篠津川と篠津運河・ 八幡二十五線川の合流点

篠津川と篠津運河・ 八幡二十五線川の合流点
夏もすっかりおわり秋が顔をだしてきた江別市八幡地区の篠津運河水門までいってまいりました。

写真手前をながれているのが、。右に見える樋門からは。左から流れ込むのがの3河川の合流点です。

篠津川は当別町・新篠津村・江別市をむかしからの流路に近い流れでくねくね蛇行しながらここまできて、ほどなくしてへと合流します。 一方八幡二十五線川は農業用・排水の役割をもち江別市の八幡地区の農業に貢献しています。そして篠津運河は月形の石狩頭首工から石狩川と別れここまで直線に近い流れでやってきます。

このあたりは農業地区なのですが、この篠津運河のおかげでその生業を成功させていったのでしょう。元々が泥炭地のこの地域、水はけは良くなくまた用水も不足していたので、昭和26年に石狩川頭首工の建設がおこなわれここまで各種の用水・または排水路として活躍しています。川幅などの関係からか篠津川を渡る橋よりも篠津運河を渡る橋のほうが立派に見えます。そのため篠津運河を篠津川と勘違いする方もおおいようです。

このあたりの地域にかかわらずですが、昭和56年の大洪水というのは、かなりのインパクトがあり河川治水事業がぐっと加速したきっかけでもあります。このポイントも例に漏れず、洪水対策がきっちり行われています。この写真をとったすぐそばに、篠津運河水門があります。

篠津運河水門

篠津運河水門

この水門のおかげで、大洪水の憂き目にあわなくなったとのことです。

人と自然の戦い。かなり興味深いです 。

 

昨年10月撮影

昨年10月撮影

ここの場所も昨年撮りに着ています。

今にも降り出しそうな雲のおかげか、かなり暗い写真となってしまっていたので、今回改めて撮りにいきました。

撮影場所 江別市八幡44
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

左股川と小別沢川の合流点

左股川と小別沢川の合流点
今回は札幌50峰の一つ西区福井にある五天山南ピークからの俯瞰撮影といたしました。ご紹介する合流点は、写真中央やや左にあるグラウンドの先で合流をしますです。

左股川は札幌南西部の百松沢山・烏帽子岳・神威岳・砥石山などを流れる沢をここの少し上流で集め左股川の名前を冠し流路を形成しつつグラウンドの手前側を流れ、もう少し下流でと合流をします。小別沢川は写真に見える山々の裾野を流れグラウンドの奥側まで流路を形成し左股川と合流します。

写真の中央に広がる山々の稜線は三角山や大倉山などの中央区に鎮座する山々です。

今回の合流点、どうも藪の中をこがなければいけなさそうで、なにか良い方法はないかと調べてみると、この五天山からの俯瞰で撮影するとちょうど良い感じに合流点を捉えることができることがわかりました。昨年はそれとは意識もせずにの一つ円山を登ったのだからどうせならと同じ札幌50峰である五天山にも挑戦してみようとおもいたちました。

五天山

五天山
山頂のように見えるとがった部分が南ピーク。
ここから今回の写真をとりました。

標高303メートル。前回の円山が225メートルなので80メートルほど高い山になります。登山は完全な初心者なので、登山ルートを調べ、カメラを運ぶ方法もいつものカメラバックからリュックにかえ、以前腰を悪くしたときに入手した杖ももち、タオル2枚・飲料水2本・などなど円山登山の際よりも初心者なりには準備をして望みました。

五天山神社入り口

出発点・五天山神社入り口

ネットで調べてみると登山口は現在二つ。五天山公園からとその裏側になる五天山神社入り口からとのこと。今回は五天山神社入り口から入山することにしました。この写真の場所から広めの林道を3分ほどあるくとすぐに五天山神社が現れます。

五天山神社脇の登山道

五天山神社脇の登山道

その脇にしっかりと踏み固められた登山道を発見!

いままで、渓流系の合流点や滝を眺めるために分け入った藪なんかを思い返すとロープもはってありなかなか良いかんじじゃありませんか!

