沙流川冬景 「真冬の平取町ツアー『平取町モニタリングツアー』参加」

沙流川冬景

真冬、寒々としたダム湖の景色。

北海道らしい光景です。

ここは、日高の平取町の沙流川の二風谷ダムのダム湖。

この日は2月にしてはめずらしく雨模様で気温もたかかったのですが、ダム湖の湖畔に立つと、それほど体感気温はそれほど寒くはなかったのですが、ギュッと身がしまる感じがします。

きっと広々としたダム湖の水面に張られた氷とつもった白い雪。湖畔際にうっすらと見える水の色彩の妙なのでしょう。

対岸の丘もうっすらとけぶっている感じ。

撮影時間は昼ちょっとすぎくらいでしたが、早朝だともっと幻想的な風景に出会えるのではと期待が膨らみます。

 

実は、今回ここを訪れたのは、タイトルにもあるとおり、平取町のモニタリングツアーに参加をしたからです。

ツアーの内容は盛りだくさんでたのしいものでした。

詳しくは、こちらに記事がありますので、のぞいてみてください。

平取モニタリングツアーで作ったアイヌ紋様のペンダント

平取モニタリングツアーで体験作成をおこなったアイヌ紋様のペンダント

 

 

撮影場所
北海道沙流郡平取町二風谷 二風谷ダム湖
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon D3000

大友掘を歩く。

大友掘を歩く。

札幌市は碁盤の目のように区画させた街としてしられています。

道に迷っても区画を角々ごとに一周すれば元の場所に戻れるので、初めてきたかたにも安心な街です。

でも、たまに区画と区画を斜めに突っ切るような横道があったり、直線基調の道のなかになぜかぐにゃりと曲がった小路があったりします。

そんな道は河川跡や用水を埋め立て跡だったりすることが多いので、わたしのような川好きにには好物な道だったりします。

そんな道をなんてタグをつけてこのブログでも紹介しています。

そんな私が、東区役所あたりから北13条東16丁目あたりまで走る斜めどおりを見逃すわけもなく、いろいろ調べていたのですが、、、。どうやらこの道路、元々が札幌開拓期に作られた陸運のための道路だったようです。

ところが、この道の先にあった元町付近の大規模農場「御手作場」が、川好きの私にもささってくる痕跡を残していたのでした。

この御手作場、明治維新の前、幕命により札幌を開削していくために任地した大友亀太郎が着手をした大規模農場で、大友は、この農場から札幌中心部への物資の運搬に先述の斜めどおり「牧場通り」を開削をし、さらに陸運ではカバーしきれない規模の物資の運搬のために、物流のための運河「」の開削をおこなっていたのでした。

そのルートは、

大友掘推定ルート

大友掘推定ルート

上の写真のようなルートになっています。

そうです!札幌の中心地を流れる人口河川、の元となっていった運河なのです。

そして、この大友亀太郎さんは、札幌開祖の一人として今でもしたしましれている人なのです。

川となれば、私の興味は盛り上がります。

実際に歩いてみようという気分になってきまして、いってきました。

スタートは、現創成川から分かれ東進を始める札幌中央郵便局の交差点あたりからとします。

IMG_3904

石狩街道が走り、西側には札幌駅がありJRタワーがその巨躯を誇り、まさに札幌の玄関口のすぐ裏手からのスタートです。

IMG_3909

旧テイセンボールがあった場所あたりから大友掘は東進をはじめているようなので、その横の道をたどることとしました。

あたりはしっかりと区画整備されており、まっすぐな道路をバウとともにあるいていきます。

大友掘跡を示す地図では、ここから現在の東区役所あたりまで斜めにまっすぐすすんでいるようなのですが、それが現在の区画の中ではかないません。それこそ碁盤の目をあみだくじのように進むしかないのです。

しばらくすすむと、

斜めの通り発見・

斜めの通り発見・

旧牧場通りであろう斜めどおりをみることができます。

この道を選ばずに旧牧場通りを離れていた大友掘の跡をたどってみようと東3丁目の一方通行をすこしだけ北上しつつ東進しつつすこしづつ東区役所へ向かうことにします。

北海湯

北海湯

北7条通りにでて東進すると札幌文化遺産百選に選ばれている、北海湯をみることができます。レンガつくりの2階建て、明治40年ころに建てられた大衆浴場だったようで、現在はSTUDIOとして営業されているようです。

この北7条通り、交通量も多く幹線道路の役割もある通りなのですが、この北海湯のすぐそばには、

IMG_3948

こんな木造の商店がまだのこっていたりしています。

東区のこのあたりは、路地にはいっていくと明治期から平成の今まで建造物がパッチワークのように入り乱れて存在している地区で街並や建造物に興味を持っている方々にはなかなか面白い場所かもしれません。

