、ホールドが不安定です。非常用にもなりません。しっかりとしたライトを入手したほうがいいってことを思い知らされました。

草かぶりの道は特に怖かったです。

そんな実証をおこないながらすぐに、展望所につき、写真を数枚撮影。当然蚊もよってくるわけですが、今回なぜか虫除けスプレーをもっていかなったので、落ち着いてカメラの設定が出せず。測光設定も失敗し、

荒井山からの札幌夜景

荒井山からの札幌夜景

なんとか見れるのはこれくらいでしかもこれもピンボケだったりです。

あまり夜景撮影をしないので、やはり設定の判断が甘いですね。

ひとしきり写真をとった後は、元着た真っ暗な山道を登り返す気がおきなく、宮の森シャンツェと結ぶ一般道まで降りて、そこから大倉山シャンツェの駐車場までの坂道をのぼることとしました。

荒井山入り口からは約10分で山頂なのですが、そこから麓までおりて上り返すには、30分くらい必要でした。

今回の目的の一つライトの実証ができたし、思ってた以上に汗をかけたので、まぁよしとします。

撮影所 札幌市西区西野7条1丁目1−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000 /

豊平川と百松沢川の合流点(砥山ダム)~神威岳・烏帽子岳登山~

豊平川と百松沢川の合流点
真夏の風があまりない早朝。早朝といえども、午前6時を過ぎて太陽もある程度の高度になってくると、空にかかる雲のおかげか、体感の湿度もあがってきます。そんな体にまとわりつく空気とはうらはらに静かに水を称えるここは砥山ダムのダム湖。ダムマニアの方々の中では、わりと有名なダムのようですが、川好きとしては、このダムはが丁度合流するポイントとして興味をそそられるのでした。

豊平川と百松沢川の出合い

豊平川と百松沢川の出合い

札幌の母なる川に出会う百松沢。夏もこの時期になると融雪水もほとんどなくなり、渇水期になります。この写真のようにダム湖へと流れる支流河川も勢いが薄いようにみえますね。ただ、それは大きなダム湖と比較しての勢いの話。流域の山麓から水を集めた中規模の河川の下流部。そんなおとなしい顔を見せているだけじゃありません。

百松沢の函
こんな荒々しい函ももっているのです。

この百松沢川が水を集めるのは、にも数えられている、神威岳山域の沢々です。

と、いうわけでチャレンジしてみました。神威岳&その向こうにそびえる烏帽子岳に!!

ルートは以下の通りです。

スタート地点

スタート地点

スタート地点は国道230号からすぐに豊平川を渡れる百松橋からちょっといった駐車スペースからとなります。前半はしっかりとした林道、百松沢林道をテクテクと豊平川脇を通り、TOP写真の砥山ダムから百松沢沿いに山の方向に曲がっていいき、百松沢の函がすぐそばに見える地点まで、のんびり林道歩きをおこなっていきます。

この段階では、お日様に時々雲がかかったり、薄曇の空模様となったりで湿度高めのまとわりつく空気ではありましたが、道端に咲いているおなじみのガクアジサイや、ふきの葉やら、崩落で露岩したような崖をながめながらのお気楽散歩をつづけていきました。

そして、百松沢の函をすこしすぎたあたりに、

短絡路入り口

短絡路入り口

神威岳登山口への短絡路入り口がでてきます。

地形図の等高線を見てもらうとわかるように、標高300Mあたりを等高線に沿うように進む登山道で、

神威岳短絡路

神威岳短絡路

きれいに整備されてとても歩きやすい道です。まわりの木々もあまり密集していなく、朝の光をしっかりと道端まで届けてくれています。これは冬のスノーハイクでも気持ちのいい雪歩きができそうだなって思える道です。

そんな気分のいい道をしばらく歩くと、

林道と再合流

林道と再合流

百松沢林道と再合流します。
ここからは、再び百松沢林道をとことこ歩き始めます。百松沢川とこの林道はこの時点でかなりの標高差があって、おいそれとは川に降りれるような場所ではなくなってきます。

DSC_0032DSC_0033
途中、長いピンクテープで進入をこばむような謎の刈りわけ道があったりするのですが、そのまま百松沢林道を進むと、自動車が通った跡の二本の轍がなくなり、あまり車がはいれないような林道となってきます。そんな道を少し歩くと、渡渉ポイントとなって、いよいよ登山道っぽくなってきます。若干草がかぶっている登山道を沢沿いに進むと、