そのままこの道をえっちらおっちらと3分ほど登りました。そうすると、

五天山の標識その1

五天山の標識その1を発見(^^

この先の道は若干下草がはえていましたが、木々にピンクテープが巻いてあり不安もなく歩みを進めます。

そして2分後今度は、

五天山標識その2

五天山標識その2発見(^^

この標識のそばに藪が刈られたあとや倒木を処理したものが積みあげられていました。道中伐採された木々もみかけました。事前のネットで調べた中に、五天山の登山道を有志の方が手弁当で整備をしてたブログをみていたので、その方々への感謝の気持ちをいだきながらありがたくのぼっていきます。

この標識をすぎてしばらくすると登山道一の急登区間がでてきます。そこを休み休み10分ほど上り詰めると、

五天山神社奥の院

五天山神社奥の院

五天山神社の奥の院と呼ばれる祠に到着します。ここのすぐ後ろが三角点のある五天山の頂上となります。

五天山山頂

五天山山頂
手前に三角点、おくの木に五天山標高の標識

五天山神社入り口からこの山頂までの所要時間は写真の時間記録をみると20分でした。

円山よりも行程時間が少なかったです。多分しっかりとした登山道を整備してくれた方々のおかげかと思います。ネットに転がってる昨年までの山行記録をみてみると迷っただの藪漕ぎしただのと、低山のわりにはかなりハードな山行がしるされていたので覚悟をしていたのですが、良い意味拍子抜けでした。繰り返し整備をしてくれた方に感謝です。

今回の山行は山頂GETが目的ではありません。南ピークと呼ばれる崖の上から写真を撮ることです。この山頂の奥にはまだ道がつづいているのは事前に調べてしっていましたが、この登りくだりが結構急なので、油断はできませんでしが、そのまま進むと約5~6分で南ピークに到着します。

五天山南ピークから

五天山南ピークから五天山公園を眺める。

まさしく崖の上です。いつも写真を撮るときは、「カメラは足をつかって構図を決める」の格言どおり一歩踏み出すように心がけているのですが、さすがにここでそんなことをしたら、あの世へ一歩踏み出すことになってしまいます(苦笑) しっかりと地べたに座り込んで写真をとっていきました。

五天山南ピークから札幌市街地を臨む

五天山南ピークから札幌市街地を臨む

絶景ですね~~(^^

ひとしきり写真をとって水分を補給したあとこのピークをあとにしました。

そして山頂へもどってみると、

五天山山頂のエゾリス

五天山山頂のエゾリス

山頂標高札のかかっていた木にエゾリスがとりついていました。しばし目を合わせた後、エゾリスは木を登り隣の木からまた隣の木へと場所を移し、この写真のようにじっとこちらをうかがっていました。

ひとなれしているのか、ある程度の距離をたもっていたらそれ以上逃げることはしませんでした。

人なれしているエゾリスがいるってことはここの山も結構な人がのぼっているんでしょうかね。ただ野生生物と出会いがしらに出会うと私も動物も一旦にらみ合いになるもんなんですね。これがもし熊だったとしたら、こんなに落ち着いてはいられないでしょうが、やはりその可能性も考えながら山歩きしなければとおもった出来事でした。

そしてこのリスとの出会いから約20分後には入山口に到着していました。

景観すばらしい山であり、現在の登山道がそのまま整備されていけばそれほど苦もなく上れる五天山。結構お勧めですね。

 

川撮りをしてくと山との関係はきってもきりはなせませんよね。当ブログでも川がテーマではありますが、今回のように登山もしていくことになるかと思います。

登山も楽しいね。

撮影場所 札幌市西区平和 五天山山頂
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

朝里川河口

朝里川河口
2014年最後の夏の日、河口へいってまいりました。

ご覧の通り撮り鉄かねてです(笑)

銭函から小樽築港間のJRの鉄路は殆どを海沿いを走ります。当然その間の河川は河口であり、そこを跨ぐために橋梁がかけられています。そんな中でもアクセスが容易でかつロケーションがばっちりなのが、ここ朝里川の河口を跨ぐ橋だと思います。今回は、8月9月に運行される臨時特急ヌプリ号を狙いにいきました。
手前が上り路線(小樽方面行き)なので、午前中は逆光となるのがカメラの設定的には難しく残念なポイントではあるのですが、後追いで撮影をすれば光源もばっちりなのではないでしょうか。ちなみに後追いだと、

朝里川河口からヌプリを後追いで。

朝里川河口からヌプリを後追いで。

こんな感じの光線具合になります。
今回は、ヌプリ号と朝里川の河口部の流れと海を一緒にとらえたかったので逆光上等でとりましたけど、構図をもっとつめれば後追いのほうがいい写真になったかもしれませんね。