今回はそんな街並散策はほどほどに先を進むこととして、高崎商店の交差点を左に折れ東区の一大ショッピングゾーンへと入りこみます。

IMG_3949

この大きな駐車場を川に沿ったつもりで斜めに進んでいきます。

ここから東区役所までは、また碁盤の目のような道をカクカクと曲がりすすみつつ進んでいきます。

東区役所

東区役所

今回の最初のマイルストーン東区役所に到着しました。

かえってきてしったのですが、この東区役所の裏手あたりに大友掘を埋め立てた跡に作られた札幌市道の跡があるとのことでした。地図で見てみるとそれっぽい道にあたりをつけておいたので、今度いってみようと思います。

ここからは、本来ならば北光線に沿って地下鉄東区役所前までいくのがよかったのでしょうが、曲がる道を一本早くまがってしまっています。後述の地図に赤いルートで示したところが本来歩く予定の道です。

ところがこの間違いのおかげで、

光星緑地

光星緑地

緑地に出会うことができました。

緑地ってのは、

緑地は、法律上では「緑地保全地区」といい、法律 第七十二号 都市緑地保全法 第三章によると『都市緑地保全法都市計画法(昭和四十三年法律第百号)第五条の規定により指定された都市計画区域内において、樹林地、草地、水辺地、岩石地若しくはその状況がこれらに類する土地が、単独で、若しくは一体となつて、又はこれらに隣接している土地が、これらと一体となつて、良好な自然的環境を形成しているもの』とされている。

とされていて、だいたい平坦地の場合は、草地か水辺地跡につくられているものなのです。

いままでの道のりの中河川の痕跡をみることがまったくできなかったのですが、もしこの光星緑地が今回のターゲット大友掘りに関係なくとも、はたまた水辺そのものにさえかかわりなかったとしても、もしかしたら川の跡?なんて気持ちがわいてきました。

メムを形どったような花壇?を写真に収め、光星高校へと向かいます。

光星高校

光星高校

このあたりの光星という地域名の由来となった高校です。地区名が学校名由来ってのもめずらしいのですが、この光星地区の地区名の変遷は、鉄北→北光→鉄東→光星というように、わりと新しい呼び名のようです。それにしても鉄の字があてられているように、鉄道が開通してからの呼び名なので、大友掘が開削されていた時代の呼び名は今には残っていないのでしょう。

ここにきて、突然アイフォンのバッテリーが飛んでしまいました。山に行くときは命にもかかわるので予備バッテリーをもっていくのですが、街中ではもちあるきません。でもさすがに冬のこの時期だと街中でも気温は低くなるわけで、当然それが原因でバッテリーが切れたわけで、、、。ここからどうしようかとおもいましたが、天気もいいことでしたので、このまま散策を続けることにしました。

ここからは昔の地図を思い出しながら、大覚寺前の斜めどおり、旧牧場通りを目指して若干南下をします。

斜めどおり到着

斜めどおり到着

ここでまた道迷い。

本来のルートは、後述の地図に赤い線でひきました。こちらの道を通ったほうが、大友掘のルートに近いでしょう。

それはさておき後はこの斜めどおりを道なりに東16丁目まで進みます。

北12条東16丁目五叉路

北12条東16丁目変形交差点

斜めどおりを含んだ変形交差点のそのさきに見えるガソリンスタンドのむこうに今回のゴール地点があります。

大友公園へ

大友公園へ

写真に見えるJAさっぽろのうらて、少しくぼんだ場所に

IMG_3966

大友公園

 

大友掘が伏古川の旧流路へと水をあずけた碑のある大友公園へとたどりつくのでした。

唯一今回のルートで明確に河川跡だとわかるくぼ地です。

住宅地の一角に設置されているこのとても小さな公園には大友掘のことや札幌の開拓にかかわる重要な場所であることを示すボードが掲げられています。そしてこの公園の裏手には札幌郷土資料館があります。

IMG_3968

IMG_3969

1980年に発掘調査がなんてかかれています。

札幌郷土資料館

札幌郷土資料館

今回のルート上、まったく河川の跡であろう場所に出会うことができませんでした。

人の手によって創られて、人の手によって埋められた水路はかくも痕跡を残すことなく、土地から消えていくものだなのだと、

このボードの文言によって改めてしることができた散策でした。

撮影場所 札幌市東区 光星地区
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

柏木川とルルマップ川の合流点

柏木川とルルマップ川の合流点

 

1月30日16:46 この時期のこの時間の川の色が大好きです。

黒くそして、空の青や赤が混じりあい、夕刻のなんともいえないせつなさと、夜へと向かう重厚さがまじりあった川の色。

そんな素敵な色をみせてくれたのが、恵庭のはずれの合流点でした。

あたりを見渡すと、

DSC_0296

雪に覆われた農地がひろがり、北広島の丘まで見渡すことができます。

寂寥とした冬景色といった言葉がとても似合う風景です。

こんな風景に出会えるのも川をとりあるいている楽しみの一つですね。

 