神威岳登山口

神威岳登山口

やっと、登山口となります。

気分をあらたにすべく、

DSC_0035DSC_0037DSC_0038
登山口近辺で目についた、蝶や、花や、沢の写真をとり、これから本格的にはじまるであろう山歩きに期待を寄せていきます。

でも、ここまでほぼ一本の道なのに、なぜここまできてやっと登山道の標識がでてくるのが謎ですよね。もしかして、ここの直前までが林道扱いになっているってことなのでしょうか。

登山口からはまず軽めの傾斜地がはじまってきます。

登山口直後の傾斜地

登山口直後の傾斜地

この道も日の光を受けて、癒しの道です。かなり気分のいい山歩きです。

このあたりで右の靴の中に若干の違和感をかんじたのですが、少し我慢してあるきます。道もわりと平坦な山道ですし。

ただ、そんな気分も、

ロープ場一つ目。

ロープ場一つ目。

最初のロープ場の予想以上に高い様をみて吹っ飛びます。傾斜もおもったよりあるし、なによりその距離にびっくりしました。右足の靴を脱ぎ、その違和感の原因であろう小ゴミを取り払い、首からぶらさげていたD3000をザックにしまい、その代わりにDP2を首からさげて身軽装備にきりかえいざアタックです。

ただ、このロープ場いざのぼってみると、楽しくのぼることができました。ただ、初期装備のまま、D3000を首からさげていたら、余計な神経をつかっただろうなとは思います。

SDIM9904SDIM9910
カメラをDP2に切り替え、前方の加重がへり、若干フットワークは軽くなりました。目に付く花々をとりつつ、徐々に急になってくる傾斜をどっこいしょとのぼっていきました。

ところが、ここらあたりから、私の体の回りをブーンブーンと大きな羽音が聞えてきます。

もしや!!

スズメバチ???

かれらのテリトリーが登山路と重複してるのか???

威嚇にでているのか??

と、ここはなるべく彼らを刺激しないように、静かにそしてすばやくその領域をぬけることとします。

ただ、ここは結構きつめの坂道。貧脚、貧スタミナの私ではぬけ続けることもできなく、彼らの羽音が聞えなくなったあたりで、ヒーハーと乱れた息を整えるために休憩を取ることとなります。そして息がもとに戻ったあとで、歩みを進めるとまたもや、ブーンブーンと羽音。。。

そんな繰り返し、、、

当然、周りの景色を見ることもできず、もちろんカメラを向けることなんかできません。

そして気がつくと、急な尾根道は若干平坦となり、

神威岳がみえてきました。

神威岳がみえてきました。

木立の間から、神威岳がみえはじめました。

羽音で若干疲弊しはじめたメンタルも、目標が目に入ってくるとたちなりますね。

ここからは割りと平坦な道をすすみます。

そして、

ロープ場2本目

ロープ場2本目

二つ目のロープ場へとたどりつきます。

1本目のロープ場よりは傾斜があるものの、距離はそれほどなく、わりと楽勝でよじ登ります。

2本目のロープ場を登ったあとは所々広く刈り分けられた場所や、神威岳の山頂を眺めることのできる場所が現れてきます。

笹原のコル

笹原のコル

一旦、笹原の山頂したのコルまで降りて、再度急斜面を登り始めると、
SDIM9917SDIM9918稜線から、豊滝~簾舞あたりをみわたせ、神威岳山頂が、いつも見ている形とはまったく違った形で目をたのしませてくれます。

ただ、ここのあたりでも、あの羽音に悩まされます。

しかも、標高は900m前後となるのに、空気の重さはスタート地点から変わらず、爽やかな風も吹かず、あいも変わらず体にまとわりつきます。

しばらく急登りをあるくと、

最後のロープ場

最後のロープ場

最後のロープ場が登場します。ロープ場も三回目ともなると結構なれてくるもんで、段差の激しいガレ場よりも上りやすく感じるのでふしぎなものです。

ここをのぼりきるとややしばらくして、

神威岳・烏帽子岳分岐

神威岳・烏帽子岳分岐

神威岳と烏帽子岳の分岐に到着します。

ここで、時計を見ながら考えます。スタートからすでに4時間近く経過しており、水分も残り700ml程度。烏帽子岳へ向かうか神威岳を踏んでからいくか、それともどちらか一つにするか、、、。