鉄語りではじまりましたが、話を朝里川に戻します。

名前の通り朝里岳を源にここまで流れてきます。その流路は朝里~定山渓を結ぶ道道1号線(朝里峠線)とほぼ並走していますが、道中朝里川の川面を見る場面は峠を下りきった朝里ダムあたりからで、朝里峠を走るドライバーは道路のそばに川が流れているなんておもってもいないでしょう。川が作った谷間の少し上に道路を作ったのでしょうね。朝里峠は結構な峠道の割には路面が綺麗でその昔はバイクや車の走り屋さん達でにぎわっていたような記憶があります。

川の流路にそって道を作ることは定石なのですが、この川と朝里岳を分水嶺として札幌側に流れる小樽内川沿いによくもまぁ道をつくったものだなと朝里峠を通行するたびによくおもいました。 道道1号というくらいなので、それなりの需要があったのかなと調べてみると、なんと元は地崎工業の手による観光目的の有料道路として整備されていったとのことです。 道路が完成したのが戦前の1932年のこととのこと。このころからこのあたりの地域は観光資源として着目されていたのですね。戦後になって小樽市・豊平町(現・札幌市豊平区)・中央バスによって地崎から払い下げ小樽市道・豊平町道として一般開放され、そののち道道3号となり平成6年に道道1号となったとのことです。道道の順番って古い順ってわけじゃないんですね。 道路もなかなか興味深い歴史をもつものなんですね。

てなことをつらつら思いながら、この河口の写真を列車とともに撮ったりして

朝里川河口とキハ201系気動車

朝里川河口とキハ201系気動車
733系電車にもにていますが、れっきとした気道車です。
高性能ゆえに製造コストが高く運用されているのは3編成とのこと。

かえりには、バウとともに朝里海水浴場でまったりしてきました。

朝里海水浴場とバウ

朝里海水浴場とバウ

この海水浴場は石浜ゆえに水の透明度か非常に高くみているだけでも爽快な気分になります。

朝里海水浴場

透明度が高いですね。

ちなみにグーグルマップだと、朝里駅から小樽川が海水浴場として表記されていますが、朝里駅から札幌側に海水浴場がありますので、お間違えのないように。小樽側の海岸にいこうとすると踏み切りのない線路を渡るという暴挙が必要になりますよ。おとなしく朝里駅から札幌側にむかっていきましょう。道中細い道なので心細くなりますがそんなことは気にせず進めますからね。

 

撮影場所 小樽市朝里1丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

豊平川と南の沢川の合流点

豊平川と南の沢川の合流点
8月も最後の週末となりました。今回は南区にお住まいの方には親しみ深い藻南公園のそばであわせる、の合流点です。

札幌市街地ではとうとうと水を流し母なる川にそぐわしい姿を見せてくれる豊平川ですが、真駒内あたりまでの中流域はご覧のように荒々しい姿を見せてくれます。以前紹介した豊平川と観音沢川の合流点豊平川と東御料川の合流点豊平川と北の沢川の合流点など、豊平川とあわせる際に滝、または滝状の流れをつくっている合流点は少なくありません。今回の南の沢川の合流点もその一つとなります。

これは大昔の支笏火山の噴火の際に出来上がった地質を豊平川の急峻な流れでけずりとられてできた地形だそうで、地質学に明るい方々にはとても興味深い地域でもあるとのこと。 門外漢の私にはすさまじく荒々しい景観だ。位の感想しかもてませんが、実際にこの地を歩いてみると、普通の岩や石よりも粘度?摩擦係数?が高い河原の岩に驚きます。一般的な川底や河原の岩盤よりもやわらかいのも実感できます。

そんな豊平川中流域だから見ることができる景勝地が

おいらん淵

おいらん淵です。

 