撮影場所 恵庭市穂栄234
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

旧伏籠川と学田川(旧伏籠川支流)の合流点

旧伏籠川と学田川(旧伏籠川支流)の合流点

 

SF映画にでてきそうな沈砂施設をもったの最下流。

この先の鉄格子の向こうには、暗渠に流れる、がこの川からながれてくる水をまちうけています。

旧伏籠川は札幌と石狩を結ぶ大幹線道路、石狩街道の下を流れていきます。

またこの石狩街道沿いの反対側には札幌の礎ともなったもながれています。

そんな大きな幹線道路脇でひっそりと人知れず旧伏籠川はながれていき、茨戸福移通りのあたりで、伏籠川と合流を果たします。

旧とついているのだから、きっと現伏籠川の旧流路かというと、1916年の地図ではどうやらそうではないようです。

ただ、伏籠川はいろいろな変遷をたどっている河川なので、もしかしたらどこかの時点で、この流路を通っていないとはいえないのも現実です。


本日写真を撮った場所は、篠路と太平の境目、学田通りと名づけられた道路と前述の石狩街道が合流する付近なのですが、この学田通りにそうようにながれているのが、学田川です。

学田川、見た目も排水を主な機能とした河川にみえます。

上に載せている今昔MAP上でも、用水路のしるしと里道のしるしが並行してしるされています。

その用水路のしるしはその先、琴似川にはあわせていなく、途中で止まっています。

また、現在の札幌市の河川区分でも、丁度そのあたりで学田川の流路は終っています。

と、いうことはこの学田川、琴似川(現在の旧琴似川)から水を引いた用水路としてはなく、付近の湿地の排水を目的とした排水路だったのではないかと推測がたちます。

そして当然のようにその排水路の維持管理のために里道がつけられていて、それが現在の学田通りになっているのではないでしょうか。

学田通り

この学田川の起点とされている地点まで今度あるいてみて、また旧琴似川にぶつかりそうな場所も視察をして、今回の持論の検証をおこなってみようと思います。

撮影場所 札幌市北区篠路1条1丁目1−1
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

2016初日の出in支笏湖~幌平山登山道より~

2016初日の出in支笏湖~幌平山登山道より~

 

2016年 起点、に登るの初日の出です。

無事に年をこすことができ、どこで初日の出を撮影しようかと前の日まで逡巡。

おもいたったのが、支笏湖外輪の幌平山。

方角的にも丁度、紋別岳などの支笏湖東岸の山々と樽前山などの南方の山の中間あたりに陽がのぼりそうなので、適地かと判断。

スタート時間が若干おそかったため、山頂での初日の出は拝めなかったでしたが、途中の林間から対岸を望める場所で撮影成功。

なかなかいい雰囲気でとれたかと自画自賛です。

ただ、現地へは一眼ももっていったのですが、バッテリーを挿入しわすれ、予備でもっていったソニーのサイバーショットでの撮影となってしまいましたが、、、。

さて、登行記は下記の通り。

車をポロピナイの駐車場に置き、イチャンコッペ山への夏道登山口から取り付く。

イチャンコッペ山登山口

イチャンコッペ山登山口

道は明瞭。かなりな人が入っているようで、ふみ跡もしっかり固められつぼ足で充分。

最初の取り付きの急登をのぼっていっている途中で段々と明るくなってきて、そして、程よいポイントがあったので、樹幹のフレームよろしく今年の日の出の写真にしました。

なんどもなんども、シャッターを押し、2箇所ほど場所を換え初日の出撮影に粘ったあとは、幌平山へと登ることにしました。

太陽が昇ると、薄い青につつまれていた空気も

DSC03815

徐々に色を取り戻し、朝日の祝福を受けたすばらしい色合いを見せてくれます。

DSC03816

丁度そんなタイミングで、イチャンコッペ山との分岐のコルにたどりつき、ふみ跡は右のイチャンコッペ山へと続いていますが、私は、左の幌平山への尾根へと登っていきます。

幌平山への尾根

幌平山への尾根

ふみ跡はあるものの、それほどかたまっておらず軽く埋まりながら幌平山の稜線をあるいていると、そこかしこですばらしい景色を望むことができました。

DSC03820

遠くには太平洋が支笏湖の外輪越しに朝日に輝いています。目を凝らせば港に停泊している船も見えるくらいでした。

すばらしい!!

こんな景色を見ながら歩けるなんて!

しかもお気軽に!