悩んだ挙句、体力のあるうちに傾斜を登る回数を稼ごうと、神威岳から烏帽子岳ルートをとることにしました。

神威岳山頂

神威岳山頂

SDIM9923DSC_0050
先ほどの分岐からちょっと坂をのぼっていくとすぐに神威岳の山頂につきます。

山頂からは、百松沢山や、簾舞・豊滝方面の眺望が樹間から見えてきます。

したからみていた神威岳の岩塔の荒々しい雰囲気からは思いもよらない木々にかこまれた山頂でした。

しばらく休憩をして、ご飯をどうしようかなとおもっていたのですが、ここでも蚊に蝿がよってきておちつかないので、ちょっと休憩で、烏帽子岳に向かうことにしました。

山頂をおり分岐までいき、烏帽子岳方面に歩みを進めます。

烏帽子岳へのふみ跡

烏帽子岳へのふみ跡

いろいろな、記録やガイド本によると、神威岳から烏帽子岳へのルートは踏み跡を藪漕ぎしながらとのことでしたが、いろいろと紹介されているルートなので、かなりメジャー級になってきたのでしょう。ちょっと藪の多い登山道といった趣きでした。ふみ跡もしっかりみえているので、迷うことはまったくなかったですが、、、。

割と急な斜面を100m程度高度をさげていきます。しかもあくまでも踏み跡なので、サポートしてくれるような仕掛けはまったくなし。下土も滑りやすい土壌になっています。

順調に高度を下げて、烏帽子岳山頂下のコルあたりまでいくと、

烏帽子岳

コルから烏帽子岳

烏帽子岳が堂々とそびえているのがみえてきます。

ここからが大変で、凄く滑りやすい黒土の急斜面を周りの笹や低木につかまりながらのぼりだし、斜面がゆるんできたなとおもったら急な岩場ののぼりがはじまります。

岩場

岩場

すでに5時間経過・7km歩いた初心者登山者にとってはこれは効いてきます。標高は900m程度。夏のこの時期ではこれくらいの高度では涼しい風もふくわけはなく、じっとりと体にまとわりつき体力も奪います。一歩進むごとに帰ろうかとい思いがたち起こり、でも、ここまで来ると烏帽子岳の山頂が目の前にそびえているので、なんとか気力を振り絞ります。

岩場の急登をぬけると、

ロックガーデン

ガレ場にお花畑がひろがりました。これにはかなり癒されました。疲れていて写真をとるきもうせていたのですが、岩場にはりつきながらなんとかシャッターをおしました。もっと広いアングルでとれればよかったのでしょうが、この時はアングルを考えることもできませんでした。

ロックガーデンから神威岳

ロックガーデンから神威岳

このロックガーデンあたりからの神威岳の眺望もすばらしく、もっとスタミナがあればもっといい写真を撮れただろうにとおもいつつ、ふらふらと休み休み坂を上り稜線にあがり頂上を目指すのでした。

烏帽子岳山山頂

烏帽子岳山山頂

烏帽子岳山頂より定山渓ダム

烏帽子岳山頂より定山渓ダム

行程時間6時間をかけてなんとか山頂にたどりつくと、雲が迫ってきている状態。時間もきにはなりましたが、ここでご飯を食べることとしました。相当つかれていたのでしょう。いつもの山頂ご飯に比べると、味がまったくわからず、カロリー摂取の目的だけでおにぎりを口に運んでいる感じです。

なんとかご飯を食べ終わると、なんといきなりにわか雨です。

ざーー

っという音が見る見るちかづいてきます。

カメラをしまい、ザックから雨具代わりに常備しているウインドウブレーカー的な上下をきこみます。雨粒は大きく、やはり山登りには雨具は必要だよなとおもいはしたものの、これであるいて暑くならないかなという不安がたちあがります。

雨がふった時間はそれほど長くなく小降りになってきたので、下山をしようと雨具きたまますすみました。

ロックガーデンを過ぎ、岩場を無事に通過していったのですが、すべる黒土の急坂にさしかかったところで、、、

いきなり尻餅です。

靴のグリップが全然ききません。登るときも苦労したので、不安ではありましたが、やはりというかなんというか、、、。

急坂ではお尻をつきながら尻すべりとグリセードの中間のようなスタイルですべりおりていきました。

ただ、一箇所、脚をとられ尻餅をつきそのまますべりおちそうになったので、体を反転し滑落停止の格好で手に持っているポールの柄を地面にすり続けつま先をキックステップのような形で地面に踏ん張りなんとかとまりました。