豊平川は札幌を形作った豊平川扇状地を作った川です。当然札幌市内を流れる川の70%が豊平川の支流といっても差し支えないでしょう。そんな豊平川ですから、当然水量も多く、しかも真駒内あたりまでは段丘地帯、そのさらに上流は山地帯となっているので、流れも急峻になります。その流れで岩盤は削られ深い淀みと激しい淵を形作ったのがこのおいらん淵です。春~初夏にかけては支流の雪解け水を一手に引き受ける豊平川なのでここまで淵の壁を見せることはありません。渇水期のこの時期でさえ、雨が降れば一気に水量を増し、この淵は荒々しい瀬となります。そんな気まぐれな景観をいつか青空とともにカメラにおさめたくおもっていたのですが、やっと今回かなうことができました。贅沢をいうともう少し流量が減っていればもっとローアングルからも狙えたかな、、という気持ちもありますが、なにせ相手は自然なのでこれでよしとしようかと思います。ただまだまだ機会があれば狙っていきたい景勝地の一つです。

おまけ バウと南の沢川の合流小滝をスナップ。 滝の大きさがわかりやすいでしょ?

おまけ
バウと南の沢川の合流小滝をスナップ。
滝の大きさがわかりやすいでしょ?

そして、恒例の実は、、、シリーズ(笑

昨年10月撮影

昨年10月撮影

 

昨年10月にもこのポイントは撮影に来ています。

薄暗くなってから撮影したので、ISOを上げコンデジの内臓ストロボを使用したのですが、案の定高感度ノイズがのってしまっていたので、せっかく青空が見えた今日、撮影しなおしとしておもむきました。

 

撮影場所 札幌市南区川沿6条2丁目
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

鴨々川から創成川への切り替え点

鴨々川から創成川への切り替え点
今回は札幌のど真ん中を流れると切り替わる地点のご紹介です。

豊平川と鴨々川の分流点のエントリーの際にも記しましたが、行政的にな河川区分としては鴨々川という川は存在せず、から分流してからすぐに創成川となります。しかし、特に幌平橋下の分流点からここ南7条までの区間は創成川とは呼ばずに鴨々川と呼ばれています。なぜこうのような呼称になったかというと、

  • ①サケを採る曲げわっぱ説
  • ②京都の鴨川に因む説
  • ③昭和4年に造られた料亭・鴨川の名に因む説
  • ④往年川筋に鴨が多くいたからという説
  • ⑤「鴨々川」が始まる「対山橋」の辺りが、「カムム」と呼ばれていた説

など等いろいろあり実際のところは、???の状態です。私が小さいころは鴨がいっぱいいるからと聞いた覚えがあるのですが、本当のところはどうなんでしょうね。

ただそんなにこだわるようなことでもなく付近の住民に鴨々川の名でいつの間にかしたしまれていった様は都市河川と住民の幸せな関係の一例なのではないでしょうか。

札幌の都心部は五番目にきっちりと区画整理され繁華街のすすきのさえも整然とした街並となっています。ただ、この鴨々川沿いにだけ斜めに走る道があったり、川に沿うようなカーブのついた区画があったりと、ここの区間だけは札幌の街並というよりも本州の古い街並といった趣きを見せてくれます。そして創成川へと名前が切り替わるここからへの合流点までは一変して定規でひいたような直線の流路となっていくのです。

おまけ 今回の撮影ポイントで見つけたきのこ。そろそろ秋の気配がやってきてますね。

おまけ
今回の撮影ポイントで見つけたきのこ。そろそろ秋の気配がやってきてますね。

ついでに、撮影帰りに豊平川橋梁にたちより

豊平川橋梁を渡る733系電車

豊平川橋梁を渡る733系電車

札幌行きL特急スーパーカムイ785系電車と苫小牧行き733系普通電車のすれ違い。

札幌行きL特急スーパーカムイ785系電車と苫小牧行き733系普通電車のすれ違い。

バウの散歩がてらこんな撮り鉄をたのしんできました。

 

撮影場所 札幌市中央区南7条西1丁目1−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 SIGMA DP2

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

早苗別川起点・大沢川と学田川の合流点

、さなえべつ川と読みます。今回はこの早苗別川の起点であり、野幌原始林の大沢池から流れ出る(写真奥から流れてい川)と同じく野幌原始林から流れる(写真左の突堤にかこまれている川)との合流点の写真を撮りにいきました。

早苗別川はここを起点として一旦南東へ流路をとり東野幌の耕作地帯で90度北進し千歳川へと合流します。このポイントへたどり着く道の途中には、野幌神社が鎮座しています。江別の開拓は屯田兵と北越殖民社の2大勢力によって進められていきました。現在の野幌原生林の丘陵のふもとに広がる耕作地域は北越植民社の手によるもので、野幌神社も北越植民社の手によるものだそうです。