支笏湖の景色に見とれながらやや急な斜面をのぼつめると目の前には、

恵庭岳

恵庭岳

恵庭岳が新年の挨拶をしてくれました。

あまりにもかっこいいその姿にみほれてどんどんあるいていっていたらいつのまにか、ピークをすぎていたらしく、山頂標識を途中でみつけもどることに。

幌平山山頂

幌平山山頂

去年にひきつづき、小雪からはじまり、朝日が雲間から、でもしっかりはっきりと青空をしたげてくれた2016年。

今年も努力をして良い年にしていきたいと思います。

撮影場所 北海道千歳市幌美内
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 sony DSC-W170

 

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点~盤渓山登山~

盤渓川と無名川(盤渓川支流)の合流点

雪が舞い降りるクリスマス。中央区の山間部、盤渓地区の奥、盤渓市民の森の入り口付近で合わせる、の合流点を訪れました。

札幌市の河川区分では、丁度ここから盤渓川の名称となるようですが、もっと奥まで川筋は伸びています。

ここのポイントは妙福寺というお寺への連絡道を挟んで、山側に向かって左から盤渓川が道路の下をくぐり右側に流れている無名川と合流する地点となっています。写真では残念ながら合流ポイントはみきれてしまっていますが、こちらの写真のほうが、冬の季節感があり好きな構図なのでtopへと掲載しました。

ところで、無名川、、、、、。

別に私が勝手につけたわけでもなく、空知総合振興局の土石流危険渓流一覧から調べだしたものです。

この一覧表には札幌市内に流れる小さな沢に「無名川」として命名している河川もわりと多いようです。

ほかにはあきらかに通称・愛称のような名前の河川名も多く、見ていて飽きない一覧ですので、見てみることをお勧めします。

リンク→空知総合振興局土石流危険渓流一覧

 

ところで、この盤渓川はその名の通り、盤渓山から流れ出る河川です。2015年版の北海道夏山ガイドに掲載されて夏道もあることが、広く知られたようですが、それまでは冬の気軽に雪中登山ができる山としてしられていました。

そこで、今シーズの雪山初めとしてこの山を登ってみることにしました。

・・・・とはいうものの、三菱山(ばんけいスキー場)で山スキー体験してきたので、厳密には今シーズン2座目ですが・・・・
詳しくは、ヤマレコに記録をアップしていますので、こちらをみてみてください。

今シーズンの冬装備として、ワークマンの防寒ストレッチウェアと同じくワークマンの格安手袋を新調しましたので、その使い心地もためせるでしょう。 さらに久々の雪歩きなので、スノーシューもザックにくくりつけてスタートです。

最初は、妙福寺へとつながる車道をテクテクあるいていきます。

道路がカーブをしだすあたりに、

入山場所

入山場所

山火事注意の大きな看板がくくりつけられている木のあたりから入山します。

天気予報は降雪だったのですが、案外晴れ間がのこっており、気持ちよく歩くことができそうです。

かなりな人たちがこの山に入っているのでしょう。しっかりと踏み固められたトレースが遊歩道のようについていました。冬道でこんなに明瞭な道に出会ったことはないので、気分は夏山登山道をあるいているようでした。

しばらくあるくと、

盤渓川渡渉点

盤渓川渡渉点

盤渓川を渡渉するポイントになります。左岸の歩幅程度の細い沢を渡るわけなのですが、雪道での渡渉は初なので、かなり緊張をしました。水に濡れたら帰る気満々でえいやっと、川を渡ります。

無事にわたりきった後は遊歩道並みのふみ跡にみちびかれ林の中へと分け入っていきます。もちろんそんな状態なので、スノーシューをつけることもなく、また軽く雪が積もり、ふみ跡も程よくグリップするので、軽アイゼンもつけることなく、緩い傾斜を快適に登っていきます。

遊歩道のようなふみ跡

遊歩道のようなふみ跡

こんな快適な道を標高450m地点くらいまでいくと、

盤渓山が見えてきます。

盤渓山が見えてきます。

木々のあいだから盤渓山の稜線がみえてきます。

札幌の低山らしく、木々が密集した藪山なのですが、この時期は葉もないので、冬の木漏れ日が林の中までしっかりと届く気持ちのよい日差しを味わうことができました。

このまま天気が持ってくれればいいなと思いながら、トコトコと今回使っている尾根ともう一本南側の尾根が合流する場所あたりまで、来ると雲ゆきがあやしくなり、山頂下の急登区間になると見事に雪がおちてきました。

山頂下の急登区間

山頂下の急登区間

傾斜は奥三角山や、兜峰の急登のような傾斜具合なのですが、斜面が広く平均して同じ傾斜なので、直登ではなく斜めに斜めに登るようにふみ跡がついていましたので、それにしたがって登っていきます。

そして程なくして山頂へと到着。

盤渓山山頂

盤渓山山頂

展望自慢の山とのことでしたが、さすがに雪が降っているとその自慢の展望を楽しむことができません。

雪も風も強くなってきたので、そそくさと山頂をあとにしました。

一休みできそうなところを探して登って着た道をピストンでおりましたが、空模様も回復の兆しどころかどんどん雪と風が激しくなる始末。

のぼりには遊歩道並みの明瞭だったふみ跡も、20分前に着いたはずの私の足跡さえもきえていました。

雪山ならではの緊張感です。

降雪時のウェアの機能を確かめるのにも丁度よかったかも知れません。

果たして、その撥水性はというと、残念ながらイマイチといわざるおえませんでした。雪が降らないような状況でしたら、満足に足りるものですが、雪が降るとやはりつくりの弱さがでるのか、若干しみそうな気配がしてきます。