軽い滑落体験です。広い稜線にふみ跡がついた直登なので、これで何とかなっていたのですが、これが細尾根だったり、トラバース路であったりとしたらゾッとします。

なんとかコルまでたどりついて今度は上り返しへとむかっていくのですが、ここも結構な傾斜で数歩進んでは足が止まります。しかもブーンブーンとした羽音とさっきの雨で濡れた木々や草からの雨だれで、精神的にも疲弊してきます。

ここで、ブーンブーンの主をはっきりと視認ができたのです。スズメバチかとおもっていたのですが、正体はアカウシアブでした。疲弊していたので、休み休みのぼっていると、なんと奴は目の前の木の枝に止まり、こっちを舌ナメづりするような格好で止まって様子をうがっているのです。

ウェアは雨具を着込んでいるので咬まれることはないでしょうし、顔だけ気をつければなんともないのでしょうが、まとわりつくのは正体がわかっても嫌なものです。

そんなこんなでなんとか分岐にたどり着き、天気は雨の気配もなくなったので雨具を脱ぎついでに上着も着替えました。

ここからまだ約7kmの道のりがまっていると気がおもくなってきました。よたよたとあるいていくわけなのですが、いつもの下山スピードにはとどきません。しかも時間も3時をすぎはじめてきたので、気がせいてきます。しかも蒸したまま。

これは肉体的にも精神的にもきついです。

一本道の登山道。途中やすめるような場所があるものの虻や蚊がうるさい。しかも途中でまたもや雨が降り、上着だけ雨具をつけましたので、どんどん蒸してきます。水も残り300mlくらい。すこしづつ口に含み水分の枯渇をふせぎつつ、2本目のロープ場をなんとかすぎ、あと少し最後のロープ場へ、ここは沢があるので熱をもった体を冷やせるとおもったところで、脚がまったく進まなくなりました。、、、

一旦ザックをおろし、きていた雨具を脱ぎ肩から提げていた空の水筒をザックにしまい、道端に腰かけ体をやすめました。行動食でもっていたチョコレートをほおばり少なくなってきたVAAMのペットボトルをすこしづつのみ呼吸を整えます。

雨がふっていたのでこの地点での虫の襲来はなかったのが幸いでした。

10分ほど腰を下ろし、なんとか立ち上がれるかなとおもいザックをせおったのですが、

Orz

まさにこの絵文字のような形で体がうごきませんでした。この格好のまま5分ほどじっとしたのち、やっと立ち上がり歩くことができました。

多分、熱中症的な状態によるバテだったのでしょう。チョコレートがきいてきたので、行動できるようになったのでしょうね。

そんな思いをした後の最後のロープ場下の沢を見たときの安堵感はものすごいものでした。水場ってほんとオアシスなんんですね。

さすがに沢の水はのみませんでしたが、顔を洗い頭を冷やし、進む元気を取り戻しました。ここからは傾斜もそれほどきつくない道になってもう少しで林道にでることになります。林道からの短縮路は日が落ちてしまったらいやだなとおもっていたので使わずに、広い林道を歩いて少し遠回りになるけどなんとか下山にあいなりました。

今回の山行かなりな反省点がありました。

  • 水の携行量
  • 体力
  • ヘッドライトの不携行
  • 防水の利いた靴の重要性
  • 行動時間の予測
  • もしものときのツェルトなどの非常用具
  • 防水性の高い雨具ズボン

おもに上げてもこれだけの反省点があります。

今回行動時間が長くなるのは予測していたので、iphoneの予備バッテリーを用意していったのはよかったです。

この状態でGPSが使えなくなったら不安量は格段にあがったでしょう。

登山路のある山でもこんなに不安になるのですね。

こんな気持ちになったのは地図も持たずに入った2本目の冬山の西岡焼山以来でした。やはり山遊びの不安要素っての経験と技術とギアと体力でまかなわなきゃいけないんですね。

というかなり勉強をしつつ、

往復11時間をかけて

札幌50峰 28座/50座 (神威岳 983m)

札幌50峰 29座/50座 (烏帽子岳 1109.4m)

の2座GETしました。

撮影所 札幌市南区小金湯 百松沢林道より
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000 /