以前のエントリー千歳川と早苗別川放水路の合流点にて江別の舟運のことを記述しましたが、その舟運と北越植民社にかかわるこんなエピソードがあります。
明治19年7月25日、北越殖民社の大河原文蔵らは野幌原始林を踏査を行おうとした際

「原野歩行スベカラザルト聞キ、幸ヒ漁翁扁船ヲ行カントスルニ会フ。乃チ之ヲ傭テ斗萬別(とまんべつ)ニ遡ル」(『草叢日記』)

と江別川(千歳川)を舟で遡り原始林の踏査へと踏み出したとのこと。いかに当時の原野が深くそして千歳川の航路が近隣の住民の足となっていたかを伝えるようなエピソードではないでしょうか。斗萬別(とまんべつ)<現在の登満別口あたり==野幌原始林を指すのでしょう>に源を持つ川は当時は小さい沢も合わせればたくさんあったでしょうが、比較的川幅があったのは、この早苗別川とトマンベツ川なのではないでしょうか。そして、先述のエピソードとこの地域に建立されている野幌神社を考えると、この早苗別川にも舟が浮かんでいたのではないでしょうか。

今では舟を浮かべるにはかなり無理のある水量ですが、この川に舟が浮かんでいたことを考えるとなにかわくわくする気持ちになりますね。

撮影場所 江別市西野幌515
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 sigma dp2

石狩川と夕張川の合流点

石狩川と夕張川の合流点
今回は昨年の8月25日美原大橋から撮影をしたの合流点です。左からながれているのが夕張川ですが、元は夕張太あたりでと合流し石狩川へと注いでいました。この夕張川、石狩川、千歳川の関係は道央開拓時の鬼門として付近の住民たちに常に洪水の脅威をしめしていました。興味深い記述が、札幌開発建設部石狩川治水に係る主な事業{夕張川新水路}の項に詳しく記載されています。そこには、夕張川の現在の合流点への切り替えは明治43年に第1期拓殖計画からはじまるものの完成をみたのは昭和9年までかかっていたとのこと、開拓のかなり早い時期からこの3河川は治水の重要なポイントだったのでしょう。

この写真の撮影ポイントである美原大橋はわりと新しい橋で、千歳市平和から小樽市銭函を結ぶ、地域高規格道路要所として石狩川に架けられた橋です。都心部を通らず、港と空港を結ぶ連絡道として陸運業界期待の道路の一部です。外観も眺望もよくまた道もキチンと整備されていて、橋上にいる時もなかなか素敵な景観を見せてくれます。

美原大橋

美原大橋
2007年9月4日撮影

私のお気に入りのポイントです。川のそばには当然橋がかかっているわけなのですが、その中には見てほれぼれする橋も沢山あります。そんな写真もとれたらなと、かなり昔に撮った写真をみながら思いました。

 

撮影場所 江別市 美原バイパス
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 CASIO CA007

石狩放水路河口

石狩放水路河口
今回は昨年8月24日に撮影をした河口のご紹介です。

水系域は石狩川に属し、の途中から石狩湾新港に向けて水を分流させています。の旧川道である茨戸川はそのゆるりとしたながれ全体の水量、石狩川へその水を預ける流出口の規模などから常に洪水の危機にさらされ、また実際に洪水による被害もかなりおきていました。その茨戸川の治水を目的に昭和51年からはじまって57年に完成したのがこの石狩川放水路です。その効果はかなり高いようで、洪水の危機を何度も救っていきました。工期に6年をかけ費用も莫大なものだったとも聞きますが周辺の安全をかんがえ、その効果を鑑みると妥当以上の事業だったのではないでしょうか。

この河口部、写真でご覧のようにコンビナート群も敷設されていて、工場夜景好きの方々には結構有名なスポットのようです。また、ほんの少し上流へと足をのばしそこから河口部へと目を向けると、

風車と石狩放水路河口

風車と石狩放水路河口

このように風力発電の風車とコンビナートを一緒にみることができ、この場所が一大エネルギー基地であることが垣間見れます。

 

撮影場所 石狩市新港中央4丁目2
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 CASIO CA007