今回のような行動時間が短い山行だと許容範囲ですが、もっと長い時間を行動することとなったりとか、標高が高いところで行動となると、不安な感じがしました。

あと手袋も変に群れるので、突然風がついたりして体感温度が急激に下がるような状況だとこちらも不安な感じがします。

まぁ、今シーズンの冬山の計画としては、8時間以上の行動時間をかける山は登らないつもりなので、この装備で通そうかとはおもっています。

そんなこんなで、スノーシューは最後まではかずに雪面を快適に駆け下りて無事に下山となりました。

 

撮影場所 北海道札幌市中央区盤渓450
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 sony DSC-W170

 

円山不動の滝(円山川)~神社山・円山縦走~

円山不動の滝(円山川)

190万都市札幌の中核、中央区の住宅街の中に滝が落ちていることを知った。

住宅街に落ちる滝といえば、精進川の滝が色んなメディアでも記録されているし、このブログでも2度ほど訪れた。だが、場所は豊平区平岸。住宅街のど真ん中とはいえ、札幌の中心部からは若干離れている。

ところが、このは、札幌の中心部から少しだけ離れた円山動物園から歩いて約1キロのところにひっそりと落ちている。しかもこの滝を落とすはそのほとんどを3面護岸の水路のような様相なのだが、このあたりだけは原始河川のような姿を残し、その滝の名の通りお不動さんを祭った祠もある。信仰の滝なのだろうか。祠にはお供えがあり絶えず誰かがおとずれているのだろう。だた私のように物見遊山で訪れるひとは先述の精進川の滝よりも圧倒的にすくないだろう。アクセスの不明瞭さがそうさせているのだろうか。それとも紹介されることが少ないからなのだろうか。

ここへのルートとこの日登った札幌50峰の神社山と円山へつないだGPSトラックを下記に示し歩行記を記す。

スタートは、円山公園や北海道神宮を訪れるときに利用するカービススカイナー南1西28 のコインパーキング。

ここから円山公園の中を走る南1条通の坂をのぼっていく。

DSC_0007

ややしばらく進むと円山動物園が見え、その後ろに神社山がその姿をあらわす。

円山動物園と神社山

円山動物園と神社山

藻岩山麓通と交差してから藻岩山麓通を南下して緩い坂道をのぼっていく。

途中隆光寺への案内板に従い住宅街の中にはいっていく。おもいもよらなかった傾斜の坂道に体が丁度よく温まる。目の前に明らかに登山ルックをした3人組が先行していた。こんな住宅街をそんな格好であるくってことはこの三人組も目的は神社山かとおもいつつ、履いているキャラバンスタンダードの靴紐を締めなおし傾斜を登る。この坂道のピークに当たるところが隆光寺。なかなか良い眺望がえらた。そこを少し過ぎたところに、

神社山へのとりつき

神社山へのとりつき

とりつきやすそうな場所をみつけたので、この場所から登ることにする。取り付いてはみたものの割りと急な傾斜と背丈ほどの笹藪に突入したのでカメラのレンズキャップをおとしてしまった。携行していたカメラはNIKON D3000 レンズは日本光学ロゴの古い35mm f/2 。レンズキャップが取れやすい懸念があったもののかまわず首からさげていったが、案の定おとしてしまった。2度ほどこの藪の傾斜を上り下りしたが差さと落ち葉の中でキャップを探すのは難しい。藪漕ぎの中、剥き身のレンズをさらして歩くのは抵抗がある。あきらめカメラをラップにくるみザックにしまうこととする。iPhoneもあるのでこの山行中はそちらで撮影することとする。

ファイル_001

胸あたりの笹薮を漕ぎ尾根らしきところにたどり着くと、神社山とピークが見える。事前に地形図から読み取り想像していた山容とはことなり神社山ピークとコルをはさみ西側にもちょっとしたポコがあった。トラバース気味にコルへと進むこととする。傾斜がついてくるとうるさかった藪も少し薄くなり気持ちのよい山歩きの気分が味わえた。

神社山コル

神社山コル

コルにたどり着くと、葉を落とした木々越しに札幌の街並がはっきり見える。落葉期以降の景観なのだろう。もう少し樹林が薄ければとおもいつつも、ピークへと向かうこととする。

ここからピークへはあっという間にピーク(標高237m)へとたどりついた。標高差はそれほどないので、景観は先ほどのコルとほぼ変わらず

神社山ピーク

神社山ピーク

写りはえに変化はなし。

ところで先ほど住宅街で先行していた三人組がやはりこのピークにいた。今日は札幌近郊の山をいくつか回るとのこと。誰も来るはずがないと思ったら私が来てびっくりしたともいっていた。札幌50峰に数えられているだけあって、こんなマイナー山でもだれかかれかに会うものだ。以前夏の迷沢山に登ったときも同じような台詞を聞いた。

降りるのはどこからときかれたので、道立特殊教育センターあたりにおりようかと思うと答えたところ、登ってきたところとは反対側の北側の尾根に道がついていると教えてもらった。果たしていってみるとしっかりとしたふみ跡になっている。

北側のふみ跡

北側のふみ跡

結構な人が登っているのだろう。開削された様子はないがここまで明瞭に踏み跡になっているとは驚きだ。せっかくなのでこのふみ跡をたどって下山することとした。

降り口は、当初予定をしていた道立特殊教育センターからはずいぶん離れ、山体の北側へとたどりついた。降りる直前になると住宅街が見え、人様の庭に入り込まないように注意をしながらまたまた藪をこぐこととなった。

本日の目的の一つを終え、メインである不動の滝を目指すこととする。

藻岩山麓どおりを再度登り返し、界川へとの分岐をそのまま直進。幌平峠への看板がある辺りから

不動の滝への分岐

不動の滝への分岐

細いわき道を伝っていく、丘の上に立てられている瀟洒な住宅の街並から一点して、農村・山村の道のような様相となり円山川に沿ってあるくこととなる。

最終民家の脇を抜け、少しあるくと、

円山不動の滝

円山不動の滝

お目当ての不動の滝へとたどりつく。がけ下のあまり日が当たらない場所でこじんまりとしてはいるが、充分に信仰の対象となりえそうな雰囲気がかもし出されている。

このあたりを散策して思ったのだが、この後向かった円山も含め信仰の対象の自然物や寺社仏閣が多いことに気づく。

和人が入植して100数十年。開拓使がおかれた道庁あたりからこの山間部は充分に自然の驚異の尖兵だったのだろうし、その中に神々をみるこにはうってつけの神秘性があったのだろう。手稲山や、阿部山のように採掘のために使われ近代化の歩みの同調していった山々や定山渓のように景観の山とは違い、ここに定住していった人々の精神性がそのままパッケージされ、今に残っているような感じがした。

そんなことを思いつつ、ついでなのでこの滝の後に円山に上ることにした。

円山西町から円山を眺める。

円山西町から円山を眺める。

今回は、いつも使っている八十八ヶ所口の反対側を歩いているので動物園裏口から登ってみることとした。

円山動物園裏登山口

円山動物園裏登山口

普段はくだりで使うルートだが、のぼりでつかってみると、どんなもんだろうとのぼってみると。

DSC_0058

20分もかからずに山頂へ到着。

円山山頂から

円山山頂から

先ほどの神社山、不動の滝とはうってかわっての展望良し。そして人も絶えず上りおりをしている。登山ルックの人、普段着の人、小さい子をつれて登っている人など沢山。この展望を見れること、札幌一有名な都市公園円山公園の一部のような扱いであることを考えれば当然なのだろう。

ここの動物たちはリスは当然。小鳥さえもひとなれしている様子で、

山頂の小鳥

山頂の小鳥

人に臆することなく小鳥がよってくる。周りを見るとえさのようなものがあちこちに。これには野生動物とのかかわりを考えると、少し考えらされた。

山頂で一休み後、八十八ヶ所口へ下山することとした。

くだりのタイムものぼりのタイムと同じ位だったことを考えるとこちらのルートは若干長いのだろうか。

八十八ヶ所口

八十八ヶ所口

合計8km強。おもったより歩いた散策だった。

札幌50峰 36/50 神社山(237m) GET

撮影場所 札幌市中央区円山西町5丁目
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 nikon d3000 / iPhone 5c

漁川と茂漁川の合流点

漁川と茂漁川の合流点

 

今にも雪が降りそうな空模様の晩秋。河畔に茂る草は勢いを失い水量の多い川だとその姿がよく見える季節になりました。

そんな中訪れたのが、の合流点。

場所は恵庭市の道の駅のそばの中島公園。

両河川とも恵庭市の中心を流れる同市の基幹河川になるのでしょう。その両河川が合流ポイントにとてもよく整備された大型の公園が敷設されるのもうなずけます。

利用者の方が四季を問わずひっきりなしにおとずれているのでしょう。この日も気温が寒くときろり冷たい小雨がぱらつく中でも、散歩をしている方や、パークゴルフに興じている方、ランニングや、遊具で遊ぶ子供たちなどでにぎわっていました。