星置川河口

星置川河口
お盆過ぎの河口にいってまいりました。ここはサンセットビーチ銭函とおたるドリームビーチの丁度境界になる位置付けではありますが、河口の右岸側もテリトリー的はサンセットビーチ銭函川に属しているのではないでしょうか。右岸側からちょっと東進すると、砂浜がほとんどない海岸線となっており、そこを10分ほど歩いて行かないとおたドリームビーチの賑わいにはたどり着かないからです。

また左岸側にはここサンセットビーチ銭函・銭函ヨットハーバー・銭函海水浴場とつづきます。左岸側の海水浴場は海の家的な施設の数はすくないですが、シーズン中の駐車場代は500円、おたるドリームビーチ側は海の家的な施設は多く、シーズン中の駐車場代は800円と、料金の差があります。知名度の違いとかなのでしょうか。

まぁこの時期の午前中の早めの時間(10時前)ですと、どちらの海水浴場も人出はすくなく浜にいるのはキャンプ明けのお客さんくらいです。ただまったりと海の時間をすごしたいのなら早めの時間に訪れるのが吉かと思います。9月にはいればどこの海水浴場も閉場するのでもう少しまてば泳ぎには向かないかもしれませんが、もっとまったり時間をすごせするかもしれませんね。

さて本題の川の話にうつりましょう。 この星置川、札幌を流れる水系を持つ3河川のうちの一つであることは以前も本ブログで書いています。では開削以前までさかのぼってみましょう。

現在の新川河口までこの星置川はながれていました。地図をみてみると星観緑地を少しだけすぎたところでの起点があることが見て取れます。この清川は以前は小樽内川と呼ばれていたことは、新川と清川の合流点のエントリーにて記載していますが、その小樽内川が星置川下流部であったということを今回調べて初めてしりました。また大正時代には銭函ヨットハーバーに河口を持つ現在のポンナイ川の流路を切り替えられ周辺の田園への水の供給源としてその役割をもっていたそうです。そして現在の河口へと切り替えが行われたのが、1983年のことだというので、短くも長い北海道の開拓史の中で比較的最近の出来事のようです。

札幌を流れる川は多かれ少なかれ切り替えをうけているのが常なのですが、こうやって川歩きをしながらその川の成り立ちをしらべてみたりすると、その変遷をしることができなかなか面白いですね。

サンセットビーチ銭函でまったりしたあとは、

大阪屋

大阪屋

銭函の市街地の石造りの倉庫を改造した大阪屋というコーヒーショップでお昼を食べてかえってきました。

 

 

撮影場所 小樽市銭函3丁目165
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3200

石狩川とトヨベリ川の合流点

石狩川とトヨベリ川の合流点
今回ご紹介するのは、当別の自然再生事業地域にひっそりとながれている、に流れ込むポイントです。

石狩川下流域は漁業も盛んな地域で、調べてみるとシジミガイ、ワカサギ、ヤツメウナ. ギ、エビ、モクズガニなんてのに漁業権が設定されているようです。この写真にもうつっているウキがしめしているようにこのポイントちょっとした入り江のようになっていて、漁船の出港場所だったりしています。近くには漁具も置かれていて生活の場としてこの川が利用されていることがみてとれました。

ほかにもこのトヨベリ川、石狩川の堤防の外では当別太に広がる田園地帯の用水路として重要な役割を担っています。

調べてみるとこのトヨベリ川、以前はに合流していたようです。当別川・またこのトヨベリ川のあるこの当別太・ビトエ地域、ことあるごとに洪水の被害にあっており、その治水目的で当別川の改修がおこなわれていく過程でトヨベリ川は直接石狩川へと流れ込むようになったのでしょう。

ちなみにこのそば、学園都市線を走る列車を見ることもできるのです。

石狩当別発千歳行き721系エアポート編成

石狩当別発千歳空港行き721系エアポート編成

学園都市線が電化となり千歳空港へと接続するエアポート編成の車両もこの田園地帯を通るようになってきました。

TOPの写真の奥に小さく写っている橋げたは学園都市線の石狩川橋梁の橋げたです。以前は名撮影地として名をはせていたようですが、現在は、
宙に浮く
(昨年11月撮影:川霧に浮かぶ石狩川橋梁)

このように防風柵が張られています。

今回は予想に反して天候があまりかんばしく鉄写真としてはあまりかんばしくない写真になってしまっていますので、いつか機会をつくって再度撮りに行ってみたいものです。

 

撮影場所 石狩郡当別町ビトエ
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS kiss x2