バイカモが茂る茂漁川

バイカモが茂る茂漁川

合流点直前の橋の上から茂漁川をみてみると、花は咲いてはいないですが、バイカモの群落が綺麗にみえました。透明度もかなりのものなのでしょう。茂漁川の茂の字は、きっとアイヌ語のモ(小さい)からかとは思うのですが、このようにバイカモの群落を目の当たりにすると、和名での茂の字がもの凄くあてはまる気がします。

インターネットでしらべてみると、茂漁川沿いにフットパスルートが設定されていて途中カワセミなんかが訪れる場所でもあるようです。これは今後このフットパスを歩いて見なければいけませんね(^^

たゆたう鴨

たゆたう鴨

この日はこの場所ではさすがにカワセミにあうことはできませんでしたが、こんな植生豊かな川なので、鴨たちにとってもすみよい場所なのでしょう。気づかずに茂みにちかよったら、鴨があわてて川面を泳ぎだしました。漁川本流は水の流れも強く、流されそうになっていたのが気の毒でした。

今回ここを訪れ帰ってきて両河川のことを調べるまでは、漁川本流に興味があったのですが、調べてみると茂漁川のほうが魅力たっぷりにおもえてきました。かならず機会を作って、茂漁川沿いをあるいてその魅力を堪能したいと思います。

 

撮影場所  北海道恵庭市中島町3丁目
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

オタルナイ湖(朝里ダム)朝里川~朝里天狗岳より~

オタルナイ湖(朝里ダム)朝里川~朝里天狗岳より~

前回のエントリーの魚留の滝から道道1号線を挟んだ反対側の山、朝里天狗岳から眺めるに敷設された朝里ダムと朝里の街並とその背後に広がる日本海。

なかなかの美景を望めるので人気の山なのだろうか、ここに登ったときスライドしたのはかなりの人数でした。ひっきりになしに登山客が入れ替わり立ち代りやってきます。

紅葉も落ち、標高の高めの山には雪も積もり始めるこの時期、ほどよい低山に皆さんがやってきているのでしょうか。

ところで、今回の写真テーマの朝里ダムのダム湖は朝里ダム完成時に公募にて「オタルナイ湖」と名づけられたとのこと。

この「オタルナイ」という名称、実はこの公募によった命名以前はややしばらく小樽市からは失われていた名前なのです。

朝里峠を越えて札幌方には道道1号線に沿って、そして定山渓ダムによって形成された「さっぽろ湖」を形作っているが流れていますが、そこは札幌市の市域ですし、この朝里ダムに流れる川は朝里川です。

オタルナイ

その語感から小樽の名所の由来となったアイヌ語であることは想像に易いでしょうし、実際その通りです。

しかし、現在の小樽市にはオタルナイの名前を冠しているのは、ここ以外はの河口付近にある廃橋の小樽内橋くらいではないでしょうか。

ただし、この小樽内橋付近が小樽の名前の由来である、「オタ・オル・ナイ」(砂浜の中の川)そのものなのです。

では、新川がそのオタ・オル・ナイかというとそうではなく、が星置扇状地の終りから砂丘域になる地点(現在の星観緑地付近)から現在の新川河口付近まで徐々に砂浜の中を北上していく流路をオタルナイ川として呼称されており、この地域に松前藩によるオタルナイ場所が開かれたのでした。その後小樽の中心地は西進し現在の小樽市中心部にうつしオタルナイの呼称もそれについて周り、オタルと変遷し現在の小樽市の市名の由来となったのでした。

オタルナイ川と呼ばれた星置川下流域は、河川切り替えににより、銭函方面の現在のへと流路を変え、残された旧流路はと名前を変えられ、残された小樽内集落は昭和60年代ころには人が離れ、それ以降はオタルナイの名称は小樽から一時期失われることとなったのでした。(ただし、現在の新川右岸域はオタネ浜と名称されており、その名残をわずかながら残されているが。)

そんな変遷のある小樽市中のオタルナイという呼称が、海も砂浜もない山間部のダム湖に名づけられ復活を遂げたのでした。

このダム湖を含めた景観をみるためのルートは以下の通りとなります。(魚留の滝へのGPSトラックも併記されています。)


魚留の滝のバス停跡から数百メートル朝里峠側に進んだあたりにある駐車スペースに車を止め、

朝里天狗岳登山口

朝里天狗岳登山口

魚留の滝への入り口と反対側に朝里天狗岳の登山口があります。

ここから送電線下の管理道を急斜面に驚きながら登っていきます。

送電線下管理道の様子

送電線下管理道の様子

所によっては濃い根まがり竹の笹薮が道の横に生い茂る場所なんかもあり、あぁ、深い山の中なんだなという気分にさせてくれます。

DSC_0283管理道はいったん沢形におりてゆき、ご覧のような優美な沢を見ることになります。

根まがり竹の笹薮の中の刈りわけ道を進んだ割には、抜けのいい程よい水量と川幅の渓流をみることができ、うれしい誤算でした。

ここからまだまだ管理道をすすみ送電線の鉄塔を3本ほどくぐったあたりで、

天狗岳への登山路入り口

天狗岳への登山路入り口

木に赤ペンキでかかれた天狗岳の文字。

これに従い若干藪っぽい道を進んでいきます。この時期は草草の勢いもなく見通しの良い道となりますが、繁茂期だとかなり草がうるさい感じの道なのではないでしょうか。

ここからはそれほどきゅうな傾斜はありませんでしたが、2つ目の大きな沢を

二つ目の沢

二つ目の沢

わたったあたりから、道の脇の潅木の感覚も狭くなり、傾斜も付いてきます。

頂上への取り付き

頂上への取り付き

これまた繁茂期は先ほどより草がうるさそうです。

そうこうしているうちに、

頂上直下

頂上直下

頂上直下の岩稜基部にたどりつきます。あまり難しくない岩場をペンキでかかれた指示マークにそっていくと、

朝里天狗岳山頂

朝里天狗岳山頂

山頂へと飛び出します。

ここからは、朝里峠方面がよく見え、

朝里岳

朝里岳

雪をたたえた朝里岳が冬の到来を感じさせてくれます。

この朝里天狗岳、ここがクライマックスではありません。頂上から北方にピンクテープと踏み跡。その先から登山者たちの歓談の声。それに従い私も踏み分けに突入します。

展望台への道

展望台への道

先ほどよりももっと狭く低くなった道?を進むと冒頭の絶景ポイントへと到着するのでした。

そこで何枚も何枚も写真をとり、さらに昼食をとり、一服をつけ、山頂儀式をたのしみました。

この日は山頂付近でとどまっていると標高683mの山です。肌寒くなったので、セーターを着込んだのはいうまでもありませんでした。

そういえば、今回の山行、、妙に足がふらついていました。いつもとちがった点は靴をキャラバンスタンダード、ザックには魚留の滝を取るために底面にくくりつけた三脚くらいだったのですが、どうやらこの三脚が腰下重量を増大させ、あるくたびにぶらぶらと揺れたのが原因だったのでしょう。

帰りは三脚をザック下にくくるのではなく、ザック背面の紐に三脚をくくりつけてあるいてみると、若干の不安定さはあったものの、かなりいい感じで歩行することができました。

腰下への気遣いが非常に重要であることと知った山行なのでした。

撮影場所  小樽市 朝里天狗岳より
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 NIKON D3000

魚留ノ滝(朝里川支流右股沢川)

魚留の滝(朝里川支流右股沢川)

 

小樽の朝里川温泉と札幌の定山渓を結ぶ道道1号線はその開通時期より景勝の良い観光道路として広くしられていたとのこと。

最近まで中央バスの路線バス小樽・定山渓線も運行されており、路線上には

  • オタルナイ湖展望台
  •  魚留ノ滝入口
  • 札幌国際スキー場
  • さっぽろ湖展望台

と景勝・観光のポイントにバス停が設置されていた。

今回訪れたに落ちるも景勝ポイントとして知られていたようで、前述のように路線上にバス停が設置されている。ただ、現在はその路線は廃止され、魚留の滝の看板のみが残るのみとなっている。

道道1号 魚留の滝元バス停付近

道道1号 魚留の滝元バス停付近

この場所から谷側にむかって、送電線下の刈りわけ道を進むこととなる。

魚留の滝への道

魚留の滝への道

前述のように古くから知られていた滝への道だったのかとおもえぬほどの作業道感がぬぐえはしないが、それでも道路の様子はとてもよく整備されているように感じる。

数分あるくと、目の前に

魚留の滝の指示看板

魚留の滝の指示看板

魚留の滝へと案内をする指示看板が現れる。

そのしるしに従い、登山道のような道にわけいっていきもっと谷へとくだっていく。

DSC_0118

山歩きをしているものにとってはなんともない道ではあるが、慣れていないものにとってはちょっとした冒険気分の坂道だろう。

下りきると、右股沢川を眼下に望む崖上へと到着する。

そこからゴーゴーと勇ましい音と清らかな流れを落とす魚留の滝を望むことができる。

魚留ノ滝
黒い岩盤に沿いながら末広がりに落ちてゆく直瀑はみていて豪快でもある。

この展望場からは滝の上流・下流両方みることができるので、右股沢川からの滝口と落ちた後の釜の様子がいっぺんに楽しめる。

落差10m級の滝の全容をここまで明瞭にみることができるのはなかなか爽快である。

今回の滝へのルートは、以下のGPSトラックで確認し欲しい。ちなみに、この日はあわせて道道1号線を挟んだ向かい側にそびえる朝里天狗岳への登頂もおこなったため、そのトラックも記載されている。

撮影場所  小樽市朝里川温泉
アプローチ難度 ★★☆☆☆
景観 ★★★★★
撮影機材 NIKON D3000